看護師はブラックすぎる?辞めたい人必見!職場環境を見分ける方法を伝授!

看護師はブラックすぎる?辞めたい人必見!職場環境を見分ける方法を伝授!

    看護師はブラックすぎる仕事なのか?きつい・辞めたいと考えている人、今の悪い労働環境を見直してみませんか?

    良い・悪い病院の特徴やブラックな職場の見分け方、辞めてよかった体験談、引き留められたときの対処法も紹介しています。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は1,800万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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看護師が職場をブラックだと思う理由

日本医療労働組合連合会の「2022年看護職員の労働実態調査」によると、看護師の79%と、4人に3人が仕事を辞めたいと思いながら働いていることがわかりました。これは2000年以降実施された調査の中で最も高い結果です。

実際に、看護師として病院を辞めてしまう人も多く、看護師の離職率は11.6%、新卒採用者の離職率は10.3%、既卒採用者の離職率は16.8%と増加傾向にあることもわかりました。

看護師が辞めたいと感じてしまう理由としては、以下のような声がありました。

人物 男性・看護師

非常に激務なので、どんどん病院スタッフが辞めていきます。常に人数が足らず、ほぼ毎日残業をしています。


また、スタッフが足りない中で認知症・重傷者の対応をしており、疲労が原因で大きな事故につながるのでは?と不安を抱えながら働いています。事故を起こして看護師免許が剥奪されてしまう前に、退職しようと思っています。

人物 女性・看護師

高齢者や認知症患者の人が多く、一晩中叫んだり、寝ずに病院内を徘徊したりなど、とてもじゃないですが優しい気持ちになれません。


高齢社会となっている今、看護師の人数が少なすぎると感じます。病院にも認知症やせん妄の人が増えていて、業務をさらに難しくしていると感じます。

人物 男性・看護師

夜勤で1人体制の日があり、対応しきれなくてツラいです。仕事へのモチベーションが上がらず、ストレスで髪の毛が抜けてしまうほどです。このままでは、いつか過労死してしまうのではないかと思います。

人物 女性・看護師

救急当直(夜勤)では休みが取れず、トイレに行く暇もありません。自分の体調がおかしくなってしまい、命を助ける仕事なのに自分の命を削っていると感じます。

このような長時間労働や過重労働に起因する過酷な労働環境や人間関係から「辞めたい」と思う看護師は年々増加しており、実際に転職・退職を決意した看護師は多くいます。

中には「看護師はブラックすぎるからやめておけ!」と考えている人もいます。

ここからは、日本看護協会日本医療労働組合連合会が実施した調査結果を参考にしながら代表的な転職・退職理由を6つ紹介します。

勤務時間が長い・超過勤務が多い

年齢の若い看護師ほど「超過勤務」に不満を感じる傾向にあり、24歳以下の看護師では約17%の看護師が退職理由としてあげています。

日本医療労働組合連合会の「2022年看護職員の労働実態調査」によると、月間の時間外労働は「5時間以上」が64.1%、「20時間以上」19.4%、「30時間以上」で9.0%です。

厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」では、一般労働者の月平均残業時間は13.8時間となっており、10人に2人看護師は一般企業で働く人よりも勤務時間が長い結果でした。

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同調査によると「過労死ライン」と言われる「60時間以上」の勤務だったと回答した看護師は0.7%おり、職場によってはかなりのきついと感じる過重労働、超過勤務が発生していると考えられますね。

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また、病院によっては時間外の研修や勉強会などを課せられるだけでなく、その分、給与に反映されないというケースもあり不満に感じている看護師も多いです。

超過労働だけにスポットを当てると一般企業よりも残業が少ないのではと感じられますが、実は看護師の拘束時間は長く、そこに残業も課せられると長時間労働になりやすくなります。

看護師は一般企業のように始業時間・就業時間・休憩時間が固定されている固定時間制の適応が難しい職種です。

看護師が働く病院などの医療現場では変形労働時間制が適応されることが多いです。

変形労働時間制とは?

