ホワイト企業ランキングを大公開!未経験でも転職できる会社ってある?

ホワイト企業ランキングを大公開!未経験でも転職できる会社

    ホワイト企業へ転職したい人向けに、ホワイト企業の定義をはじめ、ランキングや7つの特徴・見分け方について解説します。また、未経験から挑戦できる業界・職種、よくあるQ&Aや転職に役立つ記事もご紹介します。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は1,800万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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ホワイト企業の定義

まず前提として、どのような企業がホワイト企業に該当するのかというのは、法律で決められているわけではありません。ホワイト企業の基準は人によって異なってくるのが現状です。

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とはいえ、厚生労働省は働く人の健康面など、安全かつ働き続けられるように「安全衛生優良企業公表制度」という、労働環境を確保している企業を認定する制度を設けています。

安全衛生優良企業公表制度の認定基準については、以下6つの観点から点数制で評価されています。

  • 安全衛生活動を推進するための取組状況
  • 健康管理の取組状況
  • メンタルヘルス対策への取組状況
  • 過重労働防止対策の取組状況
  • 受動喫煙防止対策の実施状況
  • 安全でリスクの少ない職場環境の整備の取組状況

上記の項目すべてにおいて高得点を獲得できた企業は優良企業として認定されます。安全衛生優良企業に認定された企業は、ホワイト企業と考えて問題ありませんよ。

ただし、あくまでもホワイト企業の基準は人それぞれなので、安全衛生優良企業をホワイト企業と呼べるかどうかは異なります。ですが、働きやすい企業であることは間違いないので、その点は安心して大丈夫ですよ。

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正直にいうと、自分だけでホワイト企業を見つけて転職するのは簡単ではありません。


不安な人はdodaリクルートエージェントなどの転職エージェントに相談すれば最後までサポートしてくれるので、選択肢の1つとして考えておきましょう。

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ホワイト企業の7つの特徴

「大手企業=ホワイト企業」と思っている人も多く見られますが、実はまったく関係ありません。

確かに中小企業と比較すると給与面や福利厚生は充実しているケースが多いです。しかし、残業時間が長かったり休みが少なかったりすると、ホワイト企業とは呼べないですよね。

あくまでもホワイト企業の基準は人によって変わってきますので、一般的にホワイト企業だと思われている特徴を以下にまとめてみました。

上記7つの特徴について、次でそれぞれ詳しくお話していきたいと思います。

1.離職率が低い

ホワイト企業の特徴1つ目は、離職率が低いことです。離職率が低いということは、会社を退職している人が少ないということですね。つまり、企業がどのように社員を扱っているのか、ある程度推測することができるんです。

ただ、職場への不満を抱えて離職している人ばかりではないので、離職率が高いからホワイト企業ではないと判断するのは早計かもしれません。

厚生労働省が公表している「新規学卒就職者の離職状況を公表します(令和2年度)」を参考に、離職率の高い業界と離職率の低い業界を表にまとめてみました。

離職率の高い業界
1位 宿泊業・飲食サービス業
2位 生活関連サービス業・娯楽業
3位 教育・学習支援業
離職率の低い業界
1位 電気・ガス・熱供給・水道業
2位 鉱業・採石業・砂利採取業
3位 製造業

離職率の高い業界は企業がサービスやものを直接一般消費者に提供するBtoC企業が多い傾向が見られますね。残業や休日出勤も多く、その割には給与が低いという特徴があります。

一方、離職率の低い業界は景気に左右されたり需要が尽きたりすることがなく、企業の業績が安定している傾向が見られますね。石油やガソリンなど生活に欠かせない資源を取り扱う鉱業や採石業は、専門性が高く競争も少ないです。

就職や転職するなら長期的に働き続けたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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ちなみに、つねに求人掲載している企業はいつも人手不足であると考えて良いでしょう。人材を採用してもすぐに辞めてしまうなど定着率の悪さがうかがえますので、ホワイト企業とは言いにくいですね。

2.残業時間が少ない

ホワイト企業の特徴2つ目は、残業時間が少ないことです。大手企業や中小企業問わず、毎月の残業時間が30時間程度であればホワイト企業だと判断して良いでしょう。なぜなら、残業に関する規制で36協定というものがあるからなんですね。

これは月間の残業時間が45時間、年間の残業時間が360時間までという協定です。つまり月30時間までは残業させても問題ないということなので、ホワイト企業だと判断しても良いんですね。

