第二新卒がホワイト企業に転職する方法|未経験でも年収アップを狙える求人の探し方
第二新卒がホワイト企業に転職するための具体的な方法やポイントを現役の転職エージェントが徹底解説します。
また、未経験でも年収アップを狙える求人の探し方や、成功するための戦略を紹介します。
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第二新卒でもホワイト企業への転職は可能
結論からいうと、第二新卒であってもホワイト企業への転職は可能です。
確かに、新卒と比べると選択肢は限られるかもしれませんが、多くのホワイト企業が第二新卒採用を積極的に行っています。
末永
ただ、社会人経験が浅い第二新卒は、求人選びで思わぬ落とし穴に陥りやすいため注意が必要です。
特に、ブラック企業の見分け方に不慣れであるため、求人票の魅力的な文言に惹かれてしまい、結果として再びブラック企業を選んでしまうケースが少なくありません。
そのため、第二新卒がホワイト企業に転職するためには、表面的な求人情報だけでなく、実際の従業員の口コミや企業の離職率、残業時間の実態、福利厚生の具体的な内容などをしっかりと確認することが重要です。
末永
時間をかけてでも、慎重に企業を選ぶことで、ホワイト企業への転職を実現することができますね。
そもそもホワイト企業とは?
ホワイト企業は明確な定義があるわけではないですが、厚生労働省の「安全衛生優良企業公表制度」を目安にするのが一般的です。
働く人の健康面など、安全かつ働き続けられるように、労働環境を確保している企業を認定する制度で、以下の認定基準を満たす企業を優良企業として認定しています。
- 安全衛生活動を推進するための取組状況
- 健康管理の取組状況
- メンタルヘルス対策への取組状況
- 過重労働防止対策の取組状況
- 受動喫煙防止対策の実施状況
- 安全でリスクの少ない職場環境の整備の取組状況
認定を受けている企業は、働き方改革に取り組んでいる企業と判断して間違いはありません。
ただし、あくまでもホワイト企業の基準は人それぞれなので参考までにとどめ、自分が本当に働きやすいと感じる企業を探すのが大切ですよ。
末永
ホワイト企業かどうかを自分1人で見極めるのは容易ではありません。不安な人はリクルートエージェントやdodaなどの転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントは企業の内情をしっかり把握しているので理想の働き方に合わせた企業を紹介してくれますよ。
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ホワイト企業の具体的な特徴
ホワイト企業を選ぶためには、具体的な特徴を押さえておきましょう。
「大手企業=ホワイト企業」と考える人もいますが、大手企業であっても残業時間が長かったり、休みが取りづらかったり、ということはよくあります。
ここでは、一般的にホワイト企業の特徴としてあげられる基準を7つ紹介します。
離職率が低い
ホワイト企業の最も特徴的な要素の一つが、従業員の離職率の低さです。
離職率が低いということは、従業員が長く働き続けられる環境があるということなので、待遇や職場環境が良好であることを示す重要な指標となりますね。
厚生労働省の公開資料によると、日本の平均離職率は15.4%でした。
業界業種ごとに離職率は異なり、離職率が低いことが必ずしもホワイト企業というわけではないですが、目安として離職率が20%を超える場合は要注意な企業と判断しましょう。
残業時間が少ない
残業時間が少ないこともホワイト企業の代表的な特徴です。
大手企業や中小企業問わず、毎月の残業時間が20時間程度であればホワイト企業だと判断して良いでしょう。
目安として、大手総合型転職サイトのdodaが公開する平均残業時間ランキングによると、全職種の平均残業時間は21.9時間/月でした。
職種ごとの平均残業時間は以下の通りで、最も残業時間が多いのはプロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)で42.2時間、最も少ないのは一般事務で10.6時間という結果です。
職種区分 | 職種名 | 平均残業時間 |
