機械系エンジニアへの転職は未経験でも可能?難易度や転職法を解説!
本記事では、機械系エンジニアに転職したい方へ向けて機械系エンジニアの転職難易度、具体的な転職方法、仕事のやりがいや大変さについて紹介します。
おすすめの転職エージェントについても紹介していくので参考にしてみてください。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
機械系エンジニアへの転職難易度
機械系エンジニアはメーカー・自動車・医療など、幅広い業界で使われる機械を作る職種ですが、完全に未経験の場合の転職難易度は高いと考えられています。
というのも、機械系エンジニアとして働くには機械工学や電子工学など機械に関する専門知識が必要で、専門知識やスキルを身につけるためには専門資格を取得するか、専門学校に通うしかありません。
また、"未経験歓迎"の求人もありますが、理工学部など機械系の学部・学科を卒業した人を対象としていることも多いため、関連する学歴がない状態で転職を試みても上手くいかない可能性も高いです。
しかし、中には未経験から採用して知識やスキルの教育を行う企業もあるため、未経験から機械系エンジニアを目指す場合には、まずはエンジニア特化の転職エージェントに話を聞くなど、情報収集から始めるのが良いでしょう。
機械系エンジニアに転職するには
機械系エンジニアに転職をしたいという方の中には「自分の場合はどうやって転職活動をすればいいの?」と気になる方もいると思います。
本項では、機械系エンジニアとして転職をするための方法について3つのパターンに分けて紹介していくので参考にしてみてください。
完全に未経験から機械系エンジニアを目指す場合
完全に未経験から機械系エンジニアを目指す場合には、まず転職サイト・転職エージェントなどを利用してどのような求人があるのか確認してみると良いでしょう。
求人の中には文系でも応募可能な求人もあり、転職エージェントでは非公開求人も多く取り扱っているため希望とタイミング次第で求人を紹介してもらえる可能性もあります。
ですが、実際に転職活動をする場合には、意欲をアピールするために基本的な工学に関する知識や機械系エンジニアに必要になる知識を身に付けておくことが重要なため、少なくても資格の取得は積極的に取り組んでいくようにしましょう。
また、場合によって工学系の短期大学で2年ほど学んでみる方法もありますが、時間的な問題もあるためまずは資格取得をした上で、転職エージェントを活用して相談してみるのがおすすめです。
システム開発や機械開発に関する経験がある場合
システム開発や機械開発に関する経験がある場合には、経験やスキル次第で機械系エンジニアへ転職することは可能でしょう。
機械系エンジニアの仕事では、プログラミング言語を使うケースは少ないですが、IoT技術が取り入れられてきたことによりプログラミングスキルや関連知識の有無も機械系エンジニアのステータスとして認識されるようになってきました。
特に、組み込みエンジニアやロボットエンジニアなどの機械開発に関連する仕事では制御系プログラムやソフトウェア開発のためにプログラミング言語を使うこともあります。
また、C言語・Java・Pythonなどの経験がある場合には、機械系エンジニア+αの役割を担うこともできるため、実務経験がなくても機械系の知識やスキルがあれば採用される可能性はあるでしょう。
機械系エンジニアとしての経験がある場合
機械系エンジニアとしての経験がある方の場合は、メーカー系の転職エージェントや大手転職エージェントを活用して転職活動をしていくのが良いでしょう。
転職活動をする際には、今までの業務経験における「担当製品」「担当業務」「業務ツールなどの環境」「期間」「職務概要」「評価・実績」などを簡潔にわかりやすくまとめていくことが大切です。
また、自身の強み、取得している資格、業務に対する姿勢や考え方、将来のキャリアパスなど、アピールポイントや自身のことを知ってもらうための内容も記載すると書類選考も通過しやすくなります。
他にも、求人情報や企業詳細はしっかりと調べ、面接の前にエージェントに面接のポイントを確認しておくなどの事前準備をしておくことで、より転職の成功率を上げることにつながるので、準備もしっかりとしていきましょう。
末永
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機械系エンジニアとは
機械系エンジニアは、工業用機械や自動車、医療機器をはじめとした機械の開発(製造)を行っており、私たちが普段利用している電子機器や業務用機器は機械系エンジニアが製造しています。
機械系エンジニアが作った機器は電化製品・自動車など私たちの日常生活を支えているものであり、工業用機器・医療機器・業務用機器など仕事をする上でも必要不可欠なものが多いため非常に重要な役割を担っているのです。
最近では、ロボット開発に注目が集まっていますが仕事をしていく上ではロボットだけではなく、機械系エンジニアが作る業務用機器なども必要不可欠なため需要の高い職種の一つとなっています。
働く現場は主にメーカー系の企業となっており、企業によってはものづくりエンジニアやメカニカルエンジニアと呼ばれることもあるのも特徴でしょう。
機械系エンジニアの仕事内容
機械系エンジニアの仕事は機械を作ることですが、具体的にはどのような仕事を行なっていくのでしょうか?
