
AIで事務職がなくなる?代替されるor残る仕事・将来性のあるスキルを解説
AIの台頭により事務職はなくなるのでは?と10年後のキャリアや将来性に不安を感じる方も多いと思います。
本記事では生成AIに代替されやすい仕事、残る仕事、今後必要とされるスキルを解説します。
事務職として働く女性も、参考にしてみてくださいね。
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なぜ「AIで事務職がなくなる」と言われているのか
生成AIが急速に普及したことで「AIで事務職がなくなる」という声が一気に増えました。
まずは、そう言われる理由を、感覚論ではなくデータから解説します。
生成AIによる定型業務の自動化が加速している
「AIで事務職がなくなる」と言われる1番の理由は、生成AIが事務の定型業務を実用レベルでこなせるようになったことです。
文書作成やデータ入力、議事録の要約、メールのたたき台づくりなど、これまで人が時間をかけていた作業をAIが数秒で代替できるようになりました。
国際労働機関(ILO)が2025年5月に公表した生成AIと雇用に関するレポートでも、世界の4人に1人が生成AIの影響を受ける職業に就いていると指摘されています。

不安の背景にあるのは、技術の進化です。
「何が自動化されつつあるのか」を正しく知ると、次の一歩につながりますよ。
事務職の有効求人倍率は全職種でとくに低い水準
事務職が「なくなる」と言われる不安は、求人データにも表れています。
厚生労働省 一般職業紹介状況(令和8年5月分) 参考統計表によると、事務的職業の有効求人倍率は0.35倍と、全職種のなかでとくに低い水準です。
1人の求職者に対して求人が1件に満たない状態で、事務職が人気で競争が激しいことに加え、AIによる効率化で必要な人数が減っていることも影響していると考えられます。
SNSやニュースが不安をさらに強めている
SNSやニュースでは「AIでなくなる仕事」の話題が繰り返し取り上げられており、事務職は代表格として語られがちです。
技術の進化は事実ですが、発信のなかには危機感をあおる論調も多く、必要以上に不安を感じてしまう人もいます。

情報に振り回される前に、現状を正しく把握しましょう。
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AIで事務職が完全になくなるわけではない理由
不安をあおる情報は多いものの、事務職の仕事が完全になくなるわけではありません。
先ほどのILOの調査も、多くの職業では「仕事が消える」のではなく「仕事の中身が変わる」と結論づけています。
ここでは、AI時代でも事務職が残る理由を見ていきましょう。
定型業務以外の調整・例外対応が多く残る
事務の定型業務はAIに代替されやすい一方で、事務にはほかの仕事もたくさんあります。
たとえば部門をまたいだ調整、イレギュラーな問い合わせへの対応、決まった形式のない報告書づくりなどは、状況に応じた判断が必要でAIだけでは完結しません。
実際の現場では「マニュアル化しにくい仕事」の比重が意外と大きく、人が担い続けることになります。
人の判断・責任が伴う対応はAIに任せられない
AIは条件に沿った処理は得意ですが、責任を伴う最終判断は人が担う必要があります。
たとえば取引先へのクレーム対応、支払いや与信の最終確認、社内トラブルの調整などは、相手の感情や個別の事情をくみ取る力が必要です。
AIは下調べや案の提示までは手伝えても、最後に「どう対応するか」を決めて責任を持つのは人の役割として残ります。
中小企業ではAI導入が進みにくい
AIを導入するには、業務プロセスの見直しやセキュリティ対策、社員教育など、乗り越えるべき課題が多くあります。
導入や運用にはコストもかかるため、リソースに限りのある中小企業において、AI化のハードルは高いのが実情です。
そのため、中小企業を中心に事務職の需要はしばらく残ると考えられます。

