
看護師の勤務形態を徹底解説|2交替・3交替の違いと選び方
看護師の勤務形態は、日勤のみ・2交替制・3交替制・夜勤専従など種類が多く、選ぶシフトで働きやすさも年収も変わります。
この記事では勤務時間やシフト例、メリット・デメリット、給料の差、自分に合う働き方の選び方まで、最新データをもとにプロが解説します。
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看護師の勤務形態は大きく4タイプ|まず全体像を押さえる
看護師の勤務形態は、「夜勤の有無による働き方」と「常勤・非常勤という雇用形態」の組み合わせで決まります。まずは全体像を押さえると、自分に合う働き方が見えてきます。
看護師の働き方は夜勤の有無で4つに分かれる
看護師の働き方は、夜勤の入り方で「日勤のみ」「2交替制」「3交替制」「夜勤専従」の4つに大きく分かれます。
日勤のみは夜勤がなく、2交替と3交替は日勤と夜勤を組み合わせるシフト勤務です。夜勤専従は夜勤だけを担当します。
まずは、それぞれの特徴を一覧で確認してみましょう。
| 勤務形態 | 夜勤 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 日勤のみ | なし | 生活リズムが安定。クリニックや外来に多い |
| 2交替制 | あり(長時間) | 日勤と夜勤の2区分。休みをまとめて取りやすい |
| 3交替制 | あり(短時間) | 日勤・準夜勤・深夜勤の3区分。1回が短い |
| 夜勤専従 | 夜勤のみ | 少ない日数で高収入を狙える |
自分がどの働き方に近いか、あるいはどれを目指したいかをイメージしながら読み進めてみてください。
【データ】看護師は2交替制が約8割で主流になっている
現在の病院では、2交替制が約8割を占めます。
日本看護協会の2024年病院看護実態調査によると、夜勤形態は2交替制が約8割(16時間以上65.5%と16時間未満13.8%の合計)、3交替制が17.4%となっています。
かつては3交替制が中心でしたが、シフトが組みやすく休みもまとまって取りやすい2交替制へ切り替える医療機関が増えています。

背景には、人手不足でシフトを回しやすい体制が求められていることがあります。
どちらが良い悪いではなく、主流が変わってきていると知っておくと、求人を見るときの判断材料になりますよ。
【2交替制】看護師のシフト例とメリット・デメリット
2交替制は、1日を日勤と夜勤の2つに分ける勤務形態です。1回の勤務が長いぶん、勤務日数を抑えられるのが特徴になります。
2交替制の勤務時間・シフト例
看護師の2交替制は、日勤が8時間ほど、夜勤が16時間ほどの長時間勤務になるのが一般的です。夜勤明けは休みになることが多く、1回働くごとにしっかり休めます。
| シフト | 勤務時間の例 |
|---|---|
| 日勤 | 8:30〜17:30(休憩1時間) |
| 夜勤 | 16:30〜翌9:30(休憩・仮眠あり) |
1週間のシフトで見ると、日勤・夜勤入り・夜勤明け(休み)・休みが組み合わさり、出勤回数そのものは少なくなります。
通勤の回数が減るので、遠方から通う人や、まとまった時間を確保したい人に向いた働き方です。
2交替制で働くメリット
看護師が2交替制で働く1番のメリットは、まとまった休みが取りやすいことです。
- 夜勤明けと休日でまとまった休息を取りやすい
- 出勤・通勤の回数を減らせる
- 夜勤手当がつき年収が高めになりやすい
- 生活リズムを比較的保ちやすい
夜勤明けの日と翌日の休みがつながると、実質的な連休になります。旅行や資格の勉強など、自分の時間を確保しやすいのは大きな魅力です。
また、深夜手当がつくため、日勤のみよりも年収が高くなりやすい点も見逃せません。
2交替制で働くデメリットと対処法
一方で、看護師が2交替制で働くデメリットは1回の拘束時間が長いことです。
- 夜勤1回が16時間前後と長く体力的にきつい
- 仮眠が取れないと疲労が残りやすい
対処法としては、応募前に「夜勤中の仮眠室や仮眠時間が確保されているか」を確認するのがおすすめです。あわせて、月の夜勤回数の上限も聞いておくと、無理のないシフトかを判断できます。
日本看護協会の同調査では、2交替制の月平均夜勤回数は約4.9回でした。回数の目安を知っておくと、求人選びの基準になります。

