管理職への転職は未経験でも可能?面接突破のポイントをプロが紹介!
管理職への転職は未経験でもできる?と疑問に思っている人向けに、転職支援のプロである現役転職エージェントが解説していきます。
その他、求められるスキルや経験、面接を突破するポイント、平均年収についても紹介しています。
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管理職への転職はハードルが高め
結論から申しますと、管理職への転職はハードルが高めです。
理由として、管理職は役職に見合った優秀さを求められること、そもそもの募集枠が少ないことの2つが挙げられます。
令和元年賃金構造基本統計調査によると、企業規模100人以上の企業における役職者の割合は以下の通りです。
30〜39歳 | 40〜49歳 | 50〜59歳 | |
---|---|---|---|
非役職の人数 | 270,212 | 264,316 | 196,100 |
役職者(係長〜部長) の人数 |
33,434 | 96,690 | 87,638 |
役職者の割合 | 12.37% | 36.58% | 44.69% |
上記の表のように、年代が若いほど管理職が少ないことがわかりますよね。
管理職から管理職に転職しようと思っている人も「そもそも管理職へ転職するのはハードルが高め」ということを理解したうえで、年収などの労働条件にマッチする企業を探すと良いでしょう。
管理職とは
前提として、今回解説する「管理職」は総務や経理などの管理部門のことではなく、事業部のマネージャーポジションのことを指します。
上記を踏まえて解説していきますが、管理職とは、組織の各部門が独立して職務を遂行するために「意思決定をおこなう権利」を有する職位を指します。
一般的に、課長と部長(中間管理職)が管理職であり、それよりも下の係長などが管理職の機能の一部を分担しています。
管理職の仕事内容
管理職は言ってみれば部署の司令塔で、プロジェクトごとにチームの目標を設定し、与えられた期間内に達成できるようにメンバーを導いていくことが主な役割となっています。
目標は「チームで頑張ってとにかく業績を上げよう!」という曖昧なものではなく「半年後に自分が属する事業部の売上を5%増加させる」というように、具体的な数字を交えた形で目に見える目標を設定する必要があります。
また、管理職はセクションに配属された部下の個性を見極めつつ、業務の中で能力やスキルが充分に発揮できるように指導管理をおこなっていく必要があり、数字やデータをもとにした説得、励ましなど、あらゆるメソッドを使ってモチベーションを引き出す工夫が必須となります。
ハードルは高いが未経験でも管理職に転職はできる
冒頭でも述べたように、管理職への転職はハードルが高いですが、管理職未経験でも管理職に転職できる可能性はあります。
そもそも管理職は、極端な言い方をすれば入社したその日からチームを率いて成果を出すことを求められるポジションです。そのため、管理職の募集は基本的に即戦力採用であり、ハードルが高いのです。
しかし、実際に企業側も新しいタイプの人材を求めており、管理職未経験であっても過去にメンバーをマネジメントして成果を出した経験のある人材であれば、即戦力として採用される事例があります。
まったくの管理職未経験の場合、まずは今いる会社でマネジメント経験を積むようにしましょう。
具体的には、働く意欲を最大限引き出せるような人材管理や、プロジェクト内のルール制定などをするプロジェクトの統括、取引先だけでなく他部門との折衝の経験を積むと良いですね。
また、すぐには管理職になれなくても「幹部候補」という形で、今後管理職として活躍できるような求人を出している企業にチャレンジするのも手です。
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では、未経験から管理職に転職するうえで押さえておきたいプロセスについて解説します。
具体的な方法としては、以下の2つが考えられます。
早い段階で管理職を任される会社へ転職する
一般的に、管理職への昇進は40代以上と言われています。
ただ、実力主義を徹底している外資系企業やベンチャー企業では管理職への昇進が早く、実力が認められれば20代でも管理職に抜擢されるケースもあります。
なので未経験でも早い段階で管理職を任される環境の会社に応募すれば、管理職につける可能性が高まると言えるでしょう。
管理職を目指せそうな部署へ異動を希望する
