新卒と既卒の違いは?企業によって採用基準が異なる理由をプロが解説!
この記事では、既卒と新卒の違いをはじめ、どういう場合が既卒に分類されるのか解説しています。
また、既卒は新卒と比較して就職が不利になる理由や、就職率をUPさせるための方法なども一緒にお伝えしていきます。
新卒と既卒の違い
新卒と既卒の大きな違いは、「すでに学校を卒業しているか、していないか」です。
実は新卒と既卒は明確に定義されておらず、企業や就職エージェントによって曖昧だったりします。
そこで「すべらない転職」では、新卒・既卒を以下の条件に定義しています。
新卒の定義
- 年度中に4年制大学・短期大学・専門学校・高校を卒業する見込みのある学生
既卒の定義
- 大学卒業後に就職をしなかった人
- 大学卒業後に1度就職したけど1年未満で退職した人
ちなみに、大学院をその年に卒業する見込みがある人のことは、新卒ではなく「院卒」と言います。
【ケース別】私は既卒に分類される?
自分が現在、既卒なのかどうかなのかわからず悩んでしまっている人も多いと思います。
そこで、筆者へのよくある相談の中から5つほどのケースをピックアップしてみました。もしかしたら、「自分と似てる!」という項目があるかもしれないので、参考にしてみてくださいね。
Aさん:卒業後にワーホリに行った場合
ちなみに、既卒の場合はその後に何をしたのか関係ありません。
Bさん:卒業しないで留年した場合
実は、既卒の就職はとても不利になるため、あえて留年する人も結構いるんですよ。
Cさん:働きたい会社が新卒採用じゃない場合
この会社で働きたいんですが、これって卒業して既卒者になってから正社員として応募すれば良いんですか?
ただ、企業側は新卒対応をしないので、ある程度の覚悟があるかどうかをアピールすると良いですよ!
Dさん:1度就職して短期離職している場合
一般的に、学校を卒業後に1度も就職されていない場合を「既卒」と呼ぶ傾向があるので、Dさんは第二新卒者となりますね。
Eさん:大学受験して落ち、浪人しない場合
地元の友達は4月に入社しているのに、私はまだ就職できていない状態です。この場合、私は新卒・既卒・中途のどれに該当するんですか?
卒業して3年以内なら新卒と言われることもあるみたいですけど、高卒の場合でも同じですか?その場合って、22年新卒のエントリーができるってことですか?
新卒と既卒の定義が曖昧だからこそ、Eさんが22年新卒のエントリーができるかどうかは、正直その企業によって変わってきます。
既卒者を新卒枠の対象にする企業もあれば、既卒者を既卒枠の対象にする企業もあります。ご自身のエントリーが可能かどうか、その企業の採用ページに記載されている募集資格欄・応募対象者欄を確認してみましょう。
既卒は新卒と比べて就職が不利になる
既卒の場合、新卒と比べて就職が不利になる傾向が強くあります。もちろん、既卒になった理由によって変わってきますが、基本的に就職の難易度は高いと思ったほうが良いですね。
とくに注意すべき既卒者ならではのポイントを以下にまとめてみました。
上記に挙げた2つの点について、詳しく解説していきたいと思います。
就職浪人した既卒の人は就職難易度が高い
大学在学中に就活をしたけど就職できず、そのまま既卒になってしまった場合のお話をしますね。
基本的に就職の難易度は高いです。なぜなら既卒はイレギュラー的な感じだからなんです。
大学のみんなと同じレールに乗らなかったという解釈になるため、どうしても批判的な目で見られてしまうんですよね。もちろん、よほどの事情があれば話は別です。
だからこそ、面接官に「なぜ就活しなかったの?」と質問された際に、きちんと答えられることが重要なんです。面接官が納得できない回答だと「そんな理由なの?」と悪印象を持たれてしまう可能性があります。
そこから原因究明をして「今後はこうしよう」という改善思考になれば、内定がもらえる可能性が高まります。
ただ、これらを1人で考えるのは大変だと思います。そんなときは就職エージェントに相談して、壁打ちしながら考えていくのがおすすめですよ。
末永がおすすめしたい就職エージェント
既卒になった理由によって就職の有利・不利が変わる
上記では就職浪人を挙げましたが、既卒といってもどのような事情で既卒になったのか、その理由によって有利なのか不利なのか変わってきます。
例えば「大学時代に起業して、卒業後に就職の道を選んだ人」は面接官から評価してもらいやすいです。どのレベルでおこなっていたのかにもよりますが、主体的に行動できること、そして仕事について理解しているので、面接官がポジティブに捉えてくれる可能性があります。
ちなみに、これは稀かもしれませんが、「海外の大学を卒業して、日本での就職を選んだ人」もいると思います。正直これはグレーゾーンで、既卒と言えば既卒なんですが、新卒と同じ扱いになるんです。
欧米などは9月に卒業をして10月に入社するというのが一般的なのですが、日本は3月に卒業をして4月に入社するのが一般的になっていますよね。そもそもこのスタンスに違いがあります。
つまり、海外の大学を9月に卒業して10月以降に日本へ帰ってきて、来年の4月を目指して就活をすることになります。このような物理的な問題が生じるため、この場合は新卒扱いとなります。
企業によって既卒の採用基準が異なる
求人を見ていると、新卒と既卒で採用要件に差があるな…と思った人もいると思います。それは企業によって既卒のイメージ・定義が違うからなんです。
例えば、以下のような求人が挙げられます。
新卒求人
資格:TOEIC 最低600点以上、英語、その他外国語が日常会話程度話せること、留学経験があること、自動車免許(AT限定不可)
既卒求人
資格:自動車免許(AT限定不可)
上記のような場合、「既卒=すぐに人が欲しい」と企業が考えている可能性は高いです。新卒採用や中途採用をしても良い人と出会えなかったから、既卒を対象にしているといったところですね。だからこそ、採用要件も低くされている可能性があると言えます。
これが同じ会社で、同じ条件・仕事内容での募集だった場合、「区別せずに任せるよ!」というスタンスなので、とても良い会社だと判断できます。つまり「良い人が来ないから仕方なく…」という理由ではないということですね。
ポジティブな内容なら大丈夫だと判断して安心できますし、ちょっと言い方がきついとかマイナス要素を感じるのなら応募するのを見送るというのが良いでしょう。
既卒の就職を成功させるために
既卒の場合は、不利な状況からスタートするとお話をしました。「どうして既卒になったの?」という質問にきちんと答えられるようにするためには、現状を受け止め反省しなければなりません。
ただ、1人だと何から考えればいいのかわからないものですよね。そこでおすすめなのが、就職エージェントの利用なんです。
就職のプロであるキャリアアドバイザーがあなたの現状を把握して、「どうして既卒になったのか」という理由について一緒に考え、面接官を納得させられるようなものに仕上げることができますよ。
もちろん面接対策もバッチリおこなってもらえるので安心できますし、自信を持って本番に臨めます。まずは相談だけしてみるというのも良いでしょう。
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