20代はU・Iターン転職をしても良い?成功させるコツや求人の探し方!
20代がUターン・Iターン転職をしても良いのかを現役エージェントが徹底解説します。
地方へ移住するメリット・デメリットや就職活動を成功させるコツ、地元企業の求人の探し方まで分かりやすく説明します。
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20代がU・Iターン転職する理由
地方創生の推進やコロナ禍の影響によって、20代でUターン・Iターン転職に興味を持つ人は増えています。
リクルートが2021年8月に実施したアンケート調査によると、46.6%が「地方や郊外への移住に興味がある」と回答しています。「コロナ禍の影響で柔軟な働き方が可能になった(43.4%)」「在宅勤務が増えより良い住環境で生活したい(33.1%)」「都市部の生活に魅力を感じなくなった(20.5%)」ことが理由としてあげられます。
末永
末永
Iターン転職は出身地とは違う地方へ移住して就職することです。主に都市部から地方への移住が該当します。
Uターン・Iターンで具体的な理由は異なりますが、大きくは下記の理由に分類することができます。ここからはそれぞれの理由について詳しく紹介していきます。
住環境を良くしたい
Uターン・Iターン転職のどちらにも当てはまる理由が「住環境を良くしたい」です。地方は都市部よりも自然環境が豊かで、のんびりとした環境で働きたいと考えています。
また、都市部よりも家賃や生活費が安くなることが多く、経済的な負担が軽減され生活の質を改善できることも理由に含まれます。
都市部は便利な反面、ストレスを感じやすい環境です。穏やかな地方でワークライフバランスを保った生活をしたいと望んでいる20代は多いです。
家庭の事情
家庭の事情は地元へ戻るUターン転職のみに該当します。家庭の事情でとくに多いのが、家族の介護や家業を継ぐための帰郷が主な理由です。
また、上京したものの都市部の生活に馴染めず、生まれ育った地方で家族や親しい友人とのつながりを重視したい20代も多いです。
地域活性化や地域貢献
地域活性化や地域貢献はUターン・Iターン転職の両方に当てはまる理由です。
自分の生まれ育った地域はもちろんのこと、都市部にはない地方独自の魅力に惹かれ、その土地へ貢献していきたいと考える20代は多くいます。
地方は若者が都市部へ出ていき、住民の大半が高齢者で構成されていることも少なくありません。昔から続く伝統が失われないための地方創生に関連するプロジェクトに参加をする20代は少なくありません。
また、地方にある産業とITの力を融合し、新しい産業の発展や起業のチャンスもあります。
通勤が楽になる
通勤が楽になることを理由としてあげている20代もいます。都市部は電車通勤が主流で、満員電車での通勤は精神的・肉体的にも大きな負担になります。
実際、通勤時間の長さを理由に転職する人もいるぐらいです。
地方は車社会なので、会社への通勤も車になることが多いです。満員電車で身動きが取れないストレスから解放されると考える20代は多くいます。
地方の魅力に惹かれた
旅行や出張などで訪れた地方の魅力に惹かれ、Iターン転職を考える20代はたまにいます。
実際に訪れた土地の自然や食べ物、文化、人に惹かれるケースです。ここで生活したいとの思いが募り、Iターン転職を決断するのです。
20代がU・Iターン転職するメリット
20代がU・Iターン転職するメリットは大きく3つが考えられます。
地方へ転職するからこそ得られるメリットばかりです。
生活費が抑えられる
Uターン・Iターン転職の魅力の1つに生活費が抑えられる点があげられます。
都市部と比べ、地方のほうが物価や家賃が安い傾向にあります。
例えば、同じ金額でも地方のほうが広い家を借りられます。実際に不動産・住宅情報サイト「HOME'S」で2023年12月時点の都市部と地方の家賃相場を比較してみました。
エリア・最寄駅 | 1LDK 面積目安 |
家賃相場 |
---|---|---|
東京・板橋 | 43.25m² | 12.10万円 |
神奈川・新杉田 | 42.78m² | 9.72万円 |
北海道・札幌 | 40.57m² | 6.77万円 |
宮城・仙台 | 51.85m² | 10.47万円 |
山梨・甲府 | 50.06m² | 8.88万円 |
岐阜・岐阜 | 49.68m² | 7.74万円 |
奈良・平城 | 58.21m² | 6.68万円 |
広島・呉 | 40.38m² | 7.08万円 |
愛媛・松山 | 40.07m² | 6.31万円 |
長崎・住吉 | 43.44m² | 6.16万円 |
同じ間取りでも地域によって家賃や広さに違いがあることがわかります。家が広くなれば、スペースにもゆとりが持てゆったりとした生活が送れます。また、一戸建ても借りやすく、庭でBBQやガーデニングなど、趣味も充実させやすいです。
地方自治体のサポートや補助金が受けられる
地方自治体によってはUターン・Iターン転職を支援している場合があります。支援をおこなっている自治体だと転職後の住居を紹介してもらえる可能性があります。
