ブランクのあるママ薬剤師でも復職は可能!おすすめの職場と勉強法
産休や育休を取得する方が増えてきましたが、それでも出産等を機に離職してしまい、復職への不安を感じる方は多くいらっしゃいます。
「休職して結構時間が経ってブランクがあるけど、復職できるかな?」「復職したいけど勉強は?」という不満を抱えている方にこそ、この記事を読んでいただきたいです。
この記事ではブランクを持つ薬剤師の復職をサポートに必要な情報はもちろん、ブランクがある薬剤師におすすめの勉強方法や、転職のプロからの復職へのアドバイスをお伝えします。
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薬剤師はブランクがあっても復職は可能
女性が多い薬剤師という職種では、出産や子育てを理由に休職・退職し、子供が2~3歳になって少し余裕が出たため復帰するケースは多くあり、数年間のブランクがあっても復職は可能です。
具体的には、厚生労働省の平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況によると薬剤師は、6割以上が女性という特徴がある職種です。
でも、ブランクがあって知識が抜けていることや、子育てとの両立など、薬剤師として現場に復職する際には、多くの不安がつきものですよね。
この記事は、復職したい薬剤師のあなたにぜひ読んで頂きたい内容になっています。これから復職を考えているなら、是非最後まで読んでいってください!
ブランクのある薬剤師が復職する職場の選び方
ブランクのある薬剤師におすすめの職場はドラッグストア・調剤薬局です。
それぞれの職場の特性があるので、自分に合った職場を見つけるために詳しくみていきましょう。
ドラッグストアは求人数が多い
まず、ブランクのある薬剤師におすすめなのはドラッグストアです。
なぜなら、ドラッグストアは求人数が圧倒的に多く、未経験OKの求人、ブランクありOKの求人が最も多い職場だからです。
とくに一般医薬品(OTC)だけの場合、調剤業務がないため、調剤未経験の薬剤師やブランクのある薬剤師でも研修を積めば勤務しやすいと考えられます。
しかし、ドラッグストアの中には、年中無休で遅い時間まで営業している職場も多くあります。子育てと両立したいなら、希望した勤務時間で働くことができるか、休みをしっかり取ることができるかを事前に確認しましょう。
調剤経験があれば調剤薬局もおすすめ
調剤経験がある薬剤師の方なら、調剤薬局もおすすめです。
とくに、薬剤師が派遣やパートで時間調整のできる働き方を探す際に、まず調剤薬局を考えている方も多いのではないでしょうか。
確かに、調剤経験がある薬剤師であれば、多少ブランクがあっても調剤薬局なら問題なく働くことができると考えられます。
しかし、場所や薬剤師の人数によっては同じ調剤薬局とはいえ、忙しさにかなりの違いがあるのは事実です。
ブランクのある薬剤師が働きやすい雇用形態の選び方
薬剤師として復職する場合、どのような雇用形態を選べばいいのでしょうか?
