
フリーランスから正社員に転職する方法|面接・志望動機・手続きの完全ガイド
「フリーランスから正社員に戻りたいけど大丈夫かな?」と相談を受けることは少なくありません。収入の波やAIの進化に不安を感じ、安定した働き方を考え直す人が増えています。
ですが、フリーランスから正社員に転職する場合、情報量も少なく、具体的にどのような準備をすれば良いか不安に思う人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、フリーランスから正社員に転職する際に知っておきたい事情、転職理由や志望動機、面接での質問などについて紹介します。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
フリーランスから正社員に転職する際のポイント
- 求人数と面接サポートが手厚いdoda・リクルートエージェントに登録する
- 書類添削・面接対策を受けながら、フリーランス経験の伝え方を整える
フリーランス時代に高単価案件の実績がある方は、経歴を登録しておくだけでスカウトが届くビズリーチの併用もおすすめです。
フリーランスから正社員は「戻れる」|データで見る最新事情
フリーランスから正社員への転職を考えているとき「企業に採用されるのか」「フリーランス期間が不利にならないか」という不安を感じる人は多いです。
結論から言えば、転職は十分に可能で、むしろ今は追い風が吹いています。ここでは、正社員への転職が今どれだけ現実的なのかを最新データで確認し、あわせて「戻りやすい人」の特徴を整理します。
「フリーランス実態調査2024」によると、日本のフリーランス人口は1,303万人、経済規模は20兆3,200億円に達し、10年前と比べて約39%増加しました。これだけの人がフリーランスと会社員のあいだを行き来している以上「フリーランス経験者」は採用市場で珍しい存在ではないことがわかります。
このようにフリーランスという働き方もキャリアの1つに含まれやすくなった時代において、正社員へ戻りたい求職者も増えてきています。
正社員への転職が増えている背景
- コロナ禍で急拡大したフリーランス市場が、2023年以降は成長鈍化・収入の不安定さに直面している
- AIの進化で将来の受注に不安を感じ、安定した基盤を求める人が増えた
- 企業側もリモートワーク・副業を経て「フリーランス出身者は即戦力になりやすい」と評価するようになった
転職のハードルが「高くない」理由
フリーランス期間が1~3年以上ある人に関しては、「未経験のブランク」ではなく「実績のある即戦力候補」として評価されやすくなっています。評価される背景として、顧客折衝・価格交渉などを自己管理できていることは、総合的なビジネス基礎力の証明になるからです。
とくにエンジニアやデザイナーなど手を動かす職種であれば、ポートフォリオという形で実力を客観的に示せるのも強みです。IT人材はフリーランスと正社員を行き来しやすく、スキルアップ志向が高い層でもあります。
「経歴が変わっているから難しいかも」という思い込みを、まず捨てることから始めましょう。

フリーランス歴が長いほど「自由を知っている人は管理できない」という先入観を持つ採用担当者もいます。
ただそれは面接で払拭できる問題なので、過度に心配しなくて大丈夫です。大事なのは、フリーランス経験を「逃げ」ではなく「選択」として語れるかどうかです。
正社員に戻りやすいのはこんな人
転職が成功しやすいのは、大きく3つのタイプに分かれます。
フリーランスからの転職で成功しやすい人
- 取引先との関係が深く、声がかかりやすい人
- エンジニア・デザイナー・ライターなど汎用スキルを持ち、複数の業界で通用する人
- 20〜30代前半でポテンシャル採用の対象に入る人
これらのどれかに当てはまるなら、転職活動は思ったより動きやすいはずです。
一方、40代以上かつ高年収を希望する場合は選択肢が絞られるため、転職戦略の精度が重要になります。自分がどのタイプに近く、どんな求人が狙えるのかは、フリーランスの転職支援に慣れたエージェントに客観的に診断してもらうのが最短です。

