美容師からの転職は難しい?おすすめの職種ランキング10選と志望動機の例文を大公開!

美容師からの転職は難しい?おすすめの職種ランキング10と志望動機の例文を大公開!

    美容師から転職を考えている人向けに、転職のプロである筆者が元美容師におすすめの職種、評価されるスキルなどを徹底的に解説します。

    また、今後のキャリア形成や自己アピールのコツもご紹介します。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
詳細プロフィールamazon

美容師を辞めたいと思う主な転職理由

念願の美容師になって仕事自体の楽しさを感じつつも、多くも人が美容師を「辞めたい」と感じているのも事実です。

厚生労働省の最新調査(令和6年6月集計)によると、「生活関連サービス業・娯楽業」(美容師を含む)に就職した新卒者のうち、3年以内に離職する人は45%にのぼることがわかります。離職率も高い水準です。

つまり「自分だけがしんどい」のではなく、美容師全体が抱える共通の悩みなのです。ここでは代表的な理由を整理してみます。

給与が低い

美容師が転職を考える理由の1つ目には、給与の低さが挙げられます。

令和6年度の厚生労働省の調査によると、平均年収は約370万円です。日本の平均年収が約457万円なので、比較すると低いことが分かります。

またこちらは勤続年数の長い美容師も含んでおりますので、現在アシスタントの人などはもっと少ないでしょう。

参考:厚生労働省「令和6年(2024年)賃金構造基本統計調査|職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

仕事中に着る私服や、仕事で使うハサミなど、出費が多い割には給与が低いため、つらいと感じて美容師から転職を考える人が多いです。

拘束時間が長い

美容師が転職を考える理由の2つ目には、拘束時間の長さが挙げられます。

美容師は、接客をしている時間だけではなく、カットやカラー、パーマの練習を閉店後におこなうため、拘束時間が非常に長くなります。

この練習時間は給与に含まれないことも多くあるため、その点に不満を感じて美容師から転職を考える人が多いです。

手荒れがひどい

美容師から転職を考える理由の3つ目には、手荒れのひどさが挙げられます。

美容師は、シャンプーやカラー剤、パーマ剤といった薬剤が原因で手が荒れてしまう人は多くいるようです。

手荒れをしているとシャンプーが染みたり、カラー剤が染みてうまく施術できないことも考えられるため、美容師から転職を考える人も多いです。

人間関係の悩み

美容師から転職を考える理由の4つ目には、人間関係の悩みが挙げられます。

美容師は、店舗という狭い空間の中で少人数で働く場合が多く、人間関係で問題や不満を抱えてしまうと転職を考えるきっかけになる場合が多いようです。

サロンのオーナーや店長、またはチームのリーダーの技術は尊敬しつつも、人間性で少し…なんてこともあると思います。

この場合は、美容師から異業種ではなくサロン間で転職することを視野に入れても良いでしょう。

体力的に限界が来た

美容師から転職を考える理由の5つ目には、体力的な限界が挙げられます。

美容師は、一日中立ち仕事なので、腰や肩に負担がかかることも多く、それをきっかけに転職する人も多くいるようです。

特に年齢を重ねていくと体の不調は増えていくため、美容師から転職を考えるきっかけになります。

スタイリストになかなかなれない

最後の美容師から転職を考える理由は、スタイリストになかなかなれないという理由です。

美容師は、アシスタントから約3年ほどでスタイリストになり、実際にお客様カットを担当することができます。

その3年間は、閉店後に練習をしながら片付けなどの業務をしなければならないため、きついと感じ美容師から転職を考えるきっかけになるようです。

上記のような理由で技術を磨き、取得した資格を捨ててでも、転職を決意する美容師があとを絶ちません。ただ転職では「嫌になったから辞めた」は通用しません

末永雄大 末永

美容師から転職をするなら、なぜ辞めようと思ったのかを明確にすることが非常に大切です。


面接に受かりにくくなりますし、明確にしないまま転職してしまうと「思っていたのと違った」「ブラック企業のような企業に転職してしまった」と早期退職に繋がる原因となってしまいます。

