【薬剤師向け】採用担当に刺さる志望動機(志望理由)を考えるコツ!例文テンプレ付
薬剤師の志望動機(志望理由)では、企業の求める人物像を予想して、薬剤師になりたい理由やそこで働きたい理由を入れることが重要です。
本記事では志望動機(志望理由)を書き方のコツと、勤務先別に志望動機の例文テンプレートを解説します!NG例も紹介していますので、自分の志望動機に当てはめて考えてみましょう。
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薬剤師の志望動機(志望理由)とは?
転職や就職を考える薬剤師のみなさん、受かる志望動機(志望理由)を書くためにはどうすれば良いかと頭を抱えていませんか?
志望動機(志望理由)とは「なぜそこで働きたいのか」を採用側に伝えることであり、いわばラブレターのようなものです。いくらあなたの魅力を伝えても、採用側の心が動かなければ意味がありません。
とはいえ、何も特別なスキルはいりませんし、必要なポイントさえ押さえていれば意外と簡単にできるものです。
この記事では、採用担当に刺さる志望動機(志望理由)にするためのコツをご紹介します。ケース別の志望動機例やNG例も解説しますのでぜひ参考にしてください。
採用担当の心を動かす志望動機(志望理由)にするための3つのコツ
まず初めに、受かる志望動機(志望理由)を考えるためには採用担当が知りたいことをちゃんと押さえる必要があります。
採用担当が見ているポイント
- 他ではなく、なぜウチの職場なのか
- ウチが求める人物像と合っているか
- 他の人とあなたはどう違うのか
上で示した採用担当の目線を志望動機に落とし込むと、以下の3つのポイントに置き換えることができます。
受かる志望動機にする3つのコツ
- 定着性:その職場でなければならない理由
- 活躍性:求める人材であることのアピール
- 希少性:他の候補者との差別化
上記3つのポイントを意識しながらこの記事を最後まで読んでみてください。採用担当がときめく志望動機で選考突破につなげましょう。
薬剤師の志望動機(志望理由)の例文テンプレート
それでは、ケース別に分けて志望動機(志望理由)の参考となる例文テンプレートを紹介していきます。
自分が働きたい職場によって重要視されるポイントは異なりますから、採用側が求める人物像を確かめること、忘れないでくださいね。
志望動機を、以下の8つのケースに分けて紹介します。長い間転職エージェントとして多くの人を支援してきた私だからこそ言える、それぞれのポイントも解説していますから、書き方の参考にしてみてください。
新卒の例文テンプレート
新卒の志望動機の例文テンプレート
私は貴社の「常に人の心と体に寄り添う」という理念に感銘を受けました。
大学では薬剤の調合とそこから得られる薬効を学びましたが学習に没頭するうちに、なぜ自分は薬剤師を目指していたのかという目標を置き去りにしている部分がありました。
貴社の理念に触れて患者のために自分の知識と技術を活かしたいという、初心を改めて思い出すことができました。
大学時代の経験を軸に作成した例文テンプレートです。過去の経験と紐づけることは、他の候補者との差別化に繋がり、採用側にとってもより納得感のある志望動機になります。
転職(調剤薬局から病院)の例文テンプレート
転職の志望動機例
私は薬剤師として5年ほど調剤薬局で勤務についていました。現在の職場に不満はありませんが、心臓病の治療にたずさわりたいと考えています。
現在の職場ではわかりやすい薬の説明を心がけ、患者の不安を解消するためのお手伝いをしてきました。それらの経験を活かしつつ、貴院の心臓病治療チームの一員となりたいと考えています。
転職の場合は新卒と違って薬剤師としての実務経験を軸に作成することができます。ただし、ネガティブな転職理由にしないよう注意してください。
例文のように「前職の経験を活かして次のキャリアアップに繋げるために職場を変えて転職したい」など、ポジティブな志望動機を意識しましょう。
アルバイト・パート薬剤師の例文テンプレート
アルバイト・パートの志望動機例
大学卒業後、調剤薬局の薬剤師として5年間勤めていましたが、その後出産を機に子育てに専念するため退職しました。3年が経ち、子育てがひと段落して自分の時間が増えたため、薬剤師として再び働きたいと思い応募致しました。
貴社は時短勤務が可能で、子育てと両立がしやすい環境であることに魅力を感じました。調剤薬局での経験や育児目線を活かし、身近で頼れる薬剤師としてステップアップしたいと思っております。
最初は短時間の勤務希望ですが、子供も大きくなり手が離れればフルタイムで働きたいとも考えています。
アルバイト・パート志望の人は、子育てが落ち着いて職場復帰するケースが多いです。パートだからと言って、時給の良さや家から近いことだけを志望動機にするのではなく、パートで働く理由や勤務先のどこに魅力を感じたかを盛り込むと良いでしょう。
病院勤務向け例文テンプレート
病院薬剤師の志望動機例
私は幼いころケガで長期入院した際、病院スタッフの方にとてもよくしてもらった経験があります。そのことから病気やケガの子供たちの力になりたいと思っています。
貴院の小児科は評判が高く、県外からも多くの患者が訪れています。貴院で自分の学んだ薬物療法を子供たちのために活かしたいと考えています。
幼少期の原体験を軸に作成した例文テンプレートです。病院では、夜勤などハードワークになることもありますから、それでも働きたい強い意思とその裏づけをしっかり示すことが大切です。
