品質管理に転職|気になる仕事内容や年収を徹底解説!
転職エージェントの筆者が今まであってきた転職者の中には、品質管理に転職したい人が少なからずいました。
現在品質管理で勤務している人はもちろん、中には未経験で品質管理に転職したいという人の相談も受けたことがあります。
ただ、未経験で品質管理に転職したいと思っている人のほとんどが、品質管理はどんな仕事をするのかを具体的に理解できていない人が多いなと感じます。
そこで今回は、品質管理業界の転職事情や、品質管理はどのような業務をおこなうのかについて解説します。
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品質管理の転職市場
2019年現在、転職市場において品質管理の求人は確実に増加しています。
過去に日産、神戸自動車、SUBARUのなど大手メーカーの品質問題が発生した際、大々的に報道されたことがあり、品質に不備があった場合、社会的に大きな問題になることが関係しています。
品質に不備があると、会社の信用も地に落ちてしまいます。また、最近では円安や景気上昇が関係して、各社の製品のニーズも増えていて、品質チェックというのはこれまで以上におこなわれるようになりました。
今後も、各社メーカーの製品リリースは続いていくので、製品の信用を担保するために製品の管理・保証は重要となります。
そのため、様々な企業が品質管理体制の強化を図るために、品質管理人材の採用をしようとしているのです。
異業界への転職もしやすい
過去には品質管理経験者でも、業界ごとに扱う品質基準が違うため、異業界への転職は難しかったものです。
ただ、現在は品質管理に対する企業ニーズが高まっていることから、経験者なら異業界への転職もしやすくなっています。また、品質管理自体、経験者の絶対数が少ないのも関係しています。
そういった理由から、異業界でも品質管理の経験者なら、転職しやすい状況になっているのです。
品質管理の仕事内容
品質管理の仕事内容は、製品の挙動や作動にバグがないかなど、製品に不備がないかを検証することです。
製造現場では裏方的な存在ですが、責任感の重いポジションとも言えます。品質管理は製造業には重要な工程で、開発が成功するかどうかの鍵をになっていると言っても良い職種なので、そういった部分にやりがいや魅力を感じることもできます。
海外では割とメジャーな仕事ですが、品質管理の仕事に地味なイメージを持つ人が多い日本では、人気が低い職種です。
ちなみに、IT業界ではQA(Quality Assurance)とも呼ばれ、品質管理をおこなうエンジニアをQAエンジニアと呼びます。
品質管理と品質保証の違いは?
品質管理に名前が似ている品質保証という職種がありますが、業務内容が異なります。
製品や素材のチェック、業務改善や製造工程の改善が主な業務内容の品質管理と比べ、品質保証はもっと業務内容が広いイメージです。
品質保証は、基本的には製品や部品の品質が基準を満たしているかを確かめることが業務内容です。これだけ聞くと、品質管理と似ているところがありますよね。
ただ、他にも製品の企画から出荷、顧客に届くまでも品質保証の業務範囲に入ります。製品企画の段階から不良品を出さない仕組みを構築し、万が一クレームが出た場合は顧客対応もおこないます。
品質管理の労働環境と向いている人の特徴
品質管理は、基本的に工場の稼働に合わせて業務をおこなうため、業務時間は、工場に合わせた時間になります。そのため、過度な労働が少なく、ライフワークバランスが取りやすい職種です。
ただ、納期繁盛期やトラブルが発生したときなど、緊急で対応をおこなわないといけないこともあります。
品質管理に向いている人
品質管理は、製品の不具合1つ見落とすことのない、正確さが求められる仕事です。
テストケースすべてをテストするほか、何かおかしなことがあればチェックする必要があるため、細かな作業が得意な人、疑ぐり深い人、注意深い人が向いていると言えます。
逆にいい加減な人や横着な人には向いていない仕事と言えます。
品質管理の年収
品質管理の平均年収は400万円~700万円と言われています。とは言え、どの業界の製品を製造しているのかでも年収は変わってきます。
以下に業界別の平均年収をまとめて見ました。
医薬 | 447万円 |
---|---|
IT | 400万円 |
半導体 | 425万円 |
電気 | 476万円 |
食品 | 399万円 |
素材 | 395万円 |
中でも鉄金属メーカー、半導体メーカー、電気メーカーは品質管理を製造の重要部分と捉えていることが多いので、給与水準も他業界より高い傾向があります。
また、年齢が上がると年収も増えていく傾向にあり、役職が付いていくとその分収入も上がっていきます。
他にも、他部門の人間との関わりが多くなるため、マネジメントスキルやコミュニケーション力も付けると、収入アップにつながると言えます。
品質管理は未経験でも転職できる
品質管理は、未経験でも転職できます。ただ、大学で理系の学部出身者に限られます。実際、未経験の人材を募集している求人のほとんどは、理系出身であることを条件にしている求人が多いです。
品質管理は、自社の評価を左右し業績に直結する重要なポジションであり、製品に関しての基本的な知識が必要になります。そのため、理工系の出身であるというバックグラウンドが求められています。
ただ、最近では少ない例ではありますが、文系出身者でも採用されるケースがあります。文系出身で採用される人は、英語力を見つけている人がほとんどです。
実際に、外資系の医療機器メーカーだと本国との対応が発生するので、英語力が必要になり、英語能力が高い文系出身者をまずはアシスタントとして採用することがあります。
最初はアシスタントからのスタートでも、最終的にはマネージャーや主任クラスで活躍している人もいます。また、中には派遣からマネージャーまで昇級した人もいます。
末永
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40代〜50代でも転職できる!
