訪問リハビリテーションの仕事はしんどい? 業務内容やトラブルの解決策を紹介

訪問リハビリテーションの仕事はしんどい? 業務内容やトラブルの解決策を紹介

    訪問リハビリテーションの仕事が「しんどい」と感じる理由や、しんどいときの対処法を解説します 。

    訪問リハビリテーションで働くやりがいや今後の将来性も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

末永雄大 この記事を書いた人

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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訪問リハビリテーションの仕事内容

訪問リハビリテーションは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が利用者の自宅や高齢者住宅へ直接訪問し、身体機能や日常生活動作(ADL)の維持・改善を図るサービスです。

業務 内容
健康管理 バイタル測定、問診など
機能評価 病状や身体機能の把握など
生活動作訓練 歩行、食事、排泄、着替え、座位保持など
摂食嚥下訓練 口腔ケア、口腔体操、食事内容の助言など
生活環境の整備 住宅改修の助言など
福祉用具の選定 身体に合わせた福祉用具の利用支援など
家族への指導 介助方法の助言など
事務作業 報告書作成、関係者との連絡・スケジュール調整など

訪問リハビリは、利用者の目標や生活環境に応じて、生活支援や運動訓練を策定するのが特徴です。

さらに家族や介護者への指導やコミュニケーションを通じて、自立支援のための環境の整備を支援します。

ケアマネジャーなど他職種と情報共有するために、訓練内容や経過をカルテに記録し、報告書を作成する業務もあります。

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移動を含めたスケジューリングや急変時の応急対応など、多面的なスキルが求められる点が病院リハビリとの大きな違いです。

訪問リハビリは業務範囲が広いだけに「しんどい」と感じがちです。

仕事に耐えられなくなったら、転職サイトを活用して別の職場に転職するのも1つの方法です。

訪問リハビリテーションがしんどい理由

訪問リハビリの仕事は、臨床だけでなく移動時間や事務作業も含むため、忙しさと負担の両方を感じやすい業務です。

病院のように設備や人員が常に整っているわけではなく、訪問先によって自宅環境や患者の症状も異なるため、「しんどい」「辛い」と感じることがあります。

具体的にどのような場面で「しんどい」と感じるのか、主な6つの理由を解説します。

体力的な負担が大きい

訪問リハビリでは1日に複数の利用者宅を訪問し、移乗介助や長距離移動を繰り返すため、疲労が蓄積しやすい仕事です。

ベッド・車いす間の移乗介助だけでなく、狭い廊下での歩行補助や階段昇降介助など、細かな身体動作が繰り返されるため、腰痛や肩こりなどのリスクが高まります。

加えて、利用者の自宅環境はバリアフリー化が不十分なケースが多く、段差昇降や屈曲姿勢での介助が頻発するため、腰痛や膝痛を抱えるスタッフも少なくありません。

また訪問先への移動も徒歩や自転車、車を使った長距離移動が続くことが多く、日常的に体力を消耗しやすいです。

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体力的な負担は病院勤務より大きく、「しんどい」と感じやすい大きな要因です。

仕事量が多い

訪問リハビリは生活動作訓練が中心ですが、家族対応なども業務に含まれます。

計画書や評価書の作成、ケアマネジャーや医師との情報連絡、福祉用具の手配など、対人業務以外の事務作業も膨大です。

すべての業務を診療報酬単位の中で効率的にこなさなければならず、利用者ごとの記録が増えれば残業が発生します。

特に月末はケアプラン会議用の経過報告や計画書更新が集中するため、休日や就業後に持ち帰り仕事が発生することも珍しくありません。

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訪問先にWi-Fiがない場合は、メモを取って帰社後に転記する二度手間も起きやすく、想定より仕事量が増えやすい点が「しんどさ」の一因です。

訪問先を選べない

訪問リハビリの利用者の割り当ては、事業所の契約エリアや利用者の優先度に応じておこなわれるため、スタッフが訪問先を選べない場合がほとんどです。

そのため、都市部では渋滞や駐車規制が厳しい地区、地方では山間部や雪道などアクセス条件の悪い地区を任される場合もあります。

また利用者の疾患・障害程度もさまざまで、介助度合いがわからないまま訪問するケースもあります。

訪問先を変更・拒否したくても「他のスタッフの訪問スケジュールが組めない」「契約上サービス継続が必須」といった理由で難しいのが実情です。

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働く環境を自らコントロールしづらい点がストレスとなり、「しんどい」と感じやすくなります。