病院で働く薬剤師について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
ドラックストア勤務向け例文テンプレート
ドラッグストア薬剤師の志望動機例
私はこれまで調剤薬局の薬剤師として勤務してきましたが、より身近なコミュニケーションを通して患者様の力になりたいと思い、ドラッグストアへの転職を決意しました。
貴社では地元の人を招いたセミナーをおこなっており、お客様の日常サポートだけでなく、地域の医療貢献もできることが魅力だと感じています。大学生の頃にドラッグストアでアルバイトをした際、様々なお客様の悩みや質問を聞き、親身に寄り添ったコミュニケーションを心掛けていましたので、その経験も活かしたいと思っております。
ドラッグストアでは調剤業務の他に接客業務が含まれるため、人とのコミュニケーションという観点を取り入れた志望動機にすると好印象です。働いた経験がなくても、高校生や大学生の頃に来店した経験をのべてもOKです。
ドラッグストアで働く薬剤師について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
調剤薬局向け例文テンプレート
調剤薬局薬剤師の志望動機例
貴局では患者に寄り添った服薬指導をおこなうことが可能ですので勤務を志望します。
私は前職で働きながら薬剤師としておこなうべきことは何かを考えており、結果として患者が正しく安心して薬を服用できるようにすることが私の希望だという考えに至りました。
素晴らしい薬であったとしても、間違った用法用量では正しい薬効を得ることができないので、貴局で患者に寄り添う服薬指導をしたいと考えています。
調剤薬局の場合は、総合病院の門前、在宅専門、一般的な地域密着型など形態によって仕事内容は異なるため、あなたがなりたい薬剤師の姿と薬局の求める人物像がマッチしているかを軸に考えてみましょう。
調剤薬局で働く薬剤師について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
企業勤務向け例文テンプレート
企業薬剤師の志望動機例
私は貴社でMRとして活躍し、人々に最前線の医療を届けることができる薬剤師として活躍したいです。
前職の調剤薬局で働いている際に、患者様から新しい薬のおかげで体調が回復したとのお声をいただきました。その時に最先端の医療技術が持つ可能性に魅力を感じ、以降も新薬への関心を抱き勉強を進めてまいりました。
私が最先端の医療を患者さんに届ける第一歩を踏み出すことで、今も病気と闘っている患者様の力になりたいです。
上記はMR職を志望する例です。MR職は、専門的な薬学知識から医師や現場薬剤師とのコミュニケーション力まで多岐に渡るスキルが必要です。まずはMR職の役割を理解し、今までの経験をどう活かせるのかまで言及しましょう。
企業で働く薬剤師について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
公務員(県職員)薬剤師向け例文テンプレート
公務員薬剤師の志望動機例
私が公務員薬剤師を志望した理由は、前職で得た病院薬剤師としてのスキルを幅広い分野で活かしたいと考えたからです。また、故郷である神奈川県に社会貢献したい思いも強く公務員薬剤師が最適だと考えました。
高校生からシニア世代まで幅広い市民と関わる機会も多く持てると聞き、様々な出会いが望めるのも魅力に感じています。薬剤師の専門スキルだけにこだわらず、幅広くいろいろなことを学んでいきたいとも考えています。
公務員薬剤師の場合、医療業界に特化した仕事だけではなく、法案作成や税関勤務など多岐にわたる業務内容があります。
メジャーな医療現場ではなく、なぜ公務員として働きたいのかを明確にしましょう。また、地方公務員の場合はそれぞれの地方自治体で働くため、その勤務地を志望する動機が大切です。
公務員薬剤師について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
合格する志望動機(志望理由)にする3つのコツ
これまで志望動機の参考例を見てきましたが、ここで一旦、冒頭でお伝えした「受かる志望動機にする3つのコツ」について具体的に解説させていただきます。
受かる志望動機にする3つのコツ
定着性:他ではなくその病院・薬局を志望する理由
志望動機では、なぜ他ではなくうちの病院や薬局を選んだのかという点が重要視されます。面接官は熱意や意欲を持っている人材を好んでいますが、どこの病院や薬局でも良いというスタンスでは熱意を伝えられません。
自分の熱意や意欲をアピールするためには、事前に志望する病院や薬局のことを調べて理解しておきましょう。それにもとづいて、他の病院や薬局と区別した理由をしっかりと伝えられるようにすることが肝心です。
活躍性:病院・薬局側の求める人物像かどうか
志望動機を通して面接官に「うちに必要な人材だ」「うちで活躍する見込みがある」と思ってもらうためには、転職先の求める人物像を把握することが必要です。
まずは、志望する病院や薬局の仕事内容を理解し、どんな人材を求めているのかを知りましょう。そのうえで、これまでの経験からあなたがどんな力を身に付けてきたか、今後どういう薬剤師になりたいか、そのためにどんな努力をするのかも明確にします。
