看護師の転職は難しい?採用事情や難易度・失敗しないコツを徹底解説!

看護師の転職は難しい?採用事情や難易度・失敗しないコツを徹底解説!

    看護師の転職は難しいのか、中途採用事情や難易度について現役エージェントが徹底解説します。

    内定を獲得するポイントのほか、おすすめの職場や辞めるタイミング、失敗しないためのコツも説明していきます。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は1,800万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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看護師の転職は難しくない

厚生労働省が令和元年に公開した「医療従事者の需給に関する検討会 看護職員需給分科会 中間とりまとめ案」によると、看護師の求人倍率は全都道府県で1.0倍、全国値では2.36倍となっていて、看護師の転職は比較的しやすいです。

転職市場としても売り手市場となっているので、現在看護師の転職はよりしやすくなっています。

また看護師の場合は専門スキルをもっているので、一般的な職種と比べると転職回数が多いといって、転職が不利になるのは少ないです。

不利になるとしたら、在籍1年未満での転職が多いケースです。在籍期間が短い職歴が多いと、採用してもすぐに辞めてしまうのでは?という不安を医療施設側が感じてしまう可能性があります。

転職時期としてベストなのは、同じ病院に勤務してから約3年経ってからです。

同じ病院に3年ほど勤務してから転職をすれば、退職金をもらえたり、転職先の病院からリーダー候補としてのオファーをもらえる可能性があり、年収アップも見込めます。

看護師の転職事情や転職回数、勤続年数で転職がどのように変わるのか、詳しくは以下の記事をご確認ください。

看護師が内定を獲得するための転職面接のポイント

看護師が転職を成功させやすくなるか失敗させやすくなるかは、以下の項目をどうクリアするかで変わります。

以下から詳しく解説していきます。

履歴書と職務経歴書の書き方

履歴書の基本的な書き方は他の職種と相違ないですが、看護師の場合は職歴欄に自分が勤務していた病院名の後に所属していた科の名前を書く必要があります。

また職務経歴書にはどのような業務をおこなってきたのかを深掘りして書いてください。

自己PRの仕方

自己PRをするときは「自信があること」「実績やスキル」「成功したこと、上手くいった経験」を具体的に伝えるのがポイントです。

病院側に自分を採用することのメリットを明確に伝えられるようにするのが重要です。

以下の記事に、自己PRのポイントを詳しく記載しているので、合わせてご確認ください。一般企業向けの記事にはなっていますが、看護師の面接でも通用する内容となっています。

転職理由の伝え方

多くの病院と各施設が転職理由を聞いてくるのは、主に以下の内容が知りたいためです。

  • 同じ理由で退職することがあるかどうか
  • その人はどういう人柄なのか
  • うちの病院と合っているか

転職理由の内容は、前職を退職した理由に繋がるものになりますが、退職理由がネガティブな場合であっても、できるだけポジティブな内容に言い換えるのが良いです。

志望動機の伝え方

病院や施設が志望動機を聞くのは、以下の理由が多いです。

  • 医療施設側と応募者のニーズがマッチしているか
  • 自分の仕事選びの軸が整理できているか

志望動機を伝えるときは、転職したい病院や施設を調べて「なぜその病院や施設に志望したのか」を説明できるようにするのがポイントです。

また志望動機と転職理由に一貫性を持たせられたら、キャリア設計を考えての転職だというのが、応募した病院や施設に伝わりやすくなります。

面接のマナーと受け答え

面接でよく聞かれる質問は本番前に対策しておきましょう。

よく聞かれる質問としては、以下の内容が多いかと思います。

よく聞かれる質問

  • 長所と短所を教えてください
  • 仕事をする上で大切にしていることは何ですか

また逆質問も大抵の面接では聞かれます。この逆質問では、病院や施設は以下の点が気になっているケースが多いです。

逆質問で知りたいこと

  • 就職意欲の高さ
  • 地頭の良さ
  • 転職の軸がしっかりしているか

面接の基本的なマナーについても、面接当日の前に予習しておくのがおすすめです。

【辞めたい理由別】看護師におすすめの転職先

多くの看護師は、職場の人間関係や労働環境などが原因で仕事を辞めてたいと思っており、これは全体で約7割いることが「2017年看護職員の労働実態調査」でわかっています。

