
セキュリティエンジニアはやめとけ?年収や未経験から目指すコツを解説
「セキュリティエンジニア やめとけ」と検索してこのページにたどり着いたということは、きっと今、この職種への期待と不安が入り混じった状態だと思います。
「攻撃を防ぐ最後の砦」とも呼ばれるセキュリティエンジニアという職業に惹かれる一方で、SNSや知恵袋を覗けば「激務」「夜勤地獄」「学習地獄」といった言葉が並び、心が揺れているのではないでしょうか。
この記事では、まず「やめとけ」と言われる理由を包み隠さずお伝えしたうえで、その裏にある将来性と、後悔しないための選び方まで解説します。
セキュリティエンジニアは「やめとけ」と言われる理由
セキュリティエンジニアで調べると「きつい・しんどい・つらい」が目につき、本当に転職しても良いのか?と不安に感じてしまいますが、半分は正しく、残りの半分は誤解です。
「やめとけ」というのは、準備なしで飛び込む人には本当です。責任の重さも、学び続ける大変さも嘘ではないです。
しかし現実を正しく理解し、自分に合った職種・環境を選べば、需要も年収も高いセキュリティエンジニアは数少ない「一生食いっぱぐれない」有望な仕事でもあります。
ここではまずセキュリティエンジニアはやめとけと言われるのか、その理由を5つ解説していきます。
理由1:1つのミスが会社を揺るがす「責任の重さ」
セキュリティエンジニアは、企業の情報システムという「絶対に守らなければならない心臓部」を任される仕事です。
この責任の重さこそが、「やめとけ」と言われる最大の理由と言えます。
具体的にどれほどの責任かは、金額を見るとわかります。IBMが発表した「2025年データ侵害のコストに関する調査レポート」によると、日本企業がサイバー攻撃を受けた際の被害額は平均で5億5,000万円にのぼります。
そして2026年7月、この数字が他人事ではないことを日本中に突きつける事件が起きました。冷凍食品・低温物流最大手のニチレイがサイバー攻撃を受け、日本の物流に大打撃を与えたのです。
サイバー攻撃という絶望的なピンチにおいて、日本の食卓と物流を守り抜いた「真の立役者」は被害の拡大を最小限に食い止め、システムを蘇らせた現場のセキュリティエンジニアやITインフラチームです。

セキュリティエンジニアは、そのような圧倒的なプレッシャーと、それ以上のやりがい・市場価値を同時に手に入れられる仕事です。
理由2:労働が不規則・夜間対応で激務になりやすい
サイバー攻撃は24時間365日、こちらの都合などお構いなしにやってきます。
そのため、SOC(セキュリティ監視センター)のような職種では3交代制の夜勤や、深夜に叩き起こされる「オンコール対応」が発生することがあります。これは実際体力的にしんどいです。
しかし、ここで「セキュリティエンジニア=夜勤地獄」とひとくくりにするのは誤った解釈です。
セキュリティエンジニアは、職種次第で夜勤を回避できます。例えば脆弱性診断やセキュリティコンサルタントは、基本的にカレンダー通りの日勤中心です。

同じ「セキュリティエンジニア」という括りでも、職種によって働き方はまったく違います。「きつい」という噂だけで諦める前に、まず職種の中身を知ることが後悔しないための第一歩になります。
理由3:学び続ける負担
セキュリティの世界では、新しい脆弱性(システムの欠陥)が次々と発見されます。
電通総研が2025年に公開したブログ記事のデータによると、2025年の1年間だけで世界で報告された脆弱性(CVE)の総数はおよそ5万件。単純計算で1日130件以上のペースです。
当然、これらすべてを追いかけ続けるのは簡単なことではなく、「一生勉強し続けなければならない」という負担は事実としてあります。
ただ、見方を変えれば、これは「毎日新しい技術・脅威に触れられる環境で働ける」ということでもあります。
数年前の知識だけで通用する仕事ではない分、ルーティンワークで飽きることがなく、常に成長を実感することができます。

知的好奇心が強く、新しいことを学ぶこと自体にワクワクできるタイプにはぴったりです。学び続ける負担は、裏を返せば「一生食いっぱぐれない専門性」を築ける環境とも言えます。
理由4:成果が見えにくく評価されづらい
営業職のように「今月の売上◯億円」といったわかりやすい成果がないのも、この仕事の特徴です。
セキュリティエンジニアにとっての最高の成果は、「今日も何も起きなかったこと」。攻撃を未然に防いでも、それに気づく人はほとんどいません。
しかし、それこそが最大の魅力とも言えます。普段はありがたみがわかりにくいかもしれませんが、いざ困ったときに私たちを助けてくれる「警察」や「消防」「自衛隊」を思い浮かべてみてください。彼らは、日本の当たり前の日常を裏側で守り続けるヒーローです。セキュリティエンジニアも、まさにそういう「陰のヒーロー」的な仕事です。