---|---|---|
クリエイティブ | プロデューサー/ディレクター/プランナー (出版/広告/Web/映像関連) |
42.2時間 |
営業 | 人材サービスの営業 | 30.0時間 |
建築/土木系エンジニア | 施工管理 | 30.0時間 |
企画/管理 | 商品企画/サービス企画 | 27.5時間 |
営業 | MR | 27.1時間 |
営業 | 金融業界の法人営業 | 26.4時間 |
販売/サービス | 運輸/物流サービス | 25.6時間 |
企画/管理 | 人事 | 25.3時間 |
営業 | IT営業 | 23.6時間 |
販売/サービス | 教育/スクール | 23.4時間 |
コンサルタント | ビジネスコンサルタント | 23.1時間 |
企画/管理 | 広報/PR/IR | 22.0時間 |
IT/通信系エンジニア | アプリケーションエンジニア | 21.1時間 |
販売/サービス | 販売/接客/売り場担当 | 13.9時間 |
企画/管理 | 総務 | 13.8時間 |
事務/アシスタント | 一般事務 | 10.6時間 |
業界や職種ごとに平均残業時間にバラつきはあるので、応募したい企業・職種の属する平均残業時間を目安にしましょう。
休みが多い
休みが多いこともホワイト企業の大きな特徴です。
目安として、厚生労働省が公表している「就労条件総合調査の概況(令和5年)」によると、1企業平均は110.7日、労働者1人平均は115.6日でした。平均を大きく下回る休暇日数だとブラック企業だと判断できます。
また、労働基準法では第35条で「毎週少なくとも1回の休日を与えなければならない」、労働基準法第32条で「労働条件の上限は1日8時間、1週間40時間」と定められています。
つまり、ホワイト企業なのかどうか判断する際には、年間休日数は105日以上であることが妥当ということになりますね。
末永
さらに、有休消化率にも注目しましょう。年間の有給消化率が50%超えている場合はホワイト企業だと判断できますよ。
有休消化率は、採用ページや面接の場で直接確認するか、ONE CAREER PLUSなどの口コミサイトで確認することができます。
福利厚生が充実している
ホワイト企業かどうかを判断するには、福利厚生制度を確認するのも大切です。
ホワイト企業の場合は雇用保険や健康保険などの法定福利厚生を上回る独自の福利厚生制度(法定外福利厚生)を数多く用意しています。
たとえば、以下のような制度があげられます。
各種手当 | 住宅手当・家賃補助 通勤手当・家族手当 |
---|---|
慶弔 | 結婚休暇・出産休暇 忌引休暇・結婚祝い金 出産祝い金・入学祝い金 災害見舞金・傷病見舞金・香典 |
リモート | 在宅勤務手当 コミュニケーション手当 食事補助 |
医療・健康 | 病気・療養休暇 リフレッシュ休暇 健康診断・健康相談 メンタルヘルスケア |
ライフサポート | 産前産後休暇・育児休暇 看護・介護休暇 託児所の利用 |
共済会 | 財形貯蓄・慶弔給付 |
福利厚生代行 | カフェテリアプラン パッケージプラン |
文化・体育・レクリエーション | 研修制度・社員旅行 クラブ活動 保養所・運動施設の割引利用 |
また、コロナ禍以降はテレワークやリモートワークを導入する企業も増えてきました。
業務環境を整備するために、光熱費や通信費、備品購入費などを支給する福利厚生を設けているケースがありますよ。
働きやすい制度が整っている
ホワイト企業では社員のワークライフバランスを重視し、様々な働き方を支援する制度が整備されています。
たとえば、フレックスタイム制度やテレワーク制度はもちろんのこと、育児・介護との両立を支援する制度として法定を上回る育児休業期間の設定や、短時間勤務制度の拡充などの制度整備を行う企業は多いです。
子育て中の社員に対する支援や女性活躍支援の充実度合いは、以下のような認定を受けているかどうか確認すると良いですね。
くるみん認定 | 仕事と子育ての両立支援に積極的に取り組んでいる企業を認定する制度。 |
---|---|
プラチナくるみん認定 | 「くるみん認定」よりもさらに両立支援の取り組みが進んでいる企業が特例認定される制度。 |
