薬剤師の年収ランキングを大公開!年収1000万を狙う方法も紹介

薬剤師の年収ランキングを大公開!年収1000万を狙う方法も紹介

    誰だって、働くうえで自分の給料が高いか低いか気になりますよね。ここでは、薬剤師の平均年収がどれくらいか、職場ごとに見ていきます。

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末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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【職業別】薬剤師の年収ランキング

2020年厚生労働省が発表した薬剤師全体の平均年収は、561.7万円でした。2019年の543.7万円から3年間で20万円増加し、薬剤師の年収推移は4年連続アップしています。

薬剤師が活躍できる職場は多岐にわたりますが、ここでは4つの職場で比較していきます。

職種 年収
製薬会社 958万円
ドラッグストア 557万円
調剤薬局 481万円
病院 416万円

製薬企業がもっとも年収が高いという結果になりました。

製薬企業の薬剤師の業務は、いくつかの職種にわかれています。営業を担うMR(Medical Representatibes)や、新薬開発に携わる研究開発職などは、実績に応じたインセンティブが支払われる場合もあり、そのことが平均年収を引き上げていると思われます。

ドラッグストアの薬剤師も、比較的年収は高めです。調剤室を併設するドラッグストアの出店が多くなってきたことや、薬剤師そのものの人員不足が重なっているため、需要が高くなり、結果年収が高くなっていると考えられます。

調剤薬局は、ドラッグストアや企業と比べて拘束時間が短く、基本的に土・日曜日が休みとなります。残業も少なめで、プライベートの時間を確保しやすい反面、企業・ドラッグストアより年収は低くなる傾向にあります。

病院の薬剤師の年収が、もっとも年収が低いという結果となりました。病院の場合、薬局長などのポストに就けば違ってきますが、基本的に薬局長は1人か2人、多くても4人くらいです。

また、病院では医者や看護師の方と一緒に医療チームとして働けるため、収入よりもやりがいを求めて働いている人が多いと考えられます。

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【職種別】薬剤師の年収が高い企業ランキング

ここでは「ドラッグストア」「調剤薬局」「病院」「製薬会社」にわけて、薬剤師の年収ランキングを紹介します。平均年収は2021年2月時点の転職口コミサイト「ライトハウス」に寄せられた口コミを参考に出しています。

【ドラッグストア】年収ランキング

ドラッグストアの薬剤師の平均年収は557万円ですが、もちろん企業によって差があります。ドラッグストア別の平均年収ランキングは以下の通りです。

ランキング 会社名 平均年収
1 クスリのアオキ 733万円
2 クリエイトSDホールディングス 675万円
3 ウェルシアホールディングス 644万円
4 カワチ薬品 611万円
5 サンドラッグ 606万円
6 ツルハホールディングス 598万円
7 スギ薬局 576万円
8 マツモトキヨシ 548万円
9 キリン堂 510万円
10 ココカラファイン 506万円

1位のクスリのアオキは、2位と50万円以上の大差がつく結果となりました。クスリのアオキの平均年収が高い原因は、固定残業制度にあると考えられます。

固定残業制度は、お店の忙しさに関係なく残業しなければならないので、他の企業より労働時間が長くなり、結果的に年収が引き上げられたと考えられます。

ドラッグストアについてさらに詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。

【調剤薬局】年収ランキング

次は、調剤薬局の企業別の平均年収を見てみましょう。調剤薬局の薬剤師の平均年収は481万円です。エリアマネージャーになると、年収650~750万円になる人もいるようです。

ランキング 会社名 平均年収
1 メディカルシステムネットワーク 700万円
2 東邦ホールディングス 550万円
3 日本調剤 525万円
4 クラフト株式会社 524万円
5 スズケン 513万円
6 クオール株式会社 490万円
7 ココカラファインヘルスケア 456万円
8 アインホールディングス 437万円
9 総合メディカル 432万円
10 ファーマライズホールディングス 431万円

1位のメディカルシステムネットワークは、平均年収が700万円で、調剤薬局の薬剤師の平均年収の481万円を200万円ほど上回る結果となりました。

株式会社メディカルシステムネットワークのサイトによると、2018年度の売上は1,691億円だったのに対して2020年度には3,367億円と約2倍の伸びを見せています。企業の経営状態も良好であるため、給料も高いと考えられます。

調剤薬局についてさらに詳しく知りたい人はこちらも合わせてご覧ください。

【病院】年収ランキング

次は、平均年収ではもっとも低かった病院のランキングを見てみましょう。病院の薬剤師の平均年収は417万円です。

ランキング 会社名 平均年収
1 学校法人埼玉医科大学病院 494万円
2 社会医療法人長生会 450万円
3 医療法人徳洲会 400万円
4 医療法人沖縄徳洲会 400万円
5 医療法人財団明理会 390万円
6 社会福祉法人恩賜財団済生会 370万円
7 京都府立医科大学附属病院 352万円

病院の薬剤師の場合、社会保険関係法人や公立病院の年収が高くなる傾向にあります。また、勤務形態も病院ごとに違っていて、比較はなかなか難しい職場といえます。

また、病院では医者や看護師の方と一緒に医療チームとして働けるため、収入よりもやりがいを求めて働きたい人にはおすすめな職場であると言えます。

病院薬剤師の働き方に興味がある人は合わせてこちらもご覧ください。

【製薬会社】年収ランキング

薬剤師の中でもっとも平均年収が高い製薬会社のランキングは、以下の通りです。

ランキング 会社名 平均年収
1 武田製薬 992万円
2 第一三共 966万円
3 アステラス製薬 915万円
4 中外製薬 862万円
5 エーザイ 842万円
6 田辺三菱製薬 805万円
7 小野薬品工業 798万円
8 大日本住友製薬 757万円
9 塩野義製薬 730万円

