転職回数が多いと不利?内定獲得するコツをキャリアのプロが徹底解説!
「やっぱり転職回数が多いと選考で不利になるのかなぁ…」「転職回数は何回から多いと思われてしまうのかなぁ…」このように自分の転職回数(退職回数)の多さに不安や悩みを感じている人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は10年以上転職エージェントのキャリアアドバイザーとして大勢の転職支援をしてきた私が、転職回数(退職回数)が多いと感じている人向けに、面接のコツや正しい履歴書の書き方を解説しています。
また、転職が許される回数についても年代別に紹介しているので、今後転職を考えている人はぜひ参考にしてください。
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転職回数は何回までOK?選考で不利になる回数を年代別に解説
転職回数は、年齢の十の位の数に到達してしまうと選考で不利になることがあります。
末永
そんな転職回数の許容範囲について、以下の表でまとめました。
20代 | ・1回まで
・20代後半でも同様(ただし明確な理由がある場合は別) |
---|---|
30代 | ・30代前半:2回まで
・30代後半:2〜3回まで |
40代 | ・3回までが望ましい |
50代 | ・4回までが望ましい |
年代別の転職回数については、下記の記事で詳しく解説しています。
平均転職回数の統計データ
以下のグラフはリクナビNEXTがおこなった年代別の平均転職回数の統計データ結果です。
引用元:リクナビNEXT「転職回数が多いと不利?年代別の転職回数と採用実態」
末永
この統計データ結果から、20代(若手層)は転職しても1回、30代から40代(ミドル層)は1~2回転職していることが多いようですね。
これらが中央値になりますので、この転職回数を超えると選考が不利になる可能性があります。
ちなみに、リストラや倒産など会社都合の退職の場合は、転職回数(退職回数)としてカウントされない傾向にあります。
また、結婚や出産で退職した場合もそれほどデメリットにはなりません。
また、厚生労働省が2023年に報告したデータによると、入社3年以内の離職者は約4割です。大学卒の離職率が31.5%、短大卒は41.9%、高校卒は35.9%、中学校卒は57.8%となっています。
このデータから、20代の約4割以上が1回以上転職または退職していることが分かりますね。
転職回数が多いことのデメリット
ここからは、転職回数が多いことのデメリットを2つに分けて紹介します。
企業や人事の印象が悪くなる
転職回数が多いと企業や人事に以下のような印象を持たれることがあります。
- 実力以上にプライドが高い
- 長期間での人間関係を築けない
- 目先の感情に動かされ衝動的に行動してしまう
例えば、転職回数が多いと「実力以上にプライドが高い」という印象をもたれてしまうことがあります。
実力以上にプライドが高い人の中には、組織のやり方に従うことを嫌い同僚と対立して雰囲気を悪くしてしまう人がいます。
末永
そのため、実力以上にプライドが高いと思われると企業や人事から「ウチの組織に問題を起こすのでは?」と懸念されてしまい、印象が悪くなることがあるのです。
また、大企業になると転職回数が書類選考の足切り基準になっている会社もあるため注意が必要です。
年収・給与や信用情報にも大きく影響する
転職を繰り返す行為は生涯賃金を下げることに繋がります。日本は昇給制度によって年収を増やす仕組みが一般的で、1年目の年収は低く設定されがちです。
転職する際に、前職の年収をベースに算出されるケースもあり、転職するたびに年収が下がってしまう人もいます。こうしたデメリットがあることは十分に理解しましょう。
末永
会社によっては勤務年数が退職金の算出基準になっている会社もあります。
「長年働いてくれた人にたくさん報いたい」という考え方が前提になっているためですが、勤続年数が短い人間には不利な基準だと言えます。
さらに、クレジットカードや住宅ローンの借り入れにおいて、入社間もない場合は審査が通らないことがあります。1社あたりの在籍が短い転職が続くと、支払い能力がないと判断されてしまうデメリットがあります。
転職回数が多いことのデメリットについては以下の動画でも解説していますよ。
転職回数が多く選考で不利になる人の特徴3選
続いて、転職回数が多い人にありがちな失敗理由を3つ紹介します。
転職回数が多いことを失敗だと感じている人は、同じ失敗を繰り返すことがないように気をつけてくださいね。
特徴その1:1年未満の退職を繰り返している人
早期退職(入社してから1年以内に退職)を繰り返している人をジョブホッパーと呼びますが、ジョブホッパーと思われてしまうと面接に落ちる確率が上がってしまいます。
なぜなら、早期退職を繰り返している=活躍できるスキル・経験が伴っていない、またすぐ離職しそうとみなされてしまうからです。
とくに、20代後半からの転職では「即戦力人材として自社へ貢献できるか」が重要な指標になってくるため、入社してすぐ貢献してくれる見込みがないと転職は難しいでしょう。
そのため、転職回数と同じくらい1社の在籍期間が重要になってきます。現在の職場を辞めたいと考えている人は「最低でも3年は頑張る」など現職の在籍期間も意識してみてください。
特徴その2:これまでの業界・経歴・職種に一貫性がない人
これまでの職務経歴に一貫性がない人も面接で落ちやすくなってしまいます。例えば、未経験職種への転職を繰り返している場合に、活躍できるスキルが伴っていないと思われてしまうことがあります。
ここで「未経験職種へ転職していると幅広いスキルが身に付くのでは?」と思われた人もいるのではないでしょうか?
