病院で働く薬剤師はブラック?年収や仕事内容などを徹底解説!

薬剤師

    病院で働く薬剤師は、給与が低い上に激務というイメージを持たれがちです。しかし実際はやりがいのある素敵な仕事です。

    本記事では、病院で働く薬剤師の業務内容や年収、労働環境などを解説します!

この記事を書いた人
末永 雄大
アクシス代表取締役社長。リクルートキャリアで様々な企業の採用支援を経験、MVP6回受賞。転職エージェントや有料転職相談サービス「マジキャリ」など複数サービスを展開。Youtubeの総再生数は200万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」

病院で働く薬剤師の仕事内容

基本的に、病院で勤務する薬剤師の仕事は調剤と服薬指導の2つです。

ここからは、それぞれについて解説していきます。

調剤業務

調剤は薬局などでもおこなわれる薬剤師としては一般的な業務で、医師からオーダーされた薬剤を用意する仕事です。

病院でおこなう調剤の特徴は、それぞれの診療科で特徴的な処方がオーダーされていたり、抗がん剤の処方など、他の薬剤以上に間違えてはならない処方をがあるということです。

薬剤師としてそれらの薬剤をしっかりと学び、間違いなく処方するために注意を払わなくてはなりません。しかし、その業務は薬剤師としての大きな経験になります。

服薬指導

服薬指導は、患者が正しい用法で薬を利用できているのかを確認したり、薬を飲んだ後の体調など、薬の影響を、患者からヒアリングする業務です。

また、入院患者が退院する時などにもおこなわれる指導であり、退院後も決められた服薬スケジュールに沿って服薬ができるように指導や注意をします。

とくに、大病院であれば副腎皮質ステロイドや経口血糖降下薬など、使い方を間違えると副作用が問題になってしまうような薬剤を処方することが多いため、丁寧な服薬指導が必要になります。

医師や看護師との連携

また、病院によっては薬剤師が薬剤を適正に使用するためにはどうすればいいか、院内で感染症が流行した場合にはどのように対応すればいいか、という内容の検討会に参加することもあります。

とくに病院では薬剤耐性菌などの問題があり、適切に効果的な薬剤を使うことが求められる環境です。

医師や看護師など、現場で感染症対策をおこなう職種に対して、薬剤師という立場から助言をするのは病院薬剤師ならではの仕事です。

病院で働く薬剤師と、薬局で働く薬剤師の違いについて、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。

関連記事病院薬剤師と薬局薬剤師の違いとは?業務内容や年収を徹底比較!

病院薬剤師の労働環境

調剤薬局などと違い、病院勤務の薬剤師は残業の多い傾向があります。

とくに、大学病院やショッピングモール内のクリニックといった患者の多いところでは残業の多い傾向が強いです。

病院ごとに残業が生じるかどうかには差があります。診療時間内に医師が患者をさばききれない時は、最後の患者に薬剤を処方するまで残業をすることになります。

総合病院では院内の仕事をある程度終え、その上で当直担当の薬剤師に仕事を引き継ぐことになります。そのため、ある程度院内の仕事が終わっても、引き継ぎができるようになるまでは残業になることが多いです。

また、規模によるものの総合病院の院内薬局や薬剤部には概ね20人前後の薬剤師が勤務しています。大学病院など病床数の多い勤務先では、40人以上が在籍しているところもあります。

病院薬剤師にブラック・低賃金というイメージが先行している理由

病院薬剤師の仕事に興味あるけど、結構大変って聞くけどぶっちゃけどうなの?と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

病院薬剤師がブラックで低賃金だというイメージがあるのは、以下の3つの理由からです。

  • 夜勤がある
  • 取り扱いに注意すべき薬剤を使う機会が多く気を抜けない
  • 年功序列である

その真偽についてみていきましょう。

夜勤がある

まず1つ目に、夜勤があることが、ブラックだというイメージにつながっていると考えられます。

一般的な病院では、17時ごろに出勤して翌朝9時ごろまで働くのが夜勤です。夜間に緊張感の高い現場で働くことは、肉体的にも精神的にもきついことは確かです。

しかし裏を返すと、救急の患者さんに正確かつ素早い対応が求められる現場のため、薬剤師としてかなり成長できる現場であることも言えると思います。

取り扱いに注意すべき薬剤を使う機会が多く気を抜けない

2つ目に、 勤務中は気を抜ける時間がなく、常に緊張感がある現場であるため 、ブラックであるというイメージにつながっていると考えられます。

薬局やドラッグストアではなく、病院を訪ねてくる患者さんの中には、取り扱いに厳重な注意が必要な薬剤での治療が必要な人もいます。

さらに、投与した薬剤による経過も含めて観察することが求められます。

入院している患者さんと、新規の患者さんの薬の管理と経過観察を担う病院薬剤師は、かなりハードですが、薬剤師としてのスキルアップは確実に見込めると言えます。

年功序列である

3つ目に、昇給の機会が少ないことが、薄給であるというイメージにつながっていると考えられます。

ここまで、夜勤や緊張感があるという病院薬剤師の仕事の実情を解説してきましたが、こんなに忙しいのに薄給なのかということに疑問を抱いている方は多いと思います。

ここで注意すべきポイントは、 給料としてよく比較されるのは初任給であることです。 病院は年功序列なので、初任給は低いですが、務めていくうちに昇給することが可能で、生涯年収では同じ・もしくは上回る可能性が高いです。

つまり、年功序列の制度が根強く残る病院では、ポストがなかなか空かないことも多く、その場合に、昇給の機会がなく、薄給であるイメージにつながっているのかもしれません。

病院薬剤師は、薬剤師として成長できる職種であるため、転職をする場合でもかなり有利な場面が多いと考えられます。そのため、病院薬剤師できちんとスキルを身につけておけば、将来的に転職して高収入も夢ではありません。

年収に関して記事の後半で 詳しく紹介しているので、よかったら参考にしてみてください。

薬剤師の忙しさや休みなどについては以下の記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

関連記事薬剤師ってブラック?実際の労働環境や体験談を大公開!
関連記事薬剤師の休み事情を徹底解説!休日を増やすための手段とは?

