職業訓練はやめとけ?5つの理由と向いている人を徹底解説
「職業訓練はやめとけ」と言われるのは、5つのデメリットが関係しています。
しかし職業訓練にはメリットもあり、上手に使いこなすことが重要です。
本記事では、「やめとけ」と言われる理由やメリット、職業訓練に向いている人、転職を成功させるコツなどを詳しく解説します。
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職業訓練はやめとけと言われる理由
「職業訓練はやめとけ」という評判を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「職業訓練はやめとけ」と言われてしまう理由には、以下の職業訓練のデメリットが影響しています。
ここからは、職業訓練のデメリットについてそれぞれ詳しく解説していきます。
必ず転職できる保証がない
職業訓練を受けたからといって、必ず転職できる保証はありません。
厚生労働省の「ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況|令和5年度求職者支援訓練実績」では、受講者の就職率は以下のとおりです。
ハロートレーニング受講後の就職率
- 公共職業訓練/施設内訓練:86.4%
- 公共職業訓練/委託訓練:73.6%
- 求職者支援訓練/基礎コース:59.5%
- 求職者支援訓練/実践コース:60.3%
半数以上の人が就職に成功していることが数値でも明らかですが、言い換えれば約20%〜40%の人は就職できていないということです。
職業訓練は転職を確約されているわけではないので、職業訓練とは別で転職活動も積極的に進める必要があります。
希望した講義を受講できない可能性がある
職業訓練は、希望すれば誰でも受講できるわけではありません。
職業訓練の受講コースによっては定員があり、人気のある訓練コースは希望者が集中するため倍率が高いです。
たとえ定員割れしているコースであっても、職業訓練を受講するにあたり面接試験が実施されるため、不合格になることも少なくありません。
希望のコースを受講できない可能性もあることを理解しておきましょう。
講師や講座の質にバラつきがある
職業訓練は各地方自治体が管轄して実施しているため、地域によって講師や講座の質、授業内容にバラつきがあります。
製造業が盛んな地域もあれば、IT分野に注力している地域もあり、求められる人材が異なることが、こうしたバラつきの一因です。
また、「アニメ分野」「フラワーデザイン」など特定の地域でしか勉強できないコースも多々あります。
そのため、地域差を感じやすくなる点に注意が必要です。
すぐに役立つスキルが身につくとは限らない
職業訓練校のカリキュラムは、自分が学びたいと思う役立つスキルが身につけられないことがあります。
地域によって以下のような職業訓練校もあるからです。
-
教材やカリキュラムが古い
-
最新技術についていけてない
-
基礎レベルの内容が中心
職業訓練校のコースは希望通りだったものの、実際に受けてみると情報が古かったり、独学でも学べそうな基礎しか勉強できないこともあります。
既に基礎を学んでいる人、最新技術・知識を身につけたい人には物足りない内容になる可能性もゼロではありません。
転職・就職までに時間がかかる
職業訓練でスキルを身につけた後に転職活動をしようとすると、転職・就職を実現するまでに時間がかかります。
職業訓練の受講期間は3ヶ月〜1年程度の長期間になるので、すぐに転職・就職することができません。
また、職業訓練を受けることで、職務経歴の空白期間を埋めることはできますが、その期間実務経験を積むことはできません。
長期間、仕事の現場を離れることになるため、職業訓練校が合わないと感じる人もいます。
そもそも職業訓練とは
職業訓練とは、ハローワークが実施している、就職や転職に必要な技能やスキルの取得を支援する就職支援制度を言います。
国がおこなう支援制度であるため受講料は無料です。ハローワークが実施していることで「ハロトレ」とも呼ばれています。
このハロトレには、大きく分けて「公共職業訓練」「求職者支援訓練」の2種類があります。
「公共職業訓練」「求職者支援訓練」には、受講対象者と受給手当に違いがあるので、詳しく確認してみてくださいね。
公共職業訓練
対象者 | 失業保険を受給している求職者 |
---|---|
受講条件 | ●失業保険の給付残日数が1/3以上あること ●ハローワークに、職業訓練が必要であると認められること ●過去1年以内に退校処分を受けていないこと ●前回の公共職業訓練での受講から1年経過していること |