末永
実際に採用人事目線でお答えすると、広く浅いスキルというのは即戦力として貢献してくれる見込みが低いと判断される可能性が高いです。
ただ、中には即戦力として幅広いスキルを身につけている人もいるので一概に言うことはできませんが、あくまで採用担当者からの印象はネガティブ寄りのことが多いと言えます。
逆に、業界が一貫している場合、転職回数が多くても面接で好印象になるケースもあります。
例えば、以下のようなケースなら転職回数は多くてもアパレル業界での専門性が高いと判断されます。
- アパレルの販売員
- アパレルECサイトの運営
- アパレル業界特化のキャリアアドバイザー
特徴その3:ないものねだりをしてしまう人
「もっと給与が良い職場はないかな?」「もっと楽に稼げる仕事はないかな?」「自分にもっと合っている仕事がある!」と、ないものねだりをしてしまい、退職を繰り返してしまう人がいます。この心理状態を"青い鳥症候群"と呼びます。
中には転職に転職を重ねた結果、むしろ理想の仕事から遠ざかってしまう人もいるんです。
思い描いた仕事が見つからないだけでなく、市場評価まで下げてしまうのは非常にもったいない話ですよね。
ないものねだりをしてしまうのは、転職市場や自分自身の市場価値が理解できていないのが原因です。定期的に自己分析をして、キャリアプランを見つめなおしましょう。
転職回数が多くても転職できる人の特徴3選
転職回数が二桁でも転職を成功させている人はいます。過去には最多で30代で10回以上転職している人がいました。
読売新聞社が運営するネット掲示板「発言小町」によると20回以上転職した人もいるようです。また、知恵の共有サービス「Yahoo!知恵袋」では30代で40回転職したという口コミが見つかりました。
一定の実力がないと転職できないため、人生で20回以上も転職できるのはコミュニケーション能力や適応力の高さの裏返しとも言えるでしょう。
末永
転職回数が多いと不利になるはずですが、それなのに転職できている人たちには一体どんな特徴があるのでしょうか。
それでは、転職回数が多くても転職できる人の特徴を3つ紹介します。
特徴その1:これまでのキャリアに一貫性を持っている人
成功するジョブホッパーは、転職を通じて転職理由やキャリアに一貫性を持っていることが多いでしょう。
例えば「将来のビジョンからから逆算すると、今この仕事をやっているべきでない」「もうこの会社で学ぶことがなくなった」など前向きなキャリアアップをしているという特徴があります。
一方で、転職理由が「仕事がつまらないから」「今の会社が嫌だから」など愚痴や不満が先行してしまうような人は転職することが厳しいと言っても過言ではありません。
特徴その2:自己分析がしっかりできている人
新卒の面接時にも感じた人はいるかと思いますが、自己分析がしっかりできている人は転職市場でも高い評価を受けることが多いです。
なぜなら「だから転職回数が多いのか!」「だから他社じゃなくてウチなのか!」と面接官を腹落ちさせることができるからです。
具体的な自己分析の方法としては、以下の通りです。
- どんな人になりたいか?を想像する
- あなたが現状持っている経験やスキルの棚卸しをする
- アクションプランを作成する
少し補足すると「どんな人になりたいか?」と「あなたの現状持っているスキル」を比較することで、理想と現実のギャップが分かります。ギャップが分かった上で、そのギャップを埋めるアクションプランを決めます。
決めたアクションプランを遂行できる企業に転職すれば、キャリアに一貫性もあるため転職回数が多くても納得感がありますね。
特徴その3:高度な専門スキルを持っている人
前提として、企業が中途採用をする目的は入社後に即戦力として活躍してくれる人材を引き入れるためです。
そのため、高度な専門スキルが備わっている優秀な人は入社後すぐに貢献してくれるだろうと見込まれ、多少は転職回数が多くても企業から内定をもらうことができます。
とくにWebマーケティングやエンジニアなど、求人ニーズが高い職種で結果を残している人は、転職回数が多くても重宝されるでしょう。
転職回数が多い人は転職エージェントがおすすめ
末永
十分なスキルがあり転職を考えている人の中には年収に不満を感じて転職を考えている人もいるのではないでしょうか?