採用側が求める人物像と、あなたが目指す薬剤師の姿がマッチしていることを伝えましょう。
希少性:他の候補者と差別化する
選考を突破する志望動機にするには、他の候補者と差別化されていることが重要です。採用側はたくさんの志望動機を見ているため、その中でも印象に残る志望動機を書く必要があります。
差別化するコツとしては、自分の経験と紐付けて志望動機を書くことです。他の人と比べて突出したスキルや何もすごい経験である必要はありません。例えば、調剤薬局で働いていた時に出会った患者さんとの話や、今働いている職場で感じている課題などです。
このように、自分しか経験したことがないエピソードを志望動機に含めることで、自分にしか書くことができない志望動機になり差別化につながります。
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ただ、志望動機と自己PRが混同しないように注意してください。どちらも経験に紐づけることが大切ですが、区別して書かなければ採用側の混乱を招いてしまいます。以下の記事で、自己PRの書き方を解説していますから合わせて参考にしてください。
薬剤師の志望動機(志望理由)NG例
これまでは志望動機の参考例と薬剤師が志望動機を考える時のポイントを紹介しました。では一方で、NGとされるのはどんな志望動機かをここで解説します。
年収が高いから
働く職場を考える時に年収は外すことができない条件です。しかし、年収が志望動機の軸になってしまっては志望動機として説得力に欠けます。
薬剤師とは患者さんの健康と常に関わる職業です。年収が志望動機の軸であることは、仕事において優先する価値観が年収であるのと同じです。
したがって、年収を志望条件として考えるのは良いですが、患者さんのためにどう働きたいのか、どう人々に貢献したいのかを志望動機に書く必要がありますね。
志望動機(志望理由)が自分軸だけになっている
自分軸が優先されている志望動機とは、例えば「薬剤師としての経験を活かしたい」や「転職してキャリアアップにつなげたい」です。
自分の希望を軸に志望動機を考えることは職場を選ぶ際に必要ですし、意欲が見えて良く思えますよね。しかし志望動機において大切なことは、採用側のニーズと志望動機がマッチしていることです。
そのため、志望動機を書く際には自分軸だけでなく、採用側のニーズと自分の希望が重なるかどうかという点も見直して見ると良いでしょう。会社のホームページや社員インタビューを通して、会社の求める人物像やニーズについて調べてみると上手な志望動機を書くことができます。
どの会社にも通じる志望動機(志望理由)になってしまっている
志望動機を伝える会社は1つだけです。したがって、志望動機がどこの会社にも通じて言える内容では具体性に欠け、選考を突破することが難しくなります。
例えば「患者さんの健康状態の向上に貢献したい」「専門的なスキルを身に付けたい」「チーム医療の一員として貢献したい」は薬剤師・社会人として持っているマインドセットであり、A社でもB薬局でもC病院でも通じることです。
あなたが働きたいと思うその会社だからこそ経験できること・業務内容に焦点をおいて、志望動機を書きましょう。
志望動機(志望理由)ではなく、転職理由を述べている
志望動機は転職理由と混同されがちですが、まったく違います。転職理由は「なぜ今の職場をやめたいと思ったのか」という転職(退職)を決めた理由を述べることです。
一方で、志望動機とは「なぜうちなのか」という志望理由を意味します。採用側の意図に反する答えは、不採用を招く大きな要因にもなります。
なので、転職を決意した理由を志望動機に取り入れることは良いですが、転職理由を中心に述べることは避けましょう。
薬剤師向け志望動機(志望理由)の書きかた履歴書編
志望動機を採用側に伝えるはじめのステップは履歴書です。履歴書が通らなければ面接にも進めませんから、履歴書の書きかたをマスターして選考通過率を高めましょう。
まず、履歴書に書く志望動機はおよそ200文字程度がちょうど良い文字数です。履歴書のほとんどは規定のサイズがあり、その中にきれいに収まるのが200文字程度とされます。
採用側もたくさんの志望動機を読んでいるため、情報量が多いと本当に伝えたい内容を採用側が見逃してしまうことがありますから、簡潔さを意識しましょう。
また、志望動機の書き出しは必ず結論から書くようにしましょう。例えば「私が貴社を志望する理由は地域密着型の経営指針が私の理想とする薬剤師像と重なるからです。」といった具合で始めれば、最初から一発で志望動機を伝えられますね。
結論から書くことにより採用側の興味を引くきっかけになり、文字数が限られる中でも印象に残りやすい志望動機になります。
薬剤師向け志望動機(志望理由)を作りたいなら転職エージェント
結論から言うと、面接で採用担当に響く志望動機を作りたいなら転職エージェントに相談することをおすすめします。
企業に精通したキャリアアドバイザーが、応募先の採用基準に合わせて志望動機を添削してくれるからです。
志望動機以外にも、あなたの強みを活かした自己PR方法など内定に近づくためのノウハウを伝授してくれますよ。
ただ、担当のキャリアアドバイザーによってサポートの質が異なるので、まずは2~3社複数登録して、そこから自分に合ったキャリアアドバイザーと転職活動を進めていくのがベストですね。
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