企画立案・構想設計
機械を製造するためには、まず目的や解決したい課題などを明確にした上で、どのような機械を製造するべきかのかの要件を明確にして企画の立案をしていくことが必要です。
企画立案では「製造の目的」「コンセプト」「予算感」「課題感」「導入後の見込み」「機能」「性能」「必要な人員」などの情報をまとめていき、企画・提案書としてまとめていきます。
構想設計は企画コンセプトに沿って製造すべき機械の「素材」「パーツ」「技術」などの剪定から、具体的な構造・デザインのイメージを明確にしていく工程です。
また、構想設計を行う際には、イメージがしやすいようにデッサンや3DCAD(3D Computer Aided Design)を用いて、構造を視覚化して具体的な構想を詰めていく形で進めていきます。
基本設計・詳細設計
構想設計で製造する機械の全体的な構造・イメージが確定した後は、基本設計で機械部品の寸法や素材、接続方法や接続部の要件などを決めていきます。
基本設計は構造設計の内容をCADツールを用いて部分的に設計していき、製造までの所要時間の見積り、機械全体・パーツ・接続物の強度計算といった構想設計よりも具体的な要件を明確にする重要な工程です。
また、基本設計が完成した後には、改めて基本設計のデザインや内容の評価を行い、操作性・機能性・安全性・耐久性など幅広い項目で要件を満たせているかをチェックしていきます。
そして、レビュー・評価で問題がなければ基本設計を元にして部品パーツの寸法や具体的な形状、寸法公差や必要量などの品質に関わる詳細設計をシミュレーションして設計内容を詰めていくのです。
プロトタイプ作成・テスト
基本設計・詳細設計が完了した後には詳細設計で決めた内容を元に、素材やパーツを用いてテストのためのプロトタイプを作成していきます。
プロトタイプの作成が完了したら性能評価のためのテストを行い、事前に決めた性能基準をクリアすることができれば本製造・量産を行うフェーズに入っていくことになります。
プロトタイプの作成や性能評価テストは、品質を担保するために重要な工程のため、基準が厳しく設定されていることも多く、場合によっては基準を満たすために素材・パーツの変更や構造の見直しなど試行錯誤を繰り返していくことも多いです。
運用・保守
機械系エンジニアは機械の製造だけではなく、必要に応じて修理やメンテナンスなどの運用・保守の業務を行うことも多いです。
基本的にはメーカーの機械を製造している会社に所属してクライアントから機械の製造を依頼される形になるため、納品先へ出張してメンテナンスを行うこともあります。
自社で製造して運用するケースは稀ですが、機材を導入した企業に所属している場合には専属のサービスエンジニア・メンテナンスエンジニアとして働くケースもあるでしょう。
機械系エンジニアとその他のエンジニアとの違い
機械の製造を行うエンジニアには、機械系エンジニア以外にも電子系エンジニアや組み込みエンジニアといった職種がありますが、機械系エンジニアとはどのような違いがあるのでしょうか?
