【例文10選】公務員のキャリアプランとは?作成方法とポイントを徹底解説!
公務員に転職したい・公務員としてキャリアアップしたいけど、どんなキャリアを歩めるのかを想像できない人は多いと思います。
キャリアプラン作成では、ありたい姿の明確化が重要です。本記事では、公務員のキャリアプランの例文10選と作成方法、ポイントを紹介しているので、参考にしてください!
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公務員のキャリアプラン作成で1番重要なことは「ありたい姿の明確化」
公務員には行政職や総合職、一般職などさまざまな職種があります。それぞれの職種によってキャリアプラン作成のポイントは異なりますが、共通していることは「ありたい姿の明確化」です。
公務員のキャリアプランについて、次の内容をまずは解説します。
キャリアプランとは?
キャリアプランは、あなたの理想の将来像を実現するための「具体的な行動指針」であることを理解しておかなければなりません。
キャリアプランを作成するための流れは次の通りです。
また、それぞれの流れで注意しなければならないポイントは次の通りです。
本記事では、各手順のポイントや、注意点を詳しく解説しているため、キャリアプラン作成に悩んでいる人は参考にしてみてください。
公務員のキャリアプラン作成ではありたい姿を明確にすることが大切
公務員のキャリアプラン作成では、ありたい姿を明確にすることが大切です。なぜなら、公務員の仕事は民間企業とは異なり、与えられた業務に自分なりの意味を見出し、将来の夢に向かう一歩として活かしていく考え方が重要だからです。
民間企業では成果を上げることで自分のやりたい仕事を選べる機会が増えていきます。一方で、公務員の場合は、ジョブ・ローテーション制度があって、必ずしも希望通りの部署に配属されるとは限りません。
公務員特有の内容が合わない場合、長く働かずに転職することになりかねないため、面接官は応募者のキャリアプランを気にかけるのです。面接官は、長く活躍してくれる人材を探すためにキャリアプランを確認します。
ありたい姿を具体的に思い描くために、自己分析がおすすめです。
ただし、自己分析に一人で取り組むのは難しいかもしれません。そんなときは、経験豊富なキャリアコーチに相談してみることをおすすめします。きっと、あなたの将来像がより鮮明になるはずです。
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【職種別】公務員のキャリアプラン例文8選
公務員にはさまざまな職種があり、それぞれキャリアプランのポイントは異なります。
ここでは、公務員のキャリアプラン例文を8つ紹介します。
行政職のキャリアプラン例文
行政職のキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
行政職のキャリアプラン回答例
私は、住民の方々の生活をより豊かにできる行政のプロフェッショナルを目指しています。入庁後、与えられた業務に対して、住民目線での課題発見と解決策の提案を心がけていきます。
まずは各部署での経験を通じて行政の基礎をしっかりと学び、特に住民の声に耳を傾ける姿勢を大切にしていくことが目標です。将来的には、培った知識と経験を活かしてチームのリーダーとして、より効果的な住民サービスの実現に取り組んでいかなければならないと考えています。
現在も、地域のボランティア活動に積極的に参加し、さまざまな世代の方々との対話を通じて住民ニーズの把握に努めています。
行政職は、自治体の行政事務全般に携わる職員です。2、3年ごとに部署を異動することになるため、最初は、希望ではない部署に配属される可能性が高い傾向です。
与えられた業務に対して、どのように仕事に取り組むことができるかを示すことがポイントとなるでしょう。
総合職のキャリアプラン例文
総合職のキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
総合職のキャリアプラン回答例
私は、公務員としてさまざまな行政分野の経験を積み重ね、確かな政策立案力を持つ公務員として、より良い国民生活の実現に力を注ぐキャリアを築いたいと思っています。配属される部署や地方自治体での勤務を通じて、現場のニーズや課題を丁寧に汲み取ることにやりがいを感じています。
