QAエンジニアがきつい理由!向いている人やQAエンジニアを選ぶ理由も解説
QAエンジニアはソフトウェア開発において欠かすことができない存在です。その存在が重要であるために、実はハードな仕事も多くきつい面もあります。なぜQAエンジニアの仕事はきついと言われるのでしょうか。
QAエンジニアの実態を深掘りし、QAエンジニアになる心構えと必要なスキルまでご紹介していきます。
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QAエンジニアがきつい理由
QAエンジニアの仕事は、ソフトウェアなどの品質保証をする業務を担当しますが、その仕事のなかでもきつい仕事は存在します。
QAエンジニアの仕事がきついと感じる理由には以下が挙げられます。
単純作業が多い
QAエンジニアがきついと言われる理由の1つ目は、単純作業が多いことです。
QAエンジニアはテストケースを何度も繰り返すこともあります。
テストケースの実行、バグの報告など繰り返しの作業が多くなるのは、品質を守る上では避けられません。
ただし、QAエンジニアの仕事がすべて繰り返しであるわけではありません。
QAエンジニアはテスト工程だけでなく、ソフトウェア開発の全般的に関わることも多いので、単純作業だけがメインでないことも覚えておいてください。
長時間労働になることがある
QAエンジニアがきついと言われる理由の2つ目は、長時間労働になることです。
QAエンジニアはテストに関わる資料を広く確認する必要があり、さらに複数のプロジェクトに関わることも多く、それだけ確認資料や作業が多くなります。また急なトラブルや要件変更が起こることも珍しくありません。
そのため、QAエンジニアの仕事量が多くなることで残業が発生することも少なくありません。
実際に、dodaの「平均残業時間ランキング」をみてみると、QAエンジニアの月の残業時間は21.9時間となっています。
もちろん、会社によって残業時間は異なりますし、残業も毎日ではなく波があります。
納期に追われる
QAエンジニアがきついと言われる理由の3つ目は、納期に追われることが多い点です。
QAエンジニアは、システムやソフトウェアのリリースに合わせて仕事をしていきます。
QAエンジニアの仕事は、システムやソフトウェアが期待通りに稼働するか、使いやすいかなど品質を保つための最終工程を担うため、最終納期に追われることも少なくありません。
また、プロジェクトを進めるにあたり途中でトラブルや要件変更もあります。
QAエンジニアは、そういったトラブルなどにも対応しながらスムーズに業務を終わらせることを求められます。
自己裁量権が狭い
QAエンジニアがきついと言われる理由の4つ目は、自己裁量権が狭いということです。
QAエンジニアの仕事は基本的にテストプロセスや保証基準などに合わせて仕事をしてくため、自己裁量権は狭い傾向にあります。
改善提案などを自由に提案する、アイディアを活かすというのは難しい立場です。
また、自己裁量権が狭いことから成果も見えにくいというきつい点もあります。
QAエンジニアに向いている人の特徴
QAエンジニアはシステムやソフトウェアのリリース直前に品質が問題ないかを最終確認する仕事であることから、以下のような特徴の人が向いている傾向にあります。
QAエンジニアはきついと言われることもありますが、一方で向いている人の特徴はどのようなものなのかそれぞれ詳しく解説していきます。
細かいところまで注意できる
QAエンジニアに向いている人の特徴は細かいところまで注意できることです。
QAエンジニアはシステムやソフトウェアが期待通りに稼働しているかだけでなく、さまざまな手順を試しエラーやバグが発生していないかなどの確認が必要なため、慎重さや注意深さが必要です。
QAエンジニアが担うのは最終段階のテストフェーズになるため、取りこぼしがないように注意深く作業できる人が活躍しやすいのです。
ユーザー視点を意識できる
QAエンジニアに向いている人の特徴としてユーザー視点を意識できることも重要です。
QAエンジニアはシステムやソフトウェアが期待通りに稼働しているかをテストするだけでなく、「ユーザーが使いやすいか」も同時に確認しています。
近年のソフトウェア開発では、ユーザーの信頼度や満足度を高めるためUI(ユーザーインタフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)の観点が重要となっています。
とくにUXデザインで得られるユーザーの満足度は、感覚や感情が大きく影響を及ぼすため、QAエンジニアはユーザー視点を意識して品質をチェックする必要があるのです。
