薬剤師も在宅勤務(テレワーク)できる?おすすめの仕事3選を紹介

薬剤師も在宅勤務(テレワーク)できる?おすすめの仕事3選

    薬剤師の在宅勤務(テレワーク)と聞いても、どのような働き方があるのか想像できない人も多いのではないでしょうか。新型コロナウイルスの影響で、自宅で仕事をすることを選ぶ薬剤師も増えてきています。

    調剤薬局などに勤める働き方に不満を感じている人は、在宅勤務という選択肢を検討してみると良いでしょう。この記事では、薬剤師が在宅ワークをするメリット・デメリットやおすすめの仕事、効率よく家で稼ぐコツについて解説します。

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末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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薬剤師在宅ワークのメリット・デメリット

まず最初に、薬剤師が在宅勤務(リモートワーク)で仕事をするメリットとデメリットを紹介します。

メリットは出勤をする必要がないことや、精神的なストレスを軽減できることが挙げられます。反対に、仕事とプライベートを混同しやすくなるデメリットもあるので注意が必要です。それぞれについて詳しく解説します。

薬剤師が在宅ワークをするメリット

薬剤師が在宅ワークをする主なメリットは「通勤する必要がないこと」「時間を有効に使えること」「人間関係に悩まないこと」です。

まず、在宅ワークでは主に家で働くため、通勤する必要がなくなります。自宅から通える範囲にある職場をわざわざ探す必要もなく、好きなように働けるでしょう。外出のために化粧をしたり、往復で何時間もかけて通勤したりする煩わしさを避けられます。

通勤の必要がないことにも通じますが、時間を有効に使えることも在宅ワークのメリットの1つです。在宅ワークならそれまでの通勤時間を自分のために使えるようになります。

家が職場になるので、仕事と家事や子育ての両立も可能です。ママさんは嬉しいですよね。ただし、2つ以上の作業を同時におこなうのは難しいため、仕事の時間をしっかりと確保する意識を持つ必要があります。

在宅ワークのメリットとして、人間関係に悩まないことも挙げられます。在宅ワークではオンラインを活用しながら働くことになり、対面で人と接することはありません。仕事相手との距離を保てるので、人間関係のトラブルに悩むことになる可能性は低いでしょう。

その他、体調が悪いときは自分でスケジュール調節をして仕事を休めるメリットもあります。また、人目がないのでリラックスできる服装で働くことも可能です。好きな時間帯に働けるため、夜型で朝起きるのが辛い人にはうってつけの働き方でしょう。

薬剤師が在宅ワークをするデメリット

薬剤師が在宅ワークをする主なデメリットは「公私混同の恐れがある」「自己管理が難しい」「コミュニケーションを取るのが難しい」です。

家は本来生活を営むための場所であり、そこに仕事を持ち込むと、どうしても仕事とプライベートを区別するのが難しくなります。

時間をかけて通勤する場合に比べて、仕事に取り組むときも気持ちが切り替えにくくなるでしょう。在宅ワークには公私混同の恐れがつきまとうことを認識しておく必要があります。

自己管理が難しいことも在宅ワークのデメリットの1つです。在宅ワークの場合、自分で労働時間や業務の進捗状況を管理しなければなりません。朝のうちに1日のスケジュールを作成するなど、自己管理のためのメソッドを確立することが重要です。

在宅ワークには、仕事仲間とコミュニケーションが取りにくいデメリットもあります。基本的に、在宅ワークでは電話やチャットツール、メールを活用して連絡を取ることになります。

そのため、職場で実際に顔を合わせていたときのように、ちょっとしたことを気軽に聞くのが難しくなるでしょう。気軽にコミュニケーションを取るのが難しいからこそ、意識的に雑談の時間を設けるなど、仕事仲間とのつながりを維持するための工夫が必要です。

その他、調剤薬局に勤める場合に比べて、在宅ワークは時給が低くなる傾向にあります。無理に稼ごうとして大量の案件を引き受けると、納期に間に合わなくなる恐れもあるでしょう。また、個人事業主として在宅ワークをする場合は、確定申告を自力でおこなう必要があります。

薬剤師におすすめする在宅ワーク3選

新型コロナウイルスの影響によって、多くの企業が在宅ワークを導入しています。また、以前から政府は働き方改革の一環として副業や在宅勤務(リモートワーク)を推奨してきました。

