未経験からネットワークエンジニアになるには?転職のポイントを解説
本記事では、未経験からネットワークエンジニアになる方法について紹介しています。
また、ネットワークエンジニアが仕事内容や向いている人・向いていない人の特徴などの基本情報も紹介しているので、参考にしてみてください。
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未経験からネットワークエンジニアになる方法
未経験からネットワークエンジニアになるには、知識やスキルを身につけたり、資格を取得して転職活動を進めていく必要があります。
具体的には、以下のステップでスキル習得や転職活動を進めていくことになるので、ネットワークエンジニアを目指す人は参考にしてみてくださいね。
STEP1|ネットワークエンジニアの情報を調べる
ネットワークエンジニアになるには、まずネットワークエンジニアに関する基本情報を把握しておきましょう。
特に、ネットワークエンジニアになりたいなら、ネットワークがどのような構造や仕組みで動いているのか、システムやサービスにどのような影響を及ぼしているのか理解しておく必要があります。
また、スキル習得や転職活動を進めていく際にも、どのようなスキルが求められるのか把握しておくことで、勉強する時の優先順位も明確になります。
末永
STEP2|ネットワーク関連の資格取得を目指す
未経験からネットワークエンジニアになるために知識やスキルを習得するなら資格取得を目指すのがおすすめです。
資格がなくてもネットワークエンジニアにはなれますが、資格勉強を通してネットワークエンジニアに必要な知識を身につけることもできますし、転職活動の際アピールにもなります。
末永
IT関連の基礎知識を身につけるなら「ITパスポート」「基本情報技術者試験」「Linux技術者認定試験(LinuC)」がおすすめです。
また「CCT/CCNA/CCDA」「CompTIA」も転職で評価されやすいので、必要に応じて取得すると良いですよ。
【初級者向け】ネットワークエンジニアにおすすめの資格
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- Linux技術者認定試験(LinuC)
- シスコ技術者認定(CCT/CCNA/CCDA)
- CompTIA(初級〜中級レベル)
末永
応用レベルになると「応用情報技術者試験」「CCNP/CCDP」「ネットワークスペシャリスト試験」の資格も良いですが、まずは基礎知識を身につけた方が良いですね。
また、ネットワークエンジニア関連の資格勉強を効率的に進めたいのであれば、スクールを活用して勉強するのもおすすめです。
特に、UZUZカレッジでは、CCNAの資格取得を目指すコースがあるので、興味がある人はどのようなサポートが受けられるのか確認してみると良いですよ。
STEP3|転職に必要になる準備を進める
資格を取得して、ネットワークエンジニアに必要な知識を身につけたら、転職活動を始めるために準備を進めていきます。
転職準備では「自己分析」「職務経歴の棚卸し」「履歴書・職務経歴書の作成」「転職の軸の整理」「希望条件の整理」を進めていきましょう。
また、職務経歴書の自己PRでは「ネットワークエンジニアとして働く際に活かせる知識・スキル・経験」があれば積極的にアピールしましょう。
転職の軸や希望条件は、自己分析でキャリアの方向性を明確にした上で、適切な条件を設定する必要があるので、必要に応じて転職エージェントで適正条件を確認することも大切です。
STEP4|転職エージェントに登録して求人を探す
未経験からでも応募できるネットワークエンジニアの求人を探す際は転職エージェントを活用しましょう。
転職サイトでも求人探しはできますが、事前準備の仕方がわからずに応募して選考がうまく進められなかったり、未経験者を募集する求人が人手不足でブラックな会社なのに気づかずに応募してしまうことも多いです。
希望に合う求人を効率的に探したり、ブラック企業の求人に応募しないためにも、キャリアアドバイザーを介して求人情報を確認しやすい転職エージェントを活用するのがおすすめです。
末永
未経験からネットワークエンジニアへ転職するための求人を探すのであれば、未経験からでも応募可能な求人を取り扱っている転職エージェントを活用していくと良いですよ。
ネットワークエンジニアにおすすめの転職エージェントを探すなら、以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
STEP5|求人に応募して選考を進める