転職理由と退職理由の考え方についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

美容師から転職先を考えるときの判断軸

「辞めたい」と思った次に出てくるのは「自分に何ができるのか」という不安です。ランキングを見る前に、まずは転職先を選ぶための判断軸を押さえておきましょう。

転職先を選ぶ3つの判断軸

  • 美容師の経験(接客・提案力など)が活かせるか
  • 労働時間や休日など、働き方が改善されるか
  • 将来のキャリア・年収アップに繋がるか

この3つを意識して次章のランキングを見れば、「どの職種が自分に合うのか」がより明確になります。

美容師からのおすすめ転職先ランキング10選

美容師から転職する際におすすめの転職先ランキング10選を紹介します。

お客様とコミュニケーションを取る接客業や、美容師時代のスキルや経験を生かせる美容系職種など、さまざまな転職先があるのでぜひ参考にしてみてください。

1位 美容系の営業職

美容師から転職する際のおすすめの職種の1位は、美容系の営業職です。

美容系の営業職には以下の3つの職種があります。

美容系営業職の種類

  1. 美容系メディア等の広告営業
  2. 美容ディーラーの営業職
  3. 美容メーカーの営業職

美容系メディアの広告営業では、リクルートライフスタイルに代表されるような、ホットペッパービューティーの営業です。店舗によくリクルートの営業が来るなんて経験を見てきた人も多いのではないでしょうか。

美容系営業のなかでは一番転職がしやすく、経験を活かしてキャリアアップが狙える点でおすすめです。

美容メーカーは、自社製品の販売範囲(薬局、百貨店、サロンなど)を拡大するために小売店に対して提案する仕事です。有名どころだと「資生堂」「花王」や「コーセー」あたりが有名ですね。

美容ディーラーは、美容室にシャンプーやトリートメントやハサミなどを卸す卸売りをおこなう仕事です。こちらも具体的な企業だと、「ガモウ」、「ダリア」や「ビューティガレージ」などになります。

それぞれ、美容に対する知識があると転職に有利になる場合が多く、美容師からの転職先としてとてもおすすめです。

末永雄大 末永

美容系の営業職は未経験からでも挑戦できるものがあります。これまでの経験を活かしてスキルアップにつながっていくのでぜひ考えていただきたいです。

2位 メイクアップアーティスト

メイクアップアーティストは、雑誌・広告物の印刷物、テレビ番組やコマーシャル・映画の映像、ファッションショーで登場するモデルや俳優、出演者のメイクアップやヘアセットをおこなう職業のことです。

ヘアセットをする場合や、スタッフやモデルさんとのコミュニケーションを取る際に美容師での経験を活かせる職業です。

3位 美容部員

美容部員は、化粧品販売会社からデパートやスーパー、小売店、ドラッグストア等で、店頭でメイクやスキンケアのための商品アドバイスと販売をおこなう職業です。

美容師をやっていた際に、髪の毛のケアの知識やそこから派生した美容に関する知識がある人にはとてもおすすめの職業です。

4位 ウェディングスタッフ

ウェディングスタッフは、結婚式を控えた新郎新婦のヘアセットや着付けをおこなう職種です。

一生に一度しかない結婚式は、身だしなみに気を遣いたい人が多いですよね。ヘアセットする人が元美容師だと大きな安心材料になり、信頼してヘアセットをお願いすることができるでしょう。