無料で一戸建てを貸してもらえたり、引っ越しを全額負担してもらえたり、移住の要件を満たしていれば補助金が受け取れる地方自治体も中にはあります。
人との交流が生まれやすい
都市部は隣に誰が住んでいるかわからない、会っても挨拶がないなど、人間関係が希薄です。地方は都市部よりも地域のつながりが強く、近所付き合いが活発で交流が生まれやすいです。
近所の人たちと助け合いながら暮らしていきたいと考えている20代にとって、地方への移住は大きなメリットになり得ます。
20代がU・Iターン転職するデメリット
20代がUターン・Iターン転職をするメリットがあれば、当然デメリットもあります。
メリットよりもデメリットが勝る場合は地方へのUターン・Iターン転職は考え直したほうが良いです。本当に地方へ移住するのか含めて相談したい人は転職エージェントを利用してみてください。
末永
大手総合型転職エージェントは都市部から地方まで幅広い求人を保有しています。移住を含めたキャリア相談にも乗ってもらえます。20代は初めて転職する人が多いです。キャリア選択を間違えてしまわないためにもプロに相談することをおすすめします。
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20代がUターン・Iターン転職をするデメリットについて、下記でさらに詳しく解説していきます。
選べる職種が少ない
地方は都市部と比べて求人数自体が少ないです。さらに種類も限定されるので、選べる転職先が少ない可能性があります。
そのため、希望する条件にマッチする求人がなかなか見つからないことも考えられます。
年収が減る
年収水準は都市部のほうが高いです。同じ仕事であっても地方のほうが給与水準が低い傾向にあるので、移住することで年収が減少する可能性があります。
都市部のままの年収水準を維持したいのなら、リモートワーク・テレワーク制度のある会社へ転職するのも1つの方法です。都市部に会社がありながらリモートワークで仕事ができるのなら、地方へ移住しても年収が下がる心配はありません。
末永
リモートワーク可能な求人は人気があり、すぐに募集が締め切られてしまいます。自分の希望する求人情報を早く入手するためには、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
転職エージェントを利用していれば、求人が出たタイミングで通知してもらえるので、貴重な在宅勤務が可能な案件を逃すことはありません。
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結婚していれば家族の同意を得る必要がある
20代で結婚しているもしくは結婚する予定がある場合、家族やパートナーの同意を得る必要があります。
結婚していないのなら自分1人で気軽にUターン・Iターン転職もできますが、家族がいる場合は簡単にはいきません。
20代は共働きで仕事をしている可能性が高く、地方へUターン・Iターン転職をするとなると、配偶者にも転職を強いることになります。もし、配偶者が転職に難色を示したら、別居や離婚を検討する必要もあります。
自分以外の人生も左右してしまうため、Uターン・Iターン転職を考えている20代は慎重に検討するようにしてください。
スキルアップがしにくい
地方は都市部よりもスキルアップがしにくい傾向にあります。スキルアップに役立つセミナーやビジネスイベントは都市部で開催されることが多いからです。
今はインターネット配信やオンラインセミナーもありますが、オフライン限定のセミナーやイベントは参加するのに交通費や宿泊費がかかってしまう可能性があります。
地方の習慣に馴染めない可能性がある
地方へ移住する場合、その地域の習慣に馴染めないことも考えられます。Uターン転職の場合は生まれ育った土地へ戻るだけなので、すぐに馴染めると思いますが、Iターン転職の場合は注意が必要です。
移住してその地域のルールに馴染めず、村八分にされて再び都市部へ戻ったという問題もニュースで取り上げられることがあります。
旅行と移住では見えてくる景色も変わってきます。旅行で訪れたときは素敵な場所だと思えても、住んでみたらゴミの出し方だけでトラブルに発展してしまうこともあります。
無用なトラブルに巻き込まれないためにも、地方へ移住する場合は情報収集をしっかりおこない、慎重に検討することをおすすめします。
20代がU・Iターン転職を成功させるコツ
20代がUターン・Iターン転職を成功させるためには、いくつかの押さえておきたいポイントがあります。
都市部以外で生活したい!といった理由で移住を決断すると失敗してしまいます。転職に失敗してしまうとキャリアに傷がついてしまうので、しっかり準備をしてから転職活動に臨むようにしてください。
ここでは20代がUターン・Iターン転職を成功させるコツを解説していきます。
徹底した情報収集
Uターン・Iターン転職をする場合、徹底した情報収集が大切です。とくにIターン転職はミスマッチを防ぐためにも必ずその地域をリサーチするようにしてください。
情報収集では移住したい地域の主要産業や経済、雇用状況を調べます。そうすることで、どのような起業の求人が多いのかを把握できるようになります。