受講コース | ●施設内訓練(国や都道府県が直営する常設の訓練) ●委託訓練(民間企業やNPO、学校に委託された訓練) |
手当 | ●失業手当(基本手当) ●受講手当(1日500円) ●通所手当 |
公共職業訓練のコース例
- IOTプログラミング
- クラウドシステム開発
- Webデザイン
- 国際ビジネス
- トラベルビジネス
- 人事・労務
- 医療事務 など
公共職業訓練(離職者訓練)は、失業保険の受給資格がある人を対象にした職業訓練です。
失業保険を受け取りながらスキルアップを目指せるだけでなく、受講手当や通所手当も支給されます。
受講コースも、ものづくりからIT、建設、美容、バックオフィスまで幅広いのも特徴です。
求職者支援訓練
対象者 | 失業保険を受給できない人 |
---|---|
受講条件 | ●ハローワークに求職の申込みをしていること ●雇用保険の被保険者や受給資格者でないこと ●労働の意思と能力があること ●職業訓練などの支援をおこなう必要があるとハローワークが認めたこと |
受講コース | ●基礎コース:社会人経験のない人向け ●実践コース:特定分野の専門知識を身につけて就職したい人向け |
手当 | ●訓練受講手当:月10万円 ●通所手当 |
求職者支援訓練のコース例
- IT基礎
- パソコン実践
- 基礎から学べるWebデザイン
- 基礎から学べるデジタルマーケティング
- ネイリスト養成
- 介護職員初任者育成 など
求職者支援訓練は、失業保険の受給資格のない人を対象にした職業訓練です。
失業保険を受け取れない代わりに、訓練受講手当として月10万円が支給されます。
受講コースは社会人経験が少ない人向けの基礎コース、専門分野を身につけたい人向けの実践コースの2つが用意されていて、自分の状況に応じた訓練が受講可能です。
ただしあくまで、就職のためのスキルアップを目的としているため、ハローワークに定期的に赴き、転職・就職活動をしていくことが必要になります。
職業訓練のコースは地域によって異なるので、気になる人はハローワークの「職業訓練検索」から検索してみてくださいね。
職業訓練のメリット
「職業訓練はやめとけ」と言われる理由には、職業訓練のデメリットが影響していることがわかりました。
しかし、職業訓練にはデメリットだけでなく、以下のようなメリットもあります。
職業訓練のメリット
職業訓練のメリットについて詳しく解説していきます。
転職までのブランク期間を埋められる
職業訓練校に通っていると離職中のブランク期間を埋めることができます。
キャリアのブランク期間に懸念を抱く企業の採用担当者も少なくありません。
20代向けの転職エージェントを運営するハタラクティブの、「中途採用担当者を対象にしたアンケート調査」によると、53%の企業が「候補者のブランク期間が採用判断に影響する」と答えています。
以下に、ブランク期間が採用判断に影響する理由についてまとめました。
ブランク期間が採用判断に影響する理由
- 仕事への耐性が弱そうだから:52%
- 身体的・精神的な理由の休養で離職していた場合、それが再発しそうだから:47.5%
- 仕事への意欲が低そうだから:35.6%
つまり、ブランク期間があると企業の採用担当者は「メンタル面」の懸念を抱きやすくなるのです。
しかし、職業訓練校に通っていれば上記のような懸念を払拭できる理由になります。その点は職業訓練の大きなメリットと言えます。
転職・就職のサポートを受けられる
職業訓練を受講すると、ハローワークから転職・就職支援サポートを受けることができます。
訓練期間中~訓練終了後3ヶ月間はハローワークと訓練校が就職活動を支援してくれるので、1人よりも心強く転職・就職活動をおこなうことができます。
転職支援を受けられるという点はメリットではありますが、ハローワークの提供する求人は地元密着型の求人であったり、ブラック企業が含まれていたりする可能性もあるので、注意してくださいね。

末永

人によってはハローワークの支援だけでは不十分になることがあります。
ハローワークの利用には、以下のような注意点があるからです。
- 必要最低限の転職支援のみ
- 大手企業の求人が少ない
- ブラック企業を見極める必要がある
- 平日しか対応してもらえない
ハローワークの利用だけでは不安な人は、転職エージェントを利用してみてください。
転職エージェントはハローワークと異なる視点からサポートをしてくれ、上記の注意点をカバーしてくれる存在ですよ。
なかでも、業界・職種の求人を網羅的に保有しており、広範囲なサポートをしてくれる総合型の転職エージェントがおすすめです。
以下のような転職エージェントはハローワークに足りない面をすべて持ち合わせているので、手厚いサポートも期待できますよ。
