作業療法士(OT)が辞めたいと思う理由は?離職率や解決策も解説!
作業療法士(OT)を辞めたいと思う主な理由である、①仕事の負担が大きい②人間関係のストレス③給料が見合わないについて、転職のプロが詳しく解説します。
また、辞めたいと思ったときの解決策・辞めてもいい基準・向いていない人の特徴・活躍できる職場も合わせてご紹介します。
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作業療法士を辞めたいと思う理由
作業療法士(OT)を辞めたいと考える理由にはさまざまなものがあります。ここでは、その中でもよくある辞めたい理由を大まかに3つ紹介していきます。
自分が辞めたいと思う理由と照らし合わせながら、それぞれチェックしてみてくださいね。
仕事の負担が大きい
作業療法士(OT)を辞めたいと考えるおもな理由の1つ目は仕事の負担が大きいことです。
作業療法士(OT)の仕事は、患者の実生活の回復を支えるという大きなやりがいがある反面、責任やプレッシャーを感じやすい職種とも言えます。とくに責任感の強い人や完璧主義の人ほど、その重圧に苦しんでしまう傾向がありますね。
作業療法士(OT)は、実生活に根ざした動作の回復に加え、患者の精神面や心のリハビリも担うことがあります。患者が抱える不安や葛藤と向き合う過程で共感疲労に陥りやすく、精神的な負担が大きくなりがちです。
また、患者のリハビリへの抵抗や、精神的な病状による混乱から暴言や暴力を受けてしまい、身の危険や恐怖が理由で作業療法士(OT)を辞めてしまうというケースもあります。
辞めたいと思う理由① 仕事の負担が大きい
- 患者の回復を支える重圧
- 精神的疲労やうつ病
- 身の危険や恐怖
人間関係のストレス
作業療法士(OT)を辞めたいと考えるおもな理由の2つ目は、人間関係のストレスです。
上司や同僚、そして患者とのコミュニケーションに対して悩みを抱えている作業療法士(OT)も実際には多くいるようです。
作業療法士(OT)は他の医療従事者と連携をとりながらチームで仕事を進めることが多いため、良好な人間関係を築けるかどうかで仕事のパフォーマンスが大きく変わってきます。
上司との意見の食い違いや同僚との連携不足、患者とのコミュニケーションの行き違いなど、さまざまな問題が発生する可能性があり、解決できずにいると、職場環境が悪化して仕事へのモチベーション低下やストレスに繋がってしまいます。
施設によってはリハビリ職が少ないところもあります。
「他の職員から仕事や専門性を理解されない」「仕事を教えてくれる人がいない」「悩みなどを相談できる人がいない」といった環境が原因になる場合もありますね。
辞めたいと思う理由② 人間関係のストレス
- 上司・同僚・患者との不和
- 他の職員から仕事や専門性を理解されない
- 仕事を教えてくれる人がいない
- 悩みなどを相談できる人が少ない
給料が見合わない
作業療法士(OT)を辞めたいと考えるおもな理由の3つ目は、労働に対して見合った給料がもらえないことです。
作業療法士(OT)の仕事は患者のリハビリを支援する重要な役割を担っていますが、その労働内容に見合った報酬が得られないと不満を抱えている人が少なくありません。
作業療法士・理学療法士・言語聴覚士の平均年収は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査を見ると、令和5年時点で432.5万円となっており、国税庁が発表した令和4年分の日本の平均年収の458万円よりも26万円低いです。
月収 | 賞与 | 年収 | |
---|---|---|---|
令和元年 | 28.7万円 | 64.4万円 | 409.6万円 |
令和2年 | 29万円 | 70.2万円 | 418.9万円 |
令和3年 | 29.6万円 | 71.3万円 | 426.5万円 |
令和4年 | 30万円 | 69.8万円 | 430.6万円 |
令和5年 | 30万円 | 71.4万円 | 432.5万円 |
全国の労働者の平均年齢43.9歳(令和5年賃金構造基本統計調査より)に対し、リハビリ職(PT・OT・ST)の平均年齢が36.9歳(2023年度日本作業療法士協会会員統計資料より)と若いこともありますが、年収水準は高くないと言えます。