AIが普及しても、すべての企業がすぐに導入できるわけではありません。
「事務職はなくなる」と過剰に不安にならなくても大丈夫です。ただ、今のままで良いというわけではありません。
なぜなら、AIの普及によって人に求められるニーズが変わってきているからです。労働人口の減少に伴い、今後事務職に求められるニーズを先回りして身につけ、アピールできるようにしておけば自分の市場価値を高められます。
AI時代に「なくなる可能性が高い」事務職の業務
事務職は完全にはなくなりませんが、一部の業務が縮小していくと考えられています。
どの業務が減りやすいのかを知っておくと、仕事のどこに力を入れ直すべきかが見えてきます。
定型的なルーティン業務
作業手順が決まっているルーティンワークは、AIが最も得意とする分野です。
ファイルや資料の管理、契約書や稟議書の作成など、形式が固定されている業務は自動化されやすい傾向があります。
定型業務が多い職場ほど、人手不足を補うためにAIへ置き換える動きが進みやすいと考えられます。
反復的なデータ入力・帳票作成
データ入力や帳票作成も、AIやRPA(事務作業を自動化にできるソフトウェアロボット技術)と組み合わせて自動化されやすい業務です。
入力内容の確認や最終承認は人の対応が必要ですが、システム連携によって単純な入力作業は減っていきます。
複雑な処理や例外対応を除けば、反復作業は将来的にAIが担うと考えておくと良いですよ。
電話・メールの一次対応業務
電話やメールの一次対応も、チャットボットや自動音声に置き換わりつつあります。
問い合わせ対応は作業が中断されて効率が落ちやすいため、自動で受け付ける企業が増加中です。

一次対応のような業務は優先的に自動化されていきます。
だからこそ、AIが苦手な調整や判断の仕事に軸足を移していくと安心です。
AIでは代替できない事務職の業務
今後伸ばすべきなのは、AIに代替されにくい次のような業務です。
対人コミュニケーションが中心の業務
AIは条件に沿った処理は得意ですが、複雑な対人コミュニケーションには限界があります。
相手の表情や声色から感情の機微を察したり、状況に合わせて言葉を選んだりする対応は、人にしかできません。
社内外の信頼関係を築きながら物事を前に進める仕事は、AI時代でも代替されにくい領域です。
倫理的・個別判断が必要な業務
AIは大量の情報から素早く答えを出すのは得意ですが、倫理や個別の事情をふまえた判断は苦手です。
たとえば前例のない申請をどこまで認めるか、体調や家庭の事情を抱えた相手にどう向き合うかといった場面では、人の判断が必要です。
一人ひとりの状況に合わせて落としどころを見つける仕事は、これからも人が担い続けます。
創造性・企画力が求められる業務
AIは資料作成やアイデア出しの補助には使えますが、ゼロから企画を立てる力までは代替できません。
ニーズに合わせた企画立案や、現場の課題をふまえた業務改善の提案などは、人の発想が中心です。

課題に合わせてアイデアを形にする仕事は、今後もAIに代替されにくいと考えて良いですよ。
AI時代に求められる事務職のスキル
AIに代替されにくい仕事の価値が高まるほど、そこで活きるスキルの重要性も増していきます。
これからの事務職に求められるのは、以下のようなスキルです。
AIツールを使いこなすスキル
AIに仕事を奪われる側ではなく、使う側に回れる人はこれからも重宝されます。
情報収集や資料の下書き、要約などをAIに任せて効率化できると、同じ時間で多くの成果を出せるからです。
まずは日々の業務を1つ選び、生成AIで下書きやたたき台を作ってみることから始めてみましょう。
業務全体を俯瞰して改善するスキル
決められた作業をこなすだけでなく、業務全体を見渡して改善できる人はAIに置き換えづらい存在です。
仕事には、手順を積み上げる作業と、効率を高める工夫の2種類があり、後者の「どうすれば成果が上がるか」を考える力こそが評価されます。
たとえば「この作業はAIに任せ、空いた時間を確認や調整に回す」といった改善提案ができると、市場価値も高まっていきます。
対人対応・判断に強みを持つスキル
対人コミュニケーションや責任の伴う判断は、AI時代でも人に求められ続けます。
交渉や社内調整、専門的な視点での判断ができる人材は、どの職場でも必要です。

