薬剤師の転職に年齢制限はある?年代別の難易度や成功させるコツ

薬剤師の転職に年齢制限はある?年代別の難易度や成功させるコツ

    薬剤師の転職に年齢制限があるのか?について現役転職エージェントが徹底解説します。

    さらに職場別・年代別の転職難易度も紹介します。他にも薬剤師が年齢に関係なく転職を成功させるコツも大公開しています!

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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薬剤師の転職に年齢制限はない

薬剤師の転職には年齢制限がありません。なぜなら人手不足の職種なので、年齢が転職の障壁になることはないのです。

実際、厚生労働省の「令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、薬剤師として活躍する人の年齢階級別にみると以下という結果がわかりました。

29歳以下 13.5%
30~39歳 26.3%
40~49歳 22.8%
50~59歳 19.1%
60~69歳 13.2%
70歳以上 5.1%

厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和6年3月分及び令和5年度分)」発表資料によると、薬剤師(医師,歯科医師,獣医師を含む)の有効求人倍率は2.41倍でした。令和5年度の全業種平均有効求人倍率は1.29倍なので、現実として薬剤師の有効求人倍率はかなり高いことが分かります。

つまり、薬剤師は業界全体で人手不足です。薬剤師は多くの職場で引く手あまたの状態となるため、転職の年齢制限はなく、生涯現役で活躍できる環境が多いことがわかります。

また、薬剤師は、勤務先となる調剤薬局やドラッグストア・病院などの勤務ルールに従い、一般的には60歳が定年となりますが、多くの職場で勤務延長制度や再雇用制度が用意されており、定年後も働き続けられる体制が充実しています。

ただし、転職の年齢制限はないものの、年齢が上がれば上がるほど転職は「不利」になるのは事実で、転職難易度が高まることは他の業界・職種と変わりません。成長スピードが早く、柔軟性のある若い人材を採用したいと思う医療機関のほうが多いためです。

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新薬やジェネリック医薬品が次々と登場する昨今、新薬の概要をいち早く覚えていける若手の柔軟さを求める医療機関が多いです。


とはいえ薬剤師の人手不足を背景に薬剤師のニーズは増える一方です。たとえば、人手不足が顕著な地方では、経験豊富で即戦力となれる薬剤師や、管理職採用ができるミドル層は転職がしやすい傾向がありますね。

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年齢に関係なく、年収アップやスキルアップ、自分に希望条件にマッチする求人情報を探しているのなら、薬剤師に専門特化した転職エージェントに相談するのがおすすめです。


条件に合う求人の紹介はもちろんのことで、年収や待遇交渉も代行してくれるので理想に近い状態で転職することが可能になります。

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【業種別】薬剤師の転職難易度

薬剤師の転職難易度は業種別で大きな違いがあります。

薬剤師の専門性を活用できる職場は病院やドラッグストア、製薬会社や化粧品メーカー、研究施設など広いですが、業種・職場ごとに仕事内容や働き方、採用対象となる年齢などは異なります。

求職者の属性や希望条件によって転職難易度は異なるので、業種・職場ごとの特徴を正しく把握しておくことが重要です。

今回は、薬剤師が主に活躍する5つの職場の転職難易度をそれぞれ具体的に紹介してきます。年齢が高くても転職しやすい職場もあるので、チェックしてみてください。

ドラッグストア

薬剤師のドラッグストアへの転職難易度は低めで、年齢に関係なく比較的転職しやすい職場です。

ドラッグストアでは、第一類医薬品を販売するために薬剤師の常駐が義務付けられているため、薬剤師を多く求めている背景があります。

近年ドラッグストアの店舗数が全国でも急増しており、経済産業省が発表する「商業動態統計」2024年2月の統計データによれば、2023年度の全国店舗数は約19,000店舗(前年度比3.2%増)、調剤医薬品・OTC医薬品の売上高は1兆7,600億円に上っています。

