銀行員からIT(インターネット)業界に転職(中途採用)するには?

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アクシス(株)代表  末永雄大

アクシス(株)代表  末永雄大

新卒でリクルートキャリア入社。その後、サイバーエージェントにて集客支援を行う。 2012年転職エージェントとしてアクシス株式会社を設立。 ■Yahoo!ニュース(個人):IT/キャリアコンサルタントが語る「働き方3.0」 ■オールアバウトガイド:「キャリアプラン・転職ノウハウ」ガイド

初めまして、元銀行員の石垣と申します。今回は「すべらない転職」に記事を寄稿させて頂くことになりました。

私は大学卒業から3年半、都内の銀行の法人営業部に所属し、中堅どころから上場企業まで業種も幅広くお付き合いをさせて頂きました。

現在、私はVC(ベンチャーキャピタル)から億円単位の資金調達が完了したスタートアップ(ベンチャー企業)に勤めています。

銀行員時代の経験を生かしながら、日々奮闘しています。私の経験が皆様の転職のお役にたてればと思い、この度記事を寄稿させて頂くことになりました。

この記事では、私がなぜ銀行業界に見切りをつけ、全く異業種の業界でやっていけているのかをまとめてみました。現在銀行業界にいるが、今後異業種に転職したいという方には参考になるかと思いますので、お付き合い宜しくお願い致します。

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銀行業は規制産業だった

学生のときは全く意識していなかったのですが、銀行業って金融庁が管轄している免許制なんですよね。また金融商品取引法などの法律もあり、入行してみると色々な規制や制約のオンパレードで全く自由度が無い職業だと初めて気づかされました。

こんなに行内ルールがあるのかと思うと、ゾッとしたことを思い出します。行内ルールを覚えるだけでも大変でした。ルールが多すぎると自由な発想でビジネスや商品づくりをしたい方には苦痛な業界です。

日々のストレスや幸福度を考えたら年収1,000万は安いと感じた

銀行員って世間では高年収のイメージがあると思いますが、実際他の業界と比べると高年収です。

私の新卒時の年収は確か500万円は超えていたと思います。

周りの上司や先輩を見渡しても年収1,000万円を超えている方は結構いました。ただ日々のノルマに対するストレスを10年耐え抜いても、新卒の2倍程度しかもらえないのかと思うと、高年収も対した魅力にはならなくなりました。

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40代、50代まで銀行員をやるのかと考えたら、自分には無理だと悟った


銀行員の方ならご理解いただけるかと思いますが、営業部ですと朝、晩毎日営業成績の会議や打ち合わせがあり、毎月、毎期ノルマ管理をされます。まさにラットレースなわけです。

若いうちならまだ良いのですが、これを30代、40代、50代も続けるのかと思うと気が遠くなりました。あと銀行には定年が無いことも、入行して初めてしりました。

以前は取引先や関連企業に転籍等がほとんどだったらしいのですが、現在は取引先や関連企業にも転籍できずに年収を下げて窓際族の様な仕事をさせられていることが多くなっている様です。

また私だけが感じたことではないとは思うのですが、働いている人の個性がどんどん均一化されている様にも感じました。

新卒で入社したメンバーも、日々のストレス&制約やルールの為か入社前の特徴的な個性がどんどん消えて行ったように感じます。

しかし私は自分の個性をドンドン伸ばしたいと考えていたので、「ここに居たら自分の個性が殺されてしまう」と危機感を感じ、突発的に辞めたのではなく入念に準備をした上で退職を上司に伝えました。

もちろん銀行員で良かった利点もたくさんあり、現在私が他業種でもやっていけている理由でもあります。

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経営者とお金の話や経営の話が沢山できた

銀行の法人営業では、社長、財務経理役員、経営企画室長など経営メンバーとお会いする機会がほとんどで(経営メンバーじゃないことの方が稀ですよね)経営に対する考え方や、今後の景気の流れなど普通の一般社員の方とは違った考え方をされる方々と多く話をできたのは、銀行員ならではではないかと感じています。

大学を卒業したての社会人が、企業の経営メンバーにお会いして時間を作ってもらえる職業はそんなに多くは無く、経営者の様に物事を考えれるようになれたのは、この時の経験が大きい様に感じます。