また、ITエンジニアやロボットエンジニアも役割を混合してしまいがちな職種なので、本項でそれぞれの違いについて解説していきます。
IT系エンジニアとの違い
IT系エンジニアは、主にプログラミング言語を活用してIT系のシステムやソフトウェアの開発を行なっていく仕事になります。
Web上の業務システムの開発やWebアプリケーション、スマートフォンアプリケーションなど、役割によっては様々なシステムの開発を行っていくため、IT系の職種の中では非常に需要が高い職種です。
機械系エンジニアは「エンジニア」とついているので、ITに関連のある職種と勘違いされやすいですが、仕事内容を見ていただいた通り、主な業務は機械の製造や設計なので大きな違いがあります。
プログラミング言語はIT系だけではなく機械用のソフトウェア開発にも用いられるため混合しやすいですが、IT系エンジニアと機械系エンジニアでは役割そのものが違うということは覚えておきましょう。
電子系エンジニアとの違い
電子系エンジニアは、主にテレビやスマートフォンといった半導体を用いた製品の開発を行なっていく仕事で、アナログ・デジタル回路の設計などを行なっています。
また、電子系エンジニアは電気自動車や医療用機器にも活用されているモーターの開発なども行なっており、機械系エンジニアと同様に機械の製造においては必要不可欠な役割を担っています。
機械エンジニアは機械の設計書・仕様書の要件や性能に合わせて機械製造を行いますが、電子系エンジニアは機械の動作伝達に必要不可欠な電子回路を作成していくのがそれぞれの違いです。
AIや通信技術の進化によりIoTに注目が集まっていますが、電子系エンジニアは機械の電子回路などといった基盤を製造する役割なので、機械系エンジニアと同じく需要が高い職種となっています。
組み込みエンジニアとの違い
組み込みエンジニアは機器や電化製品をはじめとした機械に組み込むシステムを開発する仕事で、機械開発においても非常に重要な役割を担っている職種になります。
IT系のシステム開発ではJavaやPHPなどの言語が使われていますが、組み込みのプログラムの開発ではC言語・C++といったプログラミング言語が使われることが多いです。
同じ機械に携わる仕事でも機械系エンジニアとは異なり本体の設計に携わることはなく、組み込みプログラムの開発や保守業務がメインとなるため、仕事内容は全く違うものとなっています。
組み込みエンジニアも機械製造には必要不可欠な存在で、IoTの需要が増えてきたことにより注目度も高まってきている職種の一つと言えるでしょう。
ロボットエンジニアとの違い
「ロボットエンジニアは機械系エンジニアと同じじゃないの?」と感じる人も多いと思いますが、機械とロボットにも違いもあるため別の職種として認識されています。
そもそもロボットとは、機械のように決まったプログラムに沿って決まった作業をする装置ではなく、完成後にもプログラムの命令を変えれば作業の内容を変えることができるという特徴があります。
近年のロボットはAI技術の発展により、従来のロボットのように命令で動くだけではなく、AI自身が特定のアルゴリズムで学習をして柔軟な対応もできるようになっているため注目度も高いです。
ロボットエンジニアは、ロボットの設計や組み込みプログラムの開発など幅広い業務を行うこともあるため、イメージとしてはロボット開発分野に特化した機械系エンジニア+組み込みエンジニアであると考えるとわかりやすいでしょう。
末永
IT系のエンジニアや組み込みエンジニア・ロボットエンジニアの仕事内容に興味がある方は下記のエージェントでどのような内容なのか見てみるのも良いでしょう。
エンジニアにおすすめ転職エージェント
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機械系エンジニアの仕事は業界によって変わってくる
機械系エンジニアの仕事は業界や企業によってどのような機械を作るのかは大きく変わってきます。
- 自動車業界
自動車製造業のメーカーで自動車の製造を中心に各工程の部門に分かれて製造を行う - 医療業界
医療機器メーカーに所属して、検査機や施術機器などの医療用の業務機器の製造を行う - 航空業界
航空機製造のメーカーや宇宙開発施設に所属して航空機やロケットの開発・製造を行う - 家電業界
家電製造メーカーに所属して、家庭用電化製品やPCやスマホなどのデバイスの製造を行う
機械系エンジニアは基本的な開発の流れなどの共通点はあっても、業界や製造する機械の種類で具体的な業務内容が変わってくることも多いです。
そのため、機械系エンジニアとして働く場合には、自分がどの業界の機械製造に関わりたいのかを明確にした上で、必要な知識やスキルの習得を目指していくようにしましょう。
機械系エンジニアの需要・将来性
日本で製造されている自動車や医療機器をはじめとした機械・機器は機能性や安全面も含めて性能が高く世界的にも評価されているため、海外進出する企業も増えてきています。
そのため、現在は国内の機械系エンジニアの数はやや不足している傾向にあり、需要も十分にあるためこれから機械系エンジニアを目指す場合でも経験やスキルを磨いていけば将来性も十分にあります。
また、IoT技術を取り入れた機械も増えてきていることで注目度も高くなっており、機械製造や組み込みシステム開発、ロボット開発などは様々な業界や分野での需要も高まっている状態です。
