薬剤師に向いている人と向いていない人の特徴とは?実は熱意が大事?

薬剤師に向いている人と向いていない人の特徴とは?実は熱意が大事?

    薬剤師の仕事は責任が重く、向いてる人と向いていない人がハッキリする仕事です。

    本記事では、向いている人と向いていない人の特徴を解説します。また、適性以上に重要な熱意についても紹介します!

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末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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薬剤師に向いていないと感じる人は多い

薬剤師として働く中でミスをしてしまったり、職場の人間関係から「自分に薬剤師は向いてない」と感じる人も少なくありません。

そこで、今回はどういった人が薬剤師に向いているのか、向いていない人はどう対処すればいいのか、薬剤師の職場別の適性について現役の転職エージェントが解説していきます。

「必死で勉強して薬剤師になったし、簡単には辞めたくない…」と考えている人は、この記事を参考に対処法を一緒に考えていきましょう。

薬剤師に向いている人の特徴5選

まずは薬剤師に向いている人の特徴を5つ紹介します。

ここからはそれぞれの特徴について、どうして薬剤師に向いているのか詳しく解説します。

誤差を許さない細かい作業ができる人

薬剤師に求められている能力の中でも、とくに仕事をするうえで重要なのは、誤差を許さない細かい作業ができる能力です。

薬剤師の仕事の中心は薬を調剤することなので、薬を正確に調剤するために必要な細かい作業ができる能力が重要です。

薬剤師はミリ単位で調剤をすることも多く、量を少し間違えただけでも、患者の健康に影響が出る危険性があるので、手先の器用な人ほど向いている仕事です。

スピーディーな作業もできれば便利ではあるものの、それ以上に慎重な作業のほうが非常に重要視されます。

患者の健康を左右する責任感を持てる人

責任感の強い人も、薬剤師の仕事に向いています。

薬剤師の調剤や、処方箋対応は、医師の指示通りに仕事をすればいいと思われがちですが、提供する薬を間違えば命にかかわる問題を起こすこともあるため、責任感のある人でなければ薬剤師はできません。

そのため、常に責任と緊張感を持って細かい仕事ができる人は薬剤師に適してます。

勉強を続ける向上心のある人

新しい医学の知識を日々勉強する向上心のある人は薬剤師に向いています。なぜなら、次々に開発される新薬や、新たに制定された薬のガイドラインに応じて、業務を進めてく必要があるからです。

また、新たに発見された副作用などもあるため、もし従来の知識のまま調合、服薬指導をしてしまうと、患者に健康被害が及ぶリスクもあります。

文部科学省が発表している薬剤師として求められる基本的な資質にも以下のように記載されています。

薬学・医療の進歩に対応するために、医療と医薬品を巡る社会的動向を把握し、生涯にわたり自己研鑽を続ける意欲と態度を有する。

文部科学省:薬剤師として求められる基本的な資質

とくに病院に勤務している薬剤師は、院内で開催される勉強会への参加を求められることがあり、投薬される薬について患者に説明するためにも、十分な勉強が必要になります。

薬の効果をわかりやすく説明できる人

薬の効果をわかりやすく説明できる人も、薬剤師には向いています。薬を患者に渡すとき薬剤師は、薬の効果や副作用、服用法について患者に説明する義務があります。

薬の効用や用法を患者へ正確に説明するには、薬に関する正しい知識に加えて、相手に理解してもらえる伝え方やコミュニケーション力が必要です。

薬の説明をするとき、とくに大切なのはできるだけ専門用語を使わないようにして、説明をすることです。難しい言葉を使わなくても患者が理解できるような説明能力があれば、さまざまなタイプの患者に薬の説明ができます。

化学が好きな人

化学の勉強が好きな人も、薬剤師には向いています。なぜなら、薬剤師の学ぶ薬学は化学の分野に属する学問だからです。

薬がどうして患者の病気に効果があるのかを正確に知るためには、薬の成分について化学の視点から正しい知識が必要です。また、各物質にどんな効果があるのかを知ることで、安全な調剤が可能になります。

化学の勉強は薬剤師の国家試験を受験するために必要であり、資格を取得したあとでも継続しておこなうことが求められます。化学の知識があれば、最新の薬学の理論も理解しやすくなり、仕事にもしっかりと役立てることができます。