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失業保険・給付金を受け取れる
職業訓練はコースによっては受講費用がかからないばかりか、失業保険や職業訓練受講給付金を受け取れます。
また、失業保険の受給期間の延長、受給制限期間の短縮など優遇処置もあるので、経済的な負担も感じにくいです。
ただし、失業保険や職業訓練受講給付金を受け取るには、以下のような条件を満たす必要があります。
失業保険 受給条件 |
●ハローワークに求職申し込みをしている ●職業訓練を開始する時に、失業保険の残り受給日数が1/3以上ある ●直近1年以内に、公共職業訓練を受講していない |
---|---|
職業訓練受講給付金 受給条件 |
●本人収入が8万円以下 ●世帯全体収入が月30万円以下 ●世帯全体の金融資産が30万円以下 ●訓練実施日にすべて出席(やむを得ない理由があっても8割以上出席) ●世帯の中で他に職業訓練受講給付金を受けている者がいない ●過去3年間で不正受給をおこなっていない ●過去6年間に職業訓練受講給付金を受給していない |

末永

失業保険は職業訓練を受けないともらえないと考える人もいますが、職業訓練を受けなくても失業保険は受給できます。
失業保険を受け取るには「転職・就職活動をおこなっていること」が条件となっており、ハローワークへ転職・就職活動の実績提示が必要です。
転職・就職活動の実績として以下の活動が認められています。
- ハローワークでの職業相談、職業紹介、各種講習・セミナー受講
- 許可・届出のある民間事業者(職業紹介事業者、派遣事業者)での職業相談、職業紹介、各種講習・セミナー受講
- 公的機関での職業相談、職業紹介、各種講習・セミナー受講
- 再就職を目的とする各種国家試験、検定等の資格試験の受験
実は、転職エージェントのオンラインセミナーも求職活動実績として認められるため、職業訓練を受けずに失業保険を受け取ることができます。
転職エージェントのセミナーはオンライン開催のため、 PC・スマホがあればどこでも利用可能です。
アーカイブ動画も多数公開されており、すぐに実績が必要な場合でも視聴可能なセミナーを見つけやすく、効率的に求職活動を進められます。
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失業保険を受給するため転職エージェントのセミナーに関して詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
職業訓練に向いている人の特徴
「そもそも職業訓練とは」でも紹介したように、職業訓練を受講するためには条件が決められています。
この条件に当てはまる人全員が職業訓練に向いているわけではありません。
しかし、とくに以下のような人は職業訓練は向いている傾向にあります。
職業訓練に向いている傾向のある人
ここからは、職業訓練に「向いている人の特徴」と「向いている理由」を詳しく解説していきます。
社会人経験が浅い人
社会人経験の浅い人は、ビジネスマンとしての基礎知識や専門知識を身につけられる職業訓練に向いています。
企業は求職者に最低限のビジネスマナーが備わっていることを求める傾向にあり、面接などの選考でビジネスマナーをしっかり評価しています。
社会人としてのビジネスマナーがないと、転職・就職活動がスムーズに進まないこともあるので、職業訓練でビジネスマナーの基礎、社会人としての最低限のパソコンスキルは備えておくと安心です。
社会人経験の浅い人が転職・就職活動する際は、職業訓練も視野に入れてみてくださいね。
職業訓練を受けずにすぐに転職活動したい人は、社会人経験が浅い人向けの転職エージェントを利用してみてくださいね。
人材育成を前提にした未経験OKの求人が多数あるので、一度キャリアアドバイザーに相談してみるのがおすすめです。
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未経験の職種に転職・就職したい人
転職・就職したい職種が明確に決まっていて、その職種が未経験である場合も職業訓練は有効です。
転職・就職活動は未経験OKの求人も数多くあるとはいえ、基本的には企業は「即戦力」を求めて採用活動をしています。
企業は、完全未経験者よりも、実務経験がなくても基礎知識がある人を求める傾向にあるので、職業訓練で受講する内容は転職・就職活動で良いアピールにつながるのです。
とくに専門スキルを求める職種に転職・就職したい人は、職業訓練も視野に入れると良いですよ。

末永

職業訓練以外にもスキルアップできる方法は他にもあります。