ですので、機械系エンジニアなどの機械・機器を製造する仕事は。知識やスキルの習得難易度は高い反面、一度身につけて経験を積んでいけば安定して働いていける職種だと言えるでしょう。
機械系エンジニアの平均年収
2021年12月に発表された「doda」の「平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」では、機械系エンジニアに該当する「生産技術/機械設計」の平均年収は以下のようになっています。
機械系エンジニア | |
---|---|
平均年収 | 468万円 |
生涯賃金 | 2億4897万円 |
男性平均 | 476万円 |
女性平均 | 399万円 |
20代平均 | 392万円 |
30代平均 | 512万円 |
40代平均 | 591万円 |
50代平均 | 671万円 |
機械系エンジニアの平均年収は468万円となっており、30代になると512万円と120万円も平均年収が上がっていることがわかると思います。
機械開発に関わる職種の中でも、電子回路などを製造する電子系エンジニアは需要も高いため平均年収は523万円となっていますが、機械系エンジニアでも経験を積めば同等の年収を稼ぐことは可能です。
また、技術系(IT/通信)全体の平均年収は438万円・技術系(電気/電子/機械) 全体の平均年収は444万円であることから、機械系エンジニアはITエンジニアと比較しても平均年収が高いということがわかるでしょう。
機械系エンジニアのやりがい・魅力
機械系エンジニアのやりがいや魅力に関してYahoo!知恵袋や転職口コミサイト「ライトハウス」などの口コミ・評価では以下のようなものがありました。
評判・口コミ
20代男性
自分が関わった製品が世の中に出て役立っているというのはとても誇らしく感じます。「自分が作った製品なんだ!」と自信を持って言える仕事ができた時はやっていてよかったなと感じますね。
評判・口コミ
30代男性
機械製造の上流工程の仕事で課題を解決するためにどんなことを工夫していけばいいのか考えるのは楽しいですね。
元々機械いじりが好きで機械作りの仕事をしてきたのですが、クライアントの希望に沿ったものを作って満足してもらった時もとてもやりがいを感じます。
機械系エンジニアとして働いている人にとって「自分の作った製品が世の中に出て役に立っている時」「クライアントの希望に応えられた時」にやりがいを感じている人もいるようです。
ものづくりの中でも機械づくりが好きな人にとっては、好きなことを仕事にできることを魅力に関して、モチベーション高く仕事ができているという人もいるようですね。
機械系エンジニアのきつい・大変なところ
機械系エンジニアのきつい・大変なこともYahoo!知恵袋や転職口コミサイト「ライトハウス」などの口コミ・評価で以下のようなものを見かけられました。
評判・口コミ
20代男性
基本的に残業は多くないのですが、各工程の期限が近くなるとどうしてもスケジュールに追われてしまうこともあります。
機械開発では自分以外にも関わっている人が多いので、自分の担当工程の責任もありプレッシャーを感じることもあります。
評判・口コミ
30代男性
クライアントの希望、人員確保、予算など制限がある中で、クライアントの希望の実現や課題解決解決するのは大変ですね。
もちろん、完成してクライアントに納得してもらえた時のやりがいはありますがいつも頭を悩ませています。
機械系エンジニアとして働く場合でも、納期やスケジュールに追われることもあり、一つ一つの仕事に責任が伴って大変だと感じる方もいるようです。
また、クライアントの希望を実現させたくても予算や人員などに制限があり頭を悩ませているという声もあるため、やりがいの中にもきつい・大変だと感じる部分もあるようですね。
機械系エンジニアに求められる知識・スキル
機械系エンジニアは機械の設計や製造を中心に業務を行っていきますが、実務や転職の際に求められるスキルにはどのようなものがあるのでしょうか?
- 4大力学に関する知識
- 機械開発に関する知識・スキル
- コミュニケーションスキル
機械系エンジニアとして働くためには、機械工学における4大力学である「機械力学」「熱力学」「流体力学」「材料力学」に関する知識は必要不可欠です。
また、機械開発に関する基礎知識や業務上必要になるCADツールなどの知識・スキルも機械系エンジニアとして働く場合には求められることがあるため積極的に取得を目指していきましょう。
そして、機械系エンジニアとして働く場合、クライアント・関連業者との折衝や詳細を詰めるためにやりとりをする必要があるため、コミュニケーションスキルが求められることもあります。
機械系エンジニアの転職に役立つ資格4選
機械系エンジニアとして働く場合には以下のような資格を取得しておくことで、知識やスキルを証明することができるので転職やキャリアアップを有利に進めることができます。
CAD利用技術者試験
CAD(キャド)利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が運営しているCADに関する資格試験です。
CAD利用技術者試験には「2DCAD利用技術者試験」「3DCAD利用技術者試験」の2種類があるため、自身の希望の業界によって受験する資格を選ぶのが良いでしょう。
2DCAD利用技術者試験は基礎(IBT)・2級(CBT)・1級(建築/機械/トレース)、3D利用技術者試験には2級・準1級・1級に分かれており「2DCADの基礎(IBT)・2級(CBT)」「3DCADの2級」には受験資格に制限はありません。