製薬企業の平均年収は958万円です。ランキング9位の塩野義製薬でも、ドラッグストア・調剤薬局・病院のランキング下位の年収より多い、もしくは同等になっています。

製薬企業の場合、職種によっては実績に応じた能力給が支払われます。インセンティブが支払われることで、基本給よりプラスになりやすく、平均年収が高くなっていると考えられます。

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【都道府県別】薬剤師の年収ランキング

薬剤師の年収は、地域によっても違います。1位の静岡県と、最下位の長崎県では300万円弱もの差があります。

ランキング 都道府県 平均年収
1 静岡県 699万円
2 長野県 690万円
3 高知県 643万円
4 島根県 626万円
5 愛知県 622万円
6 青森県 620万円
7 秋田県 619万円
8 宮城県 610万円
9 三重県 601万円
10 山形県 595万円
11 神奈川県 583万円
12 茨城県 581万円
13 広島県 571万円
14 宮崎県 570万円
15 北海道 566万円
16 福井県 566万円
17 滋賀県 564万円
18 和歌山県 563万円

全都道府県の薬剤師平均年収は561万円ですので、ここまでが全国平均を上回っているエリアです。

ランキング 都道府県 平均年収
19 大阪府 559万円
20 東京都 554万円
21 香川県 548万円
22 山口県 539万円
23 大分県 538万円
24 千葉県 537万円
25 鹿児島県 537万円
26 熊本県 537万円
27 富山県 536万円
28 福岡県 531万円
29 沖縄県 530万円
30 岡山県 529万円
31 兵庫県 527万円
32 京都府 527万円
33 鳥取県 525万円
34 佐賀県 523万円
35 栃木県 521万円
36 埼玉県 521万円
37 山梨県 512万円
38 奈良県 507万円
39 岐阜県 503万円
40 石川県 495万円
41 岩手県 494万円
42 福島県 489万円
43 群馬県 483万円
44 愛媛県 464万円
45 新潟県 447万円
46 徳島県 444万円
47 長崎県 428万円

薬剤師の場合、都市部の給与が高いというわけではありません。むしろ、地方の方が高い傾向にあります。東京のベッドタウンとして人気のある埼玉県は36位です。

一見、給与は都市部が高いと思われがちですが、薬剤師の場合は都市部よりも地方のほうが給与が高いとの結果が出ています。

薬学部が都市部には多いかつ、卒業後もそのまま都市部で働く薬剤師が多いことから、都市部では薬剤師が充足気味です。

一方で、地方では薬剤師が不足しています。その理由として、薬学部が少ないかつ、大学のために都市部に出てしまった人が地元に戻らずに、そのまま都市部で就職する傾向があることから、地方の方が年収が高いと考えられます。

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【医療職種別】年収ランキング

厚生労働省が公表した賃金構造基本統計調査によると、医療系職種別の年収は以下の通りでした。医療系 職種とは、医師・看護師・技術士・理学療法士・薬剤師のことを指します。

ランキング 職種 平均年収
1 医師 1169万円
2 薬剤師 561万円
3 診療放射技術士 507万円
4 看護師 448万円
5 理学療法士 405万円

6年制の大学に通う必要がある医師と比較すると低くなってしまいますが、他の医療系の職種と比較すると高いことがわかります。

2年間の学費を考慮しても他の職種より生涯年収は高くなるので、薬剤師の年収は医療系職種の中でも高いと言えるでしょう。

薬剤師が年収1000万を達成するための3つの方法

ここまで様々な角度から薬剤師の年収について比較をしてきました。平均的な年収を見て、自分の年収が低いと感じている人もいるのではないでしょうか。そんな人に向けて、年収を上げて、1000万円を目指す方法を紹介します。

現職で昇給・昇格を狙う

今の職場で昇級や昇格を狙っていくことが、第1の方法です。ドラッグストアや調剤薬局なら管理薬剤師やエリアマネージャーになったり、病院なら薬局長になったり、地位を上げれば給料も上がります。

しかし、病院の薬局長は数が限られているため、ポストが詰まっている場合は昇格はそう簡単に行かない場合もあります。

そのため、現職で堅実に年収を上げていくのも1つの手段ですが、現状自分の力で解決できない問題がある場合は、30代や40代になっても思うように年収を上げられないデメリットもあります。

資格を取得して手当をもらう

年収をアップさせる方法として、資格を取得することも挙げられます。例えば、研修などによって得られる「認定薬剤師」や「専門薬剤師」などがあります。

具体的に、薬剤師の資格は、認定薬剤師の資格・専門薬剤師の資格・その薬剤師に関連する資格と分かれています。

例えば、かかりつけ薬剤師になるための条件の一つである研修認定薬剤師や、在宅療養をする患者様への薬物治療やサポートをおこなう在宅療養支援認定薬剤師などの資格があります。

薬剤師の人がプラスで資格を取れば、職場から資格手当てが出て年収が上がるといったケースもあるようです。

しかし、資格取得まで時間もお金もかかるのと、そもそも資格手当てのない職場もあるといったデメリットがあります。

給与の高い職場に転職する

年収をあげる最後の方法は、給与の高い職場に転職することです。短期間で年収をアップさせるには、転職がもっとも現実的な選択肢と言えます。

とはいえ、転職という決断は難しい選択でありますし、今の職場で働きながら転職活動を並行して進めることは時間的、労力的にも厳しい問題もあります。転職活動には選考書類の作成や面接の対策も必要です。

その対策を一人でするのは難しく、しかも在職中の人にとっては、大きなデメリットがあります。

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