教員からの転職は可能?後悔?体験談や経験を活かした選考対策を徹底解説!
教員からの転職を考えている人の中には「教員から転職できるのか?」「後悔しないか?」「実際に教員から転職した人の体験談を聞きたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、教員から転職率や実際に転職した人の体験談、転職時の注意点などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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教員からの転職は難しい?
教員から他の職業への転職は十分可能です。しかし、年齢によって転職難易度が異なるため、難易度が高くなってしまう人もいます。具体的には30代以降の方です。
末永
特に教員出身者のほとんどは民間企業での業務経験がないため、教員時代と異なる業務体系を0から教えるコストもかかってしまいます。
よって30代以降はもちろんのこと、20代でも教員からの未経験転職は難しくなるのです。
文部科学省がおこなった令和元年度学校教員統計調査と厚生労働省の2019年雇用動向調査結果の概況をもとに算出した教員の転職率は下記の通りです。
教員 | 全体 | |
---|---|---|
転職率 | 0.46% | 15.60% |
データからも分かる通り、教員は民間企業での就業経験がないだけでなく、特別なスキルや経験を持っている人が少ないため、全体の転職率よりもかなり低くなっています。
末永
だからこそ教員から転職する時はあなたの強みを言語化し、業種が変わっても活躍できることを採用担当者にアピールする必要があります。
ただ、「○○が得意です!」と一方的に伝えても信憑性がないので、「どんな経験からその強みを発揮したのか」という過去の原体験をセットで回答することが大切です。
面接官側は未来のことはどうしても抽象的かつ一般的に聞こえてしまうので、あなたの想い・強みを証明するために、根拠として過去の原体験を交えながら、あなたオリジナルの強みを伝える必要があります。
末永
ただ、自分の弱みや苦手なことはスラスラ出てくるけど、強みや得意なことって一人では思いつかないですよね。
末永
そこで、教員から転職する際におすすめのサービスがマジキャリです。
強みや得意なことは自己分析で見つけることができますが、「自己分析」というのは文字通り自分自身を分析することなので、どうしても「自分はこういう人間だ」「自分は昔から○○が苦手だった…」と固定概念が邪魔してしまいます。
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教員から転職する際におすすめの業種
教員は他の業種に比べても専門性が高いため、教員としての経験が転職先の業種で生かせる可能性は低くなります。
そのため、未経験者を積極的に採用している業種や、教員の仕事と関連性が高い仕事がおすすめです。
おすすめする業界 | おすすめする職種 |
---|---|
建築業界 介護業界 運送業 機械業界 |
営業職 キャリアアドバイザー 家庭教師 塾講師 インストラクター |
おすすめする業界の特徴として、人手不足になっており、採用のハードルが下がっていることが多い事が挙げられます。
実際に、厚生労働省一般職業紹介状況(令和4年7月分)によると、建築業界の有効求人倍率が5.11倍、介護業界が3.70倍となっており、全体平均の1.15倍よりも高い倍率になっています。
おすすめする職種についてはいくつかありますが、特に営業職がおすすめです。
営業職は、スタート時点で専門的な知識や能力を問われない職種であることから未経験者でも挑戦しやすい職種です。
末永
営業職は未経験でも採用率が高いだけではなく、目標達成までの逆算計画力や顧客の課題発見力、提案力などどの業界・企業でも転用の効く汎用性の高いスキルが身につきやすいです。
教員から民間企業へ転職するコツ
ここまで教員におすすめの業種を解説してきましたが、やはり民間企業への転職は難易度が高いです。
末永
実際に大手企業で人事をやっていた人によると、職歴が教師だとあまり積極的に採用しようとは思えないそうです。
というのも、中途採用では基本的に業界経験者を採用したいと考えているので、業界未経験者の採用が少なく、中でも教員は民間企業の常識があまりないとも思われてしまい不利になります。
ただ、教員としての経験やあなたのポテンシャルを見てもらう前に評価されてしまうのは勿体無いですよね。
そこで、教員から転職する際は、あなたが求められている職場を見つけることと、あなたのこれまでの経験や強みをどう活かせるかをしっかりと伝えることが大切になります。
末永
ただ「一人では自分に合った会社がわからない」「アピールできる 強みが浮かばない」という方は転職エージェントに一度相談してみるといいですよ。
末永
転職エージェントは、教員から目指せる業種や求人を教えてくれるので、紹介してもらった中から、あなたが行きたいと思う求人を見つけることができます。
そのため、あなたの希望の条件を叶えつつも、教員から転職を成功させられる可能性を高めることができます。
中でも、マイナビエージェントの利用者は転職活動初心者が多いので、転職の基礎から丁寧にサポートしてくれるのでおすすめです。
ちなみに、ビジネス経験があまりない教員は即戦力として採用されにくいので、ポテンシャルで採用してもらえる20代のうちに転職すると有利になりますよ。
