
就活でメンタルがつらくなる原因とは?今すぐできる立て直し方も紹介
就活でメンタルがボロボロになり、つらい・やめたいと感じていませんか。実は約半数の就活生が就活うつを経験しています。
この記事では就活でメンタルがしんどくなる原因と、今すぐできる立て直し方、一人で抱えないための相談先まで、転職のプロが解説します。
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就活でメンタルがボロボロになるのは「普通」のこと
お祈りメールが続いたり、面接で頭が真っ白になったりして、就活そのものがつらくなっていませんか。
まず伝えたいのは、就活でメンタルが落ちるのは弱いからではないということです。多くの就活生が同じ状態を経験しています。
就活生の約半数が「就活うつ」のような状態を経験している
就活でしんどいのは、自分だけではありません。多くの人が同じ壁にぶつかっています。
2024年から2025年に就活経験者100人を対象にした徳志会の調査では、約半数が就活うつのような状態を経験し、約9割が強い不安を感じたと報告されています。
メンタルがボロボロになるのは特別なことではなく、就活という仕組みの中で多くの人に起きる自然な反応です。気持ちが沈む自分を責めなくて大丈夫です。
メンタルが弱いからではなく、就活の「構造」がしんどさを生む
就活でメンタルが削られる一番の理由は、不採用が続くと自分の人間性そのものを否定されたと感じてしまう構造にあります。
本当は企業との相性や採用枠の都合で決まっているのに、人格を採点されたように受け取ってしまいます。1社落ちるたびに自己肯定感が削られていきます。
評価されているのは今の自分ではなく、企業が求める人材像とのマッチ度です。そう知っておくだけで、落ち込みの深さは変わってきます。
就活でメンタルがしんどくなる主な原因
就活のつらさは、いくつかの原因が重なって生まれます。まず自分がどれに当てはまるかを知ることが、立て直しの第一歩になります。
代表的な7つの原因と、その場でできる対処を整理しました。
| つらさの原因 | まずできる対処 |
|---|---|
| 不採用が続いて自己否定に陥る | 落ちた理由を相性の問題と捉え直す |
| 周りと比べて焦る | 内定者のSNSをミュートする |
| 何社も並行して準備が多すぎる | 志望度で優先順位をつけ絞る |
| 面接の緊張と本音を隠す疲れ | 取り繕わず等身大で話す練習をする |
| やりたいことが分からない | 嫌なことを書き出し消去法で探す |
| 親や周囲からのプレッシャー | 進路は自分の課題だと線引きする |
| 一人で抱え込んで相談できない | 大学のキャリアセンターに話す |
特に多くの就活生を悩ませる3つの原因を、もう少し詳しく見ていきます。
立て続けの不採用で自己否定に陥る
就活で一番メンタルを削るのが、お祈りメールの連続です。何社も落ちると、どこにも必要とされていないと感じて就活が怖くなります。
面接で落ちたあとに気持ちがズタズタになるのは、自然な反応です。ただ、選考に落ちる本当の理由は、その時の募集ポジションや一緒に応募した人との比較で決まります。
落ちる理由は学生1人の価値で決まっているわけではありません。落ちた事実と自分の人間性を、いったん切り離して考えてみてください。
面接の緊張と「取り繕う」疲れ
面接が近づくたびに動悸がしたり、終わったあとにどっと疲れたりする人も多いです。慣れない相手に評価される緊張に加えて、本来の自分と違う優等生像を演じることで二重に消耗します。
対策は、完璧な自分を作り込まないことです。準備するのは経歴の暗記ではなく、自分が大事にしている価値観を1つか2つ言葉にしておくこと。
取り繕いをやめると緊張は驚くほど軽くなり、面接の疲れも減っていきます。
周りと比べて焦り、孤独に抱え込む
友人の内定報告やSNSのキラキラした投稿を見て、自分だけ取り残された気持ちになっていませんか。就活は周りの進み具合が見えやすく、比較で焦りが生まれやすい時期です。
さらに一人で抱え込むと、不安がどんどん大きくなります。焦りの正体は、他人と自分のスケジュールを重ねてしまうことにあります。
内定の時期は業界や企業で大きく違うので、本来は比べる意味がありません。まずは比較材料になるSNSから物理的に距離を取ることをおすすめします。
就活でやられたメンタルを立て直す具体的な方法
ここからは、しんどくなった気持ちを立て直す具体的なやり方を紹介します。気合いや根性ではなく、考え方の切り替えと小さな行動の積み重ねで、心は少しずつ回復します。
不採用は「人格否定」ではなく「相性のズレ」と捉え直す
落ち込みを和らげる一番のコツは、不採用を相性のミスマッチとして受け止めることです。企業は今の事業に必要な人材を選んでいるだけで、人としての優劣をつけているわけではありません。