とくに病院や福祉施設などでは、給与水準が低い傾向にあります。また、残業代が支払われない、休日出勤が多いなどといった問題も給与が見合わないと感じさせる要因として挙げられますね。
さらに近年では、医療費抑制の影響から作業療法士(OT)の業務量が増加しているにもかかわらず、給与は横ばいであるという状況も見られます。
作業療法士(OT)に限らず、リハビリ職は給与と労働の不釣り合いが指摘されることの多い職種です。
給与面での不満が、モチベーション低下や将来の不安につながり、辞めたいと考える人が少なくないですね。
辞めたいと思う理由③ 給料が見合わない
- 年収水準が高くない
- 残業代が支払われない
- 休日出勤が多い
作業療法士(OT)の給料事情に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
作業療法士(OT)を辞めようか悩んでいる人は
作業療法士(OT)を辞めようか悩んでいる人は、自分の考えだけで判断せず、一度転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
転職エージェントは無料で使用することができ、求人紹介以外にもキャリアの悩みに対して相談しアドバイスをもらうことができます。
作業療法士(OT)の資格を活かして働くなら、リハビリ領域特化のPTOTSTワーカー・PTOT人材バンク・マイナビコメディカルが求人数が多くおすすめです。
作業療法士(OT)を辞めて一般職種の求人を探すなら、大手総合型転職エージェントのリクルートエージェント・マイナビエージェント・dodaがおすすめですね。
まだどちらか迷っている人は、リハビリ領域特化と大手総合型からそれぞれ1つ以上選んで併用し、複数のアドバイスをもらいながら考えを固めていきましょう。
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作業療法士を辞めたいときの対処法
作業療法士(OT)を辞めたいと考えている人の中には、辞めたり転職したりする前に何かできることはないかと悩んでいる人もいると思います。
そこで、ここでは作業療法士(OT)を辞めたいと思ったときにできる対処法をいくつか紹介していくので、ぜひ試してみてくださいね。
作業療法士を辞めたいときの対処法
問題を職場内で解決する
作業療法士(OT)を辞めたいと思ったときは、まず自分が直面している問題を職場で解決できないかどうか考えてみましょう。なぜなら、上司や同僚に悩みを相談することで、状況を改善させられる場合があるからです。
例えば、仕事のプレッシャーを強く感じているなら、上司に相談をして業務の分担を見直してもらったり、ストレス軽減のためにサポート体制を構築したりしてもらえることもあります。
一方、人間関係で悩みを抱えている場合は、同僚に相談してみたり上司や人事部に相談したりすることで、問題解決の糸口を見つけられるかもしれません。
また、職場環境を改善するための提案をおこなうのも有効です。具体的には、業務の効率化を図るためのアイデアを提案したり、きちんと休憩時間を確保できるように訴えたりすることで、職場環境が改善されることがあります。
まずは、身近なところから改善できることがないかあらためて探してみることが大切です。
ただし、相談できる人や場所がない場合もちろんあると思うので、その場合は次に紹介するキャリアカウンセリングで悩みを相談してみてください。
キャリアカウンセリングを利用する
作業療法士(OT)を辞めたいと考えている場合は、キャリアカウンセリングを利用するのも1つの方法です。
キャリアカウンセリングは、自分自身の成長や将来のキャリアについてあらためて考えるとともに、悩みを自由に相談することができます。自分にとって最適なキャリアパスや、自分に合った転職先を見つけるためのアドバイスを受けられますよ。
キャリアカウンセリングでは、自分の強みや弱みをしっかり分析をして、将来のキャリアプランを立てることができます。さらに転職をする場合は、転職活動のノウハウや面接対策での大事なポイントも教えてもらえるのが魅力です。