ドラッグストアの増加に伴い薬剤師を求める店舗も多いのですが、思ったように薬剤師の採用ができておらず人手不足の課題を抱えている店舗も少なくありません。

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ドラッグストアだけでなく、薬剤師不足の背景には薬学部が4年制から6年制に変更になったことも影響しています。


ドラッグストアの店舗数は増えていますが、薬剤師が確保できないことが現実問題になっているようですね。

そんなドラッグストアでは、幅広い年齢の薬剤師を採用する動きを見せています。資格があれば、定年が近い50歳以上の高い年齢でも採用してもらえるチャンスがあります。

ちなみにドラッグストアは医薬品の他に日用品の販売もおこなっています。薬剤師しかできない業務以外に、人員が足りなければレジ作業や品出しなどの仕事も担うことがあります。

体力的に負担がかかる場合もあるので、しっかり仕事内容を確認するようにしてください。

OTC(一般用医薬品)のみ販売 調剤併設
顧客対応
市販薬販売
健康相談
POS作業
商品陳列 など
調剤業務
服薬指導
顧客対応
市販薬販売
健康相談
POS作業
商品陳列 など

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ドラッグストアは土日も影響しており、店舗によっては夜間営業をしているため、土日出社、夜勤が発生することが多い環境です。また、人手不足から残業が発生することもあります。


50歳以上でも採用してもらえるチャンスはありますが、体力的に懸念がない40代までの薬剤師が転職しやすいですね。

調剤薬局

調剤薬局の転職難易度は比較的低めであり、転職がしやすい職場です。

厚生労働省の「薬剤師確保のための調査・検討事業報告書」によると、性別・年齢別にみる薬局・病院の従事者数は年齢が高くなるにつれて、薬局で働く薬剤師の数が多くなっていくことがわかります。

つまり、全体的に薬局は年齢が高くでも受け入れられやすいというわけです。ただ、調剤薬局には大手の調剤薬局と、中小もしくは個人調剤薬局では転職難易度に違いがあります。

大手調剤薬局 中小・個人調剤薬局
採用年齢 新卒や若手薬剤師を積極的に採用 年齢が高くても採用
理由 勤続年数・年齢を元に給与を設定。
新卒採用をメインにしている。
欠員補填のための採用が中心で即戦力を求める。

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調剤薬局では、人手不足となっているところも多く、経験を積んだ40代の薬剤師なら転職市場での需要もあります。


とくに、地方で薬剤師の人手が足りていない地域では、50代も受け入れている調剤薬局も多いので、大手以外であれば比較的難易度は高くないと考えていいですよ。


とはいえ、年代を選ぶ調剤薬局もあるのでミドル・シニア層は、高い年齢でも受け入れている調剤薬局を選ぶようにしてください。

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自分の年齢にマッチした調剤薬局を選びたいのなら転職エージェントに相談するのがおすすめです。


転職エージェントは地域の特性や調剤薬局が求める年齢層を把握しているので、内定を獲得しやすい転職先を紹介してもらえます。

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病院

薬剤師が病院へ転職する難易度は、比較的高いと考えられます。

厚生労働省の「薬剤師確保のための調査・検討事業報告書」によれば、病院に勤務する薬剤師は25~29歳が最も高く、男性では 34.4%、女性では39.8%であることがわかります。

つまり、病院では若手薬剤師が採用されやすい傾向があり、40歳後半以上になると一気に採用難易度が高くなっていくのです。

もちろん、病院の規模や専門領域においても採用されやすい年齢は変わりますが、基本的には40歳前半までとなります。

また、「薬剤師外来」を設け外来患者に対する薬の副作用や服薬状況などの確認・指導(薬学的管理)を設けている病院もあります。全国的に見ると導入されている病院は少ないですが、薬剤師外来では経験豊富な薬剤師が求められるので、自走できるミドル層の薬剤師は重宝されやすいですね。

