ブライダル業界を辞めたい理由と転職成功法を転職のプロが徹底解説!

ブライダル業界を辞めたい理由と転職成功法を転職のプロが徹底解説!

    ブライダル業界を辞めたい理由で最も多いのは「労働環境」と「給与への不満」です。実際に業界の離職率は30-40%と非常に高い水準にあります。

    しかし、ブライダル業界で培った経験は他業界でも高く評価されるため、転職難易度は決して高くありません。

    この記事では、辞めたい理由から転職成功のポイントまで、転職のプロが解説します。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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この記事はこんな人におすすめ!

  • ブライダル業界を辞めたいと思っている人
  • ウェディングプランナーから異業種への転職を考えている人
  • 労働環境・給与に不満があり転職先を探している人

ブライダル業界の離職率は30-40%と非常に高く、生活関連サービス業・娯楽業の中でも上位2位となっています。

厚生労働省の統計によると、新卒の3年以内離職率は32%以上で、約3人に1人が早期離職している状況です。

この高い離職率は業界構造的な問題(土日祝日の勤務、給与水準、労働環境など)が影響しています。


最も多い理由は「労働時間・休日の問題」と「給与への不満」です。

土日祝日に休めない、長時間労働が常態化している一方で、業界平均年収は400~430万円台と全産業平均(443万円)より低い水準となっています。

「やりがいはあるけれど、この働き方を続けるのが不安」という声が非常に多いのが実情です。


ブライダル業界からの転職難易度は高くありません

高単価商材(平均300万円)の営業経験、高いマナーと接客スキル、コミュニケーション力など、他業界でも高く評価されるスキルが自然と身についているからです。

特に「キャリアアドバイザー」「SaaS営業」「不動産営業」などへの転職成功率が高い傾向にあります。


ブライダル業界を辞めたいと思う5つの理由【離職率30~40%の実態】

結論から言うと、ブライダル業界を辞めたいと思う人が多いのは事実で、業界の離職率は30~40%と非常に高い水準にあります。

厚生労働省の統計によると、ブライダル業界が属する生活関連サービス業・娯楽業の離職率は全産業の中でも上位2位となっており、新卒の3年以内離職率は32%以上となっています。

私が転職エージェントとして多くのブライダル業界出身者の転職支援をしてきた経験から、辞めたいと思う理由は以下の5つに集約されます。

ブライダル業界を辞めたい理由5選

1
土日祝日に休めない・長時間労働が常態化
2
給与が労働時間・責任に見合わない
3
精神的プレッシャーと身体的負担の大きさ
4
営業ノルマと成約プレッシャー
5
キャリアパスの選択肢が限られている

土日祝日に休めない・長時間労働が常態化

ブライダル業界で最も多い不満が労働環境の問題です。

結婚式は土日祝日に集中するため、一般的な会社員のように土日に休むことができません。友人の結婚式にも参加できず、プライベートとの両立が非常に困難になります。

また、変形労働時間制を採用している企業が多く、繁忙期は1日4〜5時間の残業が常態化し、帰宅が深夜になることも珍しくありません。

特に春や秋の繁忙期には、休日出勤が続き、体力的・精神的に疲弊してしまう人が多いのが実情です。

給与が労働時間・責任に見合わない

ブライダル業界の平均年収は400~430万円台で、全産業平均の443万円を下回っています

高い商材(平均300万円)を扱い、一生に一度の結婚式という重大な責任を負いながらも、労働時間や責任の重さに見合った報酬を得られないことに不満を感じる人が多いです。

企業名 平均年齢 平均年収
テイクアンドギヴ・ニーズ 29.9歳 約451万円
ベストブライダル 30.4歳 約423万円
ワタベウェディング 35.3歳 約497万円

また、管理職にならない限り大幅な昇給は期待できず、プレイヤーとして続ける場合は給与の頭打ちが起こりやすい構造になっています。

精神的プレッシャーと身体的負担の大きさ

一生に一度の結婚式を担当する責任の重さから、常に高いプレッシャーにさらされます。

お客様のクレーム対応も多く、些細なことでも強く責められることがあり、精神的なストレスが蓄積されます。

また、重いドレスや装飾品の運搬、ヒールでの長時間立ち仕事など、想像以上に体力を要する業務が多いのも特徴です。

営業ノルマと成約プレッシャー

少子化・晩婚化の影響で結婚式を挙げるカップルが減少する中、式場間の競争は激化しています。

式場契約の獲得ノルマに加え、オプション営業による単価アップの圧力もあり、「お客様のため」と「売上目標」の板挟みに悩む人が多いです。

営業が苦手な人にとっては、この成約プレッシャーが大きな負担となります。

キャリアパスの選択肢が限られている

ブライダル業界は単一事業の企業が多く、キャリアアップの選択肢が管理職への昇進に限られがちです。

マネジメントに興味がない場合や、他のスキルを身につけたい場合の選択肢が少なく、将来への不安を感じる人が多いのが現状です。

また、「他業界で通用するスキルが身についているのか」という不安から、転職を考え始める人も少なくありません。

ブライダル業界の経験を活かせる転職先5選【転職成功率が高い職種】

結論から言うと、ブライダル業界の経験は他業界でも高く評価されるため、転職難易度は決して高くありません。

私が転職エージェントとしてこれまで支援してきた中で、特に転職成功率が高く、年収アップも期待できる職種を5つご紹介します。

人材業界のキャリアアドバイザー(最推奨)