初めの5年程度で政策立案の土台をしっかりと作り、その後の異動や地方での経験を通して、国と地方が協力して課題を解決する方法を学んでいくことが長期的な目標です。
急速に進むデジタル化や世界との結びつきの中で生まれる新たな行政ニーズに、柔軟に対応できる政策の提案が必要だと考えています。
20年後には、それまでの経験を活かしながら、省庁の垣根を越えた協力を促し、より実効性の高い政策づくりに携わりたいと考えています。このキャリアプランに向けて、現在はさまざまな政策について議論する場に参加し、多様な視点から物事を見る力を養っています。
総合職は、行政職同様に数年で部署異動があり、他府省庁や出先機関への異動や、場合によっては地方自治体へ派遣されることもある職種です。
定期的な異動では、あなたの希望が反映されない場合もあるでしょう。
意図しない業務であっても、業務への取り組み方を工夫することでどのような将来像になっていくのかを示さなければなりません。
一般職のキャリアプラン回答例
一般職のキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
一般職のキャリアプラン回答例
私は、任された担当分野でしっかりと実務を極め、一つひとつの仕事を丁寧におこなうことで、住民サービスの品質向上に貢献していきたいと考えています。
日々の仕事で、書類作成や申請処理などの基本業務を正確におこない、ミスのない仕事で住民の皆様から安心して任せていただける職員を目指したいためです。
最初の3年間で各種手続きの基本と実務知識をしっかりと身につけ、5年後には業務のポイントを押さえた効率的な仕事ができる職員になりたいと考えています。
10年後、20年後を見越して、役所全体のIT化が進む中で、手続きの電子化や業務の簡素化など、住民の方々の利便性を高める提案もしていくことが目標です。
現在は、IT化が進む状況を考慮し、実務研修に参加して法令知識やパソコンスキルを磨いています。
一般職は、総合職の補佐をする職員で、行政職や総合職のように異動は繰り返さず時間をかけてスペシャリストとして育成されることが特徴です。
一般職のキャリアプランを記載する際は、具体的な仕事内容に対して言及することをおすすめします。
公安職のキャリアプラン例文
公安職のキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
公安職のキャリアプラン回答例
私は、国民の安全と平穏な暮らしを守る警察官として、地域の治安維持に全力を尽くしたいと考えています。キャリアを通して、パトロールや地域住民との対話を通じて、犯罪の未然防止と早期発見に努めていきたいためです。
最初は現場対応の基本をしっかりと身につけ、5年後までにはさまざまな事案に柔軟に対応できる警察官を目指したいと考えています。近年は、高齢者を狙った特殊詐欺や、サイバー犯罪など、新しい形の犯罪にも的確に対応できる知識と技能が欠かせません。
10年後には、ITの知識も備えた上で、警察官として現場で培った経験を活かして、若手警察官の育成にも携わり、より強固な地域の防犯体制づくりに貢献したいと考えています。現在は護身術の練習や防犯に関する勉強会に加えて、サイバー犯罪など近年増加傾向にある新たな犯罪に対応するスキルも磨いています。
公安職は、治安維持に従事する警察などの職業で、ジョブ・ローテーションがありません。
公安職のキャリアプランを記載する際は、具体的な仕事内容とやりがいに言及することが大切です。
専門職のキャリアプラン例文
専門職のキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
専門職のキャリアプラン回答例
私は、公務員として勤務する勤務社労士として、確かな専門知識で企業の人事労務をサポートし、働く人々の生活の質の向上に貢献したいと考えています。労働法規や社会保険の実務に精通し、企業からのさまざまな相談に的確に応えられる力を身につけていくことが目標です。
最初の5年間で法定手続きや給与計算などの基本業務を習得し、7年後には働き方改革やメンタルヘルス対策など、現代の労務課題に対する実践的な解決策を提案できる専門家になりたいと思います。特に、多様な働き方を支援する制度の設計や運用支援に力を入れていきます。
