女性経理職のキャリアプラン例文を年代別・ライフステージ別に紹介!
本記事では、女性経理のキャリアの選択肢7つや必要な資格・スキルを解説します。
また、経理としてのキャリアや女性としての育児・家庭のライフイベントなど、どのように両立するかや年代別のキャリアプランの例文も紹介しているのでぜひ参考にしてください。
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末永
経理職にはさまざまなキャリア選択があり、自分の適性にあったキャリアを選ぶことは大変です。とくに女性は、結婚や出産、子育てなどのライフイベントが多くあるため、それらを考慮したキャリアプラン設計が必要です。
本記事では、女性経理職のキャリアプランの考え方や選択肢について解説します。また、年代やライフステージごとのキャリアプランの例文も合わせて紹介します。
今後のキャリアに不安を感じている女性経理職の方は、キャリアプラン構築の際の参考にしてみてください。
女性経理職の主なキャリアプランとは
女性経理職にはさまざまなキャリア選択があります。その中でも、大きく次の2つのキャリアプランに分けられます。
どちらを選択するかは、あなたの適性やライフステージなどによります。それぞれの特徴について解説するので、どちらを選択するかの参考にしてください。
ジェネラリストを目指す
末永
女性経理職には、ジェネラリストを目指すキャリアプランがあります。
ジェネラリストとは、「多方面で活躍する人」という意味合いがあります。そのため、経理職におけるジェネラリストとは、「経営に関わる幅広い知識やスキルを身につけた人」といえるでしょう。
具体的には、経理の仕事を経験したのちに、財務や総務、法務などの仕事を経験したり、経営に携わる仕事をする人のことを指します。女性経理職としてジェネラリストを目指している人は、管理部門の責任者や、経営企画職、役員、CFOなどのキャリアアップの選択肢があります。
経理以外の知識やスキルが求められるため、一般の経理職よりも大変な道ではありますが、それだけやりがいのあるキャリアを歩めるでしょう。
スペシャリストを目指す
末永
女性経理職のもう一つのキャリアプランは、スペシャリストを目指すものです。
スペシャリストとは、「特定の分野で活躍する人」という意味合いがあります。そのため、経理職におけるスペシャリストとは、「経理に関する専門的な知識やスキルを身につけた人」といえるでしょう。
具体的には、経理職での実務経験を重ねながら資格を取得し、知識やスキルを深めていくことが一般的です。
専門の知識とスキルを身につければ、今の会社で経理職のスペシャリストとして働き続けることはもちろんのこと、別の会社に転職することや、フリーランスとして独立するなどのキャリアアップも可能です。
経理職に特化した働き方ができるため、ライフステージにあわせたキャリア選択がしやすいのが特徴といえます。
女性経理職が目指せるキャリアの選択肢を紹介
女性経理職が目指せるキャリアは多岐にわたり、選ぶのが難しいと感じるでしょう。
ここでは、女性経理職が目指せるキャリアの選択肢を紹介します。
それぞれの特徴もあわせて解説するので、あなたにあったキャリア選択をみつけてください。
今の会社で役職につく
今の会社で役職につくことは、女性経理職が目指せるキャリア選択の一つです。
このキャリア選択では、経理部門の上位職である経理主任や経理部長などの役職を目指すことができます。これにより、経理部門内でのマネジメントやリーダーシップの経験を積むことが可能です。
さらに、経理の知識やスキルを活かして、財務や会計管理などの分野にも業務範囲を広げ、最終的には最高財務責任者(CFO)を目指すこともできるでしょう。そのほかにも、経理以外で経営企画や事業企画、内部監査などへの転向も考えられます。
末永
経理の知識を活かして、今の会社でのキャリアアップを目指すことは、自然なキャリア選択といえるでしょう。
大手企業に転職する
大手企業に転職することも、女性経理職のキャリア選択として挙げられます。
大手企業では、より広範囲な業務や複雑な財務に対する経理業務が求められます。そのため、経理として専門知識やスキルをさらに深めることができ、キャリアの幅を広げることができるでしょう。
