薬剤師の受かる面接対策!よく聞かれる質問と逆質問の回答例を徹底紹介

薬剤師の受かる面接対策!よく聞かれる質問と逆質問の回答例を徹底紹介

    薬剤師の面接対策について、現役転職エージェントが徹底解説します。

    よく聞かれる質問一覧の回答例や、事前に把握しておきたい逆質問のポイントを紹介します。薬剤師で面接での答え方に困っている人必見です。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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転職面接に落ちる薬剤師の特徴

中途採用の転職面接で落ちる薬剤師には共通点があります。

そもそも採用面接を実施する目的には、書類上ではわからない人となりや価値観などを知り、一緒に働きたい人材かを見極めること、自社の魅力を伝えることがあります。

それを忘れてしまい「うまく面接を乗り切ること」「アピールしまくること」が目的になってしまっている薬剤師が転職面接で失敗しやすくなってしまうのです。それは、どういうことなのか具体的に解説していきます。

実際に、転職面接で落ちる薬剤師の特徴には以下があります。

面接に落ちる薬剤師の特徴

  • 転職の軸や優先順位が曖昧
  • 転職理由が他責思考
  • 選考・面接対策をやってない
  • 表面的な情報収集しかしない
  • 年収や待遇だけで求人を選ぶ
  • 雇用条件の詳細を確認しない
  • 一貫性がない
  • 質問の意図を理解していない

上記のような特徴の人は、自分の考えを整理できておらず、転職の軸や志望動機、強みなどもしっかり準備できていません。結果として、面接で自分の想いや考えを伝えきれずに落ちてしまう傾向にあります。

また、企業研究や業界研究もできていないため、しっかり転職先のことを理解できていないのです。理解できていないと面接で適切な回答ができなくなってしまい、結果として意欲や熱意がないと捉えられてしまいます。

さらに、質問の意図を理解していなかったり、志望動機や転職理由に一貫性がない場合も同様です。コミュニケーション能力が疑われてしまったり、人となりが把握できず求める人物像とマッチしていないと判断されてしまう可能性があります。

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転職面接を失敗しないためには、面接対策と自己分析を徹底することが大切ですね。


まずは、自己分析を徹底して自分の価値観や軸を自分自身が明確に知っておくこと、そして面接官が質問を通じて何を知りたいのか、どのように返答すべきかなど、しっかり準備した上で面接に臨んだほうが失敗しにくくなります。

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しかし、自分1人で面接対策をするには限界があります。求人先企業などの情報はWeb上でしかキャッチアップできないので、情報が不十分になりやすく、客観的な視点が損なわれる可能性があるからです。


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転職に失敗する薬剤師の特徴について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。

薬剤師の面接でよく聞かれる質問一覧と回答例

薬剤師の面接でよく聞かれる質問一覧に合わせて回答例も紹介していきます。

あらかじめよく聞かれる質問を把握していると、当日慌てることなく質問に答えられるようになります。

質問に対してスムーズに答えられるようにするためには、面接官が聞いてくる質問を事前に把握しておくと良いです。

薬剤師の面接でよくある質問一覧

  • なぜ薬剤師になろうと考えたのか
  • どんな薬剤師になりたいと考えているのか
  • 薬剤師としてどんなキャリアを積んでいきたいか
  • 長所や短所は?
  • 採用するメリット・入社後に貢献できる点は?
  • 薬剤師の仕事で大切なことは?
  • 薬剤師の仕事で大変なことはあるのか?
  • ストレスを感じた際の発散方法
  • クレーム対応があった時に心掛けていること
  • どのような基準で応募する企業を選んでいるのか?

薬剤師の転職面接でよく聞かれる質問は、求職者の年齢や状況などによって異なります。

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状況に応じて質問内容は異なりますが、答え方は共通しています。どの質問でも回答する質問に対する回答(結論)から話すことを忘れないようにしてください。

流れとしては、「質問に対する回答(結論)」を一文で伝えた後は、「結論を裏付ける理由」を伝えるようにします。そうすることで面接官へ印象に残りやすく、納得のいく回答をすることができます。

それでは、実際に個別ケースで質問に対する回答例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

20代薬剤師によくある質問

20代薬剤師は、薬剤師としての業務経験も浅く、仕事の幅も狭いため基本的にはポテンシャルを重要視されます。研修や経験を積み重ねて成長していくことが期待されるため、熱意ややる気を測る質問をよくされます。

20代薬剤師がされる質問のなかでも、今回は「なぜ薬剤師になろうと考えたのか」の質問に対しての回答を紹介していきます。

回答例

私は、かかりつけ薬局として地域を支えていきたいと考え薬剤師を目指しました。


薬剤師を目指したのは、2025年以降の超高齢化社会を迎えるにあたって、自分にできることはないか改めて考えたのがきっかけです。薬剤師としてセルフメディケーションを促進し、健康維持に貢献していくことが自分にできることだと思いました。


私の知り合いが癌を患った際に、食生活の見直しと生活習慣の改善で完治したことを聞きました。それを聞いて健康維持をしながら患者さんに貢献できる薬剤師という仕事を目指すきっかけになったのです。


私は薬剤師として、患者さんに対して親身になってアドバイスしていきたいと思っています。かかりつけ薬局として積極的に地域医療に貢献している御社で、私もその一員として活躍していきたいです。

