薬剤師はやめとけ・やばいといわれる理由8選|リアルな声や解決策も紹介
ネット上の口コミで、薬剤師になるのは「やめとけ」「やばい」という声があります。否定的な意見がある理由とリアルな声を調査しました。
解決策も紹介するので、薬剤師を目指すかどうか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
薬剤師は「やめとけ」「やばい」と言われる理由8選
薬剤師の仕事に対して否定的な意見があるのには、いくつか理由があります。
「薬剤師を目指しているけど、やめといたほうがよいのか」と悩んでいる人は、まず次の8つの理由を参考にしてみてください。
夜遅くまでの勤務や残業が多いケースがある
ドラッグストアは午前9時から午後23時までなど営業時間が長い店舗が多く、なかには24時間営業をおこなっている店もあります
医薬品の販売や商品の陳列にも時間がかかり、残業が多くなるケースも珍しくありません。
また、門前薬局も閉局時間は20時頃までが一般的ですが、病院やクリニックでは最後の患者が薬局に来るまで待たなければいけないので、閉局時刻を過ぎて対応するケースも多々あります。
さらに、かかりつけ薬剤師の場合は患者からの相談に24時間対応しなければいけないため、夜間や休日勤務が発生する点も「やめとけ」を言われる要因の1つです。
膨大な知識量を覚えなければならない
薬剤師は豊富な専門知識が求められる職種であるため、継続的に新しい情報を学習し、知識のアップデートをしなければなりません。
一般用医薬品や法律関連、医療器具など多岐にわたる領域について詳しく理解する必要があり、その習得の過程をつらいと感じる人がいます。
また、突然のパンデミックが起きると、急激に忙しい状況のなかで新しい医薬品の知識を覚えなければいけません。
結果的に、日々の業務に追われながら膨大な学習を進めることがストレスになってしまう人がいます。
薬剤師の仕事内容についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
調剤業務ミスへのプレッシャーが大きい
薬剤師が「やめとけ」「やばい」といわれる理由のなかに、調剤ミスへのプレッシャーの大きさがあります。
前項でもお伝えしたように、薬剤師は薬に関する膨大な知識を覚える必要があります。
そのうえ仮に調剤に誤りがあれば患者の健康に悪影響を及ぼす可能性があり、最悪の場合は民法上の責任を負う事態にもなりかねません。
しかし、忙しい時間帯にはスピーディーに患者を捌かなければならず、よりプレッシャーが増します。
日々調剤ミスのプレッシャーと戦わなければならないため、知識を覚えるのに時間がかかる人にはつらいポイントです。
ワークライフバランスが取りにくい
薬剤師の仕事に否定的な意見の1つとしてワークライフバランスの取りにくさもあります。
原因として考えられる1つ目は、営業時間の長い薬局でのシフト勤務による生活リズムの崩れと休みの取りにくさです。
2つ目は継続的な学習量の多さで、薬剤師は新薬が開発されるたびに新たな知識を身につける必要があります。
また、薬剤師が昇進を目指す近道は資格取得ですが、学習に数千時間ほど確保しなければなりません。
勉強にプライベート時間が取られることが多いため、不満を感じる人がいます。
薬剤師が土日休みで働ける職場について知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
職場によっては転勤が多い
薬剤師は職場によって転勤が多いケースがあり、それが原因でストレスを抱えることもあります。
特に全国規模で展開している薬局やドラッグストアでは、人手が足りない地方への急な転勤が発生する場合が多々あります。
安定した暮らしを築けず、生活が不安定になるのがつらいと感じる理由です。
ワンオペをしなければいけないケースがある
人手不足が慢性化している職場で働く場合はワンオペをしなければならず、負担を大きく感じる人がいます。
特にドラッグストアでは、1人で顧客対応から品出し、発注、売上管理をしなければならないケースが多く、さらに調剤併設型の店舗であれば、調剤業務と服薬指導も加わります。
ワンオペはたとえ来客数が少なくても激務となり、精神的なストレスを抱えてしまうケースが多いです。
加えて人手不足の現場だと、新人や転職者への教育体制が不十分なことがあり、仕事に慣れるまで時間がかかるつらさもあります。
人間関係が悪いことがある
職場によりますが、調剤薬局では人間関係が悪くなりやすい傾向にあります。
調剤薬局は小規模なため人間関係が閉鎖的になりやすく、何か問題が起こった際に自ずと頼れる人が限られてしまうのが懸念点です。
狭いコミュニティで良好な関係を築けなければ、職場での居心地が悪くなってしまいます。
例として、Yahoo!知恵袋にあった「薬剤師の性格が悪い」という内容の口コミを見てみましょう。
■質問
薬剤師や管理栄養士の女性は、強く、性格が悪いという話をよく聞きます。なぜ周りからそう思われるのでしょうか?