転職エージェントで求人紹介を受けたら、気になる求人に応募して選考を進めていきます。
書類選考の際には、応募先に合わせて履歴書や職務経歴書の内容を調整していきますが、内容を調整した後は添削をしてもらってから応募すると通過率が上がるのでおすすめです。
また、面接でもキャリアアドバイザーに情報を聞いた上で面接対策をして「ネットワークエンジニアを目指した理由」や「想定しているキャリアプラン」まで具体的に話せるように準備しておきましょう。
STEP6|内定をもらって雇用契約を結ぶ
面接に合格して内定がもらえたら、雇用条件を確認し問題がなければ雇用契約を結んでいきます。
また、提示された雇用条件で気になることがあれば確認し、必要に応じてキャリアアドバイザーを介して条件交渉を進めていきましょう。
ネットワークエンジニアの初任給は23万円〜25万円程度ですが、前職の年収次第では交渉もできるので、提示された条件だと承諾が難しい場合はキャリアアドバイザーに相談すると良いですよ。
末永
ですが、条件交渉では相手が提示した条件の理由や自分自身の市場価値も理解しておかないと、条件の相違で内定が取り消しになるリスクもあるので、アドバイザーに相談して慎重に進めていくことが大切です。
【パターン別】ネットワークエンジニアへ転職するポイント・注意点
未経験からネットワークエンジニアを目指す人の中にも「エンジニア経験者でネットワークエンジニアにキャリアチェンジする場合」と「完全に未経験でネットワークエンジニアに転職する人」がいます。
また、エンジニア経験者にも「Web・システムエンジニア経由」「インフラ系のエンジニア経由」の人がいるので、それぞれのパターンでどのようなことを意識すればいいのかについて解説していきますね。
Web・システムエンジニアからネットワークエンジニアを目指す場合
Webエンジニアやシステムエンジニアからネットワークエンジニアへキャリアチェンジする場合は、ネットワークの構築をしたことがある人なら、資格を取得すれば転職はしやすいです。
また、選考では「ネットワークエンジニアを目指した理由」「エンジニアとして働く中で意識してきたこと」を中心にアピールしましょう。
ですが、プログラミング経験のあるWebエンジニアやシステムエンジニアは、キャリアの方向性次第では、ネットワークに特化するよりもインフラ全般の経験を積む方が良いケースもあります。
末永
転職する際には、理想のキャリアの実現に最適なキャリアパスを明確にした上で、ネットワークエンジニアを目指すべきなのか、他の選択肢も検討すべきなのかを考えていくと良いですよ。
インフラ系エンジニアからネットワークエンジニアを目指す場合
インフラ構築の経験がある場合には「どのような工程に携わってきたのか」「ネットワーク分野に特化しようと考えた理由」を中心にアピールしていくのが効果的です。
また、インフラエンジニアとしてネットワークの構築に携わった経験がある場合には、専門性を高める目的で転職する人が多いため、ネットワーク関連の上位資格を取得しておくと評価されますよ。
インフラは分野で求められる知識やツールには違いがありますが、インフラ構築や保守運用の経験があれば転職もしやすいので、今までの経験をアピールして転職を有利に進めていきましょう。
そして、インフラ構築や保守運用の経験があるなら、経験者向けの求人を取り扱う転職エージェントでも求人を紹介してもらえる可能性があるので、求人探しの幅を広げたい人は以下の転職エージェントにも登録しておくと良いですよ。
エンジニアにおすすめ転職エージェント
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マイナビIT AGENT
マイナビのコネクションを活かした、人気企業求人や社内SEなどの求人が多数 -
ウィルオブテック
ITエンジニア専門エージェント!2名の専属アドバイザーが年収アップをサポート -
リクルートエージェント(IT)
国内最大の定番エージェント!エンジニアやIT業界の求人も多数保有 -
レバテックキャリア
ITエンジニア経験者向けのハイクラスIT求人が多数!キャリアUPを狙うエンジニア定番のエージェント
エンジニア未経験からネットワークエンジニアを目指す場合
エンジニア未経験からネットワークエンジニアを目指す場合は、知識やスキルを証明するためにも、資格を優先的に取得していきましょう。
また、転職活動を進める時にも、未経験転職に強い転職エージェントを活用して、未経験からエンジニアに転職する際のポイントや注意点を把握しているプロにサポートしてもらうことが大切です。