5位 ネイリスト・アイリスト

ネイリストは、爪のケアやネイル施術を行い、アイリストはまつ毛エクステンション(マツエク)やまつ毛パーマをおこなう専門職です。

同じ美容に関わる専門職ですので、転職した際には業務内容のミスマッチが少ない点が魅力的です。

6位 アパレルの販売員

商品がそろっているか、きれいに配置(展示)されているかをチェックします。また、売れ筋の商品をディスプレイし、来店客に店の個性をアピールするのも、業務の1つです。

美容師は、基本的に私服で仕事をしていることや、髪の毛などの身だしなみに意識が高い人が多いため、アパレル店員に向いている人が多いです。

7位 事務職

事務職は、企業により仕事の内容は異なりますが、主に規則、業務手順書、社内手続によって定められた定型的な事務作業をする職業です。

簿記や会計士の資格があれば非常に転職しやすい職業ですが、未経験でも応募可能な求人も多く、美容師から異業種に転職する場合はおすすめの職種です。

末永雄大 末永

一方で、事務職はキャリアの幅があまり広くない傾向にあるため、美容師から事務職への転職は、「どうしても美容師を辞めたい人」以外みはあまりお勧めしていません。

8位 ITエンジニア

ITエンジニアの役割は、情報技術に関する専門的なスキルや知識を活用してシステムやITインフラを設計・構築・運用する職業です。

ITエンジニアは将来性も高く、需要も拡大中なので美容師からキャリアアップしたいという人にとてもおすすめな職種です。

9位 企画職

企画職といっても、商品企画や事業企画、経営企画などさまざまです。一般的には、新製品や新サービスの設計・開発のため市場調査や企画の立案・設計をする職業です。

美容師時代に培った、クリエイティビティーや柔軟な発想が活かせる職業になっています。

10位 飲食店スタッフ

飲食スタッフは、接客や厨房での調理をおこないます。

美容師時代に接客技術を身につけたなら、飲食店での接客もスムーズにキャッチアップできると考えられるため、転職先としておすすめです。

人物 転職者

おすすめの転職先は分かったのですが、どれが自分に合っているのか見極められません。

末永雄大 末永

「自分にどの転職先があっているか分からない」「どんな転職先があるのか分からない」という人は、弊社のすべらないキャリアエージェントにご相談ください!

すべらないキャリアエージェントは、美容師からの転職支援の経験が豊富な転職エージェントのため、利用者には転職を成功させるための情報を余すことなくお伝えできます。

▶︎キャリアコーチングのノウハウを活かした転職エージェントに相談をする。

美容師から異業種への転職は難しい?

結論、美容師から異業種への転職は難しくありません。ただし準備不足だと失敗するケースも多いので、強みを整理しましょう

なぜ転職がしやすいのかというと、美容師は接客業でコミュニケーション力や、お客様の要望に合わせてカットをする対応力・課題解決力が身についている人が多いからです。

また、美容師は休日出勤やずっと立ち仕事であるという観点から、バイタリティーが評価されることも多く、きちんと選考対策をすれば転職先の選択肢は多いのです。

一方で、「美容師からの転職は難しい」「美容師からの転職に失敗した」という人も一定数存在します。

ここからは美容師から転職するのが難しいと言われる理由2つを紹介します。

美容師が専門職であるため

手に職があるということは美容師の大きな強みですが、転職を考える上ではその専門性の高さが転職への一歩をためらわせる原因になります。

たとえば、カットやカラーといった専門スキルはそのまま他の仕事で使えるわけではないため、自分には市場価値のあるスキルがないと勘違いしがちです。

しかし、それは大きな誤解で、お客様の要望を深く理解するヒアリング能力や信頼関係を築くコミュニケーション能力、そして美を追求し続ける探究心はどんな業界でも高く評価される強力な武器です。

末永雄大 末永

専門職だからといって美容師からの転職を諦めるのではなく、美容師の強みを理解して転職に挑戦してみましょう。

転職理由が明確になっていないため

美容師から転職が難しいと感じるもう一つの理由は、転職理由が明確になっていないことがあげられます。

美容師の厳しい職場環境から抜け出したいなどの漠然とした理由で転職すると、美容師からの転職が難しいと感じます。

そのため、まずはなぜ転職したいかを考えて言葉に出せるようにし、そこから次にやりたいことを考えるのがおすすめです。

人物 転職者

転職できそうなことは分かったのですが、自分のスキルで本当に転職できるか不安です。

末永雄大 末永

上述したように美容師は異業種への転職でも十分評価されるスキルを身につけているので安心してください!


ただし、スキルが高い割に転職に苦戦する人が多いのも事実です。

というのも、一般職への転職の場合は専門職である美容師から転職するのですから、求められているスキルがわからず自分の強みを面接官にうまくアピールできないケースが多いんです。

もしあなたが「自分の強みがわからない…」と少しでも思っているなら、転職エージェントの利用を検討してみてください

転職エージェントの存在を初めて聞いたという人も多いでしょう。簡単に転職エージェントについてまとめました。

転職エージェントを利用するメリット

  • 客観的に見た自分のアピールポイントがわかる
  • 企業側の求めている人材像が明確にわかる
  • 転職に関する不安が解消され、効率的に転職できる

転職エージェントは、企業に転職者をご紹介することによって、企業から利益を得ています。

そのため、金銭的な不安なく転職活動のアドバイスを受けることができるのです!