- 資格を取得する
- オンライン学習プラットフォームを活用する
- 社会人向けスクールに通う
職業訓練より最新情報を有していることもあるので、本気で学びたい分野があればチェックしてみるのもおすすめです。
職業訓練と違い費用がかかりますが、受講条件がないので仕事をしながらスキルアップすることができます。
職業訓練に通いたいからという理由で、離職するのは避けるようにしてくださいね。
以下の転職エージェントが運営しているプログラミングスクールなどは、最短でスキルを取得できるだけでなく、手厚い転職支援も受けることができますよ。
とくにUZUZカレッジは、受講後の転職成功率が95%と非常に高く、「未経験だけどIT業界に挑戦したい」という人におすすめですよ。
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明確なキャリア目標を持っている人
明確なキャリア目標を持っている人は、職業訓練の受講が向いています。
職業訓練は短期間受講もできますが、数ヶ月〜2年通う必要があるコースもあるので継続力が大切です。
「エンジニアになりたい」「ネイリストになりたい」など明確な目標があれば、途中で挫折することなく職業訓練校に通うことができる可能性が高いです。
学びたい分野やスキルが明確であり、なおかつ職業訓練に役立つコースがあれば尚良いです。
職業訓練に向いていない人の特徴
職業訓練に向いている人もいれば、職業訓練に向いていない人もいます。
以下のような特徴の人は、職業訓練ではなく転職エージェントを利用して、思い切って転職・就職活動するのがおすすめです。
職業訓練に向いていない傾向のある人
なかでも、リクルートエージェントのような大手総合型の転職エージェントは、すべての求職者が一定の満足度を得られる転職エージェントなので、自分に合う求人も見つけやすいです。
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すぐに転職・就職したい人
すぐに転職・就職したい人は、数ヶ月〜2年の期間がある職業訓練の受講は向いていません。
スキルを身につけたいという思いがあるかもしれませんが、企業によっては人材育成が前提の「未経験求人」「ポテンシャル求人」で採用を進めるところもあります。
転職エージェントに登録すればキャリアアドバイザーが転職をスムーズにおこなえるようサポートしてくれるので、短期間での転職成功に繋げやすいです。
すぐに転職・就職したい人ほど、転職エージェントを利用してみてくださいね。
以下のような、社会人経験が浅い人や20代の若手向けの転職エージェントは、「未経験OKの求人」が多く、早期の転職が叶いやすいです。
「未経験OKの求人」は育成を前提とした採用であることが多く、仕事をしながらスキルを磨くこともできます。すぐに転職したいなら、転職エージェントの利用をぜひ検討してみましょう。
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目標もなく漠然としている人
キャリア目標もなく、ただ漠然としたビジョンしかない人は職業訓練はおすすめしません。
また、そもそも目標もなく漠然と考えている人は、職業訓練の面接試験に通ることも難しいです。
職業訓練の面接試験では以下のようなことが確認されるので、漠然と考えている人は面接に落ちてしまう可能性が高いです。
職業訓練の面接試験で確認されること
- 職業訓練を受ける動機
- 前職の退職理由
- 転職活動の軸
- キャリア目標
- 継続的な受講の可能性
目標がない場合には、一度思い切って転職エージェントを利用してみるのがおすすめです。
転職市場を熟知しているキャリアアドバイザーが求職者の適正をみて、キャリア目標を一緒に考えてくれるので、自分のキャリア目標を立てるきっかけになりますよ。
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大手企業に転職・就職したい人
大手企業に転職・就職したい人は、職業訓練に入校するのではなく転職活動を進めてしまうのがおすすめです。
職業訓練校に入校すると、ハローワークから転職・就職支援がありますが、ハローワークが紹介する求人には大手企業の案件は少ないです。
ハローワークは地域密着型であるため、地元の中小企業の求人がメインになります。
大手企業は採用費用を多くかけられるので、ハローワークの無料の求人に掲載するのではなく、転職エージェントや転職サイトを利用して人材を集めています。
大手を志望する人こそ、職業訓練に通うのではなく転職エージェントを利用してみてくださいね。
