薬剤師の受かる面接対策を徹底解説!勤務先別に意識したいポイント
薬剤師の面接では、その人の人間性や熱意が見られます。
本記事では薬剤師が面接でよく聞かれる質問や、勤務先ごとに採用されるためのポイントを解説します。しっかりと面接対策をして転職を成功させましょう。
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薬剤師の面接における基本的な流れ
転職面接では、質問への受け答えはもちろん、その回答内容から転職者の性格や考え方が見抜かれます。そのため、面接対策は必須です。
面接対策をする時に、まずは転職面接の流れを把握しましょう。基本的には以下のような流れで面接がおこなわれます。
以下では、面接前に必ず対策しておきたい「自己紹介」「これまでの経歴」「志望動機」「転職理由」の4つについて詳しく解説していきます。
自己紹介
面接の冒頭ではまず、自己紹介が求められます面接試験の機会を設けてくれたお礼を言った後に氏名と経歴、そして自分の強みといった自己PRを簡単におこないます。
ポイントはハキハキとした口調でコンパクトにまとめることです。
自己紹介の回答例
○○と申します。本日は貴重なお時間をとっていただきありがとうございます。
○○大学を卒業後、○○病院で5年間勤務しました。局長として、薬剤師の傍ら新人の教育もおこないました。
人の意見をくみ取ることを得意としています。本日はよろしくお願いします。
自己紹介はどの面接においても第一印象になります。面接官に響く自己紹介のポイントを以下の記事で解説しています。
これまでの経歴
自己紹介の次は「これまでの経歴を教えてください」という質問が多いです。
自己紹介で説明した経歴よりも具体的に数字を出すほか、業務内容を細かく伝え、培ったスキルや自分の強みを伝えることがポイントです。なお、転職経験がある場合には、その理由について言及すると良いでしょう。
これまでの経歴の回答例
大学卒業後は、〇〇病院で〇年間勤務しました。
そこでは薬剤師として調剤業務をおこなうほか、病棟業務もおこない、患者様と触れ合う機会も多かったです。
〇〇年からは局長を勤めることになり、現在は調剤と病棟業務のほかに新人教育もおこなっています。
私の強みはマネジメント能力だと思っており、患者様のリピート率も上がっています。
これまでの経歴を伝える時に、自分の強みや自分ができることも一緒に伝えましょう。以下の記事では、自分の長所を面接でアピールする時のポイントについて詳しく書いています。
志望動機
志望動機は、数ある企業の中でどうしてその企業に応募したのか、どの程度その企業と自分がマッチしているかを伝えることが重要なポイントです。
給与や待遇、勤務地などの条件や企業理念といったあいまいなものを理由にすると説得力に欠けるので、業界でのポジションや企業の特色を挙げて具体的に答えていくことが必要です。
志望動機の回答例
御社は、業界内でもかかりつけ薬剤師への取り組みがいち早く、地域密着型の医療に力を入れています。
研修体制もしっかりしており、スキルアップに対する支援が豊富な点に魅力を感じました。御社に入社できたならば、新人教育の経験を活かして人材育成に貢献できる自信があります。
また、研修内容やより患者に寄り添った医療の在り方についても考えていきたいと思っています。
志望理由の書きかたや実際の参考例を以下の記事で解説しています。志望動機の書きかたや差別化に悩んでいる人は必読です。
転職理由
「前職の転職理由はなんですか」という転職理由についての質問は必ず聞かれる質問の1つです。
これは、考え方や価値観を把握するとともに、転職によってその価値観が活かされるかを判断するためにおこなわれる質問です。
退職・退職理由は、会社への不満などネガティブな内容になりがちなので、できるだけポジティブに変換することがポイントです。
転職理由の回答例
在宅医療の重要性が増している中で、調剤薬局の薬剤師としてだけではなく在宅医療の薬剤師としても活躍したいという考えがあります。
現在の職場は、在宅医療の分野にはあまり力を入れておらず、異動も難しいと告げられたため、在宅医療に力を入れている御社への転職を決意しました。
他の薬剤師はどんな転職理由を考えているのだろう、と思った人は以下の記事を読んでみてください。
薬剤師の面接でよく聞かれる質問と回答例
上記で紹介した転職理由、志望動機以外にも薬剤師の面接においてよく聞かれる質問があります。実際に転職面接の経験がある薬剤師への調査から、面接でよく聞かれる3つの質問と回答例を紹介します。
では1つずつ、回答例と対策する時のポイントについて解説します。
薬剤師の仕事で重要だと思うことはなんですか?