しかし、医師の診断を受けた患者から処方箋を受け取り、調剤と投薬指導をする薬剤師の一般的な仕事は在宅でおこなうのが困難です。そのため、調剤薬局などに勤める場合とは異なった働き方をすることになるでしょう。

具体的には、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを利用して、薬剤師の資格を活かせる仕事を受注する方法が挙げられます。ここからは、薬剤師におすすめの在宅ワークを3つ紹介します。

記事作成・翻訳などのライティング

薬剤師の在宅ワークで最もオーソドックスなのは、記事作成や翻訳などのライティング業務です。おすすめの理由は求人数がそれなりにあることと、完全在宅勤務(フルリモートワーク)だからです。

クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのクラウドソーシングサービスを利用して仕事を探し、薬剤師向けの案件を受注します。また製薬会社やメディア運営会社から直接仕事を請け負うケースもあります。

在宅ライティングで請け負いやすいのは、薬剤師としての勤務経験を活かしたWebメディアのコンテンツ作成です。クラウドワークスなどで仕事を探してみると、薬剤師の資格を持っている人しか応募できない仕事がすぐに見つかります。

誰でも書けるジャンルの案件よりも、薬剤師限定の案件のほうが当然単価は高くなります。Webメディアに寄稿する記事を書くときは、薬剤や医療に関する専門知識を活用しながらも、かみ砕いたわかりやすい表現を心がけることが大切です。

おすすめする2番目の理由として、30代や40代でも採用されやすく、空白期間(無職期間)があっても有資格者の強みで採用されやすいからです。薬機法(旧・薬事法)に関する記事は専門的な知識が求められます。薬剤師国家試験で学んだ知識を存分に生かしましょう。

製薬会社と契約して専門的な記事を書く場合、メディア系よりも学術的な文章を書く能力が求められます。治験に関する申請書類や実施計画書、統括報告書などの作成を任される場合もあります。専門知識に精通しており、薬機法をはじめとした法律に詳しい人材が歓迎されるでしょう。

メディア系の記事以上に高度な専門知識が求められるため、報酬は高額になる傾向があります。完全に在宅ではなく、契約したばかりの頃は会社に出向いて研修を受ける場合が多いです。

製薬会社のライティング業務では、最新の医学に関心がある、情報収集能力の高い人材が重宝されます。また、記載内容に正確性が求められるため、納品までに担当者と何度も打ち合わせ、文章を細かく修正することになるでしょう。

語学力に自信があれば、海外の論文を翻訳する仕事も受注できます。海外から輸入した新薬のパッケージや薬剤の成分、研究情報など、翻訳を依頼される分野は様々です。専門知識が必要な分、通常の翻訳業務よりも報酬が高く、1単語あたり20~30円が相場となっています。

どのような仕事を請け負うにせよ、ライティング業務で重要なのは納期を守ることです。納期を守って誠実な仕事をし、実績を積むうちに単価の高い仕事も担当できるようになるでしょう。

メディカルライターとして着実にステップアップするためにも、現実的なスケジュールを立て、危なげなく業務を進めていく自己管理能力が求められます。さらにステップアップすると、記事の監修を担当するママさんもいます。

薬剤師教育などのオンライン学習

薬剤師の在宅ワークの選択肢として、新人のオンライン学習を支援する講師という働き方もあります。6年制大学を卒業したばかりの人を対象に、薬剤師がオンラインで研修をおこなうケースが増えてきているのです。

また、オンラインで受講者の資格取得を支援する仕事では、登録販売者の資格取得までをサポートする場合もあります。

問い合わせなどの顧客対応

製薬会社などの顧客対応を在宅で請け負う仕事も増えてきています。この仕事の主な業務は、顧客からの薬剤に関する問い合わせに対し、電話やメールで対応することです。報酬は時給制が一般的ですが、受け付けた電話の本数で決まる場合もあります。

具体的な業務内容としては、患者が服用している薬の使い方についてアドバイスをします。薬のことで適当に受け答えするわけにはいかないので、問い合わせ窓口に薬剤師の資格を持っている人が必要とされます。

医薬品に関する問い合わせは、新薬が承認される時期や発売される時期に急増する傾向があります。その後、3~5年ほど経過すると問い合わせは少なくなるのが一般的です。

また、他の新薬が出るときは新たに窓口業務のマニュアルを整備しなければなりません。

このように、自社の窓口社員を増やしてもしばらく経つと不要になるので、需要が高まる時期に合わせて窓口業務を外注する製薬会社が多くなっています。特に、外資系の製薬会社は積極的に窓口業務をアウトソーシングしています。

