CADオペレーターの平均年収は?雇用形態別・業界別に詳しく解説
CADオペレーターの平均年収を雇用形態別・業界別に詳しく解説します。
他の職種と年収を比較するとともに、年収を上げる方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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【雇用形態別】CADオペレーターの平均年収
CADオペレーターの年収は、雇用形態によって大きく異なります。
正社員は年収が高く賞与や昇給の機会もありますが、派遣社員やアルバイト・パートは働いた時間に応じた収入になります。
一方、フリーランスはスキルと営業力次第で高収入を狙える反面、収入の波が激しいという特徴があります。
そのため、自分のライフスタイルやキャリアプランに合った雇用形態を選ぶことが重要です。
正社員
正社員のCADオペレーターの平均年収は約422万円、月給に換算すると35万円が相場です。
日本の平均年収と比較すると低い水準ですが、地域によって平均年収は大きく異なります。
地域 | 正社員の平均年収 |
---|---|
北海道・東北 | 391万円 |
関東 | 446万円 |
甲信越・北陸 | 411万円 |
東海 | 423万円 |
関西 | 433万円 |
中国 | 402万円 |
四国 | 410万円 |
九州・沖縄 | 413万円 |
出典:求人ボックス |
地域別で比較すると、平均年収は関東が最も高く、特に神奈川県が487万円と高水準です。
一方で、最も平均年収の低い青森県は369万円となっており、神奈川県との差は118万円にのぼります。
また厚生労働省の職業情報提供サイト「Job Tag」によると、CADオペレーターの平均年収は453.8万円ともなっています。
調査方法などにより違いがあります。平均年収は422万円〜453万円ほどと考えておくのが良さそうです。
以下の記事ではCADオペレーターの仕事内容を詳しく紹介しています。気になる人はぜひご覧ください。
派遣社員
派遣社員のCADオペレーターの平均時給は1,800円ですが、地域によって400円以上の差があります。
地域 | 派遣社員の平均時給 |
---|---|
北海道・東北 | 1,506円 |
関東 | 1,758円 |
甲信越・北陸 | 1,491円 |
東海 | 1,617円 |
関西 | 1,653円 |
中国 | 1,334円 |
四国 | 1,302円 |
九州・沖縄 | 1,429円 |
出典:求人ボックス |
東京都内の平均時給は1,947円と高水準で、フルタイム勤務なら年収300万円前後が相場です。
派遣社員は保有スキルが報酬に直結するため、Revitや機械3Dなどの高度なスキルがあれば時給アップも可能です。
派遣先によって使用するCADソフトが異なるため、多様な現場経験を積めばスキルアップ・年収アップを望めます。
アルバイト・パート
CADオペレーターがアルバイト・パートで働く場合の平均時給は1,199円ですが、地域差があります。
地域 | アルバイトの平均時給 |
---|---|
北海道・東北 | 1,026円 |
関東 | 1,217円 |
甲信越・北陸 | 1,117円 |
東海 | 1,125円 |
関西 | 1,180円 |
中国 | 1,076円 |
四国 | 1,000円 |
九州・沖縄 | 1,000円 |
出典:求人ボックス |
アルバイト・パートの平均時給は、他の職種と比較すると低い傾向にあり、最も高水準の東京都でも1,400円にとどまっています。
勤務時間の融通が利きやすいのは魅力ですが、年収は100万円台が多く、生活の収入源としてはやや不安定です。
アルバイト・パートは扶養範囲内で働きたい人や、家庭や学業と両立したい人に向く雇用形態です。
ブランク明けのリスタートにも相性が良く、将来的に正社員やフリーランスへ移行するための経験として活用する方法もあります。
フリーランス
フリーランスのCADオペレーターは、案件単価や稼働時間で年収が大きく変わります。
経験豊富で専門性の高い分野に特化している人は、年収500万円以上も可能です。
単価を上げれば年収も伸びますが、受注の波に左右されやすいため、安定収入を確保するために複数のクライアントを持つことが重要です。
直請けで要件整理から出図・納品まで担えれば高単価を狙うことができ、BIM(Building Information Modeling:建築分野)/CIM(Construction Information Modeling:土木分野)や3Dまで対応できれば継続発注につながりやすいです。
