薬剤師の転職回数は何回まで?繰り返す人が成功させるコツを解説

薬剤師の転職回数の平均と多い場合の対策を転職のプロが解説!

    この記事では、薬剤師の転職回数の平均データをもとに、何回まで許容されるのか、職場別の考え方、そして転職を成功させる具体的な対策を解説します。

末永雄大 この記事を書いた人

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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薬剤師の転職回数の平均

「自分の転職回数は多いほうなのか」と気になる人に向けて、年代別の実データをもとに平均転職回数を解説します。

まずは同世代の薬剤師の平均と比較して、自身の転職回数がどの位置にあるのかを確認してみましょう。

薬剤師全体の平均転職回数

ファルマスタッフが2024年度に実施した調査によると、転職経験がある薬剤師の平均転職回数は2.4回です。

薬キャリの職場ナビによる調査でも平均2.5回と近い値が出ており、転職経験がある薬剤師はおおむね2〜3回が多いと言えます。

転職回数 割合
1回 32%(最多)
2〜3回 40%程度
4〜5回 19%程度
6回以上 9%

なお、薬剤師全体(転職未経験者を含む)での平均はこれより低くなります。

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転職経験者のみの平均が2〜3回という点を念頭に置いて、自身の転職回数を判断することが大切です。

20代薬剤師の転職回数

ファルマスタッフの2024年度調査によると、20代薬剤師の平均転職回数は0.4回です。

転職経験がある薬剤師の割合は28.8%にとどまり、約7割が転職未経験の状態です。

20代は卒業から数年以内にあたるため、転職よりも職場でのスキル習得を優先している段階と言えます。

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ただし、薬剤師は職場との相性が合わなければ20代前半から転職を経験するケースも多く、最初の転職が早い職種の1つです。

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30代薬剤師の転職回数

30代の平均転職回数は1.6回で、転職経験がある薬剤師の割合は約70%に上ります。

また30代では約4人に1人が3回以上の転職を経験しており、複数回の転職が珍しくない年代です。

30代は管理薬剤師やキャリアアップを意識した転職が増える時期であり、年収・スキル・働き方を総合的に考えた転職が多くなります。

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40代以降の薬剤師の転職回数

ファルマスタッフの調査によると、40代の平均転職回数は3.1回、50代では3.9回と、年齢が上がるにつれて増える傾向があります。

年代 平均転職回数 転職経験者割合 特徴
20代 0.4回 28.8% 約7割が転職未経験
30代 1.6回 約70% 約4人に1人が3回以上
40代 3.1回 90%以上 4人に1人が5回以上
50代 3.9回 半数超が4回以上 27.7%が6回以上

出典:ファルマスタッフ 2024年度調査

40代の4人に1人が5回以上、50代では27.7%が6回以上の転職を経験しています。

長いキャリアを通じて職場を変えてきた薬剤師が多く、業界全体として転職が一般的であることを示しています。

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転職回数が多いと感じても、同世代の平均と比べることが大切です。


年代によって目安は大きく異なります。

薬剤師の転職回数は何回まで許容されるか

転職回数の平均がわかったところで、次に気になるのは「自分の回数は採用に影響するのか」という点でしょう。

ここでは許容ラインの目安と、職場によって許容度が異なる理由を解説します。

3〜5回は薬剤師業界では珍しくない

薬剤師は全国的に需要が高く、転職市場での流動性が他職種より高い傾向があります。

そのため、転職回数3〜5回であれば、採用担当者から「多すぎる」と判断されることは少ないです。

とくに調剤薬局やドラッグストアでは人手不足が続いており、スキルや意欲がある薬剤師であれば転職回数を大きな問題にしない場合がほとんどです。

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ただし、回数が増えるほど「なぜ転職してきたのか」の説明が求められる機会も増えるので、転職理由を事前に整理しておくことが重要です。

10回以上になると採用が難しくなる

薬剤師業界では、転職回数が10回以上になると採用への影響が大きくなる傾向があります。

転職回数の目安

  • 1〜5回:採用上ほぼ問題なし
  • 6〜9回:転職理由の説明が重要になる
  • 10回以上:採用担当者から厳しく見られるケースが増える

10回を超えると「定着性に問題があるのでは」という懸念が強まり、面接での説明だけで払拭するのが難しくなります。

また、各職場の在籍期間が極めて短い場合は、回数以上に採用担当者の警戒心を高める要因になります。

職場別の転職回数に対する考え方

同じ転職回数でも、志望する職場の種類によって採用担当者の見方は大きく異なります。

自分が目指す職場がどのタイプかを把握した上で、転職活動の準備を進めることが大切です。

職場 許容度 理由
調剤薬局 比較的高い 人手不足が慢性的でスキルを重視する傾向が強い
ドラッグストア 比較的高い 業界全体の離職率が高く転職経験者に慣れている
病院 やや厳しい チーム医療のため長期勤務を期待する傾向がある
製薬会社 厳しい 競争倍率が高く定着性・専門性を重視する