ただ給付金をもらいたい人
ただ職業訓練受講給付金をもらいたい人は、職業訓練校には向きません。
職業訓練校は長期間通うコースが多いため、モチベーションがないと途中で挫折してしまう可能性が高いです。
もし給付金を受け取りながら転職活動をしたいなら、職業訓練を利用せず、失業保険の受給手続きだけおこなうのがおすすめです。
早期で転職が決まれば、受給予定だった失業保険の一部も再就職手当として受け取れるので、もし給付金だけを目的にしているなら転職活動をしてみましょう。
職業訓練を利用せず転職・就職を成功させるコツ
社会人経験が浅くても、職業訓練を利用せずに転職・就職を成功させる人もたくさんいます。
そういう人は、以下のようなことを実践し、転職・就職成功に繋げているのです。
どのようなことをおこなっているのか、そのコツを詳しくご紹介します。
自分のキャリアプランを作成する
社会人経験が浅くても転職活動を成功させている人は、自分のキャリアプランを明確に持っています。
具体的にいうと、今はスキルや経験がなくても、自分がどのような経験を積み、スキルを身につけたいかの目標を明確に持っており、さらに目標達成に向けた努力ができる姿勢を持っている人です。
そういう人は、早期に活躍できる可能性があり、面接で「ポテンシャルが高い」と評価されやすくなります。
また企業の求める人物像とのミスマッチも防ぐことができるので、入社後の定着率も高くなり、結果として転職活動も成功しやすいです。
まずは、スキルや経験がなくても自分が将来どのようになりたいか、キャリアプランを作成してみてくださいね。
キャリアプランの立て方についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみましょう。
自分のポータブルスキルを見つける
職業訓練にいかなければ、自分はスキルがないと考える人もいますが、社会人経験が浅くてもポータブルスキルを持っている人がいます。
ポータブルスキルとは、職種が変わっても活かせるスキルです。「コミュニケーション能力」「課題解決力」「柔軟さ」などはポータブルスキルと言われています。
これらのスキルは、どの職種でも必要な能力なので未経験求人でも活かしていくことが可能です。
つまり、自分のポータブルスキルを見つければ、経験が浅くても転職・就職することができ、早期から活躍できるチャンスも作れます。
自分の市場価値を把握する
転職活動をスムーズに進めている人は、自分の市場価値をよく知っています。
自分の市場価値を知っている人は、自分のスキルや経験に合うポジション、プロジェクトにつくことができるので、自分の力を最大限活かして、キャリアを積んでいくことができます。
しかし、自分のスキルに自信がなかったり、逆に自信過剰になっていると、自分に合う企業との縁を断ち切ってしまうため、いつまでも転職・就職することができません。
自分の市場価値を正確に把握して、適切な待遇で就職・転職することが大切です。
自分の市場価値を知るには客観的な目線が大切になるので、転職エージェントの利用がおすすめです。
キャリアアドバイザーが紹介してくれる求人で自分の市場価値を知ることができますし、直接キャリアアドバイザーに市場価値を聞いてしまうのもありですよ。
転職エージェントを利用する
転職・就職活動を成功させている人の多くは、転職エージェントを利用しています。
経験が浅いために、転職エージェントの利用に気後れしたり、敷居が高いと感じたりする人もいますが、実は社会人経験が浅い人向けの転職エージェントもあるのをご存じでしょうか。
社会人経験が浅くても、「未経験歓迎」や「第二新卒向け」の求人も紹介してもらうことができ、さらに転職・就職活動が初めての人向けの丁寧な転職活動支援をおこなってくれるので、安心して転職もしやすいです。
社会人経験が浅い人でも転職エージェントは利用できるので、思い切って登録してみましょう。
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職業訓練を利用して転職・就職を成功させるコツ
職業訓練を利用しても転職・就職を成功させることはもちろんできます。ただしスケジューリングや求人選定など、成功に導くための以下のようなコツが必要です。
職業訓練で培ったスキルを活かしながら、転職・就職を実現させるためのコツを詳しくご紹介します。
職業訓練を受けながら転職活動をする
職業訓練を修了した後に転職活動をするのも良いですが、職業訓練を受けながら転職活動をするのもおすすめです。
職業訓練を受講修了したからといって、すぐに転職・就職できるとは限らないためです。
転職・就職活動には平均3ヶ月かかると言われており、求人応募から内定まで時間がかかります。