長時間勤務がつらいかどうかは、体力や生活スタイルによって変わります。
面接では夜勤の仮眠環境まで具体的に聞いておくと、入職後のギャップを減らせますよ。
【3交替制】看護師のシフト例とメリット・デメリット
3交替制は、1日を「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3つに分ける勤務形態です。1回の勤務時間が短いぶん、勤務日数は多くなります。
3交替制の勤務時間・シフト例
看護師の3交替制は、それぞれの勤務が8時間ほどで区切られています。深夜まで拘束され続けることがないのが特徴です。
| シフト | 勤務時間の例 |
|---|---|
| 日勤 | 8:30〜17:00 |
| 準夜勤 | 16:00〜翌0:30 |
| 深夜勤 | 0:00〜9:00 |
1週間のシフトでは、日勤・準夜勤・深夜勤・休みが入れ替わりで組まれます。1回の勤務は短い反面、勤務のパターンが多く分散するのが特徴です。
短時間で区切られるため、夜勤1回あたりの体の負担は2交替より軽くなる傾向があります。
3交替制で働くメリット
看護師が3交替制で働くメリットは、1回の勤務時間が短いことです。
- 1回の勤務が8時間前後で区切られる
- 深夜帯の拘束時間が短く済む
夜通し16時間拘束される2交替と比べると、1回あたりの体への負担は抑えやすい働き方です。長時間の連続勤務が苦手な人には合っています。
深夜勤でも朝までには勤務が終わるため、日中に予定を入れやすい日もあります。
3交替制で働くデメリットと対処法
看護師が3交替制で働くデメリットは、生活リズムが崩れやすいことです。
- 勤務時間帯がバラバラで体内時計が乱れやすい
- 勤務日数が増え、まとまった休みを取りにくい
- 準夜勤の後にすぐ深夜勤が入ると間隔が短い
対処法としては、シフト作成時に「準夜勤の翌日にすぐ深夜勤を入れない」よう希望を伝えておくと負担を減らせます。休みの日に朝日を浴びて生活リズムを整える工夫も効果的です。
日本看護協会の調査では、3交替制の月平均夜勤回数は約7.5回で、2交替より多めでした。

3交替はシフトが複雑なぶん、体調管理がしやすい職場かどうかが働きやすさを左右します。
見学時に休憩の取りやすさや夜勤の人員体制まで確認しておくと安心ですよ。
看護師の日勤のみ・夜勤専従|夜勤の有無で選ぶ働き方
交替制のほかに、夜勤の有無だけで選ぶ働き方もあります。夜勤をしない「日勤のみ」と、夜勤だけを担う「夜勤専従」です。ライフスタイルに直結するので、それぞれの特徴を押さえましょう。
看護師が日勤のみで働くメリット・デメリット
日勤のみは、生活リズムを安定させたい人に向いた働き方です。
日中8時間ほどの勤務が中心なので、一般的な会社員と近い生活リズムになります。家族や友人と予定を合わせやすく、家庭との両立もしやすいです。
働ける職場も意外と幅広く、クリニック、外来、検診センター、訪問看護、保育園、企業の医務室などがあります。
一方で、夜勤手当がつかないぶん、夜勤ありの働き方より年収は下がりやすいです。病棟では日勤のみの求人が少ない点にも注意しておきましょう。

日勤のみは収入より生活リズムを優先したい人に向いています。
求人が限られる病棟にこだわらず、クリニックや訪問看護まで視野を広げると選択肢が増えますよ。
看護師の夜勤専従という選択肢
夜勤専従は、日勤をせず夜勤だけを担当する働き方です。少ない勤務日数でも高収入を狙えるのが最大の特徴になります。
夜勤手当が積み上がるため、常勤の日勤中心よりも効率よく稼げるケースがあります。夜勤明けにまとまった休みを取りやすく、日中の時間を自由に使える点も魅力です。
ただし、生活リズムが昼夜逆転しやすく、体調管理の難しさはデメリットです。患者さんと接する時間が短く、日中の様子を把握しにくい面もあります。

夜勤専従は稼ぎやすい反面、体への負担も大きい働き方です。
まずは月の夜勤回数の上限を確認し、無理のない範囲で始められるか見極めるのが大切ですよ。
夜勤専従について、夜勤のきつさや対策をもっと知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
看護師の常勤・非常勤(正職員・パート)の違いと選び方
勤務形態を考えるうえで、夜勤の入り方と同じくらい大切なのが「常勤か非常勤か」という雇用形態です。働ける時間や収入の安定性が変わります。
看護師の常勤(正職員)の特徴
常勤は、フルタイムで働く正職員としての働き方です。一般的に週40時間前後勤務し、賞与や社会保険、退職金などの待遇が整っているのが特徴になります。
収入が安定し、昇給やキャリアアップの機会も得やすいです。役職や専門資格を目指すなら、常勤で経験を積む道が有利になります。
夜勤を含むシフトに入るケースが多いため、収入とキャリアを重視する人に向いた働き方です。
看護師の非常勤(パート・派遣)の特徴
非常勤は、パートやアルバイト、派遣として週40時間未満で働く形態です。勤務日や時間帯を調整しやすく、家庭や育児との両立がしやすいのがメリットになります。
| 項目 | 常勤(正職員) | 非常勤(パート等) |
|---|---|---|
| 勤務時間 | 週40時間前後 | 週40時間未満で調整可 |
| 収入 | 安定・賞与あり | 勤務日数で変動しやすい |
| 両立しやすさ | 夜勤ありで負担も | 時間の融通が利く |
一方で、勤務日数が減ると収入も減り、条件によっては社会保険に加入できないこともあります。
育児やブランクで一度非常勤を選び、生活が落ち着いてから常勤に戻る人も多いです。今の状況に合わせて柔軟に選べるのが看護師の強みでもあります。
働き方を変えたいと感じたら、看護師専門のエージェントに希望条件を伝えて求人を探してもらうのが近道です。以下のサービスは求人数が多く、勤務形態の相談もしやすいので登録しておくと安心です。
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看護師の勤務形態による給料・年収の違い
勤務形態を選ぶうえで、給料の差は気になるポイントですよね。ここでは夜勤の有無による年収の違いと、その仕組みを解説します。
看護師は夜勤ありと日勤のみで年収はどれくらい違う?
看護師の年収は、夜勤の有無で大きく変わります。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均年収は約525万円、賞与は平均で約86万円でした。
この平均には夜勤ありの働き方が多く含まれます。夜勤をしない日勤のみでは、手当がつかないぶん年収は下がる傾向です。
| 勤務形態 | 年収の傾向 |
|---|---|
| 夜勤あり(2交替・3交替) | 手当が加わり高めになりやすい |
| 日勤のみ | 夜勤手当がなく低めになりやすい |
| 夜勤専従 | 夜勤手当が積み上がり効率よく稼げる |
より詳しい年収事情や年代別の相場を知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
看護師の深夜手当の仕組み
夜勤ありの年収が高くなるのは、深夜手当が加わるからです。深夜の割増賃金は法律で決められています。
使用者が、午後10時から午前5時までの間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の2割5分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
労働基準法第37条(深夜割増)
2交替は1回の夜勤が長く深夜帯を多くカバーするため、1回あたりの手当が高くなりやすいです。3交替は準夜勤と深夜勤に分かれ、深夜帯を担当する勤務で手当がつきます。