回答のポイント

20代薬剤師は新しいことでも積極的に取り組む姿勢、熱意などを伝えると良いです。


具体的なエピソードを踏まえて伝えると説得力が生まれ、またそれで終わらず、その求人先でどのように活躍していきたいのか、どんな薬剤師になりたいかなどを最後の締めでアピールできると、さらに熱意をアピールできるようになります。

30代薬剤師によくある質問

30代薬剤師は、薬剤師の業務を一通りこなしていて中堅社員として即戦力で活躍することが期待されています。また、後輩の指導や管理職やリーダーとして活躍していくことが求められる傾向にあります。

そのため、30代薬剤師にはこれまでの経験や今後のキャリアプランなどを知るための質問がされやすいです。

30代薬剤師によくある質問のなかでも、今回は「採用するメリット・入社後に貢献できる点は?」に対する回答例を紹介します。

回答例

私はコミュニケーション能力とチームビルディング力を活かし、チームで地域貢献していける体制を作ることができます。


これまでドラッグストアで勤務しており、社員やアルバイトの垣根を越えて、お互い助け合える体制を作ってきました。さまざまな立場の人と意見を交わすことは、視野を広げることに繋がり、より良い店舗づくりを実現することができました。その結果、私の店舗は全国売上1位の店舗となり、今では他の店舗へノウハウを共有し、全国の店舗でコミュニケーションの活性化を目指しています。


私はこれまでの経験を活かし、かかりつけ薬局として地域貢献していけるチーム体制を構築し、周辺薬局や病院とも連携を強め、地域のために貢献していきたいです。

回答のポイント

30代薬剤師は自分のスキルや経験が、求人先でどのように役立つかを踏まえて回答すると説得力のある回答をすることができます。


さらに、仕事に対する考えや価値観などがわかるようなエピソードがあると、より人となりを伝えやすいです。求める人物像がマッチしていると感じたら、積極的にアピールしてみてください。

ベテラン薬剤師によくある質問

ベテラン薬剤師になると、経営や店舗運営、マネジメント経験などが期待されている年齢なので、20代と30代に比べるとよりハイレベルな業務が求められます。これまでの成果などを聞かれることも多いです。

ベテラン薬剤師によくある質問のなかでも、今回は「薬剤師の仕事で大切なことは?」という質問に対する回答例を紹介します。

回答例

私は薬剤師の仕事で大切なのは、コミュニケーション能力だと思っています。


実は私の勤める調剤薬局には、外国籍の患者さんも多く、同じ薬なのに日本と薬品名が違うものも少なくありません。薬を間違えて投薬させるわけにはいかないため、英語はもちろんのこと、飲み間違いがないよう薬に色をつけて間違いないように伝えました。


外国籍問わず薬剤師はしっかり伝えたつもりとはいえ、相手が誤解してしまうことも発生します。そのため、私は相手にいかに正確に情報を提供するかを大切にし、マニュアルなどを起こして店舗全体で気をつけるように促してきました。


もし御社に入社できたとしても、私が大切にしていることはブレることなく患者を大切にしていきたいです。

回答のポイント

ベテラン薬剤師になるとプラスアルファのスキルや経験があると評価もされやすいです。今回は英語や海外の事情にも詳しいことで、プラスアルファのスキルをアピールしています。


また、自分1人ではなくマネジメントなどの経験も問われるので、周りに対してどのような取り組みをしたかなども合わせて伝えられるとマネジメント能力をアピールしやすいです。

パート・アルバイトによくある質問

薬剤師としてパート・アルバイトで働く場合、入れるシフトや仕事開始日などの条件面に加え、志望理由や求人先店舗を選んだ理由などを聞かれることが多いです。

正社員のように今後の展望などに言及する必要はありませんが、パート・アルバイトでもそのお店を選んだ理由などを明確に伝えるようにしてください。回答例で詳しく紹介します。

回答例

私がこちらの店舗を選んだのは、日頃から利用させてもらっていて、スタッフの受け答えが丁寧で良い印象を受け、もし働くならこちらのような店舗が良いと考え志望しました。


また、以前は正社員の薬剤師として勤務していましたが、子供が小さいためパートタイム勤務を希望します。


私の強みはコミュニケーション力で、正社員で勤務した際も、その強みを活かし顧客に寄り添った相談をしていくことができますし、それをモットーとしてきました。こちらの店舗では、私のコミュニケーション能力を活かして貢献できるのではと思っております。

回答のポイント

ただその店舗を選んだ理由を伝えても問題ありませんが、よりアピールをしていきたいなら、自分の強みをその店舗でどのように活かせるのかをアピールするようにしてください。面接官が入社後の活躍をイメージしやすくなります。


また、シフトや仕事開始日を聞かれたら希望をしっかり伝えてください。採用してほしいがために無理な勤務条件を伝えてしまうと、早期退職につながる恐れがあります。

新卒によくある質問

新卒薬剤師は職務経験がないため、学生時代に頑張ったことなど熱意やポテンシャルを知るための質問がされる傾向にあります。

また就職活動で企業選びの軸などの質問を通じて入社意欲などを見られることもあります。

新卒によくある質問のなかでも、今回は「どのような基準で応募する企業を選んでいるのか?」の質問に対する回答例を紹介します。

回答例

私は、薬剤師としてチーム医療に貢献していける環境であるかを軸にして企業を選んでいます。薬剤師として医療の現場で患者さんに寄り添った投薬指導をしていきたいと考えているためです。