もちろん、あくまでも目安なので自分が納得できるかどうかが大事です。また、月に残業が40時間だったとしても結構多いわけではないため、ホワイト企業だと考えて良いでしょう。

そこで働きがい研究所 by openworkが公開している「残業と有休10年の変化」を参考に、残業時間の少ない業界と企業ランキングを算出してみました。

総合順位 平均残業時間
1位 13.5時間
ファッション・アパレル・繊維業界
ワコールホールディングス
2位 16.1時間
旅行・ホテル・旅館・レジャー業界
帝国ホテル
3位 17.5時間
小売業界(百貨店・専門・CVS・量販店)
イケア・ジャパンニトリ

従業員数が多い大手企業であればあるほど、1人1人の業務が仕組み化・細分化されているため、イレギュラーな業務が発生しづらく、業務時間内で仕事が収まる傾向が高いです。

上記の例とは逆に月の残業が60〜80時間の場合は、ブラック企業である可能性があるので避けたほうが良いですね。繁忙期だけ残業が増えてしまうのは仕方のないことかもしれませんが、常態化しているようであればやめておくのが無難だと言えます。

3.休みが多い

ホワイト企業の特徴3つ目は、休みが多いことですね。厚生労働省が公表している「就労条件総合調査の概況(令和3年)」によると、1企業の平均年間休日総数は約110.5日、労働者1人の平均年間休日総数は約116.1日となっています。

一方、労働基準法第35条によると、毎週少なくとも1回の休日を与えなければならないと定められています。また、労働基準法第32条では、労働条件の上限は「1日8時間、1週間40時間」と決められています。

つまり、ホワイト企業なのかどうか判断する際には、年間休日数は105日以上であることが妥当ということになりますね。休日が多いということは、それだけ労働者の生活を大切にしているということがわかります。

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さらに、有休消化率が大体50%超えているような企業も、ホワイト企業だと判断して良いでしょう。有休消化率については、ONE CAREER PLUSなどの口コミサイトで確認することができますよ。


ちなみに、有給休暇は労働基準法で定められた休暇ではあるものの、会社が定めているものではないので、年間休日には含まれません。

以下の記事では、年間休日について詳しく解説していますので、合わせて参考にしてみてくださいね!

4.福利厚生が充実している

ホワイト企業の特徴4つ目は、福利厚生が充実していることです。福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2つがあります。法定福利厚生は雇用保険や健康保険・介護保険など、どんな企業でも必ず導入しなくてはならないものなんです。

一方、法定外福利厚生は必ず導入しなければならないものではなく、企業が任意で導入するものとなっています。そのため、自分が転職を希望している企業の福利厚生が気になる場合は、自分で調べるしかない部分なんですよね。

ホワイト企業かどうかジャッジするには、以下にまとめた法定外福利厚生をチェックしてみることをおすすめします。

各種手当 住宅手当・家賃補助
通勤手当・家族手当
慶弔 結婚休暇・出産休暇
忌引休暇・結婚祝い金
出産祝い金・入学祝い金
災害見舞金・傷病見舞金・香典
リモート 在宅勤務手当
コミュニケーション手当
食事補助
医療・健康 病気・療養休暇
リフレッシュ休暇
健康診断・健康相談
メンタルヘルスケア
ライフサポート 産前産後休暇・育児休暇
看護・介護休暇
託児所の利用
共済会 財形貯蓄・慶弔給付
福利厚生代行 カフェテリアプラン
パッケージプラン
文化・体育・レクリエーション 研修制度・社員旅行
クラブ活動
保養所・運動施設の割引利用

新型コロナウイルスが拡大してからは、テレワークやリモートワークを導入する企業も増えてきました。業務環境を整備するために、光熱費や通信費、備品購入費などを支給する福利厚生を設けているケースがあります。

テレワークリモートワークを希望する人は、テレワーク支援に特化した福利厚生が含まれているのかどうか確認してみてくださいね。

5.働きやすい制度が整っている

ホワイト企業の特徴5つ目は、働きやすい制度が整っていることです。例えば、産休育休制度が整っている、または自分の意思によって異動できる社内公募が可能であるかどうかですね。

さらに、同じ会社内で働き場所を変えられる社内転職ができるかどうかもチェックしておきたいポイントです。

他にも国籍や人種、性別や年齢問わず活用する人材採用をおこなうダイバーシティに取り組んでいるのかどうか、という点もチェックしておきたい部分です。ダイバーシティに取り組む企業は、男性とは違った価値観や考え方を持つ女性が活躍することにより、激化する競争に打ち勝ち業績が改善されている傾向が見られます。

