ブランクのあるママ薬剤師は復職が可能!復帰におすすめの職場と勉強法

ブランクのあるママ薬剤師は復職が可能!復帰におすすめの職場と勉強法

    ブランクのあるママ薬剤師の復職について、育休明け後と10年の空白期間がある場合に分て転職のプロが難易度を徹底解説します。

    また、復帰におすすめの職場や勉強法もわかりやすく紹介します。さらに、復職後の子育てと仕事を両立させるポイントも教えます!

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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薬剤師はブランクがあっても復職しやすい

薬剤師は、2年までならブランクがあっても復職しやすい職業です。実際に育児・出産・介護などによるブランクがあっても復帰しやすいため、最大2歳まで育児休暇を取得したママ薬剤師の多くが復帰しています。

厚生労働省が発表する「薬剤師確保のための調査・検討事業報告書」でもあるように、薬剤師確保のため各都道府県でも薬剤師の復職に向けた取り組みが積極的におこなわれています。

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薬剤師は人手不足なので、各都道府県でしっかりと復職に向けた取り組みをおこなっています。


このような後押しもあるので、薬剤師は比較的不安なく復職できる環境であると言えます。

ブランクが10年以上だと復職は難しい

国家資格である薬剤師は復職がしやすい職種ですが、ブランクが10年、20年になってしまうと復職が難しいです。

なぜなら、調剤報酬改定が2年に1度おこなわれるからです。さらに毎年1年間に100種類ほどの新薬が承認されており、薬剤師は常に知識のアップデートをしていく必要があります。

薬剤師の仕事を離れている期間が長いと、単純計算したとしても10年のブランクで1,000種類、20年のブランクがあると2,000種類もの医薬品が承認されていることになります。つまり、その年数分の新薬に関する情報・知識をインプットしなければならないのです。

もはや1から薬学を新しく覚え直すのと同じになってしまうため、長いブランクが開きすぎると再就職が難しいと判断されてしまう可能性があります。

【業種別】ブランクのある薬剤師が復職するのにおすすめの職場

ブランクのある薬剤師でも2年程度なら復職しやすいですが、実は復職しやすい業種と、そうでない業種があります。基本的にドラッグストアや調剤薬局が復職しやすく、製薬会社は復職先として選択肢に入りません。

ドラッグストアや調剤薬局は薬剤師不足という問題もあり、薬剤師の需要が高いです。一方、製薬会社や食品メーカー、化粧品メーカーなどは欠員補充の採用が基本になり、競争率も高いので復職する難易度がかなり高いと言えます。

本項では、ブランクがあっても復職しやすい理由を職場ごとに紹介していきます。

ドラッグストア

ドラッグストアは全国的に求人数が多く、マッチする条件を見つけやすいです。そのため、ブランクのある薬剤師の復職先としておすすめです。

そのなかでも、全国に店舗を展開している大手ドラッグストアであれば、スムーズに業務へ復帰できるような研修制度が充実しているので、ブランク期間の遅れを取り戻しやすいです。

また、大手ドラッグストアでは福利厚生や休暇制度が充実しており、働きやすい環境が整っていることもおすすめの理由でもあります。

ただし、小売業としての側面があるため調剤業務だけに注力できず、体力的な負担がかかる可能性があること、営業時間が長くシフト制であることがほとんどであることを認識しておかなければなりません。

子育てや出産などで復帰したい場合には、勤務条件などもしっかり確認しておく必要があります。

ドラッグストアへの復職を考えている薬剤師は下記の記事も参考にしてみてください。

調剤薬局

ブランクがある薬剤師で、もし調剤経験があれば調剤薬局への復職もおすすめです。

実際に厚生労働省の薬剤師確保のための調査・検討事業報告書によると、女性薬剤師のうち非常勤で薬局勤務している人の割合が30.2%~54.2%となっており、子育てなど時間の制約がある女性が復帰しやすい勤務環境があると推測されています。

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実際に薬局はブランクOKなどの求人も多く、薬剤師復帰支援を積極的におこなっている薬局もあるため、ブランク後の復帰におすすめです。

薬局は病院門前薬局や面対応薬局など、立地によって処方箋数や環境などがガラッと変わるため、自分に合った環境を選択できる点も調剤薬局ならではの特徴です。

例えば、ワークライフバランスをとって働きたい場合には、処方箋の枚数が多くない調剤薬局を選び、スキルアップをしたいなら門前薬局を選ぶなど、ライフスタイルやキャリアプランによって様々な選択ができます。

