
看護師の転職回数は何回で不利になる?平均どれくらい?多い場合の対策も必見!
看護師の転職回数の目安は平均何回か、何回から採用で不利になりやすいのかを、日本看護協会の勤務先数データをもとに現役エージェントが解説します。
転職回数が多い看護師の面接での伝え方や履歴書・職務経歴書の書き方、転職を繰り返さないための方法も紹介します。
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看護師の転職回数は平均2回ほど
転職経験がある看護職員の勤務先数は平均3.1ヶ所です。転職回数に直すと、平均2回ほどが目安です。
日本看護協会の「2025年看護職員実態調査」によると、転職経験がある看護職員は全体の50.9%と約半数です。保健師なども含む調査で、看護師の目安として使えます。
転職経験の有無と、転職経験がある看護職員2,255人の勤務先数の分布は次の表のとおりです。
| 転職経験 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| あり | 2,255人 | 50.9% |
| なし | 2,137人 | 48.2% |
| 無回答・不明 | 38人 | 0.9% |
| 勤務先数 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1〜2ヶ所 | 1,057人 | 46.9% |
| 3〜4ヶ所 | 811人 | 36.0% |
| 5〜6ヶ所 | 241人 | 10.7% |
| 7ヶ所以上 | 98人 | 4.3% |
| 無回答・不明 | 48人 | 2.1% |
| 平均 | 3.1ヶ所 | |
出典:日本看護協会「2025年看護職員実態調査」(2026年3月公表)
勤務先数は今の職場も含んだ数のため、転職回数より1つ多くなります。勤務先3ヶ所なら転職2回です。
転職経験がある看護職員のうち、勤務先4ヶ所以内(転職3回以内)の人が8割を超えます。勤務先5ヶ所以上(転職4回以上)は約15%と少数派です。

一般企業でも転職が珍しくないので、回数そのものが選考の通過率に与える影響は大きくありません。
転職した回数を気にして応募を諦めるより、転職理由を説明できる準備のほうが大事ですよ。
看護師の転職は何回から不利になるのか
看護師は転職回数が多くても、ほかの職種ほど採用で不利になりにくいです。
看護師としての知識や経験・専門スキルはどの現場でも活かせるうえ、人材の流動性も高いためです。正規雇用の看護職員の離職率は11.0%で、離職も転職も珍しくありません。
出典:日本看護協会「2025年病院看護実態調査」(2024年度の離職率)
一方で、短期間での転職を繰り返していると「採用してもすぐに辞めるのでは?」と書類選考や面接で落とされる場合もあります。
多いと見られやすい目安は、転職経験がある看護職員でも少数派になる転職4回以上(勤務先5ヶ所以上)です。
ここからは、看護師がどんな場合に転職回数で不利になりやすいかを、3つに分けて説明します。
1年未満の早期離職を繰り返すと不利になりやすい
転職回数が多くてもネガティブな評価になりにくいですが、早期離職や1年未満の短期離職が多いと不利になる可能性があります。
看護師としてのスキルや経験が浅いと思われやすく、離職理由によっては長期就業に不安があると判断される可能性があるからです。
早期離職の背景には、以下のようなミスマッチがあります。
早期離職につながりやすいミスマッチ
期待していた業務を担当できない
給料や勤務時間などの条件が聞いていた話と違う
人間関係のストレスが大きい
1年未満で退職していた場合も、採用担当者が納得できる離職・転職理由を伝えられるように準備してください。