そんな人は、JACリクルートメントのような高年収求人を多く保有する転職エージェントに登録し、一度相談してみることをおすすめします。
というのも、こういった年収アップを軸とした転職は入社後にミスマッチを起こし仕事への満足度を下げかねないからです。
転職エージェントと相談をする中で「年収以外に重視するポイントは無いか?」「転職の目的は何か?」などを明確にしましょう。
末永
上記の作業は確かに1人でもできます。
しかし、明確にした上でその志向にあった企業や職種を紹介してくれるのが転職エージェントの強みです。転職活動をよりスムーズに行うことができますよ。
【今は使用不可】ハイクラス求人が多いおすすめ転職サービス
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また、最近では人気企業が続々とダイレクトリクルーティング(企業側から直接人材をスカウトする採用手法)に力を入れ始めています。
スカウト型の転職サイトであるビズリーチに職務経歴書を登録しておくと、狙っている企業から直接スカウトが届く可能性もあるので、転職エージェントと併用するとなお成功率を上げられますよ。
転職回数が多い人の面接でのポイント
転職回数が多い人の面接でのポイントは、転職回数分の経験を踏まえて、入社後の貢献意欲の高さをアピールすることです。
そこで、ここからは転職回数が多い人が面接で絶対に聞かれる定番質問「退職理由」「志望する企業を選んだ理由」などの回答のコツを4つご紹介します。
ちなみに、先程アピールすることが大事だと話しましたが、面接で転職回数をごまかしたり履歴書や職務経歴書で虚偽情報を記載することは絶対に止めましょう。
万が一嘘をついてしまった場合や故意に情報を隠蔽した場合の末路については、以下の記事を参考にしてみて下さい。
これまでの退職理由をごまかさない
退職理由を伝えるときは、ごまかさずきちんと事実を伝えることを意識しましょう。
「残業が多い」「人間関係(上司と合わない)」「病気になった」「パワハラ(セクハラ)があった」などネガティブな退職理由であってもごまかさず正直に伝えることが大切です。
注意点として、退職理由を伝える際に他責にすることだけは避けましょう。他責にしてしまうと面接官からは「この人は問題が起きてもすぐ人のせいにする」とマイナスの評価をされてしまいます。
また「自分が感じた不満を改善するために可能な限り取り組んだが、それでも改善できなかった」という事実をアピールするのも大切です。
以下の記事では上手な退職理由の伝え方を詳しく解説しています。実際の回答例もあるので、ぜひご覧ください。
志望動機・転職理由を明確にする
志望理由、転職理由を聞かれたら、以下の2点を意識して回答しましょう。
- 自分の成長のために志望したことを伝える
- 自分の主張に一貫性を持たせる
自分の目標と現在地のギャップを埋めるために志望企業での経験が必要であることを伝えられると、面接官に自分の本気度・熱意をアピールすることができます。
企業は長期的に活躍できる人材を求めているので、熱意がしっかり伝われば「長期的に頑張ってくれそう」と面接官を納得させることができます。
誤解されがちですが「離婚してワーママになったので稼がないといけない」といった理由も、人事は好意的に受け止めてくれることが多いです。
また、自分の考え・主張には一貫性を持たせるようにしましょう。これまでの経験を心の中で振り返って、次の転職先では長期的に働く覚悟をしっかり伝えることが大切です。
以下で自己紹介・自己PRなど面接について詳しく解説している記事をまとめています。
前向きに自信を持って挑む