大学病院
総合病院
急性期病院
慢性期病院
中小病院
採用年齢 若手薬剤師を中心に採用 年齢が高くても採用
理由 夜勤があり体力仕事なので若手が歓迎される。
新卒採用をメインしている。
中途でも競争率が高い。
人手不足であるため即戦力が歓迎される。

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実は、慢性期病院や中小病院では、大学病院や総合病院よりも薬剤師不足が顕著です。


そのため、40代以上の即戦力人材も採用される傾向にありますよ。

また、在宅医療のニーズが高まるにつれて、患者の自宅などを訪れることによってサービスを提供する「在宅薬剤師」の存在も浸透しています。在宅医療が特に求められる地域医療では、在宅薬剤師として活躍できるミドル層・シニア層も重要な役割を担っていくと考えられますね。

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世の中に出回ってる薬剤師の求人はドラッグストアや調剤薬局が多いです。病院の求人は少ないので、1件でも多く選択肢を増やしたいのなら転職エージェントに相談してみると良いです。


転職エージェントでは一般公募されない非公開求人を多く保有しています。病院のような人気のある求人は応募が殺到しないように非公開求人になっていることが多いです。

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製薬会社

製薬会社の採用難易度は、かなり高いと言えます。

製薬会社の求人は、レア求人であまり数も多くありません。また、欠員補充のポジションであるケースが多く、ポジションも限られているため、競争率も激化する可能性が高いです。

また、製薬会社では年齢制限を設けられていることも多く、必要なスキルや経験が備わっていることを前提に、40代未満でなければ、転職もしづらいです。

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新卒であっても製薬会社は狭き門なので、基本的には採用難易度は高いと認識しておいたほうが良さそうですね。

また、製薬会社の薬剤師は以下の業務を担い、薬剤師としての専門性をフルに発揮できることから人気も高く、それぞれポジションによっても採用難易度が異なります。

  • 管理薬剤師
  • MR(医薬情報担当者)
  • CRC(治験コーディネーター)
  • 品質管理
  • 研究開発

いずれの職種も採用難易度は同じくらい高いですが、最も高いのが「研究開発職」です。

基本的には、専門分野を学んだ修士以上の課程修了者が採用される傾向にあり、かなり狭き門と言えます。

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すでに一定の経験がある薬剤師なら製薬会社へ転職するのは不可能ではありません。ただ、優秀な薬剤師がライバルとなるので、事前の準備・対策を完璧におこなう必要があります。


選考対策を完璧におこないたいのなら転職エージェントを頼るのがおすすめです。薬剤師の転職に熟知したキャリアアドバイザーがしっかりサポートをしてくれるので内定を獲得しやすいです。

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SMO(治験施設支援機関)

SMO(治験施設支援機関)の採用難易度は、年齢に関係なく高いと言えます。

SMOは、求人自体が少なく出会うことが難しいこともあり、採用難易度が上がっています。また、求人を見つけられたとしても、競争率が高くなっているので、採用されるのが難しいです。

また、SMOの業務は以下のような業務が中心となっているので、専門性が求められていることもあり、薬剤師の経験が浅い人も転職は難しくなります。

  • 治験に関するサポート
  • CRC(治験コーディネーター)の教育
  • IRBの運営補助 など

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同じ薬剤師とはいえ、職場によって採用難易度もかなり違います。採用されやすい職場もあれば、求人が少ない職場まであるので、求人の選定方法もかなり違いが出てきます。


たとえば、ドラッグストアであれば仕事内容や働ける条件が幅広いので、絞り込みながら選定していく必要があります。また、製薬会社を目指すなら1件でも多く求人に出会う必要が出てきますね。

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薬剤師として幅広く求人を見つけていきたい人、職場・年収などの条件の合う求人に出会いたい人は転職エージェントに登録してみてください。