▶︎キャリアコーチングのノウハウを活かした転職エージェントに相談をする。

【アシスタント・20代・30代向け】美容師から転職する方法

美容師からの転職と一言でいっても、未経験への挑戦がしやすい20代とこれまでの経験を武器にしたい30代とでは、アピールすべきポイントも選ぶべき道も変わってきます。

また、スタイリストになる前にキャリアチェンジを考えるアシスタントの人なら特有の葛藤や不安もあるでしょう。

ここではそれぞれの状況に合わせた最適な転職戦略と具体的な成功のコツを解説します。

自身の状況と照らし合わせ、あなたにぴったりの未来を見つけるためのヒントにしてください。

美容師アシスタントから転職方法

スタイリストになる前にキャリアチェンジを決断することは、逃げることでは決してなく自分の将来を真剣に考えた上での賢明なキャリア選択です。

アシスタント期間中にシャンプーや練習だけでなく、受付・電話対応・清掃など、多様な業務を並行してこなしてきた経験はあなたの社会人スキルを証明することに役立ちます。

末永雄大

末永

メガホン ワンポイントアドバイス

面接で「なぜスタイリストにならなかったのですか?」と聞かれた際には、「アシスタントとして働く中で施術よりもお客様と深く関わる仕事やチームをサポートする仕事に新たなやりがいを見出しました」というようにポジティブな理由に転換して伝えましょう。


社会人としての経験が浅い分、第二新卒として研修制度の整った企業に採用されやすいのもこの時期に転職する大きなメリットです。

20代美容師から転職方法

20代美容師からの転職は、経験よりもポテンシャルが重視される最大のチャンスです。

美容師経験しかないからと身構える必要はなく、若さと素直さそして新しいことを吸収しようとする意欲そのものが企業にとっては大きな魅力となります。

末永雄大

末永

メガホン ワンポイントアドバイス

そのため、視野を狭めず、IT業界やWebマーケティング、法人営業などこれから伸びる将来性のある分野にも積極的に目を向けてみましょう。


これらの企業は美容師のようなポテンシャルのある未経験者を歓迎し、入社後の研修制度が充実している企業も数多く存在します。

30代美容師から転職方法

「もう30代だし、転職は難しいかな、、、」と考えている人は、そこまでネガティブになる必要はありません。

もちろん全く実績やスキルがないと転職は難しいですが、逆に評価されるスキルを持っている人は、転職できる可能性が高いです。

30代の転職では20代のようなポテンシャル採用だけでなく、これまでの社会人経験が問われます。

例えば、指名のお客様を増やした経験は顧客管理能力や提案力、後輩を指導した経験はマネジメント能力として高く評価されます。

末永雄大

末永

メガホン ワンポイントアドバイス

店長やチーフの経験があればチームの売上管理や目標達成に向けたリーダーシップも大きなアピールポイントになります。


30代は年収や待遇面で妥協できない部分も出てくる年代だからこそ、これまでの経験を武器に自信を持って転職に臨むことも大切です。

美容師からの転職で評価されるスキル

異業種への転職の場合、専門職である美容師はこれまでのテクニック面でのスキル・経験は評価されないと思いがちですよね。しかし、美容師だからこそ評価されるスキルもあります。

美容師からの転職で以下のスキルをアピールすると、転職成功率を飛躍的に上昇させることができますよ。

ここからは、美容師から転職する時にアピールすべきスキルを、1つずつ紹介していきます。

提案力

美容師はお客様の漠然としたニーズから望んでいる髪型を形にしなければなりませんよね。

顧客が何を求めているのかニーズを聞き出し、そこから契約してもらえるように提案をする。この経験は転職でも高く評価されます。

提案力とは、具体的にいうとニーズを汲み取ってそれを形にできる能力です。

提案力が高いと、事業開発の際に、市場にはニーズがあるもののまだ解決されていない課題を解決する商品やサービスを提供できます。

そうすると売上が増加し、顧客の要求にも応えられる最高の仕事ができるため、提案力をアピールしていくことが重要です。

接客スキル

接客した上で、お客様を惹きつける能力がある美容師は、転職市場で高く評価されます。

具体的には、髪の毛は数ヶ月に1度カットすれば良いので、美容師は、リピーターになってもらえるような接客ができているととても良いです。

少しの気遣いで、「またあの美容師に頼もう!」と思ってもらえるように何をしたのかは、面接でよく聞かれるポイントです。そこに対して自分なりの回答ができれば、とても良い評価が得られます。