「作業療法士(OT)の仕事に魅力を感じながらも現在の職場環境に不満を抱えている」「相談できる環境が周囲にない」
こういった場合はキャリアカウンセリングで自分にとって最適な働き方を見つけることをおすすめします。
キャリアカウンセリングに興味がある人は以下の記事で、サポート内容や使い方などを詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。
関連領域で転職を考える
作業療法士(OT)としてのスキルを活かしながら、より良い労働環境を求めて別の職種に転職するのも1つの選択肢としてアリです。作業療法士(OT)の資格は医療や福祉分野だけではなく、さまざまな分野で役立ちます。
例えば、介護施設やデイサービス、スポーツジムや学校など、人々の健康増進に関わる仕事に転職することも可能ですよ。さらに、作業療法士(OT)の知識や経験を活かして、医療機器メーカーや福祉用具メーカーへの転職もできます。
転職活動をおこなう際には、自分のスキルや経験をしっかりとアピールして、転職先の企業が求めている人物像と自分の能力を交えながら、志望動機などを伝えると効果的ですよ。
作業療法士(OT)の資格やスキル・経験は医療業界を離れた一般職種ではほとんど評価されず、未経験としての転職になってしまいます。
基本的には、関連領域でない一般職種への転職よりも、関連領域で転職を考えていくのがおすすめです。
作業療法士(OT)から関連領域の業種への転職や、一般企業への転職については以下の記事で解説しているので、転職を考えている人はぜひ一度読んでみてください。
辞めてもいい作業療法士の特徴
自分の中では作業療法士(OT)を辞めたいと思っているけど、辞めるべきかどうかわからないという人もいると思います。
そういった人に向けて、作業療法士が今の職場を辞めるべき基準について解説していきます。
心身に支障をきたしている
心身に支障をきたしてしまっている場合は今の職場を辞めたほうが良いと言えますね。
作業療法士は患者を身体的・精神的にサポートしていかなければならないので、関わる人の数も多いです。
そのため、肉体的・精神的なストレスも溜まりやすく、気づいたときには心も体もボロボロになっているという状況が発生しやすいです。
自分の心身の健康が第一なので、それを犠牲にしてまで働き続ける必要はありません。
心身に支障をきたしそう、すでに支障をきたしてしまっている場合は、すぐにその職場を辞めましょう。
給料が低く上がる見込みもない
給料が低く上がる見込みもない職場も辞めて転職を検討して良いでしょう。
自分の中で業務に対して給料が見合っているか、今後しっかりと昇給していくかどうかは大切な基準になります。
業務は忙しいのに給料や年収が低く、昇給がしづらい職場で働くのは精神的にもつらいことですよね。給料や年収アップ、昇給が見込めないときは早い段階で転職活動を始めて、今の職場よりも待遇の良い職場を見つけましょう。
作業療法士以外でやりたい仕事が見つかった
作業療法士以外で明確になりたい職種や、やりたい業務が見つかった場合も今の職場を辞めてしまって大丈夫です。
作業療法士以外で明確にやりたいことが見つかったのなら、作業療法士として働き続けるのではなく、転職してしまったほうが良いですね。
できるだけすぐに転職活動を始めて、自分のなりたい職種、やりたいことができる職場に転職できるように行動しましょう。
今働いている職場が、ここでご紹介した辞めても良い基準に当てはまる場合は、今すぐ転職活動を始めてみましょう。
その際には、作業療法士に特化した転職エージェントの利用をおすすめします。
リハビリ職に強い転職エージェントは自分に合った求人紹介や徹底的な選考対策をおこなってくれるので、転職先では辞めたいと思うことなく納得して働くことができますよ。
リハビリ職におすすめの転職サイト
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マイナビが運営するリハビリ職や医療技術職の転職支援に特化した転職エージェント
下記の記事では、上記に挙げた転職エージェント以外にもおすすめの転職サイトを紹介しています。気になる人はこちらもチェックしてみてください!