また、ダイバーシティを推進している企業では、裁量労働制やフレックスタイム制度をはじめ、産休育休制度も整備されている可能性が高いと言えます。くるみん認定やプラチナくるみん認定、えるぼし認定などを取得している企業であれば、子育てをしている男女にとって働きやすいでしょう。

くるみん認定 仕事と子育ての両立支援に積極的に取り組んでいる企業を認定する制度。
プラチナくるみん認定 「くるみん認定」よりもさらに両立支援の取り組みが進んでいる企業が特例認定される制度。
トライくるみん認定 認定基準は「くるみん認定」と同じだが、男性の育児休業等取得率は7%以上となっている。(くるみんは10%以上)
えるぼし認定 女性の活躍を推進している企業を認定する制度。「女性活躍推進法」という法律に基づいて厚生労働省が実施。
プラチナえるぼし認定 「えるぼし認定」企業のうち、取り組みの実施状況がとくに優良であるなど、一定要件を満たした企業が取得できる。

厚生労働省の公開リーフレットによると、令和4年4月1日から、くるみん認定・プラチナくるみん認定・トライくるみん認定の一類型として、不妊治療と仕事との両立支援に関する制度が創設されました。

実際に非営利一般社団法人の安全衛生優良企業マーク推進機構が公表している「ホワイト企業ランキングTOP100 2021年1月更新」を見てみると、TOP100の企業の中でもっとも取得数が多いホワイト企業マークは、子育て支援をおこなう「くるみん認定」でした。

なんと100社中99社がくるみん認定を取得しているという結果になっています。次いで多かったのはえるぼし認定で、100社中94社が取得していました。

以下の記事では女性が転職する際のポイントなどについて詳しく解説しています。こちらもぜひ合わせてご覧ください。

6.新人教育や研修制度が整っている

ホワイト企業の特徴6つ目は、新人教育や研修制度が整っていることですね。

新人教育や研修制度が整っている企業は、従業員を大切にしていると判断できます。なぜなら、教育制度がしっかりしている企業は新人に対して長期的に活躍してもらいたいと考えているからなんです。

新人教育や研修というのは、それなりにコストがかかります。それでも優秀な人材としてキャリアアップしてもらいたいと考えているからこそ、新人教育や研修制度が整っているんですね。

ちなみに「ホワイト企業=従業員が和気あいあいとしていて穏やかな雰囲気」と認識している人も多いかもしれません。しかし、新人の将来のスキル獲得やキャリアアップのためにあえて厳しく指導するホワイト企業もあります。

新人の間は厳しい指導を受けるうちに「この企業は本当にホワイト企業なの?」と疑問に思うこともあると思います。ですが、あえてそのタイミングで上司とコミュニケーションをとることで、自分のための指導だと気付けるかもしれません。

7.コンプライアンスが守られている

ホワイト企業の特徴7つ目は、コンプライアンスが守られていることです。コンプライアンスは法令遵守という意味なのですが、これがしっかりと守られている企業はホワイト企業である可能性が高いと言えます。

働く従業員がつねに安心安全な環境で働き続けられるように、企業活動をはじめ労働基準法や労働安全衛生法など、労働に関する面を理解し取り組んでいるかどうかという点はとても大事な部分です。

具体的には、ノー残業デーなどの制度があったり社用PCを外部へ持ち出せないように制度を決めていたりといったことが挙げられますね。他にも夜21時になるとPCが強制的にシャットダウンされるようになっているケースもあります。

ホワイト企業になりやすい業界・職種ランキング

ホワイト企業に転職したい人にとっては、どのような業界・職種がホワイト企業である傾向が見られるのか気になる部分ですよね。

そこでホワイト企業である傾向が見られる業界・職種についてご紹介していきたいと思います。

上記2つについては、次で詳しくお伝えしていきたいと思います!