所定労働時間を週単位、月単位、年単位で調整できる制度を言います。柔軟に労働時間を調節できるため、24時間稼働の病院などで導入されることが多いです。

看護師の仕事は、3交替制と2交替制を導入している病院が多く、それぞれ労働時間にも違いがあります。

労働時間
2交替制 日勤:8時間勤務
夜勤:16時間勤務(所定労働時間8時間+休憩時間2〜3時間)
3交替制 日勤:8時間勤務
準夜勤:8時間勤務
夜勤:8時間勤務

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3交替制は所定内労働時間が8時間ですが、その分、勤務回数が多くなります。


これらの理由から一般企業で勤めている人よりも病院勤務の看護師は疲れも取れにくく、疲弊してしまい、労働時間が長いと感じやすくなるのです。そこに残業時間が追加されてしまうときついと感じてしまうのはうなずける理由ですね。

昇進・昇給・給与に不満

待遇面の不満も看護師の退職理由につながりやすいようです。

日本医療労働組合連合会の「2022年看護職員の労働実態調査」によると、仕事を辞めたい主な理由として42%もの看護師は「賃金が安い」と回答していました。

仕事量に見合った給与体系になっていない、昇進・昇給スピードが遅いなど、待遇面での不満を上げる意見がみられます。

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また、7割の看護師がサービス残業(賃金不払い労働)をしていると回答しており、「記録」「患者への対応」「情報収集」「機器の立ち上げなどの仕事の準備」「研修受講(勉強会)」などの業務が給与に反映されていないことも不満につながっているようですね。

実際に、日本病院会が発表している「医療機関における賃金引上げの状況に関する調査」によると、平均賃上げ額が5,370円、賃上げ率が2.0%となっています。

また、スタッフ全員の給与・賃金を一律に引き上げる「ベースアップ」を見ると、平均賃上げ額は1,473円、賃上げ率は0.4%に留まっています。これは全産業平均ベースアップ率2.1%に比べ低い水準であると言えます。

さらに同調査で賃上げ予定なしと回答する病院も7.7%となっており、全体的に看護師の昇給水準も全産業に比べると低いので、不満に感じてしまう看護師も多いことがわかります。

夜勤の負担が大きい

日本医療労働組合連合会の「2022年看護職員の労働実態調査」によると、日勤のみの勤務形態である看護師は21%程度で、それ以外の看護師は2交代か3交代制など何らかの形で夜勤業務が発生します。

一般的に夜勤勤務は日中帯は自由に過ごせる、日勤のみよりも給与は高くなりやすいなどのメリットがありますが、以下のような理由から体力的・精神的な負担が大きい業務で、きついと感じやすくなります。

  • 少人数耐性のため1人当たりの責任が大きい
  • 生活リズムが崩れやすい
  • 体力が持たない
  • 業務調整が難しく、休めない
  • 残業が多い
  • 家庭の都合(育児・介護など)で夜勤に入れない

看護師という職業上、夜勤を完全に切り離すのは難しいものの、多くの看護師は夜勤の負担の大きさから退職を考えているようです。

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先述したように、夜勤になると拘束時間が長くなってしまう傾向にあります。そうなると、看護師の仕事をきついと感じてしまい、転職を検討する人も出てくるようです。

ハラスメント・いじめ

看護師の職場でもハラスメント・いじめがないとはいえません。

日本医療労働組合連合会の「2022年看護職員の労働実態調査」によると、パワハラが「よくある」「ときどきある」の合計は34.5%で、3人に1人以上がパワハラを受けた経験があるという結果でした。

特にパワハラは「看護部門の上司」からが6割、「医師」からで、20代の若手看護師ほど「看護部門の上司」からパワハラがあったと回答しています。

フリーコメントには「無理矢理仕事を押し付けられた」「必要以上に𠮟責された」「声をかけても無視される」「悪口・陰口をいわれる」などの意見もありました。激務や閉鎖的な労働環境・強い責任感が求められる業務ストレスなどを背景に、ハラスメントが横行する職場もあるようです。

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看護師は申し送りなどチームワークを要する職種であることに加え、病院やクリニック内の閉鎖的な環境で仕事をしていきます。


人間関係が悪化してしまえば仕事もやりづらくなるので、人間関係の悪化から転職を検討するのはもはや看護師のあるあるになりつつあります。

休暇がとれない

看護師は仕事が忙しく、希望通りに有給休暇が取りにくい職業の1つです。

日本医療労働組合連合会の「2022年看護職員の労働実態調査」によると、年次有給休暇取得「10日以上」は50.8%、完全取得と考えられる「20日以上」は6.4%にとどまります。また、月3日以上の連休は約半数が「無し」と回答しており、看護師の休みづらさが分かる調査結果でした。