確かに、今までであった薬剤師や管理栄養士の女性はみんなとても口調も態度も強く、周囲に対して高圧的ではありました。
そう感じたことのある方、どんな点でそう感じたか教えてください。
また当人であれば、そうせざるを得ない理由を教えてください。
Yahoo!知恵袋
■回答
私は薬剤師ですが、自他共に認める温厚な性格です。ただ、薬剤師は強いというより変人が多いと思います。コミュ力がないのです。
変人だからうまくコミュニケーションが取れないだけで、いわゆる女の意地悪な人とかと違う気がします。理系でヒステリーな感じに近いと思います。
職種というより、その職種につく方は理系が多いのでそうなるのでは?まぁそれも偏見で、薬剤師でもいろいろな人がいますよ
Yahoo!知恵袋
薬剤師になるまでにコストがかかる
薬剤師を目指す過程での経済的な負担が大きいため、「やめとけ」という人もいます。
マイナビ薬剤師によると薬剤師の6年間の学費総額は私立大学で1,000万円以上、国公立大学で約350万円です。
国公立大学を目指せば費用を抑えられますが、偏差値が高いため決して簡単なことではありません。
また、実家を離れて大学に通う場合は家賃や生活費が加わり、さらに経済的な負担がかかってしまいます。
加えて全員が800~1,000万円のような高収入が実現できるわけではないため、投資した費用とバランスが取れていないと感じることがあります。
薬剤師の業務の実態について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
薬剤師になって後悔している人のリアルな声
実際に薬剤師になって後悔している人や、辞めたいと感じている人のリアルな口コミを3つ紹介します。
薬剤師になるべきか否か悩んでいる人は、ぜひリアルな声も参考にしてください。
2年間で4つの調剤薬局を試用期間で解雇された
評判・口コミ

調剤薬局では患者にあわせた服薬指導や不必要に不安にさせない配慮が必要で、高度なコミュニケーション能力が求められます。
また、日々新薬の勉強などで余裕がないなか、上手く仕事ができずに空回りしてしまう人もいます。
何度も挑戦してダメなら、薬剤師の資格を活かしてできる他の仕事に挑戦してみるのも1つの方法です。
転職エージェントに相談すれば、求職者一人ひとりにあった仕事を探してくれます。転職のプロに相談することで、自分では見つけられない答えに出会える可能性が高まりますよ。
薬剤師におすすめの転職エージェント
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投薬時の伝え間違いが多すぎてつらい
評判・口コミ

新人薬剤師です。投薬時の伝え間違いが多すぎて辛いです。本当に覚えられなくて、この仕事が向いてなさすぎます。
どうしたら仕事できるようになりますか。薬剤師やめたほうがいいでしょうか。
Yahoo!知恵袋
いざ現場で働くとなると、予想以上に覚えたことが出てこないという人がいます。
特に新人のうちは多くの人がつまづくポイントなので、焦らずに周りにも頼りながら覚えていくことが大切です。
説明時に不安なことがあるときは、素直にスマホを使って確認する旨を患者に伝えて調べたり、先輩に聞いたりして対処しましょう。
また、はじめのうちは完璧を求めず患者に伝えなければいけない内容だけに集中し、あれこれと気にしすぎないことが大切です。
患者とのトラブルがきっかけのトラウマを克服できない
評判・口コミ

もともと病院薬剤師だったのですが、夜勤や他の医療スタッフとのやりとりがキツく、いまの薬局に転職しました。
初めは年収がかなり上がったことに満足していたのですが、先日患者さんとトラブルになったことがトラウマになってしまいました…1ヶ月以上経っても治りません。
Yahoo!知恵袋
薬剤師は接客要素の強い仕事でもあり、なかには理不尽な態度をとってくる患者がいるのも事実です。
1番の対処法としては気にしないようにすることですが、それが難しい人もいます。あまりにストレスを感じるようなら、患者対応のない企業の管理薬剤師を目指すのも1つの方法です。
転職エージェントなら非公開求人も紹介してもらえるので、薬剤師転職を考える際にぜひ利用してみてください。
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薬剤師の実際の労働環境や体験談についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
薬剤師をやめといたほうがよい人の特徴
ここまでの内容を踏まえて、薬剤師になるのをやめといたほうがよい人の特徴をまとめました。
自身の性格や求めるものと照らし合わせて考えてみてください。
新しいことを学ぶのが好きではない人
新しいことを学び続けるのが好きではない人に、薬剤師は向いていません。
新薬は日々増えており、これからも増え続けます。また、最新の情報や知識を学ぶことは、患者の健康に直接結びつくので非常に重要です。
