
看護師の異動はつらい?理由・選ばれる人の特徴・慣れる方法をプロが解説
総合病院など複数の診療科病棟がある職場では、看護師にも異動(配置転換)があります。理由や年数は病院によって異なります。
この記事では、異動がある理由や必要性、異動に納得できない場合の対処方法について紹介します。
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看護師は3年程度で異動することが一般的
総合病院や大学病院など、複数の診療科病棟がある大きな病院の場合、看護師の異動(配置転換)は当たり前のようにおこなわれています。
異動時期・異動方法は病院によって異なりますが、3〜4年間隔で異動するのが一般的です。
※事情があれば1年前後で異動を命じられるケースもあり、異動先も病棟間だけでなく、病棟から検査室や透析室へ異動することもあります。
なお、新人・既卒看護師の採用時に、異動があることを求人票に記載する病院もありますが、異動自体は当然のものとして、求人票には何も記載されていないこともあります。
部署異動で選ばれる看護師の特徴
異動(配置転換)は基本的に看護師自身の事情もしくは病院側の事情によって実施されます。
看護師自身の事情であれば、看護師が異動希望を申し出た結果で異動する場合です。
例えば
違う診療科に移りたい、系列病院に異動したいなど、看護師自身が異動を望んでいる場合は、部署異動の対象者に選ばれやすくなります。
病院側の事情は、人員調整や人材育成を目的に異動させる場合です。人員調整であれば人手不足になった部署へ、余裕のある部署から人員を異動させます。
例えば
人手不足の部署は基本的に即戦力となる人員異動となるため、異動対象として選ばれる人は基本的な看護スキルを保有している看護師が対象となる場合が多いです。
人材育成の観点から病院側が異動させる場合は、幅広いスキル・技術を身に付けてもらうために、ジョブローテーションの一環として異動させます。
この場合、若手看護師が対象者になりやすく、現時点で能力を最大化できていないと判断された看護師や、今後適切なキャリア形成をしていってほしい看護師が対象となることが一般的です。
逆にほとんど異動しない人は、看護師本人が異動希望を持っていないことはもちろん、優秀なので現職場から手放してもらえなかったり、スキル不足で引き取り手がいなかったり、といった特徴もありますね。
異動よりも新しい環境で働きたいのなら転職を検討するのも1つの方法です。
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看護師の転職事情や転職難易度について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
看護師の異動で選ばれる人・異動しない人の特徴
自分は何で異動なんだろう、あの先輩はずっと同じ部署だな、と感じたことがある人も多いはずです。ここでは、異動の対象になりやすい看護師、なりにくい看護師の特徴を整理します。
異動で選ばれやすい看護師の5つの特徴
異動対象に選ばれやすい看護師には、いくつかの共通点があります。
選ばれやすい看護師の特徴
- 基本的な看護スキルがしっかり身についている中堅
- 適応力が高く、新しい環境にも素早く馴染める
- 後輩への指導力があり、異動先でリーダー役を担える
- 本人から異動希望を出している
- 若手で伸びしろが大きく、ローテーション育成の対象
特に重要なのは即戦力として現場の業務をこなせる基礎スキルと、適応力の高さの2点です。看護師長は人員調整の場面で、業務の立ち上がりが早く現場の混乱を最小化できる人材を優先的にリストアップします。
加えて、後輩の指導や業務改善の旗振り役ができる人は、新しい部署の空気を入れ替える役として呼ばれることが多くなります。
本人にとっては負荷の高い配置に映る場合もありますが、実際は信頼されているからこそ呼ばれているケースがほとんどです。
異動しない人・異動が少ない看護師の特徴
何年も同じ部署にとどまる看護師にも、いくつかの共通点があります。
異動しない看護師の特徴
- 専門性が高く、現部署で代替が利きにくい人材
- 認定看護師・専門看護師など固有の資格を持つ
- 本人が異動を希望せず、現職場での定着を望んでいる
- 育児・介護などライフイベント上の配慮が必要
- 業務遂行に課題があり、引き取り手が見つかりにくい
異動が少ない=評価が低い、とは限りません。手術室・透析室・ICUなどの専門性が高い部署では、新人を一人前に育てるのに2〜3年かかるため、長く働いてもらうほうが病院にとってもプラスになります。
中には、他部署が引き取りたがらないから異動先が決まらない、というケースもあります。