トライくるみん認定 | 認定基準は「くるみん認定」と同じだが、男性の育児休業等取得率は7%以上となっている。(くるみんは10%以上) |
えるぼし認定 | 女性の活躍を推進している企業を認定する制度。「女性活躍推進法」という法律に基づいて厚生労働省が実施。 |
プラチナえるぼし認定 | 「えるぼし認定」企業のうち、取り組みの実施状況がとくに優良であるなど、一定要件を満たした企業が取得できる。 |
末永
ほかにも、働き方改革として時差出勤制度やノー残業デーの設定など、効率的な働き方を促進する取り組みも積極的に行われています。
応募先企業を探す際は、制度が整備されていることだけでなく、実際に利用しやすい環境が整っているかどうかも確認できると良いですね。
新人教育や研修制度が整っている
ホワイト企業では、新入社員の育成に十分な時間と予算を投資しています。
入社時の基礎研修はもちろん、配属後のOJT・メンター制度・定期的なフォローアップ研修などを実施し、新人の成長をきめ細かくサポートしています。第二新卒の場合も、しっかりとしたサポートが得られるので安心して就職できますよ。
さらに、キャリアパスに応じた階層別研修や専門スキル研修、資格取得の補助金や通信教育費用の負担など、自己成長を支援する制度なども充実しています。
単に業務スキルの向上を狙っているだけでなく、社員一人ひとりの長期的なキャリア形成を支援する体制が整っている企業はホワイト企業だといえますね。
コンプライアンスが守られている
ホワイト企業では、コンプライアンス(法令遵守)が企業文化として深く根付いています。
そのため、労働基準法をはじめとする各種法令を厳格に遵守し、社内規程も明確に整備されているのが特徴です。定期的なコンプライアンス研修の実施や、内部通報制度の整備、問題の早期発見・解決など積極的に取り組みます。
また、ハラスメント対策も徹底されており、相談窓口の設置や防止のための研修実施、迅速な対応体制の整備などが行われていますよ。
末永
ほかにも、企業の社会的責任(CSR)として環境保護や地域貢献活動などを重視していたり、財務状況や意思決定プロセスが透明で、公正な運営がされていたりと、誠実な企業姿勢を持つことがホワイト企業の特徴だといえます。
第二新卒がホワイト企業で働くメリット
第二新卒にとってホワイト企業で働くことは、スキル・キャリアアップのチャンスが得られたり、働きやすい職場環境で働けたりと、大きなメリットがあります。
入社後の早期立ち上がりだけでなく、将来のキャリア形成にも非常にプラスに働きますよ。
ここでは代表的なメリットを3つあげるので、ぜひ企業選びの参考にしてください。
未経験でもキャリアアップが可能
ホワイト企業では第二新卒者の経験不足を理解した上で、長期的な視点での人材育成を行います。
前職での経験が活かせない未経験業界・業種への転職であっても、基礎から丁寧に指導する体制が整っているため、第二新卒でも着実にスキルアップできますね。
また、実力主義の評価制度や社内公募制度やジョブローテーション制度なども整備されていることが多く、意欲的に学び、成果を出せば、早期のキャリアアップも十分に可能ですよ。
充実した研修制度
ホワイト企業は、従業員の成長を重視し、充実した研修プログラムを提供しています。
たとえば、社会人としての基礎を改めて学ぶ機会や、業界知識や業務スキルをゼロから学べる新人研修が用意されていたりと、第二新卒が未経験転職をする場合にも安心してスキル習得できる環境が整備されていますよ。
また、配属後の段階的なOJT研修なども整備されているので、座学と実践的なトレーニングを組み合わせることで、即戦力となるスキルを習得できるのも特徴です。
ワークライフバランスの実現
ホワイト企業では残業時間の管理が適切に行われており、効率的な働き方が推進されていたりと、プライベートの時間を十分に確保することができます。
余暇時間を活用して、資格取得や自己啓発に取り組むことで、さらなるスキルアップも可能ですね。
また、フレックスタイム制度やテレワーク制度などの柔軟な勤務制度により、自身のライフスタイルに合わせた働き方を選択できることも、第二新卒者にとって大きなメリットといえます。
末永