「国家資格を取得するために長い間勉強したから、もう勉強はしたくない」と思っても避けられません。
薬剤師の仕事を続けるには、常に知識のアップデートが求められます。
極力新しいことは学ばずに仕事がしたいという人には、難しい仕事です。
細かい業務が苦手な人
細かい作業が苦手で大雑把な性格の人には、薬剤師の仕事がつらく感じることがあります。
薬剤師のメイン業務である調剤は処方箋と薬袋を常に入念にチェックしなければならず、細かい作業の連続です。
また数量や用法用量、薬剤や規格における間違いには慎重になる必要があり、ケアレスミスは許されません。
もしも頻繁にミスをしてしまえば信頼がなくなり、最悪の場合は試用期間で契約終了もあり得ます。
責任をあまり負いたくない人
薬剤師以外の仕事にも当てはまりますが、責任をあまり負いたくない人には向いていない仕事です。
患者へ服薬指導やヒアリングをする際は、知識と経験を駆使して慎重な判断をしながら対応しなければいけません。
また薬剤師の仕事は服薬指導が患者の健康に大きく影響を与えることが根底にあるので、プレッシャーが重すぎると感じる人もいます。
接客が得意でない人
薬剤師は患者とのコミュニケーションも重要な仕事のため、接客が得意でない人には向いていません。
患者から相談を受けたときや服薬指導をするときは、専門用語を分かりやすいように説明し、極力不安を与えずに伝えることが大切です。
また、ドラッグストア勤務の場合は健康食品や一般商品を販売することもあり、キャンペーンなどで営業力が求められる場合もあります。
さらに、癖のある患者や顧客の対応も覚悟しなければいけません。接客業務をあまりしたくない人は、ストレスを感じやすい職業です。
どんな仕事にも向き不向きはあります。自分の性格や本当にやりたいことを明確にしたうえで、薬剤師になるかどうかを考えましょう。
自分1人では最善の答えがわからない場合は転職エージェントへの相談がおすすめです。
個々の特徴や能力に最適な仕事探しをプロの目線でサポートしてくれますよ。
薬剤師におすすめの転職エージェント
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薬剤師に向いている人と向いていない人の特徴や薬剤師の仕事がつまらないと感じる理由については、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
薬剤師として働くメリット
「やめとけ」「やばい」との意見がある薬剤師ですが、メリットもあります。
メリットを知って薬剤師として働くことを決める人もいるので、追加の判断材料としてぜひ参考にしてください。
平均年収が高い
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、日本の平均年収は約330万円ですが、薬剤師の平均年収は599万円です。
全国の年代別の平均年収と、薬剤師の年代別の平均年収を比べた以下の表を確認してみましょう。
年齢 | 全国 | 薬剤師 |
---|---|---|
25~29 | 約267万円 | 約500万円 |
30~34 | 約299万円 | 約564万円 |
35~39 | 約328万円 | 約614万円 |
40~44 | 約351万円 | 約646万円 |
45~49 | 約372万円 | 約667万円 |
50~54 | 約380万円 | 約744万円 |
55~59 | 約392万円 | 約709万円 |
上記の表からもわかるように、薬剤師の平均年収は全国の平均年収と比べて大きく上回っています。
薬剤師の年収についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
全体平均に比べて残業時間が少ない
薬剤師は「やめとけ」「やばい」と言われる理由の1つに残業が多いことがあると紹介しましたが、全体的には平均より少なめです。
厚生労働省の毎月勤労統計調査 令和6年分結果確報によると、一般労働者の全体平均残業時間が13時間に対し、薬剤師は8時間と報告されています。
もちろん職場によっては残業が多いケースがあるのは事実ですが、少ない職場を見つけられる確率も高いといえます。
生活環境の変化に関係なく転職しやすい
調剤薬局やドラッグストアは全国展開している企業が多いので、私情で引っ越しが必要になっても異動または転職がしやすいです。
全国規模の会社で働いている場合は、介護や配偶者の転勤などで引っ越しせざるを得ない状況になっても、柔軟に異動させてくれるケースが多いです。
また、異動が難しく転職しなければいけない場合でも、薬剤師は専門職であるため比較的職場を見つけやすい傾向にあります。
ライフイベントの変化に左右されずに、働きやすい環境は便利です。
生活環境の変化で転職をしなければいけなくなったときは、転職エージェントの理由がおすすめです。
