看護師の離職率|退職理由と長く働ける病院探しのコツをプロが伝授!

看護師の離職率(退職率)ってどれくらい?多い?少ない?といった疑問に、プロがお答えします。
その他、どんな退職理由が多いのか、長く働ける病院探しのコツについても紹介しています。
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この記事では、看護師の離職率について解説しています。
離職率が気になる看護師さんにおすすめの転職サービスや求人の選び方は下記の記事をご覧くださいね。
看護師の離職率は10.7%
日本看護協会の2019年病院看護実態調査によると、看護師の離職率は以下のようになっています。
| 正規雇用職員 | 10.7% |
|---|---|
| 新卒採用者 | 7.8% |
厚生労働省が平成30年に発表した「雇用動向調査」によると、日本産業全体の離職率は14.6%でした。
看護師は離職率が高いと思われがちですが、正規雇用・新卒採用ともに、実はそこまで離職率が高くないことがわかります。
今後、団塊世代が75歳以上の後期高齢者となるので、医療のニーズが増加する傾向にあります。
設置主体別離職率
以下は、日本看護協会の2019年病院看護実態調査による、設置主体別離職率です。
| 正規雇用職員 | 新卒採用者 | |
|---|---|---|
| 国立 | 10.2% | 6.7% |
| 公立 | 7.8% | 7.0% |
| 日本赤十字社 | 8.8% | 6.9% |
| 済生会 | 12.1% | 11.6% |
| 厚生農業協同組合連合会 | 8.6% | 6.5% |
| その他公的医療機関 | 17.0% | 4.0% |
| 社会保険関係団体 | 10.8% | 8.2% |
| 公益法人・公益財団法人 | 11.3% | 8.6% |
| 私立学校法人 | 12.0% | 7.0% |
| 医療法人 | 13.2% | 8.6% |
| 社会福祉法人 | 12.1% | 9.9% |
| 医療生協 | 11.3% | 8.0% |
| 会社 | 8.2% | 6.6% |
| その他の法人 | 11.9% | 10.7% |
| 個人 | 14.1% | 5.0% |
正規雇用職員で設置主体別離職率が1番高かったのは、その他公的医療機関で17.0%でした。
また、新卒採用者では済生会の11.6%が1番離職率が高かったです。
さらに、その他公的医療機関では正規雇用職員の離職率が高い一方、新卒の離職率が低い結果になっています。
農協立病院では正規雇用・新卒ともに離職率が低くなっており、正規雇用者・新卒採用者共に働きやすい環境であることがわかります。
病床別規模別離職率
以下は、日本看護協会の2019年病院看護実態調査による、病床別規模別離職率です。
| 正規雇用職員 | 新卒採用者 | |
|---|---|---|
| 99床以下 | 11.5% | 11.3% |
| 100~199床 | 11.5% | 9.5% |
| 200~299床 | 11.0% | 7.9% |
| 300~399床 | 10.6% | 6.8% |
| 400~499床 | 10.2% | 8.3% |
| 500床以上 | 10.4% | 7.4% |
病床別規模別離職率が1番高いのは、正規雇用職員は99床以下と100~199床で11.5%、新卒採用者で99床以下の11.3%となっています。
逆に病床別規模別離職率が低かったのは、正規雇用職員の400~499床で10.2%、新卒採用者の300~399床で6.8%となっています。
上記のデータから、病床の規模が小さくなるほど離職率が高く、大規模の病床は離職率が低い結果となっています。
都道府県別離職率
以下は、日本看護協会の2019年病院看護実態調査による、都道府県別離職率です。
秋田県以降の表は「もっと見る」から確認してください。
| 正規雇用職員 | 新卒採用者 | |
|---|---|---|
| 北海道 | 11.0% | 5.8% |
| 青森県 | 7.4% | 8.4% |
| 岩手県 | 6.4% | 5.1% |
| 宮城県 | 10.2% | 7.6% |
| 秋田県 | 7.3% | 4.9% |
| 山形県 | 7.3% | 8.0% |
|---|---|---|
| 福島県 | 6.9% | 5.3% |
| 茨城県 | 9.0% | 7.4% |
| 栃木県 | 9.2% | 9.6% |
| 群馬県 | 8.1% | 9.2% |
| 埼玉県 | 12.4% | 6.1% |
| 千葉県 | 12.8% | 6.9% |