年収は手当の構造で決まるので、額面だけでなく夜勤回数や残業込みで比べるのが大切です。
同じ夜勤ありでも施設によって手当の設計は違うので、求人票の内訳まで確認しておきましょう。
残業の実態も年収や働きやすさに影響します。残業の傾向を詳しく知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
看護師が自分に合った勤務形態を選ぶ方法|ライフステージ別
勤務形態に「正解」はありません。大切なのは、周りと比べるのではなく、自分の体力・生活・目標から逆算して選ぶことです。3つの視点で整理してみましょう。
体力・生活リズムで選ぶ
看護師で体力や生活リズムを軸にするなら、夜勤との相性で判断しましょう。
長時間の連続勤務が平気なら2交替、こまめに区切りたいなら3交替が合います。夜勤で体調を崩しやすいと感じるなら、日勤のみへ切り替える選択も現実的です。
判断に迷ったら、まず今の夜勤明けの回復具合を振り返り、次に無理なく続けられる夜勤回数を書き出してみてください。
家庭・育児との両立で選ぶ
看護師で家庭や育児、介護と両立したいなら、時間の融通が利く働き方を選びましょう。
日勤のみや非常勤なら、子どもの送り迎えや家族の予定に合わせやすいです。時短勤務やパートから始め、生活が落ち着いたら常勤に戻す進め方もあります。
まずは保育園の預かり時間を確認し、次に通える範囲の職場の勤務時間を調べると、現実的な選択肢が絞れます。
年収を優先して選ぶ
看護師で年収を優先するなら、夜勤手当が積み上がる働き方を選びましょう。
2交替や夜勤専従は、手当のぶん効率よく稼げます。まずは希望年収を決め、次にその金額に届く夜勤回数を逆算すると、必要な働き方が見えてきます。
自分に合う勤務形態が固まってきたら、条件に合う求人を探しましょう。看護師専門の転職サービスなら、勤務形態や夜勤回数といった細かい希望に沿った求人を紹介してもらえます。

勤務形態選びは、他人の正解ではなく自分の目的に合っているかがすべてです。
迷ったら情報を多く持つプロに相談し、複数の求人を見比べてから決めると失敗しにくいですよ。
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サービスの比較や選び方を詳しく知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
看護師の勤務形態に関するよくある質問(FAQ)
看護師の勤務形態について、よく聞かれる質問をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
2交替と3交替はどちらが体は楽?
一概には言えませんが、1回の勤務時間が短い3交替のほうが1回あたりの負担は軽い傾向です。ただし勤務日数が増えるため、まとまった休みを取りやすいのは2交替です。体力や生活リズムで選びましょう。
夜勤なしで働ける職場はある?
あります。クリニックや外来、検診センター、訪問看護、保育園、企業の医務室などは日勤のみで働けるケースが多いです。ただし病棟は夜勤ありが基本のため、求人はやや限られます。
勤務形態は途中で変えられる?
変えられます。同じ職場で日勤のみへ相談する方法もありますが、希望が通りにくい場合は転職で勤務形態を変える人も多いです。転職の進め方は下記の記事も参考にしてみてください。
夜勤専従は月に何回まで働ける?
法律上の明確な回数上限はありませんが、2交替の夜勤専従は月11回程度までを目安にする職場が多いです。体調を守るためにも、応募時に回数の上限を確認しておきましょう。
ここまで見てきたように、勤務形態は種類ごとに働きやすさも年収も変わります。自分に合う働き方で求人を探したい人は、看護師専門のサービスに相談してみてください。
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