作業療法士に向いていない人の特徴
作業療法士の中には「自分は作業療法士に向いていないのではないか」と悩んでいる人も結構多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは作業療法士に向いていない人の特徴を紹介していきますので、当てはまるかどうかチェックしてみてくださいね。
作業療法士に不向きな人の特徴
- コミュニケーションが苦手な人
- 協調性がない人
- 忍耐力や根気のない人
- 自己研鑽ができない人
- 体力に自信がない人
作業療法士は患者だけではなく、医師や看護師など多くの職種の人たちとコミュニケーションを図りながらリハビリを提供するので、コミュニケーションが苦手な人には不向きだと言えますね。
協調性がない人に不向きなのはコミュニケーションの部分と同じく、多くの人たちと関わり合い、密に連携を取り合う必要があるからです。良いリハビリを提供する上で協調性があることは必要不可欠です。
さらに患者が抱えている病気や障がいによっては、リハビリを提供しても思うような効果が得られないこともしばしばあります。
そのため、すぐに結果を求める人にも作業療法士には不向きになりますね。
また、作業療法士は日々患者に対して効果的なリハビリを提供するために、自己研鑽することが求められます。施設によっては勉強会などを多く開催しているケースもありますし、休日に研修会に参加しなければならないこともあります。
だからこそ、向上心がない人や勉強する意欲がない人にとって、作業療法士として働くのはきついと感じるかもしれません。
作業療法士は患者の介助や支援はもちろんのこと、訪問リハビリの場合は移動も必要になってくるので、体力が求められる傾向にあります。
重たい荷物を運んだり動き回ったり、人手不足の施設の場合は十分に休憩を取れないケースもあります。
作業療法士が活躍できる職場
ここでは作業療法士が働くことができる職場を6つ紹介していきます。
それぞれ詳しく解説していきますので、どの職場が自分が希望する働き方に近いのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
病院・クリニック
作業療法士が活躍できる職場としてメジャーなのは病院・クリニックですね。作業療法士が病院に勤務する場合は、基本的に医師の指示や指導のもと、リハビリを提供することになります。
作業療法士が病院勤務するメリットは、最新技術の情報が入りやすい点や研修会・勉強会に積極的に参加できる点が挙げられます。
一方、クリニックも基本的には医師や看護師と連携しながら患者の支援をおこないます。一般病院と比較するとクリニックは外来患者の割合が高くなっています。
ですので、新しい患者を相手にリハビリ計画を検討して、作成していくケースが多い点が特徴として挙げられますね。
クリニックに勤務するメリットは、地域密着型で寄り添ったリハビリがおこなえる点や長期的にサポートできる点、そしてお昼休憩が長い点です。
ただ、教育体制が十分ではないケースがあったり、経験できる疾患に限りがあったりする点、帰宅時間が遅い点がネックになりますね。
精神科病院
作業療法士は理学療法士とは違い、身体のリハビリだけではなく心のリハビリを担当できるので、精神科病院でも活躍することができます。
うつ病や統合失調症、認知症などを持つ患者に対して、リハビリを通して生活支援をしていくのがメインの業務になります。
とはいえ、その患者により疾患の重症度が異なるからこそ、しっかりと理解しながら患者本人が療養に専念・自分の力が出せるように、リハビリを提供していくことが求められますね。
精神科病院に勤務するメリットは、日曜休みが固定されているところが多いため、自分の時間を確保しやすいことが挙げられます。
一方、デメリットになるのは給料がそんなに高くない点ですね。
また、身体領域のリハビリと比べて患者本人や家族との関わりがより密になるので、人によってはきついと感じる可能性があることが挙げられます。
介護福祉施設