また、平成28年の各試験の合格率は「2DCAD|基礎(IBT):64.70%・2級(CBT):53.30%」「3DCAD|2級:42.32%」なので、勉強すれば十分に資格取得を目指すことは可能でしょう。
機械設計技術者試験
機械設計技術者試験は、一般社団法人日本機械設計工業会が運営している資格試験で、機械工学に関する基礎知識や機械設計に関する知識について問われる試験です。
試験の難易度は3級・2級・1級の3種類ありますが、1級と2級は工学系短大・学校の卒業と該当する年数の実務経験を満たす必要があるため受験難易度は高くなります。
3級は受験資格の制限は特にないため学生で受験している人もいますが、合格率は33%〜43%と他の資格と比べても少し難易度の高い試験となっています。
ですが、難易度が高い代わりに転職活動をする際にも知識があることを証明でき、転職活動を有利に進めることができるので積極的に資格取得を目指すのも良いでしょう。
機械・プラント製図技能検定
機械・プラント製図技能検定は、中央職業能力開発協会(JAVADA)が運営している、機械やプラントを製図するための能力を測る検定で国家資格となっています。
技能検定の難易度は特級・1級及び単一等級・2級・3級に分かれており、それぞれの技能レベルは以下のような基準が示されています。
- 特級
管理者・監督者が通常有すべき技能の程度 - 1級及び単一等級
上級技能者が通常有すべき技能の程度 - 2級
中級技能者が通常有すべき技能の程度 - 3級
初級技能者が通常有すべき技能の程度
受験資格に関しては「特級:1級合格した後に実務経験5年以上」「1級:実務経験7年以上」「単一等級:実務経験3年以上」「2級:実務経験2年以上」「3級:受験資格に制限無し」となっています。
また、3級の合格率は「平成28年:60.52%」「平成29年:33.45%」で、合格基準は「学科試験 100点満点中 65点以上」「実技試験 100点満点中 60点以上」となっています。
機械・プラント製図技能検定は、国家資格であり転職やキャリアアップにも有効な資格なため、まずは3級からでも良いので積極的にチャレンジしていくのが良いでしょう。
技術士
技術者とは、公共社団法人 日本技術士会が運営しており「科学技術に関する技術的専門知識と高等の専門的応用能力及び豊富な実務経験を有すること」を証明できる国家試験になります。
試験の種類は第一次・第二次試験の2種類であり、第一次試験を合格すると「技術士補」となる資格を得ることができ「技術士補に登録後、通算4年以上の実務経験」の条件を満たす場合に第二次試験の受験が可能になります。
第二次試験には技術部門が細かく分かれていますが、機械系エンジニアとしてキャリアアップを目指すのであれば機械部門を選択して受験していくのがおすすめです。
また、令和3年の第一次試験・第二次試験の機械部門の合格率は「第一次試験(機械):34.2%」「第二次試験(機械):9.8%」と難易度の高い資格なので、第一次試験に合格するだけでも転職には有利に働くでしょう。
機械系エンジニアのキャリアパス
機械系エンジニアとして働いていく場合のキャリアパスには以下のようなものが挙げられます。
機械系エンジニアのキャリアパス
- 特定業界の機械系エンジニアのスペシャリストを目指す
- 機械系エンジニアのジェネラリストとして業界を跨いで仕事をする
- 機械開発のリーダー・マネジメント職にキャリアアップを目指す
- 他の機械開発やロボット関係のエンジニアとしてキャリアチェンジする
機械系エンジニアのキャリアパスには「特定の業界に特化したスペシャリストとして市場価値を上げていく」「ジェネラリストとして業界を跨いで仕事をしていく」という選択があります。
ジェネラリストとして働く場合の難易度は高いですが、転職をしたり複数の業界の機械開発ができるメーカーに所属したりすれば他業界の仕事にチャレンジできる可能性は十分にあるでしょう。
他にも、年収や市場価値を上げていくためキャリアアップをしたいという方は、機械開発におけるリーダー職やマネジメント職といった管理側のキャリアを目指すのもおすすめです。
また、機械系エンジニアとして働く中で電子系エンジニア・組み込みエンジニア・ロボットエンジニアなどの仕事に興味があれば、努力は必要ですがキャリアチェンジを目指すのも良いでしょう。
機械系エンジニアへの転職なら転職エージェントの活用がおすすめ
機械系エンジニアに転職をしたい場合には「メーカー系の転職に強いエージェント」「求人を幅広く取り扱っている大手エージェント」を活用すると効率的に求人探しができるのでおすすめです。
最後に「機械系エンジニアを目指す方におすすめ転職エージェント」をいくつか紹介するので参考にしてみてください。
末永
転職エージェントに登録する際には、2社〜5社程度のエージェントに登録してみて、希望に沿う求人を紹介してくれるエージェントを優先的に活用していくと良いでしょう。
メーカー系の転職に強いエージェント
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おすすめポイント
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大手や人気企業の求人を多数保有!大手エージェント
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