つまり、面接前に「接客でどういう点を工夫し、どうなったのか」と過程と結果の言語化をしておくことが重要です。

コミュニケーション能力

美容師だけではありませんが、コミュニケーション能力が高い転職者の方は、転職市場で引く手数多な場合が非常に多いです。

美容師は1対1で接客をするため、マニュアル的な会話ではお客さんを楽しませて、次も利用してもらえるような美容師にはなれませんよね。

言葉の節々からそのお客さんに合わせて会話を広げ、信頼関係を構築してきた経験を面接でも上手く説明できれば、選考も有利に進みますよ。

面接の際に、感じの良いコミュニケーションをする人だなと感じさせることができれば、有利に選考を進められるでしょう。

タフさ・忍耐力

美容師の人は朝から晩まで立ちっぱなしで仕事をされていますよね。有名なお店であれば、食事も取れないほどに…。

さらに、下積みのアシスタント時代は開店前や閉店後にカットの練習をしなければいけないですよね。タフさや忍耐力は美容師以外の職種にも求められ、評価されます。

このタフさや忍耐力は、転職市場では定着性として高く評価されます。

転職者を採用する企業側も、採用コストがかかっているため、せっかく採用した人材がすぐに転職してしまっては困るため、定着性がありそうだと見込める人材は、転職しやすいのです。

マネジメント能力

店舗でマネージャーや店長をやっていた場合は、マネジメント能力を評価されます。

20代の場合はこれまで紹介してきたスキルでも評価されるのですが、30代になるとマネジメント経験も求められるようになります。店舗運営に携わっていれば、その点もアピールすると良いでしょう。

マネジメントは、千差万別な人間をまとめて、モチベーションやスキルの向上、良いチーム作りをするという、とても難易度の高い経験なので、市場価値が高まり、転職市場で評価も高まるのです。

美容師から転職する時の自己PR・志望動機・退職理由

職務経歴書や履歴書などを書く際には、必ず志望動機や自己PRを書きます。どんなことを書いたらいいか分からないとお悩みの人に、転職エージェントがコツを紹介します。

自己PR

自己PRには、自己分析で見つけたアピールポイントや強みが転職先でどう活かせるのかを端的に書きましょう。

さらに、現職で強みが発揮されて、リピート率が○%上がったや、売上〜円あげたなどの、数値を交えて自己PRを作成できると人事を納得させられます。

文章の流れとしてはこのようになります。

  1. 自分の強み(結論)
  2. 強みを発見したエピソード(根拠)
  3. 強みを業務にどう活かすか(再現性のアピール)
自己PRの例文

私の強みは、お客様一人ひとりの要望を汲み取り、信頼関係を築くコミュニケーション能力です。


美容師として担当していた際には「自分の希望を理解してくれる」と言ってくださるお客様が増え、1年で指名顧客を20%増やすことができました。


この経験を通じて、お客様のニーズを引き出し適切に提案する力を磨くことができたと考えています。貴社の営業職においても、お客様との関係構築力を活かして成果に繋げられると考えています。