マルチタスクが得意
QAエンジニアはマルチタスクが得意な人にも向いている仕事です。
QAエンジニアの仕事は、多岐に渡り複数プロジェクトに携わることもあるため、マルチタスクが得意であれば業務もスムーズにでき、迅速な対応ができます。
QAエンジニアの仕事は品質管理だけでなく、テスト計画の作成、テスト結果の分析や報告などは幅広い業務を担います。QAエンジニアは業務量も多いため、マルチタスクで業務ができれば、スムーズに業務を完了させることが可能です。
不明点を放置しない
不明点を放置しないこともQAエンジニアに向いている人の特徴の1つです。
QAエンジニアは不具合やバグを見つけた際には、根気強く原因を追求していくことが求められます。
そのため、不明点を放置しない姿勢はQAエンジニアにとって大切な要素だと言えます。
さらに、日々IT技術は進化しており新しい技術も登場しています。新しい技術が使われていても、わからないことをわからないままにせず、積極的に新しい技術を学ぶ姿勢も大切です。
末永
末永
転職のプロがQAエンジニアに向いているかを客観的にアドバイスしてくれるだけでなく、QAエンジニアになるための心構えや自分の市場価値を知るきっかけにもなります。
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QAエンジニアに求められるスキル
QAエンジニアの仕事内容は大きく「テストの計画・設計」「テストの実施・評価」「テスト結果の報告」「改善案の作成」の4つの工程に分かれます。
QAエンジニアとしてこれらの仕事をこなしていくためには、以下のスキルが必要です。
プログラミングスキル
QAエンジニアはプログラミングスキルが必要です。
QAエンジニアは、ソフトウェアやシステムが品質を保っているかをテストする際に、機能使用や設計内容、コードの確認や評価もおこないます。
テストや評価をして、問題がどこにあるかを読み解いていくには、プログラミングの理解が必要です。
また、QAエンジニアの膨大なテスト項目を少しでも効率的に消化させるために、テスト自動化ツールを使いこなす力も必要です。
自動化ツールを開発する場合でもプログラミングスキルが必要になりますね。
ソフトウェア開発スキル
QAエンジニアはソフトウェア開発に関するスキルが必要です。
というのも、QAエンジニアはテストを通じて、開発プロセスの問題点、改善点、工程の見直しなどのフィードバックをするからです。
またQAエンジニアはSEやプログラマーとコミュニケーションを取ることも多く、同じ目線でわかりやすくコミュニケーションを取っていくためにもソフトウェア開発に関する知識は役立ちます。
品質マネジメントの知識
QAエンジニアは品質マネジメントの知識が必要な仕事です。
QAエンジニアは、開発工程での品質管理や保証プロセスの質を管理する役割も担っています。
品質保証をしていくには、品質に関する基礎知識から品質を保つための管理方法、またシステムリリース後にも品質を保つためのアフターフォロー方法まで知っておく必要があります。
テスト技法の知識
QAエンジニアには幅広いテスト技法の知識が必要です。
QAエンジニアはテスト計画を立てる際に、開発内容に応じてどのようなテストをおこなうべきかを決めていきます。
テストの件数を増やせば、その分工数が増えてしまうので、最小限のテストで最大の効果を得るためのテスト技法を知っておく必要があります。
現役QAエンジニアがQAエンジニアを選んだ理由
「QAエンジニアはきつい」という意見もある中で現役でQAエンジニアとして活躍している人は、なぜQAエンジニアを選んだのでしょうか。
他職種からQAエンジニアのキャリアを歩み始めた理由について詳しく解説していきます。
プロジェクトに貢献できる
QAエンジニアは、最終工程を担う重要な役割をになっていますが、実はプロジェクトの用件定義から開発プロジェクトに関わっていきます。
何かに特化して知識があるというよりは、ゼネラリストのような存在になることもあり、プロジェクト全体の品質保証に関わることもあります。
プロジェクトマネージャーなどの経験も活かせる職種であり、多角的にプロジェクトに貢献できる職種であるため、プロジェクト全体に貢献していきたいと考え、QAエンジニアのキャリアを選ぶ人もいます。
学びが多い
QAエンジニアはテストや品質保証の知識だけあれば良いというわけではありません。
先述したように、プログラミングスキル、ソフトウェア開発などさまざまな知識が必要となる仕事です。
たくさんのことを学べるだけでなく、それを業務に直に活かせるのもQAエンジニアの魅力でもあります。