品質管理は、基本的に理系出身者を採用する傾向が強いです。ただ、近年では若者の理系離れが影響していて、企業が求める人材が少なくなってきています。
その影響で、一般的に転職が難しいと言われている40代〜50代の人材でも、転職できることがあります。
また、品質管理はそもそも採用ハードルが高めなこともあり、経験豊富な年齢である40代以上の人材でも、採用するケースがあります。
品質管理の転職を成功させるコツは?
では、どうすれば品質管理での転職を成功させることができるのでしょうか。ポイントは以下の3点です。
同業界の企業は必ず受けよう
品質管理の採用ニーズは高まっていますが、自社の評判を左右する職種のため、とくに大手企業では、採用のハードルが下がっているわけではありません。
即戦力を求めている企業も多く「扱っていた製品が自社製品と近いかどうか」を重視している場合もあります。そのため、品質管理経験者であっても、扱っている商品がまったく別の物であるなら、不採用なこともあります。
そのため、今在籍している業界の求人は押さえておくことが必要です。
製品名だけでなく得意分野も伝えよう
職務経歴書には製品名や担当した業務を記入することが必須になります。ですが、それだけでなく自分の得意分野も記入しましょう。
例えば、JIS規格に関する知識などといった、自分がもっとも自信を持っている知識やスキルを記入すると良いです。
とくに、異業界からの転職の場合は、基本的な知識(機械・電気・化学や統計学)は前提となることが多いため、プラスαで自分の強みがアピールできると更に良い職務経歴書になります。
実績は数値でアピールしよう
品質管理に限った話ではありませんが、職務経歴書や面接で自分の実績や成果を実際の数字を出せると、採用担当者に対して、インパクトがあるアピールができます。
例えば、実際に自分が担当した仕事で、どのようなことを意識して仕事に打ち込み、◯◯万円売り上げたなどです。
ただ数字を伝えるだけではなく、どのようなことを意識した結果、どう成果に結びついたのかという点も重要になってきます。
マネジメント経験や新規提案力もアピールできると良い
基本的な知識に加えて、「部下とコミュニケーションを密にとり、問題に早急に対応できるようにした」「他部門や行政との折衝を担当した」などといったマネジメント力をプラスとして示せるとさらに良いです。
新たな工程や管理手法の立案や新規企画立案など、提案力もアピールできると他の求職者と比較し、差別化が図ることができ、相対的な評価が高くなる傾向にあります。
品質管理の転職には転職エージェントを利用しよう!
品質管理の仕事は、製品の安全性、適切に使えることで会社の信用を担保するためのお仕事です。
品質管理の業務が機能していることで、会社の信用を担保することができることができます。逆に担保されていないことが分かると、途端に会社の経済活動に支障が発生するという失敗のできない非常に重要なお仕事です。
そのため、基本的には理系の方の仕事ではあります。ただし、英語力があればチャレンジできる例外もあるため、この仕事に興味をお持ちで何かアピールできるものがあれば、1度転職エージェントに相談してみるのも良いでしょう。
転職エージェントは企業側の目線を持っているため、企業に刺さりやすいアピールの仕方を考えてくれます。品質管理の経験というのは、非常に重宝され、40代以降でも転職が可能となり、ほかの職種では考えられないキャリアを描くことができます。
専門性を上げたい、専門性で自身の市場価値を上げたい人にチャレンジしていただきたいお仕事です。
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品質管理は、理系出身者なら未経験でも採用されることがあると説明しましたが、やはり多くの企業は即戦力としての採用傾向が強いため、品質管理の経験がないという理由でお見送りになってしまうケースが多いです。
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