職場環境にもよりますが、人手不足で誰かが休むと仕事が回らないという状況から、休むと言い出すことも難しいこともあります。

特に病院勤務の場合は経験やスキルに基づいてシフトが組まれているので、休暇を取ってしまうと、それを補う看護師がおらず、休暇申請が出せなかったり、日付変更を依頼されたりと、希望がかなわないケースもあるようです。

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働き方改革関連法の施行により、労働時間の改正が積極的におこなわれていますが、看護師も同じく勤務間インターバル(勤務間隔時間)の確保を目指した取り組みなども積極的におこなわれています。


実際に夜勤などの後、適切なタイミングで休日を挟むなどの取り組みをおこなっている病院も多いです。

責任の重さ・医療事故への不安

看護師の仕事は、人命を扱う仕事である以上、常に緊張感のある病院現場で、責任の重さや不安を感じることは少なくありません。

  • 指示を間違えると命に関わることもある
  • 自分の業務ミスにより、症状悪化につながることもあり、緊張感が大きい
  • 何人もの薬を1人でチェックするのは精神的に辛い
  • 仕事が忙しいものの、受け持ち分をマルチタスクでこなさないといけない
  • 看護師の対応が患者やその家族にも影響する
  • 患者の人生における重要な場面に立ち会うので責任が重い
  • 自分の判断・行動で患者の今後の予後が左右される

病院などの医療現場では小さなミスが重大な事態を招く可能性もあります。人命に関わる処置だけでなく、食事や排泄などの介助作業、清潔ケアなどの場合も、誤嚥・転倒といった事故が起きないように細心の注意を払う必要があります。

看護師ならではの辛さですが、退職理由の上位にランクインするほど、多くの看護師が抱える悩みです。

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長時間労働や夜勤などの負担に加え、病院などの命の現場ではミスの許されないなかでの業務になるので体力的・精神的にきついと感じている看護師も多いですね。

看護師の転職事情や転職難易度については、下記の記事で詳しく解説しています。

コロナ禍で看護師の労働環境はブラック化

新型コロナウイルス感染症の影響を受け、病院内のブラック化が進んだ職場もあります。

  • 増える患者さん対応により業務が忙しい
  • 常に感染リスクを意識する必要がある
  • 子供の保育園入学が拒否された

病院などの医療現場では多大な業務負担と人員不足の中でコロナ感染患者に対応しています。特に、緊急事態宣言下の度重なる感染拡大時期においては、通常業務に加えてコロナ患者の特別対応が求められるなど、過酷な労働環境が続きました。

また、職場内感染の危険が常に伴う環境であり、精神的な不安やストレスを感じる看護師や、周りからの差別・偏見を受けた看護師も多いです。そのため、コロナ禍は肉体的なストレスだけでなく、看護師のメンタルヘルスにも大きな影響を与えていることが分かります。

実際に日本看護協会が公開した「2022年病院看護実態調査」によると、2021年度の離職率は正規雇用看護職員11.6%、新卒採用者 10.3%に増加しています。2021年度の早退職者が増加したと回答した病院のうち、約38%の病院で新型コロナウイルス感染症の影響があったと回答しており、コロナ禍での過酷な労働・ストレスが看護師の離職率増加に影響したようです。

なお、依然として新型コロナウイルス感染症の収束が見えない状況であり、病院の対応は続いているため「看護師の仕事はブラックだ」「辞めたい」と感じる看護師は増えつつあります。

ここでは、新型コロナウイルス感染症による代表的な影響を3つ解説します。

人手不足が悪化

新型コロナウイルス感染症の大きな影響としては、看護師の人手不足が加速したことが挙げられます。

衛生医療評議会が実施した調査結果によると、新型コロナウイルス感染症拡大後、勤務環境に変化はあったかという質問に対して、以下のような回答がありました。

  • 時間外勤務が増えた:21%(127件)
  • 休暇の取得が難しくなった:11%(69件)
  • 夜勤の回数が増えた:9%(56件)

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以前からも看護師の人手不足は続いたうえに、コロナ禍での医療ひっ迫によって、病院でも看護師の新規募集や復職による人員確保も難しい状況にあります。