1年未満の早期離職は、新しい職場とのミスマッチが原因になっているケースが多いです。
勤務条件や配属先の業務内容など、多くは応募前の確認で防げるものですよ。
看護師1年目で転職するか迷っている人は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
転職回数が多い看護師が持たれやすい懸念
転職回数が多いと、採用担当者に以下のようなネガティブな印象を持たれる場合があります。
持たれやすいネガティブな印象
また転職を繰り返してすぐに辞めるのでは
経験が浅くスキルが十分に身についていないのでは
人間関係になじめないのでは
トラブルを起こしやすいのでは
実際に、転職回数が多い看護師の体験談を紹介します。
5回以上の転職回数の事例
転職回数5回で、6回目の転職活動では面接官に「長く働ける自信はあるか」「何もやり遂げていないのではないか」と質問されました。
どう答えるかで採用が分かれると思います。私は上手く答えられずに、結局不採用となってしまいました。転職活動は長期戦を覚悟しています。(30代/女性)
10回以上の転職回数の事例
転職回数10回以上になると書類選考が通りづらいです。ごく稀に面接まで進めますが、明らかに人手不足で雰囲気も良くない求人元がほとんどです。
自分の希望条件を満たす求人は少ないので、消去法で求人を選んでいます。(40代/女性)
転職回数が多い人は、退職理由と志望動機の伝え方を準備しておきましょう。採用担当者に安心してもらいやすくなります。
年代別に見られやすいポイント
転職回数が与える印象は年代でも変わります。あくまで目安ですが、採用担当者が気にしやすいポイントは以下のとおりです。
| 20代 | ●2〜3回転職している ●転職理由が後ろ向き(残業時間・休暇など) ●今後のキャリアが不明確 など |
|---|---|
| 30代 | ●4回以上転職している ●コミュニケーション力をアピールできない ●ライフ設計が不明確 など |
| 40代 | ●5回以上転職している ●人柄の良さをアピールできない ●これまで培ったキャリアを上手くアピールできない など |
20代の看護師は、まだまだ伸び代があると判断される年代です。キャリアアップやスキルアップを前向きに考えていると伝えられれば、懸念されにくくなります。
30代は結婚や出産などのライフイベントを迎える年代です。今後のキャリアと両立の見通しを話せないと、業務経験が豊富でも選考が進みにくくなります。
後輩指導やチーム管理の経験がある30代は、指導力やマネジメント力もあわせて伝えてみてください。
40代はこれまでのキャリアが評価される年代です。応募先の医療施設のニーズに合うポイントを、即戦力として強調するのが重要です。

40代は幅広い経験のアピールに寄りがちですが、経歴の羅列はおすすめしません。
応募先が困っている業務に絞って、貢献できる経験から話すと伝わりますよ。
転職回数が多い場合の選考対策は、以下の記事もあわせて参考になります。
転職回数が多い看護師の面接対策
転職回数の多さより、書類選考や面接で見られるのは転職理由と志望動機です。
ここでは、転職回数が何回もある看護師が選考を通過するためのコツを3つ紹介します。
これまでの退職理由をごまかさない
退職理由はごまかさず、事実を伝えましょう。
人間関係のストレスや残業の多さ、給料などの待遇面が理由でも、嘘をつく必要はありません。
ただし、職場の不平不満をそのまま並べると悪印象につながります。改善のために行動したことをあわせて伝えると、採用担当者が納得しやすい退職理由になります。
退職理由を伝えるときのポイント
事実を隠さず正直に話す
不平不満をそのまま伝えない
改善のために行動したことを付け加える

チームワークが大切な看護師の仕事では、他責な姿勢はマイナス評価につながりかねません。
「積極的に相談や改善を試みたが解決しなかった」という流れで話せると印象が変わりますよ。
退職理由とつながる志望動機を作る
転職回数が多い場合は、志望動機・転職理由を明確にして熱意を伝えるのが大切です。
入社後にやりたいことをはっきり話せると、面接官の「またすぐ辞めるのでは」という心配を減らせます。
書類選考や面接では、以下のようなポイントを伝えられると説得力が高まります。
伝えたいポイント
どのようなキャリアを歩みたいか
看護師としての今後の目標
どのように成長していきたいか
面接でよく聞かれる質問や転職理由の答え方は、以下の記事で詳しく解説しています。
一貫性のある説明が大切
転職回数が多い場合、これまでの経歴や志望動機・自己PRに一貫性を持たせて説明するのが大切です。
看護師は専門職のため、何回転職していても次の転職先には困りにくいです。ただ、話に一貫性やストーリー性があると、採用担当者に志望度・熱意が伝わりやすくなります。
志望動機と転職理由がかみ合っていない例と、伝わりやすい例は以下のとおりです。
NG例
- 志望動機は「寄り添った看護がしたい」なのに、転職理由が「人間関係が悪かった」
OK例
- 寄り添った看護ができるようにコミュニケーション力を磨いた、と前向きな行動を話す
- 患者や家族の不安に寄り添いながらケアできる環境に魅力を感じた、と具体的に話す
アピール内容に一貫性があるか、ストーリーとしてつながっているかを確認しながら準備するのがおすすめです。