ホワイト企業になりやすい業界

まずホワイト企業になりやすい業界についてご紹介しますね。わかりやすく表にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント
SaaS業界
メーカー業界
・利益率が高く、自社商材を持っている
・残業が少ない
・労働集約型になりにくいため、会社単位での生産性が高くなる

利益率が高く自社商材を持っている業界は比較的ホワイト企業になりやすい傾向が見られますね。

その逆に、店舗での仕事や個人向けビジネス、労働集約型ビジネスの場合はホワイト企業とは言い難いでしょう。というのも、シフト制で土日出勤があったり22時まで労働したりと残業時間なども多くなる傾向が見られるからなんです。

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ただ、ぶっちゃけ企業単位での差が激しく、業界で括って紹介するのは難しいのが本音です。


ホワイト企業に転職したい人は、企業の内情に詳しい転職エージェントに相談するのもおすすめです。あなたに合うホワイト企業を直接紹介してくれますよ。

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SaaS業界により詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

ホワイト企業になりやすい職種

次にホワイト企業になりやすい職種をご紹介します。こちらも業界と同様、表にまとめましたので参考にしてみてくださいね。

ポイント
事務 ・プライベートと両立できる
・業務内容、転居などの環境変化が起こりにくい
・即戦力を求めるため難易度は高め
経理 ・繁忙期以外は定時で帰ることができる
・閑散期なら有給取得でき、休日出勤した際には平日に代休が取れる
・細分化された比較的に簡単な業務の場合、未経験者を積極採用しているケースあり
総務 ・ワークライフバランスがとれる
・事務職のため、比較的に退職時間をコントロールしやすい
・やりがいの幅が広く習得できる知識、スキルが多様
労務 ・繁忙期以外は比較的に残業が少ない
・ルーティン業務が多いため、スケジュールを立てやすい
・ワークライフバランスをとりやすい

総務と労務は非常に似通っている部分が多い職種でありながらも、組織体制によって変わってきます。独立している企業もあれば、人事部や総務部の中に労務課が設置されている企業もあります。

また、労働基準法や労災保険法などの法律知識が求められることから、法務部に設置されている場合もあるため、事前に求人票をよく確認しておく必要がありますね。

さらに、労務は専門性が高く幅広い仕事です。だからこそ、労務業務全体で関わっていくのか、ある特定の業務に特化して携わっていくのか、キャリアプランが大きく分かれてくるのが特徴だと言えます。

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これはどの職種にも共通して言えることですが、平均勤続年数と平均年齢をチェックするのが重要ですね。平均勤続年数が短く、平均年齢が低い場合はブラック企業の可能性があります。


合わせて、業績の推移もしっかりチェックしておきましょう。業績が伸びているなら問題ありませんが、低迷していたり波があったりする場合は、人件費が削られてサービス残業を強いられる可能性も考えられます。

ホワイト企業に未経験でも転職できる業界・職種

ホワイト企業には未経験でも転職できるのか不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は未経験でも転職できる業界・職種に分けて詳しくご紹介していきたいと思います。ポイントも合わせてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

上記に挙げた2つについて、次でそれぞれ詳しくお伝えしていきますね!

未経験でもいける業界

未経験でもいけるホワイト業界としては、製造業界が挙げられます。というのも、工場などの製造ラインは未経験でも転職しやすく、専門的なスキルも求められないからなんですね。

一般的に多くの作業工程をマニュアル化している企業が多く、未経験からでも安心してスタートできるようになっています。業務を通して専門知識や技術などを習得していける体制が整っている企業であれば、長期的に働き続けることができますよ。

また、残業なども比較的に少なく業務に対する負担も小さい傾向にあるため、仕事とプライベートを両立しやすいというのが魅力です。繊維や輸送用機器といった製造工場なら大手企業のラインが多いため、給与や待遇が良い傾向にあるという点もメリットとして挙げられますね。

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とはいえ、年齢が上がるにつれて新しい仕事を覚えたり体力仕事をしたりするのは大変になってしまうので、30〜40代の人は早めに転職したほうが無難だと言えますね。

未経験でもいける職種

未経験でもいける職種は、営業職が挙げられますね。なぜなら、企業の組織構成としても営業の比率が高く、未経験からの採用を積極的におこなっている企業が多いからなんです。

経験やスキルよりも人柄やコミュニケーション能力などを重視して採用している企業も多くなってきています。未経験だったとしても、コミュニケーション能力があり、社会人としてのマナーが身についており、やる気をうまくアピールできれば採用してもらえる確率が上がるでしょう。

おすすめなのは、SaaSのインサイドセールスや中小メーカー企業のセールスポジションなどですね。

ちなみに、上記でお伝えした経理や労務などの専門職の場合は、経験者を求める傾向にありますので、未経験からの挑戦は難しいのが現実です。

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SaaSやメーカーの営業職は、実際に未経験転職で人気が高いです。しかし人気であるがゆえに、ぶっちゃけ転職難易度も高いです。


転職活動に慣れていない人はなおさら難易度が高いので、リクルートエージェントなどプロの転職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。


ホワイト企業の求人紹介だけではなく面接対策などもしてくれるため、心強い味方になりますよ。

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ホワイト企業の見分け方・探し方

ホワイト企業なのかどうか自分の目で見分けたり探すのは難しいことですよね。そこでホワイト企業なのかどうか、見分ける方法を以下に4つ挙げてみました。

上記4つの方法について、次でお伝えしていきますね!

