アマゾン面接に落ちた人必見！不採用理由と再挑戦で内定を掴む対策法

更新日：2025.09.24

「アマゾンの面接に落ちてしまった...何が悪かったんだろう？」

そんな悩みを抱えているあなたに、元リクルート出身で年間数百人のキャリア相談を行っている私から、アマゾン面接の実態と再挑戦で成功するための具体的な対策をお伝えします。

この記事を書いた人

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」
▸詳細プロフィール（amazon）

すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。

こんな人におすすめ

アマゾンの面接に落ちて原因を知りたい人
アマゾンへの再挑戦を考えている人
外資系IT企業の面接対策をしたい人

「アマゾンの面接に落ちてしまった...何が悪かったんだろう？」

実は、アマゾンの採用率は驚くほど低く、元社員の証言によると「10年間で1000人面接して採用はわずか50人」という超狭き門です。

しかし、落ちた原因を正しく分析し、適切な対策を行えば再挑戦で内定を獲得できる可能性は十分にあります。

【まず理解しよう】アマゾン面接の基本情報

アマゾンの面接は何回ありますか？

アマゾンの面接は通常2-3段階で実施されます。

1次面接：1対1面接（1-2回）
最終面接：ループ面接（5-8人と連続面接）
職種別：エンジニア職は技術面接も追加

ループ面接では必ずバーレイザーが1人参加し、最終的な採用可否を決定します。

「バーレイザー」とは何？なぜ重要？

バーレイザー（Bar Raiser）は、アマゾンの面接において最も重要な面接官です。

バーレイザーの特徴：

採用部署とは異なる他部署から派遣される第三者
「既存社員の上位50%」に入るかを判断する絶対的権限
他の面接官全員が合格を出してもバーレイザーがNOなら不採用
特別なトレーニングを受けた採用のプロフェッショナル

バーレイザーは採用の「品質管理者」として、アマゾンの採用基準を維持する役割を担っています。

OLP（Our Leadership Principles）とは？

OLPはアマゾンの16項目からなる行動指針で、全ての面接で最重要視される評価基準です。

特に重要な5つのOLP：

Customer Obsession：顧客を最優先に考える
Ownership：当事者意識を持って長期的視点で行動
Invent and Simplify：革新的アイデアで複雑さを排除
Learn and Be Curious：常に学び続け新しいことに挑戦
Deliver Results：困難な状況でも必ず成果を上げる

面接では各OLPについて「STAR法（Situation, Task, Action, Result）」で具体的な体験談を求められます。

アマゾン面接に落ちる5つの理由【元社員が暴露する採用の実態】

結論から言うと、アマゾンの採用率は5%以下という超狭き門で、OLP理解不足が最大の落選理由です。

元アマゾン社員の証言「10年間で1000人面接して採用は50人のみ」が示すように、想像以上に厳しい選考が行われています。

アマゾン面接で落ちる理由トップ5

1. OLP（Our Leadership Principles）への理解不足
→ 16項目の行動指針を表面的にしか理解していない
2. STARメソッドでの具体的回答準備不足
→ 状況・課題・行動・結果を明確に説明できない
3. 抽象的すぎる成果表現（数値化不足）
→ 「頑張りました」では通用しない
4. 英語コミュニケーション力の不備
→ ポジションによって英語面接が必須
5. エピソードの重複使用・準備不足
→ 各面接で異なるエピソードが求められる

理由1：OLP（Our Leadership Principles）への理解不足

最も多い落選理由は、アマゾンの16項目からなる行動指針「OLP」への理解が表面的なことです。

多くの応募者は「Customer Obsession = お客様第一」程度の理解に留まっていますが、アマゾンが求めているのは「なぜその行動を取ったのか」「他にどんな選択肢があったのか」「結果から何を学んだのか」まで深掘りした思考プロセスです。

末永からのアドバイス

転職相談を受ける中で感じるのは、アマゾン志望者の多くが「アマゾンの文化への理解不足」で落ちているということです。

特にOLPを表面的にしか理解せず、自分の経験と結びつけられていない方が多い。アマゾン面接は他の外資系企業以上に独特で、日系企業の面接感覚で臨むと確実に落ちます。

理由2：STARメソッドでの具体的回答準備不足

アマゾン面接では、全ての質問に対してSTAR法（Situation/Task/Action/Result）での回答が求められます。

しかし多くの応募者は、状況説明が曖昧だったり、自分の具体的な行動と成果を明確に分離できていません。

STAR法の要素	説明すべき内容
Situation（状況）	具体的な背景・環境・チーム構成
Task（課題）	あなたが担った役割・解決すべき問題
Action（行動）	あなたが実際に取った具体的な行動
Result（結果）	数値で示せる成果・学んだこと

理由3：抽象的すぎる成果表現（数値化不足）

アマゾンは「データに基づく意思決定」を重視する企業です。そのため、「売上向上に貢献しました」ではなく「売上を前年比120%向上させました」という具体的な数値が必須です。

数値化すべき成果例

売上・利益の向上率：前年比○○%アップ
コスト削減額：年間○○万円の削減
効率化実績：作業時間○○%短縮
チーム規模：○○人のマネジメント
プロジェクト規模：予算○○億円、期間○○ヶ月

理由4：英語コミュニケーション力の不備

ポジションによっては英語面接が実施され、TOEIC750点以上のレベルでも実際の面接で苦戦するケースが多発しています。

特に技術的な内容や複雑なビジネス状況を英語で説明する際に、準備不足が露呈してしまいます。

理由5：エピソードの重複使用・準備不足

アマゾンのループ面接では、5-8人の面接官それぞれに異なるエピソードを話す必要があります。

同じエピソードを使い回すと「経験の幅が狭い」と判断され、不採用につながります。

アマゾン面接で落ちた後の振り返り方法と改善ポイント

結論：面接で落ちた原因を正しく分析し、OLPに基づく具体的なエピソード準備が再挑戦の鍵です。

ただし、アマゾンからは具体的な不採用理由は通知されないため、自己分析による振り返りが重要になります。

振り返りの手順

面接振り返りチェックリスト

各面接での質問内容を全て書き出す
→ どのOLPについて聞かれたか分析
自分の回答を客観的に評価する
→ STAR法で回答できていたか確認
面接官の反応を思い出す
→ 深掘り質問が多かった箇所を特定
準備不足だった分野を洗い出す
→ 答えに詰まった質問をリスト化

OLP別改善策

Customer Obsession（顧客第一主義）の改善

顧客の立場に立って課題を解決した具体的な体験が必要です。

改善例

悪い例：「お客様のことを第一に考えて営業活動をしていました」

良い例：「顧客の課題ヒアリングで、従来商品では解決できない○○の問題を発見。社内の反対を押し切って新提案を作成し、結果として契約金額を150%向上させました」

Ownership（当事者意識）の改善

自分の責任範囲を超えて、長期的な視点で行動した経験をアピールします。

Ownershipを示すエピソード例

部署を跨いだプロジェクトを自ら提案・推進した経験
短期的な利益を犠牲にして長期的な価値を選択した判断
「自分の仕事ではない」と言わず、問題解決に取り組んだ経験

STARメソッド強化法

各エピソードについて、以下の要素を必ず準備してください。

要素	具体的な準備内容
Situation	いつ・どこで・どんなチーム構成で・どんな背景だったか
Task	何が課題で・なぜあなたが担当することになったのか
Action	具体的に何をしたか・なぜその方法を選んだのか・他の選択肢はなかったか
Result	数値で示せる成果・何を学んだか・今後どう活かすか