転職活動にあまり時間をかけられないときでも、プロの力を借りれば失敗率が低くてスピーディーな転職ができます。
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薬剤師を辞めたくなったときにおすすめの転職先
これから薬剤師を目指す人やすでに薬剤師として働いている人が「辞めたい」と思ったときにおすすめの転職先があります。
どれも薬剤師の経験を活かせる職種なので、ぜひ参考にしてください。
病院
病院の薬剤師は、医師や看護師とチームになって患者の健康を支えられるところにやりがいを感じられます。
薬剤師の職場のなかでも最も患者と向き合えたり臨床医療に携われたりと、医療現場の前線で働いている感覚を味わえます。
病院は大きなやりがいや達成感を大事にしたい人におすすめの職場です。
ただし、他の職場と比べて思ったより年収が低い面や、夜勤や日直で身体的な負担がかかる点には注意が必要です。
病院薬剤師の仕事内容について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
調剤薬局
薬剤師としてのスキルアップや知識を広げたい人は、調剤薬局がおすすめです。
なぜなら、多様な処方箋に対応できるからです。また、地域密着型の現場が多いので患者と密に関わり貢献していることが実感できます。
また、比較的休みが取りやすく夜勤はほとんどありません。
ただし、人手不足が深刻な職場だと休みが取りにくかったり、小さな職場環境による人間関係のストレスを感じたりするケースがあることは覚えておきましょう。
調剤薬局の仕事内容について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
ドラッグストア
ドラッグストアで働けば調剤だけでなくOTC医薬品の販売や品出し、在庫管理やレジ対応など幅広い業務を経験できます。
また、調剤薬局や病院薬剤師と比べて薬剤師の人材確保が難しく、病院や調剤薬局よりも高収入な傾向にあります。
加えて、ドラッグストアでは小売業としての売上もあるため、年収が高く設定されている企業もあります。
ただし、朝から夜遅くまでの長時間営業や休日・シフトが不規則になる点には注意が必要です。
ドラッグストア薬剤師への転職方法について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
医療品卸企業
医療品卸企業における薬剤師は、企業で薬品の保管や管理をおこなうのが主な仕事です。
医療品卸企業はさまざまな供給先から医薬品を仕入れ、消費者へ流通させる役割を担っています。
よってここでの薬剤師は、正確で安全に医療品や薬品を管理することが求められます。
また患者と関わることはありませんが、顧客である医療機関などからの問い合わせに対応することもあり、薬剤師の専門知識を活かして働けるのがポイントです。
加えて残業が少ない点や、他の職場にはない医薬品の流通に関われるの点が魅力でもあります。
行政薬剤師
行政機関の薬剤師として働く選択肢もあり、勤務場所は国や県庁、保健所などさまざまです。
具体的な業務内容の例としては、医薬品の表示、保管や適性な使用方法について調査・指導・監視をする薬事監査員があります。
また、警察や自衛隊の麻薬取締官、自衛隊薬務官という選択肢もあります。
行政薬剤師は公務員なので会社や業界の業績に左右されず、勤続年数に合わせて昇給し、安定的な給与をもらえるのがメリットです。
加えて福利厚生がしっかりしていて、休暇も取得しやすい傾向にあります。
薬剤師の経験が活かせる珍しい仕事について知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
MR(医薬情報担当者)
MR(医薬情報担当者)は製薬会社の営業担当として、医師や薬剤師などに自社の医薬品の販売をおこないます。
高収入が見込める点、医療従事者と深い関係を築き医療への貢献度を感じられる点が大きなメリットです。
dodaの平均年収ランキングによると、MRの平均年収は約764万円と報告されています。
ただし、全国転勤や出張が多い傾向にある点と、学会や接待でプライベートの時間が取られる点には覚悟しておく必要があります。
特に女性で家庭を持つと不規則な勤務環境により、キャリアの継続が難しくなることが多いです。
しかし、有休や長期休暇は比較的取りやすい環境ではあるので、自身のキャリアプランと相談しながら検討してみてください。
MR(医薬情報担当者)についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
教育機関
学校で生徒の健康を守る一環として薬剤師が重宝されています。
プールの水の検査や水道の汚染点検などの主に学校の衛生管理に携わります。教室の空気や騒音レベルの確認をし、適切な指導をおこなう業務もその1つです。