もし今の企業が中小企業だったとしても、経験を積み、資格を取得してから大手企業に転職することは十分に可能です。
末永
経理職としてキャリアアップを目指すのであれば、大手企業への転職も視野に入れておきましょう。
中小企業に転職する
女性経理職のキャリアで、中小企業への転職も選択肢として挙げられます。
中小企業では、大手に比べて経理業務の範囲が広く、多様な経験を積むことができます。たとえば、経理だけでなく財務や予算管理、経営企画に関わる機会もあるでしょう。
それにより、多角的な知識やスキルを獲得できる可能性があります。
また、中小企業は組織が比較的フラットであることが多いため、経営陣との距離が近く、経営の意思決定に携わる機会もあるかもしれません。
ジェネラリストを目指す女性経理職の方は、中小企業への転職も選択肢として考えるべきでしょう。
ベンチャー企業に転職する
ベンチャー企業への転職も、キャリア選択の一つです。
ベンチャー企業では、経理職としての役割に加え、人事や総務などの業務にも携わる機会が多いです。これは、幅広い知識やスキルを得る機会といえるでしょう。
また、ベンチャー企業は創業間もない企業の熱気とエネルギーを間近で感じることができ、事業成長に直接的に関わることでやりがいも感じられるでしょう。
そのため、ジェネラリストを目指す女性経理職にとって、ベンチャー企業への転職は有効な選択肢といえます。
外資系企業に転職する
英語力を活かし、外資系企業に転職する道もあります。
外資系企業では、国際的なビジネススキルと英文会計の経験が得られます。これにより、グローバルな視野を持ち、国際基準の会計知識を身につけられるでしょう。
また、外資系企業は多様なグローバル文化が混在しているため、異文化コミュニケーションのスキルも磨かれます。
英語が得意な女性経理職であれば、英文の財務報告や国際税務など、日本企業では携われない業務にかかわることができるでしょう。
グローバルでのスキルアップを目指す女性経理職に、おすすめの選択肢です。
会計事務所へ転職する
女性経理職のキャリア選択で、会計事務所への転職も候補として挙げられるでしょう。
会計事務所では、さまざまなクライアントの会計や税務に携わることができ、経理の専門知識を深めつつ、実務経験を幅広く積むことができます。
また、事務所勤務を通じて税理士や会計士などの資格取得を目指すことも可能で、将来的には独立して自身の事務所を開設することも夢ではありません。
末永
経理職からさらに業務の幅を広げたい女性におすすめのキャリア選択といえるでしょう。
独立する
女性経理職から、フリーランスとして独立するキャリア選択もあります。
フリーランスの経理職は、企業や個人事業主などのクライアントから会計や税務処理の業務委託を受けて仕事をおこないます。自分で仕事を取ってこないといけない大変さはありますが、自身の裁量で業務量を調整できるのが魅力です。
また、自宅でも仕事がおこなえるため、家事や育児などの時間を大切にしながらキャリアを継続できるのも嬉しいポイントです。
女性にとっては、ワークライフバランスを取りながら経理職として働ける、フリーランスとしての独立は、魅力的なキャリア選択といえるでしょう。
女性経理職としてのキャリアプランの立て方
実際にキャリアプランを立てようと思っても、具体的な立て方が分からず悩む方も多いでしょう。
ここでは、女性経理職としてのキャリアプランの立て方について詳しく解説します。キャリアプラン構築は次の3つのステップでおこないます。
それぞれのステップごとに解説します。
ステップ1 経理職としての将来像を考える
まず、経理職としての将来像を考えます。
末永
あなたが将来ジェネラリストとして活躍したいのか、それともスペシャリストとして活躍したいのかを、まずは明確にしましょう。
5年後、10年後の自分がどうなっていたいか、イメージだけではなく具体的に言語化することが大切です。
たとえば、次のような質問に沿って考えるとイメージを言語化しやすくなります。
- どのようなポジションで働いていたいか?
- どのような職場環境で働いていたいか?
- どのような人間関係の中で働いていたいか?
- どのくらいのワークライフバランスで働いていたいか?
- 5年後、10年後の理想的な働き方は?