企業側は転職回数が多くても、前向きに自信がある人であれば好印象を抱くこともあります。
なぜなら、将来の自分の夢と現在の自分の位置付けに対し、そのギャップを埋めるアクションとして転職しキャリアアップしたのであれば計画性があると評価されるからです。
具体例
アパレルの販売経験をもつAさんは「35歳くらいにはファッションブランドのウェブマーケティングのディレクターになりたい」というビジョンがありました。
初めての転職では、ウェブマーケティング支援の会社で法人営業の経験を積みました。
次に営業経験を活かして、マーケターとして活躍できる会社に転職しました。
その後、マネジメントの経験が積めるベンチャー企業に転職しました。
このように、前向きにキャリアアップしていくような転職であればむしろポジティブな印象を企業側に与えることができますよ。
等身大で素直に話す
ここでお伝えしたいこととしては、無理に自分を大きく見せようとせず、企業側に信頼してもらうためにも等身大で話すということです。
末永
転職はほとんどの場合、現状に何かしらの不満があっておこなう人が多いのではないでしょうか。
それなのに「今の職場では何の不満もありません」とアピールしたら「それなら今の会社で良いのでは?」と思われるでしょう。
そして「この人は入社しても上司や同僚に虚言を吐いてしまうのでは?」などと判断されてしまいますよ。
そのため、無理矢理ポジティブに話そうとせず、転職したい理由を自分自身の中でしっかりと整理し正直に話すと良いでしょう。
その際「更なる成長・飛躍を求めて御社に入社したい」という内容で締めるのがおすすめです!
その理由としては、転職したい理由を素直に話すだけでは面接官も「転職理由さえ払拭できればそれでゴールなのかな。うちに入社して転職理由を解決できた後は、どうしていきたいんだろう?」という気持ちになってしまうからです。
末永
そもそも、面接官が面接で知りたいことは「うちに馴染んでくれるのかな?」といった定着性の面と「成果を継続して出してくれるのかな?」という活躍性の面ということを覚えておいて下さい!
そこで、素直に話すためにも以下の流れで考えるとより綺麗に伝えることが出来ますよ。
- 転職を考えるキッカケになった事実は?
- その事実を自分はどのように解釈したか?
- どのような改善をおこなってみたのか?
- それをどう再解釈したのか?
- それを踏まえて、自分がどのような軸で転職活動をしているのか?
- どんな成長や活躍をしていきたいのか?
最後の転職にするという決意を伝える
結論から言うと、もし転職回数が多いことを気にしているのであれば、最後の転職にするという決意を伝えることが大切です。
その理由は、面接で何かを聞かれた際に「誰かが悪い」「誰かのせい」と言った他責の考え方が垣間見えると「この人は反省の色が見えないからまた転職を繰り返しそうだな」と思われ、キッパリとお断りされてしまうケースがあるからです。
末永
その際、「事実」と「解釈」は分けて考えましょう。
例えば「今の上司が本当にとんでもないパワハラ課長で・・・」と言うのはあなたの解釈ですよね?
けれども「今の上司が"休日も返上してとにかく仕事を獲ってこい"と指示する人で・・・」と言うのは事実でしょう。
最後の転職にするという決意表明をするには、「今までは不満の多い職場ばかりだったが、その中で少しでも現状改善しようと精一杯考えて行動してみた」など考え方を改めることからはじめてみると良いですよ。
転職回数が多い人が必ず聞かれる質問とその答え方
このパートでは、転職回数が多い人が必ず聞かれる質問とその答え方について紹介していきます。
なぜこれだけ転職回数が多いのですか?