自己PRの考え方、話し方についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事も読んでみてください。

志望動機

次に、美容師から転職する際の志望動機を作成しましょう。

現状の課題はどこで・どうしたら解決できるのか、またその手段として転職をおこない、この業界・企業なら実現できるという説明ができると完璧です。

美容師からなぜ転職するのかは面接でも絶対に聞かれますので、書類を作成する時点でしっかりと練っておくとよいでしょう。

以下は美容師から美容ディーラーの営業に転職する場合の志望動機の例を紹介します。

美容師から転職する志望動機の例

美容師で身につけたコミュニケーション能力、提案力を生かして美容ディーラーに転職したいと考えています。


美容師で接客をしていく中で、お客様を惹きつけてリピーターになってもらうことにとても魅力を感じました。


しかし、美容師では単価が数千円で難易度が低いと感じられました。貴社での営業では、より単価の高い商品を扱うことができます。


自分が営業して受注できることでのインパクトの大きさと、接客経験からくる営業への興味と親和性の観点から、貴社の営業を志望します。

志望動機の考え方について、さらに詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

退職理由

美容師からの退職理由で悩む人は実は多いです。

なぜなら、美容師からの転職では「辛くて転職する」という人が多いですが、その退職理由を面接で伝えるわけにはいかないからです。

美容師からの転職理由・退職理由を作る際のポイントは、退職理由をポジティブにいうことです。

たとえば、以下のような言い変えができますよ。

  • 「給料が安い」→「自身のスキルに見合った評価を受けられる環境で働きたい」
  • 「将来性が不安」→「成長できる環境で新たな挑戦をしたい」

このように、言い換えることで、面接官に「この人は前向きで、自社でも活躍してくれそう」という印象を与えられます。

美容師から異業種に転職するメリット

美容師から異業種に転職することは、多くのメリットがあります。

ここでは、そのメリット3つを紹介します。

労働環境の改善

多くの美容師が転職を考える理由の一つは労働環境が悪いことです。

一般企業では土日祝日が休みの場合が多くカレンダー通りの生活を送りやすくなるため、友人や家族と予定を合わせやすくなります。

また、固定給となる企業が多く、歩合制のように月々の収入が変動する不安定さから解放されます。

さらに、 営業後の練習やミーティングが減り、残業時間も管理されるため、プライベートな時間を確保しやすくなります。

身体的負担の軽減

美容師は、薬剤による手荒れや長時間の立ち仕事による腰痛や足のむくみなどの身体的な負担が多い仕事です。

そのため、デスクワーク中心の仕事や立ち仕事であっても業務内容が多様な職種に転職することで、これらの身体的負担は大幅に軽減されます。

身体的な負担の不安が解消されることで、仕事への集中力が高まり、長期的なキャリアを築きやすくなります。

精神的ストレスの軽減

お客様を第一に考える美容師の仕事は、大きなやりがいがある一方で、精神的な負担も多いです。

そのため、異業種に転職することで、顧客との関係性が良くなり、精神的な負担が軽減される場合があります。

また、アシスタント時代から続く厳しい練習や売上目標に対するプレッシャーから解放されることで、精神的な余裕が生まれます。

美容師から転職するときに注意したいポイント

美容師の対人スキルは選考において評価されていますが、気をつけないと面接でお見送りになってしまうこともあります。

もしくは、無事に内定を獲得できた後に「想像と違っていた」とミスマッチを感じ、またすぐに転職活動を再開してしまうケースもたくさん見てきました。

そうならないように、美容師から転職するときは以下の2つに気をつけてください。

これまでと異なる働き方への覚悟を持つ

美容師の多くは、10代から美容師を目指していますよね。周囲の友人も美容師という人も多いでしょう。

そのため、美容師以外の職種で働くイメージが固まっていない人が多いです。

美容師の人は店舗で働いていたため、オフィスで働くイメージがついていないと、そのギャップで辞めてしまうことがあります。

華やかだと思っていたオフィスワークが想像よりも地味で、激務だった……と自分のイメージと実際の状況にミスマッチが生じてしまいます。

また、転職先での悩みを周囲に相談できず、転職先の同僚も前職とのギャップの大きさを理解してくれず、だんだんと孤独を感じてしまうかもしれません。

異業種への転職は、想像していなかった辛さや難しさに直面するものです。覚悟を持って転職活動をおこないましょう。

転職先の業務理解を十分にする

美容師からの転職でうまくいかないケースは、ほとんどの場合転職先の業務理解ができていないなどがあります。

自分の強みは転職先でどのように活かせるのか。また、自分が転職先で何をしたいのかなど、いろいろな視点から「自分を採用すべき理由」を伝える必要があります。

基本的には、以下のように自分の経験不足は美容師の仕事で培った能力で挽回することできると伝えるようにしましょう。

営業は、パソコンを使った業務があるので慣れるまでは大変だと思いますが、形が違うだけでスキルを磨く点では変わらないので頑張れると思います。

このように答えるためには、転職先の業務がどういう仕事なのかをきちんと知っておく必要があります。ただ年収が良いとか、未経験でも転職しやすいという安易な考えではお見送りとなってしまいます。