自分が選ばれる側か、異動しない側か、師長との面談で直接聞いてみるのが一番確実ですよ。
異動が多い人は評価が低いわけではない
3〜4年スパンで複数の診療科に異動する看護師の中には、自分は使い回されていると感じてしまう人もいます。
ただ実際は逆で、新しい環境にすぐ馴染めて頼れる人だからこそ、多くの部署から指名されているケースがほとんどです。
特に大学病院や急性期総合病院では、将来の管理職候補に対して計画的にローテーションを組みます。いくつもの診療科で働いた経験は、看護師長や看護部長を目指すときに大きな強みになります。
異動の多さに不安を感じたら、自分のキャリアプランと照らし合わせて、この経験がどう活きるかを看護部長と話す機会を作ってみてください。意図を共有できれば、納得感を持って取り組めるはずです。
看護師を部署異動させる理由
看護師を異動させる理由も病院によってさまざまです。ここでは看護師が部署異動する際に考えられる理由を5つ紹介します。
スキルと経験の向上
定期的に部署異動を実施することで、その看護師が持っているスキルや経験値を高める効果が期待できます。
看護師自らが異動希望を出して異動する場合はもちろん、病院からの辞令で異動する場合も、働いてみると自分に合っていて予想以上に能力発揮できたというのはよくあるケースです。
病院側も看護師一人ひとりの特性を見極め、どの業務に適性があるかを見抜くことは簡単ではありません。
配置転換を通じて実際にいくつかの業務を経験させることで、強みや弱みが明確になるため、適材適所の判断が可能になるのです。
また、病院側の理由として、幅広い業務を経験させることで、高スキルで汎用性の高い看護師を育成したいというものもあります。
看護師は業界全体で慢性的に人手不足が続く業界であり、人員不足になった場合も、すぐに追加要員を確保できるとは限りません。
そのため、既存の看護師を育成し、定着化させることで、人材採用にかかるコストを圧縮したい意図もあります。
人員調整
病院側の意図として人手不足に陥っている部署へすぐに看護師を配置したり、今後病院をあげて注力したい事業領域などがあった際に、必要なスキルをもった看護師を異動させるケースがあります。
求人を出すことで病院外からの人材確保も可能ですが、病院内のルールや環境に慣れた看護師を配置転換させることで、迅速に欠員を補充するのが目的です。
キャリア開発の支援
人事異動で強制的に業務内容が変わるので、異なる診療科・部署での経験を積む中で看護師自身の適性を把握することが可能です。
看護師自身の強みと弱みを明確化し、将来の意向・方向性を具体化させることで、キャリア開発の支援につながります。
また、看護師自身のメリットも大きく、複数の部署や業務を経験することで、医療・看護に関する多角的な視点が身につきます。
身に付けた技術やスキルを応用する力や専門性を高めることもできますね。
職場環境の改善
定期的な人事異動で職場の人間関係をリフレッシュする効果があります。他部署での経験や知見を通して異動先の業務を見ることで、異動先部署の看護師がこれまで思いつかなかったアイデアや課題に気付く機会が増やせるのです。
部署内のメンバーが固定化されていると、仕事のマンネリ化によって看護師の業務意欲が低下してしまう場合がありますが、定期的に人材異動があると異動者や周りの看護師のモチベーションは向上し、結果として職場活性化につながります。
組織の活性化
人事異動を通して病院内のコミュニケーション活性化やリレーション構築を促す目的もあります。
さまざまな部署を経験する中で、看護師は自ずと病院の部署内外に多くの知り合いを作ることができます。複数の部署が関連するような業務があった場合も、異動者が橋渡し役となり、部署間の連携をスムーズに進めることが可能です。
基本的に看護師は異動を拒否できない
人事異動は基本的には拒否できません。人事異動は業務命令であり、これを拒否すると業務命令違反になる可能性が高くなることから、場合によっては懲戒処分となる可能性もあります。
看護師に限らず、日本では正社員として働く場合、終身雇用のように長期的に働くことが前提です。そのため、会社・組織への雇用規制(労働者を簡単に解雇できないよう制限する法的規制)は厳しく設定されています。
一方で、会社・組織は労働者に対して強力な人事権を持っており、労働者は人事異動を原則的に拒否できないものとされているのです。
「今の診療科でやりがいを感じていたが異動を命じられてつらい…拒否できるのだろうか?」と悩みを抱えている人は、転職を検討してみてはいかがでしょうか。
転職市場において看護師は売り手市場であり、一定以上の業務経験は大きなアピールポイントとなります。
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異動を拒否できる場合もある