派手な称賛やわかりやすい実績を求める人には物足りなく感じるかもしれませんが、「見えないところで人々の日常を支える」ことに誇りを持てる人にとっては、これ以上ないやりがいのある仕事だと言えます。
理由5:生成AIの登場で将来性がない
「ログの監視や定型的な脆弱性診断はAIが自動でやってくれるから、セキュリティエンジニアは将来不要になる」といった噂を耳にしたことがある人もいるかもしれません。
しかし実態は真逆です。AIの普及によって「AIを悪用した高度なサイバー攻撃」が急増しており、それを分析・防御できる高度な人材はむしろ枯渇が進んでいます。
攻撃側がAIで進化する以上、防御側も進化しなければ守り切れません。AIは「仕事を奪う敵」ではなく、「セキュリティエンジニアが使いこなすことで、1人ひとりの守備範囲を何倍にも広げてくれる武器」になっていくというのが実情です。

ここまで解説した通り、「セキュリティエンジニア=全員が激務・夜勤地獄」ではありません。
自分に合った職種(夜勤のない脆弱性診断など)や、教育体制の整った優良企業を選ぶことが、後悔しないための絶対条件です。
とはいえ、求人票を見ただけで「未経験でも本当に育ててくれる会社か」「実際の残業時間はどれくらいか」を見抜くのは至難の業です。
「自分はセキュリティエンジニアに向いている?」「どんな求人がある?」と少しでも気になった人は、IT・Web業界の転職支援に強みがあるすべらないキャリアエージェントに1度相談してみてください。現場のリアルな情報をもとに、あなたの適性に合ったキャリアをプロが一緒に考えます。
セキュリティエンジニアの年収は本当に低い?その実態
「セキュリティエンジニアは年収がやめとけの理由になるのか?」と不安に感じる人も多いです。
結論から言うと、平均だけを見ると「思ったより普通」に見えてしまうのは事実です。ただしこれは、平均値の”からくり”を知らないだけとも言えます。その真相を覗いていきます。
平均年収の実態
求人情報サイト(求人ボックス)の2026年7月時点の集計によると、セキュリティエンジニアの平均年収は約496万円です。
月給換算で41万円、初任給は23万円ほどが相場です。そして給与の幅は392万〜1,104万円と広く、経験や勤務先によって大きな差が出ることがわかります。ちなみに年代別に見ると下記のように上昇していきます
| 年代別 | 平均年収 |
|---|---|
| 20代 | 約350万円 |
| 30代 | 約530万円 |
| 40代 | 約620万円 |
なお、転職エージェントのGeeklyが公開しているデータ(2025年時点)では、平均年収は約600万円で、転職によって年収アップを実現した人は6割にのぼるとのことです。
さらに、Morgan McKinleyが発表した「2025年 サラリーガイド」の調査では、東京の事業法人(企業内でセキュリティを担う立場)のセキュリティエンジニアの平均年収は1,000万円という結果も出ています。
つまり「平均500万円前後」という数字だけを見ると物足りなく感じても、経験や専門性、勤務先次第で年収1,000万円も現実的な射程圏内にある職種だと言えます。
年収が低いと言われる理由
セキュリティエンジニアの年収が「低い」と言われる1番の理由は、平均値の中に、経験の浅い20代や、SESで客先常駐する下請け構造のエンジニアなど、給与水準が上がりにくい層も含まれてしまうことです。
多重下請けの構造下では、どれだけ実力があっても契約上の単価が上がりにくく、「セキュリティエンジニア=年収が伸びない」というイメージにつながっているケースは少なくありません。
年収が高くなる理由
セキュリティエンジニアの年収が上がりやすい理由もはっきりしています。
脆弱性診断やペネトレーションテスト、クラウドセキュリティといった専門性の高い領域に進む、あるいはセキュリティコンサルタントとして上流工程を担うようになると、年収は1段階も2段階も跳ね上がります。
そして何より、後述するとおり日本全体でセキュリティ人材が慢性的に不足しているため、専門性を身につけた人材ほど、企業側から「相場より高い年収」で引き抜かれやすい状況が続いています。