非公開求人など独自求人を紹介してくれるだけでなく、プロ目線でマッチする求人を見つけてくれるので、手間なく多くの求人に出会うことができますよ。

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【年代別】薬剤師の転職難易度

年齢別で薬剤師の転職難易度を紹介していきます。

薬剤師は、年齢に関係なく活躍できる職場や環境が多いですが、とはいえ転職しやすい年齢は20代で、若くなればなるほど転職活動は有利になりやすいです。

それでは、年代別に採用難易度を解説していきます。

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年代によって転職難易度は異なります。スキルアップ・年収アップを目指したい、未経験の職種に挑戦したいなど、今の年齢と経験で転職しても良いのか悩んでいるのなら転職エージェントに相談することをおすすめします。


薬剤師の転職に熟知したキャリアアドバイザーが現在の状況をヒアリングし、的確なアドバイスをしてくれますよ。

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20代

20代の薬剤師は、採用も有利になりやすくチャンスが多いです。

20代の薬剤師は経験が浅いですが、「ポテンシャル採用」「第二新卒」として受け入れてもらいやすく、スキルや経験ではなく、やる気や熱意が評価される特徴があります。

採用する側も若くて経験も浅いことから、採用コストがかからないこともあり、人材育成を前提に採用されることが多いです。

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20代は採用されやすい分選択肢も広いです。


自分がどのようなキャリアを歩んでいきたいかをしっかり整理しておく必要がありますね。

30代

30代の薬剤師も、20代と同じく転職しやすい年代です。

30代であれば調剤経験がなくても、ドラッグストアや調剤薬局に転職することができます。

また、経験やスキルがあればキャリアアップや年収・給料アップも叶いやすい年代でもあり、スキルや経験の有無で求人案件が大きく変わります。

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30代も基本的にはどの案件も転職しやすいですが、スキルや経験があっても製薬会社などは転職するのが難しいです。

40代

40代は、一般的に転職が難しい世代と言われていますが、調剤経験があれば、まだまだ転職はしやすいです。

ただし、20代や30代に比べると都心の病院などへの転職は厳しくなります。地方によって薬剤師不足という問題があるので、都市部よりもチャンスが多い傾向にあります。

比較的経験豊富な40代は即戦力人材として、高年収や高待遇で調整薬局やドラッグストアに転職できるので、年収アップも叶えやすいです。

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管理職や責任者など、マネジメント業務が発生するポジションへの転職がしやすいのも40代の薬剤師ですね。

50代

50代の薬剤師になると、転職難易度が上がります。

特別なスキルや経験がない限りは、病院や製薬会社などの転職はほぼ不可能になるので、50代でも受け入れている転職先を見つける必要があります。

また、50代で調剤経験がない場合、都心では案件を見つけるのが難しいため、地方で転職活動したほうがチャンスも見つけやすいです。

地域問わず、薬剤師不足という問題を抱えている調剤薬局やドラッグストアなどでは、50代でも受け入れているところがあります。ただし、40代以下に比べると採用されにくいため、転職は簡単ではありません。

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50代の転職では、正社員以外の雇用形態で採用されることもあります。


50代で転職をしていきたいなら、正社員にこだわらずに探してみるのも1つの方法ですね。

60代以上

一般的な定年を迎える60歳以上は、転職難易度も高めです。

病院や製薬会社に勤務していた薬剤師であれば、そのまま再雇用という選択肢もありますが、新たに60代以上の転職者を採用するのは現実的ではありません。そのため、60代の転職は調剤薬局やドラッグストアが中心となります。

特に、小規模なドラッグストアや調剤薬局、個人経営の医院の場合は、ルールとして明確な年齢制限を定めていないこともあり、実力が認められれば経営者や管理者の判断で60歳以上でも十分に働くことが可能です。

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50代の転職と同じく、正社員以外の雇用形態も視野に入れて転職活動をするのが良いですね。


派遣社員や契約社員・パートなどの働き方を含めて転職先を探すと、求人の選択肢を増やすことができますよ。

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薬剤師の年齢別平均年収

薬剤師の年齢別の平均年収(給料)について「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に解説していきます。