AIにできることには限界があります。
AIが苦手な領域のスキルを意識して磨いておきましょう。
「AIで事務職がなくなる」時代におすすめの職種
事務職は完全にはなくなりませんが、市場価値を高めたいなら、専門性や対人力が活きる職種へ広げていくのがおすすめです。
ここでは、事務職の経験を活かしながらAI時代でも活躍しやすいバックオフィスの職種を紹介します。
経理・会計
経理・会計は一部の業務がAIで自動化される一方、専門知識と責任が求められるため今後も活躍できる職種です。
お金を扱う部門ではセキュリティ上のリスクもあり、最終的な確認や判断は必ず人が担う必要があります。
専門知識がないと対応できない仕事や責任が伴う仕事は代替されにくいため、興味がある人は検討してみましょう。

なお、経理・会計を目指すなら、日商簿記の資格を取っておくのもおすすめです。
資格があれば転職もしやすくなります。
人事・労務
人事・労務も、AI時代になってもなくなりにくい職種で、事務職からのキャリアチェンジ先としておすすめです。
勤怠管理など一部の業務は自動化されても、評価制度の設計や査定、採用の意思決定は人にしかできません。
安定したキャリアをバックオフィスで築きたいなら、人事・労務を目指してみましょう。
広報・マーケティング
広報やマーケティングは、企画立案や商品PRといったAIで代替しにくい仕事が中心で、将来性の高い職種です。
形のない価値を届ける仕事は市場価値が高まりやすく、需要の大きな市場で専門性を積める点も魅力があります。
経験を通じて専門的な知識やスキルも身につくため、事務職からのキャリアチェンジ先としておすすめです。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスは、顧客が製品やサービスで成果を出せるよう伴走する仕事です。
顧客の課題や目標に合わせた支援が必要なため、対人力と課題解決力が活きるAI時代でも需要のある職種です。
顧客を支える仕事に興味がある人は、カスタマーサクセスも適しています。
秘書
事務職で培った段取り力や気配りを活かしたいなら、役員を支える秘書として働くのもひとつの手です。
秘書は臨機応変な対応と高い対人コミュニケーション力が求められるため、AIで代替される可能性は低い職種です。

秘書を目指すなら秘書検定を取得しておくと良いですね。
英語力も磨いておくと、対応できる幅が広がって市場価値も上がりますよ。
AI時代の事務職に役立つ転職エージェント
AI時代に活躍できる事務職を目指すには、スキルアップやキャリアチェンジのための転職が有効な選択肢です。
ここでは、次のキャリアにつながる求人を見つけやすい転職エージェントを紹介します。
求人の選択肢が豊富な総合型エージェント
幅広い選択肢から希望に合う求人を探したいなら、総合型の転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。
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未経験職種への転職支援に強いエージェント
事務職から未経験の職種に挑戦したいなら、未経験転職の支援に強いエージェントを選ぶのがおすすめです。
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キャリアアップを狙うハイクラス型エージェント
事務職の経験を活かしてキャリアアップを目指すなら、ハイクラス求人を扱うエージェントの活用がおすすめです。
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AI時代の事務職に関するよくある質問(FAQ)
最後に、AIと事務職についてよく聞かれる質問をまとめました。
気になる点があれば参考にしてみてください。
10年後、事務職に将来性はないのでしょうか?
事務職の将来性がゼロになるわけではありません。定型業務が減る一方、調整や判断、企画といった仕事の価値はむしろ高まります。市場価値が上がる方向へ動ければ、10年後も事務職の経験を活かして活躍できますよ。
事務職の将来性は男女で違いますか?
ILOの調査では、生成AIの影響が最も大きい層は女性に偏っています(女性4.7%・男性2.4%)。事務職は女性比率が高く、女性ほど早めのスキル習得やキャリアの選択肢づくりが将来の安定につながりますよ。
事務職の仕事にAIをどう活用すれば効率化できますか?
議事録の要約、メールやマニュアルの下書き、データ集計やダブルチェックなどはAIで大きく効率化できます。AIに使われる側ではなく使いこなす側になると、事務職としての市場価値も高まりますよ。
事務職から未経験の職種に転職できますか?
20代から30代前半であれば未経験でも十分に挑戦できます。まずは未経験支援に強い転職エージェントに相談し、自分に合う求人を紹介してもらうと安心です。
事務職の経験は、次のキャリアで確実に活かせる強みになります。
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