多重下請け構造を避け、しっかり年収が上がる優良企業を未経験から見つけ出すのは簡単ではありません。
私は転職エージェントとして数多くのITエンジニアを支援してきましたが、セキュリティ領域の年収格差は「多重下請けのSES」か「元請け・コンサル」かで残酷なほど分かれます。
実力があるのに年収400万円台で停滞していた人が、働くポジション(立ち位置)を変えただけで一気に年収が跳ね上がるケースを何度も見てきました。
「自分の今の経歴からどれくらい狙える?」「下請けを脱却できる求人はある?」と気になった人は、IT・Web業界の転職事情に精通したすべらないキャリアエージェントにぜひご相談ください。市場価値を正しく見極め、最適な求人をご提案します。
セキュリティエンジニアの需要・将来性とやりがい
セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由が複数ありますが、それ以上に需要や将来性は非常に高い職種です。
ここでは公的データも交えながら、需要の高さとやりがいを解説していきます。
人材不足=売り手市場(公的データ)
日本ではサイバーセキュリティ人材の不足が長年の課題です。
経済産業省が2025年5月に公表した「サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会」の最終取りまとめでは、国内で約11万人が不足しているという民間調査結果が引用されています。
さらに国際的な非営利団体ISC2が2025年に実施した調査では、世界的に人材不足の課題が「頭数」から「スキル」の不足へと移りつつあることが示されています。
同調査で日本の回答者のうち39%が「競争力のある給与を提示できていない」と回答していますが、これは決して「業界全体にお金がない」という意味ではありません。
「高度なセキュリティ人材の市場価値(給与相場)が高騰しすぎて、一般的な企業の従来の給与テーブルではもう雇えなくなっている」という、企業側の嬉しい悲鳴なのです。

つまり、1度スキルを身につけてしまえば、優良企業が「高い給与を払ってでも喉から手が出るほど欲しい」と奪い合うような、圧倒的な売り手市場(=高年収が狙える環境)が待っているということです。
幅広い業界・豊富なキャリアパス
セキュリティエンジニアが活躍できる場は、IT企業に限りません。
前述したニチレイの事例のように、食品・物流のような一見ITと縁遠い業界でも、サイバー攻撃はもはや経営リスクそのものです。金融、医療、製造、小売、官公庁。あらゆる業界がDXやクラウド化を進める以上、セキュリティ人材を必要としています。
SOC(監視)からキャリアをスタートし、脆弱性診断やペネトレーションテストで専門性を磨き、その先にセキュリティコンサルタントやCISO(最高情報セキュリティ責任者)といった上流ポジションを目指す道もあれば、フォレンジックやクラウドセキュリティなど特定分野を極める道、フリーランスとして独立する道もあります。

さらにセキュリティエンジニアとして培ったリスク分析やシステム全体を俯瞰するスキルは、IT戦略から企業の課題解決を担う「ITコンサルタント」へのキャリアアップにも直結します。
現場の技術職から始まり、将来的には経営層に近いポジションでビジネスとITの両面を牽引できる。こうした「1つの会社・1つの働き方に縛られない」選択肢の多さとキャリアの広がりは、この仕事の大きな魅力です。
社会を守るやりがい
ニチレイの事例で見たとおり、たった1社のシステムが止まるだけで、全国のスーパーや飲食チェーンの棚から商品が消える時代です。
逆に言えば、自分が守ったシステムの先には、いつも通りに買い物ができる人、いつも通り営業できる店があるということ。DXが進むほど、守るべき対象は増え続けます。
地味に見えて、実は社会の土台を支えている。それがこの仕事の本当のやりがいです。
売り手市場で将来性もやりがいも抜群なセキュリティエンジニアですが、SOC、脆弱性診断、コンサルなど、入り口となる職種は様々です。