10年後に目指す姿は、人事制度の構築から労務リスク管理まで、企業の成長段階に応じた包括的なアドバイスができる存在です。長期的な目標に向けて、今も最新の法改正動向や判例研究の勉強会に参加し、実務知識を深めています。
専門職は、特定分野のスペシャリストであり、ジョブローテーションがなく特定の業務に取り組み続けます。
専門職のキャリアプランを記載する際には、具体的な仕事内容と仕事に取り組むモチベーション、仕事を通じて社会にどのような価値を提供したいのかを伝えましょう。
技術職のキャリアプラン例文
技術職のキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
技術職のキャリアプラン回答例
私は、土木技術者として、専門知識と技術力を活かして地域の基盤整備に貢献したいと考えています。学生時代に習得した工学的知識と施工実習での経験を基に、入庁後は道路整備や河川管理の現場で実践的なスキルを磨いていくことが目標です。
最初の目標として、工事現場の施工管理の基礎を身につけることを目指します。5年後には、自然災害に備えた防災工事や老朽化したインフラの補修工事を主導できる技術者になりたいと思います。環境への影響を最小限に抑えた工法の選定や、コスト効率の高い維持管理手法の開発に注力していくことも目標の1つです。
10年後には、蓄積した技術と経験を基に、次世代の技術者育成に関わりながら、地域特性を考慮した長期的な視点でのインフラ整備計画を立案できる存在を目指します。
今も、最新の工法や設計ソフトの研修に参加し、技術力の向上に励んでいます。
技術職は専門職と同じ特定分野のスペシャリストであり、専門的な知識やスキルがより一層求められる職種です。
技術職のキャリアプランを記載する際には、特定の分野に対しての知見や経験を伝える必要があるでしょう。
福祉職のキャリアプラン例文
福祉職のキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
福祉職のキャリアプラン回答例
私は、福祉の専門職として、住民一人ひとりの暮らしに向き合い、温かい地域社会づくりに力を尽くしていくキャリアプランを考えています。高齢者支援や子育て支援など、さまざまな分野での経験を大切にしながら、住民の方々の気持ちに寄り添える支援者になることが目標です。
福祉の基本となる制度理解と相談援助の技術を学ぶことがまずは大事だと考えており、5年後には困難な状況を抱えた方々にも適切な支援の道筋を示せる職員になりたいと思います。
10年後には、これまでの経験を活かして新しい仲間の指導にも携わり、地域の福祉ネットワークの充実に貢献できる存在になりたいと考えています。今も、障がい者施設での活動や介護の研修に参加し、実践力を養っています。
福祉職は、志望する機関によりジョブ・ローテーションの有無が分かれます。福祉職のキャリアプランを記載する際には、志望する機関がジョブ・ローテーションを採用しているかを確認することをおすすめします。
ジョブ・ローテーションがある場合は、福祉職としてなぜ働きたいか、どのようなスタンスで仕事に取り組んでいくかを示すことがポイントです。
心理職のキャリアプラン例文
心理職のキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
心理職のキャリアプラン回答例
私は、心理職として、専門的な知識とカウンセリング技術を活かして、心の健康づくりをサポートしていきたいと考えています。入職後は、実務も含めたさまざまな部署での経験を通じて、住民の方々が抱える多様な心理的課題に対応できる支援力を身につけていきます。
最初の3年間でカウンセリングの基本スキルと心理アセスメントの手法を習得し、5年後までには不登校や職場のメンタルヘルスなど、幅広い相談に対して適切な支援ができる専門家になることが目標です。
特に、予防的な心理教育や早期発見・早期支援の体制づくりに力を入れていきます。そのためにも、今からスクールカウンセリングの実習や心理療法の研修に参加し、実践的なスキルを長期的に磨いていきます。
心理職は、福祉職と同じく志望先によってジョブ・ローテーションがある場合とない場合があります。
そのため、ジョブ・ローテーションの有無を確認し、それぞれの状況にあわせて、どのような気持ちや心構えで仕事に取り組んでいくかを明確に示さなければなりません。
【属性別】公務員のキャリアプランの例文