30代前半までなら、転職市場では「フリーランス出身の即戦力候補」として受け入れられやすいです。
40代の場合は、マネジメント経験や専門性の深さがより重視されます。年齢によって戦略を変える意識を持っておくと、転職活動がスムーズに進みます。
フリーランスと正社員はどっちが得?年収・税金・社会保険で比較
正社員に戻ると「収入が下がるのでは」と心配する人は多いですが、フリーランスの売上と正社員の年収は、社会保険・税金・手取りの仕組みが根本的に違うため、そのまま比べても意味がありません。まずは両者の違いを整理しましょう。
| 比較項目 | フリーランス | 正社員 |
|---|---|---|
| 収入の安定性 | 案件次第で変動 | 毎月固定+(賞与) |
| 社会保険 | 国保・国民年金(全額自己負担) | 健保・厚生年金(会社が半分負担) |
| 税・経理 | 確定申告が必要(経費計上できる) | 年末調整で会社が処理 |
| 社会的信用 | ローン・審査で不利になりやすい | 通りやすい |
| 働く自由度 | 高い(時間・場所・案件を選べる) | 会社のルールに従う |
国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均給与は545万円です。
一方でフリーランスは社会保険料・退職金・有給・賞与をすべて自分で賄う必要があるため「会社員の1.5〜2倍を稼がないと同じ生活水準にならない」と言われることもあります。つまり、フリーランス時代に月60〜70万円の売上があった場合、正社員の提示年収500〜600万円はむしろ生活の安定という点で同等以上になるケースも少なくありません。
結局「得か損か」は価値観や状況によって変わり、額面の数字だけでは判断できません。まずは自分の適正年収(市場価値)の目安を知っておくと、金銭面において、フリーランスと正社員のどちらが自分に合うかを具体的に比べられます。
フリーランスから正社員に転職する3つの方法
正社員への転職ルートは主に「転職エージェント」「取引先からのオファー」「スカウト型サービス」の3つです。それぞれ特徴が異なるため、自分の状況に合った方法を組み合わせて進めるのが現実的です。
フリーランスから正社員に転職する3つの方法
転職エージェントを使う
転職エージェントは、求人数の多さと面接サポートの手厚さが強みです。doda・リクルートエージェント・マイナビ転職エージェントの大手3社は幅広い職種・業界の求人を保有しており、フリーランスから正社員への転職実績も豊富です。
書類の添削や面接練習まで無料でサポートしてもらえるため、転職活動が初めての人でも安心して進められます。フリーランスの場合「職務経歴書をどう書けばいいかわからない」という人が多いですが、担当者と一緒に整理していけます。
闇雲に複数登録する前に1〜2社に登録して、担当者に現状を話してみるところから始めるのがおすすめです。

フリーランスは転職活動の「型」を知らないまま動き始めてしまいがちです。
エージェントに登録することで、書類作成から面接本番までのフローが一気に見えてきます。最初の登録面談で「自分をどう売り込むか」の整理もできるので、まず1社相談してみることを強くおすすめします。
フリーランスから正社員への転職に強いエージェントは下記でまとめています。
| エージェント▼ | ポイント▼ | 公式サイト▼ |
|---|---|---|
リクルートエージェント | 業界最大級!転職者の8割が利用する定番エージェント | 詳細 |
doda | 顧客満足度トップクラス!サポートが手厚い定番エージェント | 詳細 |
マイナビ転職エージェント | 20代支持率No.1!若手を採用したい企業の求人が多数 | 詳細 |
どのエージェントを選べばよいか迷っている方は、目的別に選び方を整理したこちらの記事が参考になります。
取引先からオファーをもらう
すでに一緒に仕事をした取引先からの採用は、転職ルートの中で内定率が最も高いです。お互いのスキルや仕事スタイルを知った状態なので、採用後のミスマッチが起きにくく、企業側も安心して採用を決断しやすくなります。
「一緒に働きたい」という意欲があるなら、プロジェクト終了後や関係が良好なタイミングで「正社員としてもご一緒したい」と伝えてみるのは有効な一手です。
ただし、取引先1社に依存すると断られた際に振り出しに戻るため、並行して他の方法も進めておくのが安全です。

取引先から声がかかった場合、年収や役職の条件は必ず事前に確認しておきましょう。
「入社してから言い出しにくい」という状況を避けるために、オファー面談でしっかり条件をすり合わせることが大切です。いったん入社してしまうと、条件交渉の余地が大きく狭まります。
スカウト型サービスを活用する
スカウト型サービスとは、プロフィールを登録しておくと企業や転職エージェントから声がかかる仕組みです。ビズリーチはその代表格で、フリーランス時代に高い実績を積んだ人には特に相性がいいです。
自分から求人を探すよりも、経歴やポートフォリオを整えて待つスタイルが合っている人に向いています。スカウトが来るまでに時間がかかるケースもあるため、転職エージェントと並行して使うのがベストです。