薬剤師全体の平均年収は約583万円で、年齢別の平均年収では以下のようになっています。

年齢 平均年収 年代別
20歳〜24歳 354万円 【20代の平均年収】
413万円
25歳〜29歳 472万円
30歳〜34歳 561万円 【30代の平均年収】
622万円
35歳〜39歳 684万円
40歳〜44歳 621万円 【40代の平均年収】
614万円
45歳〜49歳 613万円
50歳〜54歳 688万円 【50代の平均年収】
706万円
55歳〜59歳 724万円
60歳〜64歳 571万円 【60代の平均年収】
568万円
65歳〜69歳 564万円
70歳以上 486万円 【70代以上の平均年収】

薬剤師の年収は、55歳までにかけて徐々に増える傾向にありますが、60歳を境に年収が下がっていきます。

60歳以上になると正社員から契約社員などの雇用契約に変わり、その分、年収が下がっていくことが予想できます。

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薬剤師は多くの場合、「資格手当」が支給されます。また、ドラッグストアや調剤薬局、病院などによっては「地域手当」が支給される場合もありますよ。


このように年齢に関係なく支給される手当もあるので、年収アップを目指してできるだけ高収入の求人を探したいなら、求人票の条件・年収・待遇などをしっかり見てみるようにしてくださいね。

薬剤師の年収について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。

公務員薬剤師の場合は年齢制限があるので注意は必要

公務員薬剤師として転職したい場合には、年齢制限があるので注意してください。

薬剤師のなかには、公務員として国や自治体などの公的機関に勤める薬剤師もおり、「国家公務員薬剤師」「地方公務員薬剤師」「麻薬取締官」などとして活躍することができます。

これらの公務員薬剤師になるには、公務員試験を受ける必要があり、その試験にも受験資格があります。

国家公務員の場合には30歳未満であること、地方公務員は各自治体によって異なります。例えば、東京は29歳まで、大阪は35歳までなど違うため、各自治体の情報を見てみる必要があります。

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公務員薬剤師は安定して働くことができ、手厚い福利厚生や昇給のしやすさもあり、メリットも多い環境です。


ただし、公務員薬剤師の募集人数が少ないため、競争率が高く狭き門となっていますね。

公務員薬剤師への転職について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。

薬剤師が年齢に関係なく転職を成功させるコツ

薬剤師が年齢に関係なく転職を成功させるコツをご紹介していきます。

そもそも薬剤師は、専門的な資格を有しているため他の職種に比べると年齢のハンデを受けにくい特徴があります。とはいえ、年齢がまったく影響されないわけではなく、年齢が高くなれば難易度は上がります。

とくに、ミドル・シニア層は以下のコツを実践してみてください。

派遣・パート・アルバイトも視野に入れる

ミドル・シニア層は正社員にこだわらず、派遣やパート・アルバイトも視野に入れて転職活動すると成功させやすくなります。

実際に厚生労働省が発表している「薬剤師確保のための調査・検討事業」の薬局・病院別にみる性別・年齢別の薬剤師の就業形態を見てみると、非常勤薬剤師の割合が60歳以上から徐々に高くなっています。

つまり、ある程度年齢が高くても非常勤として活躍している薬剤師も多く、受け入れている施設も多いということがわかります。

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ミドル・シニア層の薬剤師を歓迎している職場もあり、求人サイトにも「シニア歓迎」などの記載で広く募集している案件も多いです。


転職エージェントに相談すれば、待遇や年収などの条件に合う求人なども見つけてくれるので、1度相談してみるのもおすすめですよ。

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情報収集をしっかりおこなう

薬剤師の資格を保有している人を募集している求人は幅広いですが、求人情報を詳しく把握しておくことも大切です。

求人によっては年齢制限を設けており、ミドル・シニア層を求めていない求人も多いです。そこを見極めて求人を見ていくことが、転職活動を成功に導くコツともいえます。

以下のポイントに注意して求人を見つけてみてください。

  • 求人が「60歳以上歓迎」「シニア歓迎」しているかを確認する
  • 求人先の平均年齢や年齢層を見る
  • 薬剤師の在籍人数を確認する
  • 働く環境を把握する