「なぜ、これだけ転職回数が多いのですか?」は必ず聞かれると言っても過言ではないでしょう。
面接で聞きたいのは「本音を伝え、その状況を自分なりにどう捉え、どのように頑張っていけるか」ということです。
一方で「前の会社も、前の前の会社もブラックで・・・」などとグチをこぼせば「もしかしてこの人は会社を見る目がないのでは?」とか「この人は不運なのでは?」と思われ「ウチの会社もその不運に巻き込まれそうだな・・・」と敬遠されてしまいます。
Aさん
では、どんな風に答えるのが良いのでしょうか?
回答例
今の会社は残業が月に100時間近くあり、毎晩10時より前に退社することはない会社です。
ただ、自分としては生産性を上げて残業時間をできるだけ減らし、その分を読書など学びの時間に充てたいと思い、月に80時間まで減らしてきました。
そのプロセスの中で、よりお客様に寄り添うことで生産性を上げ、かつ個々の学びの時間を大切にする御社の姿勢に惹かれていきました。
末永
上記のように表現できたらどうでしょうか?
厳しい現実を受け止め、改善しようと行動し、かつ成長しようとしていることも伝わるのではないでしょうか。
そうすれば、面接官が「ウチに馴染んで成果を上げてくれそうだな」と感じてくれる確率が高まりますよ。
弊社に入った後のキャリアプランを教えて下さい
中途採用の面接時に、キャリアプランの回答を通して面接官がみているポイントは、以下の2つです。
- すぐに辞めないか?(定着性)
- 継続的に活躍してくれるか?(活躍性)
理由は、せっかく採用した人が早期離職してしまうと困るからです。
採用する企業側も予算や時間を割いて中途採用しており、長期的に活躍し続ける人材を採用したいと考えています。そのため、キャリアプランを通して、上記の2点を見ているのです。
末永
そのため、中途採用の面接でキャリアプランを聞かれた際は、以下の項目を交えながら答えることで定着性と活躍性がアピールでき、内定率が上がりますよ。
- 転職してどのような経験を積んでいきたいか(業務内容・扱いたい商材・ポジションなど)
- 現職でキャリアプランを実現できないのはなぜか
- 転職では自分の強みをどのように活かしたいか
- 今後10年間でどのようなスキルを身に付けたいか
上記4つを答える際は、過去の原体験を元に考えて、さらにその理由も用意しておくと良いでしょう。
末永
なぜなら、面接官は答え自体よりもその背景にある価値観が聞きたいからです。
答えは一緒でも、その背景によって判断が異なる例を以下に2つ紹介します。
マネジメント力を今後10年で身につけたいという場合
転職希望者A「年収を上げたいからです」
↓面接官「それなら稼げる会社の営業でも良いのでは?」
転職希望者B「チームで大きなことを成し遂げたいからです」
↓面接官「それなら確かにマネジメント力を身につけた方が良いな」
マーケティング力を今後10年で身につけたいという場合
転職希望者A「人の役に立ちたいからです」
↓面接官「それなら直接人の役に立てる営業が良いのでは?」
転職希望者B「共感できる商品を広めたいからです」
↓面接官「その考えなら確かにマーケティングが向いてそうだな」
このように、背景まで分かることで企業側は「うちの会社のこの職種で定着・活躍してくれるか?」が判断でき、内定を出すかどうか決めやすくなるというわけです。
理想のキャリアプランを明確にする方法に関しては、すべらない転職YouTubeチャンネルでも解説しているのでそちらも参考にしてみてください。
転職回数を気にしない業界・職種
業界によっては転職回数が採用に響かない、転職回数が不問の会社もあります。転職回数を気にしない業界や、転職回数が不問の職種を挙げてみました。
上記6つは共通して多くの現場スタッフが必要とされる業界・職種です。
多くの従業員スタッフを確保する必要があるため、転職回数はあまり気にせず、それよりも本人のやる気や、前向きな姿勢を重視する傾向があるのです。
やりたい仕事が明確でない場合は、これらの業界の求人情報を検索してみるのもいいでしょう。上場企業でも中途採用を積極的に募集しているケースが多いです。
また、上記の業界は全国的に求人数が多く、男性・女性関係なく採用人数が多いのも特徴と言えます。さらに採用率も高いことから、転職回数を気にしない企業が多いです。
末永
具体的に上記の業界でどんな求人があるのか、自分に合う求人があるのか気になる人はリクルートエージェントやdodaなどの転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントは非公開求人を含め、転職回数が多くても不問の企業を教えてくれます。簡単な登録を済ませると、あとは全て無料でサポートしてくれるので、利用して損はないでしょう。