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教員から転職したい人に多い理由5選
教員から転職したい人に多い理由は主に以下の5つです。
- 残業や部活動でプライベートの時間を確保できない
- 給料が少ない(年功序列の風土がある)
- 保護者への対応がつらい
- 生徒指導をうまくできない
- 教員同士の人間関係が良くない
特に、残業や部活動によってプライベートの時間が少ないにも関わらず、給料が少ないというのが大きな理由として挙げられます。
また、仕事内容だけでなく、保護者や生徒を含め全体的な人間関係も転職に関係しているようです。
また、Yahoo!知恵袋に投稿された実際に教員から転職した人の体験談として下記のような回答がありました。
評判・口コミ
20代男性
【残業や部活動でプライベートの時間を確保できない】
平日は勤務時間が平均15時間ほどで土曜日は部活動の顧問、唯一休みの日曜日も次の週の授業準備で忙しくためとにかく労働時間が長かったです。
自分のために使える時間が少ないので転職を決意しました。
評判・口コミ
30代女性
【保護者への対応がつらい】
いわゆるモンスターペアレントと呼ばれる保護者の方への対応が精神的につらいです。
休みも少ないので心身ともに疲れてしまいました。
評判・口コミ
30代女性
【生徒指導をうまくできない】
自分が担任しているクラスでうまく生徒をまとめることができず、授業を妨害する生徒たちの指導に苦戦しています。
今のところ改善策が見当たらないので、転職を検討しています。
上記体験談から分かるように、教員から転職を考える方は環境面で悩んでいる方が多いと感じます。特に、時間外勤務の多さや、勤務時間に見合わない給与は教員の1番の悩みなのではないでしょうか。
ただ、上記の理由で転職すると、転職先で「想像と違った」と再びの退職につながってしまう可能性があります。
末永
さらに、時間外勤務や給与を理由とした転職は採用されにくい現状があります。なぜなら、企業は「会社に入ってこんなことをしたい!」といった前向きな気持ちも持っておいてほしいと考えるからなんです。
だからこそ、自分の価値観や考えをベースとした転職理由も用意する必要があると言えますね。
教員から転職する際の注意点
年収が下がる可能性がある
教員からの転職を考えている方が知っておくべき注意点の1つ目としては、転職すると年収が大幅に下がる可能性が高い ことです。
教員からの転職に限らず、企業は中途採用枠として転職者を募集しているため、基本的に即戦力の人材を期待しています。
しかし、先ほどもお伝えした通り、教員から転職しても即戦力で活躍できる可能性は低いため、その分年収も下がることがほとんどです。
先ほど「20代のうちなら未経験職種でも採用される可能性が高い」と解説しましたが、あくまで採用される可能性だけであり、転職と同時に年収が上がるケースはかなり少ないでしょう。
末永
ただ、転職直後の年収は下がるかもしれませんが、転職先の業界で結果を出せば、教員よりも年収を上げることは可能 です。
末永
そのために重要なことは「あなたに向いてる仕事」を選ぶことです。
「向いてる仕事」とは、あなたの強みを活かして活躍できる仕事を意味します。
末永
「今まで教員しかやったことないのに向いてる仕事はわからない」と悩み人はマジキャリがおすすめです。
マジキャリは、転職・仕事・キャリアの悩みをヒアリングしつつ、あなたの強みはどのような仕事に活かせるか・向いてる業種は何かを見つけてくれます。
せっかく教員から転職するなら向いてる仕事に転職したいですよね。
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教員をやめたことを後悔する可能性がある
教員からの転職での注意点2つ目は教員を辞めたことを後悔する可能性があることです。
教員を辞めたことによる後悔の例としては、以下のような例が挙げられます。
教員を辞める後悔
- 時間外労働が減ると思ったのに意外と減らなかった
- 人間関係がうまくいかない
- 生徒と向き合い、自分も生徒と共に成長するやりがいが失われた
労働時間や人間関係、やりがいの無さなどをきっかけに教員からの転職を検討する方も多いですが、似たような悩みは一般企業でも発生しがちです。
このような理由から教員から転職したことを後悔する方はいるので、「教員から転職しても後悔しない」と思えるくらい教員を辞めてどうなりたいのかなどのビジョンを明確にしておくのが望ましいです。
末永
教員を辞めても大丈夫、後悔しない!という確証がなだ持てない方はリクルートエージェントなどの実績豊富なエージェントのサポートを受けながら、一般企業への転職後に成し遂げたいことの言語化を行い、教員からの転職を後悔しないようにしましょう。
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教師から転職する際の書類・面接対策
実際に転職先が決まったら選考が開始されますが、一般的な企業の選考は書類選考と面接対策です。選考の中でもとくに重要視されている部分は下記3つです。
上記3つを転職先の採用担当に伝えることができれば、採用される可能性も高まるでしょう。
転職・退職理由のコツ
転職・退職理由を伝える際には、転職を決意した理由として激務や薄給などネガティブな理由だけを伝えない ことが大切です。
転職・退職の理由でネガティブな理由だけを話すと、企業側から「もし入社してうちの環境で満足するのだろうか」と疑問に感じられてしまいます。