この将来像が、あなたのキャリアプランで目指すべきゴールとなります。
ステップ2 現在のスキル・経験を棚卸しする
次に、現在のスキルや経験を棚卸しします。
これまであなたが、経理職として獲得してきたスキルや、積み上げてきた経験をすべて洗い出しましょう。
成功した実績だけではなく失敗したことも洗い出すことで、あなたの得意・不得意を客観的にみることができます。
このスキルと経験の棚卸しにより、あなたの「現在地」が明確になります。
ステップ3 現在と将来像のギャップを埋めるためのアクションを考える
末永
最後に、現在と将来像のギャップを埋めるためのアクションを考えます。
将来像と現状を比較して、そのギャップを埋めるためにはどんな行動をしていかないといけないのかを考えましょう。
上記の画像のような①将来像と③現在地があった場合、直接③から①に行くのは現実的に難しいです。
そのため、法人営業の経験を活かしながら、webマーケティングの経験を積むことができる会社を探すということがギャップを埋めるための行動になります。
①将来像:事業会社のマーケティングリーダーになりたい
③現在地:メーカーの法人営業をしている
経理職に落とし込むと、「将来経理職として独立したいから、そのために3年以内に公認会計士の資格をとる」などギャップを埋めるのに必要なスキルや経験をいつまでに積むのかを考えていくというイメージです。
このように、理想の将来像へ向かうための具体的なアクションプランを繋ぎ合わせることで、あなただけのキャリアプランが完成します。
ここまで説明してきたキャリアプランの立て方については理解していただけたかと思います。
末永
とはいえ、年齢的にもそろそろ結婚や出産を踏まえたキャリアプランを考えないといけないと焦っている方や、なんとなくこれまで働いてきたから面接で話せるようなスキルや経験がないという方もいるのではないでしょうか?
実際に、今お伝えした方法を実践するには、自己分析して自分への理解を深めたり、業界・企業研究も一緒に進めなければいけないため、一人ではなかなか難しくモヤモヤしてしまうこともあるでしょう。
末永
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末永
女性がキャリアプランを立てるときに考慮すべきポイントとキャリアプランの立て方について以下の記事で解説しているので気になった方はぜひ読んでみてください。
女性経理職がキャリアプランを考える際の注意点
ここでは、女性経理職がキャリアプランを考える際の注意点について解説します。
注意点は次の2つです。
これらの注意点を意識し、キャリアプランを構築しましょう。
実績や成果が評価されにくい
女性経理職のキャリアプランで注意する点の1つ目が、実績や成果が評価されにくいという点です。
経理職の評価基準は曖昧なケースが多く、評価されにくい特徴があります。それは経理という仕事の性質上、売上に直結する仕事ではないことや、経理業務は正しくおこなわれて当然と思われやすいことが原因です。
末永
そのため、自分から積極的に改善の提案をすることや、新しい取り組みなどで、客観的に評価されやすい実績をつくるようにしましょう。
たとえば、経理部門での効率化やコスト削減の提案、新しい会計ソフトの導入提案などです。
女性経理職がキャリアプランを作るときには、評価されにくい環境の中でも、自分の仕事の価値を正しく認識させることが重要になります。
幅広い知識と変化に対応する力が必須
注意点の2つめは、幅広い知識と変化に対応する力が必要という点です。
経理業務は法改正や会計基準の変更など、常にルールが変化する中でおこなう必要があります。これらの変化に迅速かつ正確に対応するためには、最新の法規制や会計技術に関する幅広い知識が必要となります。
たとえば、消費税率の変更や新しい電子帳簿保存法の導入などです。これらの変化に適応するには、日々の学習と自己研鑽が必要です。
また、新しい会計ソフトやツールも進化し導入されるので、それらにも対応する柔軟性も求められます。
キャリアプランを考える際は、このような外部の変化を前提として、それに柔軟に対応する姿勢を示す必要があるでしょう。
【年代別】女性経理職のキャリアプラン例文
次に、具体的なキャリアプランの例文をみていきましょう。
ここでは、年代別で女性経理職のキャリアプランを紹介します。
あなた自身に当てはまる年代を、キャリアプラン作成の参考にしてください。
【20代】女性経理職のキャリアプラン例文
20代のうちは経験よりもポテンシャルが重視されます。