私が所属する医療薬学科の講師は、元医師の教授で病院の実態や課題なども直接聞く機会がありました。そこで、病院の大変さや苦労なども教えてもらいましたが、何より人の命の現場で働くことのやりがいについて深く感銘を受けました。


私は特に患者さん1人1人に向き合い、個々に合わせた調剤や相談、投薬指導をしていく必要のある病院薬剤師として医療現場に貢献したいと考えています。


御院では、薬剤師も一丸となりさまざまな専門家の力を合わせて患者さんの治療にあたっており、自分もそのなかの一員として、これまで培った知見やコミュニケーション力を活かしていきたいです。

回答のポイント

自分の目標や将来像を描いた上で会社選びの軸に落とし込み、どのような活躍をしていきたいか具体的に伝え締めるとより説得力のある回答につながります。くれぐれも会社選びの軸は、年収や待遇などに設定しないようにしてください。


また、合わせて自己PRで「コミュニケーション力」などを伝えれば、より一貫性のある回答ができるので、人となりなどもイメージしてもらいやすくなります。新卒の場合は、成果などの実績がない分、熱意を伝えられるよう回答に一貫性を持たせることが大切です。

薬剤師の面接で採用担当が知りたいこと

採用担当者や面接官は、履歴書と職務経歴書では把握することのできない求職者の人となりや、薬剤師の仕事に対する考えや価値観などを面接を通じて知りたいと思っています。

そのため、面接では求職者の回答に対して突っ込んだ質問をしてきたりします。しかし、それは採用担当者や面接官が求職者へ興味があるということに他なりません。

採用担当者や面接官が面接で何を知りたいのかをしっかり把握しておけば、どんな質問でも回答しやすくなります。

採用担当者や面接官は、面接で以下のようなことを知りたいと思い質問を投げかけてきます。

採用担当者や面接官が知りたいと思っている5つのポイントを詳しく解説していきます。

入社してすぐに辞めずに長く働いてくれるか

採用担当者や面接官は、面接を通じて入社してすぐに辞めずに長く働いてくれるかを知りたいと思っています。

薬局やドラッグストアがかかわる課題には「薬剤師不足」があり、各社薬剤師の確保に力を入れている実情があります。

厚生労働省の発表する「令和4年度衛生行政報告例の概況」によると令和4年度末時点の薬局数は62,375施設、前年より584施設も増加していることがわかります。このように薬局は年々増加傾向にあり、それと同時に高齢化が進む日本では、薬剤師に期待されている業務も拡大傾向にあります。

このような事情から薬剤師不足に悩む地域も出てきているのです。人手不足だからこそ、人事や採用担当者は入社したら長く働いてもらいたいと考えています。そのため、薬剤師の転職面接では質問を通して、定着性が高いかどうかを確認しています。

即戦力として活躍できるか

中途採用は基本的に薬剤師として即戦力で活躍できる人材を求めています。

もちろん、経験豊富な人だけが即戦力として該当するわけではありません。経験が浅い人でもポータブルスキル、強みがあれば即戦力として活躍できる仕事もあり、即戦力として活躍できます。

採用担当者や面接官は、求職者の強みや仕事に対する考え方などを把握し、入社後に即戦力として活躍してもらえる人材であるかを見極めようとしているのです。

職場や同僚と上手くやっていけるか

採用担当者と面接官は、職場や同僚と上手くやっていける人かなどもしっかり見ています。

とくに薬剤師は、常に同じメンバーで仕事をしていくことが多く、ミスの許されない環境ではお互いにチェックやフォローができるような関係性を築いていくことが大切です。

協調性があり、周りと協力しながら仕事をしていける人材であるかなど、面接で人となりを知りたいと思っています。

学ぶ意欲があるか

日々進歩していく医療業界で働く薬剤師には、学び意欲が非常に重要です。

薬剤師は、新薬などの情報を常にキャッチアップし、医薬品の最新情報を身につけていなければ、患者さんに正しい投薬方法などを指導することができません。

また、中途採用の場合には基本的なスキルが身についていることが前提になっているため、今後スキルアップやキャリアアップのためにも学ぶ意欲があるかどうかどうかも採用担当者や面接官は知りたいと思っています。

率先して行動できるか

薬剤師は、ときに地域医療やチーム医療の現場でイニシアチブをとって行動する必要があります。

薬学に精通した薬剤師だからこそ、専門性の高さを発揮し率先して行動していくことを求められる場面が多いです。

そのため、採用担当者や面接官は率先して行動していける人材であるかを面接を通じて知りたいと思っています。

転職エージェント末永 末永

もし面接官・採用担当者が見ているポイントを意識した対策をしたいのなら転職エージェントに相談してみてください。


実は、転職エージェントは求人先の面接で聞かれるよくある質問などを把握し、どう回答すれば良いかなどを的確にアドバイスしてくれますよ。

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薬剤師が面接を通過するための心構え

薬剤師が面接を通過するための心構えを紹介していきます。

年齢や業種、役職も関係なく、採用面接ではまず第一印象で評価され、面接でのコミュニケーションを通じて求職者の人となりなどをみていきます。つまり、面接の進行過程の要所要所で意識すべきポイントが変わってくるのです。