CADオペレーターが年収アップを目指すなら、転職エージェントのサポートが欠かせません。
大手転職エージェントは好条件の非公開求人を多数保有しており、給与交渉などのサポートも手厚いため、転職によって収入アップが可能になります。
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【業界別】CADオペレーターの平均年収
CADオペレーターの年収は、関わる業界によっても大きく異なります。
ここでは、CADオペレーターが活躍する代表的な4つの業界の平均年収を紹介します。
建築CADオペレーター
建築CADオペレーターは、住宅や商業施設、公共建築物などの図面を作成する仕事です。
平均年収は300万〜500万円で、他の業界と比較すると相場は低めです。
しかし戸建てや集合住宅、商業施設、公共建築など案件の幅が広く、図面量も多いため、年間を通じて安定した需要が見込めます。
専門性の高い業務や構造設計補助などに携われば、年収アップも可能です。
特に大規模物件やゼネコンからの直接案件は単価が上がりやすいですよ。
土木CADオペレーター
土木CADオペレーターは、道路や橋梁などの大規模インフラの図面を作成する仕事です。
正確性と高度な知識が求められる業務であり、平均年収は350万〜550万円が目安です。
公共事業案件が多く、長期的なプロジェクトに関われることもあり、安定性の面で優れています。
CIMや3D地形、点群処理、縦横断の自動化、数量根拠作成などの高度なスキルがあれば、収入アップも可能です。
機械CADオペレーター
機械CADオペレーターの平均年収は400万〜600万円となっており、CAD分野では高水準です。
機械分野は自動車、産業機械、精密機器などの設計補助をおこない、3DCADを使用する案件が多いです。
高度なスキルが必要とされる3Dパラメトリック(SolidWorks/Inventor/NX/CATIA)を用いた設計やBOM(部品表)連携ができれば、高年収を狙えます。
外資案件や英語資料対応の案件では単価が伸びやすく、さらに高収入を目指せますよ。
電気電子CADオペレーター
電気電子CADオペレーターは、建物の配線図、回路図、制御盤レイアウト図などを作成する仕事です。
電気工事や電子回路に関する専門知識が求められるため、平均年収は450万〜650万円と高水準です。
回路・盤設計や配線設計、基板CADの経験を持つ人なら高単価を狙えます。
電気工事士や電気主任技術者などの関連資格を持っていれば即戦力として評価され、年収アップにつながりますよ。
CADオペレーターの年収を他職種と比較
CADオペレーターは安定した需要があるものの、補助的な業務が多く、設計士などの専門職と比べると年収は低めです。
一方で、経験やスキルによっては専門職より収入が高い場合もあり、所属業界や雇用形態によって大きく差が出ます。
ここでは、CADオペレーターと他職種の年収を比較します。
設計士の年収と比較
設計士は高度な専門知識や資格(建築士、技術士など)が必要であり、企画から現場監理まで幅広く業務を担うため、CADオペレーターよりも年収は高めです。
一級建築士の資格を保有した正社員であれば、平均年収は約545万円になります。(出典:求人ボックス)
CADオペレーターは設計士の指示に従って図面を作成・修正する補助的な立場が多く、責任範囲が限定されるため、その分報酬も抑えられます。
CADオペレーターでも設計業務に携われるスキルや資格を身につければ、設計士並みの年収を目指せますよ。
デザイナーの年収と比較
デザイナーの年収は、分野によって大きな差があります。
デザイナーの平均年収
- 建築デザイナー:約488万円
- Webデザイナー:約465万円
- グラフィックデザイナー:約459万円
- 店舗デザイナー:約439万円
- DTPデザイナー:約409万円
出典:求人ボックス
建築デザイナーは平均年収488万円と高水準の一方で、DTPデザイナーの平均年収は約409万円となっており、CADオペレーターよりも低い傾向にあります。
ただしデザイナーは個人の実績やポートフォリオによって収入差が大きく、フリーランスで活躍すれば年収1000万円以上を稼ぐこともあります。
CADオペレーターも3DCADやBIMなどの高度スキルを習得すれば、デザイナー並みかそれ以上の報酬を得られる可能性があります。
