医療機器の営業はきつい?残業・ノルマ・パワハラ問題の実情に迫る!
営業職への転職を考えている人の中には、給料が良い業界へ転職したいと思っている人も多いですよね。
色々と業界があるけど、医療機器メーカー業界は給料が良いらしいし、営業をやるのなら医療機器メーカーかな?と思って、この記事を読んでいるのではないでしょうか。
でも、調べてみると医療機器メーカーの営業ってきついってよく見かけるから、本当に転職するべきなのか躊躇してしまうと思います。
なので、転職のプロと自負している私末永が、医療機器メーカーの営業職は本当にきついのか?という点を、徹底的に追求していこうと思います!
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医療機器の営業は仕事のペースを他人に合わせる点がきつい
医療業界の営業のキツさはノルマや残業時間などにあるのではなく、医師の都合を中心にして仕事をしないといけないところです。自分のペースでなかなか業務を進行できないという点で、きついと感じる人が多いようです。
医療機器業界の営業職は、基本的に病院の医師に対して営業をおこないます。医師は多忙なことが多いので、なかなか商談のアポが取れません。
医療機器の営業はノーアポで病院へ行き、常に出待ちをしているような状態なので、医師を捕まえた段階で初めて営業をするスタイルになっています。
仕事のペース以外で大変と感じる5つのポイント
他にも、以下のようなところにキツさを感じる人がいるようです。
詳しく解説していきます。
1. 単独プレイが多く孤独を感じやすい
医療機器の営業は、オフィスに出社してから営業に向かうよりも、自宅から現場へ直接行き、そのまま帰宅することが多いです。
その仕事柄、単独での業務が多く孤独感を感じる人もいます。
2. 気難しい医師が多く対応や付き合いが大変
医師はかなり忙しい人が多く、ちゃんとした休みがままならない人もいます。ストレスがたまりやすい仕事なので、気難しくなってしまうケースもあって、営業マンの一言についカッとなってしまうこともあります。
実際に、医師を怒らせてしまい病院から出禁をくらった営業マンもいます。
3. 接待もあり大変なケースも
昔ほど多くはないようですが、現代でも企業によっては接待の飲み会は存在します。クライアント側の医師をもてなさなくてはいけないのですが、先ほども紹介した通り、医師は気難しい人が多い傾向があるようです。
神経を使って、細かいことにも気遣いしなければいけません。
中にはパワハラ的発言をしてストレスを発散しようとする医師もいるので、営業マンのストレスはかなりのものです。
4. 医療分野の専門知識を大量に勉強し続けなければならない
医療機器の営業は、特別な知識や資格がなくても採用してくれる企業もありますが、実際商品を売るためには、知識が必要なことが多いです。
しかも、営業する相手は現役の医師なので、中途半端な知識では通用しません。売る商品によって、どんどんと知識を追加していかなくてはいけないので、勉強することが多いのです。
5. 休日でも出社しなくていけないことがある
クライアントである病院側には、休日というものがありません。そのため、営業マンが休日でも商品の医療機器にトラブルが発生した場合、休日も呼び出されることがあります。
また、クライアント先の医師が学会や即売展示会などをおこなうときも、出勤しなくていけません。とくに学会は春と秋に2回ずつ開かれるため、その期間は休日出勤が多くなりがちです。
医療機器営業職の1日の流れ
まず、朝は会社に出社するケースとそのまま現場に直行するパターンがあります。会社に行く日は、割と忙しくない日が多いです。
だいたい、午前から夕方まで各地の病院を3〜5件周り、自社のパンフレットなどを持参して医師と商談したり、頼まれていたものを渡したりします。
会社によっては、あらかたの商談が終わった段階で会社に戻り、資料作成やパンフレットを取りに行ったりしますね。また、社内チームでミーティングがある場合は、午前か夕方から集まりミーティングをおこないます。
クライアントとの接待がある場合は夜に飲みに行くこともあります。
残業時間は月の平均で約13時間
dodaの調べによると、医療機器の営業の残業時間は、1ヶ月で平均約13時間でした。比較的少なめです。
ただ、医療機器の営業職には、定期的に研修という名の勉強会があります。勉強会がある場合、定時後におこなうことがあり、その場合は夜遅くに仕事が終わります。
また、勤務時間外でも接待があったりするので、必ずしも早い時間に帰れるという訳ではありません。
末永
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医療機器の営業に向いている人
医療機器の営業職に向いている人の特徴を紹介していきます。これから医療機器の営業に転職しようか悩んでいる人は参考にして、本当に転職するかどうか考えてみてください。
ちなみに、以下の内容と逆の思考を持っている人は、医療機器の営業職に向いていない可能性があります。別の業界で転職先を探してみるのも良いかもしれません。
医学に興味がある
先ほども紹介しましたが、医療機器の営業は医師と対等に話すために、医学の知識を身につける必要があります。そのため、元から医学に興味がある人とない人では、知識を吸収するスピードに明らかな差があります。
興味がある分野の知識を勉強でき、扱う商品も医療系のものなので、常に興味がある分野で仕事ができます。
同年代の平均より稼ぎたい
dodaが、医療機器の営業の平均年収を調べたところ、約514万円でした。
国税庁が発表した平成29年分民間給与実態統計調査結果についてによると、日本の平均年収は2017年時点で約432万円でしたので、約82万円も高いです。
ただ、医療機器の営業といえど、どのジャンルの商品を扱うかによって、収入は変わってきます。