なお、製薬会社における窓口業務の特徴は、受け答えに関するマニュアルが厳密に整備されていることです。製薬会社の窓口業務を外注された人は、マニュアルに記載されていない問い合わせを受けても、自分の判断では回答できません。

「調べてから折り返します」と断ったうえで、製薬会社の社員に回答してもらうのが基本となります。そのため「わからないことを聞かれたらどうしよう」と不安を感じる必要はありません。また多くの場合は業務を始める前に、薬剤に関する研修を受けることになります。

薬剤師が安定して稼げる在宅ワークのポイント

薬剤師が在宅ワークで安定して収入を得るためには、仕事の選び方や稼ぎ方のポイントを押さえることが大切です。ここからは、在宅で働きたい薬剤師の仕事の選びかたや、効率的な稼ぎかたについて解説します。

選びかた

薬剤師が在宅ワークの仕事を選ぶときは、まず長く続けられる業務なのかどうかを確認する必要があります。契約期間が短いと、ようやく仕事に慣れてきた頃に別の仕事を探し始めなくてはなりません。

仕事内容によっては、半年足らずで業務委託が終わってしまうものもあります。契約を結ぶ前に、いつまで仕事を任せてもらえるのか確かめておきましょう。安定して収入を得たいのであれば、在宅でも長く働ける仕事を選ぶことをおすすめします。

稼ぎかた

在宅ワークでより多くの稼ぎを得るコツは、薬剤師の資格をフル活用できる仕事を探すことです。薬剤師の資格を取得するためには、6年制の大学を卒業したうえで国家試験に合格しなければならず、簡単な道のりではありません。

取得が困難だということは、薬剤師の資格にはそれだけの価値があるということです。単価の高い仕事も見つかりやすいので、メディカルライターのように薬剤師の資格を活かせる仕事を選ぶと良いでしょう。

他の特技があれば、薬剤師の資格と併用することでさらなる収入向上が狙えます。例えば、製薬会社に委託される翻訳の仕事をこなすためには、薬剤に関する専門的な知識に加えて高い語学力が必要です。自分に何ができるのかをよく考え、最も効率的に稼げる道を選びましょう。

薬剤師が在宅ワークをするなら転職サイトの利用がおすすめ

薬剤師が在宅ワークの仕事を探すときは、転職サイトを活用するのがおすすめです。転職サイトや求人サイトで薬剤師の在宅ワークを検索すれば、「在宅ワーク可能」「Webメディアのディレクター募集」といった求人が確認できます。

薬剤師としての勤務経験があることを応募の条件としている求人もすぐに見つかるでしょう。転職サイトを活用すれば、薬剤師の資格を活かせる、自分に合った仕事を効率的に探せるのです。

ここからは、薬剤師が転職サイトを活用して在宅ワークの仕事を探すメリットと、唯一のデメリットについて紹介します。

薬剤師が転職サイトを使うメリット

転職サイトでは、薬剤師の資格や勤務経験がある人を対象としている求人に絞って、効率的に仕事を見つけられます。また、正社員募集の求人を出しているサイトや全国に展開しているサイトもあるため、国内の情報を網羅的に集められるでしょう。

キャリアアドバイザーが担当になり、ヒヤリングを通して自分に合った仕事を紹介してもらえる可能性もあります。薬剤師が在宅で働ける仕事をいち早く見つけたい人には、転職サイトの利用をおすすめします。

薬剤師が転職サイトを使う唯一のデメリット

転職サイトを利用するデメリットには、希望する条件に合致する案件や求人をその転職サイトが扱っていない可能性もあります。そもそもが転職をおこなうための求人サイトなので、副業求人は滅多にありません。

また、薬剤師としての豊富な経験や高いスキルを求められる、採用難易度が高い求人も中にはあるでしょう。こうしたデメリットを払拭するためには、複数の転職サイトを利用することが最も効率的です。

簡単な登録を済ませるだけで転職サイトのサービスを全て無料で使うことができます。在宅勤務(リモートワーク)可能な求人は非常に人気が高いため、最新の求人情報をしっかりチェックするようにしましょう!

以下に現役の転職エージェントがおすすめする薬剤師に特化している求人サイトの中でも、大手と呼ばれる信頼性の高い求人サイトをご紹介させていただくので、ぜひ登録してみてください。

このご時世、たくさんの働きかたができる中で在宅ワークも視野に入れてみるのはいかがでしょうか。

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