ここまでは、職種別のキャリアプランを紹介してきました。未経験からの挑戦をする人や、女性公務員の人など、属性別のキャリアプラン例文も紹介します。
ここでは、次の属性別にキャリアプランを紹介するため、参考にしてみてください。
公務員に未経験から挑戦したい人
公務員に未経験から挑戦する方法は、主に2つの方法があります。
1つ目は、大卒区分での採用を目指す方法です。以前は30歳までという年齢制限が一般的でしたが、最近では35歳まで受験できる団体も増えてきています。基礎から丁寧に公務員の仕事を学べるので、じっくりとキャリアを築いていけることが特徴です。
2つ目は、民間企業経験者採用を目指す方法です。民間企業での実務経験を活かして係長級以上の役職で働けます。
民間企業での経験を公務員の仕事に活かせるため、専門性が求められることが特徴です。
大卒区分での採用を目指すキャリアプラン例文
大卒区分での採用を目指すキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
大卒区分での採用を目指すキャリアプラン回答例
私は、新卒で働いた民間企業での営業経験を活かしながら、より直接的に住民の方々の生活向上に貢献できる公務員として働きたいと考えています。マーケティングを専攻した学生時代に学んだことと、営業での仕事で培った住民目線での課題発見力と提案力を、行政サービスの質の向上に活かしていきたいと考え転職を決意しました。
まずは、行政の基礎知識と実務スキルをしっかりと身につけることが必要だと考えております。5年後までには担当業務の効率化や住民サービスの改善提案ができる職員になりたいと考えています。
民間企業で学んだマーケティングの視点を活かして、住民ニーズを的確に把握し、将来的には、行政と民間双方の経験を活かして、地域の課題解決に向けた官民連携の橋渡し役を担える存在を目指します。
今も、行政書士の勉強会に参加しており、これまであまり触れてこなかった法務知識の習得に取り組んでいます。
大卒区分での採用を目指す場合は、現職を辞めて公務員になりたい理由を明確に伝える必要があります。また、公務員としてどのように仕事へ取り組むかを伝えることも大切です。
民間企業経験者採用を目指すキャリアプラン例文
民間企業経験者採用を目指すキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
民間企業経験者採用を目指すキャリアプラン回答例
私は、製造業での生産管理とチームマネジメントの経験を活かし、行政の現場改革に貢献したいと考えています。10年にわたる民間企業での実務経験で身につけた、組織改革の手法と人材育成のノウハウを行政サービスの向上に活用していきます。
着任後は行政サービスの業務フロー分析と効率化案の策定に着手し、半年以内に実効性の高い改革プランを提示することが目標です。
特に、民間企業で実践してきた改善活動の手法を導入し、職員や住民の意見を積極的に取り入れながら、より効率的なサービスを築いていきます。
将来的には、民間と行政それぞれの長所を融合させ、IT化を念頭に置いた新しい時代に即した行政運営のモデルを確立できる管理職を目指します。
数年前から、行政管理の研究会に参加し、行政特有の意思決定プロセスへの理解を深めてきました。この学びを活かし、住民サービスの質の向上と業務効率化の両立を実現してまいります。
民間企業経験者採用で公務員を受ける人は、係長になることを求められているため、あなたに十分な経験や専門的なスキルがあることを示すことがポイントです。
公務員としてのキャリアアップを目指すキャリアプラン例文
公務員としてのキャリアアップを目指すキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
公務員としてのキャリアアップを目指すキャリアプラン回答例
私は、子育て支援課で管理職を務める鈴木さんのような、地域の子育て世代に真摯に寄り添える公務員になりたいと考えています。鈴木さんは、豊富な福祉の知識と温かい人柄で、職員からの信頼も厚く、効果的な支援策の立案と実行に手腕を発揮されている人です。
まずは直近1年で子育て支援の実務経験を積み、5年後には、鈴木さんが実践されているように、現場の声を丁寧に聞き取り、政策に反映できる職員を目指します。子育て世代の多様なニーズに応える新しい支援プログラムの企画・運営にも挑戦していきたいと思います。
