SaaS企業で使う用語を解説!SaaS企業に転職する方法も紹介!
SaaS企業への転職を考えている人が知っておくべきSaaSに関する用語を現役の転職エージェントが解説します。
また、用語を知っておくメリットやSaaS企業に転職する方法も紹介しています。
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SaaSに関する基本的な用語
SaaSに関する用語を知っておくことで、SaaS企業のビジネスモデルを理解することに繋がります。
そして、面接の際にもSaaSへの理解度を示すことができるため、確認しておきましょう。
SaaSに関する基本的な用語は、以下の通りです。
以下より分かりやすく解説します。
SaaS
SaaS(Software as a Service)は「サービスとしてのソフトウェア」を意味する用語です。
読み方は多くの場合「サース」ですが「サーズ」とも言われています。
SaaSは、クラウドサービス事業者がインターネット経由でソフトウェアを提供し、ユーザーがアクセスすることによって利用できる仕組みです。
チャット機能の代表的な例として、SlackやChatwork、zoomなどがあります。
SaaSの導入は、簡単で導入コストが安価なためメンテナンスの手間がかかりません。
よって、企業のコスト削減や業務効率化を促進し、近年急速に普及しています。
Vertical SaaS
Vertical SaaS(バーティカルSaaS)のVerticalは、「垂直の」という意味で、ビジネスでは「ある特定の分野に特化した」という意味で使われます。
業種・業界特有の課題解決が主な目的です。
例えば、建設や介護、不動産など、特定の業界や業種向けに最適化されたクラウドベースのソフトウェアサービスを展開しています。
Vertical SaaSを導入することで、情報をクラウド上で一元管理できるため、情報共有も容易になります。
人手不足が心配される業界にとって、面倒な情報整理の業務負担の軽減になる画期的なシステムと言えるでしょう。
Horizontal SaaS
Horizontal SaaS(ホリゾンタルSaaS)のHorizontalは、水平のという意味の言葉で、企業や部門をまたいで水平的に利用されることを言い表しています。
具体的なSaaSとして、CRMツールの「Salesforce」やクラウド会計システムの「freee」、名刺管理ツール「Sansan」などが例として挙げられます。
つまり、Horizontal SaaSは、業界を問わず幅広い企業や個人が利用できる汎用的なクラウドベースのソフトウェアサービスを提供しています。
インサイドセールス
インサイドセールスは、電話、メール、オンライン会議ツールなどを活用して非対面で営業活動をおこなう手法です。
潜在顧客にヒアリングをしながら、顧客自身も明確化できていなかった課題やニーズを洗い出し、顧客の検討段階を遷移させることで、見込み顧客の育成をおこないます。
移動時間やコストを削減できるため生産性が高く、データ分析を活用した営業活動がしやすいのが特徴です。
また、顧客情報の整理やコミュニケーション履歴の記録など、顧客データの管理も重要な仕事です。
フィールドセールス
フィールドセールスは、対面での商談を中心に行う営業手法です。
顧客のオフィスやイベント会場などに直接訪問して提案・交渉をおこない、案件のクロージング(成約)まで担います。
インサイドセールスが獲得した見込み顧客との良好な関係構築が契約獲得につながるので、適宜顧客へのフォローは欠かせません。
無計画に商談に出向くのではなく、クライアントに刺さる提案が必須です。
また、商談を成約までスムーズに進めるためにも、見込み顧客の特徴やその業界について情報収集をおこない、自社サービスについても深く学ぶ必要があるでしょう。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスは、クロージング後の顧客が自社サービスを導入した後のフォローアップを担います。
具体的には、自社サービスの導入後の解約を防ぐためのヒアリングを丁寧におこない、サービスの利用継続を目指して、継続的かつ丁寧にサポートしていきます。
また、カスタマーサクセスは従来のカスタマーサポートとは異なり、受動的ではなく能動的に顧客と関わるのが特徴です。
顧客の新たなニーズを掘り起こし、別サービスを提案することも仕事に含まれます。
顧客との良好な関係構築のためにも、高いコミュニケーション能力が必要不可欠でしょう。
SaaSの営業・マーケティングに関する用語
ここでは、SaaSの営業・マーケティングに関する専門用語を分かりやすく解説します。
営業系・マーケティング系への転職を考えている人は、用語の理解が必須となるので、ぜひ参考にしてください。
SaaSの営業・マーケティングに関する用語は、以下の通りです。
SQL(Sales Qualified Lead)
SQL(Sales Qualified Lead)は、営業チームが成約の可能性が高いと判断した見込み顧客のことを指します。
具体的には、顧客側からの見積もり依頼や費用の問合せなどのアクションがあると、SQLと言えます。
SQLの精度が高いほどフィールドセールスの効率が向上し、クロージング率の向上につながります。
適切なリードスコアリングやデータ分析を活用し、SQLの質を高めることが重要です。