ほかにも、有給休暇の取得推進や育児・介護との両立支援制度が充実していることもホワイト企業の大きな特徴です。
仕事の継続を諦めることなく、長期的なキャリアプランを描くことができるのも大きなメリットですよ。
第二新卒がブラック企業を選んでしまう理由
第二新卒がブラック企業を選んでしまうのは、求職者側・採用企業側の双方に理由があります。
転職活動を成功させるためには、企業の評判や労働条件を慎重に調査し、自分の価値観や目標に合った職場を選ぶことが重要ですよ。
ここでは、ブラック企業を選んでしまう代表的な理由を3つ紹介します。
社会人経験が浅く企業を判断できない
第二新卒は社会人経験が浅いため、企業の良し悪しを判断するための基準や経験が不足しています。
たとえば、求人票に記載された「残業代全額支給」「有給休暇取得推進」といった当たり前の制度や取り組みを、特別な福利厚生であるかのように感じてしまい、その企業を高評価してしまう傾向があります。
また、面接時の「風通しの良い社風です」「若手の意見を積極的に取り入れます」「アットホームな職場」といった抽象的な説明を、表面的にそのまま受け止めてしまいがちです。
末永
前職がブラック企業だった場合は多少の問題があっても「前の会社より良ければいい」という基準で判断してしまうこともあります。
客観的にブラック企業を見極められないので、結果として再びブラック企業を選択してしまうことも少なくありませんね。
ブラック企業の採用基準が緩く内定が出やすい
採用企業側の都合で、ブラック企業には受かりやすいという理由もあります。
ブラック企業は慢性的な人手不足に陥っており、「来るもの拒まず」で採用基準が比較的緩いことも多いです。特に、未経験者歓迎をうたう第二新卒採用においては、経験やスキルよりも「短期間で労働力として活用できるか」を重視する傾向がありますね。
そのため、形式的に面接をするものの、厳格な採用基準はなく、すぐに内定となる場合が多くあります。
末永
また、過度に好条件を提示したり、内定の出るのが早すぎる、「あなたが必要」「即戦力になれる」と過剰な安心感を与えるケースもあります。
入社後に長時間労働や過酷なノルマなど、実際の業務内容や労働条件が非常に厳しいことが後で分かるケースも多いので、要注意ですよ。
焦って転職してしまう
第二新卒は早く次の職場を見つけなければ、と焦りを抱えている人も多くいます。
たとえば、すでに前職を退職している場合や、生活費の問題を抱えている場合、両親や友人からの期待に応えようとプレッシャーを感じている場合などです。じっくりと企業研究を行う余裕がなく、早期に内定が出そうな企業に応募してしまう人も見られますね。
また、「第二新卒は不利」「空白期間が長いと不利になる」という思い込みから、選考に通りやすそうな企業を選んでしまったり、条件の良い求人は最初から諦めてしまったりすることも多くあります。
焦りや不安が冷静な判断を欠き、結果としてブラック企業への応募につながってしまうことは、残念ながら少なくありません。ブラック企業を避けるには、じっくりと時間をかけて企業選びをすることが大切です。
末永
とはいえ、社会人経験も浅い第二新卒が、自分1人でブラック企業を見極めるのは至難の業です。
企業選びに不安を感じる人、転職に失敗したくない人、客観的なアドバイスが欲しいという人は、転職のプロである転職エージェントを活用するのがおすすめですよ。
転職エージェントでは経験豊富なキャリアアドバイザーが求職者の経歴や希望条件をヒアリングした上で、ピッタリの求人を紹介してもらえます。
もちろんブラック企業の求人は最初から排除されており、自分の条件に合う企業選びに集中できるので、効率よく転職活動を進めるためにも、前向きに活用してみましょう。
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求人票からブラック企業を見分けるコツ
第二新卒が数ある求人の中から働きやすいホワイト企業を選ぶためには、ブラック企業の求人を極力排除していくのが近道です。
ここではブラック企業かどうかを判断するためのポイントを5つ紹介します。
給与が相場よりも異常に高い
提示されている給与が市場相場よりも大幅に高い求人には注意が必要です。
