ANA(全日本空輸)は平均年収510万円|賞与ボーナスや残業時間も紹介!

ANA(全日本空輸)は平均年収506万円|賞与ボーナスや残業時間も紹介!

    ANA(全日本空輸)の平均年収や新卒初任給がどれくらいなのか現役転職エージェントが徹底解説します。

    また、職種別や年代別、競合他社と比較した給与水準、残業時間や賞与ボーナスについても社員の口コミ評判を交えながら分かりやすく紹介します。

    給料以外に福利厚生や激務度を正しく理解し、就職・転職活動の際の企業分析として役立ててください。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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ANA(全日本空輸)の平均年収は510万円

2025年1月時点の転職口コミサイト「エンゲージ会社の評判」によると、ANA(全日本空輸)の平均年収は510万円(平均年齢32歳)です。

会社概要

  • 会社名:全日本空輸株式会社
  • 設立日:2012年4月2日
  • 所在地:東京都港区東新橋1-5-2
  • 代表者:代表取締役社長 井上慎一
  • 従業員:12,854名(2024年3月31日現在)
  • 売上高:連結2兆559億円(2024年3月期)
  • 事業内容:定期航空運送事業など

ANA(全日本空輸)はANAホールディングス株式会社の連結子会社となっているため、ANA(全日本空輸)単体での平均年収を公開していません。

そのため今回はANAホールディングス株式会社の平均年収を紹介します。

全日本空輸親会社の平均年収は714万円

2024年3月期の有価証券報告書によると、ANA(全日本空輸)が属するANAホールディングスの平均年収は714万円です。

dodaの「平均年収ランキング最新版(業種別)」を見てみると、ANA(全日本空輸)が属する陸運・鉄道・海運・航空業界全体の平均年収は407万円です。

ANAホールディングス株式会社の平均年収と従業員数の推移は以下のようになっています。

年度 従業員数 平均年齢 勤続年数 平均年収
2019年3月期 187名 45.5歳 3.3年 776万円
2020年3月期 185名 45.8歳 3.6年 736万円
2021年3月期 175名 45.2歳 3.8年 563万円
2022年3月期 200名 45.0歳 3.1年 495万円
2023年3月期 253名 45.5歳 3.5年 691万円
2024年3月期 260名 45.3歳 2.3年 714万円

出典:有価証券報告書

ただし、ANAホールディングス(以下ANAHD)の従業員だけを対象にした平均年収であり、子会社のANA(全日本空輸)の従業員は含まれていません。

ANA(全日本空輸)の年収が高い理由

ANA(ANAHD)の平均年収が高い理由としては、航空業界で国内線、国際線ともにトップクラスのシェアを誇っているからです。

日本の2大航空企業であるANA(ANAHD)とJAL(日本航空)で2023年度の売上額を比較すると、ANA(ANAHD)は20,559億円、JAL(日本航空)は16,518億円と約1.24倍の売上規模を誇ります。潤沢な事業利益を社員の給与として還元していると言えるでしょう。

また、LCC事業、商社事業、旅行事業などの事業においても着実に成長を続けていることも高年収に繋がる要因に挙げられます。

とはいえ、2019年度までは平均年収730~770万円前後で推移していたものの、2020年度以降大きく年収額が減少しました。

これは、ANA(全日本空輸)をはじめとする航空業界が新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、甚大な被害を受けたことに起因します。

報道にもあったように、非管理職の月例賃金が一律5%カット(部長以上の管理職は最大15%減)や社会保険料の従業員負担引き上げ、賞与の支給廃止などが実施され、社員の平均年収は約3割減となりました。

また、ウクライナ侵攻等に伴う原油高、円安、物価上昇等などさまざまな影響が懸念され、依然として厳しい経営状況は続いています。

ANAホールディングスでは旅客需要の取り組みや貨物事業の強化、コスト構造の改善など「事業構造改革プラン」を推進することで黒字化を目指すとしていますが、以前の年収水準に戻るかどうかは不透明な状況といえるでしょう。

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ANA(全日本空輸)の職種別平均年収

2025年1月時点の転職口コミサイト「エンゲージ会社の評判」の年収データを参考に職種別の平均年収を紹介します。

職種 平均年収 平均年齢
企画・事務・管理系 696万円 38.2歳
販売・サービス系 428万円 30.5歳
専門サービス系 448万円 31.2歳
電気・電子・機械系エンジニア 581万円 34.3歳
運輸・物流・設備系 532万円 33.6歳
その他 394万円 31.5歳