なお、求人数は毎月一定数が掲載されるわけではなく、月によって求人数・条件は変化します。たとえば、1~3月は次年度の人員補充のために求人が増える、新規採用が落ち着く5~6月は求人数が少ないなど、時期によって求人傾向は異なります。年齢や希望職種に対する経験の有無などの条件によってもベストなタイミングがありますよ。

失敗を避けるためにも薬剤師の転職事情に精通した転職エージェントに相談するのが確実です。転職時期に対するアドバイスが受けられるだけでなく、年収アップやスキルアップなど転職理由に合わせた最適な求人を紹介してもらえますよ。

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薬剤師の仕事にもAIが参入しており、業務効率化を図っているドラッグストアや調剤薬局もあります。


AIなどは便利である反面、機会やシステムが苦手なミドル・シニア世代には思わぬ障害になってしまうこともあるので、働く環境もしっかり確認するようにしてくださいね。

自己分析を徹底する

高い年齢の薬剤師が転職するには、自分のこれまでのスキルや経験を整理して明確に伝える必要があります。

先述したように、転職しやすい20代の薬剤師に求められているのは「ポテンシャル」で、今後の成長を見越した採用がおこなわれます。一方、ミドル・シニア層に求められることは即戦力としての知識や経験、技術です。

そのため、調剤経験や服薬指導への知識など、薬剤師として歩んできたキャリアを上手にアピールしていくことが転職成功の鍵を握ります。

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自己分析を徹底しておこなえるか不安な場合は転職エージェントに相談してみることをおすすめします。


一緒に自己分析をおこなってくれるだけではなく、履歴書・職務経歴書の書き方や、面接での受け答えなど、転職活動を効率よく進めるためのやり方・注意点を詳しく教えてくれます。

転職エージェントを利用する

年齢が高い薬剤師こそ、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

年齢が上がるにつれて転職難易度も上がることから、1件でも多くの求人に出会うことが大切になります。そのなかでも無闇に求人に応募するのではなく、シニアなどが転職しやすい求人に多く出会っていく必要があります。

転職エージェントを利用すれば、プロのキャリアアドバイザーが、ミドル・シニア層でも歓迎してくれる求人を見つけてくれるだけでなく、待遇や年収などの希望条件にマッチする求人を紹介してくれます。

また、一般に公開されていない非公開求人や独自求人など、競争が少ない求人も保有しているので、転職できるチャンスを広げられますよ。

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年齢を気にせずに利用できる薬剤師向け転職エージェント

転職にあたって年齢が気になるなら、求職者一人ひとりの事情・転職理由を理解し、希望・不安に寄り添ってくれる転職エージェントがおすすめです。

希望条件やキャリア像にピッタリ合う求人を紹介してもらえるだけでなく、転職活動や転職後の働き方についてもアドバイスがもらえます。

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転職エージェントでは、面接対策なども一緒に立ててくれますよ。スキルや経験が重視される面接でも、上手く説明・アピールできるようにアドバイスしてくれるので、面接突破もしやすくなります。


また、面接同行が可能な転職エージェントもあるので、面接に不安があればぜひ活用しましょう。

転職エージェントを選ぶときは、2〜3社複数登録するのがおすすめです。何社か同時に登録することにより、1件でも多く優良求人に出会うことができ、また自分に合うキャリアアドバイザーを効率良く探せますよ。

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転職エージェントはそれぞれ特長や強みがあります。自分に合った転職エージェントを選ぶためにも、複数のサービスを併用しながらサービス内容・質を比較し、相性の良いサービスを選べると良いですね。転職エージェントは全て無料で利用でき、途中で解約することも可能なので、気軽に利用してみましょう。

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転職エージェントとは何かについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。