20年後には、確かな専門知識とコミュニケーション力を備えた管理職として、若手職員をけん引し地域住民の人に満足されるような仕組みからの構築に携わっていくことが目標です。
現在は、保育や子育て支援に関する勉強を通して、実践的なスキルを磨いています。
公務員としてキャリアアップしたい人は、上司の中からロールモデルを設定し、その人に近づくためにはどのようなスキルや経験が必要かを整理してみることをおすすめします。
女性公務員としてのキャリアプラン例文
女性公務員としてのキャリアプラン例文の書き方は次の通りです。
女性公務員としてのキャリアプラン回答例
私は、市役所の政策企画部長の佐藤さんのような、仕事と家庭を両立しながら組織を導く女性リーダーを目指したいと考えています。佐藤さんは、二人のお子さんの子育てをしながら、柔軟な発想と効率的な業務管理で組織改革を実現されました。
今は基礎的な実務経験を積んでいる段階ですが、その後は政策立案能力を磨きながら、佐藤さんが実践されているように「自分にしかできない核心的な業務に集中し、周囲と協力して全体最適を図る」という働き方を実践していきます。
仕事と育児の両立に向けて、デジタル化による業務効率化にも積極的に取り組みたいと考えています。
10年後は、佐藤さんのように、組織全体を見渡し、職員一人ひとりの状況に配慮しながら、より良い行政サービスを実現できる管理職を目指します。今も、女性リーダー育成の研修に参加し、マネジメントスキルや育児と仕事の両立方法を学んでいます。
女性で公務員としてのキャリアアップを目指す人は、身近な女性公務員の活躍事例を組み入れて面接官に伝えることがポイントです。
国は女性公務員の活躍推進の取り組みに注力しています。事例を用いることで、再現性の高い評価されるキャリアプランとみなしてくれるでしょう。
公務員のキャリアプランの作成の3ステップ
公務員のキャリアプランを作成するには、3つのステップが必要です。段階を踏んでキャリアプランを作成することで、芯のあるキャリアプランを描けます。
ここでは、公務員のキャリアプランの作成の3ステップを解説します。
ステップ1:自分の現在地を明らかにする
キャリアプランを作る上で、まず大切なのが自分の現在地を明らかにすることです。なぜなら、目標に向かうためには、今の自分がどこにいるのかを知ることが出発点になるからです。
理想の公務員になるためには、さまざまなスキルや経験が必要になってくるでしょう。自分の現在地を把握しておくと、「ここを伸ばしていけばいいんだ」とか「この部分を補強する必要があるな」といった気づきが得られます。
自分の現在地を知るためには、これまでの経験を振り返ってみるのがおすすめです。
人と話すのが得意、細かい作業が好きなどの強みや、現在抱えている課題など、できるだけ具体的に書き出してみると良いでしょう。
自分の現在地を明らかにする作業を通じて、あなたの成長に必要なものが見えてきます。
ステップ2:将来像を明確にする
キャリアプランを作る次のステップは、将来像を明確にすることです。なぜなら、なりたい自分がはっきりしていないと、目標に向かう道筋が見えにくくなってしまうからです。
公務員としての夢や目標を、できるだけ具体的に思い描いてみることが大切なポイントです。子育て支援の専門家として活躍したい、といった内容で、あなたの将来を具体的に思い描いてみてください。
また、仕事の目標だけでなく、プライベートな部分も将来像の大切な要素です。仕事とプライベート、両方の夢や目標のバランスを考えながら将来像を描いていくと、より実現可能な目標が見えてきます。
将来像が明確になることで、理想の将来はこれからの行動の道しるべになってくれるはずです。
ステップ3:目標実現のための道筋を明確に描く
キャリアプランを作る最後のステップは、目標実現のための道筋を明確に描くことです。なぜなら、「なりたい自分」と「今の自分」の間にある道のりを具体的に考えることで、一歩一歩確実に前に進めるようになるからです。
今の自分に足りないものや、足りない経験や能力を洗い出してみることをおすすめします。日々の仕事の中でどのようにしてそれらを身につけていけるか、具体的な方法を考えてみると良いでしょう。
あなたの得意分野を活かせる方法を選ぶこともポイントです。