調剤薬局を選ぶ際には、しっかり環境や条件などをしっかり確認するようにしましょう。

病院と薬局を復職先として検討したい人は下記の記事で違いを確認してみてください。

病院

すべての病院がブランクを受け入れているわけではなく、ブランクがあっても復帰しやすい病院もあれば、そうでない病院もあります。

厚生労働省の薬剤師確保のための調査・検討事業報告書でも、女性薬剤師のうち非常勤で病院勤務している人の割合は6.9%~23.9%と一定数いることがわかりました。調剤薬局に比べると低い割合です。

実際に、慢性期病院や回復期病院、特定疾患の専門病院などはブランクがあっても復職しやすいです。逆に大学病院や急性病院では即戦力を求める傾向にあり、前職の経験が問われるので、難易度は高いと考えられます。

ただし、病院の魅力は研修制度や復帰支援などが手厚い傾向にあるので、ブランク後の復帰に向いているという点です。

一方、病院薬剤師は残業や勉強会への参加が必要になることも覚えておかなければなりません。子育てや介護などでワークライフバランスを考えていきたいなら、勤務条件などをしっかり確認する必要がありますね。

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ブランクと自分の経験、希望条件にマッチした転職先を紹介してほしいなら、薬剤師に特化した転職エージェントに相談してみてください。


ブランクやスキル、経験も踏まえ、復帰がしやすい求人をプロの目線で紹介してくれますよ。求人票ではわからない条件なども確認してくれるので、入社後もミスマッチが少ないです。

薬剤師におすすめの転職エージェント

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ブランクから復職する薬剤師が感じている不安と解消法

ブランクから復職する薬剤師が感じている不安と解消法について紹介します。

薬剤師の仕事は女性が多く、結婚や出産、子育てを理由に休職・退職するケースが多いことから、理解のある職場が多いです。その結果、ブランクがあっても復職しやすい環境が整備されている傾向にあります。

実際に厚生労働省の令和4年(2022年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況によると、薬剤師の61.6%が女性であるというデータもあります。

しかし、そんな環境であっても復帰に不安を抱える薬剤師も少なくありません。復職に際して、以下のような不安を抱えている薬剤師も多いのが実情です。

このような不安を抱えており、薬剤師復帰を躊躇してしまっている人向けに対策方法を紹介していきます。薬剤師復帰を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

家庭と両立できるか

家庭と仕事を両立できるかは、正社員として復帰した場合に感じやすい心配事の代表です。

正社員で勤務した場合、フルタイムで勤務することになるため、仕事量も多くなるだけでなく、保育園・幼稚園のお迎えの時間を配慮しなけれなならず、また家事の時間も後ろ倒しになっていきます。

このようにフルタイムで勤務になると、家庭に費やす時間を捻出するのが難しくなることで、復帰に不安を抱える人が多いのです。

もし、家庭と仕事を両立させたいのなら、時短制度があれば時短制度を利用したり、正社員ではなくアルバイト・パート、派遣などの雇用形態を選択するのも1つの方法です。

アルバイト・パート、派遣を選べば時間を確保できるだけでなく、さまざまなメリットがあります。

アルバイト・パート ●社会保険(厚生年金・健康保険)に加入ができる
●平均時給は2,414円
●直雇用で融通が効くこともある
派遣 ●社会保険(厚生年金・健康保険)に加入ができる
●平均時給は3,000円程度
●派遣会社にフォローしてもらえる
●合わない場合は職場を変更できる

正社員以外の雇用形態を選ぶ場合、気になるのが手当や社会保険、福利厚生などの条件面です。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、パートタイム薬剤師の平均時給は2,845円であり、基本的には2,500円前後で設定されることが多いです。

ちなみに、派遣薬剤師の場合は3,000円前後と高額に設定されています。

もちろん、働く時間によって年収も変わりますが、例えばアルバイト・パート薬剤師の場合は、週3回の8時間勤務であっても単純計算で月収は27万円、年収327万円が支給されることになります。

時間を確保でき、高時給という条件の求人も多いため、正社員以外の働き方も選択肢に入れるのもおすすめします。

職場に馴染めるか

薬剤師として職場に復帰する際に、その環境に馴染めるのかを不安に思っている薬剤師も多いです。

薬剤師は、部署や店舗を横断することなく、いつも同じメンバーで日々業務をおこなっていくため、人間関係ができあがっている職場がほとんどです。そこにスムーズに入っていけるか不安を抱える人が、他の職種よりも多い傾向にあります。