「自分にはどのキャリアパスが向いているのか」「今のスキルで挑戦できる求人はあるか」、プロの視点で客観的なアドバイスが欲しい人はすべらないキャリアエージェントをぜひ活用してみてください。
将来的なITコンサルタントへのステップアップも含め、セキュリティ領域のキャリアは非常に魅力的です。あなたに合った最初の1歩目を見つけるために、ぜひご相談ください。
セキュリティエンジニアに向いている人・向いていない人
今まで良い面も厳しい面も見てきましたが、「未経験の自分に務まるだろうか」と不安に思う人もいるはずです。
ここからは、セキュリティエンジニアに向いている人・向いていない人それぞれの特徴を紹介します。
しかし、ここで紹介する「向き・不向き」は、決して能力の優劣ではなく、傾向・マインドセットです。つまり、やりたいという意思が何よりも重要になるということです。
向いている人の特徴
向いている人の特徴
- 目立たなくても、社会の役に立っている実感にやりがいを感じられる人
- 完璧主義すぎず、柔軟に最善を尽くせる人
- 純粋に「新しいことを知るのが好きな人」
1つ目は、「目立たなくても、社会の役に立っている実感にやりがいを感じられる人」です。
セキュリティエンジニアは、いわばネット社会の「縁の下の力持ち」。派手なスポットライトを浴びる機会は少なくとも、「自分がこのシステムを守っているんだ」という誇りを持てる人にとっては、これ以上ない天職になります。
2つ目は、「完璧主義すぎず、柔軟に最善を尽くせる人」です。
サイバー攻撃の手口は日々変わるため、どんなに頑張っても「100%絶対に安全」という状態を作ることは不可能です。思い通りにいかない状況でも、「今の環境でリスクを最小限に抑えるにはどうすればいいか?」と割り切って、前向きに試行錯誤できるバランス感覚を持った人が長く活躍しています。
そして3つ目は、純粋に「新しいことを知るのが好きな人」です。
日々生まれる最新の技術や脅威について、知的好奇心を持ってゲーム感覚でノウハウを吸収できる人にとっては、毎日が成長の連続になります。
向いていない人の特徴
一方で、事前にギャップを知らないと後悔しやすい人にも、いくつかの共通点があります。
向いていない人の特徴
- わかりやすい数字の成果で評価されたい人
- 1度身につけた知識だけで、この先ずっと食べていきたい人
- ゼロリスク(絶対安全)を求めすぎてしまう人
- 突発的なイレギュラー対応が絶対に嫌な人
1つ目は、「わかりやすい数字の成果で評価されたい人」です。
営業職のように「今月は売上◯億円達成」といった目に見える数字でモチベーションが上がるタイプにとっては、「何も起きないことが成果」という守りの仕事は、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
2つ目は、「1度身につけた知識だけで、この先ずっと食べていきたい人」です。
前述の通り、セキュリティの世界は学び続けることが前提になります。勉強を「自分をアップデートする機会」ではなく「ただの苦痛」と感じてしまう人にとっては、長期的にしんどくなっていきます。
3つ目は、「ゼロリスク(絶対安全)を求めすぎてしまう人」です。
責任感が強いのは素晴らしいことですが、「防げなかった攻撃」が発生したとき、それを必要以上に自分の責任として抱え込んでしまう人は、メンタルを消耗しやすい傾向があります。
最後は、「突発的なイレギュラー対応が絶対に嫌な人」です。
もちろん、脆弱性診断やコンサルタントといった職種を選べば、基本的にはオンとオフをしっかり分けて働くことは十分に可能です。ただ、「万が一の大規模インシデント時でも、勤務時間外は絶対に仕事をしたくない」というタイプにとっては、仕事の性質上、その不確実性自体がストレス源になり得ます。