介護施設も作業療法士が働くことができる職場の1つです。
介護施設では、主に施設の利用者の身体的・精神的なリハビリ、介護士へのリハビリ方法などのアドバイスをおこないます。
介護施設以外に高齢者のサポートがおこなえる働き方として、デイケアや訪問リハビリステーションなどが挙げられます。とくに高齢者に対して作業療法を提供したい人にはおすすめです。
介護福祉施設で働く場合は、リハビリ内容が利用者のニーズをはじめ、施設の運営者の方針などによって大きく違いが生じます。
自分がどのようなリハビリを提供したいのか明確にした上で、事前に施設の方針と照らし合わせておくとミスマッチを避けられますよ。
児童福祉施設
児童福祉施設も作業療法士が働くことができる職場になります。
児童福祉施設で働く作業療法士の主な業務は、障害児に対する日常生活動作訓練や機能訓練、発達支援などです。
小児分野に従事する作業療法士に求められるのは、それぞれの子どもが抱える障害の特性を理解した上で、日常生活に関する運動・知的機能の発達を支援することです。
児童福祉施設で働くことの魅力は、子どもたちの成長を見守れることですね。できなかったことができるようになる姿を見て、保護者と成長の経過を共有できるのが、やりがいに繋がります。
子どもと関わるのが好きで、とくに障害をもつ子どもに対して作業療法を提供したい人には、児童福祉施設で働くことをおすすめします。
障害者施設
作業療法士が働くことができる職場の1つに、障害者施設が挙げられます。
障害者施設での作業療法士の業務は大きく分けて2つに分類されます。日常生活を送るための運動・機能訓練をおこなうこと、そして社会復帰に向けた就労支援をおこなうことです。
障害といっても、精神障害や知的障害、発達障害などさまざまでそれぞれ提供する作業療法が違います。
障害者施設で働く魅力としては、身体機能面・精神機能面の両方を専門領域として、多職種の人たちと連携をとりながら、利用者がその人らしく生活できるよう多角的に診られることですね。
障害者が社会復帰を目指す、または日常生活を送れるようになるサポートにやりがいを感じることができる人は、障害者施設で働くことをおすすめします。
一般企業
作業療法士が働くことができる職場として、一般企業も挙げられます。
作業療法士が活躍できる一般企業としては、医療機器・福祉機器メーカーやフィットネスジム、作業療法士養成校があります。一般企業では、作業療法士として働くというより、作業療法士の経験や知識を還元するという働き方です。
作業療法士として働くことには疲れたけど、これまでの経験や知識を活かして働きたいという人におすすめです。
作業療法士の資格や経験、知識やスキルを活かせる企業へ転職することで給与アップが狙える可能性も大いにあります。
また、一般企業とは少し異なりますが、作業療法士の資格や経験を持っている人材を募集している市役所・区役所もあるので、気になる人は合わせてチェックしてみてくださいね。
作業療法士から一般企業への転職を検討している人は、こちらの記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください!
理想の職場を見つける方法
作業療法士(OT)をしている人の中には、自分の理想の職場で働きたいと考えている人もいると思います。
そこで、ここでは理想の職場を見つけるための方法をいくつか紹介していくので、参考にしてみてくださいね。
自己分析をおこなう
理想の職場を見つけるためには、自分が何を求めているのか明確にすることが大切です。自分の価値観や希望する労働条件を整理して、その条件に合った職場を探してみましょう。
具体的には、給与水準や労働時間、休暇取得や職場環境、チームワークやキャリアパスなど自分にとって譲れない条件を書き出してみてください。
また、過去の職場で良かった点や悪かった点も合わせて振り返ってみて、理想の職場像を詳細にイメージすることが大切です。
自己分析のやり方がわからない人は、こちらの記事でやり方やポイントを紹介しているので、参考にしながら試してみてくださいね!
