リクルートの中途採用SPIの難易度を徹底解説!攻略法を紹介

リクルートの中途採用SPIの難易度を徹底解説!攻略法を紹介

    リクルートが開発したSPIですが、もちろんリクルートへの転職にも必要です。今回は、リクルートの中途採用におけるSPIの難易度やボーダーライン、出題内容について徹底解説しています。

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末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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リクルート転職のSPIの難易度・ボーダー

新卒採用ではよく使われるSPIという適性検査ですが、中途採用でもしばしば使用されます。

SPIを開発したリクルートでも、中途採用で利用されます。

リクルートへの転職をお考えの人にとっては、その難易度が気になるところだと思いますが、結論、かなり難易度が高いです。

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ボーダーラインは公表されていませんが、7-8割程度に及ぶのではないかと言われることもあります。


とはいえ一般的に言われている情報にすぎませんのであくまで参考値です。

通常、中途採用におけるSPIのボーダーは3-4割と言われています。これは、企業がSPIを最低限の足切りに使用している場合です。

リクルートも面接に進む前に足切りのようにSPIを使用している一方で「最低限」という言い方はふさわしくありません。

というのも、リクルートや外資系企業などの人気・難関企業は、中途採用におけるSPIの重要度が高く、新卒採用時に近い基準を設けることもあるんです。

実際に学歴もあって、テストに自信のあった転職者もここでお見送りになってしまっていましたから、適性検査だからと言って手を抜いていると転職は叶わないかもしれません。

雇用形態別難易度

リクルートグループ全体のSPIの難易度は高いですが、その中でもKS(契約)社員やSE社員採用であれば、難易度が下がります

イメージとしては、総合職であるGE職は新卒採用と同じレベルが求められるのに対し、SE社員は大学受験の際にきちんと勉強していた人、KS社員であれば高卒の人でも対策すれば十分受かる難易度になっています。

正社員採用よりも情報が少ないこともあり、SPI通過のボーダーを数字でお伝えするのは難しいのですが、それでも正社員の採用よりもハードルが下がるのは事実です。

KS(契約)社員・SE社員(地域・職種限定生社員)の採用だと難易度が下がるのはなんとなくイメージできそうですが、リクルートの契約社員採用では、学歴・経歴が不問になっていることもその背景となっています。

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このようにKS社員はSPIのボーダーが下がりますし、転職そのものの難易度も正社員と比べると格段に低くなります。


もちろん狭き門なので油断は禁物ですが、学歴・経歴に自信がない人にはぜひおすすめしたいポジションです。

この記事をお読みの人であれば、リクルートでキャリアを積むことに魅力を感じている人だと思います。しかし、あまりに狭き門なので、それが叶わない人が大勢いることも事実です。

筆者もリクルート出身で、その魅力をよくわかっているからこそ、この記事をお読みの皆さんには、最大限に可能性を広げてもらいたいと思っています。

それを実現させるのがKS・SE社員採用×転職エージェントの利用なんです。

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先ほどもご説明した通り、正社員採用と比べると契約社員採用は難易度が下がります。それに加え、転職エージェントの非公開求人から応募すれば、選択肢を最大化することができます。

中でも弊社のすべらないキャリアエージェントは、リクルートへの転職支援実績が多数で、非公開求人(契約社員、正社員)も保有しているほか、リクルートに特化した選考対策プログラムもございます。

リクルートへの転職をお考えであれば、ぜひご相談ください。

リクルートへの転職なら

契約社員と聞くと待遇などに不安を持つかもしれません。ですがリクルートの契約社員は正社員とほとんど変わらない待遇です。

以下の記事で転職者が不安に感じやすいポイントについて、さらに詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

リクルートがSPIを実施する目的

リクルートが中途採用でSPIを課しているのは、足切りとしての役割もある一方で、職務経歴書などの書類からでは読み取れない性格や価値観を把握する目的も大きいです。

もちろん人気の企業ですので能力試験で地頭の良さを測っています。

その一方で、リクルートは転職者の価値観を重視して採用するかどうかを決めています。

SPIは書類からはわからない転職者の性格などを定量的に知ることができるツールですので、面接前にどういう人が候補者なのか知っておきたいという採用側の意図があります。

