損保(損害保険)から転職をするきっかけは？転職理由を紹介

更新日：2025.09.05

この記事を書いた人

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」
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損保業界からの転職を考えている人
転職理由を整理したい人
次のキャリアを悩んでいる人

損保からの転職理由

よく聞く損保からの転職理由を紹介します。

損保からの転職理由

長時間労働

損保の営業は、代理店対応や事務作業に追われて残業が長くなりやすい仕事です。

事故や災害が発生した場合には休日や夜間の対応も必要になり、生活リズムを崩してしまう人も少なくありません。「休みが取れない」という不満は業界共通の悩みです。

やりがいを感じにくい

損保営業は代理店を通じた間接営業のため、自分が直接契約を取る機会は多くありません。

そのため「努力が成果に直結しない」「数字を自分の力でコントロールできない」と感じ、やりがいを持ちにくいという声がよく聞かれます。

代理店サポートの負担

複数の代理店を担当し、研修や販売サポート、資料作成をおこなうのも損保営業の大事な役割です。

ただし、代理店の営業力に成果が左右されることも多く、「自分の頑張りだけではどうにもならない」というジレンマを感じやすいのが現状です。

人間関係の付き合いが多い

代理店や顧客との関係づくりを重視する文化が強く、飲み会やゴルフといった付き合いが日常的にあります。

営業にとって大切な活動ではありますが、プライベートの時間を削ることになり、負担に感じて退職を考える人も少なくありません。

商品の差別化が難しい

損保商品は大手各社で大きな違いがなく、「どの会社でも同じ」と見られてしまうことが多いです。

たとえば、東京海上のブランド人気が圧倒的で、他社の営業は成果を出すのに苦労することもあります。商品の差別化が難しいため、自分自身の営業力でアピールし続けなければならない点に難しさがあります。

損保大手4社で見られる退職理由と具体的な声

実際に損保大手4社(東京海上日動、損害保険ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保)で働いていた人の口コミを整理すると、次のような退職理由が目立ちます。

企業	主な退職理由	具体的な口コミ・エピソード
東京海上日動	◼︎ 業務過多 ◼︎ 評価の不透明さ ◼︎ 精神的ストレス	◼︎ 「営業・事務ともに業務量が多く残業も多い」 ◼︎ 「代理店営業は体力的にも精神的にもきつい」 ◼︎ 「心理的ストレスで休職・退職する若手が多い」
損害保険ジャパン	◼︎ 事務負担 ◼︎ 成果が見えにくい ◼︎ 人間関係	◼︎ 「紙業務が多くテレワークが進まない」 ◼︎ 「間接営業で成果が実感できず、やりがいを感じにくい」 ◼︎ 「お局の影響で職場が暗く、退職者が多発」
三井住友海上	◼︎ ワークライフバランス困難 ◼︎ 心身の疲弊	◼︎ 「親の介護と子育てが重なり両立できず退職」 ◼︎ 「業務の多忙さで私生活とのバランスを取れなかった」
あいおいニッセイ同和損保	◼︎ 給与・業務のミスマッチ ◼︎ 休暇の取りづらさ	◼︎ 「地域限定社員は給与と業務量が釣り合わない」 ◼︎ 「営業は休暇を取りにくい雰囲気がある」