病院によっては他の病棟から応援を呼んだり、病棟をなくしてそこの看護師を足りない病床に回すなどして、何とか現状を凌いでいる職場もあるようです。

コロナ禍によるストレス

衛生医療評議会が実施した調査結果によると、新型コロナウイルス感染症の拡大後、うつ的な症状があったかという質問に対して17%もの看護師が「ある」と回答しました。中でもコロナ業務に直接関わっていた看護師は21%の割合で「うつ的な症状があった」と回答しており、多くの看護師がコロナ禍で精神的なストレスを抱えていたことが分かります。

コロナ禍では医療従事者がウイルスの感染源となって病院内に持ち込まないように、各病院で独自にルールを設けていることも多くありました。たとえば、プライベートであっても、よほど緊急性の高い用事でなければ「三密」となる場所への出入りが禁止されるといった移動制限は、大きな精神的なストレスにつながったと考えられます。

また、医療従事者の行動制限とは反対に、一般的には「GoToキャンペーン」が実施されていたたこともあり、自由な外食や旅行により感染した患者への対応に、ストレスや不満を感じる看護師が多かったといわれています。

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長時間勤務に加え、まとまった休日が取れないなど自由な時間が確保できないと感じている看護師も多かったようです。


長時間労働による体調不良などで看護師を辞める、転職を検討する看護師も増えたことが予想できますね。

差別や偏見

衛生医療評議会が実施した調査結果によると、新型コロナウイルス感染症の拡大後、約16%の看護師が「差別・偏見を感じる」と回答しました。中でもコロナ業務に直接関わっていた看護師は3人に1人の割合で差別・偏見があったと回答しています。

当時の事例をあげると、医療従事者であるというだけで「近寄らないで」と心ない言葉をかけられたり、病院勤務というだけで保育園に子どもを預けるのを拒まれ、仕事を休まざるを得なかったりといったケースがありました。

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ほかにも、コロナ業務にあたる看護師には特別手当が支給されているのに対して、仕事のしわ寄せが来ている他の病棟看護師には手当支給がなく、不公平感から医療従事者同士の差別も少なからずあったようです。


世界中でイレギュラーな状態だったとはいえ、看護師への負担は極めて大きかったことが分かりますね。

看護師のブラックすぎる・辞めてよかった体験談

看護師が実際に感じたブラックすぎる労働環境と辞めてよかったと感じている人の体験談をいくつか紹介します。

現在の自分の状況と比較して、あるあるなブラック具合なのかを把握してみてください。

20代女性看護師の体験談

看護師として病院勤務をしていましたが、先輩看護師と折りが合わず、看護師のあるあるかと思いますが人間関係が理由で退職を決意しました。


患者さんとコミュニケーションを取ることは好きだったので、コミュニケーション力が活かせる仕事を探し、販売職として再スタートを切ることができました。


周りは同年代で気が合う人たちばかりで、人間関係も良好となり、看護師時代は我慢していたネイルや明るい髪色もできるようになったので思い切って転職し看護師を辞めてよかったと思っています。

30代女性看護師の体験談

病院勤務をしていましたが、長時間労働と夜勤、休日出勤が何度かあり辛すぎて転職することにしました。


看護師ではあるあるですが、夜勤に加え、命の現場でやっていく自信もなくなっていたので、病院ではなく別の職種を検討していましたが、夜勤がなくなると収入が減ることが不安でなかなか踏み出せませんでしたが、転職エージェントに相談して看護師の経験が活かせ、日勤だけ勤められる美容クリニックを勧められました。


収入もそこまで減ることなく許容範囲内で、夜勤がない日勤のみの勤務で希望条件にぴったり。転職してよかったと思いました。

30代女性看護師の体験談

別の病院で看護師として勤務していましたが、今は別の病院で看護師をしています。


以前の病院では、人間関係が上手くいかず、ベテラン看護師の足を引っ張るばかりでしたが、今の病院では勉強会も定期的に開催されており、しっかり残業手当なども支給されるホワイトな環境です。


以前の病院では自分に自信が持てなかったのですが、今ではベテラン看護師との関係も良好で色々仕事も教えてもらっています。看護師は辞めたくなかったので、病院を変えてよかったと思っています。

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看護師を思い切って辞めて良かったと感じている人のなかには、看護師の資格だけでなく、コミュニケーション力や協調性などのスキルを活かして新たな職種にチャレンジしている人も多いです。


さまざまな選択肢で転職活動を検討してみると、良いチャンスに巡り会える可能性が高まります。


そんな時に頼りになるのが転職エージェントです。転職市場に精通しているので、色々相談してみるのがおすすめですよ。

看護師の転職に特化したサービス

看護師が働くブラックな職場の特徴・こんな病院はやめとけ!

