
理学療法士は夜勤できる?働ける職場・給料相場・求人の探し方を解説
この記事では、理学療法士が夜勤できる職場の種類をはじめ、夜勤ができる実態や給与相場・転職方法まで、まとめて詳しく解説します。
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理学療法士が夜勤で働くことはある
理学療法士は日勤が中心の職種というイメージがありますが、実態はもう少し複雑です。働く施設の種類によって、夜勤の有無がまったく異なります。
理学療法士の夜勤について
基本は日勤メインだが夜勤がある職場も存在する
急性期・回復期病院のリハビリ部門では基本的に夜勤が設定されていないことがほとんどです。
一方で介護施設や療養型病院では夜間対応が必要なため、理学療法士が夜勤シフトに組み込まれるケースがあります。

夜勤を希望するなら最初から夜勤ありの施設形態を選んで転職することが近道です。
施設選びの段階からしっかり確認しましょう。
PTの夜勤は施設型と緊急対応型の2種類
理学療法士の夜勤には、大きく分けて2つの形態があります。
PTの夜勤2種類
- 施設型:老健・有料老人ホームなど入居型施設での定期的な夜勤シフト
- 緊急対応型:訪問リハビリ事業所での夜間緊急呼び出し対応(オンコール)
施設型は月4〜8回程度のシフトで夜勤手当が安定して入ります。
緊急対応型は訪問リハビリの一部で夜間のオンコール待機が求められるケースで、呼び出し頻度は少ない施設もありますが緊急時に対応できる状態を保つ必要があります。
夜勤で収入を安定させたいなら、施設型の夜勤が現実的です。
理学療法士が夜勤できる職場
夜勤ありの求人を探すには、どの施設形態に夜勤が存在するかを把握しておく必要があります。実際に夜勤シフトが設定されている代表的な職場を4つ紹介します。
理学療法士が夜勤できる職場
介護老人保健施設
介護老人保健施設(老健)は、病院と在宅の中間的な役割を担う施設です。
24時間365日の医療・介護体制が求められるので、理学療法士も夜勤シフトに組み込まれやすい職場です。
老健では日勤帯にリハビリ業務をおこない、夜勤帯は入居者の体調確認や介護補助が中心になります。

リハビリ以外の仕事も担う覚悟が必要ですが、夜勤手当によって収入を底上げしやすい環境です。
有料老人ホーム・特別養護老人ホーム
有料老人ホームや特別養護老人ホーム(特養)でも、理学療法士が夜勤を担当するケースがあります。
施設によって配置基準が異なるためすべてに夜勤があるわけではありませんが、大型施設を中心に夜勤ありの求人が存在します。
特養は要介護度の高い入居者が多く、夜間も転倒リスクへの注意や体位変換のサポートが求められます。