その際に求人情報を多く扱う媒体も探しておくと良いです。その媒体を使って実際に転職活動を進めていきます。
地域を訪問する
実際に移住する地域を訪れ、現地の雰囲気や生活環境を確認してください。観光客としてではなく、実際に住んだらどうなのか?という視点で見ることが大切です。
また、地域のイベントやSNSを通じて人脈を広げていくと良いでしょう。困った時にまったく頼れる人がいないのは心細いものです。移住先で孤独にならないように地域のイベントには顔を出しておくと良いです。
移住する理由を明確にする
都市部から地方へUターン・Iターン転職する理由を明確にするのも大事です。なぜ地方へ転職するのかは、面接で必ず確認されます。
Uターン転職の場合は「地元に戻りたい」だけでなく、地元企業へ転職して何をしたいのかを伝えられるようにしてください。
自分のこれまでの実体験を踏まえた転職理由を話せると、面接官に魅力だと感じてもらえますよ。
20代がU・Iターン転職をする際の求人の探し方
20代がUターン・Iターン転職をする際の求人の探し方ですが、主に3つが考えられます。
末永
この中でとくにおすすめなのが転職エージェントです。転職エージェントは転職をサポートしてもらえるので、内定を獲得しやすいです。
それぞれの探し方について、下記でさらに詳しく紹介していきます。
転職エージェント
Uターン・Iターン転職を考えて20代におすすめなのが転職エージェントです。
とくに大手人材紹介会社が運営する総合型転職エージェントは、日本全国の幅広い業界・職種の求人を取り扱っています。
地方の優良企業の求人も充実しているので、希望条件にマッチする会社を見つけやすいです。
求人の紹介だけでなく、履歴書・職務経歴書の書き方アドバイスから地元企業向けの面接対策もおこなってもらえます。さらに企業との面接日程の調整から年収交渉の代行までフルでサポートしてもらえるので、初めて転職する20代には心強い存在だと言えます。
他にもUターン・Iターン転職をする際の注意点、地方の詳細な情報も教えてもらえます。これらはすべて無料で利用できるので、まずは相談だけでもしてみてください。
大手や人気企業の求人を多数保有!大手エージェント
大手エージェントには、全業界・職種の求人が集まっています。さらに、大手企業や人気企業の求人を独占で持っていることも。
幅広い選択肢の中から求人を提案してもらいたい、大手企業や人気企業への転職を検討しているという方は登録しておきましょう。
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地域に密着した転職エージェントについて知りたい場合は下記の記事も参考にしてみてください。
自治体の移住サポート窓口
地方自治体によっては移住者をサポートするための窓口を設けている場合があります。
転職エージェントのように基本的なサポート内容が決まっておらず、地方自治体によって対応してもらえることは異なります。中には移住者を積極的に受け入れている協力企業を紹介してもらえることがあります。
ハローワーク
ハローワークのインターネットサービスは全国共通のデーターベースになっており、気になる地域の求人を検索することができます。
すべてのハローワークにはありませんが、中には「地方就職支援コーナー」を設置しており、Uターン・Iターン転職を希望する人が就職相談できるようになっています。
ハローワークを使った転職は下記の記事で詳しく解説しています。
20代でI・Uターン転職を希望する人によくある質問
20代でI・Uターン転職を希望する人によくある質問をまとめてみました。
地方への移住を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
Iターン・Uターン・Jターンの違い
転職者
Iターン・Uターン・Jターンの違いってなんですか?
末永
3つとも都市部から地方への転職を指す言葉ですが、定義が異なります。
Iターン転職は自分の出身地以外の地域へ転職することです。例えば、東京出身の人が宮崎県へ転職するケースです。
Uターン転職は生まれ育って地域に戻って就職することです。北海道で生まれ育った人が進学で東京へ出て、そのまま東京で就職したが、再び北海道へ戻って転職するケースです。
Jターン転職は都市部から周辺地域へ転職することです。東京から群馬へ転職するケースが該当します。
移住して後悔する人はいる?
転職者
UターンやIターン転職で、都市部から地方へ移住して後悔する人はいますか?
末永
すべてが思い通りではなく、中にはUターン・Iターン転職をしたことを後悔している人もいます。
後悔する理由としては理想と現実のギャップが大きすぎたことがあげられます。あらかじめギャップを埋めるために、移住先の情報収集は徹底しておこなうようにしてください。
自分の許容範囲を把握することで、Uターン・Iターン転職後の後悔を減らせるようになります。
ちなみにUターン転職とは、生まれ育った故郷以外で就職した人が故郷に戻って地元で再就職することです。地方で生まれ育ち、進学を機に上京してそのまま都市部で就職し、また故郷に戻って働くケースがあげられます。