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リスク管理能力が備わった

銀行の法人営業をする最大の目的は、企業に対して融資をすることだと思います。

銀行側からお願いして「お金を借りてください」と営業しても、審査部で否決された時はお客さんに何て言えば良いのか頭を悩ませたことがありました。

新人の時は、決算書上の数字や、オフィスビル、社長の人柄など表面上の情報だけで融資をしたい、融資できそうだと考えてしまいますが、段々慣れてくると、その企業の将来的なリスクや現在抱えているリスクが見えてきたり考えられる様になってきます。

この能力は銀行員が融資審査をする際ではなく、その他の一般事業法人の企業経営上でも非常に役に立ちます。

企業経営の答えは教科書には載っていませんので、自分達の頭で考えなければいけません。それも将来に渡るリスクや課題を事前に想定し、先手先手で対策を取っていく必要があります。この能力はどの業界、どの職種に転職したとしても応用が効きます。

ロジックや根拠を持って説明できるようになった

銀行では融資を通す時には、上司、支店長、審査部、役員に対してなぜこの企業に融資をすべきなのかを説明します。

その際に「なんとなく融資をしたい」という理由では、全く融資ができません。

なぜこの企業に融資をしたいのか、そしてしっかり返済してもらえるのかを、資料に落としこんだ上で、説明する必要があります。その際には、上司、支店長、審査部、役員が質問してくるであろう答え(自分なりの意見や考え)を用意する必要があります。

毎度こんなことをやっているので、資料の見せ方や、上司、支店長、審査部、役員がどんな点を質問してくるのか予め想定するので嫌でも理屈を考える必要があるので、相当ロジカルシンキングは鍛えられたはずです。

あまり考えて業務をおこなっていない方は要注意です。

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その他能力も備わります

銀行ではバランスよく総合的な能力が備わった感じがします。

・とりあえず営業ができ、ノルマを達成できるようになる
・決算書が読める様になり、財務に強くなる
・ビジネスマナーが備わる
・ストレス耐久性が上がる
・徹底的にコンプライアンス等モラルが高くなるよう教育される(低い人もいますが。)
・人脈が広がる(営業マンなら経営者の一人や二人とは親密になれるはず)
・資料の作成が割と得意になる(エクセル、パワーポイント等)

ざっとここまで銀行員生活で身についた能力を記載しましたが、私が一番銀行に勤めてよかったなぁと思う点は、幅広く多くの仕事を見れたことです。

この業界は大変そうだなとか、この業界は意外と倒産しにくいなぁなど、企業から決算書を預かって丸裸にする仕事だったので、随分勉強になりました。

その上で、自分の頭で物事を考えられる能力も備わったので、どの業界、どの様な仕事に転職したとしても比較的容易に順応できるのではないかと思います。

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で、銀行員はIT(インターネット)業界でも通用するのか?

実際通用するのかという話ですが、結論を言うと。

通用します、余裕です。自信を持ってください。

年齢にもよりますが、20代中盤から30代前半位の人であれば1年程度業界にいれば、IT業界に関する知識や経験はキャッチアップできると思います。転職当初は多少年収は下がりますが、中長期的に見てあなた次第では年収額は挽回できます。目先の年収だけで転職するかどうかは決めるのは、愚の骨頂だと思います。

私は1年程度IT(インターネット)業界で仕事しただけですぐにトレンドや経験はキャッチアップできました。

そもそもIT業界はトレンドが早すぎるので、長く業界にいるからといって、皆さんが考えている程そんなに先行者メリットはありません。むしろ最近では他業種から参入しているスタートアップの経営者が非常に増えています。

また法律によって業務のルールが決まっている訳でもありませんので、自分の頭で考えられる方にはチャンスだと思います。

銀行員は入行してからも相当勉強させられますので、学習できる下地があれば全く問題ありません。最近ではセミナーや交流会も頻繁に開催されていますので、業界の知識や人脈は結構容易に構築可能です。

もちろんアクシスでも転職後のサポートもしているので、IT業界のトレンド等はお伝えしているみたいです。まずはどんなことをやりたいのか考えて、転職した方が良いですよ!という事だけをお伝えしたかったです。

お付き合いありがとうございました。

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最後に、IT業界に強い転職エージェントについて、こちらの記事(IT業界に強いおすすめの転職エージェント7選)で詳しく解説していますので、転職を検討される方はぜひ参考にして頂ければと思います!