老健と比べてリハビリ業務の割合は下がりますが、介護スキルを高めたい人には学びの多い環境です。
療養型病院
療養型病院(慢性期病院)は、長期療養が必要な患者を受け入れる病院です。急性期とは異なり、病院でありながら夜勤シフトに理学療法士が組み込まれているケースがあります。
患者の状態が比較的安定していることが多く、夜間の対応は老健と近い内容になりやすいです。医療施設での勤務経験を持ちながら夜勤に慣れていきたい人には選びやすい選択肢です。
訪問リハビリ事業所
訪問リハビリ事業所の一部では夜間の緊急対応のため、オンコール待機が求められることがあります。
待機中はオンコール手当が支給されますが、施設型より求人数が少なく収入も不安定になりやすいです。夜間収入を安定させたいなら老健や有料老人ホームのほうが現実的です。
| 施設形態 | 夜勤の頻度の目安 | 夜間業務の特徴 | リハビリ業務の割合 |
|---|---|---|---|
| 介護老人保健施設 | 月4〜8回 | 見守り・介護補助 | 夜間はほぼなし |
| 有料老人ホーム・特養 | 月4〜6回 | 見守り・介護補助 | 夜間はほぼなし |
| 療養型病院 | 月4〜6回 | 患者管理・介護補助 | 夜間はほぼなし |
| 訪問リハビリ事業所 | 不定期 | 緊急対応のみ | 呼び出し時のみ |
夜勤のある職場への転職にはPT・OT・ST専門の転職サービスを活用するのが効率的です。専門エージェントは夜勤の有無や手当の詳細まで事前にリサーチしてくれます。
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訪問リハビリの理学療法士の役割・仕事内容などについては、下記の記事で詳しく解説しています。
理学療法士の夜勤の実態
夜勤ありの職場に転職を検討するなら、実際にどんな働き方になるかをあらかじめ把握しておくことが重要です。入職後の「思っていたのと違う」を防ぐために、具体的な実態を解説します。
理学療法士の夜勤の実態
夜勤の頻度とシフトパターン
理学療法士の夜勤は施設によって異なりますが、月4〜8回程度が一般的です。よく採用されているシフトパターンは次の2種類です。
| 種類 | 勤務時間帯 | 1回の拘束時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 2交代制 | 日勤(8時〜17時ごろ) 夜勤(16時〜翌9時ごろ) |
16〜17時間 | 翌日が明け休みになるため連休のように使える |
| 3交代制 | 日勤・準夜勤(16時〜24時ごろ)・深夜勤(0時〜8時ごろ) | 8時間程度 | 1回の拘束時間は短いが月の夜勤回数が増えやすい |
介護施設では2交代制が多く採用されています。夜勤明けの翌日が休みになる施設が多く、連休のように活用できる点はメリットです。
3交代制は体への負担が分散されやすい反面、生活リズムが不規則になりやすいです。
夜勤中の業務内容
理学療法士の夜勤でリハビリ業務がおこなわれることはほぼありません。夜間の主な業務内容は以下のとおりです。
夜勤中の主な業務
- 入居者の定期的な見守り・巡回
- 体位変換・排泄介助などの介護業務
- 転倒・体調悪化などの緊急対応
- 記録・申し送りの作成
理学療法士として採用されていても、夜間は介護スタッフと同様の業務を担当するケースが大半です。
施設によっては夜勤帯にリハビリ関連の業務がまったくない場合もあります。転職前に夜勤の具体的な業務内容を必ず確認しておきましょう。
日勤専任との働き方の違い
日勤専任の理学療法士と夜勤ありの理学療法士では、1ヶ月の働き方が大きく変わります。
| 比較項目 | 日勤専任 | 夜勤あり |
|---|---|---|
| 勤務時間帯 | 8〜17時ごろ固定 | 日勤と夜勤シフトが混在 |
| 夜間業務 | なし | 介護補助・緊急対応 |
| 休日パターン | 土日休みが多い | 明け休みが平日に発生 |
| 月収 | 基本給のみ | 基本給+夜勤手当 |
生活リズムが変わる点がもっとも大きな違いです。夜勤明けは十分な睡眠が取りにくいこともあり、体調管理をしながら無理のない範囲で続けることが大切です。
理学療法士が夜勤で働くメリット
夜勤には体力的な負担がともないますが、日勤専任では得られない明確なメリットがあります。夜勤を選ぶ理由としてもっともよく挙げられる3つを解説します。
理学療法士が夜勤で働くメリット
夜勤手当で月収と年収が上がる
月3万円の夜勤手当が加算されると年間36万円のプラスになります。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の平均年収は約400万円前後で、夜勤手当によって年収を10%前後引き上げられる可能性があります。

夜勤手当だけでなく基本給・賞与・昇給ルールもセットで比較することが重要です。
施設形態の違いで年収に50万〜100万円の差が出るケースもあります。
日中の時間を自由に使える
2交代制で夜勤に入った翌日は明け休みになり、午前中に帰宅できます。平日の日中に自由な時間を確保できるのは、日勤専任では得にくいメリットです。
銀行や役所での手続き、資格勉強、通院など、平日にしかできないことをまとめてこなせます。
とくに副業や自己研鑽に時間を使いたい人にとっては、夜勤ありの働き方が向いている場合があります。
業務量が日勤より少ないことがある
日勤帯はリハビリの実施・記録・多職種連携など業務が密になりがちです。
施設の夜勤帯は全体の動きが落ち着くため、日勤と比べて業務密度が低くなる時間帯もあります。

ただし、夜間の緊急対応は予測できません。
施設や日によっては夜勤のほうが精神的な負担が大きいこともあるので「夜勤は楽」という前提で考えないことが重要です。
理学療法士が夜勤で働くデメリットと注意点
メリットだけを見て夜勤ありの職場に転職すると、入職後にギャップを感じやすいです。夜勤を始める前に、デメリットと注意点をしっかり把握しておきましょう。
理学療法士が夜勤で働くデメリット
体力と生活リズムへの影響
夜勤は体への負担が大きい働き方です。夜勤明けに十分な睡眠が取れないケースも多く、月に夜勤を重ねるほど慢性的な疲労が蓄積しやすくなります。
不規則な睡眠パターンは食欲・免疫力・メンタルにも影響します。
20代のうちは体力で乗り越えられても、30代・40代になるにつれて影響を感じやすくなる人が多いです。