CADオペレーターの年収を上げる方法
CADオペレーターが年収を上げるには、スキル強化や業界選び、転職活動の工夫が欠かせません。
年収アップに効果的な方法は、主に4つあります。
専門分野のスキルや資格を身につける
年収アップを目指すには、専門分野に特化したスキルや資格の取得が効果的です。
たとえば建築分野なら建築士やBIM資格、機械分野なら機械設計技術者試験、電気なら電気工事士や電気主任技術者などが有効です。
資格保有者はどの業界でも即戦力として評価されやすく、基本給や案件単価の引き上げにつながります。
特に3DCADやBIMのスキルは需要が高く、設計補助から設計業務へのステップアップも可能です。
資格がなくても、業界特有の知識や最新ソフトの操作技術を身につければ、昇給や高待遇のオファーを受けやすいですよ。
年収が高い業界を選ぶ
CADオペレーターの年収は、所属する業界によって大きく異なります。
一般的に機械・電気分野は平均年収が高く、逆に住宅リフォームや内装分野は年収が低い傾向にあります。
機械・電気分野のCADオペレーターは3D CADとBIMが標準化しており、高度なスキルが必要とされるため、年収も高めです。
ただし、同じ業界でも企業の規模によって年収は異なります。
たとえば大手ゼネコンやエンジニアリング企業は、福利厚生や賞与も充実しており、同じ業務内容でも給与水準が高めです。
転職サイトで高待遇の求人を探す
CADオペレーターの高待遇求人を効率よく探すなら、転職サイトが便利です。
大手転職サイトには全国各地の求人が多く掲載されており、給与・勤務地・使用ソフトなど条件を細かく設定して検索できます。
なお転職による年収の上がり幅は一般的に10〜20%ほどであり、平均年収422万円〜453万円のCADオペレーターは40〜80万円アップが目安になります。
そのため年収アップを目指す転職では、現職よりも年収50万円以上を目安に求人を比較すると効果的です。
複数の転職サイトに登録しておけば、求人の幅が広がり、より希望条件に合う職場を見つけやすくなります。
転職エージェントで非公開求人を紹介してもらう
転職エージェントを利用すると、一般には出回らない非公開求人を紹介してもらえるので、高待遇の求人に出会える確率が高まります。
特に大手企業や外資系メーカーの案件は、エージェント経由でしか応募できない場合が多く、本気で年収アップを目指すならエージェントの利用は欠かせません。
またエージェントは業界の相場や内情に詳しいので、入社後のミスマッチを防ぐうえでも効果的です。
企業との給与交渉も代理でおこなってくれるため、自分で応募するよりも有利な条件を引き出しやすくなります。
初めての転職で不安な人には、専任アドバイザーの手厚いサポートがあるdodaがおすすめです。
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製造業の求人が多い転職サイト・エージェントを知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
CADオペレーターの年収によくある質問
CADオペレーターの年収に関してよくある質問と回答をまとめました。
CADオペレーターの平均月収はいくら?
CADオペレーターの平均月収は25万〜35万円程度です。
ただし雇用形態や業界によって差があり、派遣社員やアルバイト・パートの場合は時給制で月収が変動します。
経験やスキルによっては40万円以上の月収も可能ですが、その場合は高単価の業界や3DCADスキルを持つことが条件となります。
CADオペレーターで年収1000万円は可能?
通常のCADオペレーター業務だけで年収1000万円に到達するのは難しいのが実情です。
しかしフリーランスとして高単価案件を複数こなし、設計業務やプロジェクトマネジメントを担えば、可能性はゼロではありません。
高年収を狙うなら、設計士資格などの高度な専門スキルを持つ必要があります。
CADオペレーターはおばさんでも稼げる?
CADオペレーターは年齢よりもスキルや実績が評価される職種のため、中年の女性でも十分に稼げます。
近年は在宅勤務や時短勤務の案件も増えており、家庭と両立しながら高収入を目指すことが可能です。
常に最新のCADソフトや設計トレンドを学び、需要の高いスキルを維持し続ければ、CADオペレーターとして長く活躍できます。
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