理学療法士のセカンドキャリア6選|資格を活かせる職と別の道で成功する方法を解説
理学療法士のセカンドキャリアにおすすめの仕事を紹介します。
別の道で成功するために取得しておくべき資格や、セカンドキャリアを目指すために必要な準備を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
理学療法士のセカンドキャリアとは?
理学療法士のセカンドキャリアとは、臨床現場で培った運動学や解剖学、コミュニケーション力をベースに、活躍の場を広げるキャリアチェンジを指します。
臨床経験が増えると「人の健康に、より広い視点で貢献したい」「時間や場所に縛られない働き方を実現したい」という気持ちが湧いてくることがあります。
そんな理学療法士の想いを満たす選択肢がセカンドキャリアです。さまざまな職種がありますが、リハビリ以外の仕事も紹介します。
具体例としては、医療機器メーカーの臨床サポートや福祉用具の選定・アドバイス、さらには開業・独立による在宅リハビリ提供など多種多様です。
理学療法士の強みと市場が求めるニーズ、自分の将来像をすり合わせて計画的に進めれば、セカンドキャリアでも即戦力として高く評価されます。
理学療法士におすすめのセカンドキャリア6選
理学療法士のセカンドキャリアとして、専門知識を活用できる職種を6つ紹介します。
医療機器メーカー
医療機器メーカーでは、理学療法士の臨床知識を活かして製品開発や臨床評価、カスタマーサポートを担当します。
具体的には、製品の企画・開発、臨床試験のデザイン、ユーザビリティテスト、医療現場への導入サポートなどの多岐にわたる業務に従事します。
また企業の営業部門と連携してデモンストレーションをおこない、新しい利用先の企業を見つけられるのも魅力です。
開発部門に配属されれば、人間工学やプログラミングの基礎を学びつつ、新しい機能や臨床試験プロトコルの作成にも携われます。
理学療法士から一般企業への転職を成功させる方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
福祉用具アドバイザー
福祉用具アドバイザーは、高齢者や障がい者が自宅で安全かつ快適に過ごすための福祉用具の選定・提案をおこなう専門職です。
車いすや歩行器、ベッド、手すりなどの選定から住宅改修までトータルに提案します。
個々の生活状況や好みに合わせたオーダーメイドが可能なので、これまで理学療法士として培った運動機能評価やADL(日常生活動作)分析の知見を存分に活かせます。
また使用後のモニタリングや調整を行い、怪我の防止だけではなく、自立支援まで関われる点も大きなやりがいに繋がります。
現在はICTを活用した3D住宅スキャンやAR試着アプリの普及が進んでおり、在宅ワーク比率を高められる点も魅力です。
ケアマネジャー
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、要介護者のケアプランを作成し、サービス担当者会議をコーディネートする仕事です。
具体的には、要介護認定の申請代行からアセスメント、目標設定、サービス調整、モニタリングまで一貫して担当します。
加えて、多職種会議ではリハビリの視点で福祉用具や住宅改修、在宅運動プログラムを提案します。
現在は居宅介護支援事業所のリモートワーク化が進み、オンライン面談や電子署名が普及しているため、時間や場所に縛られない柔軟な働き方が可能です。
理学療法士として幅広い職種と連携した経験は、訪問介護やデイサービスなどの多様なサービスを組み合わせる際に役立ちますよ。
スポーツトレーナー
スポーツトレーナーは、アスリートの競技力向上とケガの予防、リハビリテーションを統合的にサポートします。
実際の業務は、テーピングやストレッチ、筋力バランス測定に加え、データ解析やコンディショニングプログラムの設計が中心です。
理学療法士が持つ運動学・生体力学の知見は、フォーム分析や負荷設定の根拠を明確に示せるため、コーチや選手から高い信頼を得やすいです。
またチームや個人と密に連携し、大会やイベントに帯同する機会も多く、現場での迅速な問題解決力が磨かれます。
国体やプロリーグ帯同で全国を動き回る働き方のほか、スポーツ整形外科やフィットネスクラブ内で働く常勤型もあります。
ライフスタイルに合わせて働き方を選びやすいのもスポーツトレーナーの魅力ですよ。
健康コンサルタント
健康コンサルタントは、企業や団体の健康経営支援として、職場の安全対策やメンタルヘルス対策を担う仕事です。
業務は健康診断データの解析、オンラインフィットネス指導、メンタルヘルス対策の導入支援など多岐にわたります。
これまで理学療法士として培ったスキルは、1人だけでなく地域全体の健康維持にも役立ちます。
コンサルティング会社に所属するほか、個人事業主としてウェビナーやEラーニングを提供する働き方もあり、その後の選択肢を広げやすいセカンドキャリアです。
定期健康診断データを分析し、社内報告書や効果測定レポート作成も担当するため、企画力とデータ分析力が養われますよ。
開業独立
理学療法士として自ら開業・独立し、在宅リハビリ専門のクリニックや訪問看護ステーションを運営する道もあります。
開業・独立すれば医療機関や介護事業所と連携して総合的なケアを提供でき、自身のビジョンを反映した理想的なキャリア形成が可能です。
