看護師の再就職手当はいくら?条件・もらい方も解説

看護師の再就職手当はいくら?条件・もらい方も解説

    再就職を考える看護師必見!

    再就職手当の受給条件、気になる金額(いくら?月給30万・120日の場合など)、計算方法、申請手続きやもらい方、審査のポイント、派遣でのあつかいを分かりやすく説明します。

    さらに、満額もらう方法、もらわない方がいいケース、廃止の噂についても解説し、看護師の再就職を全力サポートしていきますね。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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看護師が再就職手当を受け取るには、自己都合退職の場合「給付制限明け最初の1ヶ月はハローワークや転職エージェントの紹介で就職する」という条件があります。


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看護師が知るべき再就職手当の基本

「退職したけど、生活が不安…」「次の仕事が見つかるまでどうしよう…」そんな悩みを抱える看護師さんにとって、再就職手当は大きな支えになるかもしれません。

このパートでは、まず再就職手当がどんな制度なのか、そしてどんな看護師が再就職手当の対象になるのか、基本的な知識を分かりやすく解説します。

再就職手当とは

再就職手当とは、失業保険(雇用保険の基本手当)をもらえる資格のある看護師が、早めに安定した仕事へ再就職できた場合に、国からもらえるお祝い金のようなものです。

失業保険を受け取れる日数をある程度残して再就職すると、その残りの日数に応じて一時金がもらえるシステムになっています。

・支給日数を所定給付日数の3分の2以上残して早期に再就職した場合

→基本手当の支給残日数の70%の額


・支給日数を所定給付日数の3分の1以上残して早期に再就職した場

→基本手当の支給残日数の60%の額

再就職手当について|厚生労働省

再就職手当は、看護師のスムーズな社会復帰を応援するためのサポートといえますね。

そもそも「看護師が失業保険を受け取るにはどうしたら良いの?」とわからない看護師は下の記事もあわせてごらんください。

再就職手当がもらえる看護師の条件

再就職手当は、全ての看護師がもらえるわけではありません。

国が定めた8つの条件があり、これらをすべて満たす必要があります。

1.就職日の前日までの失業の認定を受けた後の基本手当の支給残日数が、所定給付日数の3分の1以上あること


2.1年を超えて勤務することが確実であると認められること


3.待期満了日以降の就職であること


4.離職理由による給付制限を受けた場合は、待期満了後の1ヶ月間については、ハローワーク等または許可・届出のある職業紹介事業者等の紹介により就職したものであること


5.離職前の事業主や、その関連事業主への再就職ではないこと


6.就職日前3年以内の就職について、再就職手当または常用就職支度手当の支給を受けていないこと


7.受給資格決定(求職申し込み)前から採用が内定していた事業主に雇用されたものではないこと


8.原則として、雇用保険の被保険者資格要件を満たす条件での雇用であること

出典

とくに看護師が忘れやすいのは「4.」です。

簡単にいうと「自己都合で辞めた看護師で、失業保険をもらい始めてすぐの1ヶ月以内に再就職手当をもらいたい人は、ハローワークか厚生労働省が認めた転職エージェント経由で仕事を見つけてね。1ヶ月を過ぎたら、友人や看護師仲間から紹介してもらったりするのもOK」ということです。

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出典:マイナビ看護師

末永雄大

末永

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出典:マイナビ看護師

再就職手当がもらえない主なケース

ここでは、看護師が再就職手当がもらえないよくあるケースを紹介していきます。

再就職手当がもらえない主なケース

  • 再就職手当の申込みをする前に内定をもらっているとき

  • 退職した病院(会社)に再就職するとき

  • 過去3年以内に再就職手当などの手当を受けたことがある場合

まず、再就職手当の申込みをする前に、すでに採用が内定していた場合は対象外です 。あくまで失業状態からの早期再就職を応援する制度のためです。

また、退職した病院(会社)に再就職する場合も、原則として支給されません 。

さらに、過去3年以内に再就職手当や常用就職支度手当を受けたことがある場合も、支給対象から外れます 。短期間に何度も手当をもらうことはできないルールになっているからですね。

派遣看護師の再就職手当について

派遣看護師でも、いくつかの条件を満たせば再就職手当をもらうことは可能です。大切なのは、派遣会社との雇用契約が「安定した職業」と認められるかどうかです。

まず「1年を超えて働くことがほぼ決まっている」見込みが必要です。たとえば、派遣先のお仕事が長期のプロジェクトだったり、契約更新が前提となっていたりする場合ですね。

そしてもう一つ、原則として「雇用保険に入れる条件で働く」こともポイントです。看護師として働く時間が「週20時間以上」などが目安になります。

フルタイムに近い働き方や、ある程度しっかりとした時間数で働く契約であれば、派遣看護師でも再就職手当の条件を満たしやすいといえます。

末永雄大

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メガホン ワンポイントアドバイス

再就職手当の申請時には、派遣会社との雇用契約内容が重要になるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