今回は。以下の3つのパターンを比較しながら、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
ここからそれぞれについて詳しくみていきましょう。
正社員として復職
正社員として薬剤師に復職する場合は、フルタイム勤務または1日の労働時間を短縮して週5日勤務となるため、まとまった収入を得ることができる安定性がメリットとなります。
正社員であれば出産前と同等の福利厚生を得られますし、契約社員のように契約更新がないので中長期的に働ける点が魅力でしょう。
一方、働く時間が長い分、仕事量も増えやすく子育てに充てる時間が限られる点はデメリットと言えます。職場によりますが、正社員のほうがアルバイト・パートや派遣社員より休暇取得がしづらくなる可能性もあります。
復職する際のタイミングや時期については以下の記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
アルバイト・パートとして復職
子育て中の女性が薬剤師にアルバイト・パートとして復職する場合、子育ての時間を確保しながら勤務日数や時間を選べる点がメリットです。
また、アルバイト・パートの短時間労働者であっても、一定の条件を満たせば正社員と同様に社会保険に加入することができます。
社会保険(厚生年金・健康保険)に加入すると、手取り賃金が減るのでデメリットと捉える方もいます。ですが、国民年金や国民健康保険に加えて将来の保障や医療保障を増やすことができると考えると、アルバイト・パートとして社会保険に加入することはメリットとも言えるのです。
なお、薬剤師のアルバイト・パートの平均時給は平成27年度の賃金構造基本統計調査の職種別賃金額によると2,258円となっています。
正社員の平均年収が、年間賞与や特別支給を合わせて755.7万円となっているので、正社員より待遇が劣る点はアルバイト・パート薬剤師のデメリットとなります。
派遣社員として復職
派遣社員の薬剤師は賃金や働く時間数、勤務地などの労働条件に沿って求人を選べる点がメリットです。派遣会社を利用すれば、自分で求人を探して希望の労働条件を伝え、企業と直接交渉する手間がなくなるのも魅力的な部分でしょう。
派遣社員は、就業後も派遣会社にフォローをしてもらえるので、どうしても人間関係が合わない職場であれば派遣先を変更してもらうこともできます。うまく活用すれば、人付き合いもほどほどにしながらストレスなく働くことも可能です。
ただし、派遣法では同じ職場で働ける期間が最大3年間と決まっているため、気に入った職場であっても3年以降は契約更新できない点がデメリットとなります。もちろん、派遣社員から正社員に切り替える制度もありますが、すべての派遣社員が必ず正社員になれる保証はありません。
同じ職場で長く働き続けたい方には、やや不安要素が残るのが派遣社員のデメリットでしょう。
【参考例】薬剤師が復職して子育て・仕事をする1日のスケジュール
薬剤師の女性が復職して、子育てと仕事を両立する場合の1日の流れをご紹介します。
実際に薬剤師のアルバイト・パートして働く人のインタビューを参考にしているので、具体的なスケジュールと照らし合わせて、働くイメージをしてみましょう。
アルバイト・パートで復職する場合
6:45 | 起床 |
---|---|
7:00 | 子供の支度を手伝う |
7:50 | 家を出発、子供を保育園に送る |
8:45 | 出勤 |
9:00 | 始業 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 午後の仕事開始 |
16:00 | 退社 |
16:45 | 子供のお迎え、買い物 |
18:00 | 帰宅 |
19:00 | 夕食 |
20:00 | 子供と過ごす時間 |
21:00 | 子供が就寝、夫が帰宅し夕飯の準備 |
21:30 | テレビを見たりお風呂に入る自由時間 |
23:45 | 就寝 |
「もし保育園が隣の駅だったら?」「通勤時間が片道電車で30分かかるとしたら?」と、条件を少しずつ変えながら、自分の復職後のスケジュールをイメージしてみてください。
また、上記スケジュール例ではアルバイト・パートとして9時~16時の勤務としています。正社員や派遣社員でも、1日6時間~7時間の短めの勤務もできる場合があるので、様々なパターンでイメージしながら復職後のキャリアを設計していきましょう。
ブランクのある薬剤師が復職する際の勉強法
ブランクがある薬剤師が復職する際に、知識不足への不安を感じる方は非常に多いと思います。
復職する際におすすめの勉強法を3つ紹介します。
- インターネットや本で勉強する
- 復職支援プログラムや研修会を利用する
- 研修のある職場に就職する
特におすすめしたいのは、勉強する習慣をつけることです。皆さんスマートフォンを毎日使用するはずなので、効率よく勉強できるサイトを以下で紹介します。1日3分からでも、情報に触れたり、検索したりする習慣をつけていきましょう。
サイト名 | URL |
---|---|
公益財団法人日本薬剤師会 | https://www.nichiyaku.or.jp/ |
公益財団法人日本薬剤師研修センター | http://www.jpec.or.jp/ |
日経メディカル | https://medical.nikkeibp.co.jp/ |