薬剤師に向いていない人の特徴2選

一方、薬剤師に向いていない人の特徴は以下の2点です。

ここからは、それぞれなぜ向いていないのか解説します。

患者とのコミュニケーションが苦手な人

薬剤師はコミュニケーション能力が求められる職種で、患者とのコミュニケーションが苦手な人は薬剤師に向いていません。

薬剤師は、薬の説明や服薬指導を患者にするときなど、十分なコミュニケーション能力が必要です。相手にわかりやすい説明をしたつもりでも専門用語の使いすぎで、相手が正確に理解できていない場合もあります。

また、同じ患者に薬を続けて処方をする場合には、薬を飲んだときから体調の変化をヒアリングすることで副作用の有無を確認します。患者によっては薬を服用した時の違和感をうまく説明できず、丁寧に質問しないと副作用が確認できない場合があります。

このように、薬剤師として働くにはコミュニケーション力が必須なため、この力にかけている人は薬剤師に向いていると言えません。

仕事に対する責任感のない人

薬剤師の仕事に特有の責任感に耐えられない人も、薬剤師には向いていない人です。薬剤師の調剤した薬によって、患者は健康の回復が可能になるので、薬剤師のおこなう仕事は非常に責任感の重い仕事です。

責任の重さを理解していても、細かい調剤のミスを気にしない人であれば重大な結果を招いてしまいます。そのため、医師が処方した薬をそのまま調剤する前に、患者にとって最適な薬かを確認するぐらいの、強い責任感が必要になります。

とくに病院勤務の薬剤師は手術に立ち会うこともあり、責任感が強く求められます。

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自分が薬剤師に向いていないと感じる人は一度転職エージェントに相談してみてください。キャリアの専門家からあなたの今後の進路についてアドバイスを受けることができるからです。


とくに薬キャリ AGENTマイナビ薬剤師など薬剤師のキャリア支援実績が豊富な転職エージェントがおすすめですよ。

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企業薬剤師に転職する方法についてまとめた記事もありますので、そちらもぜひご覧ください。

重要なのは適性よりも熱意

これまで薬剤師に向いている人と向いていない人の特徴を説明したものの、より重要なのは熱意です。適性はあくまでも、向き不向きでしかありません。

細かい手作業が苦手でも熱意を持って努力することで、1人前として働くことができますし、コミュニケーションが苦手であっても、自分用のマニュアルを作成したりする意欲があれば克服できます。

大切なのは自分の仕事で患者の健康回復を手助けしたいという強い気持ちです。

そのため薬剤師になりたい人は、自分が薬剤師に向いているかどうかよりも、まず薬剤師として働きたいという熱意を持ち続けることが、非常に大切です。

薬剤師として働くことに不安を感じている人は、将来もこの仕事を続けたいかどうか、自分に問いかけてみることも、時には必要です。

薬剤師に向いていないと感じた場合の対処法3選

薬剤師として働くことに不安を感じ、将来続けるべきか迷っている場合の対処法をお伝えします。対処法は3つです。

1. 向いていないと感じる原因を明確にする

まずは、なぜ薬剤師に向いていないと感じるのか、原因を明確にしましょう。向いていないと感じる原因がわからないと、転職するにしても現職に残るにしても改善すべき点がわからないからです。

向いていないと感じるポイントが明確になれば、悩みが整理されて心が楽になるでしょう。

職場を変えるために転職するにしても、現職で不満に感じていたことが明確になっていないと、転職先でも同じことを不満に感じてしまう可能性があります。

その結果早期退職につながった場合「またすぐに転職してしまうのでは」と懸念されてしまい、転職難易度が上がってしまいます。

そのためにまずは、薬剤師に向いていないと感じる原因を明確にしましょう。

2. 第三者に相談する

薬剤師に向いていない場合の対処法の2つ目は、第三者に相談することです。具体的に第三者とは、上司や同僚、友達など信頼できる相手なら誰でも大丈夫です。

話せば楽になると言われることがあるように、人に話すことで、客観的な意見が聞けて多少心が軽くなるでしょう。職場環境に関してなら上司や同僚に相談すれば、改善してくれる可能性があります。

3. 転職する

3つ目の対処法として、転職することです。薬剤師の仕事というと、主に調剤薬局やドラッグストア、病院といった職場が一般的です。

しかし、実際にはここまで読んできて「調剤薬局やドラッグストア、病院以外で働きたい」と考えている方もいらっしゃると思います。実は「薬剤師」という資格は幅広い資格に活かすことができます!