看護師の再就職手当でもらえる金額と計算方法

このパートでは、看護師が受け取れる再就職手当がどのように決まるのかについて、分かりやすく解説します。

計算に必要な情報や、知っておくと得するポイントもご紹介するので、参考にしてみてください。

看護師の再就職手当の上限額と支給期間

看護師がもらえる1日あたりの再就職手当には年齢に応じた上限額が設定されています。

たとえば、離職時の年齢が60歳未満の看護師は6,395円、60歳以上65歳未満の看護師は5,170円が、再就職手当を計算する際の基本手当日額の上限です。

末永雄大

末永

メガホン 支給期間について

支給期間ですが、再就職手当は一時金として一括で支給されるものです。


分割で長期間にわたってもらうものではありません。受け取れる金額は、あくまで早期に再就職が決まったことに対するお祝い金と考えるとよいでしょう。

看護師の再就職手当の計算方法

看護師の再就職手当は、基本手当日額と所定給付日数の支給残日数、そして再就職の早さによって決まる給付率をもとに計算できます。

まず、雇用保険受給資格者証の19欄で「基本手当日額」を見ます。次に、同じく雇用保険受給資格者証の裏面で「所定給付日数の支給残日数」を確認します。

看護師の雇用保険受給資格者証の19欄の書き方

出典:雇用保険受給資格者証|厚生労働省

支給残日数が所定給付日数の3分の2以上残っていれば70%、3分の1以上残っていれば60%をかけることで、支給額がわかります 。

末永雄大

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メガホン ワンポイントアドバイス

もし、自分で見るのがめんどくさければ転職エージェントに相談してみるとよいです。


とくに看護roo!転職は、累計利用者数60万人を突破する実績もあり、この機会に、退職後のキャリアプランもプロと一緒にしっかり考えたい人におすすめですね。

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看護師の再就職手当の計算例

看護師は実際のところいくらの再就職手当をもらえるのか、仕事を辞める前のお給料が月30万円だった看護師をモデルに解説します。

まず、1日あたりの手当額(基本手当日額)を出します。離職前6ヶ月間の給与総額÷180で計算できます(ボーナスは入れません)。

月給30万円だと、1日あたりの手当額は約5,000円〜6,666円になりますが、年齢や本当の賃金額で決まり、もらえる上限の金額もあります 。

基本手当日額が6,000円で、支給残日数を120日残して再就職した場合

もし、1日あたりの手当額が6,000円で、失業保険をもらえる残り日数が120日(もともともらえる日数の3分の2以上)ある時に再就職が決まったとすると、もらえる割合(給付率)は70%です。


ですから「6,000円 × 120日 × 70% = 504,000円」が、受け取れる再就職手当の計算になりますね。

看護師が再就職手当を満額もらうコツ

看護師が再就職手当を最も高い給付率で手当を受け取るための最大のコツは、失業保険の支給日数をできるだけ多く残して、再就職を決めることです。

基本手当の支給残日数を所定給付日数の3分の2以上残して再就職すると、給付率が70%になります 。これが再就職手当の最も高い給付率ですね。

末永雄大

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メガホン ワンポイントアドバイス

ハローワークでの求職申し込みや受給資格決定の手続きは早めに行い、積極的に転職活動を進めることがポイントです。


計画的に動くことで、より多くの再就職手当を受け取れる可能性が高まります。

看護師の再就職手当の支給時期と手順

このパートでは、看護師が再就職手当をスムーズに受け取るための申請手順や必要書類、そして気になる支給タイミングについて、説明していきます。

全体の流れを把握して、計画的に準備を進めましょう。

看護師の再就職手当の支給時期

看護師が再就職手当を申請した後、実際に受け取れるのは、申請書をハローワークに提出してから一定の期間が経過したあとです。

なぜなら、ハローワークで申請書類の審査が行われ、支給が決定されるまでに時間が必要だからです。

Q41 再就職手当は申請してからどのくらいで支給されるのですか。


ハローワークにおいて、再就職手当支給申請書を受理後審査を行った上で支給の可否を判断するため、再就職手当の支給申請書を受理後、支給までには一定程度お時間を要します。


なお、申請後の実際の審査状況等につきましては、申請されたハローワークへ来所いただき、本人確認書類を提示のうえ、確認してください(個人情報保護の観点から、電話での問い合わせにはお答えできません)。

出典

失業認定日から約1週間ほどで口座に入金される失業保険とは違い、審査があることを理解しておくと良いです。

看護師の再就職手当の申請手順

看護師の再就職手当の申請は、新しい仕事が決まった後にハローワークで行います。

まず、就職日の前日までにハローワークへ行き、「就職の申告」をしましょう。就職先に「採用証明書」を記入してもらい提出する必要がありますが、後日郵送での提出も可能です 。

その後、ハローワークから「再就職手当支給申請書」を受け取ります。申請書には、新しい就職先に記入してもらう欄があるので、入職後に依頼しましょう。

記入済みの「再就職手当支給申請書」と「雇用保険受給資格者証」をハローワークに提出すれば、申請は完了です。提出は、就職日の翌日から1ヶ月以内に行う必要があるので注意してくださいね。