細かい作業が得意な場合は、まずは実務能力を磨くことから始める、コミュニケーションが得意な場合は、住民との対話の機会を多く持つ部署を希望するなど具体的な道筋を描きましょう。
あなたらしい方法で目標に近づいていくことで、より確実に理想の姿に近づけます。
キャリアプラン作成のポイント
より良いキャリアプランを作成するためには、いくつかのポイントがあります。説明会に参加することや公務員からのアドバイスをもらうなど事前に注意すべきポイントもあるため注意が必要です。
ここでは、キャリアプラン作成のポイントとして次の内容を解説します。
説明会を通して公務員の働き方を知る
キャリアプラン作成のポイントの1つは、説明会を通して公務員の働き方を知ることです。なぜなら、実際に働いている先輩職員の生の声を聞くことで、よりリアルな将来像が描けるようになるからです。
説明会を通して、先輩職員がどのように仕事に取り組み、どのような経験を積んで成長してきたのかを理解できます。実際の公務員経験をしている人の声はインターネットなどで情報を集めるよりも、自分のためになる道しるべとなるでしょう。
また、公務員は役所によって働き方や制度が異なることも多くあります。
そのため、志望する自治体それぞれの説明会に参加してみることもおすすめです。
「〇〇市は新人研修が充実している」「〇〇県は若手でも企画に携われる」など、自治体ごとの特徴を知ることで、より具体的で実現可能なキャリアプランが作れます。
公務員の方からアドバイスをもらう
キャリアプラン作成のポイントの1つは、公務員の方からアドバイスをもらうことです。なぜなら、現場を知る人だからこそ、実現可能な目標設定や具体的なアドバイスができるからです。
新卒の場合は、OB訪問サイトを使って先輩と話す機会が作れます。失敗や成功、それぞれにまつわるエピソードなど、貴重な話が聞けるでしょう。
一方で、既卒の場合は、知り合いを通じて公務員の人と話す機会を作ってみることがおすすめです。直接話す機会が難しい場合は、説明会に参加したり、公務員に転職された人の体験談を読んだりするのも参考になります。
同じような経歴を持つ人の経験談があれば、具体的なイメージづくりに役立つため特に参考にできます。
先輩の経験を参考に、より実現可能なキャリアプランを作ることがポイントです。
キャリアコーチングサービスを活用する
キャリアプラン作成のポイントの1つは、キャリアコーチングサービスを活用することです。なぜなら、キャリアコーチングサービスでは、プロのキャリアコーチと一緒に、あなたの将来について考えていけるからです。
キャリアコーチングサービスは、あなたの強みや価値観を丁寧に分析しながら、実現可能な目標設定のお手伝いをしてくれます。自分では気づけなかった長所や、新しい可能性を発見できることもあるでしょう。
さらに、面接対策まで相談できるので、採用試験対策としても心強い味方になってくれます。
ただし、料金が少し高めなので、予算と相談しながら利用を検討してみることをおすすめします。
主なキャリアコーチングサービスは次の通りです。
サービス名 | 得意な顧客層 | サービスを通してできること |
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キャリアコーチングサービスの中でも特におすすめなのが、マジキャリです。
なぜなら、マジキャリの強みの1つとして、実現可能なキャリア・目標設定があるからです。マジキャリを使用することであなたのなりたい姿を踏まえながら現実可能な行動計画に落とし込めます。
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キャリアプランの作成での注意点
キャリアプラン作成にあたっては、注意しなければならないポイントもあります。誤った方法で作成されたキャリアプランは、評価を下げる可能性があるため注意が必要です。
ここでは、キャリアプランの作成での注意点として次の内容を解説します。
現実離れした目標を設定する
キャリアプランの作成での注意点として、現実離れした目標を設定しないように気をつけなければなりません。なぜなら、公務員の仕事は組織の一員としておこなうものだからです。
1年目から大規模なプロジェクトを要求することや、すぐに管理職になりたいといった目標は、組織の仕組みを理解していないと思われても仕方ありません。現実離れした目標は、面接でも説得力に欠けてしまうでしょう。