おすすめの大手総合型転職エージェント
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リクルートエージェント
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顧客満足度No.1!サポートが手厚い定番エージェント
海外では「転職は当たり前」の文化
ちなみに、アメリカや韓国など海外では「転職は当たり前」の文化のため、優秀な人ほど転職を繰り返す傾向にあり、グローバル展開している外資系企業も転職回数を気にしない業界だと言えます。
海外では「厚遇(キャリアアップ)を求めて転職するのは当然」「何度も転職できる実力がある」という価値観があり、日本と違い転職回数が多いことが当たり前です。実際に、日本の平均在籍年数は12.1年に対して、アメリカの平均在籍年数は4.2年だそうです。
そのため、転職回数が多いことを気にしている人は、海外を視野に入れてみるのもありですね。
参考:データブック国際労働比較2019|独立行政法人 労働政策研究・研修機構
転職回数が多い人の職務経歴書の書き方
このパートでは、転職回数が多い人の職務経歴書の書き方について紹介します。転職回数が多い場合の職務経歴書の作成方法ですが、多くても3ページ以内に収めるようにしましょう。
仕事の内容が統一されている場合は、これまでの経験を箇条書きにして「営業経験通算●年」と省略記載するのが良いですね。面接官も職務経歴書の内容を理解しやすくなるからです。
経歴詐称に注意
職務経歴書にはどれだけ転職回数が多くても抜け漏れなく記載する必要があります。「7回も転職していたら1回分くらい書かなくてもバレないでしょ」と考えるのは辞めましょう。
1つでも抜けていたら、それがただの記入漏れでも「偽装した」「経歴詐称扱い」になって解雇される、損害賠償請求される可能性があるからです。経歴詐称の末路は、悲惨な結果になります。
末永
企業側は過去の源泉徴収票を見て確認することができるので、嘘をついてもばれてしまいます。
雇用保険が発生している=就業経験とみなされるケースが多いため、就業期間に関係なく雇用保険が発生していれば履歴書に書くよう注意しましょう。
アルバイトから正社員を目指す場合
アルバイト・パートから契約社員や正社員を目指す場合でも、履歴書と一緒に職務経歴書を書きましょう。その際、補足としてアルバイトの記載を忘れないようにしておきましょう。
無職期間が長いよりは、数回転職していたとしてもアルバイトを続けている方が、働きたいという意欲のアピールになります。
その際、業務内容だけでなく、その仕事に対するスタンスを記載すると良いでしょう。
アルバイトと社員の1番の違いは「責任を負うかどうか」です。そのため、職務経歴書では自身の担当業務に責任感を持って働いていた経験をアピールすることで、正社員として採用されやすくなりますよ。
フリーターや派遣社員から正社員になる方法については、以下の記事でも解説しています。あわせて参考にしてみてください。
転職回数が気になる人は、まずは転職エージェントに相談しよう
この記事を読んでいる人の中には「何度も転職を繰り返したのにいまだに自分に合う企業が見つからない」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか?もしかしたら「仕事が決まらなくて苦しい」と悩んでいる人もいると思います。
末永
もしこのような悩みを1人で抱えているなら、言える範囲で大丈夫なのでまずは転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントを利用するメリット
- 転職回数が多い理由についてフォローしてくれる
- 一気通貫で手厚いサポートが受けられる
転職エージェントを利用する大きなメリットは、転職回数が多い理由についてフォローしてくれることです。
例えば、退職理由が個人の責任ではなく会社に責任がある場合には、企業側にその旨を伝えてフォローしてくれます。具体的には、「月の残業時間が100時間を超えている」「夜中や休日に上司から呼び出される」などが該当します。
また、手厚いサポートが受けられる点も転職エージェントの魅力です。
自己分析を一緒に行い、やりたいことや適職を見つけてくれるだけでなく、職務経歴書の書き方や面接対策・年収交渉・円満退職のためのレクチャーなど一気通貫でサポートしてくれますよ。
末永
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