看護師が再就職手当の審査で注意すべき点

再就職手当の審査で、看護師がとくに注意したいポイントをおさえておきましょう。

まず、新しい職場での雇用契約が「1年を超えて勤務することが確実」と認められるかになります。見分けかたは、雇用契約書の内容です。

「雇用期間の定めなし」と明記されていれば確実性が高いといえます。逆に「1年以下の契約期間」で、契約更新に「一定の業務目標達成が条件」といった記載がある場合は、1年を超える勤務が確実とは見なされにくく、対象外となる可能性があります 。

末永雄大

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メガホン ワンポイントアドバイス

自己都合退職などで給付制限がある場合、待期満了後の最初の1ヶ月間は、ハローワークや転職エージェントの紹介による就職である必要があるので注意が必要です 。


求職活動実績をつくるなら、看護師の転職に特化した転職エージェントがおすすめです。


ハローワークも選択肢の一つですが、看護師専門の転職エージェントなら、看護師ならではの職場の雰囲気や働き方のリアルな情報を教えてもらえますよ。

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看護師の再就職手当についてよくある質問(FAQ)

再就職手当について、基本的なことは分かってきたけれど、「私の場合はどうなんだろう?」「こんな時はどうなるの?」と、まだまだ気になるギモンや不安がたくさんありますよね。

このパートでは、看護師からよく寄せられる再就職手当に関する具体的な質問と、それに対する分かりやすい答えをQ&A形式でまとめました。

看護師の再就職手当はいくら?

看護師が受け取れる再就職手当は、一人ひとり異なります。

看護師が受け取れる再就職手当の金額は、主に離職前の給与と失業保険の支給残日数によって決まります。

実際には、基本手当日額×支給残日数×給付率(60%または70%)で計算されますが、基本手当日額には上限があります 。

※詳しくは「看護師の再就職手当の計算例」をごらんください。

看護師の再就職手当は12,000円?

再就職手当の金額が一律で12,000円ということはありません。

看護師が受け取れる再就職手当の額は、離職前の賃金や失業保険の支給残日数など、個人の状況によって大きく変動します。

そのため、誰でも同じ金額になるわけではありません。正確な金額は、ハローワークでの手続きを通じて確認する必要があります。

看護師の再就職手当の審査は厳しい?

再就職手当の審査が特別に厳しいということはありません。

審査は、厚生労働省が定める支給要件(全8項目)をすべて満たしているかを確認するものです 。

例えば、1年を超えて勤務することが確実か、離職前の会社との関連性はないか、過去3年以内に手当をもらっていないかなど、定められた条件に合致していれば支給されます 。

書類に不備なく正確に申請することが大切です。

※全8項目は「再就職手当がもらえる看護師の条件」で解説しています)

看護師が再就職手当を満額もらうには?

再就職手当を最も有利な条件(給付率70%)で受け取るコツは、失業保険(失業手当)の支給日数をできるだけ多く残して早期に再就職することです。

所定給付日数の3分の2以上の支給日数を残して再就職すると、最大の給付率である70%が適用されます 。早めの求職活動と再就職決定がポイントです。

※詳しくは「再就職手当を満額もらうコツ」をごらんください。

看護師の再就職手当はいつから廃止になる?

厚生労働省の「雇用保険法等の一部を改正する法律(令和6年法律第26号)」によると、再就職手当制度が廃止される予定はありません。

ちなみに、よく似た制度に「就業手当」があり、令和7年3月31日をもって廃止されることが決定しています 。令和7年4月1日以降は、就業手当の支給要件を満たしても支給されません 。

再就職手当は安定した職業への早期再就職でもらえる一時金ですが、就業手当はパートやアルバイトなど常用雇用以外のかたちでの早期就業を支援するものですね。

再就職手当をもらわない方がいいのはどんな時?

再就職手当をもらわない方が良いと考えられるのは「すぐにまた失業するかもしれないから、今回の失業保険をもらえる権利をできるだけ取っておきたい」と考える場合です。

再就職手当をもらうと、その分は失業保険を使ったことになります。もし新しい職場で短期間で辞めてしまった場合、次に失業保険をもらう際に不利になる可能性があるからですね。

看護師は月給30万で再就職手当はいくらもらえる?

月給30万円だった看護師が、再就職手当をいくらもらえるかは、仕事を辞める前の6ヶ月間の給料や年齢、失業保険をもらえる残り日数などで変わってきます。

辞める前の給料から計算される1日あたりの手当が約6,666円で、失業保険をもらえる日数を全体の3分の2以上残して再就職できた場合、給付率は70%になります。

「6,666円×残り日数×70%」がおおよその目安です。

※詳しくは「看護師の再就職手当の計算例」をごらんください。

看護師は支給残日数が120日なら再就職手当はいくら?

支給残日数が120日で再就職した場合、看護師がもらえる再就職手当は、120日が「所定給付日数の3分の2以上」に該当するか、「3分の1以上3分の2未満」に該当するかで給付率が変わります。

例えば、基本手当日額が上限の6,395円(60歳未満の場合)で、120日が所定給付日数の3分の2以上にあたるなら、6,395円×120日×70%で計算されます。

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