くすりのしおり | https://www.rad-ar.or.jp/siori/ |
日経DI(ドラッグインフォメーション) | https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/di/ |
デキる薬剤師をつくる現場の教科書 | https://www.amazon.co.jp |
今紹介した上の5つが、薬剤師の情報が載っているサイトで、最後の1つが薬剤師におすすめの本になります。
5つのサイトに関しては、かなり信頼性の高いサイトなので、ぜひ参考にしてみてください。
他にも日本薬剤師研修センターでは、講師の方と一緒に勉強することも可能なので、気になる人はぜひ申し込んでみてはいかがでしょうか。
薬剤師が復職して子育てと仕事を両立させるポイント
ここまで、子育て期の女性でも薬剤師の資格を活かしながら働けることが分かりました。
ここからは、子育てと薬剤師の仕事を両立させるために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
フレックスタイム制や時間単位年休を導入している
復職後の職場に、フレックスタイム制や時間単位年休が導入されているか確認をすると良いでしょう。
フレックスタイム制とは、1か月~最大3か月の期間内での総労働時間を定めておけば、日々の出勤時間と退勤時間を労働者本人が自由に決められる制度です。
フレックスタイム制があれば、子どもの送り迎えで少しだけ遅刻・早退をするときに、会社に報告する手間がなくなります。また、子どもの急な発熱や、入園式・運動会などイベントにも対応しやすくなるメリットがあります。
時間単位年休とは、有給休暇を1日単位ではなく1時間単位で取得できる制度のことです。フレックスタイム制と同様に、子どもの急用に合わせて柔軟に休みをとれる点が魅力です。
薬剤師として復職を考えている方は、会社に問い合わせるか就業規則を見て、これらの制度が導入されているか確認することをおすすめします。
保育園が見つかっている
子どもが1才~2才になってから薬剤師の仕事への復帰をする場合は、子どもの預け先を決める必要があります
厚生労働省の保育所等関連状況取りまとめ(平成31年4月1日)及び「子育て安心プラン」集計結果を公表によると、平成31年4月1日時点で全国に16,772人の待機児童がいます。前年から3,123人の待機児童が減っていると記載がありますが、万が一子どもの預け先が決まらない場合、復職が難しくなってしまいます。
復職後の職場を探すことも大切ですが、まずは保育園や託児所を見つけることが最優先となるでしょう。
改定された法制度の知識をインプットしている
薬剤師の仕事に関わる診療報酬や薬価は2年毎に改定されます。育児休業中に仕事から離れているあいだに薬機法の改定もされる場合があるので、最新の知識を身に付けておくことが重要です。
復職してから子育てと仕事、薬事の勉強すべてを両立させるのはとても大変なことです。可能な限り、復職前に最新の改正法案を勉強しておくようにしましょう。
なお、薬剤師に関わる最新の診療報酬改定については、次の厚生労働省の資料を参考にしてください。
復職した薬剤師の口コミ
子育て中の薬剤師に、復職後どのように仕事と子育てを料率しているのかヒアリングをしてみました。
ここでは、薬剤師が復職して良かったこと、大変だったことの2つにわけて紹介します。
良かったこと
30代
20代
子供ができてから家にいる時間が長くなり人と会う機会がなかなかありませんでした。だけど、復職することで職場の人と話す機会が増えて仕事をするのが楽しいです。
大変だったこと
30代
復職したものの、やっぱり子育てと仕事の両立は大変です。朝早く起きて子供を保育園に見送り、そこから仕事をして帰ってきたら夕飯を作ってと、同じ生活の繰り返しですね。
40代
休暇をとっている間に薬機法が大きく改定されて、その分のインプットが難しかったです。現役だと仕事をしながら覚えることができたけど、休んでいると座学で勉強しなきゃいけないので…。一夜漬けでは厳しいのでコツコツ勉強することをおすすめします。
転職エージェントの良くない噂について
突然ですが、薬剤師のみなさんは転職エージェントに対してどんなイメージを持っていますか?
「希望と異なる求人を紹介される」「無理に面接を受けさせられる」など、ぶっちゃけあまり良いイメージを持ってない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、薬剤師のような求人数が多く、需要も高い職種では、エージェントをわざわざ利用するメリットなんてあるのかと疑問に思うはずです。
しかしながら、転職エージェントを使うメリットはあります。
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エージェントによって持っている求人が異なるので、まずは複数のエージェントに相談してみて、自分にあったほうを選ぶといいですよ。
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復職してもう1度自分が好きな薬剤師という仕事をできることにやりがいを感じます。中学生からの憧れだったので薬剤師として働き続けることが幸せです。