人事異動は原則として拒否はできませんが、人事異動によって看護師の仕事や生活に大きな影響を与えることは事実なので、理由があれば拒否できるケースもあります。
たとえば、雇用契約書で勤務地や職務内容が限定されている場合は、契約内容から大きく外れる異動に対しては契約違反として断ることが可能です。
また、介護や育児といった個別の事情によって異動・転勤が難しく、辞令に従うと異動者への影響が大きくなる場合は拒否できる可能性もあります。
ただし、この場合は病院側の配慮によって人事異動が取り消されることになるので、必ずしも拒否できるとは限りません。
拒否や見直しが認められやすい主なケースは以下の4つです。
拒否・見直しが認められやすい4つのケース
- 雇用契約書で勤務地・職種が限定されている
- 育児・介護で異動先に通えない
- 適応障害・うつ等の健康上の理由がある
- 人事権の濫用と認められる
育児・介護休業法では、3歳未満の子を養育する労働者や要介護家族を抱える労働者について、転勤に伴う不利益が大きい場合に配慮義務を定めています(出典:育児・介護休業法第26条)。
診断書や保育園からの通知書など客観的な根拠を添えて相談すると、話が早く進みます。
健康上の不調がすでに出ている場合は、産業医面談や医療機関の診断書をもとに辞令の見直しを求めることが可能です。労働契約法第5条で、企業は労働者の安全に配慮する義務(安全配慮義務)を負っています。
加えて、辞令の目的が著しく不当で本人に与える不利益が大きい場合、人事権の濫用として無効と判断される余地があります。
退職を促す目的での遠方への配置や報復目的の異動などが典型例で、判例上は以下のような条件を満たすものが該当します。
人事権の濫用と判断されやすい条件
- 業務上の必要性が説明できない異動
- 不当な動機・目的(報復・退職強要など)が見える
- 本人が被る不利益が通常受忍すべき範囲を著しく超える
該当しそうな場合は、労働組合や都道府県の労働相談センター、弁護士など外部の専門家に早めに相談してください。
異動(配置転換)を拒否すると職場で働きにくくなる可能性があります。その場合は現在の職場に固執せず、他の医療施設も検討してみることをおすすめします。
看護師を求めている医療施設はたくさんあります。中には異動がなく、希望の仕事ができる施設も存在しています。
まずはどんな求人があるのかを確認する意味で転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
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看護師を部署異動させるメリット・デメリット
看護師の異動(配置転換)にはメリット・デメリットのどちらも存在します。ここでは代表的なメリット・デメリットを紹介します。
看護師を部署異動させるメリット
看護師が異動(配置転換)するメリットとしては、異動することによって新しいスキルが身につくことがあげられます。
いつまでも同じ病棟で働いていては、仕事の内容も固定されてしまい、スキルアップに限界があります。
新しいスキルを身につけることができれば、キャリア形成にも役立ちます。また、転職して新しいキャリアを身につけるより、異動したほうが同じ病院内なので勝手が分かっている分、新しい職場にも馴染みやすいのもメリットです。
また、病院側のメリットとして、マンパワーの調整や人間関係のリセットがあげられます。特定の場所で看護師の離職や休職が続くと、マンパワーが不足し、そこで働く看護師にだけ負担が大きくなるので人事異動で調整するのです。
ほかにも、長い間職場で働く人が固定されていると、働く者の間で軋轢が生じ、話し合い程度では解決できなくなることも珍しくありません。
定期的に看護師を異動させることで病院内を活性化させ、職場を働きやすくするメリットもありますね。
看護師を部署異動させるデメリット
看護師が異動(配置転換)するデメリットとしては、モチベーションの低下があげられます。異動先の希望を聞いてくれる病院もありますが、必ずしも希望が通るとは限りません。
病院によっては本人の希望を一切聞かずに異動をおこなうこともあります。
「異動先がまったく希望していない部署で、キャリア形成にも役に立ちそうにない」場合、モチベーションが一気に低下してしまうケースも珍しくありません。
また、異動直後は新しい人間関係を作りながら仕事も覚えなくてはならず、負担が大きくなります。
異動先の人間関係にすんなり馴染めればいいのですが、苦手な人が多い場合、「指導をうまく受けられない」「新しい仕事を覚えようとしてもうまくいかない」と悩むこともあるかもしれません。
