【保存版】総合インターネット(Web)広告代理店への転職

【保存版】総合インターネット(Web)広告代理店への転職

    今回は、私も前職で在籍していたサイバーエージェントなどが属する総合インターネット広告代理店への転職について考察してみました。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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総合インターネット(Web)広告代理店

総合インターネット(Web)広告代理店は、クライアント・広告主のデジタルマーケティングを戦略立案から費用対効果高い運用をトータルに支援しています。

全体のデジタルマーケティング戦略の設計だけでなく、運用フェイズで、メディアプランニングから、メディアバイイング、クリエイティブディレクション、入稿作業の代行、分析・レポーティングと、デジタルマーケティングに関わる企画〜実行までをすべて請け負うまさに代理店です。

主なWebマーケティング施策としては、ディスプレイ広告、リスティング広告、アフィリエイト広告、Facebook広告・Twitter広告などのソーシャルメディア広告、SEO、アドネットワーク、DSPなど、多岐に渡るwebマーケティング・広告施策を用い、クライアントに合わせて提案・実行支援をおこなっています。

ビジネスモデルとしては、メディアの取扱い高(広告予算)の10%程を購買メディアからもらう手数料収入がメインとなります。

その他、クリエイティブの製作費用や、コンサルティングフィーを請求する場合もありますが、基本的には、手数料収入がインターネット広告代理店の主な収入となります。

最近では、アドテクノロジーの進化により、人の手を介さずに広告の売買を自動的に最適化する技術が浸透しており、そうしたアドテクノロジーに精通し使いこなす必要性が出てきており、より専門性が高まっています。

インターネット広告施策には、主に獲得系とブランディング系とに分かれ、獲得系とは、資料請求や問い合わせ、商品購入などのコンバージョン(CV・成果)を目的とした広告・プロモーション施策です。

ブランディング系は、上記のようなコンバージョンを第一目的とせず、新商品のキャンペーンで露出を増やしたり、対象見込み顧客にブランドの深い意味合いを浸透させるためのメッセージ性のあるクリエイティブを見せたりといった販売や問い合わせなどの成果指標にとらわれないプロモーション施策です。

ポジション

  • アカウントプランナー(400~600万円程度)
  • シニアアカウントプランナー(600~800万円程度)
  • SEMコンサルタント(400~700万円程度)
  • SEOコンサルタント(400~700万円程度)
  • リーダー・マネージャー(500~750万円程度)
  • 局長(750~1,000万円程度)
  • 統括(800~1200万円程度)

※企業や経験・年次によっても変動するため、あくまで目安としてご参考ください。

総合インターネット(Web)広告代理店の典型的な業務フロー

総合インターネット(Web)広告代理店の典型的な業務フローについて紹介していきます。

【提案・コンペ】

新規または既存のクライアントに対して、顧客の課題や今回のプロモーションの目的についてヒアリングをおこないます。

そこで得た情報を元に、コンペのための提案資料を作成してプロポーザルのプレゼンテーションをおこないます。

その内容をもとに、代理店契約を結ぶかをクライアントから判断されます。

【代理店契約の締結】

クライアント企業との代理店契約が結ばれると、社内でプロジェクトチームを組成してキックオフとなります。

代理店契約は通常半年〜1年間単位で結ぶことが多く、そこでの顧客満足度や運用実績が高い場合はそのまま継続されることもあります。

そうでない場合は、再度コンペがおこなわれます。

代理店契約が結ばれ、受注後は、実際のプロモーションの実行・運用フェイズとなります。

案件によっては、オンサイト(クライアント先の常駐型)となるケースも稀ですがあります。

【プロモーション運用】

実際にコンペで提案した広告戦略や運用方針に沿い、クライアントと打ち合わせを重ねながら、広告の運用をおこなっていきます。

広告運用はクライアントや広告施策の種類によっても内容は異なりますが、主には、2週間〜1ヶ月単位でクライアントから予算を預かり、予算を振り分けたメディアプランの提出、メディアの広告枠の購入、広告枠に入稿するクリエイティブの製作進行・ディレクション、広告クリエイティブの入稿、出稿済みの広告の進捗確認、広告の配信結果のレポーティング、そしてまたメディアプランの提案〜といったサイクルを回していくイメージになります。

求められる人材要件

インターネット(Web)広告代理店では、常に新しいWEBマーケティング概念やツール、メディアが入れ替わり立ち代り生まれてくるため、自らインターネットマーケティングに関する知識やノウハウ、情報に対して、高い情報アンテナを張っていることが求められます。

そのためには、インターネット広告やWebマーケティングについて、少なくとも概念や仕組み、他の広告・集客手法と比較してどんなメリットやデメリットがあるのか等を事前に調べて、理解しておくことが、自らの知的好奇心の高さを示すための証明となるでしょう。