そのため、これからスキルや経験を積極的に身につけたいという意欲をアピールすることが重要です。20代のうちは、さまざまな経験を積んで基礎を固めることで、将来のキャリアアップにつなげることができます。
キャリアプラン例文
私は現在、経理部門で基本的な会計業務に従事しています。
今後は、より幅広い経験を積み、高度な会計や財務分析のスキルを身につけたいと考えています。
そのために、3年以内に簿記2級の資格取得を目指しています。
さらに、業務効率化のために最新の会計ソフトに関する研修に積極的に参加し、自己のスキルを磨くとともに、経理部門内の業務効率化に貢献したいと考えています。
【30代】女性経理職のキャリアプラン例文
30代は結婚や出産などのライフイベントが起こりやすい時期なため、ライフイベントを踏まえたキャリアプランを考える必要があります。
また、転職の際は20代とは違い、これまでの経験や実績が見られる即戦力採用になります。そのためきちんとスキルや経験の言語化をして、どのように貢献できるかアピールしましょう。
キャリアプラン例文
私は現在、経理部で主任として勤務しています。
これまでの経験を通じて、会計や財務分析、予算管理などのスキルを磨き、とくに年次決算のプロセス改善に貢献してきました。
今後3年以内には、経理部のマネージャーとしてチームを率いることを目指しています。
また、ワークライフバランスを重視しつつ、中期的には税理士資格の取得を目指し、専門性をさらに高めていく計画です。
【40代】女性経理職のキャリアプラン例文
40代は、リーダーや管理職などマネジメント力が求められているので、マネジメント力や経験をアピールしましょう。
また特に育児が終わり復帰するためブランクがある方や、異業種への転職を考えている方は、40代からはハードルが高くなるのでそのことを理解した上でキャリアプランを設計しましょう。
キャリアプラン例文
私は15年以上にわたり様々な企業の経理部門で勤務してきました。
この間、複数の大規模プロジェクトの財務管理を担当し、チームを率いてきた経験があります。
今後は、大手企業の経理部門のマネージャーとして、より大きな責任を負い、チームの指導と育成に注力したいと考えています。
また、過去のブランクを経験と学びの機会と捉え、新たな環境への適応力を強化していきたいと考えています。
【ライフステージ別】女性経理職のキャリアプラン例文
次に、ライフステージ別で女性経理職のキャリアプランの例文を紹介します。
それぞれについて解説するので、あてはまるキャリアプランの例文を参考にしてください。
結婚せずにバリバリ働きたい!女性経理職のキャリアプラン例文
バリバリ働いてキャリアアップしたいと考えている人は、専門性を高めて経理職のスペシャリストを目指すか、ジェネラリストとして管理職や役員などを目指すのかを明確にしましょう。
目指すものがスペシャリストとジャネラリストによって、キャリアプランの立て方は変わります。それぞれの例文を紹介するので、どちらを選ぶかを明確にした上で参考にしてください。
スペシャリストを目指す人の例文
私の短期目標としては、来年までに税務関連の資格を取得し、税務申告の専門家としての知識を深めることを目指しています。
中期的には、国際会計基準(IFRS)に関する資格も取得し、5年以内には国際業務を扱うチームのリーダーとして働くことを目標にしています
ジェネラリストを目指す人の例文
現在は中堅企業の経理部でチームリーダーとして勤務しており、幅広い経験を積んでいます。
今後は、新しい会計ソフトの導入プロジェクトをリードし、10年以内には経理部門の部長またはCFOとして、経営戦略にも深く関わることを目指しています
結婚・育児と両立したい!女性経理職のキャリアプラン例文
結婚や育児とキャリアを両立したい方は、ワークライフバランスを重視したキャリアプランの作成が必要です。
ワークライフバランスを重視するためには、産休や育休制度などが整っている職場で働く必要があります。仕事と家庭のバランスを取りながらキャリアを継続するためには、企業側の制度の活用と、そのように働くことをアピールする必要もあるでしょう。
キャリアプラン例文
私の短期的な目標としては、現在のポジションでのスキルをさらに磨きつつ、リモートワークやフレックスタイムを活用して効率よく業務を進めることを目指しています。
中期的には、産休・育休を取得し、その間にもオンライン研修などを通じて専門知識を更新し続ける予定です。
長期的には、子育てが一段落した後、より大きな責任を持つポジションを目指して、部署内でリーダーシップを発揮することが目標です。