実際の面接でSPIの性格検査に基づいた質問をされた転職者もおり、嘘を答えて自分を繕い切れなくなると面接官に矛盾を感じさせてしまうので注意しましょう。

SPIとは

転職者の中には、SPIがリクルートが開発した適性検査であることを知っている人もいて、「特別な対策が必要ですか?」と聞いてくださることがあります。

確かに、SPIはリクルートマネジメントソリューションズ(RMS)という、リクルートのグループ会社が開発した適性検査ですが、実施にあたっては、他の企業との大きな差はありません。

そもそもSPIとは、RMSが企業向けに開発した適性検査で、主に新卒採用・中途採用で利用されています。

SPIはSynthetic(総合的な) Personality(個性・性格) Inventory(評価)の略で、現在は1万4,000社以上が導入しています。

SPI(適性検査)には全部で3種類あり、それぞれ以下のようになっています。

種類 利用場面
SPI-H 高校生の採用時に使われる
SPI-U 大学生の採用時に使われる
SPI-G 中途者の採用時に使われる

中途採用・転職の際に使われるのは、SPI-Gで、一般的に「能力検査」と呼ばれる言語・非言語の検査と、日頃の行動や考えなどから転職者がどのような人なのかをみる「性格検査」があります。

リクルートのSPI科目

リクルートマネジメントソリューションズが開発したSPIは、以下の5つの項目がありますが、リクルートではそのうち言語、非言語、性格検査を転職者に課しています。

検査項目 リクルートでの実施
言語(能力検査)
非言語(能力検査)
英語(能力検査)
×
構造的把握力(能力検査)
×
性格検査

では、上記の項目について詳しく解説していきます。

言語(能力検査)

言語検査とは、少し乱暴に言ってしまえば国語の検査です。以下の範囲から出題されます。

  • 二語の関係
  • 熟語の意味・成り立ち
  • 語句の用法・多義語
  • 長文読解(接続詞、空欄補充)
  • 長文読解(文挿入、趣旨把握)

SPIは問題自体の難しさもありますが、制限時間が短いことで難易度が上がっています。前半の二語の関係、熟語の意味・成り立ち、語句の用法・多義語をいかにスピーディーに解き、長文読解に時間を残しておくことが攻略のコツです。

また、新卒採用のSPI-Uと比べて、言語検査は難しく、非言語検査は比較的簡単と言われています。

言語検査がSPI突破の要と言っても過言ではありませんので、対策の際には特に力を入れるといいですよ。

非言語(能力検査)

非言語検査は、いわゆる数学の検査です。以下の範囲から出題されます。

  • 損益算
  • 濃度算
  • 仕事算
  • 速度算
  • 積の法則
  • 組み合わせ、場合の数、確率
  • 集合
  • 料金の割引
  • 分割払い
  • 整数問題
  • 連立方程式(鶴亀算)
  • 推論(正誤、順位)
  • 地図の縮尺、方角

SPI-Gの非言語検査の特徴といえば「地図の縮尺、方角」の問題です。

これはSPI-Gでしか使われず、大卒の新卒採用に利用されるSPI-Uでは出題範囲外でしたので、大学生用の参考書をお持ちの人は買い直すか、インターネットで模擬問題を探した方がいいかもしれません。

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ちなみに私のおすすめは買い直すことです。というのも、新しい参考書の方が近年の傾向と対策を網羅しているからです。


とはいえ、出題範囲が大幅に変更されることはないので、もしすでにお持ちでしたらそれを使ってもらっても構いません。その際は、SPI-Gに対応しているかよく確認してくださいね。

また、SPI-Gでは必ず資料読み取りの問題が出ますので、練習の際に出題形式に慣れておきましょう。

英語(能力検査)

リクルートでは出題されませんが、英語検査では、以下の範囲から出題されます。

  • 同意語
  • 反意語
  • 空欄補充
  • 英英辞書
  • 誤文訂正
  • 長文読解

難易度としては、高校卒業レベルの問題がほとんどで、TOEICよりも難しくないと言われています。

しかし、時間の制限がある上に、難易度が高い企業となると、難しい問題も得点する必要があります。

中にはネイティブレベルの問題もあるので、外資系企業への転職をお考えの人は、そちらもある程度得点できるように対策した方がいいでしょう。

構造的把握力(能力検査)