責任が大きい

訪問リハビリはスタッフの単独訪問が基本であり、急変時も1人で初期対応する必要があります。

自分の判断ミスが利用者の健康被害につながりかねないため、常に高い責任感が必要です。

誤嚥や転倒など事故が起これば、インシデント報告書の作成が求められ、心理的プレッシャーは大きくなります。

利用者の自宅の安全管理や感染対策も徹底しなければならず、幅広いリスクマネジメントまで担う必要があります。

またケアプランの中心となる理学療法士は、ケアマネジャー・主治医・家族の調整役も担うため、適切な説明と対応を怠ればクレームに発展するリスクがあります。

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臨床判断とマネジメントを1人で抱える構造が、「責任が重くてしんどい」と感じさせるのです。

時間管理が難しい

訪問リハビリは、利用者の都合や体調変化によって開始時間がずれるケースが多く、時間管理が困難です。

交通渋滞や天候による移動遅延も考慮して、余裕を持った計画を立てる必要がありますが、多忙な日程の中で時間を調整するのは大きな負担です。

他職種のサービス時間帯と重複しないように訪問スケジュールを設定しても、急なトイレ介助や家族からの相談で予定より長引くことが多いです。

遅延すれば全体の予定が崩れるため、毎日リアルタイムでスケジュールを修正しなければなりません。

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毎日の複雑な時間管理が精神的な疲労を蓄積させて「しんどい」と感じる要素になるのです。

悪天候でも移動が必要になる

訪問リハビリは利用者の在宅生活を支えるサービスであるため、大雨や大雪、猛暑日でも原則としてサービス提供を継続しなければなりません

悪天候下では道路渋滞や公共交通機関の遅延、車のスリップリスクなどが増すため、安全確保のために出発時刻を前倒しする必要があります。

加えて、雨天時は機器や書類を濡らさないよう防水対策を講じ、真夏日は熱中症対策をするなど、通常より手間と荷物が増えます。

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気象状況によっては自らの判断で訪問可否を判断しなければならず、精神的・身体的なストレスが蓄積して「しんどい」と感じるのです。

訪問リハビリの仕事がしんどいことから、他業種に転職する人も多いです。

転職やセカンドキャリアを検討している人は、下記の記事を参考にしてみてください。

訪問リハビリテーションで働くやりがい

訪問リハビリテーションの仕事は「しんどい」と感じやすい反面、やりがいを感じやすい部分もあります。

働いた分だけ給料が増える

訪問リハビリテーションでは、件数制や歩合制が導入されていることが多く、1回の訪問に対して報酬単価が設定されています。

そのため、スケジュールを効率的に組んで1日複数の利用者を訪問できれば、年収アップが可能です。

働いた分だけ給料が増える仕組みなので、やりがいやモチベーション維持につながります。

歩合制ではなく業務委託契約で高単価を狙える場合もあり、時間と体力を適切に配分すれば、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。

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週1~2日のスポット契約をして副業として取り入れる理学療法士も多く、プライベートと収入アップを両立できるのも魅力です。

利用者と密なコミュニケーションを取れる

訪問リハビリでは利用者と1対1で向き合う時間が長いため、密なコミュニケーションを取れます。

長い時間をかけて利用者に関わることで信頼関係ができ、結果が出やすい好循環が生まれるのも、訪問リハビリならではの醍醐味です。

また「歩行距離が延びた」「トイレ動作が自立した」などのリハビリの成果を間近で確認でき、利用者の小さな変化や達成を家族と一緒に喜べます。

「先生のおかげで家事が楽になった」と直接感謝される機会も多く、専門職としてのやりがいを強く感じられます。

早い段階で管理職になるチャンスがある

訪問リハビリ事業は需要拡大に伴い、新規開設が相次いでいるため、経験年数が浅くてもチームリーダーや管理者のポストに抜擢されやすい傾向があります。

特に小規模事業所では5〜10名規模のスタッフをまとめる管理職が常に不足しており、経験年数よりも件数・成果で評価される傾向が強いです。

昇格スピードが早く、スタッフ育成などマネジメント業務に携わりながら、組織運営や売上管理などの幅広いスキルを短期間で習得できます。

管理経験を積めば、将来的にエリアマネジャーなど、多店舗を統括する立場へのキャリアアップも可能です。

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若いうちから経営感覚を磨きたい理学療法士・作業療法士・言語聴覚士にとっては、成長しやすくやりがいの大きい職場ですよ。