また、薬剤師が働く環境はさまざまで、大手企業が運営する薬局やドラッグストア、個人で運営している薬局、調剤薬局併設型のドラックストアなどがあります。もちろん、独自の社風などもあるため、これまでの経験が通用しないこともあるのです。

もし、職場環境に不安を感じるなら、復職する際に求人元の情報収集を徹底するようにしてください。事前に職場の雰囲気や人間関係、社風などを把握しておけば、自分に合う環境かを見定めることができます。

サポート体制があるのか

復職する際に、ブランクがある状態では求人先にサポート体制があるのかも心配なポイントの1つです。

とくに、出産や子育て後の復帰では、育児関連のサポート体制が充実しているか、もしくは休みが取りやすい環境であるかなどは重要になってくると思います。さらに、ブランク期間の遅れを取り戻せる環境であるかなどもスムーズに業務に復帰するためには重要なポイントです。

実は、薬剤師確保の観点から、入社後に不安を抱かずに働けるよう育児関連の制度や研修制度を整えている企業も増えています。

復職しやすい研究制度の導入、育児の時間を確保できる時短勤務制度、育児休業の整備など、休みが取りやすい環境整備に力を入れている求人先も多いです。

知識や情報のアップデートをうまくできるか

薬剤師として復帰する際に、知識不足を不安視する薬剤師も少なくありません。

厚生労働省の「薬剤師確保のための調査・検討事業報告書」にもあるように、復職時に勤務先を変えた理由に「離職期間中に、元の勤務先での業務に関わる新たな知見や制度の変化等に対する知識不足への不安を感じたこと」が該当するかの問いに、「はい」と答えた病院薬剤師は55.2%、薬局薬剤師は63.8%と過半数を超える回答があることがわかりました。

こういう不安を払拭するために、復職に向けた研修やセミナーの実施、復職支援促進への取り組みをしている薬局・ドラッグストア・病院も多いです。

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ブランクから復職する際は、このように多くの不安を抱える人が多いです。不安などは1人で抱えずに、もし復職が不安に感じている人は転職エージェントに相談してみてください。


ブランクならではの悩みの相談に乗ってもらえるだけでなく、プロの視点で適切なアドバイスをしてくれますよ。

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ブランクのある薬剤師が復職する際の勉強法

年齢や性別関係なくブランクのある薬剤師が過半数が抱える不安として「知識不足」が挙げられます。

診療報酬や薬価は2年毎に改定されること、毎年新薬も登場してくることなどを含め、薬剤師の仕事は、育児休業中に仕事から離れているあいだに様々な変化を感じやすい仕事です。

そのため、ブランク期間の遅れを取り戻すためにも、可能な限り復職前に最新の改正法案を勉強しておくと、復帰もスムーズになります。

なお、薬剤師に関わる最新の診療報酬改定については、次の厚生労働省の資料を参考にしてください。

薬剤師がスムーズに復職を叶えるために有効な勉強方法を3つ紹介します。

インターネットや本で勉強する

1つ目はインターネットや本で独学で勉強していく方法です。

ただし、インターネットを利用する場合には、信用できるサイトで正しい知識を身につけていく必要があります。

どのサイトや本を見ればいいかわからない人は、独学で知識を身につけられるインターネットサイトや書籍を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

サイト名 URL
公益財団法人日本薬剤師会 https://www.nichiyaku.or.jp/
公益財団法人日本薬剤師研修センター http://www.jpec.or.jp/
日経メディカル https://medical.nikkeibp.co.jp/
くすりのしおり https://www.rad-ar.or.jp/siori/
日経DI
(ドラッグインフォメーション)
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/di/
デキる薬剤師をつくる現場の教科書 https://www.amazon.co.jp

今紹介した上の5つが、薬剤師の情報が載っているサイトで、最後の1つが薬剤師におすすめの本になります。

5つのサイトに関しては、かなり信頼性の高いサイトなので、ぜひ参考にしてみてください。

他にも日本薬剤師研修センターでは、講師と一緒に勉強することも可能なので、気になる人はぜひ申し込んでみると良いです。

復職支援プログラムや研修会を利用する

薬剤師が無事に復職できるよう各県の薬剤師会が復帰支援プログラムや研修会を開催しています。

研修内容は各県によって異なりますが、調剤業務や服薬指導のロールプレイングなど、より実践的な内容の研修を実施してくれるところもあったりと各県で手厚い支援体制を作っています。