回答例
患者さんの健康回復を1番に考えることだと思います。
そのためには患者さんとの積極的なコミュニケーションや新薬への関心を常に持ち続ける必要があります。
このような質問に関しては、人それぞれ回答が異なるので自分の正直な考えを伝えましょう。採用側はこの質問を通して、あなたの人間性や薬剤師という仕事に対する熱意を見ています。
うちの職場ではどのように活躍してくれますか?
回答例
私は前職で培った調剤経験を活かして即戦力として御社に貢献することができます。
他に、私は英語を話すことができるため、外国人の患者さんに対応することもできます。
対策するポイントとして、自分が即戦力として働くことができることをアピールしましょう。ほとんどの薬局は薬剤師の人手不足であるため、即戦力になることは印象に残ります。
また英語を話せることを伝えるように、もし特別なスキルや資格を持っている場合もアピールしましょう。その時に、そのスキルや資格を活かしてどのような貢献ができるのかを伝えることができると良いです。
今の職場で苦労したことはありますか?
回答例
管理システムの変更をきっかけに業務が忙しくなり、部署内の数名がほぼ同時期に辞めてしまいました。
はじめはとても忙しかったですが、周囲の部署に協力を求め、今いる薬剤師の状況をもとに業務体制のプランを練ることで順次対応することができました。
採用側はこの質問を通して、あなたが困難に直面した場合の問題解決能力と人間性を見ています。転職した後になにか難しいことが起きても、それに対して根気強く対応できるのかを知りたいと思っているのです。
面接で回答する際は、苦労したことを述べるだけでなく、自分がどのような対応をしたのかを合わせて話しましょう。そうすることで、面接官が知りたい内容を効果的にアピールすることができます。
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【職場別】面接で意識したいポイント
職場が変われば面接の内容も変わります。薬剤師の面接でも調剤薬局やドラッグストア、病院、製薬会社など、面接を受ける勤務先によってアピールする内容も変わります。
ここでは、それぞれの勤務先に合わせて面接官の印象に残るアピール内容を紹介します。
調剤薬局では調剤経験のアピールが重要
調剤薬局の面接で重視されるポイントは、どれだけの調剤経験があるのかです。調剤経験の年数とともに、どの診療科の薬を扱ったことがあるのかを伝えましょう。
薬局での面接は、他の業態とは異なり基本的に1回で終わります。大企業の中途採用試験のようにかしこまった形式ではなく、薬局の片隅を利用してカジュアルスタイルでおこなうことが多いです。
調剤薬局の面接を成功させるためには、自分が即戦力であるとアピールすることが重要です。求人を出す薬局は人手不足なので、教育の手間が省ける即戦力人材は採用担当には魅力的に映ります。
また、自分の経験をどのように活かすことができるのかを具体的に話せば、効果的なアピールになります。
ドラッグストアでは勤務可能時間をアピールしよう
ドラッグストアでの面接では、どれだけ勤務することができるのかをアピールするのがオススメです。
ドラッグストアは基本的に拘束時間が長い傾向があり、長時間の勤務でも働くことができるのか、勤務地の異動も可能かということを確認されます。
また、過去にOTC医薬品を取り扱った経験があれば、さらにアピールになります。店舗の規模にもよりますが、おおよその場合面接回数は1回で終わります。長い拘束時間でも問題なく対応できるライフスタイルであることを伝えましょう。
病院は新卒であることが重要
病院の面接試験は、新卒であることが重視されます。これは薬剤師だけでなく、看護師や医師であっても、基本的に新卒採用をメインでする文化があります。
とはいえ病院への転職が不可能なわけではありません。中途採用であるならば、今までの勤務経験をどのように病院で活かすことができるかを具体的に伝えましょう。
また、当直勤務が問題ないかどうかも大切なポイントです。他の業態とは異なり、大きな病院となれば、面接以外に試験が設けられることもあります。
病院での面接対策は、その病院がどのようなことで有名で、そのことに自分がどのようにかかわりたいのか、活躍したいと考えているのかをアピールすることがポイントです。
また、病院勤務でしか獲得することができない専門薬剤師の資格取得といったような向上心を示すことができると効果的です。
製薬会社は過去の経験を活かせるかが重要
製薬企業での面接試験では職種にもよるものの、過去に同じような仕事の経験があるかどうかが重要です。
治験関係の薬剤師ならば、治験の経験をしていないと雇用につながりにくく、研究職ならば大学・大学院での研究内容が重要視されます。
他の業態とは異なり、面接回数は企業によって様々であり、面接前に適性試験がおこなわれることも多いです。
意外と見られている逆質問
面接の最後には逆質問の時間をもらう場合がほとんどです。自分の意欲をアピールできる最後のチャンスなので準備は怠らないようにしましょう。
逆質問のコツは、向上心や働く意欲を示す質問にすることです。たとえば以下のような質問が効果的です。
- これから取得しておくべき資格はありますか?