転職サイトを利用する
作業療法士として理想的な職場で働きたいと考えている人は、転職サイト(求人サイト)を利用するのもアリです。転職サイトには求人情報が多く掲載されているので、自分の条件に合った職場と出会える可能性があります。
転職サイトでは、職種や地域、給与体系や勤務時間など色々な条件で求人検索することができるので、納得のいく職場を探せるのが魅力ですね。
少しでも自分が希望する条件とマッチした求人と出会いたい人や、より自分と相性の良い求人を見つけたい人は、リハビリ職に特化している転職エージェントも合わせて活用するのがおすすめです。
転職エージェントでは、自分のこれまでの経験やスキル、希望条件を考慮した上で適切な求人をいくつか紹介してもらえます。もちろん、その求人先に合わせて応募書類の作成から面接対策までしてもらえるので、安心して転職活動を進められますよ。
リハビリ職におすすめの転職サイト
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マイナビが運営するリハビリ職や医療技術職の転職支援に特化した転職エージェント
作業療法士を辞めたいなら転職エージェントに相談
辞めたいと思っている作業療法士(OT)が理想の職場で働くためには、リハビリ職の転職支援に特化した転職エージェントを使うことをおすすめします。
辞めたいと考えている作業療法士は、まずなぜ今の職場を辞めたいと考えているのか、どんな職場で働くことが自分の理想なのかを明確にする必要があります。
転職エージェントを使えば、自己分析を転職のプロの視点から徹底的にサポートしてくれるので、自己理解が一層深まります。それにより自分の実現したい未来を描くことができます。
また、自分に合った求人の紹介から選考対策までおこなってもらえます。さらに、転職希望先の詳細な情報も教えてくれるので、結果的に自分の理想の職場で働くことを実現できます。
1人で自己分析をおこなって転職を進めるよりも、転職エージェントを使ったほうが、確実に自分の理想の未来に近づくことができます。
とくに、今すぐ辞めたいと思っている作業療法士の人は、理想の職場で働くためにもリハビリ職に強い転職エージェントに登録してみましょう。
リハビリ職におすすめの転職サイト
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作業療法士を辞めたい人によくある質問
作業療法士を辞めたいと考える際に抱えてしまいがちな悩みや疑問、よくある質問を下記にいくつかピックアップしました。
疑問や質問にお答えしていきますので、辞めたいと思っている作業療法士はぜひ参考にしてみてくださいね!
作業療法士の離職率・平均勤続年数について
作業療法士の離職率や平均勤続年数はどうなっていますか?
J-STAGEのリハビリテーション従事者における離職意思の規定要因に関する調査によると、リハビリ従事者の離職率は、病院領域で10.2%、介護福祉施設領域で18.8%になっています。
病院よりも介護福祉施設のほうが、離職率の水準が高くなっているのがわかります。
一方、厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和5年)によると、作業療法士(理学療法士・言語聴覚士・視能訓練士)の平均勤続年数は7.4%となっている。
作業療法士1年目でも転職は可能なのか
作業療法士1年目の新卒でも、転職することはできますか?
新卒の作業療法士1年目でも転職することは可能ですよ。
というのも、厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を見てみると、高校卒と大学卒ともに新卒就職者の離職率が10%となっているからです。
そのため、新卒の作業療法士が1年目で辞めても問題ありませんが、1年目で転職する場合は難易度が少し高くなるため注意しましょう。
1年以内に退職するとなると「入社しても簡単に辞めてしまうのでは?」と思われてしまうリスクが高くなってしまいます。
だからこそ、ネガティブな印象を持たれないようにすることが大事なポイントになりますね。
「その理由なら1年目で辞めるのも仕方がない」と企業や面接官を納得させられる転職理由を伝えるのがベストです。
ちなみに、厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)によると、卒業後3年以内の離職率が高校卒で37.0%となっており、大学卒が32.3%となっています。
また、卒業後3年以内の離職率の割合ですが、高校卒は昭和62年からずっと30%を上回っており、一方、大学卒は平成22年からずっと30%を超えている状況です。
さらに医療・福祉職の離職率は高校卒で46.4%、大学卒で38.8%と非常に高くなっているのがわかります。
作業療法士に関わらず、新卒1年目での転職は厳しいのかどうかについては、下記の記事でより詳しく解説しているので、合わせてご覧ください!
作業療法士を辞めるのにベストな時期
作業療法士を辞めたい場合、どの時期に転職するのがおすすめですか?
作業療法士を辞めたいなら、4月もしくは10月入社に合わせて退職するのがおすすめですね。
4月入社に合わせて辞めたい場合は、求人数が増える2月〜3月に転職活動をスタートさせるのが良いでしょう。
一方、10月入社を希望するなら、ボーナス支給後の8月〜9月に転職活動を始めるのがおすすめですね。
もう1つおすすめの時期は、ライバルが少ない4月〜5月です。作業療法士の求人は減少傾向にあるものの、転職時期としては狙い目ですよ。
作業療法士にベストな転職時期については、下記の記事でより詳しく紹介しているので、気になる人は合わせて参考にしてみてください。
やりがいを感じやすい反面、作業療法士(OT)特有の心身的な負荷があり、辞めたいと感じる原因になっていますね。