ビズリーチへの登録には審査がありますが、フリーランスとして高単価案件の実績がある人なら通過しやすい傾向があります。
プロフィールの「過去案件の規模と金額」「担当した業務の具体性」を丁寧に書くと、スカウトの質が上がります。
【年代別】フリーランスから正社員への転職戦略
フリーランスから正社員への転職は、年代によって企業が見るポイントも取るべき戦略も変わります。自分の年代の勝ち筋を押さえておきましょう。
20代〜30代前半:ポテンシャルと将来性で勝負
この年代はポテンシャル採用の対象に入るため、フリーランス出身でも「即戦力候補」として受け入れられやすいのが強みです。多少専門外の職種でも、これまでの自走力と学習意欲を示せれば十分に狙えます。
未経験分野へのキャリアチェンジを含めて、選択肢を広く取れる時期です。
30代後半:専門性と再現性をアピール
30代後半になると、ポテンシャルよりも「これまで何を成果として出してきたか」が問われます。
フリーランス時代の実績を数字で語り、「別の環境でも同じ成果を出せる」という再現性を示すことが鍵です。応募職種を、これまでの経験が直接活きる領域に絞ると通過率が上がります。
40代以上:マネジメント経験と即戦力性
40代以上では、マネジメント経験や専門性の深さがより重視されます。
高年収を希望するほど求人は絞られるため、「入社後すぐに事業へ貢献できる」具体的なイメージを提示できるかが勝負になります。年収の優先度と、やりたい仕事の優先度を整理したうえで、条件交渉に強いエージェントを味方につけるのが現実的です。

年代が上がるほど「フリーランス経験をどう会社に還元できるか」を言語化する重要度が増します。
自分の年代に合う求人や見せ方はエージェントが把握しているので、戦略づくりの相談相手として活用してください。
企業がフリーランス採用で確認する3つの不安
「フリーランス出身者はまたすぐ辞めそう」「組織に馴染めないのでは」という懸念を企業が持つことは事実です。不安の中身を理解してから対策を取ると、面接での印象は大きく変わります。
企業がフリーランス採用で確認する3つの不安
長期で定着できないのではないか
採用担当者が最も気にするのは採用・育成コストをかけるのに、「働き方・裁量等の点」で長期定着が見込めないのでは?という点です。
そのため、面接では「正社員として長期的に働きたい理由」を具体的に語れるかどうかが問われます。
「フリーランス時代に感じた課題(チームで成果を出したい、プロダクトに深く関わりたいなど)を正社員の環境でこそ解決できる」という文脈で話すと、定着意思が伝わりやすいです。懸念をゼロにはできませんが、理由の説得力と一貫性で大きくカバーできます。

「本当に正社員で働きたい理由」を腹落ちした状態で言語化しておくことが、面接準備で一番大切なことです。
それが曖昧なまま面接に臨むと、言葉の端々に迷いが出てしまいます。
組織のルールに馴染めるか
フリーランスは「自分のペースで動く人」というイメージが根強く、報告・連絡・相談やチームのルールに従えるかを疑われることがあります。対処法は「フリーランス時代にもチームで動いた経験」を具体的に語ることです。
例えば「クライアントの社内チームと週次定例を回していた」「複数の外注先をとりまとめてプロジェクトを進めた」といった事実があれば、協調性の証拠として十分機能します。チームワークの経験が乏しい場合は「まず組織のルールを学ぶ」「チームの中で役割を担いたい」という前向きな姿勢を言葉で補いましょう。
希望年収が高すぎないか
フリーランスの収入は「手取り」ベースで考えがちですが、正社員の年収は社会保険・賞与込みの「額面」で提示されます。希望年収は前職の会社員時代の年収、または正社員の市場価格を基準に設定するのが無難です。
フリーランスの売上額をそのまま希望年収として伝えると、企業に「採用コストが見合わない」と判断され、オファーが出なくなるリスクがあります。事前にdodaの年収査定などで市場価格を確認しておくと、交渉の軸が作りやすくなります。