多くの看護師が「きつい」「やめとけ」「ブラックすぎる」と思う職場には一定の共通点があります。ここではブラックな職場の特徴・見分け方について解説します。

勤務条件が異なる

インターネット上の求人サイト情報や、ハローワーク・求人情報誌などに記載された条件と、実際の労働条件が違う場合があります。入社前に想定していたよりも好待遇であれば問題ないかもしれませんが、求人時の条件よりも悪い待遇であれば大きなトラブルになる恐れもあります。

厚生労働省では求人情報の募集内容はあくまで「目安」と位置づけており、求人内容と実際の労働条件が違う場合も、直ちに「違法」とは認められません。

求人情報の内容だけで判断するのではなく、口コミサイトを見たり、実際に働いている人に話を聞いたりと、複合的に判断しながら就職先を探すことが重要です。

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勤務条件を正確に把握したい場合は転職エージェントを利用するのがおすすめです。


転職エージェントは施設の採用担当者と直接やりとりをしているため、正確な勤務条件を把握しています。不明な点があれば転職エージェントが代わりに確認してくれるので、自分で調べる手間もありません。

看護師の転職に特化したサービス

研修・教育制度が整っていない

新人研修などの教育体制が整備されているかどうかは、ブラックな職場を見分ける方法の1つです。

病院によっては教育にかける人材・リソース不足から、研修を実施したくても開催できていないというケースもあります。この場合、慢性的な人材不足から、十分なスキル・技術が身に付かない、休みが取れない、残業が多い、と問題を抱えることもあるので注意が必要です。

特に、現場での経験がない新人看護師にとって、先輩看護師に気軽に相談できる関係性があるか、研修制度で業務をキャッチアップしやすい環境かは重要なポイントとなります。

自分の努力だけではブラックな職場環境が改善できないと判断した場合は、退職・転職も視野に入れましょう。

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病院の研修・教育制度だけでなく、福利厚生にも着目してみてください。


福利厚生が整っている病院などは、時短制度や保育手当などがあり、ライフステージを迎えても安心して働くことが可能ですよ。

1年目の看護師の転職については以下の記事で詳しく解説しているので合わせてご覧ください。

常に求人がある

「常に求人がある=ブラックな職場」とするのはやや乱暴ですが、長期間にわたって求人が掲載されているのはブラックな職場の可能性があります。

継続的に求人掲載している職場では、人材の定着率が低いため、慢性的に人手不足の病院であるケースも多いです。募集背景を確認するとともに、病院・職場の評判や看護師の離職率、労働条件や待遇など、複数の条件からブラックな職場かどうか判断するようにします。

年収・給与が異常に高い

給与が看護師の平均給与水準から離れすぎている求人も怪しいです。給与が極端に高い場合は、休みが少なかったり、激務だったりというケースが考えられます。また、残業代やインセンティブを含んだ額を記載している可能性もあります。

病院によっては勤務開始した後、全く昇給していかないなどの恐れもあるので、看護師の平均給与水準からあまりにも外れている場合は注意しましょう。

看護師の平均年収や給与水準について知りたい人は下記の記事もおすすめです。

病院内が整理されていない

職場環境の整理整頓が行き届いていない場合も注意が必要です。たとえば、病院内の廊下の隅にホコリが溜まっている、カルテや備品などが乱雑におかれているなど、看護師を含めて全体的に人手不足である可能性もあります。

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勤務時間の多くを過ごす職場の雰囲気は重要であり、職場の雰囲気や見た目に違和感を感じるのであれば、自分には合わない職場と判断できますね。