決して、夢を持ってはいけないという意味ではありません。
むしろ、今の自分の立ち位置を理解した上で、少し背伸びをするくらいの「ストレッチ目標」を設定するのがおすすめです。
3年間で基礎をしっかり学び、5年後には課の中心メンバーになるといった具合に、現実的でありながら、成長が感じられる目標を立てることでより説得力のあるキャリアプランが作れます。
他人の事例を取り入れすぎる
キャリアプランの作成での注意点として、他人の事例を取り入れすぎないように気をつけなければなりません。なぜなら、キャリアプランは「あなたらしい将来」への道筋だからです。
もちろん、先輩の経験談は参考になりますが、一方で全く同じ道のりを歩もうとするのはおすすめできません。先輩が3年で係長になったから私も3年で、といった具合に、他の人の経験をそのまま自分の目標にしてしまうことは避けましょう。
大切なのは、他の人の経験を参考にしながら、あなたの強みや価値観に合わせてアレンジすることです。
他人の事例はあくまでも参考として取り入れる程度に留めて、あなたらしいキャリアプランを作っていくのがおすすめです。
民間企業から公務員に転職するときのポイント4選
民間企業から公務員に転職する際に注意すべきポイントがあります。公務員への転職を考えている人は参考にしてみてください。
ここでは、民間企業から公務員に転職するときのポイントとして4点解説します。
筆記試験対策を十分におこなう
民間企業から公務員に転職するときのポイントとして、筆記試験対策を十分におこなうことが挙げられます。なぜなら、公務員試験は範囲が広く、合格に必要な勉強時間も相当な量になるからです。
具体的には、次の勉強時間が必要とされています。
地方公務員、国家公務員(国家一般職、国家専門職)では800~1200時間程度を、国家公務員の中でも国家総合職であれば1200~1500時間程度を目安にするといいでしょう。
資格の学校TAC
数的処理や言語、経済、法律など、さまざまな分野を学ぶ必要があり、仕事と両立させるのは難しいと感じることもあるでしょう。
最初から無理な勉強計画を立てるのではなく、毎日30分や、通勤電車での15分など、続けられる範囲から始めてみることがおすすめです。
少しずつ勉強習慣を作っていくことで、自然と学習時間も増えていきますし、着実に力もついていきます。
大切なのは、長く続けられるペースを見つけることです。
転職目的を明確化する
民間企業から公務員に転職するときのポイントとして、転職目的を明確化することが挙げられます。なぜなら、明確な目的があることで、長い試験勉強の期間もモチベーションを保ちやすくなるからです。
自分がなぜ公務員を目指そうと思ったのかを、じっくりと振り返ってみることをおすすめします。また、前職からの転職を考え始めたきっかけを具体的に思い出してみることも大切なポイントです。
「あの時の経験が転機だった」という発見が、これからの試験勉強を支える原動力になるでしょう。
自分の気持ちに正直に向き合いながら、目的を明確にしていくことが重要です。
公務員の働き方を具体的に知る
民間企業から公務員に転職するときのポイントとして、公務員の働き方を具体的に知ることが挙げられます。なぜなら、イメージと実際の仕事内容が異なることも多く、一度公務員になった後で民間に戻るのは意外と難しいからです。
まず、自分が仕事に求めることの優先順位を整理してみることから始めてみてください。例えば、「仕事とプライベートのバランス」「専門性を活かせる機会」「地域への貢献度」など、大切にしたい価値観を書き出してみることがおすすめです。
その上で、説明会や公務員の人との対話を通じて、本当にその願いが叶えられる環境なのかを確認していきます。
また、公務員の仕事は部署や役所によっても働き方が異なります。できるだけ多くの情報を集めて、自分が思い描く将来像と実際の仕事内容が合っているかをじっくり確認してみることも大切なポイントです。
具体的な公務員の働き方を知っておくことで、転職後のミスマッチを防げます。
公務員向けの転職サービスを利用する
公務員への転職を目指す時、心強い味方となるのが公務員向けの転職サービスです。なぜなら、高い倍率の中で合格するには、筆記試験だけでなく面接の対策もしっかりとする必要があるからです。
公務員向けの転職サービスとして、大きく分けて2つの選択肢があります。1つ目は、ハローワークなどの公的機関です。