それでは、面接前・面接中・面接前後に分けてポイントを詳しく解説していきます。

面接前に意識するポイント

面接では、まずは第一印象で面接官の心を掴む必要があります。第一印象は、面接前からの行動も大切なのです。しっかり以下のことを意識するようにしてください。

面接前に意識するポイント

  • 当日は10分前に到着するように行動
  • オンラインの場合は5分前に入室
  • 面接前は服装チェック
  • 挨拶と笑顔を忘れない

面接は社会人としての基本的なビジネスマナーが身に付いているかも問われるので、面接前の行動から意識する必要があります。

対面面接の場合は10分前に到着し、5分前に受付を済ませる。オンラインの場合は5分前に入室しておくようにしてください。

また、先述したように面接は第一印象が重要です。第一印象が悪いとその後の面接の内容が素晴らしくても懸念を抱かれてしまいます。面接での会話をスムーズに進めていくためにも、身だしなみや表情を明るく意識して、良い第一印象を与えられるようにしてください。

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相手に好感を与えるアイブロウ・フラッシュ(眉毛が上がって戻る表情)を意識すれば、初対面の面接官にも良い第一印象を与えられるので、ぜひ実践してみてくださいね。

面接中の話し方に関するポイント

面接中の話し方に関する心構えを持っておくと、コミュニケーション力がアピールできます。

面接でいくらコミュニケーション力があるとアピールしても、面接で上手く話せないと説得力がありません。そこで面接で上手く受け答えするためのポイントを押さえておくことは非常に大切なのです。

面接中は以下のような話し方を心がけるようにしてください。

面接中の話し方に関するポイント

  • 質問に対する回答は結論から簡潔に話す
  • 具体的なエピソードも交えて話をする
  • ネガティブな内容もポジティブに表現する
  • 履歴書や職歴書の丸暗記はしない
  • 貢献できることまでアピールする

面接の最中は、緊張しているので上手く話せたか自信がないという人も少なくありません。

そんな時にアドバイスしているのが、「面接官と会話すること」です。一方的に自分をアピールするのではなく、要点を伝えて、気になった点は面接官に質問してもらうことで会話が成り立ちます。

その要点を伝えるために、結論から簡潔に伝え、その裏付けとしてエピソードを話すと相手に伝わりやすいです。

「面接官と会話する」とはいえ、面接であることを忘れてはいけません。そのため、入社後に貢献できることなども積極的にアピールしたり、ネガティブなことを言わないように気をつけてください。

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相手に伝わりやすい話の組み立て方にはPREP法(プレップ法)があります。「結論」「理由」「具体例」「結論」の順番で話すことで説得力のある文章を作ることが可能です。

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履歴書や職務経歴書に書いた志望動機や自己PRなどを丸暗記する必要はありませんが、要点やポイントを一貫性を持って伝えるためには、どんな内容を書いたのかある程度覚えておいたほうが良いです。

面接前後の態度に関するポイント

面接では、話す内容に注力する人が多いですが、実は面接官は求職者の態度もみています。

こちらが話しているときに話を聞いているのか(傾聴力があるか)、初対面の人への礼儀があるか(ビジネスマナーがあるか)など、さまざまなことを通じて面接官は求職者を知ろうとします。

面接前後の態度は以下を意識するようにしてください。

面接前後の態度に関するポイント

  • 口角を上げて話す
  • 話を聞くときも相槌を打つ
  • オンラインでは時差を意識する
  • ビジネスマナーを意識する

とくに気をつけたいのがオンラインの時です。オンラインでは表情や態度が見えにくいため、少しのことで態度が悪いと勘違いされてしまう危険性もあります。

オンラインの時は、いつもより大袈裟な相槌と表情を心がけ、相手が話し終えてから2〜3秒置いてから話し始めるなど、時差があることも心がけて話すようにしてください。

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面接で注意することは業種によっても異なります。例えば、ドラッグストアであれば「ホスピタリティ」をアピールするために、笑顔や明るさを大切にしたほうがよく、薬局は「責任感の強さ」をアピールするために時間厳守に行動すべきなどです。


それぞれの違いについては、次項で解説していきます。

薬剤師が業種別の面接で意識すべきポイント

先述しましたが、薬剤師の面接で意識すべきポイントは業種によって違いがあります。

実際にどのような違いがあるのか、業種別に詳しく解説していきます。

調剤薬局

面接の特徴 ●面接回数は1回のこともある
●オンライン面接も増加傾向
●大手薬局の面接官は人事担当や現場責任者
●個人経営の面接官は経営者
重視する点 ●志望理由を重視
●経験やスキルを重視
●店舗異動や転勤の可否

意識すべきポイント

  • 調剤スキルや経験は具体的にアピールする
  • 1日の対応頻度なども数字を入れてアピール
  • 異動・転勤については前向きに伝える
  • 志望理由は明確に伝える

調剤薬局では調剤スキルがどれだけあるのかが重要となるため、どの診療科の調剤経験があるのか、面応需薬局の場合には、特に対応頻度が多かった分野についてアピールすると良いですね。

仕事について話をする時には、薬の調剤だけではなく、薬品管理・薬歴管理・監査業務・疑義照会など、関連業務の経験も伝えることで、対応できる業務範囲を正確に伝えることができます。