| 東京都 | 14.5% | 10.6% |
| 神奈川県 | 13.1% | 9.3% |
| 新潟県 | 7.9% | 8.4% |
| 富山県 | 6.8% | 3.6% |
| 石川県 | 7.2% | 6.6% |
| 福井県 | 6.6% | 0.6% |
| 山梨県 | 9.8% | 7.4% |
| 長野県 | 9.3% | 6.4% |
| 岐阜県 | 9.5% | 5.9% |
| 静岡県 | 9.3% | 4.9% |
| 愛知県 | 12.0% | 7.3% |
| 三重県 | 9.6% | 10.7% |
| 滋賀県 | 12.3% | 6.1% |
| 京都府 | 11.8% | 7.5% |
| 大阪府 | 12.4% | 9.2% |
| 兵庫県 | 12.6% | 8.0% |
| 奈良県 | 10.8% | 8.2% |
| 和歌山県 | 9.9% | 5.5% |
| 鳥取県 | 7.6% | 4.4% |
| 島根県 | 6.9% | 4.8% |
| 岡山県 | 9.8% | 9.3% |
| 広島県 | 9.1% | 8.9% |
| 山口県 | 9.1% | 6.8% |
| 徳島県 | 7.4% | 8.3% |
| 香川県 | 7.5% | 6.6% |
| 愛媛県 | 9.1% | 12.2% |
| 高知県 | 9.1% | 9.3% |
| 福岡県 | 11.7% | 7.5% |
| 佐賀県 | 8.1% | 5.5% |
| 長崎県 | 8.9% | 7.3% |
| 熊本県 | 9.4% | 8.0% |
| 大分県 | 10.6% | 4.4% |
| 宮崎県 | 7.9% | 6.6% |
| 鹿児島県 | 10.7% | 5.1% |
| 沖縄県 | 10.9% | 3.2% |
都道府県別離職率が高かったのは、正規雇用職員だと東京都・神奈川県・千葉県で、新卒採用者だと愛媛県・三重県・東京都です。
逆に都道府県別離職率が低かったのは、正規雇用職員で岩手県・福井県・富山県で、新卒採用者では福井県・沖縄県・富山県でした。
正規雇用職員は、東京都などの大都市や大都市周辺で離職率が高い傾向にあり、病院数やアクセスの良さから転職しやすい環境が影響していると言えます。
離職理由と長く働ける病院の探し方
看護師の転職は珍しいことではなく一般的ですが、転職をするなら長く続けられる病院で働くことが大事です。
日本医療労働組合連合会の「2017年看護職員の労働実態調査」によると、看護師を辞めたいと考えている人に多い離職理由は以下の通りです。
- 忙しさと給料が割に合わない
- 拘束時間が長く、体が休まらない
- 患者に対してスタッフが少なく残業が多い
- 残業申請をさせてくれない
- 疲労からの医療事故が不安
- 有給休暇が取れない
上記のような不満の裏返しで、焦って転職先を決めるのは危険です。
結婚や妊娠、プライベートを充実させたい人は、日勤のみのクリニックや派遣・アルバイトを検討してみてください。
とはいえ、クリニックや派遣は、メリットだけでなくデメリットがあるので、以下で解説します。
クリニックや派遣・アルバイトのデメリット
クリニックや派遣・アルバイトは、働きやすい環境でプライベートを充実させられるメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。
クリニックのデメリット
- 求人募集があまりない
クリニックでは募集をかけるタイミングが欠員の補充をするときなので、なかなか空きが出ず、募集枠も少ないことがほとんどです。さらに、応募してくる人もたくさんいるので難易度も高くなりがちです。
また、アットホームだったり静かに業務をこなすだけだったり、クリニックによって雰囲気が違うので、日勤のみという条件に釣られてしまうとミスマッチのリスクがあります。
派遣・アルバイトのデメリット
- 収入が安定しない
派遣は、常に仕事があるわけではないので、収入が不安定になりやすいです。また派遣は「誰でもできる仕事」が振られる傾向にあるので、やりがいを求めている人には物足りない可能性があります。
上記のデメリットを踏まえたうえで、日勤のみのクリニックや派遣・アルバイトを探している人は、以下の看護師に特化した転職サイトで探してみてください。
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しかし、高齢者を支える若者の数が急速に減少するため、医療提供を確保する体制が重要な課題となっていくでしょう。
さらに細かく、以下の順で離職率について解説していきます。