ハローワークなどの公的機関では、履歴書の書き方から面接対策まで無料でサポートしてくれます。
相談員の方々は公務員としての経験を活かして、実践的なアドバイスをくれるでしょう。一方で、公的機関は平日の利用が中心となるので、働きながらの人にとっては利用しにくい点が要注意です。
2つ目は、資格の大原などの公務員予備校です。長年の指導経験を持つ講師から、鋭い視点でのアドバイスがもらえます。コースによって面接対策の有無や回数制限があります。自分の状況に合わせて、上手に使い分けてみるのがおすすめです。
公務員から民間企業に転職するときのポイント3選
現在公務員をしている人で、民間企業への転職を考えている場合も、いくつかのポイントに気を付けることで転職活動をスムーズに進められます。
ここでは、公務員から民間企業に転職するときのポイントとして3つの内容を解説します。
辞めたい気持ちが先行していないか確認する
公務員から民間企業に転職するときのポイントの1つが、辞めたい気持ちが先行していないか確認することです。なぜなら、一時的な気持ちで決断してしまうと、後で後悔する可能性があるからです。
転職したいと思う理由や、今の職場に感じている不満などを、冷静に分析してみることをおすすめします。辞めたい理由によっては転職が必ずしも解決策になるとは限りません。
「やりがいが感じられない」と思っていても、実は「部署を変えることで解決できるかも」ということもあるでしょう。
特に公務員は、一度辞めると再び戻るのが難しい仕事です。今の仕事のプラス面もマイナス面もしっかりと考えてみることがおすすめです。冷静に考えることで、より良い選択ができます。
強みとスキルの整理をする
公務員から民間企業に転職するときのポイントの1つが、強みとスキルの整理をすることです。なぜなら、民間企業は即戦力となる人材を求めているからです。
「市民の方々との対話を通じてコミュニケーション力が磨かれた」「複数の部署を経験したことで、幅広い視点で物事を見られるようになった」などのように、公務員としての経験を振り返って、強みとスキルを整理してみることをおすすめします。
民間企業への転職を目指す際に特に重要なのが、ポータブルスキルに注目してみることです。
ポータブルスキルは、論理的思考力や課題解決力など、どのような仕事でも活かせるスキルを指します。
法律や制度を理解する力や、関係者との調整力など、公務員ならではの経験から身についた力も、民間企業で十分に活かせる強みになるでしょう。
新しい環境に馴染む努力をする
公務員から民間企業に転職するときのポイントの1つが、新しい環境に馴染む努力をすることです。なぜなら、転職はスタート地点であって、新しい環境でのスタートが本当の挑戦になるからです。
公務員と民間企業では、仕事の進め方や判断基準が大きく異なることも多いため、分からないことは積極的に質問する姿勢や、先輩社員の仕事の進め方を観察する姿勢など、謙虚な気持ちで学ぶことがポイントです。
利益を重視する考え方や、成果が待遇に直結するという特徴は、最初は戸惑うかもしれません。
年次に関係なく教えを乞う、素直な気持ちで接することで、周りの方々も親身になって支援してくれるでしょう。
新しい環境での成長のために、相手の胸を借りる気持ちを忘れずに、一歩一歩進んでいくことがおすすめです。
公務員のキャリアプランの立て方に悩んでいる人はマジキャリ
キャリアプランの立て方に迷っている人に、心強い味方となるのがマジキャリです。なぜなら、マジキャリでは人材業界での豊富な経験を持つキャリアコーチが、あなたの将来像作りをサポートしてくれるからです。
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特に、なぜ公務員を目指すのかという志望動機を掘り下げていく過程で、より説得力のあるキャリアプランが見えてくるはずです。
一人で悩むよりも、プロの視点からアドバイスをもらうことで、より具体的で実現可能なキャリアプランが作れるはずです。
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- 中長期的なキャリアプランの作成
- 自社の基準を満たしたキャリアのプロのみ対応
そのため、公務員として採用されるためにもキャリアプランが重要になってくるのです。