病院や製薬会社への転職を希望する場合、転職回数が多いと書類選考の段階で不利になりやすいです。

志望動機とキャリアの一貫性を丁寧にまとめておくことが、とくに重要になります。

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調剤薬局やドラッグストアは慢性的な人手不足のため、転職回数よりスキルや意欲を重視する傾向があります。

転職回数が多いと採用担当者が感じること

転職回数が多い場合に採用が難しくなる背景には、採用担当者が抱く具体的な懸念があります。

何を不安に思われているのかを理解することで、面接や書類選考での対策が立てやすくなります。

転職回数が多いと採用担当者が懸念すること

採用担当者が抱く主な懸念

転職回数が多い候補者に対して、採用担当者が感じる懸念は主に4つあります。

採用担当者が抱く4つの懸念

  • 採用後すぐに辞めてしまうのではないか
  • 短期勤務が多く十分なスキルが身についていないのではないか
  • 人間関係の構築が苦手なのではないか
  • 採用・育成コストが無駄になるのではないか

上記の懸念を払拭するには、転職ごとに得たスキルや経験を具体的に伝えることが大事です。

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各職場で何を学び、次の職場でどう活かしたかというキャリアの繋がりを示せると、採用担当者の印象が大きく変わりますよ。

転職回数より短期離職が問題になる

採用担当者がもっとも気にするのは転職回数よりも、1年未満の短期離職が複数あるかどうかです。

回数が多くても各職場に2年以上在籍していれば説明しやすく、逆に回数が少なくても短期離職が続くと「定着しない人」という印象を与えます。

可能であれば最低1年は勤務してから次の転職を考えることが望ましいです。

末永雄大 末永

採用担当者が見るのは、回数そのものより「各職場でどれだけ続けられたか」です。


1年以上の在籍があれば、回数が多くても十分に説明できます。

転職回数が多い薬剤師が転職を成功させる方法

転職回数が多くても、適切な準備と伝え方次第で採用に繋げることは十分に可能です。

転職理由の言い換えから書類・面接の具体的な対策まで、順番に解説します。

転職理由をポジティブに言い換える方法

転職回数が多い場合、転職理由の伝え方は採用担当者の印象を大きく左右します。

ネガティブな理由であっても前向きな言葉に置き換えることで、採用担当者に与える印象が変わります。

転職理由の例 NGな伝え方 OKな伝え方
職場の人間関係 上司と合わなかった チームで連携しやすい職場環境を求めた
給与への不満 給料が低かった スキルに見合った評価制度がある環境を目指した
業務内容 仕事が単調だった より幅広い調剤経験やスキルを積みたかった

重要なのは「前の職場への不満を語る」のではなく「次の職場で何を実現したいか」を中心に話すことです。

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転職理由の軸を「成長・挑戦・貢献」に置くと、前向きな印象を与えやすくなりますよ。

履歴書・職務経歴書での書き方

転職回数が多い場合、職務経歴書を充実させることが書類選考を通過する鍵です。

単に職場名と在籍期間を並べるのではなく、各職場で担当した業務・処方箋枚数・取り組んだ改善活動など具体的な成果を記載します。

職務経歴書で意識するポイント

  • 各職場のスキル・経験を数値で示す
  • 転職ごとの成長をキャリアの一貫性として伝える
  • 退職理由は前向きな表現で統一する

例えば「調剤薬局→ドラッグストア→病院薬剤師」という流れを「地域医療における多様な薬剤師業務を経験し、幅広い薬の知識を培ってきた」と表現できます。

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転職回数をマイナスではなく、多様な経験の積み重ねとして見せることが重要です。

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面接で転職回数を聞かれたときの答え方

面接で「転職が多い理由を教えてください」という質問への答え方で、選考結果が変わります。以下の流れを意識しましょう。

面接での答え方の基本フロー

  • 転職回数を正直に認める
  • 各転職の前向きな理由を簡潔に説明する
  • 転職経験と志望動機を繋げて締めくくる

「これまで○回転職してきましたが、各職場でスキルを広げることを意識してきました。今回は○○という点で御院に魅力を感じており、長期的に貢献したいと考えています」という流れがおすすめです。