例えば、25歳で耳鼻咽喉科製品の営業職に転職した人の年収は約300万円だったのに対し、26歳で経腸栄養関連製品の営業職に転職した人は、年収約400万円だったというケースがあります。
もちろん、前職で営業を経験しているかどうかも、年収には影響してきます。ただそれだけでなく、扱う商品のジャンルによっても、年収は大きく変わってきます。
人の役に立つ仕事がしたい
医療機器の営業職も、医療関係の仕事にジャンル分けされるので、社会貢献度が非常に高いです。
病気や怪我の人を助ける医師を支える商品を売るわけですから、間接的でも人命に関わる仕事です。
移動時間が苦にならない
医療機器の営業は、社用車を使って各地の病院を行き来するのが基本的な業務になります。そのため、実際に営業している時間よりも、移動時間のほうが長いことが多いです。
仮に、北海道など広い土地を担当になった場合、移動だけで5時間以上かかる、なんてこともありえます。
実際に医療機器の営業をしている人の声
実際に医療機器の営業で働いていた人の体験談を紹介します。医療機器の営業職に転職しようか迷っている人は、参考にしてください。
満足している人の声
40代前半・男性
外資系の医療機器メーカーに勤務しています。仕事内容では色々と大変なこともありますが、給料は良いので我慢できます。
きついなーと思うのは、取引先のドクターが妙に高圧的というか、上から目線で話してくる人に営業するときですかね。結局人付き合いの仕事なので、コミュニケーション能力は重要だと思います。
20代後半・女性
前職から転職して、2年目です。まだまだ覚えることが多くて大変ですが、私が売った商品が実際に現場で活躍した時に、感謝してもらえるのにすごくやりがいを感じてます。
医療関係の仕事なので、他の仕事では味わえないやりがいはあるのかなって思いますよ。嫌な人もいるし、セクハラ親父もいるけど、感謝されたことを思い出せば、まだまだ頑張れそうです。
きついと思ってる人の声
30代前半・男性
正直年収に惹かれて転職しました。後悔、とまではいきませんが、かなり苦労してます。そもそも医学に対して興味がなかったので、専門的な話をされても何のことやら…。
後から自分で勉強しないといけないんですけど、興味がなかった私はもちろんやる気なんか起きるハズもなく。まあ最終的には、やっぱり勉強しないと仕事に影響が出るのでやりましたけどね。
20代後半・女性
現場まで直行直帰が多いので、基本的に1人で仕事していることが多いです。はじめはまあ良いか、くらいに思っていたのですが、だんだんと寂しさが出てきます。
たまにはオフィスに行きたいのですが、時間的にそうも言ってられませんし。平日は、基本的に営業先のドクターとしか話しをしていない気がします。と言っても十数分だったりしますけど…(笑)
外資系企業はノルマがきついが稼げる
外資系の医療機器の営業は、20代でも年収700万を超えている人がいます。30代になれば、1000万以上稼いでいる人もいて、年収はかなり高額です。
外資系は、実績ややる気を見てくれるので、若いうちから実力次第で高年収を狙えます。逆に日系企業は、他業界と比べたら給料自体は良いものの、年功序列で若い間は、給料が上がりにくい企業が多いです。
ただ、外資系企業の医療機器メーカーは、本社が上場していると、高いハードルのノルマが発生することがあります。
外資系の医療機器メーカーは、株主に対して納得できるような成果を維持しようとする傾向があり、その流れが日本の支社にも影響してきます。
高いノルマを達成できれば、その分高額な給料が発生する反面、達成できなければ厳しい状況に追い込まれることがあり、営業マンへのノルマが厳しくなりがちです。
次の転職にはあまり活かせない
医療機器の営業職から、また転職しようとした時、異業種への転職は不利になりやすいです。
医療機器の営業は、専門的な商品を扱っている分、言ってしまえば狭い範囲でしか営業をおこないません。さらに、移動時間が長く、実際に医師と商談する時間も短いことから、営業的スキルを不安に思われてしまうためです。
それでも、医療機器営業は医療という生活に欠かせない分野で活躍することができ、高い収入も得ることができるので、転職するには魅力的です。
次に転職する時も、また医療系の営業職を考えているなら問題ありませんが、別の業種にも挑戦してみたい場合は、クライアント業界を絞っていない、人材や広告などの無形商材の営業職がオススメです。
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医療機器業界のパワハラについて
先ほどもちらっと紹介しましたが、医療業界は非常にストレスが溜まりやすい業界で、最近ではモンスターペイシェントというような、看護師や医師に乱暴な言葉を使ったりする患者が増えてきています。
その反動が、医療機器の営業に回って来てしまうことがあるようです。業務中以外にも、接待の席で暴力的な発言をされた人や、女性の場合は、セクハラ発言をされた人などが実際にいます。
医師の中には、医療機器の営業マンとは社会的地位が圧倒的に違うと自惚れている人がいます。古い日本の風習と言いますか、医療業界にはまだそのような文化が根付いていることから、営業マンに非人道的発言や行動をしてしまう医師がいます。
もちろん、全ての医師がそういう人な訳ではありません。むしろ、全体の割合の統計をとれば、営業マンにパワハラをする医師は半分にも満たないでしょう。
医療機器の営業への転職成功術
転職の相談を受けていると「医療機器営業には興味があるけど、ぶっちゃけ企業ごとの違いは分からない」という相談が多いです。
自分に合った企業を選ぶことができなければ、転職後のミスマッチが起こり早期離職してしまうリスクが非常に高いです。転職後に活躍するためにも、転職エージェントを活用することがオススメです。
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