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経理職としてキャリアアップするために必要なスキル
経理職にはさまざまなスキルが求められます。とくに、これからキャリアアップを目指す方には、次のようなスキルが必要となるでしょう。
それぞれのスキルの特徴を、身につけるべき理由とともに解説します。
ITスキル
経理職としてキャリアアップするためには、ITスキルは不可欠な要素です。
IT技術の進化により、経理業務において自動化や効率化が急速に進んでいます。たとえば、会計ソフトを駆使した決算処理や、ExcelやBIツールを活用したデータ分析は、ほとんどの企業でおこなわれているでしょう。
末永
そのため、これらのソフトやツールを使いこなし、経理業務の効率化を推進することで、キャリアアップにつながります。
また、デジタルトランスフォーメーション化を進める企業も多いため、ITスキルを身につけた経理職は重宝され、キャリアアップに直結するでしょう。
分析力
分析力は、経理職でキャリアアップするための重要なスキルの一つです。
経理職の業務は、単に数字を追うだけではなく、その数字が何を意味しているか分析する能力が求められます。その分析結果により、ビジネスの意思決定に影響を与えることもあります。
たとえば、財務報告の数字を分析し、企業の財務状態や業績の動向を正確に理解する能力は、企業として戦略を立てる上で必要不可欠なものです。
そのため、この分析力が高ければ、経理職からより戦略的意思決定をおこなう部署へのキャリアアップも可能となるでしょう。
コミュニケーションスキル
経理職でキャリアアップを目指すのであれば、コミュニケーションスキルも必要です。
経理職は、扱う数字の解釈や意味を他の部署や経営層に伝える必要があります。とくに複雑な財務会計などは、難しい数字の解釈を経理の素人へわかりやすく伝えなければなりません。
誤解を招く言い回しや、不明瞭な説明の仕方しかできないようなコミュニケーションスキルでは、いくらITスキルや分析力があっても活かすことができません。
そのため、数字だけではなく他者との関わりを積極的におこない、コミュニケーションスキルを向上させることで、キャリアアップへとつながるでしょう。
法律の知識
法律の知識も、経理職でキャリアアップを目指すのであれば必須のスキルです。
経理業務は、税法や会社法、労働法など多岐にわたる法律に基づいておこなわれます。そのため、これらの法律を正確に理解しておくことで、さまざまな場面で活用できます。
たとえば、消費税法の改正が、企業の税務戦略にどのような影響を与えるかを分析し、経営陣に対して効果的なアドバイスを提供できるかもしれません。
このような場面で会社に貢献し存在感をアピールすることで、キャリアアップへつながるでしょう。
経理職としてキャリアアップするために必要な資格
次に、経理職としてキャリアアップするために必要な資格について解説します。
キャリアアップに必要な資格は次の5つです。
それぞれの資格の説明と、その資格を取るメリットについて解説します。
簿記検定
経理職のキャリアアップにおいて、簿記検定は必要な資格の一つです。
簿記検定の資格がなくても、その知識さえあれば経理の業務を遂行することは可能です。しかし、初級の簿記検定は、経理業務をおこなう上での基礎的な知識を証明するものとなるため、キャリアアップを目指すのであれば、必須といえるでしょう。
とくに、転職でのキャリアアップを目指す場合は、簿記の資格を保有していることは大きな武器になります。なぜなら、経理職は実務実績を提示しづらい職種のため、経理知識を簿記資格によりアピールできるからです。
末永
まずは、初級や3級などの基礎的な検定から始め、徐々にステップアップしていくと良いでしょう。
税理士
税理士資格は、経理職としてキャリアアップするために重要な資格といえます。
税理士資格を持つということは、税務に関する広く深い専門知識を持っていることの証明となります。この知識は、企業の税務戦略立案や、税務監査対応、税務アドバイスなど、経理部門での重要な業務に必要なものです。
そのため、税理士資格があれば今の会社でのキャリアアップはもちろんのこと、独立して事務所を開くことも夢ではありません。
ただし、資格取得は難関なので、長期的に計画を立てて資格取得を目指しましょう。
公認会計士
公認会計士も、キャリアアップに大きく貢献する資格の一つです。
公認会計士は、会計や監査、財務分析などの幅広い知識を持つ会計のプロフェッショナルです。この資格を持つことは、高度な会計知識を持ち、複雑な財務問題の解決や、財務に関する戦略立案にも役立てることができるでしょう。