最後に「今後は腰を据えて取り組みたい」という意思表示を添えると、採用担当者の不安を和らげられます。

末永雄大 末永

転職回数が多くても、各職場での成長を具体的に伝えられれば採用に繋がるので、一貫したキャリアストーリーを意識しましょう。

薬剤師が転職を繰り返さないための対策

転職活動を成功させると同時に、次の転職で同じ失敗を繰り返さないための対策も重要です。

転職を繰り返してしまう原因を把握し、入社前の準備を徹底することで、長く働ける職場を見つけやすくなります。

転職を繰り返す原因と自己分析

転職を繰り返してしまう背景には共通したパターンがあります。

まず自分の転職理由を振り返り、同じ原因が繰り返されていないかを確認することが大切です。

転職を繰り返す主な原因

  • 人間関係のトラブルが毎回発生している
  • 労働環境への不満が職場を変えても続く
  • 入社前のリサーチが不十分でミスマッチが起きている
  • 自分の優先条件が明確になっていない

「人間関係が原因で辞めることが多い」「給与への不満が続く」など、パターンが見えてきたら、その根本原因を解決する方法を考える必要があります。

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転職を検討する前に、自分が職場に何を求めているか・譲れない条件は何かを明文化しておくことが次の転職成功の第一歩です。

自己分析についてもっと詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。

入社前に職場環境を見極めるポイント

転職のミスマッチを防ぐには、求人票だけに頼らず入社前に職場の実態を確認することが欠かせません。

以下のポイントを事前にチェックすることで、入社後のギャップを大幅に減らせます。

入社前に確認すべきポイント

  • 職場見学を依頼して実際の雰囲気を確かめる
  • 在籍スタッフへのインタビューを求める
  • 残業・夜勤の実態を数字で確認する
  • 離職率・平均在籍年数を採用担当者に聞く
  • 入社後の評価制度・昇給の仕組みを確認する

とくに「現在の在籍薬剤師の平均勤続年数」は職場の実態を測る有効な指標です。

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在籍年数が短い職場はそれだけ離職率が高い可能性があるので、事前に確認しておくと入社後のミスマッチを防ぎやすくなりますよ。

転職に失敗する薬剤師の特徴は、以下の記事を参考にしてみてください。

転職エージェントを活用して失敗リスクを下げる

転職を繰り返さないためには、職場の内情を事前に把握することが重要です。

転職エージェントを活用すれば、求人票には載っていない職場の実態情報を得られる可能性があります。

担当者が各施設に直接訪問して得た、職場の雰囲気や人間関係の情報を活用することで、入社後のミスマッチリスクを大幅に下げられます。

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転職を繰り返す最大の原因は入社前のミスマッチだからこそ、エージェントを活用して事前の情報収集を徹底しましょう。

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薬剤師の転職回数に関するよくある質問

薬剤師の転職回数に関するよくある質問についてまとめてみました。

薬剤師の転職回数の平均は何回ですか?

ファルマスタッフが2024年度に実施した調査によると、転職経験がある薬剤師の平均転職回数は2.4回です。

薬キャリの調査でも2.5回と近い値が出ています。

ただし、これは転職経験者のみの平均であり、未経験者を含めた全体の平均はこれより低くなります。

薬剤師は転職回数が多くても転職できますか?

可能です。

薬剤師は慢性的な人手不足のため、調剤薬局やドラッグストアでは転職回数よりスキルや意欲を重視する傾向があります。

ただし、転職回数が10回以上になると採用が難しくなるケースもあるため、各転職の理由を丁寧に説明できる準備が重要です。

転職回数が多い場合、履歴書にすべて書く必要がありますか?

はい、職歴は正直にすべて記載する必要があります。

虚偽の記載は採用後に発覚した場合に解雇の原因になりえます。

転職回数が多い場合は職務経歴書を充実させ、各職場で得たスキルや経験を具体的に伝えることで印象を補いましょう。

転職回数が多い薬剤師でも病院に転職できますか?

難易度は上がりますが、不可能ではありません。

病院は定着性を重視する傾向があるので、転職回数の多さに対して丁寧な説明が求められます。

各職場での在籍期間が1年以上あり、キャリアに一貫性が見られれば採用に繋がる可能性があります。

転職を繰り返さないためにはどうすればよいですか?

まず自分の転職理由のパターンを振り返り、同じ原因が繰り返されていないかを確認することが大切です。

次に転職エージェントを活用し、求人票には載らない職場の実態情報を事前に収集することで入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

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