もし「向いていない人の特徴」に当てはまったとしても、諦める必要はありません。私がこれまで支援してきた中にも、「夜勤は絶対に嫌だ」という理由でSOCを避け、日勤中心の脆弱性診断や社内SEとしてのセキュリティ担当を選び、高年収とワークライフバランスの両立を叶えた人はたくさんいます。
「自分に合った職種がわからない」「後悔しない選択をしたい」という人は、すべらないキャリアエージェントの無料相談をご活用ください。プロの視点であなたに最適なキャリアパスをご提案します。
セキュリティエンジニアとは?仕事内容をわかりやすく解説
そもそも「セキュリティエンジニア」が日々何をしている仕事なのか、意外と知らないまま検索している人も多いはずです。
ここで1度、仕事内容を整理しておきましょう。
主な仕事
セキュリティエンジニアの仕事は、サイバー攻撃の時間軸に合わせて「予防」「監視」「対応」の3つのフェーズに大きく分けられます。
①予防(脆弱性診断)
システムやアプリケーションに「攻撃者につけ込まれる隙(脆弱性)」がないかを、攻撃者より先に自分たちの手でチェックする仕事です。
人間で言えば健康診断のようなもので、実際に疑似的な攻撃を仕掛けて弱点を洗い出す「ペネトレーションテスト」もこの領域に含まれます。
②監視(ログ監視)
企業のシステムには、アクセスや通信の記録(ログ)が日々膨大に蓄積されていきます。この中から「いつもと違う不審な動き」を見つけ出すのがログ監視の役割です。
これは単なる警備員というよりも、ネット空間の異常をいち早く察知して本陣に知らせる「特殊偵察部隊」のような、非常に重要なポジションです。多くの場合、SOC(セキュリティオペレーションセンター)という専門部署がこの役割を担っています。
③対応(インシデント対応)
実際にサイバー攻撃の侵入を許してしまったときに、被害を最小限に食い止め、原因を特定し、復旧まで導く仕事です。
ニチレイの事例で触れたように、初動対応の速さと的確さが復旧までの日数を大きく左右します。いわば、大火事が起きたときの最前線に立つ特命の消防士のような役割です。
このほかにも、システムを開発する段階からセキュリティを組み込む「セキュアコーディング」や、社員向けのセキュリティ教育・啓蒙活動なども重要な仕事です。
職種の種類と、映画のような「派手なイメージ」の真実
「セキュリティエンジニア」という肩書きは1つの決まった仕事を指す言葉ではなく、前述の業務を担う職種の総称です。
代表的なものを挙げると、ログ監視を担当する「SOCアナリスト」、脆弱性診断を専門とする「脆弱性診断エンジニア」、インシデント発生時の調査を担う「フォレンジックエンジニア」、企業のセキュリティ戦略を設計する「セキュリティコンサルタント」など、役割によって呼び方も働き方も変わってきます。
ちなみに、映画やドラマに登場するセキュリティエンジニアは「暗い部屋で高速タイピングをしながらハッカーを追い詰める」といった派手なイメージで描かれがちですが、現実の業務の9割は、ログの確認や地道な検証作業、報告書の作成です。
しかし、決して「地味なだけの仕事」ではありません。これは、アーティストの活動にとてもよく似ています。普段は誰にも見られないところで、孤独にコツコツと地道な曲作りや練習(ログ監視や脆弱性の検証)を積み重ねています。
しかし、いざ大規模なサイバー攻撃という”有事”が起きれば、自らの技術と知識を総動員して被害を食い止める「表舞台(ライブ)」に立ちます。この時ばかりは、まさに映画さながらの手に汗握る攻防戦です。

セキュリティエンジニアには様々な職種があり、それぞれ適性や働き方が異なります。「地道な検証が得意」「有事に最前線で戦いたい」など、自分の性格に合った職種を選ぶことが成功の鍵です。
ただ、「自分にはどの職種が合っている?」「未経験から挑戦しやすいのはどれ?」と迷った人は、すべらないキャリアエージェントの無料相談をご活用ください。業界に精通したプロが、あなたにぴったりのキャリアパスをご提案します。
未経験からセキュリティエンジニアになるには
セキュリティエンジニアは将来性もあるため、未経験でも目指しやすい職種です。
「向いていそうだけど、今はIT未経験。何から始めればいいのか分からない」と感じている人のために、ここからは具体的な学習ステップとおすすめの資格を紹介します。