収益を上げる仕組みを自由に設定できる点が魅力ですが、事業計画書の作成や資金調達、広告戦略、人材採用などの多岐にわたる経営スキルが求められます。
立地やマーケティング、経営ノウハウを学びつつ、医師・看護師・介護職と連携して複合サービスを展開すれば、安定した顧客基盤を築けます。
オンラインカウンセリングやサブスク型運動指導などのDX要素を取り入れれば、場所を問わず収益を上げられますよ。
理学療法士の知識と経験を活かして別の道に進みたい人は、転職エージェントへの相談をおすすめします。
リハビリ職におすすめの転職サイト
-
PTOTSTワーカー
リハビリ職の求人多数!PT・OT・STの各職種専門のアドバイザーが転職をサポート -
PTOT人材バンク
サポートの質に定評あり!医療・介護業界に特化した人材紹介サービス -
マイナビコメディカル
マイナビが運営するリハビリ職や医療技術職の転職支援に特化した転職エージェント
理学療法士のセカンドキャリアを目指す前に必要な準備
理学療法士の経験を次のステージに活かすには、セカンドキャリアの目的と自分の強みを正確に把握し、行動計画を練る必要があります。
そのためには、以下3つのステップが不可欠です。
セカンドキャリアの目的を明確にする
セカンドキャリアを目指すうえで最初に取り組むべきことは、目的を言語化することです。
「なぜキャリアチェンジをするのか」「セカンドキャリアによって何を実現したいのか」といった目的が曖昧なままでは、求人選定や面接で一貫性を欠きます。
単に「職場を変えたい」「収入を増やしたい」という大まかな動機ではなく、「何を達成したいのか」「どんな価値を社会に提供したいのか」を明確に言語化するのがポイントです。
セカンドキャリアの目的例
- 理学療法士としての技術を用いて製品開発に携わり、より多くの人の運動機能向上に貢献したい
- 在宅リハビリのプラットフォームを立ち上げ、自分が持つノウハウを広く普及させたい
目的を言語化できれば、自分に足りないスキルや資格がわかり、目標を達成するための行動計画を早期に修正できます。
また面接時にも熱意と仕事で成し遂げたいことを明確に伝えられるため、企業側からの信頼度が飛躍的に高まります。
価値観カードやキャリア診断などの自己分析ツールを活用すると、仕事に求める欲求を可視化しやすいですよ。
理学療法士の経験を自己分析する
セカンドキャリアの目的を明確にしたら、臨床現場で培った知識・技術・実績を自己分析し、今後にどのように活かせるかを深掘りします。
具体的には、治療プログラムの成果やチーム医療での役割、研修や講師経験などをリスト化し、数値化します。
以下のように、数値化できるデータはすべてリストアップしましょう。
- 担当した患者数
- 下肢機能改善率
- 在宅復帰率
- 研修講師経験
- 研究発表回数
自己分析を通じて自分の強みと弱み、キャリアにおける軸が明確になり、履歴書・職務経歴書のアピール材料になります。
さらに失敗経験や課題克服のエピソードも整理して、「課題→対応行動→成果」という流れでまとめれば、資料に説得力が生まれます。
たとえば「褥瘡ハイリスク患者のポジショニングマニュアルを作成し、褥瘡発生率を半年で3%から1%に低減」のようにエピソードをまとめると、変化が見えやすく面接官に印象をつけやすくなりますよ。
自己分析ができない人には、プロのキャリアカウンセリングが役立ちます。
キャリアカウンセリングを受けたい人におすすめサービスは、下記の記事で詳しく解説しています。
将来のキャリアプランを考える
自己分析が終わったら、5年後・10年後にどのようなポジションや仕事をしていたいかを考え、実現に必要な経験やスキルを洗い出します。
例えば、医療機器メーカーで臨床開発リーダーを目指すなら、統計解析や薬機法の知識が必要になります。
また将来、開業・独立を考えているなら、資金計画や経営ノウハウの習得が必須です。
将来のキャリアプランを明確化し、ゴールまでのマイルストーンを設定すれば、日々の行動が計画的かつ意義あるものになります。
キャリアプランを考える時は、ライフイベント(結婚・出産・介護など)とのバランスも考慮し、柔軟に見直せる体制を整えましょう。
理学療法士のセカンドキャリアを成功させる方法
セカンドキャリアを成功に導くには、計画的な準備と実行力が不可欠です。
理想のキャリアに必要な要素を洗い出して早めに動き出せば、ライバルと差をつけられます。
ここでは、理学療法士のセカンドキャリアを成功に導く3つのポイントを紹介します。
早めに計画する
理学療法士がセカンドキャリアを考え始めたら、遅くとも半年、できれば1年以上前から計画が必要です。
早めに計画する理由は主に3つあります。
- 資格試験の受験時期が年1回の場合が多い
- 大学院や専門講座の募集締切が早い
- 家計の見直しや引越し準備など、ライフイベントの調整に時間がかかる
セカンドキャリアは理学療法士としての現職を続けながら準備を進める場合が多く、時間的余裕に限りがあります。
そのため資格取得や講座受講、ポートフォリオ作成などに要する時間を逆算し、早めの準備が必要です。
早い段階から情報収集を始めれば、条件に合う求人が出た場合にすぐに動くことができ、他の候補者より一歩リードできます。
準備期間を長くとるほど、現職との円満退職に向けた交渉もスムーズに進みますよ。
資格・スキルを取得する
セカンドキャリアに必要な資格やスキルを早めに取得しておけば、書類選考や面接で即戦力として高く評価されます。