ブライダル業界出身者に最もおすすめなのが、人材業界のキャリアアドバイザーです。

結婚式という人生の重要な局面をサポートしてきた経験が、転職という人生の転機をサポートする仕事に直接活かせます。

高い傾聴力と提案力、お客様の要望を深く掘り下げる能力は、求職者のキャリア相談において非常に重宝されます。

転職成功事例

転職前:ウェディングプランナー(7年)年収380万円

転職後:転職エージェント キャリアアドバイザー 年収450万円→520万円(2年目)

転職理由:「お客様の人生をサポートする仕事は続けたいが、土日休みでプライベートも充実させたい」

土日休み、年収アップ、やりがいの3つを同時に実現できる可能性が高い職種です。

営業職(不動産・保険・IT・SaaS)

高単価商材(平均300万円)の営業経験が高く評価される職種です。

特に無形商材の法人営業(SaaS営業、IT営業)では、ブライダルで培ったコミュニケーション力と提案力が最大限に活かせます。

成果に応じた報酬体系の企業が多く、年収アップも期待できます。

不動産営業では、人生の重要な買い物をサポートするという点で、ブライダルと共通点が多く、転職しやすい業界の一つです。

イベント・企画業界

結婚式の企画・運営経験を直接活用できる業界です。

企業イベント、展示会、セミナーなどの企画職では、ブライダルで培ったホスピタリティスキルと企画力が重宝されます。

BtoB向けイベント企画であれば土日休みも実現しやすく、働き方の改善も期待できます。

広告・マーケティング業界

ブライダル関連媒体での経験を活かせるほか、顧客ニーズの深い理解力がマーケティング業界で高く評価されます。

Web広告代理店での法人営業や、マーケティング企画職への転身が可能です。

ブライダル業界での各式場の特徴や顧客ニーズの知識があれば、ブライダル関連の広告を扱う企業で特に重宝されます。

ホテル・接客サービス業界

高いマナーと接客スキルが評価され、フォーマルな場での経験が活かせる業界です。

ホテルのバンケット部門、高級レストランのサービススタッフ、コンシェルジュなどへの転職が可能です。

ブライダル業界で身につけた礼儀作法や細やかな気配りは、高級ホテルや高級レストランで特に評価されます。

ブライダル業界から転職を成功させる3つのポイント

私が転職エージェントとして数多くのブライダル業界出身者の転職を成功に導いてきた経験から、転職を成功させるための重要なポイントを3つお伝えします。

転職成功のための3つのポイント

1
ブライダル経験で身についたスキルを言語化する
2
転職理由をポジティブに伝える方法
3
転職タイミングと転職エージェント活用法

ブライダル経験で身についたスキルを言語化する

ブライダル業界で身についたスキルを他業界でも評価される形で言語化することが重要です。

以下の4つのスキルは特に高く評価されるため、具体的なエピソードとともにアピールしましょう。

ブライダル業界で身につく評価の高いスキル

  • ◼ 高単価商材の営業経験:
    平均300万円の商材を扱った営業力・提案力
  • ◼ 高いマナーと礼儀作法:
    フォーマルな場に適した言葉遣い・身だしなみ・所作
  • ◼ マルチタスク能力:
    複数組の結婚式を同時進行で管理するプロジェクト管理能力
  • ◼ ストレス耐性:
    高いプレッシャー下での業務遂行力・責任感

転職理由をポジティブに伝える方法

「辞めたい理由」をそのまま伝えるのではなく、「転職理由」として前向きに転換することが重要です。

転職理由の効果的な伝え方

×
労働環境が辛いから辞めたい
より効率的に成果を出せる環境で力を発揮したい

面接では、ブライダルでの経験をどう次の職場で活かすかを具体的に説明することで、ポジティブな印象を与えることができます。

転職タイミングと転職エージェント活用法

ブライダル業界からの転職は、20代後半〜30代前半が最も成功しやすいタイミングです。

3年以上の経験があれば、転職市場での評価も高まり、年収アップも期待できます。

また、ブライダル業界出身者の転職に詳しい転職エージェントを活用することで、成功率を大幅に向上させることができます。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス
私がこれまで支援してきたブライダル業界出身者の方々は、皆さん非常に高いポテンシャルをお持ちです。特に、お客様の人生の重要な瞬間に関わってきた経験は、他の業界でも必ず評価されます。大切なのは、その経験をどう言語化し、新しい職場でどう活かすかを明確にすることです。転職は必ずしも業界を変えることではありません。より良い労働環境で、ブライダルで培ったスキルを活かせる場所は必ずあります。

転職エージェントからのアドバイス

ブライダル業界からの転職を検討されている方は、転職エージェントの活用を強くおすすめします

特に弊社のすべらないキャリアエージェントは、ブライダル業界出身者の転職支援実績が豊富で、経験やスキルを最大限評価してもらえる企業をご紹介できます。

土日休み、年収アップ、働き方改善など、あなたの希望に合った転職先を見つけるお手伝いをいたします。

すべらないキャリアエージェントの強み

  • ブライダル業界からの転職支援実績が豊富
  • 年収アップ・働き方改善を実現する優良求人を厳選保有
  • ブライダル経験を最大限評価してもらえる企業をご紹介

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