特に第二新卒向けの求人で、経験やスキルの要件が厳しくないにもかかわらず、給与が異常に高い場合は、何らかの問題を抱えている可能性が高いといえます。
たとえば、基本給は低いものの、残業代込みの見込み収入を大きく表示しているケースや、ノルマ達成を前提とした営業職で、達成困難な売上目標による歩合給を含めた金額を表示しているケースなどがありますね。
末永
また、「月給30万円以上可能」といった表現で、実際には到達困難な金額を掲載している場合もあります。
求人票だけでは詳細は分からないので、実際に面接でインセンティブの仕組みや、成績下位者の平均年収を確認するなどの対策をすることで、ブラック企業を回避できるようにしましょう。
募集期間が長すぎる
同じ求人が長期間にわたって掲載され続けている場合は、離職率が高く、常に欠員が発生している可能性があります。特に、「急募」「積極採用」として、数ヶ月以上時には一年以上にわたって求人を出し続けている場合は注意が必要です。
このような職場は、職場環境や労働条件に問題がある傾向にあります。入社しても長続きする人が少なく、人材不足を補うために既存の従業員が過剰な負担を強いられるブラック企業である可能性が高いですよ。
同じ求人が長く掲載されていないか、定期的に同じような求人を出していないかどうかもチェックしましょう。
従業員のわりに求人が多い
企業の従業員規模に対して、募集人数が不自然に多い場合は、大量離職が発生している可能性があります。
特に、企業の公式サイトや企業情報サイトで確認できる従業員数と比較して、求人サイトでの募集人数が目立って多い場合は注意した方が良いですね。
また、複数の職種で同時に大量募集をしている場合や、同じ職種で複数の雇用形態(正社員、契約社員、パート等)の募集がある場合も、人材の定着率が低い可能性があります。
末永
さらに、「事業拡大のため」と説明されることもありますが、実態としては急成長を装っているだけで、事業の安定性が低いケースもありますよ。
求人情報を見る際は、企業の規模や事業拡大の状況なども踏まえ、募集人数が適切かどうかを判断することが重要です。
未経験歓迎・学歴不問・年齢不問など応募条件がゆるい求人
応募しやすく魅力的に見える「未経験者歓迎」「学歴不問」「年齢不問」といった条件ですが、過度に強調されている場合は注意が必要です。
たとえば、専門性が求められる職種であるにもかかわらず、経験や資格を一切問わないような求人は、採用後に無理なノルマを課される恐れもあります。
また、このような求人は長期的な成長や育成には関心がない場合や、スキルがなくてもできる仕事が多く、労働環境が単調・過酷な場合などもありますね。
応募条件が緩い背景には、過酷な労働条件による高い離職率や企業側の焦りが隠されていることもあります。アピールポイントを鵜呑みにせず、ブラックな求人に引っかからないように注意しましょう。
残業について明記されていない
残業時間や残業代の支給について、具体的な記載がない求人は要注意です。
「残業代は別途支給」「残業手当あり」といった曖昧な表現しかない場合や、残業に関する情報が記載されていない場合は、長時間労働や残業代未払いの可能性もあります。
特に注意が必要なのは、「みなし残業」の記載がある求人です。
固定残業代の金額と対象時間が明確に示されていない場合や、基本給に比べて固定残業代が不自然に高い場合は、実際の労働時間が法定労働時間を大幅に超えている可能性があります。
ブラック企業の求人を避けるには、残業時間の実態、残業代の計算方法、固定残業制を採用している場合はその詳細について確認することが重要です。
末永
とはいえ、求人票からブラック企業を見分けるのは難しいです。特に第二新卒では社会人経験の少なさから表面的な情報だけを鵜呑みにしてしまい、再びブラック企業を選んでしまうことも少なくありません。
企業選びが不安な人、客観的なアドバイスが欲しい人は、転職のプロである転職エージェントを活用することを強くおすすめします。
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面接でブラック企業を見分けるコツ
求人票だけでなく、面接に進んだ後でもブラック企業かどうかを見分けることは可能です。
ここでは、面接の段階でブラック企業を見分けるポイントを具体例を挙げながら紹介するので、ぜひ参考にしてください。