「前職フリーランス時代の年収は○○円」と面接で伝えるときは注意が必要です。
フリーランスの売上は経費・税金で実収入が変わるため、額面での比較をせず、正社員ベースで話す方が交渉がスムーズに進みます。
フリーランスが正社員を目指す志望動機の作り方
志望動機で失敗する人の多くは、フリーランスをやめる理由をネガティブな内容で話してしまいます。
面接官が本当に聞きたいのは「なぜこの会社で正社員として働きたいのか」です。順を追って整理しましょう。
志望動機を作る3つのステップ
NGな志望動機
下記のような理由はマイナスに受け取られることが多く、NGな理由として扱われています。
NGな理由
- 「思っていたより収入が不安定だったので...」
- 「孤独を感じてしまい...」
上記のような志望動機では、採用担当者に「フリーランスがうまくいかなかったから逃げてきた」「またうまくいかなくなったら辞めるのでは?」という印象を与えてしまいます。
問題はネガティブな事実そのものではなく「どう言語化するか」です。
例えば、NGとされる理由は下記のような前向きな表現に言い換えることができます。
ポジディブな言い換え
- 「安定した環境でより大きな仕事に集中したい」
- 「チームで成果を出す仕事がしたい」

ネガティブな転職理由を「言ってはいけない」のではなく「ポジティブな動機に変換してから伝える」のがポイントです。
面接官は建前ではなく、本音の動機が継続意欲につながるかを見ています。
フリーランス経験を強みにした志望動機の型
フリーランス出身者が使いやすい志望動機の構成は、下記の3点セットです。
フリーランス出身者におすすめの志望動機の構成
- フリーランスで身につけた具体的なスキルや経験
- そのスキルを活かして挑戦したいこと(この会社・この職種でないとできない理由)
- なぜ正社員という形で実現したいのか(チームで大規模プロジェクトを動かしたい、長期で事業に関わりたいなど)
この3点を軸に組み立てると、フリーランス経験をプラス材料として機能させることができます。とくに「なぜこの会社か」の部分が具体的かどうかが、採用担当者の印象を大きく左右します。

「フリーランスでできることはやり切った。次のステップとして正社員で○○に挑戦したい」という文脈が作れると、前向きな転職理由として説得力が高まります。
この「フリーランス経験が布石になっている」という語り口が、他の転職者との差別化にもなります。
志望動機の基本的な組み立て方は、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
職種別・志望動機の例文(エンジニア/デザイナー/営業)
以下は「フリーランス経験→この会社でしかできないこと→正社員を選ぶ理由」の3点構成で作った例文です。あくまで型なので、自分の経験に合わせて言葉を入れ替えてください。
エンジニアの場合
フリーランスとして3年間、ReactとNode.jsを使ったBtoB向けSaaSの開発を10社以上請け負い、機能単位で設計から実装まで一人称で担当してきました。
ただ受託開発ではリリース後の改善サイクルに関われないことが多く、自社プロダクトを長期で磨き込む御社の環境でこそ、この実装力を単発で終わらせずに活かせると考えています。正社員としてチームの一員になり、プロダクトの成長そのものに責任を持って向き合いたいです。
デザイナーの場合
フリーランスとして2年間、ECサイトのUI/UXデザインを15件以上担当し、CVR改善を狙ったA/Bテストの設計まで手がけてきました。
一方で納品後の実装やユーザーの利用データを見た継続改善には関われず、データをもとにプロダクトを磨く御社のインハウス環境でこそ、私の強みである改善提案を最後まで見届けられると感じています。
正社員として設計から運用まで一貫して携わり、腰を据えてユーザー体験を育てていきたいです。
営業の場合
フリーランスとして2年間、SaaS企業3社の新規開拓営業を代行し、月20件前後の商談化を安定して生み出してきました。
ただ契約後の顧客と長期的な関係を築く工程には関われず、御社のサブスクリプション事業でこそ、新規獲得だけでなく顧客の成功まで伴走する経験を積めると考えています。正社員としてカスタマーサクセスに腰を据えて取り組み、事業の継続的な成長に貢献したいです。