そのため、今の会社でのキャリアアップはもちろんのこと、大手企業への転職や独立なども視野にいれて検討することができます。
公認会計士は税理士と並んで取得が困難な資格です。そのため、日々の業務をこなしながら、計画的に取得を目指しましょう。
経理・財務スキル検定(FASS)
経理・財務スキル検定(FASS)は、経理職のキャリアアップにおいて有効な資格です。
この資格は、経理や財務に関する実務的なスキルを総合的に評価するもので、財務報告や予算管理、コスト分析など、経理職に必要な幅広い知識とスキルの証明となります。
末永
FASSの取得は、経理職の専門性を高めるだけでなく、会社内での信頼性向上に役立ち、キャリアアップにつながるでしょう。
とくに、経理業務の効率化や戦略的な財務分析を行う上で、この資格は大いに役立ちます。
米国公認会計士(USCPA)
経理職でキャリアアップを目指すのであれば、米国公認会計士(USCPA)もおすすめの資格です。
USCPAとは、アメリカの各州で認定している公認会計士資格のことです。基本的には、アメリカでの活躍を前提とした資格ですが、グローバルでも通用する国際資格でもあります。
USCPAを取得していれば、相互承認協定を結んだ南アフリカやオーストラリア、カナダなどの国で、会計士として仕事が可能です。ただし、日本で監査をおこなうには、USCPAではなく公認会計士の資格が必要となります。
そのため、海外移住を考えている方は、外資系の企業への転職を考えている方におすすめの資格といえるでしょう。
女性経理職のキャリアプランの立て方は「マジキャリ」に相談すべき!
ここまで、女性経理職のキャリアプランについて解説してきました。
女性経理職は、さまざまなキャリア選択とライフイベントがあるため、それにあわせたキャリアプランの構築が必要だということを理解いただけたと思います。
また、年代や資格の有無によっても、キャリア選択の幅は変わってきます。とくに、出産や育児を前提とするのであれば、さらにその選択は複雑になるでしょう。
末永
そのため、キャリア設計が一人では難しいという方は、一人で悩むのではなくプロのキャリアコーチに相談することをおすすめします。
プロのキャリアコーチングサービスであれば、豊富なキャリア知見から、あなたのこれまでの経験・スキルを元に、あなたに適したキャリアプラン構築をサポートしてくれます。
末永
もし、もう今後のキャリア選択に迷わないようなあなただけのキャリアの正解を見つけたいという人は「マジキャリ」がおすすめです。
マジキャリは、幅広いキャリア知見を持った専属キャリアコーチとの自己分析により、あなたが求めている理想のキャリアや理想の暮らしなどを一緒に言語化していきます。
そして、あなたの現在地と理想の状態のギャップを埋めて、理想のキャリアを叶えるには「いつまでに・どんな会社で・どんな経験を積んでおくべきか」を一緒に探していきます。
それによって、これから先キャリアに悩むことがないくらいあなた自身が納得できるキャリアプランを構築することができます。
これができるのも、マジキャリには10年以上の転職エージェントで蓄積されたキャリア知見が豊富にあり、その知見を活かした独自のワークシートを使ってキャリア支援をしているためです。
末永
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女性経理によくある質問
相談者
女性のキャリア形成の課題は何ですか?
末永
育児や家庭の事情でどうしてもキャリアを諦めなければいけなかったり、男性と比較して結婚・出産・育児・介護などのライフイベントの影響が大きく、キャリアと家庭の両立の難しさが課題です。
だからこそ、女性は5年後10年後のキャリアプランを考え、20代・30代のうちから能力開発をすることが重要とされています。
相談者
未経験で経理になれますか?
末永
ポテンシャルがある20代・30代前半であれば未経験で経理職への転職は可能です。
転職活動では、相当なスキルやマネジメント経験がない限り年齢や仕事に取り組む姿勢を見られます。
スキルがないけど経理職に転職したい人は以下の記事に何をアピールするべきか、どう転職活動をす滑るべきかを解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
経理職として働く女性で、今後のキャリアに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。