ですので、ネガティブな理由ではなく例えば「もっと新しいことに挑戦したいと思った」といったポジティブな理由を伝えるようにしましょう。
またもし思い浮かばない場合でも嘘をつくのではなく、ネガティブな転職・退職理由をポジティブな表現に言い換え ればかえって印象はよくなります。
末永
例えば、激務が原因で転職したいなら「キャリアアップの勉強に当てるために適度な労働時間の企業で働きたい」などに言い換えるのがおすすめです。
評価されやすい面接理由についてもっと知りたい方は以下の記事もぜひご覧ください。
志望動機のコツ
志望動機のコツは「その企業を選んだ理由」だけでなく、「転職後にどのような自分になりたいと考えているのか」 もセットで考えることが大切です。
面接官は、企業を選んだ志望動機の中から転職後の覚悟や転職者と企業の考え方のギャップの有無などを判断します。
そのため、企業を選んだ理由だけでなく、将来まで見越して一生懸命に働く覚悟があることを伝えると面接官からは好印象です。
面接官によっては、志望動機次第で採用可否を決めることもあるため、単純な企業のイメージのみの志望動機だけでなく、事前に企業を研究し尽くしたうえで志望動機を考えましょう。
志望動機については以下の記事もぜひご覧ください。
自己PRのコツ
自己PRのコツは、企業が中途採用者に何を求めているのかを考え、企業が求めている人物像に合うような実績やスキルをアピール することです。
たとえ、すごい実績やスキルがあっても、企業の求めている人物像とマッチしていなければ面接官には響きません。
さらに、企業が求める人物像に合うような実績が見つかったら、その実績を転職後どのように生かせるのか もアピールすると好印象です。
注意点として、自己PRは一般的に300字程度、面接だと30秒から1分のケースが多いです。そのため、伝えたいポイントは1つに絞り、簡潔に分かりやすく伝えましょう。
企業に刺さりやすい自己PRについては以下の記事で詳しくご紹介しております。
教員から転職した人の体験談
実際に教員から転職した人の体験談は下記の通りです。
私は社会人2年目で転職を決意しました。
正直、早期での転職ですので転職活動が難航することは覚悟していたのですが、エージェントの方のサポートもあって3ヶ月ほどで転職することができました。
今ではプライベートの時間も確保できて充実しています。
結婚を機に退職して、子供が大きくなったタイミングで転職活動を始めました。
当時は求人サイトで事務職に絞って転職活動を進めていましたが、書類の段階で落とされることが多く苦戦していました。
その後、実際に事務職に転職した友人のアドバイスをもらい、書類内容の見直しや面接でのアピール内容を改善した結果20社ほど応募してなんとか転職することができました。
私はワークライフバランスの見直しを考えた際に転職を決めました。
ただ、転職活動の進め方や自分に合った業界がわからなかったので、転職エージェントを利用してキャリア設計から行ってもらいました。
その結果、自分の新しいやりがいを見つけることができ、転職先でも充実した時間を過ごせているので、転職活動を始めたての時にキャリア設計を組み立てておいてよかったと感じています。
同じ人でも、書類の内容や面接でのアピールポイントを修正したことで、転職できた人もいます。
また、1人で転職するのが不安な人は、転職エージェントをうまく活用して転職に成功したようです。
教員からの転職がうまくいっていない人は、自分自身の状況ごとに試行錯誤すれば、転職成功率が高まるでしょう。
教員から転職を考えている全ての人へ
教員から転職を考えている人の中には、「本当に未経験の業界・業種への転職を1人でできるのか」と不安な方も多いと思います。
結論、1人で転職を行い成功するのはやはり大変です。初めての転職であるのなら尚更難易度は上がります。ですので、転職エージェントのサポートを受けるほうが良いでしょう。
なぜ転職エージェントの利用がおすすめなのかというと以下の転職活動での工程を全てサポートしてくれるからです。
転職に必要な準備
- 自己分析をする
- 入社までのスケジュールを立てる
- 求人を探す
- 応募書類を作る
- 面接対策をする
- 内定報告/退職手続き
1人で行うのは大変ですが、転職エージェントの支援を受けることでかなり活動しやすくなるのではないでしょうか?
しかし1つ注意点があります。それは転職エージェントによっても相性があることです。仮に相性の合わないエージェントと活動を始めてしまうと、意見の相違から満足な転職ができない可能性もあります。
そのため、複数の転職エージェントを利用してみて、相性の良さそうな転職エージェントと転職活動を進めましょう。
末永
どのエージェントを比較すればいいかわからないという方は業界内大手でたくさんのサポートを経験しているリクルートエージェント・doda・マイナビエージェントがおすすめです。無料でサポートを受けられるので、ぜひ気軽に相談から始めてみてください。
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転職に役立つ関連記事
教員以外の他の職種へ転職する際に役立つ関連記事をまとめてみました。
他の職種の仕事内容や働く上で感じやすい悩み・不満を把握できるので、気になる記事があればぜひチェックしてみてください。
例えば20代であれば、転職先の職種が未経験でも素直さやコミュニケーション力などの将来性を見込んで採用されるケースがあります。
反対に、30代以降になると将来性よりも即戦力で使えるかどうかやマネジメント経験を重要視しています。