捉え直しの手順はシンプルです。まず落ちた企業について、合わなかった点を1つ書き出します。次に、この会社と早めに分かってよかったと声に出します。最後に、その経験から次に活かせる点を1つメモします。
この3つを繰り返すと、不採用が自己否定ではなく情報収集に変わっていきます。
転職の面接でも同じで、採用は能力テストではなく相互理解の場です。
落ちたのは縁がなかっただけと切り替えられる人ほど、前に進めます。
就活から意図的に距離を置いて休む
メンタルが限界に近いときは、頑張って続けるより、いったん休むほうが回復は早くなります。心をすり減らしたまま走り続けても、面接でいい状態は出せません。
おすすめは、期限を決めて休むやり方です。たとえば3日間と決めて、就活アプリの通知を切り、内定者のSNSをミュートします。その間は説明会も予定に入れません。
終わりが見えていれば、休むことへの不安も和らぎます。休むことも立派な就活の戦略なので、罪悪感を持たなくて大丈夫です。
小さな成功体験を積んで自信を取り戻す
自信をなくしているときは、大きな目標を一度わきに置き、すぐ達成できる小さな行動に分解してみてください。遠いゴールばかり見ていると、達成感が得られず気持ちが折れやすくなります。
具体的には、今日やることを説明会を1件予約する、自己PRを3行だけ書く、くらいまで小さくします。終わったらリストに線を引いて消します。
この消し込みの積み重ねが、止まっていた自分を動かしてくれます。小さなクリアを毎日1つ作ることを意識してみてください。
生活リズムと睡眠を整えて心身から回復する
気持ちの落ち込みは、睡眠不足や生活リズムの乱れで悪化します。心だけで立て直そうとせず、体のほうから整える方法も効果的です。
まずは睡眠を6時間から7時間確保し、朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びます。日中に15分ほど散歩を入れると、気分の落ち込みがやわらぎやすくなります。
エントリーシートを夜遅くまで書き続けて寝不足になる悪循環は、思い切って断ち切ることをおすすめします。
視野を広げて持ち駒と選択肢を増やす
1社の結果に一喜一憂してつらいときは、応募先の数そのものを増やすことで気持ちに余裕が生まれます。本命だけに賭けていると、その1社で落ちたときのダメージが大きくなりすぎます。
知名度の高い大手だけでなく、企業向けに商品やサービスを提供するBtoB企業や、成長中の中小企業にも目を向けてみてください。世の中の優良企業の多くは、学生にあまり名前を知られていません。
選択肢が広がると、1社の不採用が「全滅」ではなくなり、心の重さがぐっと軽くなります。
就活でやってはいけない・メンタルを悪化させるNG行動
立て直す方法と合わせて、つらさを長引かせてしまう行動も知っておくと安心です。よかれと思ってやっていることが、かえってメンタルを削っている場合があります。
メンタルを悪化させる4つのNG行動
次の4つは、つらさを長引かせやすいので気をつけてください。
一人で引きこもる。孤独はネガティブ思考を加速させます。短い電話でもいいので、誰かと話す接点を残してください。
興味のない企業に手当たり次第エントリーする。本命の準備が雑になり、志望度の低い企業の不採用までダメージになります。数より優先順位で動きましょう。
他人と比べ続け、完璧を目指す。比較と完璧主義には終わりがありません。比べる相手は昨日の自分だけにしてください。
選考を無断欠席する。相手への迷惑だけでなく、約束を破った罪悪感が自分の行動力を奪います。行けないときは一報を入れて辞退しましょう。
「就活うつかも」と感じたら|危険サインと専門家に頼る基準
ここまでの方法を試しても気持ちが戻らないときは、無理をせず専門家の力を借りるサインかもしれません。就活のつらさが心の不調に進んでいないか、いったん立ち止まって確認してみてください。
見逃さないでほしい就活うつの危険サイン
次のような状態が2週間以上続いている場合は、気持ちの問題ではなく、心が休息を必要としているサインの可能性があります。当てはまる項目がないか確認してみてください。
就活うつのセルフチェック
2週間以上あてはまる項目が複数あれば、心のケアを優先してください。
夜眠れない、または朝まったく起きられない日が続く
食欲がなくなった、または食べすぎが止まらない
好きだったことにも興味がわかない
涙が止まらない、理由もなく不安になる
集中力が落ちて、エントリーシートが進まない
消えてしまいたいと考えることがある
複数あてはまるなら、就活を一度止めてでも、心のケアを優先してください。
この状態なら就活を止めて専門家や医療を頼る
危険サインが続くときは、自己流で乗り切ろうとせず、専門家に相談するのが安全です。眠れない日や食欲のない日が2週間以上続く、消えたいと感じる場合は、心療内科や精神科の受診を考えてください。