職場の雰囲気は定期的に施設を訪問している転職エージェントに聞けば教えてもらえます。転職エージェントの印象も参考になりますよ。

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高圧的な看護師がいる

看護師の退職理由として「人間関係」は上位にランクインしています。気持ちよく働ける人間関係かどうかはブラックな職場かどうかを判断する重要な要素です。職場見学や面接の中で実際に働く看護師の様子を観察し、職場の雰囲気を確認しましょう。

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また、職場によってはハラスメントやパワハラ、いじめなどが横行している場合もあります。勤務開始後に労働環境が悪いと感じるのであれば、ブラックな職場と判断し、早めに離れたほうがいいですね。

看護師の人間関係については下記の記事で詳しく解説しています。

看護師がブラックな病院で働くリスク

現在、前述したような条件に該当するブラックな環境で働いているのであれば、ぜひ転職することをおすすめします。

看護師がブラックな環境で働き続けることにより以下の不利益があります。

  • 看護師自身が体調を崩してしまう
  • 自己投資にかける時間がなくスキルアップができない
  • 人間関係を意識して本来の仕事にやりがいを感じない
  • 転職しやすいタイミングを逃してしまう

ブラックな職場で働き続けることで、患者の健康を守るべき看護師自身が、健康を害してしまっては本末転倒です。日々の業務に忙殺されたり、周りの人間関係を意識しすぎるあまり、自身のキャリアを大切にできないのも大きなリスクになります。

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看護師としての市場価値が下がり、次の転職で不利になる可能性もあるので、ブラックな職場は早めに見切りをつけることも重要ですよ。


「辞めて良かった」と思える転職活動を進めるためにも、ホワイトな職場の見分け方を参考にしてください。

看護師が働きやすいホワイトな職場を見つける方法

ホワイトな職場を探すには、実際に働いている人の話を聞いたり、職場見学したりするのが有効ですが、時間や手間がかかります。

そのため、初めての転職や、日々の業務が忙しくじっくり転職活動を進められない人は、「転職のプロ」である転職エージェントに頼るのがおすすめです。転職エージェントは専属のキャリアアドバイザーが求職者一人ひとりに併走し、効率よく転職活動を進められるようにサポートします。

ブラックな職場を排除して希望条件にマッチする求人を紹介してもらえたり、応募先との面倒なやり取りを代わってもらえたりと、さまざまな支援が受けられます。利用にあたってお金はかからないので、前向きに利用してみましょう。

看護師におすすめの転職エージェント・転職サイト

転職活動をスムーズに進めたいなら、転職エージェントの利用がおすすめです。具体的には以下のようなサポートをしてくれるので、初めての転職や、仕事が忙しく十分な準備・対策ができない看護師でも内定を獲得しやすいです。

  • キャリア相談
  • 施設の内部情報の提供
  • 求人の紹介
  • 履歴書・職務経歴書の書き方アドバイス、添削
  • 面接対策
  • 医療施設とのやりとり代行
  • 年収・雇用条件の交渉
  • 面接への同行
  • 転職後のアフターフォロー

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転職エージェントはたくさんありますが、登録する際には求人数の多さや実績などを考慮する必要があります。


中でもおすすめの看護師向けの転職エージェントです。看護師向けの求人を多く保有し、多くの転職支援実績もあるので、強力に転職活動を支援してくれ、結果的に転職してよかったと思える転職ができますよ。ぜひ登録してみてください。

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転職エージェントは何か、おすすめの転職エージェントランキング、転職エージェントの評判は下記の記事もチェックしてみてください。

職場見学は必ずおこなう

気になった職場が自分に合うかどうかを見極めるためには職場見学が効果的です。働く前にその職場の雰囲気を知ることができるチャンスなので、就職後のミスマッチを減らすためにも、できるだけ見学しておきましょう。

見学をする場合は病院やクリニックのWebサイトで職場見学の受け入れについての記載を確認します。中~大規模の病院であれば定期的に医療関係者向けの職場見学会を開催していていることもあるので、Webフォームや電話・メールと指定された申込方法に従って申込手続きを進めましょう。

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なお、転職エージェントを利用している場合は、担当のキャリアアドバイザーが職場見学の申込手続きや日程調整を代行することも可能です。