例文はあくまでテンプレートです。
「フリーランスで具体的に何をして、何を感じたか」という一次情報を乗せることで、面接官の記憶に残る志望動機になります。抽象的な言葉を減らし、実際の案件名・数字・感じたことを入れると一気に説得力が上がります。
ITエンジニア・デザイナーとしてフリーランスから転職を検討している方には、IT特化型エージェントの活用もおすすめです。その分野に強いエージェントのため、他エージェントより実績の理解とより強みを活かせる求人を紹介してもらえます。
| エージェント▼ | ポイント▼ | 公式サイト▼ |
|---|---|---|
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面接で聞かれる質問と回答例
企業の不安や志望動機を整理できたら、あとはそれを面接でどう言葉にするかです。ここでは、フリーランス経験者が必ず聞かれる質問への、そのまま使える回答例を紹介します。
面接で必ず聞かれる3つの質問
「なぜフリーランスになったのですか」
採用担当者は理由そのものより、仕事への向き合い方を見ています。
「給料が高かった」「会社が嫌だった」で終わらせず、スキルアップや挑戦といった前向きな動機に変換して答えるのが基本です。
回答例
「Webの領域で自分の力を試したく、あえて裁量の大きいフリーランスという道を選びました。実際に幅広い案件を一人称で担当でき、技術力と提案力を短期間で伸ばせたと感じています。」

「なぜフリーランスになったのか」と「なぜ戻るのか」は、一本の文脈にしておくと話の流れが自然になります。
前半が後半の布石になっていると、それだけで説得力が増します。
「なぜ正社員に戻ろうと思ったのですか」
必ず聞かれる質問ですが、回答の仕方によっては印象が異なるので、最も重要な質問です。
フリーランスで見えた課題を、正社員でこそ解決したいという前向きな流れで語れるかが鍵になります。「安定が欲しかった」だけで終わらせず、やりたいことと結びつけましょう。
回答例
「一人で完結する働き方で力はつきましたが、腰を据えて一つのプロダクトを育てる面白さには関われませんでした。チームで長期的に事業へ関わりたいと考え、正社員という形を選びました。」

この答えの後に「だから御社で」という志望動機が自然につながるよう準備しておきましょう。
転職理由と志望動機が一本の線になると、面接官の納得感が一気に高まります。
「フリーランスでの一番の実績を教えてください」
フリーランス経験者にとっては、即戦力性を示す最大のチャンスです。役割・課題・打ち手・結果を、できるだけ数字を添えて具体的に語りましょう。
回答例
「あるECサイトの改善案件で、離脱の多かった決済画面をゼロから設計し直し、購入完了率を1.4倍に改善しました。要件定義から実装のディレクションまで一人で担当し、クライアントの売上に直結させられた経験です。」

実績は「何をしたか」よりも「どんな課題をどう解決し、どんな成果が出たか」をセットで語ってください。
そうすると再現性が伝わり、別の環境でも活躍できる人だと評価されやすくなります。
フリーランスから正社員になる前に必要な手続き
内定が出たら、転職前に済ませるべき手続きがあります。廃業届の提出や社会保険の切り替えは期限があるものが多く、放置すると後から手間がかかります。
まずは全体像を一覧で押さえましょう。
| 手続き・書類 | 提出期限 | 提出先 |
|---|---|---|
| 個人事業の開業・廃業等届出書 | 廃業後1ヶ月以内 | 税務署 |
| 所得税の青色申告の取りやめ届出書 | 翌年3月15日まで | 税務署 |
| 個人事業税の事業廃止届出書 | 自治体により異なる(例:東京都は10日以内) | 都道府県税事務所 |
| 消費税の事業廃止届出書 (課税事業者のみ) |
速やかに | 税務署 |
| 国民健康保険の資格喪失手続き | 入社後14日以内 | 市区町村役所 |
| 国民年金→厚生年金 | 入社時 | 勤務先が手続き |
廃業届・税務まわりの手続き
個人事業主として活動してきた場合、事業を廃止する際には税務署への届出が必要です。
中心となるのが「個人事業の開業・廃業等届出書」で、廃業した日から1ヶ月以内が提出期限です。青色申告をしていた場合は「所得税の青色申告の取りやめ届出書」も、廃業した年の翌年3月15日までに提出します。
あわせて、個人事業税の廃止を都道府県税事務所へ届け出る必要があり(期限は自治体により異なり、東京都は10日以内、神奈川県は1ヶ月以内など)、消費税の課税事業者(年間売上1,000万円超)だった場合は「消費税の事業廃止届出書」も別途必要です。
入社が決まった段階で、所轄の税務署や自治体の窓口で必要書類を確認しておくと安心です。