面接官の態度が悪い
求職者にとって「企業の顔」となる面接官の態度が悪い場合は要注意です。
具体的には以下のようなポイントに注意しましょう。
- 面接官の態度が横柄・威圧的
- 応募者の話を最後まで聞かずに遮る、興味を示さない
- 基本的なビジネスマナーが欠如・清潔感がない
- 面接開始時間に大幅に遅れてくる
- 面接中に電話やメールを頻繁に確認する
- 前職や退職理由について必要以上に詮索する
- プライバシーに踏み込んだ質問をされる
面接官の態度は、その企業の文化や風土を強く反映しています。
末永
応募者を一人の人間として尊重できない面接官がいる企業では、入社後も適切な扱いを受けられない可能性が高いです。
パワハラなどが常態化している恐れもあるので、これらの特徴がみられた場合は、注意するのが良いですね。
社内の雰囲気が悪い
面接で企業を訪問した際は、社内の雰囲気もチェックしましょう。求人票では見えない企業の実態を把握するためのチャンスなので、以下のような特徴がないか確認しておきます。
- 社員同士の会話が少なく、オフィス内が異常に静か
- 必要以上に緊張感が漂って、ピリピリしている
- 怒鳴り声が聞こえたり、不穏な雰囲気が漂っている
- 社員に覇気がない、従業員が疲れ切った表情をしている
また、応募者の来訪に対して社員が無関心であったり、受付や案内の対応が粗雑だったりする場合も注意が必要です。
面接時は、建物内の設備や清掃状態なども含めて、職場の雰囲気を総合的にチェックしておくと良いですね。
即日内定が出る
面接当日にその場で内定を出す企業は、人材の確保に焦りがある可能性が高く、注意が必要です。
特に、「今日中に決めてほしい」「明日から来られる?」といった形で、即答を迫ってくる場合はブラック企業である可能性が高くなります。
末永
通常、企業は応募者のスキルや価値観を慎重に見極めたうえで採用を決定します。
即日内定を提示する企業は、慢性的な人材不足から労働力を確保することを優先し、応募者の適性や働きやすさを考慮していない可能性がありますよ。
ホワイト企業に転職するためのポイント
第二新卒が転職先企業選びを成功させるためには、焦らずに情報収集を行い、自分の価値観に合った企業を選ぶことが大切です。
ここでは、ホワイト企業への転職を目指す人が押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
企業の口コミをチェックする
応募先企業で実際に働いた社員の口コミを確認することで、企業の労働環境や働き方に関するリアルな情報を入手できます。
残業時間や休暇取得の実態、人間関係、教育制度の充実度、また評価制度の公平性などの情報をあらかじめチェックしておきましょう。ブラック企業を排除するとともに、入社後のミスマッチを減らすこともできますよ。
ただし、口コミはあくまでも投稿者による感想であり、個人の主観が含まれます。
ポジティブな面・ネガティブな面の両方を参考にするのはもちろん、極端な意見だけを鵜呑みにせず、全体の傾向を見極めることが大切ですね。
末永
なお、職場環境や働き方に関する情報は、転職エージェントを経由して入手する方法もあります。転職エージェントは企業とのネットワークを持ち、社内状況はもちろん、採用に至った背景や求める人材像など多くの情報を保有しています。
情報収集の意味でも転職エージェントを活用するのは有意義ですね。
公的機関からの認定を受けている企業を選ぶ
公的機関からの認定を受けている企業は一定の基準を満たした働きやすい職場であると判断できます。
たとえば、厚生労働省による「安全衛生優良企業認定 (ホワイトマーク)」「くるみん認定」「えるぼし認定」「ユースエール認定」など、労働時間や育児支援、若者の育成などの面で優れた取り組みを行っている企業に与えられる認定制度です。
また、経済産業省の「健康経営優良法人認定」や働きがいのある会社研究所「働きがいのある企業」ランキングなども、企業の労働環境の質を示す重要な指標として活用できます。
これらの認定を受けている場合は求人票や企業の公式サイトで確認できるので、働きやすさの目安として利用できますね。
面接の場で働き方に関する質問をする