- 英語のスキルを上げておいたほうが仕事には有利でしょうか?
- 私の強みを生かしたいのですが、○○のような仕事を頂ける機会はございますか?
さらに、Webサイトでは確認することができない職場の雰囲気やこれからの業務内容、研修内容、さらには調剤ミスの保険など踏み込んだ内容について質問すると、よいアピールにつながります。
逆質問において「とくにありません」という回答はNGです。職場に対する前向きさが感じられず、マイナスイメージを与えてしまいます。
また、給与や待遇に関する質問は慎重におこなう必要があります。もし質問するなら「子供の送り迎えのため、決まった時間に帰宅する必要があるのですが、実際の勤務時間は何時まででしょうか?」といったように確認すべき事情を提示した後に質問しましょう。
面接官が質疑応答以外に見ているポイント
薬剤師の面接で注意すべきことはたくさんあるものの、特に意識すべきことは以下の4つです。
- 相手の目を見てハキハキと話す
- 丁寧な口調・正しい敬語で話す
- 面接官の質問に結論から関係に答える
- 社会人としてのマナーを守る
相手の目を見てハキハキと話すことや丁寧な口調で落ち着いて話すことは、第一印象をよくすることにつながります。
また、薬剤師は服薬指導など患者とのコミュニケーション力が求められるので、面接官の質問に対する答え方やわかりやすく説明する力も評価されています。
当たり前ですが、社会人の最低限マナーとして清潔感のある服装や髪型、化粧をするほか、あいさつや態度を丁寧におこなうことも必須の条件です。
このほか、事前の情報収集は念入りにおこないましょう。薬剤師は様々な働き口があるので、なぜその職場を選んだのかが重要です。Webサイトだけではわからない情報を得るために職場見学をすることもオススメです。
面接に失敗する人の特徴
では、そもそも面接に成功する人と失敗する人の間ではどのような違いがあるのでしょうか。面接で失敗してしまう薬剤師に共通する特徴は以下の3つです。
- 転職理由でネガティブな印象を与えてしまう
- 給与や勤務時間についての質問が多い
- 基本的なマナーが悪い
失敗する特徴の1つが、転職理由でネガティブな印象を与えてしまうことです。ネガティブな理由で退職していると、「うちでも嫌なことがあったらすぐ辞めてしまうかも」という懸念を抱かれる可能性があるので、ポジティブな理由に転換して話しましょう。
給与や勤務時間など雇用条件を気にしすぎた質問ばかりしていると、仕事に対する熱意がないと判断されてしまう可能性があります。
また、マナーが悪い人や志望動機があいまいな人も失敗する人の特徴です。当たり前ですが、遅刻をせず、履歴書はしっかりと書きましょう。細かいところで力を抜いているとやる気がないと判断されてしまいます。
面接前に確認したい持ち物・服装
これまでを読んで、面接に必要な対策についてわかってきたと思います。合わせて、面接に行く時の持ち物や服装について気になる人もいるのではないでしょうか?
面接に必要な持ち物や印象が良い服装について以下で紹介します。面接に行く前のチェックリストとして使ってください。
① | スーツ | □ |
---|---|---|
② | 履歴書(コピー) | □ |
③ | 薬剤師免許(コピー) | □ |
④ | 筆記用具 | □ |
⑤ | 手帳 | □ |
⑥ | 印鑑 | □ |
⑦ | 折り畳み傘(天気による) | □ |
持ち物の指定がない場合は、上の一覧にある持ち物を持っていきましょう。
特に服装に関しては人の第一印象に影響するので常に清潔感を保つことが重要です。男性は黒やベーシックな色のスーツがいいです。女性はジャケットを羽織りましょう。またシンプルな色やデザインのスカート、パンツを着ることがおすすめです。
持ち物がなくて当日に焦ることを避けるため、事前に必要な持ち物の準備をしましょう。
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