訪問リハビリテーションがしんどいときの対処法

訪問リハビリテーションの業務はやりがいが大きい反面、移動や書類業務、家族対応などで疲労しやすい仕事でもあります。

しんどい状態を放置すると、離職や健康障害につながるため、早めに原因を特定して負担を軽減する対策が重要です。

ここでは、おすすめの対処法を4つ紹介します。

しんどいポイントを整理する

訪問リハビリの業務がしんどいと感じたら、具体的にどの部分がしんどいのかを可視化しましょう。

体力・移動・書類・時間管理・家族対応などカテゴリー別にしんどいポイントをリストアップし、ストレスの度合いを数値化すると、優先的に解決すべき課題が明確になります。

たとえば「書類作成が業務の40%を占めている」とわかれば、音声入力ソフトの導入やテンプレート整備で劇的に負担を減らせる場合があります。

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しんどいポイントを整理すると、自分で改善できる問題と職場のサポートが必要な問題を区別でき、対策を講じやすくなります。

職場の上司や同僚に相談する

訪問リハビリのしんどいポイントを整理した結果、自分では解決できない問題がある場合は、上司や同僚に相談してみましょう。

「訪問件数が多すぎる」「遠方ルートが偏っている」「書類作業まで手が回らない」といった業務負荷は、チーム全体で調整すれば解消できます。

まずは定例ミーティングで担当件数や業務の偏りを共有し、業務フローの改善策を提案しましょう。

同僚や上司と一緒に訪問して、効率的な介入方法や記録の時短術などノウハウを習得するのも有効です。

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自分1人で悩みを抱え込まず、周りに相談して問題を可視化・分散化することが、訪問リハビリで長く働き続ける秘訣ですよ。

部署の異動希望を出す

どうしても訪問リハビリの業務が自分に合わない場合は、他部署への異動を検討しましょう。

外来リハビリやデイケア、施設内教育、管理職補佐などの訪問以外のリハビリ業務には、夜勤や移動負担が少ないポジションがあります。

同法人内の異動ならキャリアを活かしつつ勤務条件を変えられるため、転職のようにミスマッチを起こすリスクが少ないです。

異動希望を出す際は、訪問リハビリで培ったスキルが新部署でどう活かせるかを具体的に提案すると、了承を得やすくなります。

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部署異動によって自分の適性を見極めることもでき、キャリアの幅を広げるチャンスになりますよ。

転職して職場環境を一新する

現在の職場で問題の改善が難しい場合は、思い切って転職するのも1つの手です。

訪問リハビリテーションは全国に多数あり、訪問件数や勤務時間、研修制度、サポート体制は職場によって異なります。

近年は訪問エリアが狭い都市型ステーションや、書類業務をクラウド化して残業ゼロを掲げる法人も増えています。

訪問リハビリ業界は新規開設が相次いでいて求人が多いので、条件の良い事業所へ移れば、負担と待遇の改善が可能です。

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「1日4件以内」「電子カルテ完備」「教育体制充実」など、しんどいポイントを解消できる条件を明確に伝えれば、自分に合った求人を効率的に探せます。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士におすすめの転職サイト・エージェントを知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。

訪問リハビリテーションの仕事によくある質問

訪問リハビリテーションの仕事によくある質問と回答をまとめました。

訪問リハビリテーションによくあるトラブルは?

訪問リハビリで発生するトラブルとしては、以下が挙げられます。

  • 移動中の交通トラブル
  • 悪天候による訪問キャンセル
  • 家族とのコミュニケーション不足によるクレームやスケジュール変更
  • 利用者宅の設備不備や段差事故
  • 電子カルテの入力ミスによる算定エラー

訪問リハビリは道路事情や体調変動で予定変更が発生しやすく、説明不足によるクレームも生じやすい環境にあります。

トラブルを防ぐには、訪問前のルート確認や家族との事前連絡、ICTツールを活用した連携が有効です。

リスクマネジメントを徹底することで、大半のトラブルは未然に防げます

訪問リハビリテーションに向いている人は?

訪問リハビリに向いているのは、以下に該当する人です。

  • 自主性があり1人で判断を下せる人
  • 自己管理が得意で臨機応変に動ける人
  • 高齢者とのコミュニケーションを楽しめる人
  • 移動や身体介助に耐えられる体力を備えた人

訪問リハビリの仕事をこなすには、体力・コミュニケーション力・自己管理能力が必須です。

チーム連携よりも個別対応を好むタイプや、成果が数字で見える歩合制でモチベーションが上がる人にも訪問リハビリが適しています。

自分で仕事のリズムを整えられる自主性があると、訪問リハビリの醍醐味を感じやすくなります。

訪問リハビリテーションに将来性はある?

訪問リハビリテーションの市場は、高齢化とともに今後も拡大する見通しです。

政府の在宅医療推進政策や地域包括ケアシステムの充実により、新規事業所は増加し続けており、ICTやリハビリ支援ロボットを活用した遠隔リハビリの導入も進んでいます。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が在宅領域で専門性を発揮できる機会は今後も増え、長期的に安定した需要が見込まれます。

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