面接は、応募者が企業の実態を知る重要な機会です。
毎月の平均残業時間、有給休暇の取得状況、育児・介護との両立支援制度の利用状況など、具体的な数字を交えて質問することで、働き方の実態を確認しましょう。
また、教育研修制度の具体的な内容や、キャリアパスの実例なども積極的に質問すべきポイントです。曖昧な回答や質問を避けようとする態度が見られる場合は注意が必要ですよ。
末永
ただし、これらの質問は採用担当者に対してネガティブな印象を与える恐れもあります。面接の場で直接聞きづらい場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザー経由で確認する方法がおすすめです。
聞きにくい質問も選考に影響が出ないように確認してもらえるので、積極的に活用しましょう。
転職エージェントを活用する
転職エージェントは、求人企業の詳細な情報や業界の動向に精通しており、表面的な情報だけでは分からないブラック企業の特徴を見抜くノウハウを持っています。
ブラック企業を避けたい人は転職エージェントを活用するのがおすすめですね。
また、エージェントは求人票には載っていない情報(残業の実態、離職率、社内の雰囲気など)も把握していることが多く、より実態に即した企業選びをサポートしてくれます。
転職エージェントのサポート内容例
- 求人の選定
- キャリア相談
- 履歴書・職務経歴書の書き方アドバイス、添削
- 面接対策
- 応募先施設との面接調整やフォロー
- 職場見学や面接の同行
- 給料や待遇などの条件交渉
- 転職後のアフターフォロー など
なお、転職エージェントによって得意とする領域やサービス内容は異なるため、自分と相性の良いサービスを選ぶためにも複数のエージェントを併用するのがおすすめですよ。
第二新卒・既卒におすすめの転職エージェント
第二新卒の転職を成功させるためには、転職エージェントを活用するのが近道です。
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UZUZ
UZUZは第二新卒や既卒など20代の就職に特化したエージェントです。
UZUZのキャリアアドバイザーは過去に既卒・短期離職の経験者も在籍しています。
履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策でのアピールに仕方など、職歴に自信がない求職者と同じ目線に立って真摯なサポートが受けられるが魅力ですね。
ポイント
- 平均12時間をかけた丁寧なサポート
- ビジネスマナー研修などの講座あり
- IT・Web業界への転職が得意
- 書類選考通過率87%、内定率86%、定着率95%と非常に高い
末永
基本的に転職エージェントは、職歴がある経験者を対象としている場合が多く、内定獲得の見込みがある人を中心にサポートすることが多いですが、UZUZは第二新卒など職歴に自信がない人を手厚く支援しているのが特徴です。
実際にUZUZの内定率は86%と高く、サポートの手厚さや第二新卒向けの求人の多さなど、20代の若手社会人に対しては魅力的なサービスだといえますね。
運営会社 公式サイト |
株式会社UZUZ https://uzuz.jp/ |
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求人数 | 非公開(取引社数3,000社以上) |
対応職種 | ITエンジニア/接客・販売/営業/製造エンジニア/その他 |
取引社数 | 3,000社以上 |
内定獲得期間 | 平均1ヶ月程度 早いと1週間程度 |
対応エリア 拠点 |
首都圏/関西 拠点:東京/神奈川/千葉/埼玉/大阪 |
電話番号 | 03-6632-5146 |
免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-305514 |
2024年12月時点の取引社数 |
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第二新卒はブラック企業しか就職できないという噂はありますが、きちんと転職活動を進めることで自分らしく働けるホワイト企業への転職が見つかりますよ。