病院薬剤師のやりがい

病院薬剤師の大きなやりがいはスキルアップができることです。

病院では、通常の薬局やドラッグストアでは取り扱わないような薬剤を扱い、服薬指導をします。

この経験は他の職場では経験できないものなので、薬剤師としてより専門性の高い働き方をしたい人にとってはオススメの勤務先です。

一方で、プライベートの時間が他の勤務先よりも少なってしまうので、それを嫌に思う人に病院勤務はオススメできません。

病院では夜勤があったり最新治療について勉強しなくてはならないなど、プライベートの時間を確保することがやや難しくなります。

例えば家庭を大切にして家族との時間をなにがなんでも確保したい、という人よりかは、自分の時間をすべて医療と勉強に捧げて経験を積みたい、と考えている人のほうが適している職場であると言えます。

もちろん病院勤務の薬剤師であっても、家族との時間を上手に作って勉強も一生懸命取り組んでいる人もいます。

上手な時間の使い方ができる人は仕事とプライベートの両立ができるので、病院勤務をしても活躍できるでしょう。

他にも病院薬剤師のやりがいについてもっと知りたい人は以下の記事をみてみてください!

関連記事病院薬剤師のやりがいを徹底解説!向いている人の特徴とは?

病院薬剤師として働くメリット・デメリット

薬剤師が病院薬剤師として働く際のメリットとデメリットを解説します。

勤務先によってこれらの特徴は異なるため、転職などを考える前に、こういった情報を確認しましょう。

病院薬剤師のメリット

病院薬剤師として働くメリットは以下の2つです。

  1. チーム医療に携われる
  2. 薬剤の知識が深まる

メリットとしてまず挙げられることは、チーム医療に携われる点です。

病院では、患者に対して医師、看護師、薬剤師と様々な職種で協力してチーム医療をおこないます。チームとして医療に携わり、患者の命を救うことは病院に勤務する薬剤師ならではのやりがいです。

また、病院で働くことで、薬剤の知識が深まるメリットもあります。

病院では最新医療に触れる機会も多く、市販の薬剤や既存の薬剤に加えた最新の知識を学ぶ必要があります。

他に薬剤だけでなく、リハビリや栄養管理などの幅広い知識もつくので、薬剤師としてのスキルアップが望めます。

病院薬剤師のデメリット

病院薬剤師として働くデメリットは以下の2つです。

  1. 夜勤がある
  2. 年収が低い

デメリットの1つ目は、先ほども触れましたが夜勤がある点です。一般的に夜勤は調剤薬局などではないのですが、病院や24時間制のドラッグストアではあります。

病院ではシフト制で日勤と夜勤に分かれており、日勤と交代して出勤します。日勤と夜勤を繰り返すことで生活リズムが崩れることもあるので、日勤のみの職場よりも身体的な負担が大きいです。

また年収もドラッグストアなど、他の勤務形態と比べると低めの場合が多いため、高給を希望するのであれば病院薬剤師はオススメできません。

ただ、病院ではこれらのデメリットに見合った経験が積めるので、キャリアアップと年収や夜勤のどちらが自分にとって重要なのか考えてみてください。

病院薬剤師の平均給与は約416万円

Openworkに掲載された数百以上の口コミから独自に調査した結果によると、病院で働く薬剤師の平均年収は約416万円です。

一方で、ドラッグストアで働く薬剤師の平均年収は約557万円、調剤薬局の薬剤師の平均年収は約481万円であり、病院の年収は比較的低いことがわかります。

月々の給料の平均は病院勤務は約35万円、ドラッグストア勤務は約46万円、調剤薬局勤務は約40万円です。これらの金額はあくまでも目安であり、店舗の規模や雇用形態にもよって異なります。

また厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(令和元年)」によると全国的な平均年収は429万円であることからも、病院で働く薬剤師の年収はそれほど高くないことがわかります。

病院薬剤師の求人選びをプロに相談してみよう

病院の求人を探すときは、転職エージェントを利用してキャリアアドバイザーに相談することがオススメです。

転職エージェントは、あなたの希望の年収や働き方の条件をヒアリングして、あなたにマッチした求人を紹介してくれます。

また、1人では難しい応募書類の添削や、面接対策も手伝ってくれるので心強い存在になってくれますよ。

薬剤師の転職満足度は業界No.1!
6万件以上の豊富な求人からベストな職場をご紹介!

ポイント

  1. 20~40代薬剤師の転職支援に強み!
  2. 業界最大級の求人数を保有!
  3. 登録者には転職サポートブックをお渡し中!

マイナビ薬剤師に
相談する

この記事とあわせて読まれている記事 Related

おすすめ人気記事 Popular

運営者プロフィール



アクシス株式会社 代表取締役

末永雄大

Suenaga Yuta

運営会社

Axxis(アクシス)株式会社は「ヒトとITのチカラで働くすべての人を幸せにする。」という理念に基づきキャリア領域で複数のプロダクト・サービスを提供するHRテックカンパニーです。