具体的に企業への転職であれば、MR・化粧品メーカーの専門職に就けます。さらに企業以外には、「学校薬剤師」「がん専門薬剤師」など多くの選択肢があります。

薬剤師の資格があれば、ご自身の働き方や求めている職場環境、年収に見合った職を選ぶことができるでしょう。

薬剤師の職場別に向いている人を紹介

先ほど薬剤師に向いていないと感じたら転職するのも一つの対処法だとお伝えしましたが、実際に自分がどの職場に向いているのかわからない人も多いのではないでしょうか?

そこで、ここからは薬剤師の職場別に、どのような人が向いているのか解説していきます。

1つずつ解説していきます。

病院

病院は薬剤師としての専門性を高めたい人に向いている職場です。

なぜなら、病院は他の職場に比べて取り扱う薬の種類や患者の症例が豊富なため、薬に関して幅広い知識と経験を積むことができるからです。

また、病院では医師や看護師と一緒に医療の最前線で働くことができるので、「目の前の患者を救うことがやりがい」という薬剤師にも向いている職場です。

その分、病院薬剤師は激務だったり、重篤患者を担当したときのプレッシャーなど、懸念する点はいくつかありますが、それでも薬剤師としての専門性ややりがいを求める人は、一度病院薬剤師を検討してみてください。

病院薬剤師についてまとめた記事もありますので、気になる人はこちらもご覧ください。

調剤薬局

調剤薬局はワークライフバランスを重視したい薬剤師に向いている職場です。

なぜなら、調剤薬局は併設しているクリニックの診療時間に合わせて開局しているので、多くの場合、19時までには帰ることができるからです。

業務内容は処方された薬の調合、服薬指導、書類整理がほとんどなので、「毎日一定のリズムで働いて、プライベートと両立させたい」「事務処理が得意」という薬剤師にも向いています。

職場の人数も2~8名ほどと、比較的小規模の職場が多く、病院のような大人数での人付き合いが苦手という人も調剤薬局は向いているでしょう。

調剤薬局で働く薬剤師については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

ドラッグストア

ドラッグストアは柔軟に働く時間を調整したい薬剤師に向いている職場です。

なぜならドラッグストアは営業時間が長く、中には24時間営業の店舗もあるため、シフト制で出勤管理をしているケースが多いからです。

家族の介護や子育てで、なかなか日中勤務するのが難しい人にはうってつけの職場ですね。ただ、管理薬剤師になると常勤が義務付けられ、自由に出勤時間を決めるのが難しくなるため、注意が必要です。

ドラッグストアで働く薬剤師については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

製薬会社

製薬会社はこれまでの知識、経験を活かして調剤以外の業務に取り組みたい薬剤師に向いている職場です。

なぜなら、製薬会社では調剤業務が一切なく、その代わり薬の営業をおこなうMR、新薬の研究、臨床実験をおこなうCRC(治験コーディネーター)やCRA(臨床開発モニター)の職種がほとんどだからです。

製薬会社はどの職種も最新の医薬品の知識や副作用、最近の医療事情を理解していないと務まらない仕事なので、薬剤師の転職先として人気が高いですね。

また、これまでの薬剤師としての知識、経験を活かしつつ、営業や研究など他の業界でも必要とされる経験を身につけることができるので、将来薬剤師以外のキャリアを考えている人にも向いている職場です。

製薬会社に勤める薬剤師については、以下の記事で詳しく解説しています。

薬剤師が職場を変えるなら転職エージェント

結論から言うと、薬剤師が向いていないと感じる人には一度転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントでは、あなたの志向性やスキル・経験に合わせてあなたが活躍できる見込みのある求人を紹介してくれるからです。

また、今の職場が原因で薬剤師に向いていないと感じる人も多いため、薬剤師としてまだ働きたい人には他の薬剤師の求人も紹介してもらえますよ。

ただ、担当のキャリアアドバイザーによってサポートの質が異なるので、まずは2~3社複数登録して、そこから自分に合ったキャリアアドバイザーと転職活動を進めていくのがベストですね。

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