そのため、職業訓練を受けながら転職活動をすると、職業訓練の修了後にスムーズに転職・就職することが可能です。
3ヶ月の短期訓練なら、同時に転職活動をはじめてOKです。1年の長期の場合でも、情報収集などをしておきましょう。
スキルや資格がまだなくても、「現在職業訓練で学んでいること」を採用担当者や面接官にしっかり伝えれば、意欲や成長の姿勢を評価してもらいやすくなりますよ
今後のキャリアを明確にしておく
職業訓練で得たスキルをどのように活かすのかなど、自分のキャリアプランを立てておくことも大切です。
職業訓練を受講する段階では、「スキルアップをしたい」「特定の職種につきたい」という目標を持っていることが多く、転職・就職がゴールになってしまうことも少なくありません。
転職・就職はゴールではなく、いわばキャリアのスタート地点です。
職業訓練で培ったスキルや経験をどのように活かして、将来どのようなキャリアを目指したいか明確にすることが大切になります。
転職・就職を成功させている人は、しっかり中長期的なキャリアプランを立てて、職業訓練の経験をどのように活かしたいかを明確にしていますよ。
ハローワークだけにこだわらない
転職・就職活動を成功させている人は、ハローワークだけにこだわらず、転職エージェントを利用して転職・就職活動をしています。
先述しましたが、ハローワークだけでは転職・就職支援は不十分になります。
ハローワークは、豊富な求人先の情報共有、面接対策や条件交渉代行などをしてくれません。また、就職先も地域密着型になるので、選択肢を狭めることになります。
しかし、転職エージェントは幅広い求人を保有しており、かつ豊富な情報と丁寧な面接対策など手厚いサポートをしてくれます。
そのため、転職・就職の成功率も高めるため、希望にあった転職・就職も実現しやすいです。
転職・就職活動を成功させたい人におすすめの転職エージェント
転職・就職活動を成功させたい人におすすめの転職エージェントをご紹介します。
転職・就職活動の意向ごとにおすすめの転職エージェントをまとめたので、参考にしてくださいね。
職業訓練の応募をする前に、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
経験が浅い20代向けの転職エージェント
社会人経験が浅い20代向けの転職エージェントの特徴
未経験OK・ポテンシャル採用の求人多数
きめ細かいサポートが充実
キャリアの相談もしやすい
企業情報や選考情報の提供が手厚い
UZUZ・ハタラクティブなどの経験が浅い20代向けの転職エージェントは、転職・就職活動が初めての人向けの手厚い転職支援に強みがあります。
また、未経験からチャレンジしやすい求人も豊富にあるので、職業訓練校に通わなくても希望にあった求人を見つけられる可能性が高いです。
ただし、30代以降になると求人を紹介してもらえない可能性があるので注意してくださいね。
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幅広い業界・職種を視野に入れている人向けの転職エージェント
総合型の転職エージェントの特徴
求人数が多い
地方の求人も網羅している
各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍
未経験OK〜ハイキャリアの求人など幅広い
幅広い業界・職種を視野に入れている人向けの転職エージェントとして、リクルートエージェント・dodaなどの大手総合型の転職エージェントがおすすめです。
求人を比較して選択できるだけでなく、各業界に精通したキャリアアドバイザーが転職支援してくれるので、業界事情を入手しながら、自分のキャリア目標も立てやすくなります。
未経験OKの求人、専門職の求人など、求人の幅が広いため選択肢を広げながら転職活動をしていけますよ。
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エンジニアを目指す人向けの転職エージェント
特定の業界・業種に特化した転職エージェントの特徴
特定の業界・業種の求人が集中している
業界・業種の最新情報を得やすい
キャリアプランを立てやすい
未経験OKの求人もある
職業訓練で身につけた知識を活かしてエンジニア職を目指す人は、マイナビIT AGENT・ リクルートエージェント(IT)などの、エンジニア特化型の転職エージェントの利用がおすすめです。
エンジニア職のキャリアに精通したキャリアアドバイザーが転職支援をしてくれるので、エンジニアとしてどのようなキャリアを歩めるか明確になります。