日々の業務が忙しくてなかなか時間が取れない場合は、積極的にこの機会を活用するのがおすすめですよ。

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看護師向け!ホワイトとブラックな職場を見分けるコツ

ホワイトな職場とブラックな職場を見分けるにはどこに着目すればいいのでしょうか?5つの観点で見分け方を紹介します。

離職率を確認する

離職率が高い職場では、必然的に「人の入れ替わり」が多い病院・クリニックということになるので、採用から育成、引き継ぎといった業務量が多くなりがちです。働き始めた後も「慌ただしい雰囲気で働き辛い」「同僚・先輩看護師が忙しくしていて、コミュニケーションが取れない」といったデメリットを感じやすくなります。

ただ、離職率は病院としてもマイナスな情報であることも多く、求人情報に離職率が記載されていないこともあります。病院の職場見学や面接の場で確認したり、実際に働いている人から話を聞いたりといった方法はもちろん、転職エージェントに離職率を確認するのも良いですね。

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残業申請システムの有無

残業申請はどのようなシステムなのか?申請しやすい環境なのか?を、事前に確認しておくと良いです。

加えて、求人先の病院には残業はどのくらいあるのか?夜勤がある場合は平均的に月何回ほどあるのか?も一緒に確認しておいてください。さらに、希望の病棟で独身の人がどのくらいいるのかの割合も聞いておくと良いです。

教育・研修制度が充実しているか

教育・研修制度が充実していて、人を育てる文化がある職場は、働いている人にも余裕があり、のびのびと働ける病院やクリニックはホワイトな職場です。

一方で、教育・研修制度が整備されていない場合、「教育なんてしてる場合じゃない!」という忙しさであることも多く、ブラックな職場である可能性があります。特に、求人情報が「経験者限定」となっているなど、即戦力となる看護師のみを募集している場合はブラックな職場である可能性が高くなるので、注意が必要です。

人間関係が良好か

職場で働く看護師はもちろん、医師や医療スタッフなど病院全体での人間関係が良好かどうかも重要なポイントです。

求人情報だけでは、職場の雰囲気や人間関係は判断できないので、職場見学をおこない、ギスギスした雰囲気はないか、お互いが助け合う雰囲気があるか、適度なコミュニケーションが取れているかなどを確認してみてください。

転職エージェント末永 末永

転職エージェントを活用すれば、病院の職場見学などを手配してくれることも可能です。


職場見学の可否は求人先の病院によっても異なりますが、病院の雰囲気や人間関係を事前に見ておくためにも、職場見学は有効ですよ。

年齢層や既婚率に偏りはないか

若手の看護師ばかりがいる、逆に年配の看護師が非常に目立つような職場は要注意です。

若い看護師ばかりの場合は、体力的にハードすぎて年配の看護師ではついていけないなどの理由から、人材が定着しにくく、勤続年数の短い看護師が多い可能性があります。

逆に年配の看護師が目立つ場合は、若手の看護師が入社してもすぐに退職してしまっている可能性があり、暗黙のルールが横行していたり、若い看護師へのいじめなどがあるかもしれません。

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そもそも看護師はコミュニケーションスキルが必須の職種で、ベテラン看護師になればなるほど、その点も経験値で補うことができるので、若手看護師とモチベーションが変わります。


年齢層に偏りがあれば、相互理解ができていない可能性があるので、そんな病院やクリニックには注意が必要ですね。

求人票の見極め方について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

看護師が退職を引き止められた時の対処法

辞める旨を伝えたものの、なかなか辞めさせてもらえず、引き留められた場合は以下のポイントを参考にしてください。

  • 理由を聞かれた場合は、明確に伝える
  • 上司に対し明確な期限を設けて伝える

理由を聞かれた場合は「将来○○をやりたいという目標があり、そのために△△の経験を積むために転職を決意しました」と、前向きで明確な理由を伝えるようにしてください。

このとき、愚痴や悩みを伝えてしまうと報告ではなく相談になってしまい、退職交渉が上手く進まなかったり、トラブルの原因となるので注意が必要です。

また、なかなか退職を認めてもらえない場合は、すぐに面談日程を押さえて強く退職の意思を伝えるようにしてみてください。

その際に決まっている入職日を伝え「引き継ぎの期間を含めて○日までに決定させたい」と、明確な期限を設けることが重要です。

円満に退職するための切り出し方や看護師の退職で悩まないためのポイントについて、さらに詳しく知りたい人は以下の記事もおすすめです。

また、退職願や退職届の書き方について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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