まず頼れるのは、大学の学生相談室や保健管理センターです。無料で専門のカウンセラーに相談でき、必要なら医療機関も紹介してくれます。
就活の相談で利用するのは少しも特別なことではないので、気軽に予約を入れてみてください。
無理に1人で抱え込む必要はありません。頼ることは弱さではなく、回復への近道です。
大学の相談室は、就活の悩みで使う学生がとても多い場所です。
無料で使える公的な相談窓口
身近な人に話しづらいときは、無料の電話相談を使う選択肢もあります。匿名で話せる窓口を頼ってください。
無料で使える相談窓口
- こころの健康相談統一ダイヤル・0570-064-556(住んでいる地域の公的な相談機関につながります)
- よりそいホットライン・0120-279-338(24時間対応)
- いのちSOS・0120-061-338(24時間365日対応)
参考:厚生労働省「電話相談」
誰にも言えず1人で抱えているなら、まず声に出してみてください。つらさは話すだけでも少し軽くなります。
それでも内定が出ない・つらいときの選択肢|既卒・第二新卒という道
卒業までに決まらなかったらどうしようという不安が、就活のメンタルを重くしている人も多いです。でも、新卒一括採用が人生で唯一のチャンスではありません。
卒業までに決まらなくても、既卒や第二新卒で挽回できる
結論からお伝えすると、就活で内定が出ないまま卒業しても、人生は終わりません。卒業後3年以内なら既卒として新卒枠に応募できる企業も多く、いったん就職してから第二新卒で転職し直す道もあります。
実際、新卒の就活と中途の採用は、評価される軸がまったく違います。新卒は学歴や面接の印象で絞られますが、既卒や第二新卒の採用では、これからの伸びしろや本人の意欲が見られます。
今うまくいっていないのは、新卒一括採用という1つの仕組みと相性が悪かっただけかもしれません。
新卒就活と中途採用は、別の業界と言っていいほど評価基準が異なります。
今の結果だけで、自分の価値を決めつけないでください。
新卒と既卒では採用の評価軸が変わります。その違いは以下の記事で詳しく解説しています。
一人で就活を続けるより、就職のプロに伴走してもらう
1人で就活を続けていると視野が狭まり、打ち手が尽きてつらさが増していきます。
既卒や第二新卒に強いエージェントに相談すると、自分に合う求人探しから面接対策まで一緒に進められて、気持ちもぐっと楽になります。
正社員経験が少ない人におすすめエージェント
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既卒や第二新卒の就職活動のやり方を、もう少し詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
就活のメンタルに関するよくある質問
最後に、就活のメンタルについてよく寄せられる質問に、簡潔に答えていきます。
就活うつになる人の割合はどのくらいですか
調査によって幅はありますが、就活経験者の約半数が就活うつのような状態を経験したという結果もあります。
つらいと感じているのは少数派ではないので、自分だけがおかしいと思わないでください。
就活で落ちる人に共通するサインはありますか
準備不足よりも、自信をなくして表情が暗くなり、本音を隠して話すケースが目立ちます。
まずは1社、等身大で話せる練習相手を作るところから始めてみてください。
内定は何月までに出ないとやばいですか
明確な期限はありません。大手の選考が落ち着く夏以降も、秋採用や通年採用で募集する企業は数多くあります。
既卒として翌年に新卒枠を狙う道もあるので、特定の月で区切って焦る必要はありません。
面接で緊張しないコツはありますか
緊張を消そうとするより、完璧に話そうとするのをやめるのが近道です。
大事にしている価値観を1つか2つ準備し、それを自分の言葉で話すと決めるだけで、頭が真っ白になりにくくなります。
就活を一時的に休んでも大丈夫ですか
問題ありません。期限を決めて休むほうが、消耗したまま続けるより回復が早くなります。
3日や1週間と区切って通知を切り、心と体を整えてから戻ってくる人は多いです。休むことに罪悪感を持たないでください。
就活のつらさには、必ず終わりが来ます。今は無理せず、頼れるものに頼ってください。
就活の結果だけで、これからの人生が決まることはありません。
もし卒業まで時間が少なく、一人で就活を進めるのが不安なら、既卒や第二新卒に強いエージェントに登録しておくと、いざというときの選択肢を確保できて安心です。
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採用の現場を長く見てきましたが、不採用の大半は能力の優劣ではなく、求める人物像とのズレで決まります。
就活の結果だけで、自分の価値を決めつける必要はありません。