無料で受講可能なので、不安な薬剤師は積極的に参加してみるのもおすすめです。

詳しい情報を知りたい人は、自分の住む県や地域の薬剤師会に問い合わせてみてくださいね。

研修のある職場に就職する

求人先によってはブランクがある薬剤師向けの研修を会社で実施してくれます。

直接職場でおこなう研修プログラムということもあり、業務に直結した内容で学んでいけるので、仕事もすぐになれることができるメリットがあります。

ただし、手厚い研修制度を導入しているのは比較的大手が多く、小中規模の会社では研修制度がないこともあります。

研修の有無は求人票に記載していないこともあるので探すのが非常に大変です。もし復職する薬剤師向けの研修がある会社に就職したいなら、薬剤師特化型の転職エージェントに相談してみてください。

研修制度が充実している会社をプロ目線で紹介してくれるだけでなく、ブランクからの復帰で不安に思ってることも相談にのってくれるので、復職に大きく役立ちます。

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ブランクのある薬剤師が復職を成功させるコツ

ブランクのある薬剤師が復職を成功させるコツを紹介します。

ブランクのある薬剤師が社会復帰するには以下のようなポイントを意識すると成功しやすいです。

優先順位を明確にする

薬剤師へ復帰を成功させるには、まずは求人先に求める条件の優先順位を明確にすることが大切です。

とくに、子育てなどのブランクから復帰したい薬剤師は、今後のライフスタイルによって選ぶ求人の条件が変わり、条件も多くなってくると思います。

たくさんある条件のなかから、優先順位をつけることで自分の希望にマッチした求人に出会いやすくなるのです。

例えば、複数ある希望条件から今後どのような働き方をしたいかで優先すべき条件を整理します。

フルタイムで働きたい人の例 1.残業が少ない
2.研修制度が充実している
3.有給が取りやすい
家庭と両立させたい人の例 1.時短勤務ができる
2.土日休み
3.立地条件 など

フルタイムでバリバリ仕事をしていきたい人は、今後のキャリアアップの可能性などを重視しながら求人を探していくと良いです。逆に家庭と両立させたいなら、勤務時間や日数、働く場所などが大切になってくると思います。

このように、自分の働き方を明確にして、何を重要視するかを明確にしながら条件に優先順位をつけていくと、復帰してもミスマッチが少ない環境に出会えます。

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自分が希望する全ての条件がマッチする理想的な求人はないと考えましょう。自分が譲れない条件に順位をつけていけば、自分に合う職場を見つけることができますよ。

求人情報はしっかり確認する

ブランクがある薬剤師は、しっかり求人情報を確認するようにしてください。

チェックを疎かにしてしまい、こんなはずではなかったと後悔してしまうケースも少なくありません。どんな働き方をしていきたいかに限らず、求人票の以下の条件にはしっかり目を通しておくようにすると安心です。

求人情報でチェックするべき項目

  • 雇用期間
  • 転勤の有無
  • 給与・年収
  • 勤務地
  • 勤務時間
  • 休日
  • 社会保険・福利厚生

給与や勤務地、社会保険や福利厚生はもちろんですが、雇用期間や転勤の有無、休日などもしっかり確認する必要があります。

正社員の場合は無期になりますが、契約社員やパート・アルバイトは有期雇用になります。ただ、パート・アルバイトの中には無期雇用のケースもあるので確認が必要です。

また、注意したいのが休日・休暇です。毎週必ず2日休みがある「完全週休2日制」と、年間を通じて1ヶ月1回以上週に2日休みがある「週休2日制」など勘違いしてしまいやすい項目もあるので、しっかり確認するようにしてください。

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内定通知書なども勤務条件がしっかり明記されているので、同じように条件をしっかり確認するようにしてくださいね。

ブランクと復職の理由を前向きに説明できるようにする

ブランクと復職の理由を前向きに説明できるようにしておくことも大切です。

出産・育児・介護のような理由であれば、ありのままを伝えて問題ありませんが、注意したいのが人間関係の悪化や待遇などへの不満から退職してしまったケースです。

過去の人間関係の悪化や待遇などへの不満からの退職を理由にしてしまうと、コミュニケーション力の懸念、志望度の低さなどネガティブな印象を与えてしまう可能性があるので、ポジティブに言い換える必要があります。