また、調剤薬局の面接は複数店舗運営している会社であれば、面接官は人事担当者や現場監督になるため、本社に訪問して実施することもあります。一方、個人経営の場合には店舗経営者が面接官になるため店舗単位で採用をする場合には店舗に訪問して面接をすることもあります。

このように調剤薬局の規模によっても聞き手や重要視するポイントに違いがあります。とくに大手では店舗異動や転勤が発生する可能性が高いので、異動・転勤については前向きな姿勢を見せながら、異動の条件などを伝えるのがベストです。

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調剤薬局は店舗数が多いこともあり、なぜここを選んだのかなど定着性を知るための質問を中心にされます。


調剤薬局では店舗の採用人数も限られているため、個別面接も多くて面接のたびに似た質問がされることもありますが、毎回丁寧に答えるようにしましょう。

ドラッグストア

面接の特徴 ●面接回数が複数回(2〜3回)
●筆記試験が実施される可能性あり
重視する点 ●コミュニケーション能力の有無
●店舗業務への抵抗有無

意識すべきポイント

  • 店舗業務に抵抗がないことをアピール
  • 明るく受け答えする
  • 複数の面接でも回答に一貫性を持たせる

ドラッグストアでの面接では、OTC医薬品のみを取り扱うドラッグストアと調剤薬局が併設されているドラッグストアで、アピールすべきポイントや意識するべきことも変わってきます。

OTC医薬品のみを取り扱うドラッグストアの面接では、調剤スキルをアピールするよりも販売職やOTC医薬品販売のみのドラッグストアを志望する具体的な理由や意欲について話すと良いですね。

また、調剤薬局が併設されている場合には、調剤関連の業務経験やスキルだけではなく、販売業務に対する抵抗がないかどうかもチェックされるので、販売業務に対する意欲があることをアピールすると良いですよ。

もう1つ気をつけるべきは、ドラッグストアの採用面接は回数が多いという点です。一次面接や二次面接、最終面接では面接官が変わり、見るポイントも変わってきます。だからと言って、話す内容を変える必要はなく一貫性を持たせられるようにしてください。

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ドラッグストアは調剤薬局と働き方は異なりますが、需要は伸びていて、かかりつけ薬局として地域に根付いている店舗もあります。


また、OTC医薬品販売や店舗運営のノウハウはドラッグストアだからこそ磨ける経験なので、ドラッグストアで働くことに魅力を感じていることをアピールすると印象が良くなりますよ。

病院・クリニック

面接の特徴 ●通年採用と一括採用の病院がある
●面接回数は複数回(2〜3回)
●筆記試験が実施される病院もある
重視する点 ●チームワークや協調性の有無
●医療の最前線での貢献意欲
●学ぶ姿勢の有無

意識すべきポイント

  • 周囲と連携していける姿勢をアピール
  • 意欲的に学べる熱意をアピール
  • 突っ込んだ質問にも丁寧に回答する

病院は各医院で理念や取り扱う診療科も変わるため、病院のことをしっかりと調べて理解した上で、経営方針や取り組みで共感できる点をアピールすることが大切ですね。

病院の面接では掘り下げた質問や知識量・仕事観・倫理観に関する質問も多く、大学での研究分野や医療業界で注目している研究について聞かれることもあります。

その他にも、病院では勉強会を積極的に実施する施設もあるため、薬剤師としての向上心やキャリアに関することをアピールできるように、面接対策は入念にしておきましょう。

また、チーム医療の一員として薬剤師を求める病院も多く、チームで協働していけることもアピールできるとプラスになります。

転職エージェント末永 末永

国公立病院・大学病院・民間病院で質問される内容は変わりますが、病院の面接は掘り下げた質問が多いです。


そのため、病院の面接対策を1人でおこなうことに不安を感じる場合には、転職エージェントで面接対策を手伝ってもらうと良いですよ。

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また、病院への転職を考えているのであれば、病院の求人を豊富に取り扱っているマイナビ薬剤師ファルマスタッフを活用するのがおすすめですね。


その他に、薬キャリエージェントも利用者満足度が高く、手厚い転職支援が期待できるので、薬剤師が求人を探す際には積極的に活用していくと良いですよ。

薬剤師におすすめの転職エージェント

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製薬会社

面接の特徴 ●面接回数は複数回(2〜3回)
●筆記試験が実施される可能性あり
●幅広い職種がある
●専門的な質問もされる
重視する点 ●英語力
●専門性の高さ
●学ぶ意欲の有無
●誠実さ

意識すべきポイント

  • 自分の経験や成果だけでなく強みも交えて伝える
  • 面接官の質問の意図を把握する
  • 深掘りした質問は具体的に答える

製薬会社での面接では、一般企業と同様に、薬剤師の仕事に関する質問から、製薬業界の在り方や研究開発に関する考え方について質問されることが多くなります。

また、製薬会社では研究開発・生産技術職・MR・事務・管理薬剤師・薬事部門など、様々な役割に分かれているため、薬剤師として応募する場合でもポジションに選択肢があるのが特徴です。

そして、製薬会社の面接では希望するポジションによって質問の内容も変わるため、面接対策では希望するポジションに合わせて、回答の内容を変えていくことも必要になります。

ただし、共通しているのが誠実さです。人間関係や仕事を疎かにすることなく誠実に対応していける人を求める傾向にあるので、誠実に対応してきたエピソードを伝えると評価も得やすいです。