構造的把握力の検査も、リクルートでは必要ありませんが、併願する企業で課されている場合は目を通してみてくださいね。

これまでの検査と違って、どのような内容を検査されるのか分かりにくいですが、構造的把握力検査は物事の関係性・共通性を構造的に把握する論理的思考力を測っています。

構造的把握力検査は言語・非言語の二つの種類があり、どちらも似た文章をグループごとに分ける問題が出題されます。

例えば、言語系であればいくつかの文章が提示され、それを文章の構造的に同じものを回答する問題です。

非言語系であれば、いくつかの計算式が提示されるので、それらの中で、計算のプロセスが一致するものを回答します。非言語検査と違って、実際に計算する必要はありません。

この検査は対策が難しく、多くの転職者が苦戦する問題です。対策本も少ないですが、例題は参考書・インターネットの問題などを網羅的に解くようにして対策しましょう。

性格検査

性格検査はその名の通り、応募者の性格を知るための検査なので、特別な対策をする必要はありません。

むしろ、よく思われようと考えて嘘の回答をすると、その他の回答との一貫性から嘘を見抜かれてしまうこともあるので注意しましょう。

性格検査でチェックされているポイントは主に以下のようなものがあると言われています。

  • 行動特性
  • 自己主張や責任感
  • モチベーションタイプ
  • ストレス耐性
  • 協調性

これらの項目から、転職者の職務適性を判断しています。とくに未経験転職であれば、応募した職種に適性があるかが見られています。また、企業理念と近い価値観を持っているかを判断していることもあります。

リクルートを含めて、基本的には性格検査の結果でお見送りになることはありませんが、自分をよく見せようとしないこと、回答に一貫性を持たせることに注意する必要があります。

回答に一貫性がないなど、気になる点がある場合は面接で言及されることもあります。このように受けて終わりの試験ではないので油断は禁物です。

リクルート転職の選考フロー

SPIのおおまかな内容と、リクルートへの中途採用の際の難易度がわかったところで、リクルートの選考フェーズで、どのタイミングで受験するのかをお伝えします。

一般的なリクルートの選考フローは以下の通りです。

  1. 書類選考
  2. SPI
  3. 一次面接(人事もしくは現場マネージャー)
  4. 最終面接(部長もしくは役員)

他の多くの企業では、中途採用のSPIは能力検査を足切りに使うことが多いです。書類選考の前、あるいは同時に課し、企業の定めるボーダーを下回れば書類選考の時点でお見送りとするのです。

リクルートでも、事実上の足切りと言えるかもしれません。確かに書類選考の後に課させれるのですが、リクルートの書類選考は通過率が高く、30代以上などで、経歴に自信のない点がなければほとんど通過するのです。

応募者が多い企業でもあるので、ここで、SPIのボーダーに達さなかった転職者をお見送りにしていると考えられます。

リクルート転職のおすすめSPI対策方法

先述したとおり、リクルートのSPIの難易度はとても高いです。そのため、きちんと時間をとって対策することをおすすめします。

筆者のおすすめの方法は、一つの参考書を何度も繰り返すことです。

というのも、SPIの問題は膨大です。複数の企業を同時に受けていたとしても、同じ問題に出会うことはほぼありません。

そのため、多くの問題に触れて解法をそれぞれ暗記するよりも、一つの問題集を繰り返すことで基本的な考え方や計算量を身につけ、それを実際の検査で応用できるようになる方が効率的です。

基本問題を繰り返すと、応用の効く考え方が浸透するのでこの方法はおすすめですよ。

リクルートSPIのおすすめ対策本・アプリ

SPIの対策をする際に、参考書やアプリを活用する人は多いかと思いますが、実はそれぞれメリット・デメリットがあるんです。

参考書で対策するのであれば、一つ一つの問題の解説が豊富で机に向かって勉強するのには向いていますが、スキマ時間で勉強したい人には向いているツールではありません。

逆にアプリは手軽に対策できるので場所を問わず勉強できる一方で、問題ごとの詳細な解説は不足している場合が多いです。

また、資料読み取りや言語検査の文章問題などは、画面の大きさの関係や、筆算するのが難しいことから対策しづらく、アプリだけでSPIの勉強を完結させるのはお勧めしません。

以上のことを踏まえて、私のおすすめの本とアプリを利用を検討してみてくださいね。

【テストセンター・SPI3-G対応】 これが本当の転職者用SPI3だ!