求人票を確認する

まずベターな見分け方としては、求人票を確認するということが挙げられます。ホワイト企業なのかどうか見分ける際に求人票を確認することで、ある程度わかってくることがあります。

求人票を確認するときに見ておくべき部分は、職種・仕事内容・給与の3つなんです。なぜなら「事務として応募したのに違う仕事を任された」というミスマッチがザラにあるからなんですね。

ちなみに、バックオフィスの職種の場合は人事が総務を兼ねたり、法務が知財を担当したりと同じ職種でも企業によって仕事内容が異なるケースも結構あるんですよね。だからこそ、職種や仕事内容はきちんと確認しておく必要があります。

求人票の見方については、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しているので、合わせて参考にしてみてくださいね。

口コミサイトを参考にする

見分け方の2つ目は、口コミサイトを参考にすることですね。ホワイト企業であるかどうかは口コミサイトからも見分けることが可能です。おすすめの口コミサイトを以下にまとめてみたので、参考にしてみてください。

  • ONE CAREER PLUS(ワンキャリア運営)
  • Openwork(Openwork運営)
  • 転職会議(リブセンス運営)
  • キャリコネ(グローバルウェイ運営)
  • Lighthouse(エン・ジャパン運営)

ただ、注意したいのはどうしてもネガティブな口コミに偏ってしまっているという部分ですね。なぜなら、その企業を辞めた人のほうが多く投稿していることが原因として挙げられるからなんです。

どの企業にも課題点や悪い部分があるため、一定数マイナスな口コミがあるのも仕方のないことです。ですので、できるだけ複数の口コミを見て判断するのが良いでしょう。

また、同業他社の口コミや評価にも目を通して比較して見ると、より正確な情報が得られるようになりますよ。

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上記の口コミサイトをチェックする際には、平均残業時間や有給取得率・消化率などを見ることをおすすめします。平均残業時間が少なく有休消化率が高い企業であれば、ホワイト企業であると判断しても良いでしょう。

気になる企業の口コミが見たい人は、以下のボタンから登録してみて下さいね。

ONE CAREER PLUSを見る

オンラインイベントに参加する

見分け方の3つ目は、オンラインイベントに参加することですね。本来であれば自分が興味のある企業へ実際に足を運んでみて、自分の目で色々と確認した上でホワイト企業なのかどうか判断したいところですが、新型コロナウイルス拡大の影響により難しいですよね。

ですが、近年では新型コロナウイルスの拡大により、大企業がオンラインイベントを開催することが多くなりました。

参加費は無料で事前に申し込みを済ませれば、企業説明からオンライン企業見学まで、すべてオンラインでおこなえるようになってきています。中にはテレワークやリモートワークOKということで、UターンIターンに注力している企業もありますよ。

企業の対応次第では直接訪問することも可能ですし、気になる企業に知人がいる場合はOB訪問をさせてもらえないか、駄目元で尋ねてみるのもアリです。口コミのチェックで気になった部分や、企業には質問しにくい部分を聞いてみるのも良いでしょう。

また、LinkedInやWantedlyなどのSNSを利用する方法もあります。もし気になる企業がSNSに登録をしている場合は、DMを送って質問してみるという方法もありますね。ただ、断られてしまう可能性もあるので、その点を踏まえておきましょう。

転職エージェントに相談する

見分け方のなかで最も確実なのは、転職エージェントに相談することです。というのも、自分でホワイト企業かどうか見分けるのはとても難しいからなんですね。

ホワイト企業である特徴に該当するのかという部分で判断しても、入社してみたら違ったというケースも実際にはあります。また、自分の力では気になった企業の社内環境や労働環境といった、その企業の内部情報までは掴むことができませんよね。