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製薬会社でも面接対策をどれだけできたかで、面接の通過率は大きく変わるため、しっかりと準備をして面接に臨むことが大切です。


また、製薬会社の求人は非公開求人も多いため、求人を探すなら転職支援実績があり、製薬会社と繋がりがある転職エージェントを活用すると、求人探しや面接対策もしやすくなりますよ。

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薬剤師の面接における基本的な流れ

薬剤師の面接までの基本的な流れを紹介していきます。面接の流れは業種で多少異なりますが、大きな違いはありません。

初めに、薬剤師が面接を受けるまでに、応募先の情報収集、スキルや経験の棚卸し、質問や逆質問の回答準備など面接対策を徹底的におこなった上で、面接に臨んできます。

面接対策は以下のような流れで当日までにしっかりおこなうと安心です。

  1. 応募先の情報収集
  2. 自己紹介や志望動機の調整
  3. 想定質問に対する回答の精査
  4. 逆質問の内容の検討・精査
  5. 対策が問題ないかどうかの確認

面接対策で大切なのがズバリ、情報収集と自己分析です。

応募先の経営理念や今後のビジョンなどの情報は把握しておくことが大切です。面接では、当然企業研究済みであるというスタンスで面接されることも少なくないため、Webページには目を通しておいてください。

そして企業情報を把握したら、自己分析をして自分のスキルや考えを整理して、想定質問に対する答え、逆質問などを準備していきます。

転職エージェント末永 末永

面接対策には時間もかかり、客観的な視点も必要となります。もし、忙しくて時間がない、1人での面接対策に自信がないなら転職エージェントに相談してみてください。


薬剤師の転職市場に詳しいキャリアアドバイザーがしっかり面接対策ができるようサポートしてくれますよ。

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当日の面接は、以下のような流れで進行していきます。もちろん、面接の流れは会社によって違いはありますが、基本的には以下の流れは共通です。

面接の実際の流れを項目別に詳しく解説していきます。

答え方のポイント、NGな答え方なども紹介するので面接対策の参考にしてみてください。

自己紹介

転職面接では、面接開始直後はアイスブレイクの目的で雑談をすることも多いですが、面接が始まった後は採用担当者が職場や会社に関する紹介をしてから、自己紹介を求められることが多いです。

自己紹介をする際には、簡単な職務経歴と実績・仕事で意識してきたこと・貢献できること・自己PR・志望動機・転職目的について、さわり程度で良いので伝えるとその後の質問を引き出しやすくなりますよ。

自己紹介の例

〇〇と申します。本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございます。


私は〇〇大学の薬学部を卒業した後に、調剤薬局で5年間、薬剤師としての経験を積んできました。


業務では調剤だけではなく、患者さんとも積極的にコミュニケーションをとって、不安や相談を気軽にできる環境づくりをしてきました。


これからも、薬剤師としてのスキルを磨きながら、患者さんの不安を取り除いてあげられるような薬剤師を目指したいと考えています。


本日はよろしくお願いいたします。

NGの答え方

こんにちは。〇〇と申します。


私は大学で薬剤師資格を取得し、現在は調剤薬局で働いています。そんな私の強みはリーダーシップがあることです。○○大学でサークル幹部として500人規模のサークルメンバーを束ねてきました。そのリーダーシップを活かして御社でも活躍していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

例でご紹介した自己紹介文章は、職務経歴と仕事で意識してきたこと、薬剤師として将来なりたい姿に触れて、薬剤師としてどのようなことを意識して仕事をしてきたのかをアピールする内容になっています。

一方、NG例文は面接官の意図を把握していない回答なのがおわかりでしょうか。中途採用なので学生時代のエピソードではなく、これまでの職歴をアピールしたほうが評価もしてもらいやすくなります。

転職エージェント末永 末永

面接官は自己紹介を通じて、コミュニケーション力の有無を見ています。自己紹介で面接官が聞きたいのは「経験やスキル」に関することです。


自己紹介で伝える順番としては「名前」「現職(直近)の仕事内容・役割」「身につけたこと・成果」「簡単な志望理由」、最後に挨拶をすると、面接官の意図を把握した回答になりますよ。

その他にも、最初に伝えたいことやアピールしたいことを組み合わせることで、面接官に興味を持ってもらえるように調整できるので、自己紹介はいくつかパターンを用意しておくと良いですよ。

そして、面接前の挨拶や雑談も重要ですが、自己紹介は面接における第一印象を決めるため、ハキハキとした口調で1分以内で話せるように内容をまとめましょう。

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自己紹介で緊張する人も多いですが、上手く話せなくても面接に落ちるわけではありません。


なので、落ち着いて「自分に興味を持ってもらえるきっかけを作るために話す」くらいの気持ちでいると気後れせずに話せますよ。

転職面接における自己紹介のポイントや話し方は、以下の記事でも詳しく紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

志望動機(志望理由)の確認

自己紹介の後には志望動機を聞かれることが多いですが、志望動機を伝えるときには「数ある企業・病院の中でなぜその企業・病院に応募したのか」「その企業で働きたいと思った理由」を中心に伝えていきましょう。