エンゲージ会社の評判では大まかな職種に分類されて算出されていますが、一般的に、ANA(全日本空輸)の職種別年収はパイロットや客室乗務員などの専門職が各種手当により高年収となりやすく、一般職<総合職<客室乗務員<パイロットの順に高いと言われています。

また、グランドスタッフなど地域限定での採用となる場合は年収が低くなる傾向があります。

上記の職種別平均年収は現役社員・元社員の回答を元に算出されていますが、役職や在籍時期にもよって変わってくるので、参考程度に見てもらえればと思います。

ANA(全日本空輸)の年代別平均年収

2025年1月時点の転職口コミサイト「エンゲージ会社の評判」の年収データを参考に年齢別の平均年収を紹介します。

年代 平均年収 最高年収
25~29歳 396万円 650万円
30~34歳 495万円 800万円
35~39歳 537万円 900万円
40~44歳 722万円 ----万円
45〜49歳 698万円 1,200万円

年功序列の色合いが強く、管理職前まではほぼ同年代が横並びの年収となるようです。20代は業界で見ても平均的な給与で、30代・40代以降で大きく年収を上げるためには昇格試験に挑戦し、管理職の役職となる必要があります。

参考までに役職ごとの年収目安を口コミを参考にして紹介すると、事務職マネージャークラスで1,000万円、課長クラスで1,200万円、部長クラスで1,400万円がコロナ前の標準額となるようです。

上記の年代別平均年収は現役社員・元社員の回答を元に算出されていますが、残業時間やポジションにもよって変わってくるので、参考程度に見てもらえればと思います。

転職エージェント末永 末永

転職活動では求人サイトの求人情報だけでなく、転職口コミサイトも必ずチェックしましょう。求人情報や採用ホームページは良い部分しか書かれていません。入社後に後悔しないためにも確認が不可欠です。

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ANA(全日本空輸)の新卒社員の初任給

ANA(全日本空輸)の2025年4月入社予定の新卒社員の初任給について詳しく紹介していきます。

ANAの新卒採用には主にグローバルスタッフ職、客室乗務職、運航乗務職(自社養成パイロット)の3つに分かれますが、今回は客室乗務職の初任給を紹介していきます。

学歴 月収
院卒 213,521円
大学卒 210,221円
高専卒(専攻科) 210,221円
短大卒 202,319円
高専卒(本科) 191,319円
出典:ANA新卒採用サイト

厚生労働省による令和4年賃金構造基本統計調査の結果によると、新卒の平均初任給は228,500円でした。

通勤手当や住宅補助もあることを考えてもANA(全日本空輸)の1年目の給料はやや低い水準であると言えます。

ANA(全日本空輸)と競合他社の年収比較

航空業界「JAL(日本航空)」「ANAホールディングス」との平均年収を比較してみました。

各社とも2024年3月期の有価証券報告書を元に比較しています。

企業名 平均年収 平均年齢
JAL(日本航空) 921万円 40.7歳
ANAホールディングス 714万円 45.3歳

出典:有価証券報告書

ANA(全日本空輸)は航空業界の中では2番目の年収でした

ただ、平均年収は正社員比率や売上業績によって変わってくるため、上記の年収比較は参考程度で見てください。

ANA(全日本空輸)の給与・評価制度

ANA(全日本空輸)の給与・評価制度について、転職口コミサイト「エンゲージ会社の評判」の評判・口コミを一部抜粋しました。

評判・口コミ

女性・中途入社<br>客室乗務員

女性・中途入社
客室乗務員

住宅手当は少なく、扶養手当も今後は子供がいる世帯のみに変更予定です。賞与に関しては、コロナ禍が明け、急激に需要が回復しており、以前のベースに戻りつつあります。

エンゲージ会社の評判

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ANA(全日本空輸)の残業時間・ボーナス・福利厚生

平均年収とも深い関わりがあり、働く上で気になるANA(全日本空輸)の残業時間・ボーナス・福利厚生について詳しく紹介していきます。

残業代・残業時間

2025年1月時点の「エンゲージ会社の評判」によると平均残業時間は18時間です。

ANA(全日本空輸)では勤務時間を原則1日8時間、週40時間としています。職種によりシフト制をしており、規定の労働時間を超えた分は残業代が支払われます。

ただし、現在はコロナ禍の影響を受け基本的に残業NGとされており、 2025年1月時点のエンゲージ会社の評判で回答した人の平均残業時間は18時間と、比較的残業時間は少なめです。