たとえ転職時に管理職のポジションにつくことができなくても、管理職を目指せそうな部署へ異動を希望することで管理職につける可能性もあります。
なぜなら、企業内部でも業務の専門性にはばらつきがあるため、部署によって管理職になれる可能性が変わってくるからです。
また、異動をみずから願い出ることで管理職としての積極性をアピールできるので、チャンスを素早く掴むフットワークの軽さが大切です。
管理職の転職に求められるスキルや経験
業務における高い専門性を備えているのはもちろんのこと、管理職はチームを率いて成果を出すことが求められるため、高いマネジメント能力が求められます。
ひと言でマネジメント能力といっても、部下の指導管理やプロジェクトの進捗管理など、そこに含まれる要素は多岐に渡ります。
場合によっては自分より社歴が長い部下をまとめていくケースもあるので、プロジェクトごとにチームをまとめられるようなリーダーシップも必要です。
面接では、前職での経験としてチームをまとめて成果を出した事例などをアピールすると良いです。
なぜなら管理職の場合は、自分がプレイヤーとして高い成果を残したことをアピールしてもあまり意味がなく、あくまでもチームを率いて成果を出したことをアピールする必要があるからです。
管理職の転職面接を突破するポイント
管理職の転職面接を突破するポイントとして、以下の2つがありますので、順に解説していきます。
転職理由を明確にする
管理職の転職面接を突破するためには、転職理由を明確にすることが大切です。
前職で管理職だった場合は「なぜその地位から転職するのか?」と質問されるケースもあるので、きちんと答えられるように言語化しておくと良いです。
例えば、これまで中小企業で10人程度の部下をマネジメントしてきた人なら、今までの経験を活かして大企業でさらに規模の大きなプロジェクトを率いる経験を積みたい、などですね。
管理職に限った話ではありませんが、「どうして今の会社ではなくこの会社がいいのか」という理由を伝えることができれば、面接は突破できます。
転職理由を面接で上手く答えられるか不安な人は、以下の記事も参考にしてください。
チームとして成果を出した事例をアピールする
転職面接を突破する2つ目のポイントは、チームとして成果を出した事例をアピールすることです。
先ほども申し上げたように、管理職は1プレイヤーとしてではなく、あくまでもチームを率いて成果を出すことが求められるからです。
ですので、これまでの成果を志望動機や自己PRなどでしっかりとアピールすることで、再現性を認められれば同じような活躍ができると期待されます。
例えば「チーム○人の全体の売上とタスク管理をし、組織全体の売上を○年連続で120%達成させました」といったように、どういうことをしてどれくらいの成果が出せたのか、具体的な数字を出すことでよりリアルにアピールができます。
以下の記事には、転職面接でよくある質問集を載せていますので、どんな質問がきても答えられるように面接対策をしておきましょう。
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管理職の平均年収
管理職に転職したいと考えている人の中には、キャリアアップ以外にも年収をアップさせたい人も多いのではないでしょうか?
そこで令和元年賃金構造基本統計調査を参考に、企業規模100人以上の企業における管理職の平均年収を以下にまとめました。
30〜39歳 | 40〜49歳 | 50〜59歳 | |
---|---|---|---|
係長 | 409万 | 451万 | 471万 |
課長 | 508万 | 531万 | 551万 |
部長 | 575万 | 642万 | 684万 |
上記のデータは、世の中にある100人以上の企業を対象におこなっているため給与が低くなりがちですが、大企業ほど昇給スピードが早く、規模の大きい外資系企業では、課長代理でも年収が800万円を超えるケースもあります。
管理職の転職ならプロの転職エージェントがおすすめ
管理職の転職なら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
なぜなら、一般公募をかけている企業の中には、転職者がキャリアを築けないブラック企業が存在するにも関わらず、転職者はどの企業がブラックなのか分からないことが多いからです。
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