そんなときにこそ活用してもらいたいのが転職エージェントなんです。というのも、転職エージェントは幅広い業界や職種に関する知識やノウハウを持っているので、企業の内部情報にも詳しく一般的に表に出ていない情報も教えてもらえるんです。

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ホワイト企業であるかどうかはもちろんのこと、その企業がどのような人材を求めているのか、どのような面接をおこない、どのような質問をしてくるのかまで把握しています。


ですので、自分に合ったホワイト企業を紹介してもらいたい人や、しっかり面接対策などをおこないたい人は、転職エージェントに相談してみてくださいね。

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【体験談】ホワイト企業に転職成功した人の見分け方・探し方

ホワイト企業になりやすい業界やホワイト企業の見分け方を紹介しましたが、やはり気になるのは実体験ではないでしょうか。

ここでは、実際にホワイト企業に転職成功した人が「どこで・どのようなポイントを見て見つけたのか」を紹介します。

ホワイト企業への転職を目指す人のロールモデルとして参考にしてみてください。

例1:20代後半男性

転職前の環境 ・低賃金
・過度な残業や休日出勤の常態化
・有給なし
・いじめやパワハラ
求人媒体 マイナビエージェントをはじめとした転職エージェント
リクナビNEXTをはじめとした求人サイト
注視したポイント 転職サイトだけではホワイトかどうかの判断は難しいので、口コミを見たり実際に訪問する。
(例:検索条件で"基本定時退社"を条件に設定し、面接をその企業の定時ごろにセッティングして社員の残業を見る)
転職後の環境 ・定時退社
・残業は決裁制
・真っ当な評価制度と昇給
・メンタルの安定

例2:30代女性

転職前の環境 ・低賃金
・過度な残業や休日出勤
・人間関係が悪い
求人媒体 リクルートエージェントをはじめとした転職エージェント
リクナビNEXTをはじめとした求人サイト
注視したポイント [求人票要素]
・年間休日
・離職率
・みなし残業が40h以上でないか
[その他]
・自分の中で、「これはブラック企業」という譲れない条件を設定し、そこを基準に求人票を見る。
その上で、あえてブラック企業に当てはまる企業の選考を受け、ブラック企業の温度感を掴む。
面接の練習と、内定をもらって精神的な余裕を得ることでもメリットがある
転職後の環境 ・カレンダー通りの休日
・有給は完全消化
・みなし残業15h、超過分満額支給
・円満な人間関係

基本は求人票の条件を見ながらブラック企業を足切りしつつ、面接や選考連絡の様子などから実際に確認する、という流れが確実のようですね。

ホワイト企業への転職を検討していいサイン

この記事を読んでいる方の中には、いまの苦しい現状から抜け出したくて、ホワイト企業の転職について調べている人も一定いるのではないでしょうか。

そこでここでは、ホワイト企業への転職を本格的に検討していいサインを紹介します。

以下はいわゆる「ブラック企業」の特徴であり、ホワイト企業への転職を検討する理由として妥当なものになります。

ぜひホワイト企業への転職の参考にしてください。

では、以下で順番に解説していきますね。

職場で日常的に怒鳴り声が飛んでいる

昭和であれば大企業でも時折見る光景ではありましたが、職場で怒鳴り声が飛んでいるというのは、現在ではブラック企業の特徴に当たります。

そもそも過剰な叱責はパワハラに当たります。それが日常化してしまっているのはコンプライアンスの意識が低いことをあらわしていると言えます。

残業が異常に多く、常態化している

残業が過度に多く、長時間労働が常態化しているのも特徴の1つです。

多くの業界や企業の求人を見てきた筆者の感覚としては、月間60時間がギリギリ許容範囲だと感じています。80時間以上が常態化しているとなるとブラックだと言えます。

ちなみに月80時間残業というのは、営業日を20日だとしたら、1日4時間ぐらいの残業が当たり前ということになります。勤務時間が9時〜18時だとすると、毎日22時以降まで残業をしていることになるわけです。