病院側のデメリットとしては、看護師の専門性が育ちにくい、人事異動に伴う運用コストがかかるなどのデメリットもありますね。
看護師が異動先に早く慣れるコツ
希望するかどうかに関わらず、病院で勤務している以上、人事異動は避けられません。ここからは看護師がいち早く異動先の業務に慣れるためのコツを3つ紹介します。
異動先の情報収集をする
同じ病院内といっても部署や診療科が違えば、職場のルールは異なります。元部署と比較し、元部署でのやり方に固執したり、非効率に感じてしまったりする場合も、まずは新しい環境のルールを素直にインプットすることが重要です。
また、人間関係も事前に押さえておきましょう。○○に関することは○○さんに質問する、などあらかじめ相談先を見つけておきます。部署内のパワーバランスも押さえておくと、問題発生時もスムーズに対処できますよ。
異動先へ早めに挨拶をする
異動先の看護師長や先輩看護師、同僚看護師などに対しては早めに挨拶に行きましょう。全員の前で1度に挨拶できない場合も、部署内の全ての関係者と対面で挨拶できるようにします。
お互いに初対面の場面では挨拶から人柄や態度をチェックされるので、好印象が与えられるようにすることが重要です。
うまく話すというよりも、誠実さや真面目さ、協調性などが伝わるように、笑顔を絶やさず、ハキハキと話すことを意識してみてください。
先輩看護師を真似する
「職場の人が分かりやすく仕事を教えてくれない」場合は、まず先輩看護師の仕事ぶりをまねしてみましょう。
人の動きを観察していれば、どんな風に仕事をしているか分かってきます。そのうえでどうしても分からないことを質問してみると良いですね。
看護師が異動に納得いかない場合の対処法
人事異動は原則として拒否できないので、納得できない場合は転職を検討するのもおすすめです。
ただ、毎日忙しく働く看護師が、日々の業務と転職活動を両立するのは容易ではありません。
初めての転職活動で何から始めていいのか分からない人や、忙しくて転職活動に時間がかけられない人、短期間で効率よく転職活動を進めたい人は、転職のプロである転職エージェントを頼りましょう。
特に、看護師の転職に強みを持つ転職エージェントを活用するのが良いです。
看護師向けの転職エージェントは、看護師向けの求人が豊富にあるだけでなく、転職サポートを受けることができます。
転職エージェントのサポート内容
- 求人の選定
- キャリア相談
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策
- 企業との面接調整やフォロー
- 面接同行
- 給料や待遇などの条件交渉
- 転職後のアフターフォロー など
転職エージェントでは、面談の際にキャリアアドバイザーが希望条件やライフスタイルを配慮して、マッチする求人を紹介してくれるので、異動とは違い希望が通りやすいです。
希望する診療科などが明確に決まっている場合も転職エージェントを利用してみると良いかもしれません。
看護師に特化した転職エージェントを利用すれば、元看護師など職種や業界に精通しているキャリアアドバイザーからのサポートを受けることができます。
自分とは異なる視点からアドバイスがもらえるので、選択肢も広がり転職成功率も上がりますよ。
転職を本格的に検討すべきかは、以下の4つのサインで判断しやすくなります。
転職を考えたほうがいい4つのサイン
- 半年以上経っても業務にやりがいを感じない
- 異動先の人間関係が深刻に悪化している
- 異動が頻繁で専門性を高められない
- 病院の方針と自分のキャリア観が合わない
人間関係の悪化はパワハラ・モラハラレベルに踏み込んでいる場合は早期判断が必要です。労働環境のハラスメントは本人だけで解決できる問題ではないため、外部相談窓口と並行して転職活動を始めるのが現実的です。
異動の頻度が想定の3〜5年を超えて続く場合は、病院の運用方針と自分のキャリアプランが噛み合っていない可能性があります。
看護管理者を望まない人に対して管理職前提のローテーションが続くケースは、双方にとって望ましくない結果になりやすいです。
これら4つのサインのうち複数当てはまっているなら、在職中から情報収集を始めるのが安全です。退職してからの活動は経済的プレッシャー下での選択になるため、結果的に妥協しがちです。
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転職エージェントは何か、おすすめの転職エージェントランキング、転職エージェントの評判は下記の記事もチェックしてみてください。
看護師が異動によるストレスを感じた場合
看護師はただでさえストレスを感じやすい職種ですが、それに異動という環境の変化を伴うとさらにストレスを感じてしまう可能性があります。