未経験からセキュリティエンジニアを目指す場合、いきなり専門知識に飛び込むのではなく、段階を踏んで土台を固めていくのが遠回りに見えて実は近道になります。
学習ステップ
STEP1:基本情報技術者試験
これはセキュリティに限らず、ITエンジニア全般に求められる基礎知識(ネットワーク、データベース、プログラミングの考え方など)を体系的に学べる国家試験で、いわば「ITの共通言語」を身につける段階です。
ここを飛ばしてセキュリティの専門知識だけを学ぼうとすると、後々「なぜその対策が必要なのか」という根本の理解でつまずきやすくなります。
STEP2:情報セキュリティマネジメント試験(SG)
基本情報で身につけたIT全般の知識をベースに、情報セキュリティに関する基礎知識と、組織としてどうリスクに向き合うかという管理者目線を学びます。
難易度は比較的高くなく、未経験者がセキュリティ分野への第一歩を踏み出すのに適した試験です。
STEP3:情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
これは国が認定する高度試験で、合格後にIPAの登録簿へ登録して初めて「登録セキスペ」を名乗ることができます。
転職市場でもこの資格を持っているかどうかは評価に直結しやすく、専門家としての"お墨付き"になる資格です。なお、この試験は2026年度からCBT(コンピュータ)方式へと移行しており、2027年度にはさらに試験制度自体の再編も予定されています。受験を考えている人は、最新のスケジュールをIPAの公式サイトで確認しておくと安心です。
もちろん資格の勉強だけでなく、実際に手を動かして学ぶことも欠かせません。
CTF(Capture The Flag)と呼ばれるセキュリティ技術を競うゲーム形式の学習コンテンツや、疑似的な攻撃・防御を体験できるオンライン学習環境を使えば、知識を実践的なスキルに変えていくことができます。
未経験者がいきなり脆弱性診断やコンサルタントとして採用されるケースは多くありません。
多くの場合は、まずSOC(監視業務)のようなポジションから経験を積み、その中で専門性を伸ばしながら、脆弱性診断やインシデント対応といった上流の職種にステップアップしていくのが現実的なルートです。
おすすめ資格
セキュリティエンジニアを目指すうえで、必ずしも資格が必須というわけではありませんが、未経験者にとっては「知識の証明」として、書類選考や面接での説得力を大きく高めてくれます。ここでは代表的な資格を紹介します。
情報セキュリティマネジメント試験(SG)/情報処理安全確保支援士(登録セキスペ、SC)
前者は入門レベル、後者は専門家として認められる国家資格という位置づけで、未経験からのキャリア形成において軸になる存在です。
CompTIA Security+
国際的な入門資格の定番です。世界的に認知度が高く、セキュリティの基礎を国際基準で証明できます。
CEH(認定倫理的ハッカー)
より実践的な方向を目指すなら、疑似的な攻撃手法を学ぶこの資格も、脆弱性診断やペネトレーションテストの分野で評価されやすい資格です。
CISSP
世界的に権威のある上級資格です。受験には5年以上の実務経験が求められるため、未経験の段階からいきなり取得はできませんが、「将来この資格を取る」という目標を持っておくと、日々の学習の方向性が定まりやすくなります。
セキュリティエンジニア転職で失敗しない進め方
ここまでセキュリティエンジニアは「やめとけ」と言われる理由から、年収、向き不向き、仕事内容、なり方まで一通り見てきました。
最後に、実際に転職・就職活動を始める際に後悔しないための考え方をお伝えします。
自分に合う職場の選び方
これまで見てきた「やめとけ」と言われる要因(夜勤、責任の重さ、学び続ける負担)は、実は「セキュリティエンジニアという職種そのもの」の問題というより、「どの会社・どの環境で働くか」によって大きく変わるものばかりです。同じ職種でも、環境次第でしんどさはまったく違ってきます。
たとえば夜勤やオンコール対応は、SOC運用型の職場では発生しやすい一方、脆弱性診断やコンサルティングを主業務とする職場では基本的に日勤中心です。
求人票の「勤務形態」欄だけでなく、面接で「オンコール対応の頻度」や「実際に夜間対応が発生した直近の頻度」まで具体的に聞いておくと、入社後のギャップを防げます。
また、年収の上がりやすさは「企業の立ち位置」にも大きく左右されます。転職で年収を上げるためには「自社で独自のサービスを持っているか」や「自社のオフィスで働くのか、それとも派遣社員のように他社に出向いて働く(客先常駐)のか」は、応募前に必ず確認しておきたいポイントです。
未経験からの挑戦であれば、教育体制や資格取得支援制度が整っているかどうかも重要な判断材料になります。
学び続けることが前提の仕事だからこそ、会社側がその学習をどれだけ後押ししてくれるかで、成長スピードもストレスの度合いも変わってきます。
プロに相談する
セキュリティエンジニアとして働き、キャリアを積むための「環境の見極め」は、求人票を読むだけではなかなか判断がつきません。
実際にその会社で働いている人の生の声や、業界の内部事情に詳しいプロの視点があると、判断の精度は大きく上がります。

「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由は確かに存在します。責任は重く、夜勤が発生する職種もあり、学び続けることも避けられません。
しかしそれは、裏を返せば「誰にでもできる仕事ではないからこそ、需要も年収も高い」ということでもあります。
大切なのは、噂だけで判断せず、現実を正しく理解した上で、自分に合った職種・環境を選ぶこと。準備さえできていれば、この仕事に挑戦する価値は十分にあります。
「自分に合う環境なのか、どう確認すればいいかわからない」「下請けではなく、しっかり評価される会社に行きたい」という人は、すべらないキャリアエージェントの無料相談を活用してみてください。業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性に合った職場選びをサポートします。
リクルートをはじめとする人材業界に特化した転職エージェント
ポイント
- キャリアのプロが膨大な求人の中から最適な1社をご提案します。
- 内定決定率30以上!(業界平均6%)企業情報や転職活動に必要な情報を提供!
- リクルートの面接もう安心!元リクルート社員が徹底分析した対策で内定獲得率UP!