採用担当者に響く転職理由や志望動機が思い浮かばない場合は、転職エージェントに相談してみてください。
「転職回数が多くても前向きに伝わる言い方を教えてほしい」と具体的に頼むと、詳しいアドバイスをもらえますよ。
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転職回数が多い看護師の履歴書・職務経歴書の書き方
転職回数が多い場合も、履歴書・職務経歴書には原則すべての経歴を記載します。
応募先によっては、応募者が以前の病院・クリニックでどう働いていたかを調べる前職調査をおこなうためです。
入社後に、雇用保険被保険者証や年金手帳の記録から過去の職歴がわかるケースもあります。

職歴をわざと省くと、経歴をごまかしたと疑われます。
最悪の場合は内定取り消しや解雇もありえます。経歴はすべて書いてくださいね。
履歴書の書き方
履歴書の職歴欄には、原則すべての職務経歴を書きます。
転職回数が多くて職歴欄に収まりきらない場合は、以下のように工夫しましょう。
職歴欄に収まらないときの工夫
直近の職歴を詳しく書き、それ以前は1行に要約する
学歴は高校卒業から書く
派遣は派遣元・派遣先をまとめて書く
「現在に至る」と「以上」を1行にまとめる
職歴欄が広い履歴書を選ぶか自作する
採用担当者が注目するのは直近の職歴です。直近で働いた病院・クリニックでの経験を重点的に書いてください。直近の勤務年数が短い場合は、長く勤めた職場の経験を詳しく書いても問題ありません。
職務経歴書の書き方
職務経歴書には決まった書式やページ数の制限がないので、履歴書に書ききれなかった職歴も含めて、原則すべての職務経験を記載します。
職歴を並べるだけでなく、それぞれの職場で得たスキル・経験と、応募先でどう活かせるかを中心に書いていきましょう。
採用担当者が最初に読む職務要約で、興味を持ってもらえるかが決まります。アピールポイントを簡潔にまとめてください。
参考として、職務要約に使える例文を紹介します。
職務要約の例文
私は1つの分野で専門性を高めるのではなく、さまざまな現場で経験を積みながら視野を広げたいと考えています。
外来・病棟・オペ室と職場を変えながら○年間看護師として知識・経験を磨き、医療スタッフと連携しながら患者さんをケアする業務が、最も得意な分野だとわかりました。
貴院の、多くの医療従事者が力を合わせて患者さんの治療にあたる姿に大きな魅力を感じています。
コミュニケーション能力と臨機応変な対応力を活かして、貴院のチーム医療に貢献したいと思っています。
勤務していた病院名や配属科、担当した業務、学んだことを具体的に書きましょう。
指導経験やリーダー経験がある人は「○年間」「○人のメンバー」と数字で書くと、説得力が増して評価されやすくなります。

もし書類の書き方に不安が残るなら、看護師向けの転職サイトに登録してみてください。
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看護師が転職を繰り返さないための解決策
看護師は転職回数が多くても不利になりにくい一方、あまりに回数が増えると、人柄に問題があるのではと懸念を持たれる場合もあります。
職場が合わずに転職を繰り返すと、だんだん次の転職先が見つかりにくくなる悪循環に陥りがちです。
厚生労働省の資料では、看護職員の退職理由として以下が挙がっています。
看護職員の主な退職理由
- 結婚・妊娠・出産・子育てなどのライフステージの変化
- 自分の健康(身体的・精神的理由)
- 勤務時間が長い・超過勤務が多い
- 夜勤の負担が大きい
- 看護職の他の職場への興味
出典:厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況」(2023年9月)
30代・40代は結婚・妊娠・出産・子育てが、50代は親族の健康・介護が目立ちます。職場環境や待遇への不満から辞めたいと感じる人も少なくありません。
自分の辞めたい理由を踏まえたうえで、以下の3つの対策でミスマッチを防いでいきましょう。
応募先の情報収集を入念におこなう
入社前後のギャップが大きいと、看護師は転職を考えやすくなります。
看護師は配属される診療科で業務内容が異なるうえ、チームワークも必要な職種です。職場環境や人間関係で働きやすさが大きく変わります。
応募先の情報が不足していると「思っていた環境と違った」と早期退職につながります。
応募前に、以下のポイントを確認してみてください。
応募前に確認したいこと
求人票だけでなく口コミも確認する
職場見学で雰囲気や人間関係を見る
配属予定の診療科と業務内容を聞く
夜勤体制や残業時間を聞く
口コミや見学で情報を集めるほど、短期間での離職・転職を繰り返しにくくなります。
転職の情報収集のやり方は、以下の記事にまとめています。
自己分析で強みと弱みをはっきりさせる
看護師の転職失敗で意外に多いのが、自分の能力と求められる能力のギャップから早期離職につながるケースです。
看護師は一般的に2年目から自立して仕事をこなすのを期待されますが、医療の進化に伴い、看護師に必要なスキル・技術は高度化しています。
自己分析では、以下の項目を紙に書き出してみてください。
自己分析で書き出すこと
これまで経験した診療科と業務内容
得意な業務と苦手な業務
磨きたいスキルと将来の目標
職場に求める条件の優先順位
業務経験を棚卸しして自分の強みと弱みがわかれば、磨くべきスキルと職場選びの基準がはっきりします。
強みを活かせる職場なら入社後のギャップを感じにくく、選考でも話しやすい転職理由になります。