美容師からの転職を成功させる方法

美容師は対人スキルや課題解決力を評価されるため、比較的転職しやすい職種ですが業界や企業理解・志望動機の設計の対策準備をしていないと失敗してしまいます。

また、「一人で転職活動するのは不安」「そもそも何から始めれば良いのかわからない」「転職できてもその後のキャリアが不安」など人によって様々な悩みがあると思います。

そのような人は、すべらないキャリアエージェントにご相談ください。

すべらないキャリアエージェントの強み

  • 志望企業向けにカスタマイズされた面接練習・履歴書添削
  • 転職サイトに載ってない優良求人をご紹介
  • 転職者の長期的なキャリア設計のコンサルティング

このように一般的な転職支援だけでなく、キャリアコーチングのノウハウを活かしたサポートが強みです。

弊社が運営するキャリアコーチングサービス『マジキャリ』のメソッドを用いて、価値観や美容師の仕事で感じていた「モヤモヤ」の正体を深く掘り下げます。

その上で、キャリアプランを一緒に描き、最適な企業を紹介します。次のキャリアで後悔したくない、自分らしい働き方を見つけたい人は、ぜひ一度ご相談ください。

キャリアを高めたい20~30代前半に向けた転職エージェント

ポイント

  1. キャリアのプロが膨大な求人の中から最適な1社をご提案します。
  2. 内定決定率30以上!(業界平均6%)企業情報や転職活動に必要な情報を提供!
  3. リクルートの面接もう安心!元リクルート社員が徹底分析した対策で内定獲得率UP!

【無料】転職サポート申し込み

美容師からの転職によくある質問

ここからは、私が転職エージェントとして働く中で多く受けた質問を紹介します。

美容業界が好きなので、美容師以外で美容関係の仕事に就きたいです。おすすめはありますか?

美容関係の仕事には、美容師、エステティシャン、ネイリスト、化粧品販売、ビューティーアドバイザー、美容整形外科医、美容学校の教師、美容アドバイザー、スパマネージャーがあります。


転職難易度はそこまで高くありません。

美容師から転職している人は、どの業界・職種が多いですか?

美容師の転職先には、美容部員、美容クリニック、美容学校が多いです。


他にも、メイクアップアーティスト、ウェディングスタッフ、ネイリスト・アイリスト、アパレルの販売員、飲食店スタッフ、美容系の営業職、ITエンジニア、企画職、事務職があります。


転職先によっては、スキルアップや給与の向上など、良いチャンスが得られることもあります。

美容師からの転職では何をしたら良いですか?

美容師の転職では、情報収集が大事です。


自分と転職先に関する情報収集に加え、転職市場や転職活動全般についても幅広く情報をキャッチするように意識しましょう。

美容師からの転職理由の例文を教えてください。

私は美容師としての経験を積み重ねてきましたが、新しいチャレンジを求め、さらに高いスキルを身に付けるために転職を考えています。


今後の目標としては、大手サロンやブランドで働くことで、より多くのクライアントに対して高水準なサービスを提供することができるようになりたいと思っています。


また、新しい技術やトレンドを学ぶことで、プロフェッショナルとして成長することができる環境を求めています。

なぜ美容業界を選んだのかを面接でどう答えれば良いですか?

私は美容業界を選んだ理由は、人々が美しく、自分らしく、自信を持って生きることができるようにサポートすることができると感じるからです。


また、美容においては技術だけでなく、人間関係やコミュニケーション能力も重要だと考え、これらを学ぶことができる環境が魅力的だと思っています。


さらに、美容業界は常にトレンドが変わり、新しい技術が開発されるため、常に新しいことを学ぶことができ、成長することができる環境だと考えています。

line

line

  • すべらないエージェントとは
  • すべらないエージェントの強みとは
  • 転職相談をする
  • 転職ノウハウを受け取る