もちろん、繁忙期などで一時的に22時を超えてしまうケースもありますが、常に22時〜23時退勤が当たり前というのは健全とは程遠いです。

給与が相場よりも異常に低く、サービス残業が当たり前

地域や業界・職種によって相場が異なりますが、転職のプロの視点から言うと、都内で正社員であるにも関わらず、額面の月収が15〜18万円程度というのは低いです。

この金額では1人暮らしは難しく、相場から逸脱した金額設定だと言えます。中途採用でこの金額だと、日本で1番物価が高い都内では生活が厳しくなってしまいます。

給与に関しては、残業代を支給せずサービス残業が当たり前になっている場合も、ブラック企業によくある特徴といえます。

世間的に非常識なルールや強要事項がある

ひと昔前ですが、新入社員に対して大量のアルコールを飲ませて死亡させた、という悲しい事件がありました。このような非常識な慣習などは明らかにパワハラにあたります。

上司・同僚からのパワハラやセクハラなど、公序良俗違反もしくは犯罪を強要してくるといった異常な社内ルールがある場合は、ブラック企業の可能性が非常に高いです。

心身ともに疲労が蓄積している

ここまでに紹介した特徴などに起因して、心身の疲労が溜まっており倒れる寸前、のような人は一刻も早くその環境から抜け出すべきです。とはいえ自分で限界に気づけない場合もあるので、その兆候から自覚することが必要でしょう。

具体的には、「笑うことができない」「朝起きれない、夜眠れない」「食事が喉を通らない」「酒量が増える」などがこのサインとして挙げられます。

疲労が蓄積しているにも関わらず使命感や責任感から我慢して辞めずにいる人が多くいますが、無理が祟って倒れてしまっては、療養により数ヶ月〜数年のあいだ働くことができなくなってしまう場合もあります。

そのような状況で我慢を続けても何もいいことはないので、状況が改善しないなら一刻も早く転職、または退職すべきです。

このような状況から転職をする際は、「残業過多が理由→残業の少ない会社」「人間関係が理由→面接時に一緒に働く同僚や上司に会わせてもらう」など、今のつらい状況の理由を整理してそれを解消できる転職先を選ぶようにしましょう。

上記で紹介したことをはじめとした、ブラック企業の特徴や見分け方を知りたい人は、以下の記事を読んでみてください。

ホワイト企業に関するQ&A

ホワイト企業についてよくある質問をいくつかご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ホワイト企業の転職難易度は?

人物 転職者

ホワイト企業に転職したいのですが、難易度はどのくらいでしょうか?

転職エージェント末永 末永

有名な大手メーカー企業に挑戦したい場合は、転職難易度は高くなりますね。というのも、有名企業になるとそれだけ他のライバルが増えるため、採用倍率も高くなり即戦力採用になってしまうからなんですね。


逆に地域で根付いた中小企業や、特許を取得している中小企業の部品メーカーなどの場合は、着目される人も少ないので難易度は下がる可能性があります。

ホワイト企業って給料低いの?

人物 転職者

ホワイト企業に転職したら給料は下がるのでしょうか?

転職エージェント末永 末永

平均年収以上を高いと考えるのであれば、高くなる傾向にありますね。さすがに年収1,000万円以上を目指すのは難しいですが、日本の平均年収以上は目指せるでしょう。


業界の生産性や利益率を重視して企業を選択できると、給料も高くなる傾向にあります。そのため、ホワイト企業であるメーカーなどは給与も高くなるケースが多く見られますね。

ホワイト企業の平均年齢・勤続年数はどのくらい?

人物 転職者

ホワイト企業の平均年齢や平均勤続年数はどのくらいなのでしょうか?

転職エージェント末永 末永

実際にデータがないので代わりに2020年3月期決算 上場企業1,792社「従業員平均年齢」調査を見てみると、各業種の平均年齢を見ることができます。建設業・電気・ガス業なら43歳、製造業なら41.7歳となっていますね。


また、平均勤続年数についてもホワイト企業というくくりがないので、厚生労働省や国税庁が公表している平均勤続年数の推移などを参考にするのが良いでしょう。勤続年数が20年以上あれば、ホワイト企業だと判断してもOKですよ。

高卒でもホワイト企業に転職できる?

人物 転職者

高卒でもホワイト企業に転職することはできますか?

転職エージェント末永 末永

高卒でもホワイト企業へ転職することはできます。ただ、大手企業への転職は厳しい傾向にありますね。というのも、大手企業の場合は「大卒以上」という応募基準を設けていることが多いからなんですね。


ですので、転職エージェントに登録をして、自分に合ったホワイト企業の求人を紹介してもらうのが良いでしょう。

転職に役立つ関連記事一覧

転職する際にもう少し色々知りたい人向けに、参考になる関連記事を以下に集めてみました。

あなたの転職のヒントになるかもしれないので、気になる記事がありましたら、ぜひ参考にご覧ください!

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