また、生徒に対して薬物乱用防止や薬の正しい使い方、たばこやアルコールがからだに及ぼす影響などについて授業をおこなうこともあり、ひと味違う経験ができます。
そのほか、大学や研究機関で研究をする道を選ぶ人もいます。狭き門であり簡単ではありませんが、将来的には教授を目指すこともできる夢のある選択肢の1つです。
薬剤師の薬局以外の転職先や後悔しない転職先の選び方について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
薬剤師を続ける場合のキャリアアッププラン
薬剤師を続ける場合に年収を上げるキャリアアッププランをいくつか紹介します。
それぞれの特徴を比較して、将来のキャリアの方向性を考えてみてください。
認定薬剤師を目指す
認定薬剤師は感染症や漢方薬、生薬などの特定の分野に関して、高度で専門的な知識を持つ薬剤師です。
今後、先進的な医療が進むにつれ、今まで以上に必要な存在になっていくと予想されてます。
一般の薬剤師の平均年収は初任給から高めですが、その後伸びにくいという傾向があるため、認定薬剤師として資格を取れば給与アップが狙えます。
認定薬剤師の資格を取得するには、一定以上の実務経験や各種認定団体がおこなう研修の受講と試験の合格、第三者からの推薦などが必要です。
もともと勉強するのが苦でない人であれば、専門性の向上とキャリア・年収アップが叶う一石二鳥の選択です。
認定薬剤師についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
管理薬剤師を目指す
管理薬剤師は薬局・病院・ドラッグストアにおいて、医薬品管理と従業員を監督する立場です。
最高責任者として法律によって義務付けられている制約もいくつかあります。
管理薬剤師になるには常勤薬剤師であることを前提に、「5年以上の実務経験」と「認定薬剤師であること」が求められます。
すぐに目指せるものではありませんが、高収入が見込めるので最終的なキャリアアッププランとしておすすめです。
管理薬剤師についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
職場を変える
薬剤師として培った経験を活かして職場を変えるという方法もあります。
すでにおすすめの転職先でも紹介しましたが、薬剤師の転職先は多岐にわたります。
病院・調剤薬局からドラッグストアに転職するのもよいですし、MRや医療品卸企業、教育機関など全く違う職種への挑戦も可能です。
また、今までの経験やスキルを上手くアピールできれば、大幅な年収アップも見込めます。
転職を成功させるには、いかに自分を雇うことでメリットがあるかをアピールできるかが重要です。
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薬剤師の転職・退職を検討する際のよくある質問
薬剤師の転職・退職を検討する際のよくある質問を紹介します。
追加の判断材料として、ぜひ参考にしてください。
薬剤師と看護師どちらが稼げる?
看護師よりも薬剤師の平均年収のほうが高いです。
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均年収は519万円、薬剤師は599万円と報告されています。
薬剤師の平均離職率は?
薬剤師の平均離職率は他業種と比べてあまり差はありません。
厚生労働省の令和6年上半期雇用動向調査結果の概要によると、薬剤師の業界である「医療、福祉」の入職者が761.9千人と全体の2位で、離職率も709.5千人と2位となっています。
一見多く思えますが、入職者が多いことにも起因しているため、他業種の比率とあまり変らないと言えます。
薬剤師のリアルな年収は?
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、薬剤師の平均年収は599万円、日本の平均年収は約330万円です。
また、年齢別にみると最初のうちは約500万円ですが、年齢を重ねるごとに徐々に上がり、35歳辺りから600万円を超えてくる人が多い傾向にあります。
病院薬剤師が辞める主な理由は?
病院薬剤師は薬局より働きにくい点や給与が低い点が、辞める理由として多く挙げられます。
実際に病院薬剤師は出産・育児で時短勤務などが難しく、薬局のほうが融通が利きやすい傾向にあります。
給与に関しては、厚生労働省の令和4年度薬剤師確保のための調査・検討事業(報告書)によると病院常勤の20代年収が380万円、薬局常勤の20代年収が430万円です。
病院薬剤師も勤務年数が長くなれば年収も上がってくるのですが、若年層の給与が薬局のほうが高いことが不満につながっています。
薬剤師のなかにはコミュニケーションが得意でないゆえに、周りと上手く関われない人がいるようですね。
ただし全員がそうではないですし、性格の合う合わないは人それぞれなので、運によるところもあります。