例えば、人間関係の悪化をポジティブに言い換えると以下のようになります。

人間関係悪化の退職理由の例文

前職でのチーム体制に疑問を抱き退職いたしました。以前の職場は、1日の処方箋枚数が多いこともあり、メンバー全員がそれぞれの役割意識が高く、自分の仕事には高いプロ意識を持っていますが、人を助ける、協働するという雰囲気はありませんでした。


患者さんの薬歴など申し送り事項も共有されず、情報共有する体制もなかったため、私は積極的にチーム全員に情報共有を徹底して業務にあたり、上司にも相談しましたがなかなか取り合ってもらうことができませんでした。


私は将来かかりつけ薬局として、在宅医療にも関わり患者さんの治療に尽力したいと考えており、そのためには情報共有などのできる体制が大切だと考えています。


今後は、私自身もチームをサポートしていけるようにコミュニケーションを積極的に取っていきたいです。

ポジティブに言い換えて自分の前向きさやコミュニケーション能力をアピールすれば、ネガティブな理由もポジティブに変えることができます。

さらに、将来の展望やキャリアプランなども交えれば、入社後に活躍してもらえるイメージも持ってもらいやすくなるでしょう。

薬剤師の転職理由についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

余裕があれば研修認定薬剤師を取る

余裕があれば研修認定薬剤師を取得するのも復職成功の鍵となります。

研修認定薬剤師とは、質の高い薬剤師業務を実施していくために、自己研鑽した証として日本薬剤師センターから認定された薬剤師を言います。

この研修認定薬剤師を取得するには、一定期間内に単位を取得していくため、薬剤師の基礎を身につけていること、またブランクをカバーできる知識が身についていることを証明することができます。

転職エージェントに相談する

復職を成功させるには、転職エージェントに相談するのもおすすめです。

転職エージェントを利用すれば、キャリアアドバイザーから以下のような支援を受けながら就職活動をしていくことができるので、子育て中などのママ薬剤師も利用しやすいです。

  • キャリア相談
  • 求人の選定
  • 求人先情報の共有
  • 履歴書と職務経歴書の添削、書き方アドバイス
  • 面接日程調整
  • 面接同行
  • 面接対策
  • 条件交渉
  • 入職後フォロー など

ブランクからの復帰で不安なことがあればプロ目線でアドバイスもしてくれるため、懸念点も減らしながら復帰に向けて動くことができるのも転職エージェントのメリットです。

ブランクのある薬剤師におすすめ転職エージェント

ブランクのある薬剤師は、転職エージェントを利用したほうが復職が成功しやすいです。

ブランクがある薬剤師は、薬剤師の取り巻く環境の変化をキャッチアップできていない可能性が高いです。そうなると、もちろん薬剤師の転職市場などにも疎く、自分のマッチする求人の選定、面接対策なども不十分になり、職場復帰がスムーズに進めることができません。

そんな人に必要なのが、転職のプロである転職エージェントです。とくに、薬剤師に特化した転職エージェントを利用すれば、薬剤師の転職事情に精通したキャリアアドバイザーがブランク明けの職場復帰を徹底的にサポートしてくれます。

中でも総合力の高いマイナビ薬剤師、パートや派遣などの求人に強いファルマスタッフなどが職場復帰したい薬剤師におすすめです。

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ブランクのある薬剤師は、サポート力の高さがある転職エージェントを利用すると不安なく社会復帰を実現することができますよ。


転職エージェントのサポート力は比較しなければわからないので、ぜひ、複数の転職エージェントに登録して、手厚いサポートをしてくれる転職エージェントを見つけてみてください。

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薬剤師におすすめの転職エージェントランキングについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もチェックしてみてください。

薬剤師が復職して子育てと仕事を両立させるポイント

復職した薬剤師が育児と仕事を両立させるポイントを紹介していきます。

ママ薬剤師が家庭と仕事を両立させるためには、自分自身の働く環境や子供の預け先の有無が重要です。

フレックスタイム制や時間単位年休を導入している

復職後の職場に、フレックスタイム制や時間単位年休が導入されているか確認をすると良いです。

フレックスタイム制 1ヶ月~最大3ヶ月の期間内での総労働時間を定めておけば、日々の出勤時間と退勤時間を労働者本人が自由に決められる制度
時間単位年休 有給休暇を1日単位ではなく1時間単位で取得できる制度