実際に、マイナビ看護師が発表している「看護師白書2022年度版」をみると、ストレスを「ほぼ毎日感じている」と回答した看護師が49.4%と、約半数が何かしらのストレスを抱えていることがわかりました。
看護師が抱えやすいストレスは以下の通りです。
ストレスの内容
- 上司や同僚との人間関係:62.4%
- 仕事の内容:50.3%
- 仕事量の多さ:47.2%
異動は、新しく人間関係が構築され、仕事内容も大きく変わる時期です。
看護師が抱えやすい原因の上位2つが該当しやすいため、異動の際のストレスには注意が必要です。
ストレスを感じてしまったら、休息やリフレッシュすることが大切です。
夜勤などの生活リズムが一定ではない看護師だからこそ、休むことはストレス解消に効果的だと言えます。
もし、それでもストレスが解消されないのなら、思い切って辞めて転職するという選択肢も前向きに検討してみてください。
ストレスを溜め込んでしまうと、病気のリスクが高くなります。希望しない異動先で約3年ストレスに耐えるのではなく、転職も視野に入れてみてくださいね。
体に出るサインは見逃さないでください。以下の症状が2週間以上続く場合、適応障害の入り口に立っている可能性があります。
要注意の身体的サイン
- 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める
- 食欲がない、または逆に過食気味になる
- 出勤前に涙が出る、吐き気がする
- 休日も仕事のことが頭から離れない
- 動悸・めまい・頭痛が続く
不調を感じた段階で、まずは院内の相談ルートを順番に使ってください。
院内の相談ルート
- 直属の師長または主任
- 看護部長または副看護部長
- 産業医または保健師
- 院内のメンタルヘルス相談窓口
師長との関係が良好なら直属の上司に率直に相談するのが早い解決策です。話しにくい場合は飛び越して看護部長に申し入れても問題ありません。
産業医面談は従業員50人以上の事業所で月1回程度実施されているので、保健師に問い合わせて予約を取ってください。
院内ルートで状況が改善しない場合、休職や転職も選択肢です。休職中は健康保険の傷病手当金(標準報酬月額の約2/3、最長1年6ヶ月)が支給されるため、生活面の不安は一定程度抑えられます。
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自分から部署異動を希望するときの伝え方と例文
「現部署を離れて別の診療科で経験を積みたい」「家庭の事情で別の施設に移りたい」と感じたら、自分から異動希望を出すことも可能です。希望を通しやすくするための伝え方と、実際に使える例文を紹介します。
異動希望を伝える3ステップ
異動希望は、思いついたタイミングで上司に話すよりも、段取りを踏んで伝えるほうが通りやすくなります。
異動希望を伝える3ステップ
- 上司に個別面談を申し出る(15〜30分程度)
- 異動希望の理由とキャリアビジョンを伝える
- 引き継ぎへの協力姿勢を伝え、現部署への感謝を表明する
面談を申し出る際は「相談したいことがあるので時間をいただけますか」と簡潔に伝えれば十分です。事前に話す内容を箇条書きでまとめておくと、本番で要点がぶれません。
異動希望の理由は、「現部署が嫌だから」というネガティブな動機ではなく「〇〇科でこういうスキルを身につけたい」というポジティブな動機で伝えるのが鉄則です。
上司は人事評価の判断材料として面談メモを残すので、前向きな表現を選んでください。
伝えるタイミングは人事異動の3ヶ月前まで
異動希望を伝えるタイミングは、次の人事異動が決まる時期から逆算して3ヶ月前までが目安です。多くの病院では、4月・10月の人事異動に向けて1〜2月、7〜8月に検討が始まります。
タイミングが遅れると「もう枠が埋まっている」「次回まで待ってほしい」と保留される確率が上がります。早すぎても忘れられるリスクがあるので、年に2回の面談機会で継続的に意思を伝え続けるのが理想的です。
現部署の繁忙期を避けることも重要です。年度切り替え直後やインフルエンザ流行期など、人手が最も必要な時期に異動希望を切り出すと、心象が悪くなりやすいです。
異動希望を伝えるときの例文
実際の面談で使える例文を、状況別に2パターン示します。
例文1:別の診療科への異動希望
現部署で3年間勤務させていただき、急性期看護の基礎をしっかり学ぶことができました。心から感謝しています。
次のステップとして、慢性期や緩和ケアの領域で長期的に患者さんに寄り添う看護を経験したいと考えています。将来は緩和ケア認定看護師の資格取得を目指しており、〇〇病棟での経験が大きな糧になると考えています。