社会人から薬剤師を目指すのは厳しい

薬剤師には、年齢に関係なく活躍できる環境が多いため、何歳になっても薬剤師に転身するチャンスはあります。

実際に、薬剤師の国家試験を受けられる条件はいくつかありますが、その中に年齢は含まれていないので、何歳でも資格の取得はできます。

ただし、社会人から薬剤師を目指すのは厳しく、かなり思い切った決断が必要です。薬剤師として活躍するには、薬剤師の資格を取得するために大学に通い直し資格を取得していかなければならず、資格を取れたとしても、年齢が高く実務経験が乏しくなるので、転職の機会がかなり狭まります。

それぞれ、社会人が薬剤師を目指すのが厳しい理由を詳しく解説していきます。

大学に6年間通う時間・費用がかかる

薬剤師になるには、薬学部がある大学に入学して専門のカリキュラムを終わらせなければいけません。

薬学部は卒業まで最短6年間かかるので、その間時間と費用が必要になります。

薬学部は夜間でカリキュラムを受けることができないので、働きながら薬学部に通うことは難しく、社会人を続けながら学校に通うことはできません。

卒業できたとしても、6年間無収入であることを考えると生涯年収では損してしまう可能性が高いです。そのため、社会人から薬剤師を目指すなら、少し冷静に考える必要があります。

年齢を重ねるほど時間をとるのが難しく合格率が下がる

薬剤師になるためには、薬学部の入学試験と薬剤師の国家試験に合格する必要があります。とくに、国家試験に落ちても諦めずに、時間をかけて再受験をする人もいるものの、そういった人の合格率は低いです。

令和2年に実施された厚生労働省医薬・生活衛生局の「第105回薬剤師国家試験大学別合格者数」から、現役と既卒の学生の合格率の比較をおこないました。

試験名 現役 既卒
薬剤師国家試験 84.78% 42.67%

6年制の大学でみっちり勉強している現役の学生ですら約15%は落ちてしまうため、社会人として生活しながらの勉強となると時間をとることが厳しいと考えられます。

つまり、現役で合格できない人はその後に時間をかけて再受験したとしても、再度失敗してしまう可能性もあります。

薬剤師になれても年齢的に求人がない可能性もある

たとえ薬剤師になっても、希望する勤務先へ就職できるとは限りません。職場にまったくこだわりがないのであれば、資格を取得したあとに就職するのは難しくはないでしょう。

しかし、総合病院など働きたい職場が決まっているのならば、年齢が高い点と、実務が未経験であることから転職難易度はかなり上がってしまいます。

そのため、現在社会人の人が薬剤師を目指すならあらかじめ自分が最短で薬剤師になれるときの年齢を利用して求人情報を調べることがおすすめです。

薬剤師の年齢に関するよくある質問

薬剤師の転職に関する年齢の影響で、よくある質問をまとめました。

転職活動の参考にしてみてください。

薬剤師の平均年齢

人物 転職者

薬剤師の平均年齢を教えてください。

転職エージェント末永 末永

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、薬剤師の平均年齢は40.3歳、平均勤続年数は7.9年です。

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薬剤師は何歳まで働ける?

人物 転職者

薬剤師は何歳まで働けるのですか?

転職エージェント末永 末永

薬剤師にも定年がありますが65歳以上でも活躍している薬剤師も多く、年齢に関係なく薬剤師として働けるチャンスがあります。


ただし、年齢が高くなれば転職する難易度は上がるので注意するようにしてください。

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薬剤師に定年はある?

人物 転職者

薬剤師にも定年はありますか?

転職エージェント末永 末永

もちろん薬剤師にも定年はあり、定年制を定めている企業の割合は、約96%と言われているので定年があると考えて良いです。勤務先によって定年の年齢は異なり、概ね60歳〜65歳程度まで働ける、とされています。


しかし、薬剤師不足により定年後も雇用形態などを変更して継続雇用をする企業、シニア採用を積極的におこなっている企業もありますよ。

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