フレックスタイム制や時間単位年休を活用すれば、子どもの送り迎えで少しだけ遅刻・早退をするときに、会社に報告する手間がなくなります。もっと言うと、子どもの急な発熱や、入園式・運動会などイベントにも柔軟に対応しながら働くことができるため、まさにワークライフバランスを取った働き方が可能です。

薬剤師として復職を考えている人は、会社に問い合わせるか就業規則を見て、これらの制度が導入されているか確認することをおすすめします。

保育園が見つかっている

子どもが1歳~2歳になってから薬剤師の仕事への復帰をする場合は、子どもの預け先を決める必要があります。

こども家庭庁の保育所等関連状況取りまとめ(令和5年4月1日)及び「子育て安心プラン」集計結果を公表によると、令和5年4月1日時点で全国に2,680人の待機児童がいます。前年から264人の待機児童が減っていると記載がありますが、万が一子どもの預け先が決まらない場合、復職が難しくなってしまいます。

復職後の職場を探すことも大切ですが、まずは保育園や託児所を見つけることが最優先となります。

【参考例】薬剤師が復職した後の1日のスケジュール

薬剤師の女性が復職して、子育てと仕事を両立する場合の1日の流れをご紹介します。

実際に薬剤師のアルバイト・パートとして働く人のインタビューを参考にしているので、具体的なスケジュールと照らし合わせて、働くイメージをしてみましょう。

アルバイト・パートで復職する場合
7:00 起床
7:50 子供を保育園に送る
8:45 出勤・開局準備
9:00 朝礼・開局
9:00〜12:00 午前業務
(調剤業務・服薬指導・薬歴管理)
12:00〜13:00 昼休憩
13:00〜16:00 午後業務(調剤業務・薬の発注)
16:00 退勤
16:45 子供のお迎え、買い物
18:00 帰宅
19:00 夕食
21:00〜21:30 子供の寝かしつけ
23:45 就寝

「もし保育園が隣の駅だったら?」「通勤時間が片道電車で30分かかるとしたら?」と、条件を少しずつ変えながら、自分の復職後のスケジュールをイメージしてみてください。

また、上記スケジュール例ではアルバイト・パートとして9時~16時の勤務としています。正社員や派遣社員でも、1日6時間~7時間の短めの勤務もできる場合があるので、様々なパターンでイメージしながら復職後のキャリアを設計していきましょう。

ブランクから復職した薬剤師の体験談

子育て中の薬剤師に、復職後どのように仕事と子育てを料率しているのかヒアリングをしてみました。

薬剤師が復帰して良かったことは、人や社会とのつながりを持てるという回答が多い傾向にありました。

家事や子育てだけでは、人の繋がりや行動範囲も限定的になってしまうので、社会に出て働くより人や社会との繋がりを感じることができません。人や社会との繋がりを持つことで、真新しさ、新鮮さを感じ、さらに生活を豊かにしていくと実感している人が一定数います。

人物 30代・薬剤師

復職してもう1度自分が好きな薬剤師という仕事をできることにやりがいを感じます。中学生からの憧れだったので薬剤師として働き続けることが幸せです。

人物 20代・薬剤師

子供ができてから家にいる時間が長くなり人と会う機会がなかなかありませんでした。だけど、復職することで職場の人と話す機会が増えて仕事をするのが楽しいです。

また、逆の意見として薬剤師として復職して大変だったこととしては下記の2つの意見がありました。

職場復帰した薬剤師が大変に感じることは、時間の使い方や知識不足を補うことです。これまで、家事や育児だけが大半だった時間に、仕事も加わるわけなので、上手く時間を使わないと1日にやらなければならないことが追いつかないです。

また、ブランク期間の情報更新などの知識不足を感じる声も少なくありませんでした。これまで、勉強してこなかったとしたら、余計大変に感じてしまいます。

大変だと感じてしまう機会を減らすためにも、充分に対策をしてから復帰するようにしてくださいね。

人物 30代・薬剤師

復職したものの、やっぱり子育てと仕事の両立は大変です。朝早く起きて子供を保育園に見送り、そこから仕事をして帰ってきたら夕飯を作ってと、同じ生活の繰り返しですね。

人物 40代・薬剤師

休暇をとっている間に薬機法が大きく改定されて、その分のインプットが難しかったです。現役だと仕事をしながら覚えることができたけど、休んでいると座学で勉強しなきゃいけないので…。一夜漬けでは厳しいのでコツコツ勉強することをおすすめします。

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