求人を探す時も、未経験から応募できるネットワークエンジニアの求人は限られているので、複数の転職エージェントに登録して求人探しの幅を広げていくと良いですよ。
末永
未経験でも応募できる求人を探すなら、求人数の多いリクルートエージェント(IT)・doda・ワークポートがおすすめです。
また、未経験のエンジニア転職に強い転職エージェントを探しているならユニゾンキャリアにも併せて登録しておくと良いですよ。
ネットワークエンジニアの仕事内容
ネットワークエンジニアは、企業やシステム・サービスのネットワーク環境を構築するのが仕事です。
ネットワーク構築では、要件定義・基本設計/詳細設計・構築・テスト・保守運用の業務があり、目的に応じた最適なネットワーク環境の構築をおこないます。
ネットワークエンジニアとして働く場合には、ネットワークの保守運用を通してネットワーク機器の理解を深め、基礎知識やスキルを身に付けてから構築作業などの上流工程に携わることが多いです。
そのため、未経験からネットワークエンジニアになったら、保守運用から経験を積んで、構築、設計、要件定義と上流工程の経験を積んでスキルアップを目指すことになると考えておきましょう。
その他エンジニアとの役割の違い
ネットワークエンジニア以外にも、ネットワーク構築や保守運用に携わるエンジニアもいるため、それぞれの役割の違いについて解説していきます。
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インフラエンジニア
サーバー・ネットワーク・データベースなど複数のインフラ構築を行い、ジェネラストとして活躍できる。 -
Webエンジニア
Webサービスの開発を中心に行う。開発の中でインフラ構築に携わることもあり、ネットワーク構築ができるエンジニアもいる。 -
システムエンジニア
社外向けの業務システムの開発を行うエンジニア。開発の中でインフラ構築に携わることもある。 -
社内SE
社内向けの業務システムの開発や保守運用を行う。社内のインフラ構築や保守運用を行うこともある。
ネットワークエンジニアは、ネットワークの構築を専門に行うエンジニアですが、エンジニアの中には、ネットワークをはじめとしたインフラの構築や保守運用ができるエンジニアもいます。
そのため、プロジェクトによってはネットワークエンジニアがいない場合もありますが、ネットワークエンジニアは規模の大きいプロジェクトや複雑なネットワーク環境の構築が必要な時に重宝されます。
特に、独自のネットワーク回線を構築する時には、専門性の高いネットワーク知識や構築スキルが必要なので、ネットワークに精通したネットワークエンジニアの需要は高いですね。
ネットワークエンジニアに求められる知識・スキル
ネットワークエンジニアとして働くためには、身につけておかなければいけない知識やスキルがいくつかあります。
そこで、本項では「ネットワークエンジニアが働く際に求められる知識やスキル」「スキルアップやキャリアアップのために身につけておきたい良い知識・スキル」を紹介していきますね。
ネットワーク構築に関する知識
ネットワークエンジニアとして働くなら、要件定義や設計・構築、テストや保守運用まで、ネットワークが構築される工程や各工程でどのような業務を行うのかを把握しておく必要があります。
また、ネットワーク構築では、ネットワーク機器を用いて構築を行いますが、ネットワーク構築では、レイヤーによって様々なツールが使われるため、ツールの役割や性能も把握しておくことも大切です。
その他にも、5Gをはじめとした通信システムの歴史や構造の理解、インターネット接続で使われるWi-Fi、機器接続で用いられるBluetoothに関する知識も網羅的に身につけておきましょう。
そして、構築に用いられるツールの使い方に関する知識やスキルも重要なので、ネットワークについて勉強をする際には、具体的な使い方に関する知識も身に付けておくと良いですよ。
セキュリティに関する知識
ネットワークエンジニアとして働くのであれば、ネットワークセキュリティに関する知識やセキュリティ性能の高いネットワーク環境を構築するスキルも身につけておくことも大切です。
というのも、ネットワークは常にサイバー攻撃の脅威に晒されていて、ネットワークセキュリティが弱いと、サーバー停止や情報漏洩によって大きな損害が発生する可能性もあります。
特に、特定の場所や人物しか接続できないように調整したり、脆弱性対策をしてサイバー攻撃にも対処できるような環境構築のスキルは、ネットワークエンジニアにも必要な知識とされています。
そのため、ネットワークエンジニアとして働くのであれば、サイバー攻撃やウイルスの種類、具体的なセキュリティ対策まで、網羅的に知識を身につけておきましょう。