MQL(Marketing Qualified Leadz)
MQL(Marketing Qualified Lead)は、マーケティング活動により購買意欲が高まった見込み顧客です。
例えば、スコアリングして購買意欲を数値化し、一定以上のスコアに達したら、営業部門に引き渡されます。
マーケティング施策によって獲得され、一定の関心やニーズを示した見込み顧客のことを指します。
MQLの質を高めるためには、適切なリードスコアリングやナーチャリング(見込み顧客の育成)が重要になるでしょう。
Conversion Rate(コンバージョン率)
Conversion Rate(コンバージョン率)は、特定のマーケティング施策に対して、見込み顧客が次のステップへ進んだ割合を示す指標です。
例えば、ソフトウェアやサービスを提供している会社のWebサイトであれば、資料請求や問い合わせ、見積もり依頼などに至った人の割合がCVRにあたります。
各フェーズごとにコンバージョン率を計測し、改善を図ります。
コンバージョン率が高いほど、マーケティングや営業活動の効率が良いことを示し、リード獲得から売上につながる流れが最適化されるでしょう。
改善策としては、ターゲットの精度向上やコンテンツの最適化、パーソナライズ施策などが挙げられます。
B2B
B2B(Business to Business)は、企業同士でおこなわれる取引のことで、SaaS業界では法人向けのクラウドサービスを提供するビジネスモデルを指します。
B2B SaaSの営業・マーケティングでは、リード獲得から商談・成約までのプロセスが長く、インサイドセールスやカスタマーサクセスの役割が重要になります。
また、高単価で長期契約が多いため、LTV(顧客生涯価値)を最大化する戦略が求められるでしょう。
リード
リード(Lead)とは、自社の製品やサービスに関心を持ち、将来的に新規顧客になる可能性がある見込み顧客のことを指します。
例えば、SaaSの営業・マーケティングでは、Webサイト経由の資料請求やウェビナー参加、広告クリック などの行動を通じてリードを獲得します。
そして、MQLやSQLの顧客へと育成していきます。
リードの質を高めるためには、適切なターゲティングやリードナーチャリング(メールマーケティングやセミナーなどによる育成)が重要になるでしょう。
SaaSのカスタマーサクセスに関する用語
ここでは、SaaSのカスタマーサクセスに関する用語について分かりやすく解説します。
特にカスタマーサクセスへの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
カスタマーサクセスに関する用語は、以下の通りです。
NPS(Net Promoter Score)
NPS(Net Promoter Score)は、顧客の満足度やロイヤルティ(忠誠度)を測る指標で、SaaSのカスタマーサクセスにおいて重要な指標の一つです。
顧客アンケート調査において「このサービスを友人や同僚に勧める可能性はどのくらいありますか?」と0~10点の11段階で評価してもらい回答を取得します。
そして「推奨者の割合 - 批判者の割合」で値が算出され、数値が高いほど顧客の満足度やブランドへの忠誠度が高いことを示します。
NPSは企業の収益と相関が強いことから、近年経営指標としてNPSの計測を導入する企業が増えています。
Onboarding(オンボーディング)
オンボーディング(Onboarding)は、新規顧客がSaaS製品をスムーズに導入し、効果的に活用できるよう支援するプロセスです。
具体的には、初期設定のサポートやトレーニング、チュートリアルの提供 などをおこない、顧客が迅速に価値を実感できるようにします。
オンボーディングが成功すると、顧客満足度が向上し解約率の低減につながるでしょう。
Churn Rate(解約率)
Churn Rate(解約率)は、一定期間内に契約を解約した顧客の割合を示す指標です。
値は「解約した顧客数 ÷ 期初の総顧客数」 で求められ、数値が高いと収益の安定性が低下するため、改善が求められます。
Churn Rateを低減するためには、オンボーディングの強化や積極的なサポート、定期的な価値提供などのカスタマーサクセス施策が重要になるでしょう。
Retention Rate(顧客維持率)
Retention Rate(顧客維持率)は、一定期間内に契約を継続した顧客の割合を示す指標です。
「期初の総顧客数のうち、期間終了時点で契約を継続している顧客数 ÷ 期初の総顧客数」 で算出され、Churn Rate(解約率)の逆の指標となります。
Retention Rateが高いほど、顧客がサービスに満足し、長期的に利用していることを示しています。
リテンション率の向上のためには、オンボーディング強化やカスタマーサポートの充実、定期的な価値提供 などの施策が重要になるでしょう。
SaaSの収益に関する用語
ここでは、SaaSの収益に関する用語について分かりやすく解説します。
すべての人が覚える必要はありませんが、覚えておくと業務の理解が深まるので、ぜひ参考にしてください。
SaaSの収益に関する用語は、以下の通りです。
MRR(Monthly Recurring Revenue)
MRR(Monthly Recurring Revenue)は、月間の定期収益を示す指標で、サブスクリプションモデルの成長を測る上で重要です。