例えば業界全体で共通する下記の資格を取得しておくと、幅広い選択肢が開けます。
- 福祉用具アドバイザー
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
- CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
ビジネススキルとしてプロジェクトマネジメントやマーケティング、プレゼンテーション研修を受けておくと、開業する場合や一般企業への転職時にも役立ちます。
最近ではオンライン講座やマイクロラーニングで学べるプログラムも充実しているので、働きながらでも短期間で修得できますよ。
転職サイト・エージェントに登録する
理学療法士のセカンドキャリア求人は非公開案件が多いため、転職サイトだけでなく専門エージェントへの登録が必須です。
エージェントは企業の内情や交渉可能な報酬水準を把握しており、求人票には載らない職場の実態を教えてもらえるのがメリットです。
理学療法士向けエージェントに登録し、キャリアカウンセリングを受ければ、自分の希望や適性にマッチした求人を紹介してもらえます。
エージェントは待遇交渉や入社時期の調整も代行してくれるため、交渉に不慣れな場合でも安心です。
履歴書・職務経歴書の添削から面接対策までトータルサポートを受ければ、安心して転職活動を進められますよ。
理学療法士向けの転職サイト・エージェントを知りたい人は、下記の記事を参考にしてみてください。
複数のサイトに登録すれば、スカウトメールや担当者からの直接連絡が増え、希望条件にマッチした職場に出会える確率が上がります。
リハビリ職におすすめの転職サイト
-
PTOTSTワーカー
リハビリ職の求人多数!PT・OT・STの各職種専門のアドバイザーが転職をサポート -
PTOT人材バンク
サポートの質に定評あり!医療・介護業界に特化した人材紹介サービス -
マイナビコメディカル
マイナビが運営するリハビリ職や医療技術職の転職支援に特化した転職エージェント
理学療法士のセカンドキャリアによくある質問
理学療法士がセカンドキャリアを考える際によくある質問と回答をまとめました。
理学療法士の資格を活かせる仕事は?
理学療法士の資格を活かせる仕事は、以下のように多岐にわたります。
- 医療機器メーカーの臨床サポート
- 福祉用具アドバイザー
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
- スポーツトレーナー
- 健康コンサルタント
- 訪問リハビリ開業
- 医学系出版社の編集者
- 大学・専門学校の教員
上記の共通点は「身体機能を評価し、改善策を提案する」という理学療法士のスキルが活かせる点です。
運動機能評価やADL改善の専門知識が求められる分野で即戦力として働けるため、転職市場でも高い評価を得やすいです。
理学療法士のダブルライセンスとしておすすめの資格は?
理学療法士におすすめのダブルライセンスは、以下が挙げられます。
- 福祉用具専門相談員
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
- CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
- 健康運動指導士
- 産業カウンセラー
介護領域を深めるならケアマネジャーや福祉用具専門相談員、スポーツ領域ならCSCSというように、目的別におすすめの資格は異なります。
複数の資格を組み合わせれば、在宅支援や健康経営、スポーツリハビリ、メンタルヘルスサポートなど幅広い領域で活躍できます。
理学療法士は病院以外に転職できる?
理学療法士は病院以外にも転職可能です。
理学療法士の知見が求められるフィールドは、以下のように多数存在します。
- 介護老人保健施設
- デイサービス
- 訪問看護ステーション
- スポーツ整形外科
- フィットネスクラブ
- 医療機器メーカー
- 企業の健康管理部門
- 医療系スタートアップ
- 大学・研究機関
上記以外にもフリーランスとして独立開業し、在宅リハビリやオンライン講座を提供する選択肢もあります。
近年はリモートワーク比率が高い求人も増えており、自身の興味やライフスタイルに合わせて多様な転職先を検討できます。
リハビリ職におすすめの転職サイト
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の各職種専門のアドバイザーが転職をサポート!
おすすめポイント
- PT・OT・ST専門のアドバイザーが転職をサポート!
- 10年以上の実績をもつトライトグループが運営
- 求人票にはない職場の雰囲気や人間関係などの情報が満載!
サポートの質に定評あり!リハビリ専門のキャリアパートナーがPT・OT・STの転職をサポート
おすすめポイント
- 東証プライム上場会社が運営の安心感
- 47都道府県全てのエリアに対応!
- 入職後のアフターフォローも充実!
人材業界大手のマイナビが運営!リハビリ職や医療技術職の転職支援に特化した転職エージェント
おすすめポイント
- 独占求人を含む数万件から選定!ぴったりの求人を紹介
- 企業担当者が直接ヒアリング!定着率の高い職場を厳選紹介
- 徹底された面接対策・書類選考サービス
理学療法士から技術職に転身したい人には、非常に人気がある職ですよ。