求められる役割と自分のスキルの差に悩み、看護師としての自信をなくすケースも珍しくありません。
できていることを言葉にするだけでも、次の職場選びの判断がしやすくなりますよ。
自己分析のやり方は、以下の記事であわせて詳しく解説しています。
看護師向けの転職エージェント・転職サイトを利用する
転職を繰り返さないために、看護師向けの転職エージェント・転職サイトの利用もおすすめです。
求人票ではわからない職場の内部情報を教えてもらえるので、ミスマッチを起こしにくくなります。
転職エージェントを利用すると、以下のようなサポートを受けられます。
転職エージェントのサポート
- 希望に合う求人の紹介
- 履歴書と職務経歴書の添削
- キャリア相談・面接対策
- 選考フォロー・条件交渉
- 入社後のフォロー
看護師向けでは看護roo!転職やレバウェル看護(旧:看護のお仕事)、マイナビ看護師がよく使われています。
希望条件と強みを踏まえてマッチする求人を選んでくれるうえ、応募先の情報も共有してくれるので、情報収集の手間も減らせます。

担当者に「求人票に出ない夜勤人数・前任者の退職理由・配属予定」を確認できるか聞いてみてください。
内部情報まで答えられる担当者かどうかで、紹介の質をある程度見分けられますよ。
転職エージェントの賢い使い方や、看護師向けサービスのおすすめランキングは以下の記事で詳しく解説しています。
転職回数が多い看護師によくある質問
転職回数が気になる看護師のよくある質問に答えます。
看護師のネガティブな転職理由はどう言い換えればいいですか?
事実は変えずに、そこで学んだことと次にやりたいことへ言い換えるのがおすすめです。
たとえば「人間関係がつらかった」は「チームで協力し合える職場で働きたい」と伝えられます。
他責にならないように、自分を振り返りながら前向きな言葉に置き換えましょう。
派遣や単発バイトも履歴書に書かないとダメですか?
派遣や単発バイトも履歴書に書いたほうがいいです。
どこでどのような経験を積んだかが大事なので、仕事内容や身につけたスキルも書いてください。
新卒1年目でも転職してもいいですか?
転職はできますが、応募先は未経験向けや第二新卒向けの求人が中心です。
転職では即戦力としてのスキルや経験を見られるため、1年目は未経験と近い扱いになります。
まずは自己分析と情報収集から始めるのがおすすめです。
転職回数と在籍期間はどちらが見られていますか?
どちらかというと、転職回数よりも在籍期間(勤続年数)が見られます。
1つの職場に2〜3年ほど勤めていれば、キャリアを積んでいると評価されやすいです。
回数が多くても、上手にアピールすれば転職は成功させられます。
看護師以外へ転職する場合も回数は見られますか?
看護師以外への転職でも転職回数は見られます。
面接官の懸念を解消するアピールができれば、未経験職種への転職も不可能ではありません。
看護師の経験やスキルを活かせる仕事のほうが成功しやすいです。
看護師から違う仕事への転職は、以下の記事で詳しく解説しています。
転職回数が多い看護師も自信を持って転職活動を進めよう
看護師の勤務先数は平均3.1ヶ所で、約半数に転職経験があります。転職回数が多いだけで、ただちに不利になる職種ではありません。
出典:日本看護協会「2025年看護職員実態調査」
ただし、1年未満の離職の繰り返しには注意が必要です。退職理由と志望動機の伝え方を準備すれば、回数が多くても採用は十分に狙えます。
看護師の転職事情や求人の探し方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
転職回数に不安があっても、伝え方と職場選びで結果は変えられます。まずは看護師向けの転職サービスに無料で相談してみてください。
看護師の転職に特化したサービス
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