志望動機の例

御社では、地域密着の医療に力を入れており、在宅訪問サービスをはじめとして、地域貢献度の高い活動を積極的に行なっている点に魅力を感じました。


特に、かかりつけ薬局としての役割を重視して、業界の中でも先立って在宅訪問サービスを取り入れたり、地域ごとで求められる需要を汲み取りながら、地域に根付いた運営をしていくことは簡単ではないと考えています。


その中で、地域連携薬局として長年運営を続けている点、店舗数を拡大して着実に成長されている点を見て、御社で働きながら患者が安心して利用できる調剤薬局作りをしていきたいと感じたのが、御社を志望した理由です。

NGの答え方

私は薬剤師として地域医療に貢献したいと思い御社を志望しました。


私は、かかりつけ薬局としての役割を重視して、地域に根付いたセルフメディケーション支援をしていきたいという目標を持っています。


患者が安心して利用できる調剤薬局作りを意識しながら御社に貢献していきたいです。

志望動機を伝える際には、経営方針や企業理念に対する共感を伝えるのも良いのですが、納得してもらうためには具体的にどの要素に対して共感し、魅力を感じたのかを伝えることが大切です。

また、志望動機では「薬剤師としてのスキルアップを目指せる」といった、自分が採用されるメリットを伝えるのではなくて「会社のことを理解した上で働きたいと思っていること」を伝えると良いですね。

それがないのがNG例文です。「その薬局だからこそ」の理由も抜けており、会社のことを理解しているように感じられません。

そうならないよう、よくある志望理由からもう一歩踏み込んで、具体的なことについて言及するようにしてください。「本当に会社に魅力を感じて選んでくれたのだな」と感じてもらいやすくなるので、参考にしてみてくださいね。

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志望動機は、応募者の応募意欲や志望度を測る質問なので、どれだけ会社に魅力を感じて応募したのかを伝えることが大切です。


その他にも、5年後、10年後どのような薬剤師になりたいかなど、将来のビジョンとその会社で働くことでキャリアにどのような影響があるのかも伝えると、志望動機として納得してもらいやすくなりますよ。

薬剤師向けの志望動機について考える際には、以下の記事も参考にしてみてください。

転職理由(退職理由)の確認

薬剤師の面接で転職理由は必ず聞かれますが、転職理由を説明する際には「転職理由に納得感・妥当性が感じられるか」は重要なポイントになります。

転職理由の例

現職は薬剤師経験を積むことに重きを置いて決めたのですが、在宅医療の重要性が増している中で、調剤薬局の薬剤師として働くだけではなく、在宅医療分野でも活躍できる薬剤師として経験やスキルを磨いていきたいという考えが強くなってきました。


ですが、現在の職場は在宅医療の分野にはあまり力を入れておらず、在宅医療にも力を入れている地域の店舗への異動ができないか相談したのですが難しいとのことでしたので、在宅医療の経験を積める職場で働きたいと考えて転職を決意しました。

NGの答え方

現職では、残業が多く日々の仕事をこなすだけで精一杯になってしまっており、やりがいを感じづらくなっています。

モチベーションが上がらないとミスが増えてしまうため、私はワークライフバランスが大切だと考えています。そのため、今回は転職することを決意しました。

転職理由を話す際には「今の職場では希望の実現が難しかったから」という表現で伝えることが多いですが、転職をするほどの理由なのかどうかも考えた上で話す内容を考えることが大切です。

特に、職場の待遇への不満や人間関係の問題はどこの職場でも起こるので「今の職場で解決しようと行動したけどダメだったから転職する」といった形で、具体的な行動をした上で希望の実現が難しかったから転職を決意したと説明するのが良いですね。

それができていない文章としてNG例文が参考になります。自分でどのような努力をしたかまで落とし込んでいないため、不平不満があることだけにスポットが当たってしまい、すぐに辞めてしまうかもしれないと懸念を持たれやすくなります。

今の職場で求めることが実現できないと感じた場合には「そもそもなぜその職場で働こうと思ったのか」という疑問も持たれる可能性が高いため、時系列に沿って気持ちがどのように変化して、今の考えに至ったのかも伝えると、納得感を持ってもらいやすくなるので意識してみてください。

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転職理由は似たような内容が多くて、面接官も聞き慣れているため、納得できるだけの理由かどうか客観的に精査しながら話す内容を考える必要があります。


ですが、1人で考えるとどうしても主観になりがちなので、面接の志望動機や転職理由を精査したい人は、転職エージェントで相談することも大切ですよ。

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これまでの経歴の確認

面接の序盤では、薬剤師としての経歴に関する確認をされることは多く、面接官から「これまでの経歴について教えていただけますか」と質問されたり、職務経歴書の内容を読んで気になる点があったら適宜質問されることもあります。

基本的には、これまでの職務経歴を要約しながらスキルや経験・実績、どのようなことを意識して仕事に取り組んできて、何を学んだのかについて簡単に説明していきます。

これまでの経歴の例

私は大学を卒業してから、面応需薬局で5年の間、薬剤師として働きながら、幅広い処方箋の調剤や服薬指導の経験を積んできました。


近隣には薬局がほとんどなかったため、地域に密着して様々な患者に対応していく中で、患者の知識量や服薬歴を鑑みて適切な服薬指導をしていくことを意識していました。


現在の薬局での処方箋枚数は1日平均25枚程度だったのですが、私は在宅訪問分野の対応をすることもあったので、職場の状況に応じて臨機応変に対応しておりました。


また、薬剤師3年目からは新しく入った薬剤師の教育の対応をした経験もあるので、即戦力として職場の状況に応じて臨機応変に役割を全うすることができると思います。

NGの答え方

私は大学を卒業してから、5年間病院の病棟薬剤師として勤務していました。私の役割は、調剤業務と服薬指導、後輩指導、在宅訪問分野も担当していました。


様々な経験をしているので御社でも即戦力として活躍できると思います。

上記の文面は、現在の職場の特徴とどのような業務に携わってきたのか、仕事で意識していたことや貢献できることの要素を組み込んで、経歴の説明と自己PRを兼ねた内容となっています。