また、働き方改革のため、ほとんどの部署でテレワークが実施・推奨されていたりと、ワークライフバランスは良好だという口コミが多く見られました。

なお、客室乗務員(CA)やパイロット、空港勤務などの場合はシフト勤務のため基本的に残業はありません。

賞与・ボーナス

2023年度実績ではボーナスは年3回(夏・冬・期末)支給されます

平均すると3~4ヶ月分程度の賞与額となるようです。

ANA(全日本空輸)のボーナスは会社業績に大きく依存するため、年度ごとの会社業績によって支給額は大きく変動があるようです。

コロナ禍の2020~2021年はボーナス支給は完全にストップしており、2022年夏にはボーナスに当たる一時金を支給することになりましたが、月例賃金の1ヶ月分に留まります。

待遇・福利厚生

ANA(全日本空輸)の福利厚生は非常に手厚い制度が揃っています。

基本給以外に支給される手当は住宅手当(9,000~20,000円程度)や扶養手当(25,000円)、整備の国家資格保有者に対する資格手当、乗員の場合は乗務手当や深夜乗務手当や宿泊手当があります。

また、航空券の優待がありピーク期でなければ国内線・国際線ともに格安で利用できます。

旅行が好きな人にとってはありがたい福利厚生制度で、毎週のように旅行にいく人がいるという口コミもありました。

ANA(全日本空輸)の年収に対する評判・口コミ

ANA(全日本空輸)の年収に対する評価を「エンゲージ会社の評判」から集めてみました。

現役社員・元社員が年収に対して、どのように思っているのか、参考にしたい人はぜひ目を通してみてください!

ANA(全日本空輸)の年収に対する良い評判・口コミ

評判・口コミ

女性・新卒入社<br>客室乗務員

女性・新卒入社
客室乗務員

利厚生はとても整っているように思う。最も魅力的かつ、嬉しかった福利厚生は、航空機が格安で利用できたことだ。空席があれば国内線はほぼ無料で、就航している所であればどこでもいける。また実家が地方でも帰省時利用できたためよかった。

エンゲージ会社の評判

評判・口コミ

30代男性<br>企画

30代男性
企画

給与水準は他の企業と比べても高いのでは。また、日本的なチームワークを重んじる企業風土であり、年収を上げていくためには実績はもちろん大事ですが、上司と良好な関係ができているかが重要です。

エンゲージ会社の評判

ANA(全日本空輸)の年収に対する悪い評判・口コミ

評判・口コミ

20代男性<br>経理

20代男性
経理

能力主義の給与体系となるように制度検討されていたこともありますが、依然として年功序列が強く残っています。


また、評価制度は直属上司による絶対評価ののち、部門内での相対評価で最終的な評価が決まるため納得感は低いです。メリハリは少なく、どんなに実力があっても最上位評価を得ている社員の話は聞いたことがありません。

エンゲージ会社の評判

評判・口コミ

女性・新卒入社<br>客室乗務員

女性・新卒入社
客室乗務員

基本給は低い方だと思います。同期間でも乗務手当、宿泊手当の支給額で月給の差がでてきます。またフライトがなければその分月給は下がります。

エンゲージ会社の評判

評判・口コミ

女性・新卒入社<br>客室乗務員

女性・新卒入社
客室乗務員

福利厚生は国内線、国際線の飛行機が格安で乗れる。しかし空席利用であるため、多客期は乗れない。家族も利用できるが、ゴールデンウィークや年末年始は空席がなく結局乗れないため、福利厚生の意味なし。

エンゲージ会社の評判

評判・口コミ

30代男性<br>事務

30代男性
事務

一般企業と比べると年収は高めですが、年収に占める賞与の割合が高く、個人業績よりも会社全体の評価次第で増減幅は大きいです。外部要因で年収が大きく変動してしまうので、住宅ローンをボーナス払いで設定するのは危険です。

エンゲージ会社の評判

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