学んだことが役立つと感じられる職種だからこそ、QAエンジニアを選ぶ人も多いようです。
品質にこだわっていける
QAエンジニアは品質保証にこだわっていく職種です。
近年では、ユーザー目線の品質テストが重要とされており、セキュリティや性能などユーザー満足度を上げるため要求が高まってきているのです。
そこで重要となるのがQAエンジニアの存在です。開発チームは「作る側の目線」になりがちですが、QAエンジニアは「ユーザー目線」に立って品質保証ができます。
より良いシステムやソフトウェアを作ることに直接貢献していける職種であり将来性もあるため、QAエンジニアを選ぶ人も多いです。
その他QAエンジニアに関する情報は下記の記事も参考にしてみてください。
未経験からQAエンジニアになる方法
IT業界未経験で転職することは難しいと言われていますが、実は未経験からQAエンジニアになることも可能です。
昨今、IT人材不足が叫ばれていますが、そのなかでも少ないと言われているのがQAエンジニアです。
人手不足から未経験でも転職できるチャンスがあります。では、実際に未経験でQAエンジニアになるにはどのようにすれば良いのでしょうか。
ぜひ、以下の方法を参考にしてみてください。
プログラミングスキルを身に付ける
QAエンジニアに未経験でなるなら、プログラミングスキルを身につけるのがおすすめです。
QAエンジニアはシステムやソフトウェアの不具合やバグなどを見つけ問題を深掘りしていくためにもプログラミング知識が欠かせません。
開発ができるQAエンジニアは最強と言われるほど、プログラミングスキルは重要です。
未経験でQAエンジニアを目指したいなら、プログラミングスキルは身につけておいたほうが早期で活躍しやすくなります。
日本市場の開発でよく使われる言語は、以下の言語なのでいずれかを身につけておくと安心です。
ソフトウェア開発でよく使われる言語
- Java
- JavaScript
- PHP
- Python
- TypeScript
日本最大級のデータベース「SalesNow DB」が調査した、Web上にて公開されている求人情報をもとに、日本市場でよく使われているプログラミング言語の結果をご紹介しました。
ぜひ上記ランキングも参考にしてみてください。
資格を取得する
QAエンジニアに未経験でなるなら、QAエンジニアの業務に役立てる資格を取得することもおすすめです。
QAエンジニアの資格には以下があります。
QAエンジニアを目指す人におすすめの資格
- 基本情報技術者試験
- QC検定
- ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)
- JSTQB認定テスト技術者資格
- IT検証技術者認定試験(IVEC)
資格を取得すれば、QAエンジニアとしての基礎知識があると評価されるだけでなく、熱意もアピールすることができます。
上記資格は未経験でも取得できる可能性のある資格です。レベル別に試験を実施してる資格もありますが、下のレベルでも取得しておけばアピールに繋げられます。
未経験求人を探す
未経験からQAエンジニアを目指すなら、未経験求人を探すことも大切です。
とくに、未経験で新しい職種にチャレンジする場合大切になるのが、求人先の教育制度が整っているかになります。
いくらプログラミングスキルを身につけ、資格を取得したとしても、教育体制がしっかりしていなければすぐに実務で活躍するのは難しいです。
研修制度が充実しているか、OJTがつく環境なのかなど細かく確認するようにしてください。
末永
未経験求人を探すなら転職エージェントを利用するのがおすすめです。
「未経験求人なのだからエージェントを使うほどではないのでは?」と勘違いする人もいますが、未経験だからこそ転職エージェントは使うべきですね。
末永
未経験で転職する場合、求人先の情報を細かく得ること以外にも、ポテンシャル採用になるので面接で効果的なアピールをすることが大切です。
自分1人でそれをおこなうのは非常に難しいため、転職のプロである転職エージェントを頼った方が未経験求人への転職も成功しやすくなります。まずは登録してみてください。
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IT業界に特化した転職エージェントや転職サイトのおすすめは下記の記事で紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
自分がQAエンジニアに向いているかどうかは、自分1人では判断しかねると思います。
自分のQAエンジニアの適性を知りたいなら、転職エージェントを利用してみてください。