一方、NGの答え方は具体的な内容を伝えておらず、また1日の処方箋数なども伝えていないため抽象的な内容になっています。

これまでの経歴について説明するときには、業務内容だけでなく自分の考えや価値観がわかるよう、掘り下げて質問を受ける可能性を考慮しながら、要点を絞って簡潔に説明することが大切です。

また、職務経歴書の内容をそのまま読み上げるのではなく、面接官がどのような情報を知りたいのか考えて、質問しやすいようにあえて質問に繋がりやすい情報を出していくのも、面接で効果的に自己アピールをするためには必要ですよ。

質疑応答

自己紹介・志望動機・転職理由・これまでの経歴などを確認したら、話をした内容の中で面接官が気になっていることや確認したいことを中心に質疑応答を進めていきます。

質疑応答では、質問の意図を汲み取って回答することが大切ですが、相手の求めること以上の話までしてしまうと、面接官の聞きたい内容からズレてしまったり、話が長いとマイナスの評価を受ける可能性もあるため注意が必要ですね。

もちろん、質問に対して的確に回答した上で、アピールに繋げられるのであれば問題はありませんが、基本的に面接の質疑応答も会話の延長なので相手とのキャッチボールを意識してコミュニケーションを取りましょう。

そして、質疑応答は応募者の人柄や考え方について確認をして、具体的に会社にどのような貢献ができるのかを見定めるためにするので、話をするときには自分が話した内容を相手がどのように受け止めるのかも意識しながら話せると良いですよ。

逆質問

質疑応答が終わったら、最後に逆質問の時間が取られることが多いですが、面接官にとっての逆質問は「不安点や疑問点の解消」「志望度や意欲の確認」「コミュニケーション能力の確認」「社風との相性の確認」などの目的もあります。

逆質問は質疑応答で伝えきれなかったことがあれば、アピールする最後のチャンスなので、質問の内容はしっかりと精査しておくことが大切です。

そして、逆質問は自由度の高いため、どのようなことについて質問すればいいのか迷っている人は、以下の例を参考にしてみてください。

薬剤師の面接でよくある逆質問一覧

  • 入社後にスムーズに即戦力として働くために、準備しておいたほうが良いことや入社後の流れがあればお聞きしても良いですか?
  • 今回の募集で中途入社の薬剤師に期待されていることや求めていることはありますか?
  • 今まで教育や在宅業務の経験を積み、今後も携わっていきたいと考えているのですが、御社で経験を活かす機会はありますか?
  • 御社では〇〇の方針で経営をされていると認識しているのですが、今後どのような形での展開を検討されているのでしょうか?
  • 店舗でのジェネリック比率やOTC医薬品の取り扱いに関してどのように検討されていますでしょうか?

NGな逆質問一覧

  • 平均年収を教えてください。
  • 御社の経営理念を教えてください。
  • 御社にはどのような独自制度がありますか。
  • 先ほど地域医療へ貢献しているとのことでしたが、もう1度詳しく説明していただいてよろしいでしょうか。

逆質問の内容は、上記のように多岐に渡りますが「調べればわかること」「面接官が説明したこと」「面接官が答えられない・答えづらいこと」は質問しないほうが良いです。

その他にも、年収・残業時間・有給の取りやすさなど、待遇のことばかり聞いてしまうと、会社や仕事内容よりも待遇を優先していると思われて、印象が悪くなる可能性もあるため、質問する場合はしっかりと質問の意図も説明することが大切です。

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面接での逆質問では「自分が聞きたいこと」よりも「意欲がアピールできるような質問」をしたほうが良いケースも多いです。


そのため、面接対策をする際には、転職エージェントで逆質問しても良い内容について事前に擦り合わせておくと、良い印象のまま面接を終えることができますよ。

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いずれのサービスも転職支援実績が豊富で、利用者満足度も高く、手厚い転職支援に定評があるため、面接対策のときにも親身になって相談に乗ってくれますよ。

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ただし、注意したいのが面接対策をはじめ、上記のサポート質やスムーズさは、キャリアアドバイザーとの相性による影響もあります。相性の良いキャリアアドバイザーに面接対策やサポートをしてもらったほうが、質が高く、スムーズな転職が実現できます。

もし、自分の相性の良いキャリアアドバイザーに出会いたいなら、複数の転職エージェントを併用し、キャリアアドバイザーを比較してみてください。

キャリアアドバイザーを比較することで、自分と相性の良い人を見つけて、サービスを使い倒すことができますよ。

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1人で面接対策をすることもできますが、不確実な情報なども多く、正しい情報を精査しなければなりません。また、1人では主観的な対策しか取れないので、完璧な面接対策ができるとは言えませんね。


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