夜勤の回数と自分の体質を見極めながら、無理のない範囲で続けることが大切です。
リハビリ以外の業務が発生する場合も
夜勤帯でリハビリ業務をおこなうことはほぼなく、介護補助的な業務が中心になります。
リハビリの専門技術を磨きたいという目標がある人にとっては、夜勤の時間が専門性の向上に繋がりにくいという側面があります。
また、入居者との信頼関係が築けていない状況での夜間介護対応は、日勤の介護スタッフよりも難しいと感じるPTも少なくありません。

夜勤を始める前に、介護業務への心理的な準備もしておきましょう。
夜間緊急対応の心理的な負担
夜勤中は医師や他職種のサポートが手薄になるため、転倒や体調急変の際に夜勤担当者が最初の対応者になることもあります。
転職前に夜勤帯の人員体制と緊急時のマニュアルを、必ず確認しておきましょう。

事前に施設のマニュアルを読み込み、日勤帯に先輩スタッフと対応手順を確認しておくことで不安をかなり減らせますよ。
理学療法士の夜勤給与と収入相場
夜勤の収入がどれくらいになるか、具体的な数字で確認しておきましょう。夜勤手当の相場から年収差まで、数値ベースで解説します。
理学療法士の夜勤給与と収入相場
夜勤手当の平均相場
理学療法士の夜勤手当は、勤務する施設の種類や雇用形態によって異なります。介護施設・療養型病院での相場は、2交代制の夜勤1回あたり5,000〜8,000円程度が中心帯です。
| 施設形態 | 夜勤1回あたりの手当の目安 | 月の夜勤回数の目安 | 月の夜勤手当の目安 |
|---|---|---|---|
| 介護老人保健施設 | 5,000〜8,000円 | 4〜6回 | 2万〜5万円 |
| 有料老人ホーム・特養 | 5,000〜7,000円 | 4〜6回 | 2万〜4万2,000円 |
| 療養型病院 | 6,000〜10,000円 | 4〜6回 | 2万4,000〜6万円 |
看護師の夜勤手当(1回1万円以上が多い)と比べると、理学療法士の夜勤手当は全体的に低めに設定されていることがほとんどです。

施設によっては介護職と同水準に設定されているケースもあります。
手当の額だけでなく、月の夜勤回数の上限も合わせて確認しましょう。
日勤専任との年収差の試算
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の平均年収は約400万円前後です。
これは日勤専任の場合の目安ですが、夜勤手当を加算するとどうなるか試算してみました。
| ケース | 月の手当の目安 | 年収換算の目安 |
|---|---|---|
| 日勤専任 | 0円 | 約400〜430万円 |
| 夜勤あり (月4回・1回5,000円) |
月2万円 | 約424〜454万円 |
| 夜勤あり (月6回・1回8,000円) |
月4万8,000円 | 約458〜488万円 |
夜勤回数と手当の組み合わせ次第で、年収を24〜58万円程度引き上げられる可能性があります。

ただし、これは夜勤手当のみによる試算です。
施設自体の基本給水準が低ければ、手当を加えても総合的な年収は平均を下回る場合もあります。
給与を上げるために意識すること
夜勤手当は確かに収入増のチャンスですが、給与を本格的に上げるなら夜勤手当だけに頼らない視点が必要です。
| ポイント | 確認すべき内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 基本給 | 基本給の高い施設・法人を選ぶ | 同じ夜勤でも基本給水準が違えば総収入は大きく変わる |
| 賞与 | 支給月数と支給実績を確認する | 施設によって賞与に2倍以上の差がある |
| 昇給 | 昇給ルールを事前に確認する | 年功序列型か評価反映型かで長期的な年収が変わる |
転職活動では、夜勤手当の金額だけでなく、基本給・賞与・昇給のすべてを比較した上で職場を選ぶことが重要です。

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理学療法士の収入について、さらに詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
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転職前に確認すること
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転職前の確認リスト
- 夜勤手当の金額(1回あたり・月の上限回数)
- 夜勤帯のPT業務内容(介護補助の割合はどれくらいか)
- 夜勤帯のスタッフ体制(何人で何名の利用者を担当するか)
- 緊急対応時のマニュアルとサポート体制
- 入職後に夜勤回数を調整できるか
面接や見学の際に直接確認するのが最善ですが、聞きにくい内容はエージェントを通じて先に調査してもらうのがスムーズです。
転職先への質問例
- 「夜勤手当は1回あたりいくらでしょうか。月の夜勤回数の上限はありますか?」
- 「夜勤帯にPTが担当する業務内容を教えていただけますか。介護補助の割合はどれくらいですか?」
- 「夜勤時のスタッフ体制は何名ですか。入居者何名を担当しますか?」
- 「夜間に緊急対応が発生した場合のマニュアルや、連絡できる体制はありますか?」
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