また、業界や会社の成長スピードも早く、創業年次も若く、社員の平均年齢も若い会社が多いため、年齢が若いことはなんだかんだまだまだ重要視される業界です。

具体的には、業界未経験者であれば、27歳くらいまでを対象としている企業が多い印象があります。

その他、インターネット企業は成長志向が高く、若い人たちが多いカルチャーの会社が多いため、仕事への主体性、スピード感、コミット感、ストレス耐性、体力、データ分析などの計数感覚(できればExcelスキルがあると望ましい)などが求められることは間違いありません。

選考プロセス

※アカウントプランナーの事例になります。

履歴書および職務経歴書によって選考がおこなわれます。

主に見られるポイントとしては、

  • 20代、それも27歳程度より若いか否か
  • 法人営業経験と、法人営業として高い成果・実績を上げてきているか
  • 法人営業の中でも課題解決型の営業スタイルであったのか、大きな顧客を担当したり、大きな顧客予算を預かった経験がありそうか
  • 営業成果を自分なりに工夫した上で、差別化しておこなっていたことが垣間見れるか
  • インターネット業界の実務経験、もしくはそれに準ずる経験を持っているか

上記のポイントが見られている印象があります。

このように、インターネット広告業界(アカウントプランナー)の書類選考では一般にはあまり知られていない「抑えるべきポイント」があります。

全体的な構成やクローズアップさせるべき経歴や志望理由など、応募書類の作成から入念な準備が必要となります。

【筆記試験】

筆記試験をおこなう会社は多くない印象です。

【面接】

通常、2~4名の面接官と1対1の面接がおこなわれます。志望理由や職務経験を中心とする面接になります。

一次面接で、人事、もしくは現場マネージャー・局長クラス、二次や最終面接で部長・役員といった流れが多い印象です。

ネクストキャリア

アカウントプランナーの事例になりますが、デジタルマーケティングの専門スキル・経験を積んだ上で、 大きく以下のような選択肢があります。

総合広告代理店のアカウントプランナー

デジタルだけでなく、より多くの人にリーチできるマス広告も組み合わせた提案を経験していきたいという動機づけ

メディア企業の代理店向け営業担当

仕入れ先のメディアの営業担当者サイドへの転職。

特定のメディアに腰を据えて貢献したいという想いの強い人や、メディア企業の人が顧客に振り回されないというメリットもあるため、やや激務な状態に疲れた人が動かれるケースもあります。

メディア企業のWebマーケティング・Webディレクター関連職種

より営業だけでなく、専門的なスキルを得たいということと、メディアの立ち上げや運用に関心が強く、メディア企業のマーケやディレクターへ職種チェンジされる人もいます。

微妙に職種的な適正が異なるため、やや内定を得るのには難易度が高いケースです。

事業会社のデジタルマーケティング担当

アカウントプランナーにとってのクライアントサイドへの転職です。

クライアントサイドで、プロモーション施策の実行請負だけでなく、集客後のより事業サイドのプロセスまで関わりたいという意向の人も多いですが、実際には年齢が30代を超え、結婚もした上で、もう少し落ち着いたカルチャー・制度・待遇の会社で腰を据えて働きたいという志向性で動かれる人も多いです。

IT・ネットベンチャー企業の創業・役員・マネジメント層

ネット広告代理店自体が、ベンチャー企業であったり、ベンチャー気質な会社であるためか、将来起業したい、ベンチャー企業の経営に参画したいといった想いを持った人も一定レベルでいらっしゃるため、起業したり、知人のベンチャー企業の創業を手伝ったり、転職したりされるケースも多くあります。

役割としては、なんでもやるといった感じですが、主には、営業系か、マーケティング系の役割を担っていることが多いように思います。

代表的な総合インターネット(Web)広告代理店

  • サイバーエージェント
  • オプト
  • セプテーニ
  • トランスコスモス
  • メディックス

インターネット広告代理店に転職するには?

インターネット広告代理店への転職は特別難しいわけではありません。

理由は2つあります。

  1. 成長産業なのでポジションが空きやすく、求人が豊富にある
  2. 営業職は特別な専門的なスキルや経験を求められない

とは言え、前提として、広告業界はクライアントありきです。したがって、どうして労働時間は長く、楽な業界ではないでしょう。

なので「成長したい」「やりがいを持って仕事がしたい」という理由で面接に臨んでしまうと「本当に長く勤められるのかな」「楽しいだけの仕事ではない」と思われてしまう可能性が高いです。

したがって「なぜインターネット広告代理店に転職したいのか?」「成長した後に何をしたいのか?」というビジョンや働く動機づけを明確にすることが大切です。

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