エンジニア職に特化した求人に集中していることもあり、希望にあった求人を早く見つけることも可能です。
エンジニアにおすすめ転職エージェント
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マイナビのコネクションを活かした、人気企業求人や社内SEなどの求人が多数 -
リクルートエージェント(IT)
国内最大の定番エージェント!エンジニアやIT業界の求人も多数保有 -
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ITエンジニア経験者向けのハイクラスIT求人が多数!キャリアUPを狙うエンジニア定番のエージェント
ただし、未経験OKのエンジニア求人の数は限られているので、スキルに不安がある人は改めてプログラミングスクールでスキルを身につけるのも1つの手ですよ。
とくにUZUZカレッジは、集団受講が多いスクール業界のなかで、個別指導を実施している就職支援付きのITスクールです。
未経験、文系出身者でもインフラエンジニアになれる丁寧なカリキュラムがあります。気になる人は無料個別説明会に参加してみてくださいね。
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職業訓練はやめとけという評価に関するよくある質問
「職業訓練はやめとけ」という評価に関する、よくある質問をまとめました。
「職業訓練はやめておくべきか」を知るための、参考にしてみてくださいね。
職業訓練校が不合格だった時の対処法を教えてください。
職業訓練が万が一不合格になったら、別のコースに再挑戦するか、そのまま転職活動をスタートさせてしまうのもおすすめです。
転職エージェントは未経験求人なども保有しているので、職業訓練でスキルを身につけなくても十分転職することができます。
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職業訓練を受けながら失業保険は受け取れますか?
雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上あれば、職業訓練を受けながら失業保険を受け取ることは可能です。
また、職業訓練を受けると失業保険以外にも以下の手当も受け取ることができます。
- 基本手当
- 通所手当(交通費)
- 受講手当(1日500円×40日分)
- 寄宿手当(該当訓練のみ)
詳しくは、厚生労働省の「ハロートレーニングの案内」と以下の記事も参考にしてみてください。
職業訓練を途中で辞めたいときはどうしたら良いでしょうか?
職業訓練を途中で辞めたいときは、退校の意思を学校に伝え、必要な書類を提出することで手続きできます。
ただし、職業訓練校を退校してしまうと、失業保険の基本手当以外の給付をストップされるので、その点に注意するようにしてくださいね。
職業訓練を途中で辞めたら給付金の返金は必要ですか?
職業訓練を途中で辞めても給付金の返金は必要ありません。
ただし、失業保険の基本手当以外の給付金はすべて打ち切りとなります。
職業訓練は完全無料で受講できますか?
職業訓練校は、原則、受講料は無料です。
ただし、コースや訓練期間1年以上の科目では有料のものがあります。
職業訓練校の受講自体は無料ですが、いずれのコースもテキスト代は自己負担になるので覚えておきましょう。
職業訓練はオンラインで受けられますか?
職業訓練校はE-ラーニングで受講できるコースもあります。
E-ラーニングで受けられる職業訓練コースを知りたい人は、ハローワークの「職業訓練検索」から以下のように検索してみてください。
- 「訓練検索・一覧」の「詳しい検索条件を開く」を押す
- フリーワードに「eラーニング」と入力
- 「検索」を押す
アルバイトをしながら職業訓練を受けられますか?
雇用保険に加入しない条件であれば、アルバイトをしながら職業訓練を受けることは可能です。
ただし、雇用保険の加入条件には以下の3つがあります。
- 31日以上の雇用見込みがあること
- 1週間の所定労働時間が20時間以上であること
- 学生でないこと(定時制・夜間を除く)
上記の条件に該当しない働き方であれば、職業訓練中のアルバイトも認められます。
また、雇用保険に入らないでアルバイトができたとしても、ハローワークに申告が必要なので覚えておいてくださいね。
そもそも職業訓練とは、就職に必要な知識やスキルを習得する公的制度です。
職業訓練は「真剣に転職・就職を目指している人」を支援する制度なので、真剣な姿勢があり、転職・就職に前向きな人であるかを評価する必要があります。
そのため、職業訓練を受講するためには面接試験を受けなければなりません。