廃業届は「事業をやめたことの税務上の手続き」です。
なお、入社した年にフリーランス収入があった場合は、その年の確定申告が必要になるケースがあります。年末調整で対応しきれないこともあるため、不安な場合は税務署か税理士に相談しておくと安心です。
社会保険・年金の切り替え手続き
フリーランス中は「国民健康保険」と「国民年金」に加入していますが、正社員として入社すると「健康保険(協会けんぽまたは組合健保)」と「厚生年金」への切り替えが必要です。
健康保険・厚生年金への加入手続きは入社先の企業が行いますが、国民健康保険の資格喪失手続きは自分でする必要があります。
資格喪失日(入社日)から14日以内に、住んでいる市区町村の窓口で手続きをしてください。健康保険証が届くまでの間は前職の国保が使えるケースもあるため、加入先に確認しておくと安心です。

「会社が全部やってくれる」と思っている人が多いですが、国民健康保険の脱退は自分でやる手続きです。
入社後に放置すると二重払いや未手続きのまま時間が経つことになるため、入社後すぐに動くことを心がけてください。
フリーランスから正社員に関するよくある質問
フリーランス期間は職務経歴書にどう書けばいいですか?
「屋号または個人事業主」と明記し、案件ごとに「クライアントの業種・担当業務・期間・成果(数字)」を会社員の職歴と同じ粒度で並べます。
守秘義務がある場合は社名を伏せ、業種と規模で表現すれば問題ありません。実績を具体的に書くほど、空白期間ではなく即戦力の経歴として読まれます。
未経験の職種にも正社員として転職できますか?
20代〜30代前半であればポテンシャル採用の対象になるため、未経験分野への転職も十分可能です。年代が上がるほど経験が活きる職種を選ぶ方が通過率は高くなります。
まずはエージェントに相談し、狙える求人の幅を確認するのがおすすめです。
フリーランスから正社員への転職活動はどれくらいの期間がかかりますか?
目安は3〜6ヶ月です。応募書類の準備に2〜3週間、書類選考から面接、内定までで2〜3ヶ月程度かかるのが一般的です。
案件を抱えながら活動する場合は面接日程の調整に時間がかかりやすいため、稼働に少し余裕を持たせておくとスムーズに進みます。
入社した年の確定申告では何を準備すればいいですか?
入社前のフリーランス所得と、入社後に会社が発行する源泉徴収票の両方が必要です。
翌年の2月16日〜3月15日の申告期間に、事業所得(フリーランス分)と給与所得(正社員分)を合算して申告します。売上・経費の帳簿や領収書はまとめておきましょう。
会社の年末調整では事業所得分は精算されないため、自分での申告が必要です。
一度正社員に戻っても、またフリーランスに戻れますか?
可能です。正社員として組織での経験や人脈を積むことは、将来的に再びフリーランスになる際の強みにもなります。面接では「今は正社員として働きたい理由」を軸に話せば問題ありません。キャリアは一方通行ではないと考えて大丈夫です。
フリーランスから正社員を目指す人へ
フリーランスから正社員への転職は、正しい方法と準備があれば十分に実現できます。実際に転職市場では正社員への「出戻り」が5年前の2.8倍に増えたという報道もあり、フリーランス経験は「即戦力の証明」として評価される時代です。
転職エージェントを使えば求人の選択肢が広がり、書類・面接のサポートまで受けられます。取引先からのオファーやスカウト型サービスも、状況によっては有効な手段です。
フリーランスからの転職で失敗しないコツを、もう少し詳しく知りたい方はこちらもあわせてご覧ください。
「定着性・協調性・年収」への不安は、独りで準備するよりプロと一緒に整理した方が確実に払拭できます。求人が動いている今のうちに、まずは転職エージェントに登録して現状を話すところから始めましょう。
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