クラウドに関する知識
インフラにはオンプレミスとクラウドがありますが、現代ではクラウドサービスを用いたインフラ構築が主流となっており、クラウドを前提としたネットワークの構築が求められるようになっています。
特に、クラウドサーバーはAWS・GCP・Azureで構築されているため、ネットワークエンジニアも各クラウドサービスに合わせたネットワーク環境の構築に関する知識も必要です
そして、ネットワーク構築では、ネットワーク階層によって用いられる機器やツール、設定方法が変わるため、ネットワークを構築する目的に合わせて最適な提案ができれば市場価値も上がります。
そのため、ネットワークエンジニアとしてスキルアップやキャリアアップを目指したいのであれば、クラウドに関する知識も勉強しておくと良いですよ。
末永
クラウドに関する知識やスキルを身につけたいなら、クラウドサービスを利用してみるのがおすすめですが、スキルを証明したいなら資格取得もおすすめです。
クラウド関連の資格には「AWS認定資格」「Google Cloud 認定資格」「Microsoft Azure認定資格」があるので、仕事に関わりのあるクラウドを中心に資格取得を目指すと良いですよ。
ネットワークの基礎知識を学ぶのにおすすめの参考書・学習サービス
ネットワークエンジニアとして必要な知識の勉強をする場合には、参考書や動画学習サービスを活用して学習を進める人も多いです。
ですが、参考書や動画学習サービスにも種類があるため、特におすすめの参考書と学習サービスを紹介していきますね。
おすすめの参考書
- ネットワークはなぜつながるのか 第2版
- 図解入門TCP/IP 仕組み・動作が見てわかる
- マスタリングTCP/IP 入門編
- パケットキャプチャの教科書
- 暗号技術入門 第3版
- 図解でわかるネットワークの重要用語解説
- インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 第2版
ネットワーク関連の参考書を探す際には、ネットワークの基礎知識から学び、専門性のある知識の理解を深めつつ、設計構築に関する勉強を進めていくことが大切です。
また、参考書を読むのに抵抗がある人は、以下の動画学習サービスを利用するのもおすすめですよ。
おすすめの動画学習サービス
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Schoo
オンライン形式の動画学習サービス。オンラインで講義を受けながら、質問や意見交換をしながら学習できる。 -
Udemy
プロが開講している講座動画で学べて、初心者から上級者まで視聴者の知識レベルに合わせて学習ができる。 -
ドットインストール
3分動画で学習を進めることができて、参加型の勉強会の「256times」で知識のアウトプットも可能。
末永
参考書はサンプルや概要でどのようなことが学べるのかを確認したり、口コミ件数の多さと評価内容を見てから選ぶとハズレが少ないですね。
また、動画学習サービスは、無料動画もありますし、検索すれば動画の一覧も観れるので、確認しておくと良いですよ。
ネットワークエンジニアに向いている人・向いていない人
ネットワークエンジニアは、ネットワークの構築をする役割を担いますが、向き不向きもあります。
ネットワークエンジニアに向いている人
- コミュニケーション能力がある人
- 地道な仕事でもやりがいを感じる人
- 貢献度の高い仕事をしたいと考えている人
- ネットワーク関連の技術に興味関心がある人
- 常に学び続ける姿勢を持って行動できる人
ネットワークエンジニアに向いていない人
- 保守運用のような地味な仕事が苦手な人
- 決まった手順の作業をこなすのが苦手な人
- ストレス耐性が低くトラブルが苦手な人
- 夜勤や休日出勤に抵抗を感じる人
- 人と関わる仕事がしたいと考えている人
未経験からネットワークエンジニアになる場合、基本的に最初は保守運用で経験を積むことになります。
保守運用はルーティーン作業がほとんどで、トラブルが発生しない限り作業は大きく変わりません。
また、保守運用は基本的にマニュアルに沿って対応することが多く、インフラは24時間365日の監視が必要なので、保守運用フェーズでは夜勤や休日出勤が発生することもあります。
その他にも、上流工程ではクライアントの要望を聞いて要件を定義したり、ネットワーク機器の設置のために顧客先に訪問することはありますが、基本的な作業は少人数で行うことが多いため、人と関わる仕事がしたい人には向いていません。