講談社の「これが本当のSPIだ!」シリーズは、新卒採用で用いられるSPIの定番の参考書で、新卒時代にこれを使っていた人はこの参考書から対策し始めるのがいいでしょう。

参考書のフォーマットは合うか合わないかの個人差が大きいですが、過去に使っていたのであれば馴染みがあって間違いありません。

参考書は特別安い買い物というわけでもないので、この本の形式に慣れているのであればおすすめです。

史上最強の転職者用SPI よくでる問題集

ご紹介する3つの本の中でも私がとくにおすすめする本です。

解説がとても丁寧で、正解するだけでなくスピーディーに解くにはどうすればいいのかも教えてくれます。SPIにスピードはとても大事なので、この解説があるのはとてもありがたいです。

また、見開き1ページで問題と解説が見れるので、別冊の回答を取り出して答え合わせをする必要がなく、効率的に勉強できます。

ただ、どうしても隣のページの答えをチラチラみてしまう人には向いていないかもしれませんね。

大手・人気企業突破 SPI3問題集【完全版】

この本は、大手企業や人気企業のSPIを受験する人向けに、満点を取ることを目標に設計されている参考書です。

リクルートは間違いなく難関企業に該当しますから、満点をとる気概で受験するのがいいかもしれません。

難しい問題が収録されているので、解説も豊富でおすすめです。

しかし、基本的な作りは新卒向けで、転職者向けのSPI-Gで出題される地図の問題がカバーされていません。他の参考書などで対策しなければならないので、複数の本を買いたくない人は他のものを検討してみてもいいかもしれません。

SPI言語・非言語対策問題集 就活/転職対策アプリ

100万人以上が利用しているSPI対策アプリで、何よりの魅力は問題数が500問と多いことです。シンプルなUIで利用しやすく、広告もないのでサクサク使えます。

また、機能面では、間違った問題だけが自動でまとまり、苦手な部分だけを復習することができます。

解説も図や表があってわかりやすいので、アプリでは難しい非言語の対策も可能です。

SPI言語・非言語 就活問題集-適性検査SPI3対応-

就活生向けのアプリではありますが、転職者も利用することができます。

学習状況の進捗がグラフでわかるので、学習をしっかり管理したい人にはおすすめのアプリです。

また、主に就活生向けの機能ではありますが、このアプリを利用している他の人の得点率をランキング形式で見ることができます。自分の実力が相対的にわかるので自分の立ち位置を知りたい人にはおすすめの機能です。

リクルート転職者のSPI体験談

ここでは、弊社が転職を支援し、SPIを通過してリクルートに転職された人にどのような対策をしていたのかお伺いし、まとめてみました。

SPIの勉強をする際に参考にしてみてくださいね。

評判・口コミ

弊社転職支援者

弊社転職支援者

私のおすすめはシーンによって勉強方法を変えることです。例えば、家での勉強はじっくり時間を使って参考書の問題を解き、通勤電車の中ではアプリを活用して、とくに言語問題の一問一答を対策していました。


私は在職中に転職活動をしていて、とにかく時間を効率的に使いたかったので、メリハリつけて対策していましたよ。

弊社転職支援者

弊社転職支援者

能力検査の対策としては、参考書を一冊買って、それを3周しました。


性格検査は、エージェントさんからくれぐれも嘘をつかないように言われていたので徹底しました。ですが、何を求められているのかを把握するのは大事なのかなと思い、リクルートがどのような人材像を理想としているのかは事前にリサーチしておきました。

リクルートに転職するなら転職エージェント

リクルートのように難易度の高い企業に転職するなら転職エージェントに相談するのがおすすめです。

というのも、SPIの問題や企業ごとのボーダーは基本的に公開されることはないので、これだけやれば大丈夫だ!と見切りをつけるのがとても難しいんです。

ですが、リクルートへ転職するためにSPIを受験する転職者を何人も間近で見てきた転職エージェントであれば、「こういう対策をこれくらいやれば大丈夫」という感覚をわかっているのです。

定量で表せないので難しいところではありますが、一人で対策しているよりは確実に内定に近づきます。

また、リクルートの求人を豊富に保有している転職エージェントであれば、リクルート人事とのコネクションが強いので、そのほかのエージェントよりも多くの情報を転職者に提供することができるんです。

弊社のすべらないキャリアエージェントは、リクルートへの転職支援実績が豊富で、リクルートから【リーディングエージェント】として表彰もいただきました。

これほど多くの転職者をリクルートへお繋ぎしてきたので、SPIに関するノウハウも貯まっています。

ご相談いただければ、それらのノウハウを惜しみなくお伝えします。ぜひ以下からご登録ください。

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