そこで仕事や辞めたい理由別に、おすすめの転職先を以下の一覧で紹介します。

辞めたい理由 おすすめの転職先
今より楽な仕事がしたい ・クリニック
・検診センター
・介護施設
保育園
・外来
資格を活かしたい ・企業内の医務室や健康管理室
・保険会社などのコールセンター対応
・治験コーディネーター
・臨床開発モニター
・クリニカルスペシャリスト
ワークライフバランスの充実 ・クリニック
・検診センター
・介護施設
保育園
ブランクがある ・検診センター
・外来
・介護施設
保育園
もっと稼ぎたい ・夜勤専従の看護師として働く
・訪問看護
キャリアアップしたい ・専門看護師の資格を取得する
看護師以外の仕事がしたい ・治験コーディネーター
病院以外で働きたい 保育園
・介護業界
・訪問看護
・検診センター
・企業
・派遣や単発で稼げる仕事
・自宅で可能な仕事

現在の職場に不満があり、転職を検討している人は合わせて以下の記事を確認してください。上記の一覧の項目ごとに詳しく記載している記事もあるので、当てはまった内容がある人は、合わせて該当する記事をチェックしてみてくださいね。

転職活動のスケジュールや辞めるタイミング・退職方法

次に看護師が転職をするタイミングや退職方法について、詳しく解説していきます。

看護師のおすすめ転職スケジュール

看護師が転職活動を始めるのにおすすめのスケジュールは以下の通りです。

転職活動を始めるタイミング 退職する3ヶ月前
転職しやすい勤続年数 3年以上から
転職先で勤務開始する時期 4月と10月

転職活動の詳しいスケジュールについては、以下の記事をご確認ください。

上手い退職交渉の方法

現在勤務している病院と退職の交渉をするときは、自分がすでに退職することを決意しているなら、相談という形で退職の話を切り出すと失敗してしまう場合があります。

相談という形で話を切り出すと、病院側に引き止めの余地を感じさせてしまったり、まだ迷っている段階と思われて後回しにされてしまう可能性があるためです。

また一方的に退職を許可してくれない場合は、事務課に直接話してしまうのも手です。

看護師の退職方法について、詳しくは以下の記事をご確認ください。

今の不満の裏返しはキケン!転職に失敗しないために考えてるべきこと

転職をするときは、現在勤務している病院への不満を解消するためだけに、転職先の条件を決めてしまうと転職が失敗するリスクがあります。

転職をするときは自分にとって譲れない条件は何かを整理してから、転職先の条件を優先順位を付けて選んでいきましょう。

現在の病院の不満点だけを解消しようとして転職してしまうと、他の譲れない条件が見えておらずミスマッチに繋がってしまう可能性があります。

看護師は転職サイトを使うべき?

看護師が転職サイトを使うメリットは主に以下の点にあります。

転職サイトを使うメリット

  • 得られる情報が増える
  • 内定率が上がりやすい
  • 自分にマッチする求人を探せる

反対に、以下のようなデメリットもあります。

転職サイトを使うデメリット

  • 担当者からの連絡がしつこい
  • 希望と違う求人を紹介される
  • 転職を急かされる
  • 転職後に想像とのギャップを感じてしまう

メリットの詳しい内容やデメリットの解消方法については、以下の記事に記載しています。

おすすめの転職サイト

ここまで読んでみて、転職活動をするときは転職サイトを使ってみたい!と思った看護師は、筆者がおすすめする以下の転職サイトの使用を検討してみてください。

これから紹介する転職サイトは、サイトごとに特徴があるので自分に合っていそうな転職サイトを探してくださいね。

また以下の記事に転職サイト・転職エージェントのランキングと口コミをまとめていますので、合わせてご確認ください。

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看護師向け転職サイトの参考文献

記事を書く際に参考にしたデータやサイトを掲載しておきます。

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