ですが、ネットワークエンジニアの仕事は、社会貢献度の高い仕事なので、ネットワークに興味関心があり、学び続ける姿勢が持てる人であれば、苦に感じずに仕事に取り組むことができますよ。
ネットワークエンジニアが働く職場
ネットワークエンジニアとして働く場合は、以下のような職場で働く選択肢があります。
ネットワークエンジニアが働く職場
- 受託開発会社(Sier)
- SES会社
- 通信事業会社
- インターネットプロバイダ(ISP)
- 情報システム会社
- ソフトウェア開発会社
- ベンダー企業
- ネットワーク機器メーカー
開発系のエンジニアは、受託開発会社やSES会社、自社開発会社で働くことが多いですが、ネットワークエンジニアとして働く場合には、上記のように様々な選択肢があります。
特に、ネットワーク関連の事業会社や機器メーカーでは、高度な知識やスキルを持ったネットワークエンジニアの需要が高いため、転職して経験を積むことで高年収も目指せます。
そして、受託開発会社やSES会社では、保守運用の案件も多いため、職場を選ぶ際には、それぞれの職場でどのような経験が積めるのか調べた上で選択すると良いですよ。
ネットワークエンジニアの働き方の特徴
ネットワークエンジニアは、インフラ系のエンジニアで担当工程によって働き方に違いがあります。
ネットワークエンジニアの働き方の特徴
- 要件定義〜構築は基本的に日中に働く
- 保守運用では夜勤や休日出勤もある
- 構築では機器の設置もあるので常駐も必要
- クラウド環境の保守運用ではリモートも可能
ネットワークエンジニアは、要件定義や設計の業務はリモートでも対応はできますが、構築作業は機器の設置など、物理的な作業が発生するのでリモートで働くことは難しいです。
また、ネットワークの保守運用は24時間365日の監視が必要で、メンテナンス作業は利用者の少ない夜間に行うこともありますし、トラブルがあれば夜間や休日でも対応が必要になることもあります。
ですが、保守運用の作業でも、クラウド主体でインフラ構築をしている場合には、リモートで監視作業ができる会社もあるため、会社の方針で働き方にも違いがあるようですね。
ネットワークエンジニアの平均年収
職業情報提供サイト「jobtag」の情報を見ると、ネットワークエンジニアを含むシステムエンジニア(基盤システム)の平均年収は684万円となっています。
日本の職種全体の平均年収が460万円であることを考えると、ネットワークエンジニアの平均年収は高い分類に入るようです。
もちろん、未経験からネットワークエンジニアになった場合の年収は300万円〜400万円程度ですが、経験を積んでスキルを磨けば高年収は目指せます。
特に、ネットワークエンジニアとして専門性の高いスキルを身につけていて、経験や実績のある人の中には、年収1,000万円を実現している人もいるので、高年収を目指したい人にはおすすめです。
ネットワークエンジニアの需要・将来性
ネットワークは現代において必要不可欠なインフラ技術であり、情報通信技術の進化がITの技術革新にも影響すると言われているほど重要な分野です。
特に、近年ではBluetoothの技術によってIoTが注目されていますが、IoT技術はネットワークの進化によって実現できた技術となっています。
そのため、最先端技術に影響する分野のネットワークエンジニアの需要は非常に高く、ネットワークに精通したエンジニアは今後の技術革新にも必要不可欠な存在なので、将来性も十分にあります。
また、ネットワークの監視はAIで自動化される可能性がありますが、現在でもネットワークの監視作業は必要なので、未経験からネットワークエンジニアになりたい人も活躍できる場はありますよ。
ネットワークエンジニアのキャリアパス
ネットワークエンジニアのキャリアパスには、主に以下のような選択肢が挙げられます。
-
スペシャリスト
様々な分野でのネットワークに関する仕事に対応でき、規模の大きいネットワークや複雑なネットワークの構築にも対応できる。 -
ジェネラリスト
ネットワークに限らず、サーバーやデータベース、セキュリティなどのインフラ構築スキルがあり、幅広い分野で活躍できる。 -
マネジメント
ネットワーク構築チームのリーダーとしてマネジメントに携わる。また、プロジェクトではPL/PMとしてマネジメントできる。
スペシャリストのキャリアを目指す場合には、ネットワークに関する知識や技術を網羅的に習得して、規模の大きいネットワークや複雑なネットワークの構築にも対応できるようにスキルを磨きましょう。
また、ジェネラリストを目指す場合には、クラウドサーバーやデータベース構築のスキル、セキュリティに関する知識も身につけると良いですよ。