MRRが安定して増加していると、SaaSビジネスの持続的な成長が見込まれるため、リテンション施策やアップセル戦略が重要になります。
新規MRR(New MRR)、拡張MRR(Expansion MRR)、解約MRR(Churn MRR) などに分けて分析することで、収益の改善ポイントを把握できます。
ARR(Annual Recurring Revenue)
ARR(Annual Recurring Revenue)は、年間の定期収益を示す指標です。MRRは月の売り上げに対し、ARRは年間の売り上げを指します。
ARRは、契約の長期性や顧客の維持状況を反映するため、SaaS企業の成長や安定性を測る重要な指標となります。
特に、顧客にサービスを年間契約で提供している場合、ARRは事業の予測可能な収益を評価する上で非常に有用になるでしょう。
CAC(Customer Acquisition Cost)
CAC(Customer Acquisition Cost)は、1人の顧客を獲得するためにかかる総コストを示す指標です。
SaaSビジネスでは、CACが低いほど効率的に顧客を獲得していることを示し、利益率の向上につながります。
また、CACとLTV(顧客生涯価値)を比較することで、顧客獲得の効率やビジネスの持続可能性を評価することが可能です。
Net Revenue Retention(NRR)
Net Revenue Retention(NRR)は、既存顧客から得られる収益の維持率を示す指標です。
NRRが100%以上の場合、顧客からの収益が増加していることを意味しています。
アップセル(上位の商材を提案し購買してもらうこと)やクロスセル(下位の商材を提案し購買してもらうこと)が成功していることを示します。
SaaS企業にとっては、NRRが高いほど顧客のロイヤルティが高く、成長が持続可能であることを示す重要な指標になるでしょう。
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SaaSに関する用語を知るメリット
ここまではSaaS用語について詳しく解説してきました。
それでは、実際にSaaS用語を理解することで得られるメリットを紹介します。
業界知識が深まる
SaaSに関する用語を知ることで、業界に関する知識が深まります。
面接の際に業界特有の指標や用語を理解することで、会話がスムーズに進むこともあります。
また、面接官から「勉強熱心な人」という評価を得られるかもしれません。
SaaS業界は急速に変化しているため、新しい技術やトレンドが次々と登場します。
そのため、SaaSの用語を理解すれば、将来的なテクノロジーの進化や市場のニーズに迅速に適応できるようになります。
業界の最新動向を追うためには、SaaS用語の理解が必須となるでしょう。
業務に早く適応できる
SaaSに関する用語を知ることで、実際に転職した後に業務に早く適応できます。
SaaSには、「オンボーディング」「カスタマーサクセス」「サポートチケット」「ダッシュボード」など、顧客とのやり取りや顧客満足度向上に関わる用語が多く存在します。
それらを理解していると、実際に自身がSaaSの営業職に就いた際に、顧客がどのようにサービスを利用し、どのような価値を求めているのかをより深く理解することができます。
よって、顧客のニーズや期待により的確に応えることができるようになり、クロージングが高まる可能性があります。
SaaS企業に転職する際のコツ
SaaS企業に転職するためには、用語を覚えるだけでは成功できません。
ここでは、SaaS企業に転職を考えている人向けに、転職するためのコツを紹介します。
ぜひ参考にしてください。
自己分析をおこなう
自己分析をおこなうことは、自分の強みや興味を明確にするために重要です。
SaaS業界では営業などの技術的なスキルや顧客志向の考え方を持つ人が求められます。
よって、自己分析をおこない、自分の適性や強みを理解することで、SaaSのどの分野で貢献できるのか理解できます。
自己分析は、自分の強みとSaaSの適正をマッチングさせることでSaaS業界への有効な志望動機になるでしょう。
転職理由を明確にする
転職理由を明確にすることで、自分がSaaS業界でどのように成長したいのか、どの部分に魅力を感じているのかを具体的に把握できます。
この自己理解が深まると、業界への適応や仕事に対するモチベーションが高まり、面接でも説得力を持った説明ができるようになります。
また、転職後に自分が求めているキャリアパスに沿った目標を設定しやすくなり、長期的な成果を出すための指針にもなるでしょう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを利用することで、SaaS業界の最新の動向や企業文化についての情報を得られ、業界特有のニーズや求められるスキルを把握することができます。
また、転職エージェントは転職者の希望や経験をもとに適切な企業を紹介してくれるため、自分に合った転職先を見つけやすくなります。
さらに、転職エージェントのサポートを受けることで、より説得力のある転職理由や志望動機を書くことができるでしょう。
SaaS企業に転職する方法
ここまで読んでくださった人の中には、SaaS企業に転職したいと考えている人も多いと思います。
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