引き継ぎは責任を持ってしっかり行いますので、人事異動のタイミングでご検討いただけますと幸いです。
例文2:系列病院・別施設への異動希望
家庭の事情で〇〇市への転居を予定しており、できれば系列の〇〇病院での勤務をお願いしたく相談に伺いました。
これまで〇〇病棟で培ってきた経験は、移動先でも活かせる業務領域だと考えています。引き継ぎは責任を持って進めますので、可能な時期で配慮いただけますと大変ありがたいです。
「現部署への感謝→将来ビジョン→引き継ぎへの責任」の三段構成にすると、上司にとって判断しやすい伝え方になります。
異動先の同僚への挨拶メッセージ例
異動が決まった後、現部署と異動先への挨拶も忘れずに行います。挨拶の例文を用意しておきました。
現部署への挨拶メッセージ(口頭)
本日付で〇〇病棟へ異動することになりました。〇年間、本当にお世話になりました。
入職当初、何も分からなかった私を一から育ててくださった師長、先輩看護師の皆さんに心から感謝しています。
新しい部署でも、ここで学んだことを大切に頑張ります。本当にありがとうございました。
異動先への挨拶メッセージ(口頭)
本日付で〇〇病棟から異動してまいりました〇〇です。これまで急性期病棟で〇年間勤務してきましたが、こちらの病棟は初めてなので、業務手順や病棟のルールを一から学ばせてください。
皆さまにご迷惑をおかけする場面もあるかと思いますが、1日でも早く戦力になれるよう努力しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
挨拶は短くてかまわないので、笑顔とハキハキした声を意識してください。第一印象の良し悪しは、その後の数年間の人間関係に影響します。
看護師の異動に関するよくある質問
看護師の異動(配置転換)に対してよくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。
異動先が合わずつらい場合
異動後の部署で仕事内容や人間関係に馴染めず、看護師を続けるのがつらいです。どうすればいいですか?
異動後は新しい職場に新鮮さを感じる一方で、職場に慣れるまで不安を感じたり気疲れしたりしますよね。
ただ、「早く成果を出さなければ」「早く周りとの関係性を作らなければ」と焦る必要はなく、「ルールや人間関係の情報収集」「気持ちの良い挨拶」「先輩社員の真似から始める」などのポイントをおさえることで、徐々に職場に溶け込めるようになります。
とはいえ、異動先部署に馴染めずストレスを抱えているのなら転職も1つの選択肢です。
転職エージェントを利用すれば希望条件に合う職場を探しやすく、職場見学で事前に雰囲気を理解できます。自分で探すよりも理想の職場に出会う確率は高くなりますね。
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異動先でキャリアを上げる方法
異動先で看護師としてのキャリアアップを目指すにはどういう方法がありますか?
まずは異動先の業務に慣れ、看護師として1人前にこなせることが大切です。
その上で更なるキャリアアップ・スキルアップを目指すなら、専門資格を取得する方法もあります。
たとえば、認定看護師や特定看護師を目指したり、診療科ごとの専門資格を取得するのが良いですね。
2年目で異動になったら早すぎる?
新人看護師ですが、2年目で別の病棟に異動になるのは早すぎませんか?
2年目での異動は決して珍しくありません。
基礎が固まる前に幅広く経験させたい育成方針の病院や、欠員補充のタイミングが重なった場合に発令されます。
ハードに感じる時期ですが、将来の汎用性を高めるチャンスでもあります。
師長に「自分の何を伸ばしてほしくての異動か」を確認すると納得感が深まりますよ。
病棟異動を履歴書にどう書けばいい?
病棟異動を経験したのですが、転職時の履歴書にはどう書けばいいですか?
履歴書の職歴欄には、病院名と所属部署をセットで記載します。
たとえば「2022年4月 〇〇病院 入職(急性期内科病棟配属)」「2024年4月 同 ICU配属」と書くと、異動歴が一目で分かります。
職務経歴書では、各部署で習得したスキル・症例・人数管理経験を箇条書きで補足すると、転職先での評価につながりますよ。
異動先の業務に慣れるまでどのくらいかかる?
異動先で業務に慣れるまで、どのくらいの期間を見ておけばいいですか?
業務の基本的な流れに慣れるまで3ヶ月、戦力として業務をこなせるようになるまで半年〜1年が目安です。
手術室・ICU・救急など特殊性が高い部署は、自走できるまで1年以上かかるケースもあります。
焦らず、期間別の心の変化を把握しておくと乗り越えやすくなりますよ。










ちなみに看護師は年度始めの4月と10月の異動が多い傾向にあります。