そして、マネジメントのキャリアパスを目指す場合は、リーダーとしてマネジメント経験を積んだり、PL/PMとしてプロジェクトマネジメントの経験を積んでいくことになりますね。
末永
いずれにしても、ネットワークエンジニアとして経験を積んでスキルを磨く必要があるので、キャリアの方向性を明確にした上で、キャリア実現に必要なアクションをしていくと良いですよ。
未経験から転職ができるネットワークエンジニアの求人例
未経験からネットワークエンジニアを目指す人の中には、ネットワークエンジニアの求人にはどのようなものがあるのか気になる人もいると思います。
そこで、未経験でも応募できるネットワークエンジニアの求人を取り扱っている「リクルートエージェント(IT)」と「doda」の求人情報を参考にした求人例を紹介していきますね。
NIer(ネットワークインテグレーター)会社のネットワークエンジニア
■仕事内容
ネットワーク環境の構築・運用・保守をご担当いただきます。
SEのサポート業務を通じて知識やスキルを習得することで、要件定義や基本設計といった上流工程のスキルを身に着ける事が可能です。
■応募要件(必須)
ネットワーク環境の構築に関心がある方
Windows・OAソフトの操作ができる方
■応募要件(歓迎)
ネットワーク環境に関して学習されている方
■諸条件
月収 :234,000円~(固定残業代含む)
賞与 :年2回
勤務地 :東京
働き方 :土日出社あり(平日の振休も可能)
一部リモートワークの相談も可能
年間休日:127日
完全週休二日制(土曜・日曜・祝日)
夏季3日・年末年始5日
有給 :有り(10日〜)
社会保険:健康保険・厚生年金保険
雇用保険・労災保険
福利厚生:通勤手当・残業手当
社内セミナー実施
研修支援制度・資格取得支援制度
受託会社におけるネットワークエンジニア
■仕事内容
ネットワークエンジニアとして活躍していただきます。
大手銀行やクレジット会社、大手通信キャリア等の案件もあり、2万人以上が利用するような大規模拠点の設計・構築の案件も多数保有。
【業務例】
施設内のネットワーク設計
事業所移転に伴うネットワーク設計/構築
セキュリティ製品のテクニカルサポート
NW機器の更新 など
■応募要件
未経験歓迎/学歴不問
■諸条件
月収 :23万円~40万円+各種手当
昇給 :年1回
勤務地 :東京
働き方 :リモートワークの案件あり
年間休日:125日
完全週休二日制(土・日)・祝日
年末年始・夏季休暇・慶弔休暇
産前/産後休暇・育児休暇
有給 :有り(10日〜)
社会保険:健康保険・厚生年金保険
雇用保険・労災保険
福利厚生:資格手当・現場手当
各種研修制度・資格取得支援
参照:doda
末永
未経験からでも応募できるネットワークエンジニアの求人では、応募条件のハードルは低く、入社後に研修で資格を取得できる会社もありました。
また、求人も受託開発会社やSES会社が多かったのですが、諸条件には差があり、ミスマッチにつながる情報が明記されていない求人もありましたね。
末永
そのため、求人を探す時には確認が必要な条件を整理して、特定の情報が掲載されていない場合には「なぜ書いていないのか」も考えてから応募することが大切です。
ネットワークエンジニアになるには転職エージェントを活用するのがおすすめ
ネットワークエンジニアになるには、スキル習得や資格取得をして転職活動を進めていく必要がありますが、求人を効率的に探したいなら転職エージェントを活用しましょう。
特に、IT業界の転職に強い転職エージェントでは、条件と伝えるだけで希望に合うネットワークエンジニアの求人を紹介してくれるので、効率的に求人探しを進めることができます。
また、未経験からネットワークエンジニアになるために必要なアドバイスをしてくれたり、企業情報の共有や選考対策のフォローまでしてくれるので転職の成功率を上げることにもつながります。
そのため、未経験からネットワークエンジニアを目指す際には、未経験から応募ができる求人も取り扱う「リクルートエージェント(IT)」「doda」「ワークポート」には登録しておくと良いですよ。
末永
ユニゾンキャリアもITスクールを運営していて、未経験者向けの転職支援にも強いため、興味がある人は登録しておきましょう。
また、未経験から応募できるネットワークエンジニアの求人は限られるので、転職エージェントを利用する際には、転職エージェントを併用して、求人探しの幅を広げておくのもおすすめですよ。
さらに、ネットワークエンジニアの働く場所や働き方を知っておけば、転職後のミスマッチを防ぐことにつながるので、調べておきましょう。